JP3631690B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、遊技機、その遊技機をコンピュータにより機能させるためのコンピュータプログラムおよびそのコンピュータプログラムが記録された記録媒体に関し、詳しくは、いわゆる大当りが発生した場合に遊技者が大量の賞球を獲得可能となるパチンコ機、そのパチンコ機をコンピュータにより機能させるためのコンピュータプログラムおよびそのコンピュータプログラムが記録された記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の遊技機として、たとえば図12および13に示すパチンコ機が知られている。図12は、そのパチンコ機に設けられた遊技盤の正面説明図である。図13(A)は、図12に示す遊技盤に設けられたセンターケースの正面説明図であり、図13(B)は、図13(A)のA−A矢視断面説明図である。
図12に示すように、従来のパチンコ機に備えられた遊技盤500には、特別図柄表示装置512を備えたセンターケース501が取付けられている。センターケース501の下方には、第1種始動口502が設けられており、遊技球が第1種始動口502に入賞すると、特別図柄表示装置512が特別図柄の変動表示を開始する。第1種始動口502の下方には、特別図柄表示装置512により確定表示された特別図柄が大当り図柄である場合に羽根部材505を開放する変動入賞装置504が取付けられている。また、特別図柄が変動中に遊技球が第1種始動口502に入賞すると、その入賞数は、特別図柄表示装置32の始動可能な回数(以下、特別図柄始動記憶数と称する)として記憶され、その記憶数は、特別図柄記憶表示LED513(図13(A))の点灯数により表示される。また、特別図柄始動記憶数としては、最大4つまで記憶される。
【0003】
図13(A)に示すように、センターケース501のハウジング506の両側には、遊技球Pが進入可能な進入口507がそれぞれ形成されており、その進入口507に進入した遊技球Pは、ハウジング506の下部に形成された振分け部材508の上に流下するようになっている。図13(B)に示すように、振分け部材508の後端は、シャフト509により回動可能に軸止されており、シャフト509の左端は、カム機構510を介してモータ511に連結されている。
つまり、モータ511の駆動により、振分け部材508は、後端を回動軸にして図13(A)に矢印F1に示す方向に上昇し、また、矢印F2で示す方向に下降する。そして、振分け部材508が矢印F1で示す方向に上昇している場合は、振分け部材508の上に流下した遊技球Pは、振分け部材508の上において保留され、振分け部材508が矢印F2で示す方向に下降すると、振分け部材508の上において保留されている遊技球Pは、矢印F3で示す方向に流下する。また、振分け部材508は、パチンコ機の起動と同時に動作を開始し、遊技中は、遊技状態の変化に関係なく、ずっと同じ動作を繰り返している。
【0004】
なお、特別図柄表示装置512により確定表示された特別図柄が「777」などの大当り図柄に揃って大当りが発生すると、変動入賞装置504の羽根部材505が開放動作して大入賞口503が開口する。そして、羽根部材505の予め設定された開放時間が経過するか、あるいは大入賞口503に予め設定された所定数の遊技球が入賞すると羽根部材505が閉口動作して大入賞口503が閉口する。また、大入賞口503に入賞した遊技球が、大入賞口503の内部に設けられた特定領域を通過すると、連続して羽根部材505が開放動作して大入賞口503が開口する。
このように、大入賞口503が開口してから閉口するまでを1ラウンドと云い、予め設定された最大ラウンド数を終了すると大当りによる遊技を終了する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のパチンコ機では、上記の振分け部材508を長年にわたって使用しているため、遊技者に飽きられているという問題がある。
【0006】
そこでこの発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、振分け部材の構造および動作を改良することにより、新鮮味のある遊技を行うことができる遊技機を実現することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段・作用および効果】
この発明は、上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、遊技盤に発射された遊技球が、前記遊技盤に設けられた所定の領域を通過した場合に賞球が払出される遊技機において、上向きに凸形状または上向きに凹形状に変化するとともに、所定個所に遊技球が流出可能な貫通孔が形成された変化部材と、この変化部材の周囲を囲むように上向きに立上がり形成された側壁とを備えており、前記上向きに凸形状に変化した場合に、前記遊技盤の盤面上を流下する遊技球を前記凸形状に変化した上面により受け止めるとともに、その受け止めた遊技球を前記上面および前記側壁により保留し、上向きに凹形状に変化することにより、前記保留していた遊技球を前記貫通孔から流出させる保留手段と、この保留手段を前記凸形状または前記凹形状に変化するように制御する制御手段とを備えたという技術的手段を用いる。
【0008】
つまり、保留手段は、変化部材が上向きに凸形状に変化した場合に遊技球を受け止めて保留し、上向きに凹形状に変化することにより、その保留していた遊技球を貫通孔から流出させることができる。
したがって、上記保留手段は、従来の保留手段(振分け部材)とは異なる斬新な構造であるとともに、斬新な動きをすることができるため、遊技者は新鮮味のある遊技をすることができる。
【0009】
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の遊技機において、前記変化部材の所定個所にプランジャの先端を取付けたソレノイドを備えており、前記制御手段は、前記ソレノイドを駆動して前記プランジャの伸縮動作により、前記変化部材を前記凸形状または凹形状に変化させるという技術的手段を用いる。
【0010】
つまり、ソレノイドを駆動してプランジャを伸縮動作させると、そのプランジャの先端に取付けられている変化部材が上方に凸形状または凹形状に変化する。したがって、ソレノイドをON・OFFさせる2値的な簡易な制御により、変化部材の動作を制御できるため、モータ駆動による構造のものよりも、比較的簡易な構造にすることができるし、制御も比較的容易である。
【0011】
請求項3に記載の発明では、請求項2に記載の遊技機において、前記保留手段は、薄い肉厚で円板状の変化部材を並列に1組設けており、かつ、各変化部材の外側の端部は、所定個所に支持されており、前記プランジャの先端は、前記各変化部材の相互に隣接する各端部を支持しているという技術的手段を用いる。
【0012】
つまり、プランジャの先端が、並列に設けられた変化部材の相互に隣接する各端部を支持している構造であるため、1つのプランジャの伸縮動作により、1組の変化部材を同時に変化させることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
<第1実施形態>
以下、この発明に係る遊技機の実施形態について図を参照して説明する。なお、以下に記載する各実施形態では、この発明に係る遊技機として第1種のパチンコ機を例に挙げて説明する。
[全体の主要構成]
まず、この実施形態のパチンコ機の主要構成について、そのパチンコ機の外観を示す図1の斜視説明図を参照して説明する。
パチンコ機1には、前枠2が開閉可能に備えられており、その前枠2には、ガラス枠4が開閉可能に取付けられている。前枠2の右側には、ガラス枠4開閉用の鍵を差し込む鍵穴3が設けられている。ガラス枠4の内部には、遊技盤5が設けられており、前枠2の右側下方には、遊技球を遊技盤5へ発射する発射モータ(図6おいて符号15eで示す)を操作するための発射ハンドル15aが回動可能に取付けられている。
【0014】
ガラス枠4の下方には、賞球や貸球が供給される賞球・貸球供給口6aが形成されており、この賞球・貸球供給口6aの供給側には、その賞球・貸球供給口6aから供給された賞球や貸球を溜めておくための上受け皿6が取り付けられている。上受け皿6の下方には、上受け皿6の収容可能数を超えて流下した賞球や上受け皿球抜きレバー6bの操作により上受け皿6から排出された遊技球などを排出する排出口7aが形成されている。排出口7aの排出側には、その排出口7aから排出された遊技球を収容しておくための下受け皿7が設けられている。また、遊技盤5の上方には、枠ランプ9が設けられており、下受け皿7の左側には、灰皿7bが設けられている。
【0015】
[遊技盤5の主要構成]
次に、遊技盤5の主要構成について図2および図3を参照して説明する。
図2は遊技盤5の全体構成を示す説明図であり、図3は図2に示す遊技盤5に設けられたセンターケース30の分解斜視説明図である。
図2に示すように、遊技盤5の略中央には、センターケース30が備えられている。センターケース30には、天入賞口31と、3個のLEDからなる普通図柄表示装置34と、この普通図柄表示装置34の始動可能な回数を4個のLEDにより表示する普通図柄記憶表示LED35と、複数の図柄、たとえば「0」〜「9」の数字を示す特別図柄や背景画像などを液晶で表示する特別図柄表示装置32と、特別図柄始動記憶数を4個のLEDにより表示する特別図柄記憶表示LED36とが備えられている。
【0016】
センターケース30の両側上方には、LEDにより装飾された装飾風車46がそれぞれ設けられている。右側の装飾風車46の右斜め下方には、普通図柄表示装置34を作動させるための普通図柄作動右ゲート25が設けられており、左側の装飾風車46の左斜め下方には、同じく普通図柄作動左ゲート26が設けられている。センターケース30の両側下方には、風車24がそれぞれ設けられており、右側の風車24の下方には、右入賞口12が設けられており、左側の風車24の下方には、左入賞口13が設けられている。右入賞口12の右側には、右袖入賞口22が設けられており、左入賞口13の左側には、左袖入賞口23が設けられている。
センターケース30の下方には、特別図柄表示装置32を作動させる機能を有する第1種始動口27が設けられており、この第1種始動口27の下部には普通図柄表示装置34の停止図柄が当たり図柄となった場合に両翼を開放する普通電動役物28が設けられている。両翼を開放した普通電動役物28は、第1種始動口27と同様に特別図柄表示装置32を作動開始させる機能を備えている。
【0017】
センターケース30の下方には、特別図柄表示装置32の3個所の表示領域A〜Cにおける停止図柄が大当り図柄となった場合に作動する変動入賞装置40が設けられている。この変動入賞装置40には、大当りの発生時に開放動作して大入賞口41を開口する板状の開閉部材43が扉式に開閉可能に取り付けられている。変動入賞装置40の右側には、右下入賞口14が設けられており、変動入賞装置40の左側には、左下入賞口44が設けられている。
また、変動入賞装置40の内部には、開閉部材43を連続して開放動作させる機能を有する特定領域と、この特定領域を通過した遊技球を検出する特定領域スイッチ(図6に符号42aで示す)が設けられている。
【0018】
また、遊技盤5には、発射された遊技球を遊技領域へ案内するレール16が取付けられており、遊技盤5の上部には、上部左右の両コーナーをLEDなどにより装飾するコーナー飾り11が設けられており、遊技盤5の右側には、その右側をLEDなどにより装飾する右サイド飾り20が設けられており、遊技盤5の左側には、その左側をLEDなどにより装飾する左サイド飾り21が設けられている。さらに、遊技盤5には、入賞しなかった遊技球をアウト球として回収するアウト口45が設けられている。そして、遊技盤5には、多くの釘(図示省略)が打ち込まれており、遊技盤5に発射された遊技球は、釘の間を乱舞しながら落下し、各入賞口や第1種始動口27に入賞したり、各普通図柄作動ゲートを通過したり、あるいはアウト口45から回収されたりする。
【0019】
図3に示すように、センターケース30は、遊技盤5の盤面上に取付けられる表側機構33と、遊技盤5の裏面に取付けられる裏側機構37とから構成されている。表側機構33は、前面から見て枠状に形成されており、その両側の枠部分には、天入賞口31に入賞した遊技球Pが流下するための流下通路33aがそれぞれ形成されている。流下通路33aを流下した遊技球Pは、矢印F4で示す方向に沿って裏側機構37へ案内される。
裏側機構37の両側には、矢印F4に沿って案内された遊技球が流下するための流下通路37aがそれぞれ形成されている。裏側機構37に設けられた特別図柄表示装置32の下部前方には、一対のクルーン38,39が左右方向に相対向してそれぞれ水平に設けられている。流下通路37aの流下口と各クルーンとの間には、クルーンの端部に向かって下方に膨らんだ断面円弧形状の案内部37bがそれぞれ形成されている。
【0020】
(クルーン38,39の構造)
次に、クルーン38,39の構造について図4および図5を参照して説明する。図4は、図3に示すクルーン38,39および案内部37b,37bの縦断面説明図であり、図4(A)はクルーン38,39が上方に凸形状に変化した状態を示す説明図、図4(B)はクルーン38,39が上方に凹形状に変化した状態を示す説明図である。図5(A)はクルーン38,39が遊技球を保留している状態を示す説明図であり、図5(B)はクルーン38,39から遊技球が流下している状態を示す説明図である。
【0021】
図4に示すように、クルーン38,39の端部同士が対向する個所には、ハウジング37cが形成されており、そのハウジング37cの両側の側壁には、溝37eがそれぞれ形成されている。クルーン38,39の外側には、その周囲38cを囲むようにして案内部37bが立上がり形成されている。各案内部37bの内側の側壁には、溝37dがそれぞれ形成されている。クルーン38,39の外側の端部は、溝37dの内部にそれぞれ挿入されており、内側の端部は、溝37eの内部にそれぞれ挿入されている。
クルーン38,39は、薄い肉厚の金属によりコンタクトレンズ形状に形成されており、その中央には、遊技球Pが流下可能な貫通孔38b,39bが形成されている。クルーン38の内側の端部は、ハウジング37cの内部において、クランパ38dの先端により挟まれており、クルーン39の内側の端部は、ハウジング37cの内部において、クランパ39dの先端により挟まれている。
ハウジング37cの下方には、クルーン駆動ソレノイド80が設けられており、そのクルーン駆動ソレノイド80の駆動により伸縮動作するプランジャ81の先端には、取付部材82が固定されている。各クランパ38d,39dの基端は、取付部材82に上下方向に回動可能に取付けられている。
【0022】
そして、クルーン駆動ソレノイド80がONの状態では、図4(A)に示すように、プランジャ81が退縮した状態にあるため、クルーン38,39の内側の端部は、それぞれ下方に引き下げられている。このため、クルーン38,39は、上方に凸形状を呈し、各クルーンの上面は、貫通孔38b,39bから各端部に向けて下り勾配となる。この状態のときに、クルーン38に遊技球Pが流下すると、その遊技球Pは、図5(A)に示すように、クルーン38の周囲38cの上面と案内部37bとにより保留され、あるいは、周囲38cとハウジング37cの側壁とにより保留される。また、クルーン39に遊技球Pが流下すると、その遊技球Pは、図5(A)に示すように、クルーン38の周囲38cの上面と案内部37bとにより保留され、あるいは、周囲38cとハウジング37cの側壁とにより保留される。
【0023】
そして、クルーン駆動ソレノイド80がOFFすると、図4(B)に示すように、プランジャ81が矢印F7で示す方向へ伸張した状態になるため、クルーン38,39の内側の端部は、それぞれ上方に引き上げられる。このため、クルーン38,39は、上方に凹形状を呈し、各クルーンの上面は、各端部から貫通孔38b,39bに向けて下り勾配となる。このため、図5(A)に示すように、クルーン38,39に保留されていた遊技球は、それぞれ貫通孔38b,39bに向かって転がり、各貫通孔から流下する。
【0024】
[パチンコ機1の電気的構成]
次に、パチンコ機1の電気的構成についてそれをブロックで示す図6を参照して説明する。
パチンコ機1には、主基板100が設けられており、この主基板100には、マイクロプロセッサ110が搭載されている。マイクロプロセッサ110には、大当りの判定、大入賞口41への入賞数のカウント、ラウンドの制御など、遊技の主な制御を実行するメインCPU112と、このメインCPU112が各種制御を実行するための各種制御プログラムなどが記録されたROM114と、遊技球が第1種始動口27を通過したことの検出結果などの遊技中に発生する各種データ、ROM114から読出された制御プログラムなどを一時的に格納するRAM116とが搭載されている。
主基板100には、次に記載するものが電気的に接続されている。遊技球が第1種始動口27を通過したことを検出する第1種始動口スイッチ27a、特別図柄表示装置32、LEDやランプ類を制御するランプ制御装置300、電源基板74、賞球の払出しなどを制御する払出制御基板200、遊技中の効果音などを制御する音声制御装置79、入賞や大当りなどに関する遊技盤情報をパチンコホールの管理室などに設けられたコンピュータ(図示省略)へ送信するための遊技枠情報端子基板52、盤面中継基板51、遊技枠中継基板53である。
【0025】
払出制御基板200には、主基板100から送出される制御コマンドを入力して動作するマイクロプロセッサ210が搭載されており、マイクロプロセッサ210には、賞球の払出しなどを制御するサブCPU212と、このサブCPU212が賞球の払出しなどの制御を実行するための各種制御プログラムが記録されたROM214と、サブCPU212が各種制御プログラムを実行する際にROM214から読出された制御プログラムや遊技中に発生する入賞数や賞球数などの各種データを一時的に格納するRAM216とが搭載されている。
また、払出制御基板200には、電源基板74、発射モータ15eを駆動するための発射モータ駆動基板15c、遊技枠情報端子基板52および払出中継基板55が電気的に接続されている。発射モータ駆動基板15cには、発射モータ駆動基板15cから発射モータ15eへ駆動信号を出力させるための発射スイッチ15dが接続されている。
【0026】
遊技枠中継基板53には、満杯検出スイッチ72およびセンサ中継基板54が電気的に接続されている。センサ中継基板54は、賞球ユニット62に備えられた賞球払出センサ62a,62bおよび払出中継基板55と電気的に接続されている。払出中継基板55には、貸球切れスイッチ61、賞球払出モータ62cおよび貸球ユニット63が電気的に接続されている。
盤面中継基板51には、普通電動役物28を駆動する普通電動役物ソレノイド28a、普通図柄表示装置34、普通図柄作動右ゲート25を通過した遊技球を検出する右ゲートスイッチ25a、普通図柄作動左ゲート26を通過した遊技球を検出する左ゲートスイッチ26a、大入賞口41に入賞した遊技球を検出する大入賞口スイッチ41a、右袖入賞口22に入賞した遊技球を検出する右袖入賞口スイッチ22a、左袖入賞口23に入賞した遊技球を検出する左袖入賞口スイッチ23a、右入賞口12に入賞した遊技球を検出する右入賞口スイッチ12a、左入賞口13に入賞した遊技球を検出する左入賞口スイッチ13a、右下入賞口14に入賞した遊技球を検出する右下入賞口スイッチ14a、左下入賞口44に入賞した遊技球を検出する左下入賞口スイッチ44a、天入賞口31に入賞した遊技球を検出する天入賞口スイッチ31aおよび大入賞口中継基板50である。
大入賞口中継基板50には、特定領域スイッチ42a、特定領域を形成する部材の姿勢を変化させる特定領域ソレノイド42b、大入賞口ソレノイド41bおよびクルーン駆動ソレノイド80が電気的に接続されている。電源基板74は、AC24V(50Hz/60Hz)の主電源70から電源の供給を受け、各基板へ必要電源を供給する。
【0027】
次に、遊技の主な流れについて図7ないし図9を参照して説明する。
図7は、メインCPU112が実行する第1種始動口処理の流れを示すフローチャートである。図8は、メインCPU112が実行する特別図柄表示処理の流れを示すフローチャートである。図9は、メインCPU112が実行するクルーン制御の流れを示すフローチャートである。
【0028】
(第1種始動口処理)
最初に、第1種始動口処理の流れについて図7を参照して説明する。
遊技球が第1種始動口27(図2)を通過し、もしくは開放した普通電動役物28(図2)を通過し、第1種始動口スイッチ27a(図6)がONすると、メインCPU112は、第1種始動口スイッチ27aに接続されている入力ポートの電圧変化を検出することにより、第1種始動口スイッチ27aがONしたことを検出する(S10:Yes)。続いてメインCPU112は、特別図柄始動記憶数U1が「4」未満である場合は(S12:Yes)、特別図柄始動記憶数U1に「1」を加算し(S14)、大当り値をカウントする大当りカウンタのカウント値を1つ取得し(S16)、その取得したカウント値をRAM116に一時的に格納する(S18)。たとえば、大当りカウンタは、0〜255の計256の値をカウントする。
【0029】
(特別図柄表示処理)
次に、特別図柄表示処理の流れについて図8を参照して説明する。
メインCPU112は、特別図柄を変動表示するための制御コマンドを特別図柄表示装置32へ出力しているか否か、つまり特別図柄が変動中であるか否かを判定し、変動中でないと判定すると(S30:No)、特別図柄始動記憶数U1が「1」以上であるか否かを判定する(S32)。続いてメインCPU112は、特別図柄始動記憶数U1が「1」以上であると判定すると(S32:Yes)、特別図柄始動記憶数U1から「1」を減算する(S34)。続いてメインCPU112は、第1種始動口処理のS18(図7)においてRAM116に一時的に格納したカウント値を読出し(S36)、その読出したカウント値が大当り値と一致するか否か、つまり大当りか否かを判定する(S38)。
【0030】
続いてメインCPU112は、大当りと判定した場合は(S38:Yes)、複数の乱数のそれぞれと大当り図柄とを対応付けて設定した大当り図柄テーブルから1組の大当り図柄を無作為に選択する(S40)。たとえば、大当り図柄テーブルが、「0」〜「9」の乱数と、大当り図柄「000」〜「999」とを対応付けて設定されている場合において、乱数「7」を選択した場合は、大当り図柄「777」を選択する。
またメインCPU112は、大当りではない、つまりハズレと判定した場合は(S38:No)、複数の乱数のそれぞれとハズレ図柄とを対応付けて設定したハズレ図柄テーブルから左停止図柄用のハズレ図柄として1つのハズレ図柄を無作為に選択し、同様に、中図柄用および右停止図柄用のハズレ図柄をそれぞれ無策に選択する(S42)。たとえば、ハズレ図柄テーブルが、「0」〜「9」の乱数と、ハズレ図柄「0」〜「9」とを対応付けて設定されている場合において、乱数「2」を選択した場合は、ハズレ図柄「2」を選択する。
【0031】
続いてメインCPU112は、複数の乱数と、特別図柄の複数の停止パターンとを対応付けて設定した停止パターンテーブルから1つの停止パターンを選択する(S44)。たとえば、停止パターンテーブルに設定されている乱数と停止パターンとの関係が、大当りの場合とハズレの場合とで個別に設定されており、大当りの場合の関係が、乱数「0」と通常停止、乱数「1」〜「6」とロングリーチ、乱数「7」〜「15」とスペシャルリーチである場合に、乱数「7」を選択した場合は、スペシャルリーチが停止パターンに決定される。なお、リーチとは、最後に停止する図柄以外の図柄が同じ図柄に揃って停止し、最後に停止する図柄が変動表示されている状態をいう。つまり、大当りになる一歩手前の状態をいう。また、通常停止、ロングリーチ、スペシャルリーチの順に大当りになる確率が高くなり、停止の際の演出内容が凝ったものになっている。
【0032】
続いてメインCPU112は、特別図柄の変動表示の開始を指令する変動開始コマンドを特別図柄表示装置32へ送信する(S46)。これにより、特別図柄表示装置32は、左図柄、中図柄および右図柄の変動表示を開始する。続いてメインCPU112は、全図柄の変動表示が停止したことを示す停止フラグをリセットし(S48)、S44において選択した停止パターンがリーチパターンであるか否かを判定する(S50)。ここで、リーチパターンである場合は(S50:Yes)、リーチパターンを選択したことを示すリーチパターンフラグをセットする(S52)。このリーチパターンフラグがセットされているか否かについての判定結果は、後述するクルーン制御において用いる。
【0033】
そしてメインCPU112は、全図柄の変動時間がタイムアップしたと判定すると(S54:Yes)、S44において選択した停止パターンに従って特別図柄の停止処理を行う(S56)。この停止処理では、たとえば左図柄を停止する時間になったときに左図柄停止コマンドおよび左図柄指定コマンドを特別図柄表示装置32へ送信することにより、左図柄の停止および左停止図柄の表示を行う。同様にして、中図柄、右図柄についても停止および停止図柄の表示を行う。また、リーチパターンの場合には、リーチ特有の演出画面を表示して最後の図柄を停止する。
続いてメインCPU112は、全図柄の変動表示が停止したことを示す停止フラグをセットするとともに、リーチフラグをリセットし(S58)、特別図柄表示処理の今回のルーチンを終了する。
【0034】
(クルーン制御)
次に、クルーン制御の流れについて図9を参照して説明する。
メインCPU112は、特別図柄始動記憶数U1が「4」であるか否かを判定し(S60)、「4」である場合は(S60:Yes)、クルーン駆動ソレノイド80をONする(S62)。これにより、クルーン38,39は、図5(A)に示したように上方に凸形状に変化し、クルーン38,39に流下した遊技球Pが各クルーンにより受け止められ、保留される。
またメインCPU112は、特別図柄始動記憶数U1が「4」でないと判定した場合は(S60:No)、クルーン駆動ソレノイド80をOFFする(S64)。これにより、クルーン38,39は、図5(B)に示したように上方に凹形状に変化し、クルーン38,39により保留されている遊技球Pが各貫通孔38b,39bから流出する。したがって、その流出した遊技球Pは、センターケース30(図2)の下方に設けられた第1種始動口27、あるいは、両翼を開放した普通電動役物28に入賞可能となる。
【0035】
つまり、特別図柄始動記憶数U1が「4」になっているときに、さらに遊技球が第1種始動口27、または、開放した普通電動役物28に入賞しても特別図柄始動記憶数U1は「4」を超えることができないが、その間に遊技者は、遊技球を発射し、その発射した遊技球をクルーン38,39に保留させることができる。そして、その後、特別図柄の変動表示が開始されると特別図柄始動記憶数U1は、特別図柄表示処理のS34において「1」減算され、「3」になるため、クルーン駆動ソレノイド80がOFFになり、クルーン38,39が上方に凹形状に変化し、保留されていた遊技球Pが第1種始動口27、あるいは、両翼を開放した普通電動役物28に入賞すると、再度、特別図柄始動記憶数U1を「4」に戻すことができる。このとき、クルーン38,39の直下に第1種始動口27および普通電動役物28が設けられているため、クルーン38,39から流出した遊技球Pを高い確率で第1種始動口27、あるいは、両翼を開放した普通電動役物28に入賞させることができる。
したがって、特別図柄始動記憶数U1が「4」になった以降に、遊技者が遊技球の発射を中断するという事態を発生し難くすることができる。
【0036】
続いてメインCPU112は、前述の特別図柄表示処理のS52においてリーチフラグがセットされているか否かを判定し(S66)、セットされている場合は(S66:Yes)、クルーン駆動ソレノイド80をONする(S68)。これにより、クルーン38,39は、図5(A)に示したように上方に凸形状に変化し、クルーン38,39に流下した遊技球Pが各クルーンにより受け止められ、保留される。
続いてメインCPU112は、特別図柄表示処理のS58において停止フラグがセットされているか否かを判定し(S70)、セットされている場合は(S70:Yes)、全図柄の変動表示が停止してからの経過時間Tがt1時間以上になったか否かを判定する(S72)。そのt1時間は、大当りの場合に、全図柄の変動表示が停止してから大入賞口41が開口するまでにかかる時間である。
【0037】
ここで、経過時間Tがt1時間以上になっている場合は(S72:Yes)、クルーン駆動ソレノイド80をOFFする(S74)。これにより、クルーン38,39は、図5(B)に示したように上方に凹形状に変化し、クルーン38,39により保留されている遊技球Pが各貫通孔38b,39bから流出する。
したがって、大当りで大入賞口41が開口している場合は、上記流出した遊技球Pは、センターケース30(図2)の下方において開口している大入賞口41に入賞可能となる。このとき、クルーン38,39により保留されている遊技球Pが多いほど、各クルーンから流出する遊技球Pが多くなるため、その流出した遊技球Pのうち、大入賞口41に入賞する遊技球Pが多くなる。
【0038】
以上のように、リーチパターンが選択された場合は、クルーン38,39が上方に凸形状に変化し、大入賞口41が開口するタイミングでクルーン38,39を上方に凹形状に変化させ、クルーン38,39に保留されている遊技球Pを流出させることができるため、遊技者は、なるべく多くの遊技球Pを大入賞口41に入賞させようと、特別図柄が変動表示している間に遊技球を発射し、その発射した遊技球Pの多くをクルーン38,39に保留しようとする。
したがって、リーチになったときに、遊技者が遊技球の発射を中断して結果待ちをするという事態を発生し難くすることができる。
なお、停止パターンとしてリーチパターンが選択されたがハズレの場合、つまりハズレリーチの場合でもクルーン駆動ソレノイド80をONし(S68)、全図柄の変動表示が停止してからt1時間経過後に(S70:Yes、S72:Yes)、クルーン駆動ソレノイド80をOFFする(S74)。また、リーチフラグがセットされていない場合は(S66:No)、クルーン駆動ソレノイド80をOFFする(S76)。
【0039】
[第1実施形態の効果]
(1)以上のように、第1実施形態のパチンコ機1を使用すれば、クルーン38,39が上向きに凸形状に変化した場合に遊技球Pを受け止めて保留し、上向きに凹形状に変化することにより、その保留していた遊技球Pを貫通孔38b,39bから流出させることができる。
つまり、クルーン38,39は、従来のクルーン508とは異なる斬新な構造であるとともに、斬新な動きをすることができるため、遊技者は新鮮味のある遊技をすることができる。
(2)しかも、クルーン駆動ソレノイド80を駆動してプランジャ81を伸縮動作させることにより、プランジャ81の先端に取付けられているクルーン38,39を上方に凸形状または凹形状に変化させることができる。
つまり、クルーン駆動ソレノイド80をON・OFFさせる2値的な簡易な制御により、クルーン38,39の動作を制御できるため、モータ駆動による構造のものよりも、比較的簡易な構造にすることができるし、制御も比較的容易である。
【0040】
(3)また、プランジャ81の先端が、並列に設けられたクルーン38,39の相互に隣接する各端部を支持している構造であるため、1つのプランジャ81の伸縮動作により、2つのクルーン38,39を同時に変化させることができる。(4)特別図柄始動記憶数U1が「4」になった場合は、クルーン38,39が上方に凸形状に変化し、特別図柄始動記憶数U1が「4」未満になった場合は、クルーン38,39が上方に凹形状に変化するため、その凹形状に変化したときに保留されている遊技球があれば、その遊技球が流下して第1種始動口27または開放した普通電動役物28に入賞して、再度、特別図柄始動記憶数U1が「4」になる可能性が高いため、遊技者は、特別図柄始動記憶数U1が「4」になっている場合であっても遊技球を発射し、特別図柄始動記憶数U1が「4」未満になった直後に、再度、「4」に復帰させようとする。
したがって、従来のように、特別図柄始動記憶数U1が「4」になっている場合に、遊技者が遊技球の発射を中断して無駄な遊技球の消費を避けようとする事態を発生し難くすることができる。
【0041】
(5)また、特別図柄の停止パターンとしてリーチパターンが選択された場合、つまり大当り発生の確率が高い場合は、特別図柄の変動開始から大入賞口41が開放するまでクルーン38,39が上方に凸形状に変化しているため、遊技者は、大入賞口41が開口したときに、多くの遊技球をクルーン38,39から流下させて大入賞口41に入賞させるために、特別図柄が変動表示している間でも遊技球を発射する。
したがって、従来のように、特別図柄が停止するまで遊技球の発射を中断して無駄な遊技球の消費を避けようとする事態を発生し難くすることができる。
(6)さらに、クルーン38,39が、上方に凸形状または凹形状に変化することにより、遊技球を保留したり、その保留していた遊技球を流下させることができるため、比較的簡易な構造により、遊技球の保留および流下を制御できる。また、従来のように、クルーン508の後端を回動軸にして上下動させる構造のものとは異なる動きを演出できるため、遊技者は、今までにない新鮮味のある遊技を行うことができる。
【0042】
(7)またさらに、クルーン駆動ソレノイド80を駆動してプランジャ81を伸縮動作させることにより、そのプランジャ81の先端に取付けられているクルーン38,39を上方に凸形状または凹形状に変化させることができる。
したがって、クルーン駆動ソレノイド80をON・OFFさせる2値的な簡易な制御により、クルーン38,39の動作を制御できるため、従来のようにモータ駆動による構造のものよりも、比較的簡易な構造にすることができるし、制御も比較的容易である。
【0043】
<第2実施形態>
次に、この発明の第2実施形態について図10を参照して説明する。
図10は、この第2実施形態のパチンコ機に備えられたセンターケースの裏側機構を示す説明図であり、図10(A)は、扉部材が斜め上方に回動した状態を示す説明図、図10(B)は、扉部材が斜め下方に回動した状態を示す説明図である。なお、センターケースの表機構は、第1実施形態のセンターケース30に設けられた表側機構33と同じ構造であるため図示および説明を省略する。
【0044】
センターケースに備えられた裏側機構90のハウジング91の両側には、矢印F4に沿って案内された遊技球が流下するための流下通路91aがそれぞれ形成されている。裏側機構90に設けられた特別図柄表示装置32の下部前方には、横長で板状の扉部材92が、その後端を回動可能に軸止して取付けられている。流下通路91aの流下口と扉部材92との間には、扉部材92の端部に向かって下方に膨らんだ断面円弧形状の案内部91bがそれぞれ形成されている。
扉部材92は、図示しない扉部材駆動ソレノイドのONにより、図10(A)に示すように、その先端を所定角度(たとえば30度)持ち上げるようにして回動する。この状態では、流下通路91aから案内部91bに流下した遊技球Pは、回動した扉部材92により、前方へ流下するのを阻止され保留される。また、扉部材92は、扉部材駆動ソレノイドのOFFにより、図10(B)に示すように、その先端を所定角度(たとえば5度)下げるようにして回動する。この状態になると、扉部材92により保留されていた遊技球Pは、その保留を解除され、扉部材92の上面を転がって図中F5で示す方向に流下する。
なお、扉部材92のON・OFFの制御は、第1実施形態におけるクルーン制御と同じ内容で行う。
【0045】
つまり、上記第2実施形態に記載の発明の概念は、以下の通りである。
遊技盤に発射された遊技球が、前記遊技盤に設けられた所定の領域を通過した場合に賞球が払出される遊技機において、横長の板状に形成されており、その後端が回動可能に軸止されているとともに、その後端を回動軸にして先端が上昇または下降可能に構成された板状部材と、この板状部材を上昇または下降するように制御する制御手段とを備えており、前記制御手段により前記先端が上昇した前記板状部材の上面により、前記遊技盤の盤面上を流下する遊技球を受け止めて保留し、前記制御手段により前記先端を下降させることにより、前記保留した遊技球を前記先端から前記盤面に向けて流下させることを特徴とする遊技機。
なお、第2実施形態における扉部材92が板状部材に対応し、扉部材駆動ソレノイドが制御手段に対応する。
【0046】
[第2実施形態の効果]
以上のように、第2実施形態のパチンコ機を使用すれば、第1実施形態のクルーン38,39と同じように、扉部材92を制御することにより、遊技球の保留と、その保留された遊技球の流下とを行うことができる。
また、扉部材92は、扉式に開閉動作するため、上方に凸形状または凹形状に変化する第1実施形態のクルーン38,39とは異なる新鮮味を遊技者に与えることができる。
【0047】
<第3実施形態>
次に、この発明の第3実施形態について図11を参照して説明する。
図11は、この第3実施形態のパチンコ機に備えられたセンターケースの裏側機構を示す説明図であり、図11(A)は、扉部材が斜め上方に回動した状態を示す説明図、図11(B)は、扉部材が斜め下方に回動した状態を示す説明図である。なお、センターケースの表機構は、第1実施形態のセンターケース30に設けられた表側機構33と同じ構造であるため図示および説明を省略する。
【0048】
センターケースに備えられた裏側機構95のハウジング96の両側には、矢印F4に沿って案内された遊技球が流下するための流下通路96aがそれぞれ形成されている。裏側機構95に設けられた特別図柄表示装置32の下部前方には、横長のローラ97,98が互いの周面を相対向させて設けられている。ローラ97,98は、それぞれ両端部が回転可能に軸止されており、各回転軸は、図示しない伝達機構を介してモータの駆動軸に連結されている。前記伝達機構には、ローラ97の回転方向を切替える切替機構が備えられており、メインCPU112からの指令により、回転方向を切替える。
【0049】
流下通路96aの流下口と各ロータの端部との間には、その端部に向かって下方に膨らんだ断面円弧形状の案内部96bがそれぞれ形成されている。ローラ97,98は、上記モータの駆動により、図11(A)において矢印で示すように、相互に逆回転する。この状態では、流下通路96aから案内部96bに流下した遊技球Pは、相互に逆回転するローラ97,98の上面に形成された落ち込み部分にて保留される。
また、ローラ97は、前記伝達機構の切替えにより、図11(B)に示すように、回転方向を逆転する。この状態では、ローラ97,98の回転方向が同じになるため、各ローラ上に保留されていた遊技球Pは、その保留を解除され、ローラ97の上面を転がって図中F5で示す方向に流下する。
なお、ローラ97,98の回転制御は、第1実施形態におけるクルーン制御と同じ内容で行う。
【0050】
つまり、上記第3実施形態に記載の発明の概念は、以下の通りである。
遊技盤に発射された遊技球が、前記遊技盤に設けられた所定の領域を通過した場合に賞球が払出される遊技機において、周面を相対向させて設けられており、両端が回動可能に軸止された1対のローラと、この1対のローラを回転させる回転手段と、前記1対のローラのうち、少なくとも1つのローラの回転方向を切替える切替手段とを備えており、前記切替手段により前記1対のローラが相互に逆方向に回転している場合に、前記遊技盤の盤面上を流下する遊技球を前記1対のローラの上で受け止めて保留し、前記切替手段により前記1対のローラを相互に同一方向に回転させることにより、前記保留されている遊技球を前記盤面に向けて流下させることを特徴とする遊技機。
なお、第3実施形態におけるローラ97,98が1対のローラに対応し、モータが回転手段に対応し、切替機構が切替手段に対応する。
【0051】
[第3実施形態の効果]
以上のように、第3実施形態のパチンコ機を使用すれば、第1実施形態のクルーン38,39と同じように、ローラ97,98を制御することにより、遊技球の保留と、その保留された遊技球の流下とを行うことができる。
また、第3実施形態のパチンコ機によれば、回転するローラ97,98の上に遊技球を保留し、ローラ97の回転方向を切替えることにより、保留していた遊技球を流下させるため、各ローラ上に遊技球を保留上方に凸形状または凹形状に変化する第1実施形態のクルーン38,39、あるいは、第2実施形態の扉部材92とは異なる新鮮味を遊技者に与えることができる。
【0052】
[他の実施形態]
(1)前記第1実施形態では、クルーン38,39を上方に凸形状に変化させることにより遊技球を保留し、上方に凹形状に変化させることにより保留を解除する構成を説明したが、クルーン38,39の外側周囲に立上がり形成された案内部37bと、貫通孔38b,39bを形成しないで、上方に凹形状に変化したときにその凹部により遊技球を保留し、上方に凸形状に変化したときに、凹部に保留していた遊技球をクルーン38,39の周囲から流下させるように構成することもできる。また、クルーン38,39の上面において、その端部に近い個所に貫通孔を1つ、または、複数形成し、その貫通孔から遊技球を流下させる構成でもよい。
【0053】
(2)前記第1実施形態では、リーチパターンが選択されたときにクルーン38,39を上方に凸形状に変化させる場合を説明したが、実際にリーチの状態になったときに変化させることもできる。また、特定のリーチパターンが選択されたときにクルーン38,39を上方に凸形状に変化させることもできる。
(3)さらに、大当りのラウンドを消化している最中にクルーン38,39を上方に凸形状に変化させたり、凹形状に変化させたりすることもできる。
(4)特別図柄始動記憶数U1が最大値以外の数値になったときにクルーン38,39を上方に凸形状に変化させることもできる。
【0054】
(5)クルーンは1つでもよいし、3つ以上設けることもできる。また、扉部材92は、複数でもよい。さらに、ローラ97を1つだけ設けるとともに、ローラ97の後部に下方に湾曲した凹部などを設け、ローラ97が図11(A)に示す方向に回転している場合は、ローラ97の周面と上記凹部との間で遊技球Pを保留し、ローラ97を図11(B)に示す方向に回転させることにより、上記保留していた遊技球Pを流下させるように構成することもできる。
(6)クルーン38,39などの保留手段を普通入賞口や普通図柄作動ゲートなどの上方に設けることもできる。
(7)クルーン38,39は、金属の他、樹脂やゴムなどの可撓性材料により形成することもできる。
(8)なお、上記各実施形態では、この発明の遊技機として第1種のパチンコ機を例に挙げて説明したが、第2種のパチンコ機、第3種のパチンコ機、アレンジボール、雀球などの遊技機にもこの発明を適用できることは勿論である。
【0055】
[各請求項と実施形態との対応関係]
クルーン38,39、または、扉部材92、または、ローラ97,98が、請求項1に記載の変化部材に対応し、案内部37bが側壁に対応する。
そして、メインCPU112が実行するクルーン制御(S60〜S76(図9)が、請求項1に記載の制御手段として機能する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態に係るパチンコ機の外観を示す斜視説明図である。
【図2】図1に示すパチンコ機1に備えられた遊技盤5の主要構成を示す説明図である。
【図3】図2に示す遊技盤5に設けられたセンターケース30の分解斜視説明図である。
【図4】図4は、図3に示すクルーン38,39および案内部37b,37bの縦断面説明図であり、図4(A)はクルーン38,39が上方に凸形状に変化した状態を示す説明図、図4(B)はクルーン38,39が上方に凹形状に変化した状態を示す説明図である。
【図5】図5(A)はクルーン38,39が遊技球を保留している状態を示す説明図であり、図5(B)はクルーン38,39から遊技球が流下している状態を示す説明図である。
【図6】パチンコ機1の電気的構成をブロックで示す説明図である。
【図7】メインCPU112が実行する第1種始動口処理の流れを示すフローチャートである。
【図8】メインCPU112が実行する特別図柄表示処理の流れを示すフローチャートである。
【図9】メインCPU112が実行するクルーン制御の流れを示すフローチャートである。
【図10】第2実施形態のパチンコ機に備えられたセンターケースの裏側機構を示す説明図であり、図10(A)は、扉部材が斜め上方に回動した状態を示す説明図、図10(B)は、扉部材が斜め下方に回動した状態を示す説明図である。
【図11】第3実施形態のパチンコ機に備えられたセンターケースの裏側機構を示す説明図であり、図11(A)は、扉部材が斜め上方に回動した状態を示す説明図、図11(B)は、扉部材が斜め下方に回動した状態を示す説明図である。
【図12】従来のパチンコ機に設けられた遊技盤の正面説明図である。
【図13】図13(A)は、図12に示す遊技盤に設けられたセンターケースの正面説明図であり、図13(B)は、図13(A)のA−A矢視断面説明図である。
【符号の説明】
1 パチンコ機(遊技機)
5 遊技盤
37b 案内部(側壁)
38,39 クルーン(変化部材)
80 ソレノイド
81 プランジャ

Claims (3)

  1. 遊技盤に発射された遊技球が、前記遊技盤に設けられた所定の領域を通過した場合に賞球が払出される遊技機において、
    上向きに凸形状または上向きに凹形状に変化するとともに、所定個所に遊技球が流出可能な貫通孔が形成された変化部材と、この変化部材の周囲を囲むように上向きに立上がり形成された側壁とを備えており、前記上向きに凸形状に変化した場合に、前記遊技盤の盤面上を流下する遊技球を前記凸形状に変化した上面により受け止めるとともに、その受け止めた遊技球を前記上面および前記側壁により保留し、上向きに凹形状に変化することにより、前記保留していた遊技球を前記貫通孔から流出させる保留手段と、
    この保留手段を前記凸形状または前記凹形状に変化するように制御する制御手段とを備えたことを特徴とする遊技機。
  2. 前記変化部材の所定個所にプランジャの先端を取付けたソレノイドを備えており、
    前記制御手段は、前記ソレノイドを駆動して前記プランジャの伸縮動作により、前記変化部材を前記凸形状または凹形状に変化させることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記保留手段は、薄い肉厚で円板状の変化部材を並列に1組設けており、かつ、各変化部材の外側の端部は、所定個所に支持されており、
    前記プランジャの先端は、前記各変化部材の相互に隣接する各端部を支持していることを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
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