JP3629378B2 - サンバイザの配線構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、サンバイザの配線構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、サンバイザは、図11及び図12に示すように、車内のルーフパネル1に取付けられたステーホルダー2で垂直軸部3aが垂直軸回りに回動可能に支持されたL字状のパイプステー3の水平軸部3aがサンバイザ本体4のバイザホルダー5に嵌入されて、サンバイザ本体4が水平軸回りに上下揺動可能に支承されている。
【0003】
このサンバイザ本体4には、バニティーミラー6とともにバニティーランプ7が設けられ、バニティーミラー6の蓋(不図示)を開いたときにスイッチオンされて、バニティーランプ7を点灯させるようになっている。
【0004】
このバニティーランプ7には一対の電線8の一端部が接続され、この各電線8は上記ステー3内を通されて、他端部のサンバイザ本体側コネクタ9をルーフパネル1内において、バッテリーからの電線10に接続された車体側コネクタ11に結合することにより、車体側のバッテリーとサンバイザ本体側のバニティーランプ7とを電気的に接続するようになっている。
【0005】
上記ステー3の水平軸回りのサンバイザ本体4の上下揺動及びステー3の垂直軸回りのサンバイザ本体4の左右揺動(サイドバイザとしての使用時)に際しては、各電線8がよじれることによってサンバイザ本体4の各揺動が可能になる。
【0006】
上記サンバイザ本体4のステー3を支持したステーホルダー2をルーフパネル1に取付ける作業に際しては、車体側コネクタ11をルーフパネル1の取付け穴1aから車内に引き出した状態で、作業者がサンバイザ本体4を小脇で抱えながら一方の手で車体側コネクタ11を掴み、他方の手でサンバイザ本体側コネクタ9を掴んで結合し、その後、電線10とともに車体側コネクタ11を取付け穴1aからルーフパネル1内の押し込みつつサンバイザ本体側コネクタ9も電線8とともに取付け穴1aからルーフパネル1内の押し込んだ後に、ステーホルダー2をルーフパネル1に当てがってねじにより固定するようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、バニティーランプ7の電線8はL字状のパイプステー3に通す必要があるので電線通し作業が煩わしく、その後に電線8の他端部にコネクタ9を接続する必要があるのでコネクタ接続作業も煩わしかった。
【0008】
また、作業者は、サンバイザ本体4を小脇で抱えながらルーフ側を向いた状態で、両手でコネクタ9,11を結合しなければならないのでコネクタ結合作業が煩わしく、その後に各電線10,8及びコネクタ9,11を取付け穴1aからルーフパネル1内に押し込まなければならないのでサンバイザ取付け作業が煩わしい等の幾多の問題があった。
【0009】
本発明は、上記従来の問題を解決するためになされたもので、車体側のバッテリーとサンバイザ本体側のバニティーランプとの電気的接続に起因する各種作業を簡略化できるようにしたサンバイザの配線構造を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、車内のルーフパネルに取付けられたステーホルダーで垂直軸部が垂直軸回りに回動可能に支持されたL字状のステーの水平軸部がサンバイザ本体のバイザホルダーに嵌入されて、サンバイザ本体が水平軸回りに上下揺動可能に支承されると共に、このサンバイザ本体にバニティーランプが設けられているサンバイザにおいて、
上記ステーに、サンバイザ本体側のバニティーランプと車体側のバッテリーとを電気的に接続するバスバーがインサートモールドされて、このバスバーの雄端子部は垂直軸部と水平軸部の各端部からそれぞれ突出されていることを特徴とするサンバイザの配線構造を提供するものである。
【0011】
本発明によれば、L字状のステーにバスバーをインサートモールドしたから、バニティーランプの電線を従来のようなL字状のパイプステーに通さなくてもよくなるので、電線通し作業が不要となる。
【0012】
請求項2のように、上記サンバイザ本体のバイザホルダーには、上記バニティーランプの電線を接続した雌端子を収容するサンバイザ側コネクタが水平軸回りに回動可能に取付けられて、上記ステーの水平軸部をバイザホルダーに嵌入するときに、水平軸部の雄端子部をサンバイザ側コネクタの雌端子に嵌合させるようにした構成であると、ステーの水平軸部をバイザホルダーに嵌入する作業で、水平軸部のバスバーの雄端子部をサンバイザ側コネクタの雌端子に自動的に嵌合させることができてコネクタ結合作業が不要になる。また、サンバイザ本体の水平軸回りの上下揺動に際しては、サンバイザ側コネクタが水平軸回りに回動することによってサンバイザ本体の上下揺動が可能になる。
【0013】
請求項3のように、上記ルーフパネル内の車体メンバーには、上記バッテリーの電線を接続した雌端子を収容する車体側コネクタが垂直軸回りに回動可能に取付けられて、上記ステーの垂直軸部を支持したステーホルダーをルーフパネルに取付けるときに、垂直軸部の雄端子部を車体側コネクタの雌端子に嵌合させるようにした構成であると、ステーホルダーをルーフパネルに取付ける作業で、垂直軸部のバスバーの雄端子部を車体側コネクタの雌端子に自動的に嵌合させることができてコネクタ結合作業が不要になる。また、サンバイザ本体の垂直軸回りの前後揺動に際しては、車体側コネクタが垂直軸回りに回動することによってサンバイザ本体の前後揺動が可能になる。
【0014】
請求項4のように、上記サンバイザ側コネクタの端面には位置合わせ用凹部が形成され、上記ステーの水平軸部の端面には雄端子部よりも長く突出する位置合わせ用凸部が形成されて、水平軸部をバイザホルダーに嵌入するときに位置合わせ用凸部を位置合わせ用凹部に係合させるようにした構成であると、サンバイザ側コネクタの雌端子にステーの水平軸部の雄端子部をスムーズに嵌合させることができる。また、位置合わせ用凸部は、雄端子部よりも長く突出させているので、これがガードとなって嵌合前の雄端子部を誤って折損するおそれがなくなる。
【0015】
請求項5のように、上記ステーの垂直軸部を支持するステーホルダーには、垂直軸部の端面の雄端子とほぼ同じ長さに設定されて、上記車体側コネクタを嵌入するスリーブ部が形成されると共に、このスリーブ部には、軸方向のスリットが形成されている構成であると、スリーブ部は、雄端子部とほぼ同じ長さに設定しているので、これがガードとなって嵌合前の雄端子部を誤って折損するおそれがなくなる。また、スリーブ部には軸方向のスリットが形成されて軸直交方向に弾性を有するので、車体側コネクタの嵌入がスムーズになる。
【0016】
請求項6のように、上記車体側コネクタの端面には位置合わせ用凹凸部の一方が形成され、上記ステーの垂直軸部の端面には位置合わせ用凹凸部の他方が形成されて、垂直軸部を支持したステーホルダーをルーフパネルに取付けるときに、位置合わせ用凸部と位置合わせ用凹部とを係合させるようにした構成であると、車体側コネクタの雌端子にステーの垂直軸部の雄端子部をスムーズに嵌合させることができる。
【0017】
請求項7のように、上記車体メンバーには、車体側コネクタを軸方向又は軸直交方向から嵌め込んで取付け可能なコネクタホルダーが設けられ、このコネクタホルダーの嵌め込み部は、軸直交方向に変位可能である構成であると、車体メンバーのコネクタホルダーに車体側コネクタをワンタッチで取付けできると共に、嵌め込み部により車体側コネクタが軸直交方向に変位可能であるため、ステーの垂直軸部の雄端子部との間の組み付け誤差等を吸収できて、ステーの垂直軸部の雄端子部をスムーズに嵌合させることができる。
【0018】
請求項8のように、上記車体メンバーに差し込み部が形成されて、この差し込み部に上記コネクタホルダーを差し込んで取付ける構成であると、車体メンバーに車体側コネクタとともにコネクタホルダーをワンタッチで取付けることができる。
【0019】
請求項9のように、上記コネクタホルダーの車体側コネクタ嵌め込み部にスリットが形成されると共に、車体側コネクタの側部に、上記スリットの両側面に当接して、車体側コネクタをコネクタ結合位置に回り止めする回り止め突起が形成され、この回り止め突起は、車体側コネクタがステーホルダーのスリーブ部に嵌入されたときにスリットの両側面に当接しないように没入する構成であると、車体側コネクタの雌端子にステーの垂直軸部の雄端子部を嵌合させる前に車体側コネクタが垂直軸回りに不用意に回動しないので、ステーの垂直軸部の雄端子部をスムーズに嵌合させることができる。
【0020】
請求項10のように、上記スリットは、車体側コネクタを軸直交方向から車体側コネクタ嵌め込み部に嵌め込むための嵌め込みスリットを兼ねている構成であると、コネクタホルダーに車体側コネクタを簡単かつ迅速に嵌め込むことができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。なお、従来技術と同一構成・作用の箇所は同一番号を付して詳細な説明は省略する。
【0022】
図1〜図3に示すように、サンバイザは、横長四角板形状のサンバイザ本体4を備え、このサンバイザ本体4は、例えば発泡スチロールで成形されていて、その前面には、バニティーミラー6とバニティーランプ7とを有するフレーム15を固定する凹部4aが形成されると共に、上部には、後述するステー16の嵌入穴5aを有するバイザホルダー5が取付けられている。なお、上記フレーム15には蓋(不図示)が設けられていて、この蓋を開いたときにスイッチオンされて、バニティーランプ7が点灯されるようになる。また、サンバイザ本体4は、外装用表皮で被覆される。
【0023】
L字状のステー16は、水平軸部16aと垂直軸部16bとを有し、このステー16の水平軸部16aがバイザホルダー5の嵌入穴5aに嵌入されて、サンバイザ本体4が水平軸回りに上下揺動可能に支承されるようになる。なおステー16は、バイザホルダー5の嵌入穴5aに所定の深さまで嵌入したときに、ロックバネ等で抜けないようにロックされる。
【0024】
図4に詳細に示すように、上記ステー16には、一対のバスバー17がインサートモールドされて、このバスバー17の各雄端子部17a,17bは水平軸部16aと垂直軸部16bの各端部からそれぞれ一定の長さで突出されている。
【0025】
上記バイザホルダー5の嵌入穴5aの奥部には、バニティーランプ7の各電線8を接続した雌端子18を収容する円筒状のサンバイザ側コネクタ19が水平軸回りに回動可能に嵌入されている。このサンバイザ側コネクタ19も上記ステー16と同様に、嵌入穴5aの所定位置においてロックバネ等で抜けないようにロックされる。
【0026】
そして、ステー16の水平軸部16aをバイザホルダー5の嵌入穴5aに嵌入するときに、水平軸部16aの雄端子部17aがサンバイザ側コネクタ19の雌端子18に自動的に嵌合されるようになる。なお、サンバイザ本体4の水平軸回りの上下揺動に際しては、サンバイザ側コネクタ19が水平軸回りに回動可能であるので、サンバイザ本体4の上下揺動が可能となる。このサンバイザ側コネクタ19の回動は電線8がよじれることによって吸収されるようになる。
【0027】
上記サンバイザ側コネクタ19の端面には2個の位置合わせ用凹部19aが形成されると共に、上記ステー16の水平軸部16aの端面には雄端子部17aよりも僅かに長く突出する2個の位置合わせ用凸部16cが形成されて、水平軸部16aをバイザホルダー5の嵌入穴5aに嵌入するときに位置合わせ用凸部16aをサンバイザ側コネクタ19の位置合わせ用凹部19aに係合させるようにする。
【0028】
一方、図1、図5及び図6に示すように、車内のルーフパネル1に取付けられるステーホルダー22は、ルーフパネル1の下面に当接するフランジ部22aと、ルーフパネル1の取付け穴1aに挿入するホルダー部22bとを有し、このフランジ部22aはルーフパネル1の上面に当接させたねじ座金23(図6参照)を利用して、ねじ24によりルーフパネル1に固定する。なお、フランジ部22aはカバー25で目隠しされる。
【0029】
上記ステーホルダー22のホルダー部22bの下側には、上記ステー16の垂直軸部16bを垂直軸回りに回動可能に嵌入する嵌入穴22cが形成され、この嵌入穴22cの上部には、垂直軸部16bを所定の深さまで嵌入したときに、垂直軸部16bの外溝部16dを係止する係止突起22dが形成されて、これにより、垂直軸部16bが嵌入穴22cから抜けないようにロックされる。上記ステー16の垂直軸部16bを嵌入穴22cに嵌入することで、サンバイザ本体4が垂直軸回りに左右揺動可能(サイドバイザとしての使用時)に支承されるようになる。
【0030】
上記ステーホルダー22のホルダー部22bの上側には、ステー26の垂直軸部16bの端面から突出する雄端子17bとほぼ同じ長さに設定された薄肉のスリーブ部22fが形成され、このスリーブ部22fには、円周上4等分位置に、軸方向のスリット22gが形成されて、スリーブ部22fが軸直交方向に弾性を有するようにしている。
【0031】
上記ルーフパネル1内の車体メンバー28に取付けたコネクタホルダー29には、車載のバッテリーからの電線10を接続した雌端子30を収容する車体側コネクタ31が垂直軸回りに回動可能に取付けられている。そして、ステー16の垂直軸部16bを支持したステーホルダー22をルーフパネル1に取付けるときに、スリーブ部22fが車体側コネクタ31に嵌入しながら、ステー16の垂直軸部16bの雄端子部17bが車体側コネクタ31の雌端子30に自動的に嵌合されるようになる。なお、サンバイザ本体4の垂直軸回りの前後揺動に際しては、車体側コネクタ31が垂直軸回りに回動可能であるので、サンバイザ本体4の前後揺動が可能になる。この車体側コネクタ31の回動は電線10がよじれることによって吸収されるようになる。
【0032】
上記車体側コネクタ31の端面には2個の位置合わせ用凸部31aが形成されると共に、上記ステー16の垂直軸部16bの端面には位置合わせ用凹部16eが形成されて、垂直軸部16bを支持したステーホルダー22をルーフパネル1に取付けるときに、位置合わせ用凸部31aと位置合わせ用凹部16eとを係合させるようにする。
【0033】
上記コネクタホルダー29は、図8に詳細に示すように、車体側コネクタ31を嵌め込むための円筒状の嵌め込み穴部29aを有し、この嵌め込み穴部29aには、車体側コネクタ31を軸直交方向(側方)から嵌め込むための外開き状スリット29bが形成されている。この嵌め込み穴部29aの周囲には、半円状の切込み29cが形成され、この切込み29cを複数個の細幅ブリッジ部29dで連結することにより、嵌め込み穴部29aが軸直交方向へ僅かに変位可能となっている。
【0034】
上記車体メンバー28には、三方で下向きに切り起こして、各先端を内向きに折り曲げた差し込み部28aを形成し、この差し込み部28aの一方(図8(b)の矢印A参照)から上記コネクタホルダー29を差し込んで取付ける。なお、図6のように、コネクタホルダー29をスナップ部29fで車体メンバー28に取付けても良い。
【0035】
図7(a)に示すように、上記車体側コネクタ31の側部に、外周面よりも外方に突出する回り止め突起片31bが形成され、回り止め突起片31bは、上記コネクタホルダー29のスリット29bの両側面29eに当接することにより、車体側コネクタ31をコネクタ結合位置に回り止めするようになる。この回り止め突起片31bは、図7(b)に示すように、車体側コネクタ31がステーホルダー22のスリーブ部22fに嵌入されたときに、スリーブ部22fの内面で外周面よりも内方に没入されて、スリット29bの両側面29eに当接しないようになる。つまり、車体側コネクタ31が嵌め込み穴部29aで自由に回動できるようになる。
【0036】
上記コネクタホルダー29の外開き状スリット29bは、車体側コネクタ31を軸直交方向から嵌め込み部29aに嵌め込むための嵌め込みスリットを兼ねているが、図9(a)に示すように、車体側コネクタ31を軸方向Bから嵌め込み部29aに嵌め込むようにしたものでは、外開き状に形成する必要はない。また、図9(b)に示すように、車体側コネクタ31を回り止めする必要のないときは、スリット29bを形成しなくても良い。なお、図10に示すように、車体側コネクタ31をコネクタホルダー29の嵌め込み穴部29aで回動させる必要のないタイプでは、嵌め込み穴部29aを円筒状ではなく四角筒状に形成して、これに四角形状の車体側コネクタ31を軸方向から嵌め込むようにしても良い。
【0037】
上記構成において、ステー16にバスバー17をインサートモールドすることにより、バニティーランプ7の電線8をL字状のステー16に通さなくてもよくなるので、従来のような電線通し作業が不要となる。また、ステー16の水平軸部16aをバイザホルダー5の嵌入穴5aに嵌入する作業で、水平軸部16aのバスバー17の雄端子部17aをサンバイザ側コネクタ19の雌端子18に自動的に嵌合させることができるので、従来のようなコネクタ結合作業が不要になる。
【0038】
さらに、サンバイザ側コネクタ19に位置合わせ用凹部19aを形成し、ステー16の水平軸部16aに位置合わせ用凸部16cを形成して、水平軸部16aをバイザホルダー5の嵌入穴5aに嵌入するときに位置合わせ用凸部16cが位置合わせ用凹部19aに係合するから、サンバイザ側コネクタ19の雌端子18にステー16の水平軸部16aの雄端子部17aがスムーズに嵌合するようになる。また、位置合わせ用凸部16cは、雄端子部17aよりも長く突出させているので、これがガードとなって嵌合前の雄端子部17aを誤って折損するおそれがなくなる。
【0039】
上記ルーフパネル1内の車体メンバー28に車体側コネクタ31を取付けたから、ステーホルダー22をルーフパネル1に取付ける作業で、ステー16の垂直軸部16bのバスバ17ーの雄端子部17bを車体側コネクタ31の雌端子30に自動的に嵌合させることができるので、従来のようなコネクタ結合作業が不要になる。また、ステー16の垂直軸部16bを支持するステーホルダー22に、垂直軸部16bの雄端子17bとほぼ同じ長さに設定したスリーブ部22fを形成しているから、これがガードとなって嵌合前の雄端子部17bを誤って折損するおそれがなくなる。また、スリーブ部22fに軸方向のスリット22gを形成しているので、車体側コネクタ31の嵌入がスムーズになる。
【0040】
さらに、車体側コネクタ31に位置合わせ用凸部31aを形成し、ステー16の垂直軸部16bに位置合わせ用凹部16eを形成して、垂直軸部16bを支持したステーホルダー22をルーフパネル1に取付けるときに、位置合わせ用凸部31aに位置合わせ用凹部16eが係合するから、車体側コネクタ31の雌端子30にステー16の垂直軸部16bの雄端子部17bをスムーズに嵌合するようになる。
【0041】
さらにまた、車体メンバー28に設けたコネクタホルダー29の嵌め込み穴部29aに車体側コネクタ31を嵌め込むことにより、コネクタホルダー29に車体側コネクタ31をワンタッチで取付けることができる。また、嵌め込み穴部29aにより車体側コネクタ31が軸直交方向に変位可能であるので、ステー16の垂直軸部16bの雄端子部17aとの間の組み付け誤差等を吸収できて、ステー16の垂直軸部16bの雄端子部17bがスムーズに嵌合するようになる。
【0042】
さらに、車体メンバー28の差し込み部28aにコネクタタホルダー29を差し込むだけで、車体側コネクタ31とともにコネクタホルダー29をワンタッチで取付けることができる。
【0043】
また、コネクタホルダー29の嵌め込み部29aのスリット29bの両側面29eに、車体側コネクタ31の回り止め突起31bが当接するから、車体側コネクタ31の雌端子30にステー16の垂直軸部16bの雄端子部17bを嵌合させる前に車体側コネクタ31が垂直軸回りに不用意に回動しないので、ステー16の垂直軸部16bの雄端子部17bがスムーズに嵌合するようになる。さらに、スリット29bが車体側コネクタ31を軸直交方向から嵌め込み部29aに嵌め込むための嵌め込みスリットを兼ねていると、コネクタホルダー29に車体側コネクタ31を簡単かつ迅速に嵌め込むことができる。
【0044】
このようにして、車体側のバッテリーとサンバイザ本体4側のバニティーランプ7との電気的接続に起因する各種作業が簡略化できるようになる。
【0045】
【発明の効果】
以上の説明からも明らかなように、本発明のサンバイザの配線構造は、L字状のステーにバスバーをインサートモールドしたから、バニティーランプの電線をL字状のステーに通さなくてもよくなるので、電線通し作業が不要となる。
【0046】
サンバイザ本体のバイザホルダーにサンバイザ側コネクタを取付けたから(請求項2)、ステーの水平軸部をバイザホルダーに嵌入する作業で、水平軸部のバスバーの雄端子部をサンバイザ側コネクタの雌端子に自動的に嵌合させることができてコネクタ結合作業が不要になる。
【0047】
ルーフパネル内の車体メンバーに車体側コネクタを取付けたから(請求項3)、ステーホルダーをルーフパネルに取付ける作業で、垂直軸部のバスバーの雄端子部を車体側コネクタの雌端子に自動的に嵌合させることができてコネクタ結合作業が不要になる。
【0048】
サンバイザ側コネクタに位置合わせ用凹部を形成し、ステーの水平軸部に位置合わせ用凸部を形成したから(請求項4)、サンバイザ側コネクタの雌端子にステーの水平軸部の雄端子部をスムーズに嵌合させることができる。また、位置合わせ用凸部を雄端子部よりも長く突出させることにより、これがガードとなって嵌合前の雄端子部を誤って折損するおそれがなくなる。
【0049】
ステーホルダーにステーの垂直軸部の雄端子部とほぼ同じ長さスリーブ部を形成したから(請求項5)、これがガードとなって嵌合前の雄端子部を誤って折損するおそれがなくなる。また、スリーブ部に軸方向のスリットを形成したので、車体側コネクタの嵌入がスムーズになる。
【0050】
車体側コネクタに位置合わせ用凹凸部の一方を形成し、ステーの垂直軸部に位置合わせ用凹凸部の他方を形成したから(請求項6)、車体側コネクタの雌端子にステーの垂直軸部の雄端子部をスムーズに嵌合させることができる。
【0051】
車体メンバーに、軸直交方向に変位可能な嵌め込み部を有するコネクタホルダーを設けたから(請求項7)、車体メンバーのコネクタホルダーに車体側コネクタをワンタッチで取付けできると共に、ステーの垂直軸部の雄端子部との間の組み付け誤差等を吸収できて、ステーの垂直軸部の雄端子部をスムーズに嵌合させることができる。
【0052】
車体メンバーの差し込み部にコネクタホルダーを差し込んで取付けるようにしたから(請求項8)、車体メンバーに車体側コネクタとともにコネクタホルダーをワンタッチで取付けることができる。
【0053】
コネクタホルダーの嵌め込み部にスリットを形成し、車体側コネクタに回り止め突起を形成したから(請求項9)、車体側コネクタの雌端子にステーの垂直軸部の雄端子部を嵌合させる前に車体側コネクタが垂直軸回りに不用意に回動しないので、ステーの垂直軸部の雄端子部をスムーズに嵌合させることができる。
【0054】
このスリットは、車体側コネクタを軸直交方向から車体側コネクタ嵌め込み部に嵌め込むための嵌め込みスリットを兼ねていると(請求項10)、コネクタホルダーに車体側コネクタを簡単かつ迅速に嵌め込むことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のサンバイザの分解斜視図である。
【図2】サンバイザ本体とフレームの分解斜視図である。
【図3】フレームを取付けたサンバイザ本体の斜視図である。
【図4】ステーとサンバイザ側コネクタであり、(a)は斜視図、(b)は結合時の断面図である。
【図5】ステーとステーホルダーと車体側コネクタの分解側面図である。
【図6】ステーとステーホルダーと車体側コネクタの組み立て側面図である。
【図7】ステーの雄端子と車体側コネクタであり、(a)は結合前の側面断面図、(b)は結合時の側面断面図である。
【図8】コネクタホルダーであり、(a)は斜視図、(b)は車体メンバーに取付けた斜視図である。
【図9】(a)(b)はそれぞれコネクタホルダーの変形例の斜視図である。
【図10】(a)(b)はそれぞれコネクタホルダーの変形例の斜視図である。
【図11】従来のサンバイザの分解斜視図である。
【図12】従来のサンバイザの要部断面正面図である。
【符号の説明】
1 ルーフパネル
1a 取付け穴
4 サンバイザ本体
5 バイザホルダー
6 バニティーミラー
7 バニティーランプ
16 ステー
16a 水平軸部
16b 垂直軸部
17 バスバー
17a,17b 雄端子部
19 サンバイザ側コネクタ
22 ステーホルダー
28 車体メンバー
29 コネクタホルダー
31 車体側コネクタ
Claims (10)
- 車内のルーフパネルに取付けられたステーホルダーで垂直軸部が垂直軸回りに回動可能に支持されたL字状のステーの水平軸部がサンバイザ本体のバイザホルダーに嵌入されて、サンバイザ本体が水平軸回りに上下揺動可能に支承されると共に、このサンバイザ本体にバニティーランプが設けられているサンバイザにおいて、
上記ステーに、サンバイザ本体側のバニティーランプと車体側のバッテリーとを電気的に接続するバスバーがインサートモールドされて、このバスバーの雄端子部は垂直軸部と水平軸部の各端部からそれぞれ突出されていることを特徴とするサンバイザの配線構造。 - 上記サンバイザ本体のバイザホルダーには、上記バニティーランプの電線を接続した雌端子を収容するサンバイザ側コネクタが水平軸回りに回動可能に取付けられて、上記ステーの水平軸部をバイザホルダーに嵌入するときに、水平軸部の雄端子部をサンバイザ側コネクタの雌端子に嵌合させるようにした請求項1に記載のサンバイザの配線構造。
- 上記ルーフパネル内の車体メンバーには、上記バッテリーの電線を接続した雌端子を収容する車体側コネクタが垂直軸回りに回動可能に取付けられて、上記ステーの垂直軸部を支持したステーホルダーをルーフパネルに取付けるときに、垂直軸部の雄端子部を車体側コネクタの雌端子に嵌合させるようにした請求項1又は請求項2に記載のサンバイザの配線構造。
- 上記サンバイザ側コネクタの端面には位置合わせ用凹部が形成され、上記ステーの水平軸部の端面には雄端子部よりも長く突出する位置合わせ用凸部が形成されて、水平軸部をバイザホルダーに嵌入するときに位置合わせ用凸部を位置合わせ用凹部に係合させるようにした請求項2又は請求項3に記載のサンバイザの配線構造。
- 上記ステーの垂直軸部を支持するステーホルダーには、垂直軸部の端面の雄端子とほぼ同じ長さに設定されて、上記車体側コネクタを嵌入するスリーブ部が形成されると共に、このスリーブ部には、軸方向のスリットが形成されている請求項1〜請求項4のいずれかに記載のサンバイザの配線構造。
- 上記車体側コネクタの端面には位置合わせ用凹凸部の一方が形成され、上記ステーの垂直軸部の端面には位置合わせ用凹凸部の他方が形成されて、垂直軸部を支持したステーホルダーをルーフパネルに取付けるときに、位置合わせ用凸部と位置合わせ用凹部とを係合させるようにした請求項3〜請求項5のいずれに記載のサンバイザの配線構造。
- 上記車体メンバーには、車体側コネクタを軸方向又は軸直交方向から嵌め込んで取付け可能なコネクタホルダーが設けられ、このコネクタホルダーの車体側コネクタ嵌め込み部は、軸直交方向に変位可能である請求項3〜請求項6のいずれかに記載のサンバイザの配線構造。
- 上記車体メンバーに差し込み部が形成されて、この差し込み部に上記コネクタホルダーを差し込んで取付けるようにした請求項7に記載のサンバイザの配線構造。
- 上記コネクタホルダーの車体側コネクタ嵌め込み部にスリットが形成されると共に、車体側コネクタの側部に、上記スリットの両側面に当接して、車体側コネクタをコネクタ結合位置に回り止めする回り止め突起が形成され、この回り止め突起は、車体側コネクタがステーホルダーのスリーブ部に嵌入されたときにスリットの両側面に当接しないように没入する請求項7又は請求項8のいずれかに記載のサンバイザの配線構造。
- 上記スリットは、車体側コネクタを軸直交方向から車体側コネクタ嵌め込み部に嵌め込むための嵌め込みスリットを兼ねている請求項9に記載のサンバイザの配線構造。
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