JP2001253296A - 電動式ドアミラーの配線構造 - Google Patents

電動式ドアミラーの配線構造

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JP2001253296A
JP2001253296A JP2000069710A JP2000069710A JP2001253296A JP 2001253296 A JP2001253296 A JP 2001253296A JP 2000069710 A JP2000069710 A JP 2000069710A JP 2000069710 A JP2000069710 A JP 2000069710A JP 2001253296 A JP2001253296 A JP 2001253296A
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door mirror
ribs
pair
connector
wire harness
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Akira Yoshioka
顕 吉岡
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Suzuki Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 防水加工をする必要がなく、しかもスクリュ
ーやクリップ等の固定手段を用いなくてもワイヤハーネ
ス及びコネクタの上下方向への移動を防止することがで
きると共にコネクタの回転を防止し得る状態でコネクタ
をドアミラー取付用ベースに組付けることができ、ひい
てはワイヤハーネスの長さを短縮し得てワイヤハーネス
を無理なく配線することができるような電動式ドアミラ
ーの配線構造を提供する。 【解決手段】 ドアミラー本体5が組付けられるドアミ
ラー取付用べース6の筒状部7の内面7bに互いに対向
する一対のリブ12a,12bを設け、ドアミラー本体
5に内蔵の電動ユニットのワイヤハーネスに接続された
コネクタ(例えば、雄型コネクタ16)をこれらの一対
のリブ12a,12bによりドアミラー取付用べース6
の筒状部7内に固定配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両ドア(例え
ば、自動車のサイドドア等)の車室外側に取付けられる
電動式ドアミラーの配線構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両ドアの車室外側に取付けられるドア
ミラー(ドアアウタミラー)には、車室内に配置された
スイッチを操作することにより、鏡面の角度変更や車庫
入れ時のドアミラーの折り畳みを電動で行うものや、鏡
面に付着した雨水等の水滴を内蔵のヒーターにより除去
する機能を備えたものがある。これらの機能を有する電
動式ドアミラーでは、ドアミラー本体に電動ユニットを
内蔵すると共に、この電動ユニットに接続されたワイヤ
ハーネスと、車体内部のバッテリーに接続されたワイヤ
ハーネスとを、これらのワイヤハーネスの先端にそれぞ
れ取付けられたコネクタを連結することによりこれらの
ワイヤハーネスを互いに結線状態(電気的接続状態)と
し、電動ユニットに前記バッテリから電気(電源)を供
給するようにしている。
【0003】図6は上述のような機能を有する電動式ド
アミラーの従来の配線構造を示している。このドアミラ
ー本体30には電動ユニット(図示せず)が内蔵されて
おり、このドアミラー本体30は図6に示すようなドア
ミラー取付用ベース31を介して図外の車両ドアの車室
外側に取付けられている。さらに具体的に述べると、ド
アミラー本体30は、図7に示すように、ドアミラー取
付用ベース31に設けられた筒状部32の天井壁32a
上にドアミラー本体30に設けられた回転板33を載置
し、前記筒状部32の下側の開放口からドライバ34を
入れてスクリュー35を締め込むことによりドアミラー
本体30が前記筒状部32上に締付固定されている。な
お、ドアミラー取付用べース31の筒状部32の天井壁
32aに締付固定されるドアミラー本体30の回転板3
3は、ドアミラー本体30に対して回動可能であるた
め、ドアミラー本体30はドアミラー取付用べース31
に対して回動可能となされている。
【0004】上述のようにしてドアミラー本体30をド
アミラー取付用べース31の上に一体に組付けた後に、
ドアミラー取付用べース31の一対の取付片36a,3
6bをスクリュー37を用いて車両ドアに取付け(図6
参照)、これによりドアミラー本体30をドアミラー取
付用べース31を介して車両ドアに取付ける。一方、ド
アミラー本体30内の電動ユニットから延びるワイヤハ
ーネス38は、図6に示すように、前記筒状部32の天
井壁32aに形成された中央孔32bを通して前記筒状
部32内に引き込んでから下側の開放部から前記筒状部
32の外部へ引き出し、ワイヤハーネス38に接続され
た雄型コネクタ39を前記筒状部32の外部に配置す
る。そして、車体側から車両ドアを介して配線されたワ
イヤハーネス40の雌型コネクタ41(図10〜図12
参照)を上述の雄型コネクタ39に連結することによ
り、これらのワイヤハーネス38,40を互いに結線す
る。そして、最後に、図6に示す如くカバー42にてド
アミラー取付用べース31のスクリュー締付部(取付片
36a,36bの部分)を覆った状態で前記カバー42
を車両ドアに固定し、ドアミラーの取付けを完了する。
【0005】かくして、ドアミラー本体30はドアミラ
ー取付用べース31を介して車両ドアに取付けられるよ
うになっており、ドアミラー本体30内の電動ユニット
(図示せず)を作動させてドアミラー本体30を前記回
転板33を中心に車両ドアの側へ回転させることによ
り、ドアミラー本体30を折り畳み状態で格納し得るよ
うに構成されている。
【0006】しかしながら、ワイヤハーネス38及びコ
ネクタ39,41が固定されずに自由状態で配線されて
いる場合には、コネクタ39,41が走行時の振動等に
より振れを生じて車両ドアやカバー42等に当たり、異
音を発生したり、コネクタ39,41の相互間の連結が
外れてワイヤハーネス38,40の相互間の結線が外れ
るおそれがある。そのため、このような不具合をなくす
ための従来の対策として、図8及び図9にそれぞれ示す
ようにコネクタ39をドアミラー取付用べース31に固
定するような配線構造が採用されている。
【0007】まず、図8に示す配線構造の場合には、ド
アミラー取付用べース31の一部分に凹部43を有する
コネクタ取付部44を設け、このコネクタ取付部44に
コネクタ39を嵌め込んだ後に、押さえ金具45の付い
たスクリュー46を前記コネクタ取付部44のねじ孔4
7に締め込むことにより、コネクタ39を押さえ金具4
5にて前記凹部43内に固定してコネクタ39の振れを
防止するようにしている(図6参照)。また、図9に示
す配線構造の場合には、ドアミラー取付用べース31に
クリップ穴(図示せず)を設け、このクリップ穴にクリ
ップ50を差し込んで係着し、クリップ50に設けられ
た一対の挟持片51a,51bから成る保持部51にコ
ネクタ39を装着することにより、クリップ50を介し
てコネクタ39をドアミラー取付用べース31に固定し
てコネクタ39の振れを防止するようにしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図8及
び図9にそれぞれ示すような配線構造では、次のような
問題点がある。
【0009】 押さえ金具45の付いたスクリュー4
6やクリップ50等の構成部品を必要とする配線構造で
あるため、部品点数並びに組付作業工数が多くなる。
【0010】 ドアミラー取付用べース31の取付片
36a,36bの横にコネクタ39を固定した場合、図
10〜図12に示すようにカバー42の中に入り込んだ
水(雨水や洗車水等)Wがコネクタ39,41にかかる
おそれがあるため、図10〜図12にそれぞれ示す如く
コネクタ39,41の配置方向を変えても、防水が必要
な箇所が発生する。すなわち、図10に示すように相対
的に大きな寸法の雄型のコネクタ39を相対的に小さな
寸法の雌型のコネクタ41の上側に配置するようにした
場合には、上側のコネクタ39とワイヤハーネス38と
の接合部(ワイヤハーネス引出部)S1 に防水キャップ
等を装着する必要がある。また、図11に示すように相
対的に大きな寸法の雄型のコネクタ39を相対的に小さ
な寸法の雌型のコネクタ41の下側に配置するようにし
た場合には、上側のコネクタ41とワイヤハーネス40
との接合部(ワイヤハーネス引出部)S2 、及び、コネ
クタ39,41の接合部S3 にそれぞれ防水キャップ等
を装着する必要がある。また、図12に示すように両コ
ネクタ39,41を横向きに配置した場合には、両コネ
クタ39,41のワイヤハーネス引き出し部分S1 ,S
2 にそれぞれ防水キャップ等を装着する必要がある。従
って、何れの場合にも防水加工が必要である。
【0011】 ドアミラー取付用べース31の筒状部
32内から引き出されてコネクタ取付部44に引き回さ
れるワイヤハーネス38の配線スペースが狭いので、図
13に示すようにワイヤハーネス38に急激な曲り部α
を生じることとなり、このワイヤハーネス38の曲り部
αに大きな負担がかかる。
【0012】 図14に示すように、ドアミラー取付
用べース31をスクリュー37にて車両ドアに取付ける
際に、ワイヤハーネス38の配線経路の付近の箇所に螺
着されるスクリュー37の頭部とドアミラー取付用べー
ス31の取付片36bとの間にワイヤハーネス38がか
み込まれるおそれがある(図14におけるかみ込み箇所
β参照)。
【0013】本発明は、このような種々の問題点を解消
すべくなされたものであって、その目的は、防水加工を
する必要がなく、しかもスクリューやクリップ等の固定
手段を用いなくてもワイヤハーネス及びコネクタの上下
方向への移動を防止することができると共にコネクタの
回転を防止し得る状態でコネクタをドアミラー取付用ベ
ースに組付けることができ、ひいてはワイヤハーネスの
長さを短縮し得てワイヤハーネスを無理なく配線するこ
とができるような電動式ドアミラーの配線構造を提供す
ることにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明では、電動ユニットを内蔵したドアミラー
本体をドアミラー取付用べースの筒状部の上に組付け
て、前記ドアミラー取付用べースを車体に取付けること
により、前記ドアミラー本体を前記ドアミラー取付用べ
ースを介して前記車体に取付けるようにした構造におい
て、前記ドアミラー取付用べースの筒状部の内面に互い
に対向する一対のリブを設け、前記電動ユニットのワイ
ヤハーネスに接続されたコネクタを前記一対のリブによ
り前記ドアミラー取付用べースの筒状部内に固定配置す
るようにしている。また、本発明では、前記一対のリブ
の上部の間隔を、前記電動ユニットのワイヤハーネスを
前記一対のリブの上部の間に挟持し得る間隔に設定し、
前記一対のリブの上部の間に前記ワイヤハーネスを挟持
状態で固定保持するようにしている。また、本発明で
は、幅広の結線部と幅狭のワイヤハーネス接続部との間
に段差面を有する部品を前記コネクタとして用いると共
に、前記一対のリブの下部の間隔を前記結線部の幅より
も狭い寸法に設定し、前記コネクタの段差面を前記一対
のリブの下面に当接させた状態で前記コネクタを配置す
るようにしている。また、本発明では、幅広の結線部と
幅狭のワイヤハーネス接続部との間に段差面を有する部
品を前記コネクタとして用いると共に、前記一対のリブ
の下側縁部の間隔を、前記ワイヤハーネス接続部を前記
一対のリブの下側縁部の間に収容し得る寸法に設定し、
前記ワイヤハーネス接続部を前記一対のリブの下側縁部
の間の空間内に回転阻止状態の下で収容配置するように
している。また、本発明では、前記一対のリブを前記ド
アミラー取付用べースの筒状部の内面に一体成形するよ
うにしている。また、本発明では、前記ドアミラー取付
用べースを樹脂成形品にて構成すると共に、前記一対の
リブを前記ドアミラー取付用べースの樹脂成形の際の型
抜き方向に沿って設けるようにしている。また、本発明
では、前記一対のリブの互いに対向する先端部の間の形
状を、上方から下方に向かうにつれて徐々に広がるテー
パ形状にするようにしている。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て図1〜図5を参照して説明する。
【0016】図1は本発明の一実施形態に係る電動式ド
アミラーの配線構造を備えた自動車の車両ドア(サイド
ドア)1を示すものである。図1に示すように、この車
両ドア1には、窓部2の前側箇所であってかつウィンド
ガラス3に対して車室外側の箇所に、電動式ドアミラー
4の本体5(以下において、ドアミラー本体5と記載す
る)が図2に示すドアミラー取付用べース6を介して取
付けられている。
【0017】上述のドアミラー取付用べース6は、樹脂
製の一体成形部材から成り、図2に示すように、円環状
の天井壁7aを有する筒状部(円筒部)7と、この筒状
部7の下端に一体成形された一対の取付片部8a,8b
とから構成されている。そして、前記筒状部7の天井壁
7aには例えば3つのスクリュー挿通孔9が設けられる
と共に、前記取付片8a,8bには例えば各一対のスク
リュー挿通孔10が設けられている。かくして、電動ユ
ニット(図子せず)を内蔵したドアミラー本体5がスク
リュー挿通孔9を利用して前記筒状部7の天井壁7aの
上にスクリューにて締付固定され、このようにしてドア
ミラー本体5が組付けられたドアミラー取付用べース6
がスクリュー挿通孔10を利用してスクリューにて車両
ドア1に締付固定されている。これにより、ドアミラー
本体5はドアミラー取付用べース6を介して車両ドア1
の所定箇所に取付けられている。
【0018】また、図2及び図3に示すように、ドアミ
ラー取付用べース6の筒状部7の内面7bには、この内
面7bからそれぞれ前記筒状部7の軸線(中心軸)の方
向に向かってそれぞれ突出する板状突片から成る一対の
リブ12a,12bが一体成形されている。これらのリ
ブ12a,12bは、図2,図4及び図5に示す如く前
記筒状部7の上下方向のほぼ全域にわたって延設されて
おり、所定の間隔を隔てて互いに配向するように配置さ
れている。さらに具体的に述べると、リブ12a,12
b間の間隔は、図2及び図3に示すように、筒状部7の
軸線に向かうにつれて徐々に狭まるように設定されると
共に、リブ12a,12bの先端(突出端)13a,1
3b間の間隔は、図5に示すように、上方から下方に向
かうにつれて徐々に広がるテーパ形状(換言すれば、筒
状部7の天井壁7aに向かって上方にいくにつれて徐々
に狭まるようなテーパ形状)に設定されている。従っ
て、これら一対のリブ12a,12bは、平面視では前
記筒状部7の内面7bの側に向けて末広がりとなるよう
に傾斜されると共に(図3参照)、これらの先端13
a,13bは、側面視では下方の側に向けて末広がりと
なるように傾斜されている(図5参照)。なお、上述の
一対のリブ12a,12bの延設方向は、ドアミラー取
付用ベース6の成形型の型抜き方向に一致するように設
定されている。
【0019】一方、図2,図4及び図5に示すように、
ドアミラー本体5に内蔵された電動ユニットのワイヤハ
ーネス15は、前記筒状部7の天井壁7aに設けられた
中央孔7cを通して前記筒状部7内に配線されるように
なっている。そして、ワイヤハーネス15の先端に接続
される雄型コネクタ16は、図2及び図4に示すよう
に、図外のバッテリに接続されて車体側に配線されたワ
イヤハーネス17の雌型コネクタ18が差し込まれる幅
広の結線部16aと、この雄型コネクタ部16aよりも
幅狭のワイヤハーネス接続部16bとから成り、結線部
16aとワイヤハーネス接続部16bとの間に段差面
(肩面)19を有している。
【0020】また、図5に示すように、前記リブ12
a,12bの先端13a,13bの上部14a,14b
間の間隔L1 は、ワイヤハーネス15の直径よりも若干
狭く設定されている。かくして、前記上部14a,14
bの間にワイヤハーネス15を適度な押込力にて挿入す
ることにより、ワイヤハーネス15が損傷を受けない程
度の挟持力にて挟み込まれた状態で保持されるようにな
っている。
【0021】一方、前記リブ12a,12bの先端13
a,13bの下部20a,20b間の間隔L2 は、図5
に示すように、前記コネクタ16の幅広の結線部16a
の幅よりも若干狭く設定されている。そして、コネクタ
16が既述の如くリブ12a,12b間に挟持されたワ
イヤハーネス15にて吊り下げられた状態で、かつ、コ
ネクタ16の段差面19がリブ12a,12bの下面2
1a,21bに当接された状態で、ドアミラー取付用べ
ース6の筒状部7の下方位置に組付けられるようになっ
ている。
【0022】さらに、図3に示すように、リブ12a,
12bの下側縁部におけるリブ12a,12b間の間隔
3 は、前記ワイヤハーネス接続部16bの幅にほぼ等
しく設定されている。しかして、コネクタ16のワイヤ
ハーネス接続部16bは、一対の角部R1 ,R2 がリブ
12a,12bの下側縁部に当接若しくはこの近傍に配
置されかつ一側面R3 がドアミラー取付用べース6の筒
状部7の内面7bに当接若しくはこの近傍に配置された
状態で、前記筒状部7内のリブ12a,12bの間の収
容領域N(図3参照)に収容配置されるようになってい
る。すなわち、コネクタ16の収容領域Nは、コネクタ
16のワイヤハーネス接続部16bがその軸線を中心に
回転しない程度のスペースになるように設定されてお
り、この収容領域N内に前記ワイヤハーネス接続部16
bが前記リブ12a,12b及び前記筒状部7の一部分
によって回転を阻止された状態で収容配置されるように
構成されている。
【0023】以上のような構成の配線構造によれば、ワ
イヤハーネス15及びコネクタ16をドアミラー取付用
べース6に固定状態で組付けることが可能となる。すな
わち、ワイヤハーネス15を前記一対のリブ12a,1
2bの上部14a,14b間に押し込んでこのワイヤハ
ーネス15を適当な挟持力(損傷を生じない程度に挟み
つける力)にて保持するようにしているので、車両走行
時の振動等によるワイヤハーネス15の落下を防止する
ことができる。さらに、コネクタ16のワイヤハーネス
接続部16bを前記筒状部7の収容領域N内に回転を阻
止された状態で収容配置し、かつ、コネクタ16の段差
面19を前記一対のリブ12a,12bの下面21a,
21bに当接させて配置するようにしたので、コネクタ
16を固定状態でドアミラー取付用べース6に組付ける
ことができると共に、前記段差面19と下面21a,2
1bとの当接作用(ストッパ作用)により、雌型のコネ
クタ18を上述の雄型のコネクタ16に連結する時にか
かる上方への押込力(図4において矢印Fで示す方向の
力)によるコネクタ16及びワイヤハーネス15の上方
への移動を阻止することができる。なお、コネクタ16
の下方への移動を阻止するためのストッパ片を前記筒状
部7の内面7bに設けることは成形型の構造上、不可能
であるが、既述の如くワイヤハーネス15を一対のリブ
12a、12b間で保持するようにしているので、特別
なストッパ片を設けることなくコネクタ16の下方移動
(下方への抜け)を防止することができる。さらに、コ
ネクタ16のワイヤハーネス接続部16bをドアミラー
取付用ベース6の筒状部7の内部空間(収容領域N)に
収容配置するようにしているので、前記筒状部7内のデ
ッドスペースを有効利用することができる。
【0024】また、従来では、雄型コネクタ16を雌型
コネクタ18の上方位置にくるよう配置した場合、雄型
コネクタ16とワイヤハーネス15との接合部(図4に
おいて示すワイヤハーネス接合部S)に防水キャップを
被せる等の防水加工が必要となるが、本実施形態の配線
構造によれば、図4に示すように、この接合部Sをドミ
ラー取付用ベース6の筒状部7の内部に配置して接合部
Sを前記筒状部7にて覆うようにしているので、当該接
合部Sに雨水等がかかることがなく、従って防水加工を
廃止することができる。
【0025】また、コネクタ16を電動ユニットのほぼ
直下位置に配置するようにしているので、ワイヤハーネ
ス15の配線に無理な曲り部を生じずに済むと共に、ワ
イヤハーネス15の長さを短縮することも可能となる。
しかも、車両ドア1にドアミラー取付用べース6をスク
リューにて締付固定する際にドアミラー取付用べース6
の取付片部8a,8bの付近にワイヤハーネス15が配
線されないので、ワイヤハーネス15がスクリューの頭
部にかみ込まれてしまうような心配がない。
【0026】さらに、ドアミラー取付用べース6の筒状
部7に一体成形した一対のリブ12a,12bを利用し
てコネクタ16の固定を行なうようにしているため、コ
ネクタ16を固定するために従来用いていたような金具
付きスクリュー46(図8参照)やクリップ50(図9
参照)のような別部品が不要となり、部品点数の削減が
可能となる。また、上述の一対のリブ12a,12b
は、ドアミラー取付用べース6の成形型の型抜き方向に
沿って設けられているため、ドアミラー取付用べース2
の成形型の構造が複雑になるといった不具合もなく、シ
ンプルな構造の成形型にてドアミラー取付用べース6の
成形を行なうことが可能となる。しかも、リブ12a,
12bの間隔を上方から下方に向かうにつれて徐々に広
がるテーパ形状としているため、ドアミラー取付用べー
ス6を成形型から外す際の型抜き作業を容易の行なうこ
とが可能となる。
【0027】以上、本発明の一実施形態について述べた
が、本発明はこの実施形態に限定されるものではなく、
本発明の技術的思想に基づいて各種の変形及び変更が可
能である。例えば、ドアミラー取付用ベース6の筒状部
7の周面7bは、円筒面以外の形状の内面であっても良
く、この筒状部7に組付けられるコネクタ16の形状は
段差面19に相当する段差面(ストッパ面)を有するも
のであればどのような形状であっても良い。さらに、既
述の実施形態では、雄型コネクタ16の段差面19を一
対のリブ12a,12bの下面21a,21bに当接さ
せてコネクタ16の上方への移動を阻止するようにした
が、コネクタ16の角部R1 ,R2 を一対のリブ12
a,12bのテーパ状側面に当接させることによってコ
ネクタ16の上方への移動を阻止するようにしても良い
(図3参照)。また、既述の実施形態では、ドアミラー
本体5をドアミラー取付用ベース6を介して車両ドア1
に取付けるようにしたが、ドアミラー本体5をドアミラ
ー取付用ベース6を介して車両ドア以外の車体部分に取
付ける場合にも、本発明を適用できる。また、本発明
は、サイドドア1以外のバックドア等に対応して配設さ
れる電動式ドアミラーの配線構造にも適用可能である。
【0028】
【発明の効果】請求項1に記載の本発明は、ドアミラー
取付用べースの筒状部の内面に互いに対向する一対のリ
ブを設け、電動ユニットのワイヤハーネスに接続された
コネクタをこれらの一対のリブによりドアミラー取付用
べースの筒状部内に固定配置するようにしたものである
から、ワイヤハーネスとコネクタとの接合部はドアミラ
ー取付用べースの筒状部内に配置されてこの筒状部にて
覆われた箇所に収容されることとなるため、雨水や洗車
水等の水がワイヤハーネスとコネクタとの接合部にかか
ることを防ぐことができ、従って防水キャップを前記接
合部に被せる等の防水加工を廃止することができる。し
かも、コネクタ及びハーネス固定のために従来用いてい
たような金具付きスクリューやクリップを廃止すること
ができる。また、電動ユニットのワイヤハーネスはドア
ミラー本体のほぼ直下位置に配線されることとなるの
で、このワイヤハーネスの長さを短縮できる上に、ワイ
ヤハーネスを無理なく(急激な曲げ部を生じることな
く)配線することができる。さらに、ワイヤハーネスの
配線経路はドアミラー取付用べースの締付部の付近を通
らない経路となるため、ドアミラー取付用べースを取付
ける際に締付用スクリューにかみ込まれてしまうような
不具合をなくすことができる。
【0029】また、請求項2に記載の本発明は、一対の
リブの上部の間隔を、電動ユニットのワイヤハーネスを
一対のリブの上部の間に挟持し得る間隔に設定し、一対
のリブの上部の間にワイヤハーネスを挟持状態で固定保
持するようにしたものであるから、一対のリブによる挟
持作用によりワイヤハーネスの下方向の移動ひいては前
記筒状部内からのコネクタの下方への抜けを防止するこ
とができる。
【0030】また、請求項3に記載の本発明は、幅広の
結線部と幅狭のワイヤハーネス接続部との間に段差面を
有する部品をコネクタとして用いると共に、一対のリブ
の下部の間隔を結線部の幅よりも狭い寸法に設定し、コ
ネクタの段差面を一対のリブの下面に当接させた状態で
コネクタを配置するようにしたものであるから、コネク
タの段差面と一対のリブの下面との間のストッパ作用に
よってコネクタの上方向への移動を防止することができ
る。さらに、前記コネクタに相手部材のコネクタを連結
する際に前記コネクタに係る押力を確実に受け止めるこ
とができる。
【0031】また、請求項4に記載の本発明は、幅広の
結線部と幅狭のワイヤハーネス接続部との間に段差面を
有する部品をコネクタとして用いると共に、一対のリブ
の下側縁部の間隔を、ワイヤハーネス接続部を一対のリ
ブの下側縁部の間に収容し得る寸法に設定し、ワイヤハ
ーネス接続部を一対のリブの下側縁部の間の空間内に回
転阻止状態の下で収容配置するようにしたものであるか
ら、コネクタを回転阻止状態の下でガタツキなく安定し
た組付状態で保持することができる。
【0032】また、請求項5に記載の本発明は、一対の
リブをドアミラー取付用べースの円筒部の内面に一体成
形するようにしたものであるから、ドアミラー取付用べ
ースの生産性の向上が可能となる。
【0033】また、請求項6に記載の本発明は、ドアミ
ラー取付用べースを樹脂成形品にて構成すると共に、一
対のリブをドアミラー取付用べースの樹脂成形の際の型
抜き方向に沿って設けるようにしたものであるから、一
対のリブを付加して設けるようにしてもドアミラー取付
用べースの成形型の構造を従来と同様にシンプルにでき
る。
【0034】また、請求項7に記載の本発明は、一対の
リブの互いに対向する先端部の間の形状を、上方から下
方に向かうにつれて徐々に広がるテーパ形状にしたもの
であるから、ドアミラー取付べースを成形型から抜く時
の型抜き作業を容易かつ円滑に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る電動式ドアミラーの
配線構造を備えた車両ドア(サイドドア)の側面図であ
る。
【図2】ドアミラー本体を車両ドアに取付けるために用
いられるドアミラー取付用べースを示す斜視図である。
【図3】図2におけるA−A線拡大断面図である。
【図4】図2におけるB−B線拡大断面図である。
【図5】図3におけるC−C線断面図である。
【図6】従来における電動式ドアミラーの配線構造を示
す分解斜視図である。
【図7】ドアミラー取付用ベースへのドアミラー本体の
取付作業を示す断面図である。
【図8】従来の電動式ドアミラーの配線構造におけるコ
ネクタの固定手段を示す分解斜視図である。
【図9】従来の電動式ドアミラーの配線構造におけるコ
ネクタの別の固定手段を示す分解斜視図である。
【図10】雄型コネクタを雌型コネクタの上方位置に配
置した状態を示す正面図である。
【図11】雄型コネクタを雌型コネクタの下方位置に配
置した状態を示す正面図である。
【図12】雄型コネクタ及び雌型コネクタを水平状に横
置きにした状態を示す正面図である。
【図13】ドアミラー本体に内蔵された電動ユニットの
ワイヤハーネスの配線経路を示す平面図である。
【図14】上述のワイヤハーネスがスクリューの頭部に
かみ込まれた状態を示す平面図である。
【符号の説明】
1 車両ドア(サイドドア) 4 電動式ドアミラー 5 ドアミラー本体 6 ドアミラー取付用ベース 7 筒状部 7a 天井壁 7b 内面 8a,8b 取付片部 12a,12b リブ 13a,13b 先端(突出端) 14a,14b 上部 15,17 ワイヤハーネス 16 雄型コネクタ 16a 結線部 16b ワイヤハーネス接続部 18 雌型コネクタ 19 段差面 20a,20b 下部 21a,21b 下面

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電動ユニットを内蔵したドアミラー本体
    をドアミラー取付用べースの筒状部の上に組付けて、前
    記ドアミラー取付用べースを車体に取付けることによ
    り、前記ドアミラー本体を前記ドアミラー取付用べース
    を介して前記車体に取付けるようにした構造において、
    前記ドアミラー取付用べースの筒状部の内面に互いに対
    向する一対のリブを設け、前記電動ユニットのワイヤハ
    ーネスに接続されたコネクタを前記一対のリブにより前
    記ドアミラー取付用べースの筒状部内に固定配置したこ
    とを特徴とする電動式ドアミラーの配線構造。
  2. 【請求項2】 前記一対のリブの上部の間隔を、前記電
    動ユニットのワイヤハーネスを前記一対のリブの上部の
    間に挟持し得る間隔に設定し、前記一対のリブの上部の
    間に前記ワイヤハーネスを挟持状態で固定保持したこと
    を特徴とする請求項1に記載の電動式ドアミラーの配線
    構造。
  3. 【請求項3】 幅広の結線部と幅狭のワイヤハーネス接
    続部との間に段差面を有する部品を前記コネクタとして
    用いると共に、前記一対のリブの下部の間隔を前記結線
    部の幅よりも狭い寸法に設定し、前記コネクタの段差面
    を前記一対のリブの下面に当接させた状態で前記コネク
    タを配置したことを特徴とする請求項1又は2に記載の
    電動式ドアミラーの配線構造。
  4. 【請求項4】 幅広の結線部と幅狭のワイヤハーネス接
    続部との間に段差面を有する部品を前記コネクタとして
    用いると共に、前記一対のリブの下側縁部の間隔を、前
    記ワイヤハーネス接続部を前記一対のリブの下側縁部の
    間に収容し得る寸法に設定し、前記ワイヤハーネス接続
    部を前記一対のリブの下側縁部の間の空間内に回転阻止
    状態の下で収容配置したことを特徴とする請求項1乃至
    3の何れか1項に記載の電動式ドアミラーの配線構造。
  5. 【請求項5】 前記一対のリブを前記ドアミラー取付用
    べースの筒状部の内面に一体成形したことを特徴とする
    請求項1乃至4の何れか1項に記載の電動式ドアミラー
    の配線構造。
  6. 【請求項6】 前記ドアミラー取付用べースを樹脂成形
    品にて構成すると共に、前記一対のリブを前記ドアミラ
    ー取付用べースの樹脂成形の際の型抜き方向に沿って設
    けたことを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記
    載の電動式ドアミラーの配線構造。
  7. 【請求項7】 前記一対のリブの互いに対向する先端部
    の間の形状を、上方から下方に向かうにつれて徐々に広
    がるテーパ形状にしたことを特徴とする請求項1乃至6
    の何れか1項に記載の電動式ドアミラーの配線構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020006793A1 (zh) * 2018-07-03 2020-01-09 深圳威迈斯电源有限公司 一种用于车载充电机的搭铁线限位结构

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