JP3629311B2 - 一方向クラッチのスプラグおよびその製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、一方向クラッチのスプラグおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、一方向クラッチのスプラグの種類の識別は、形状の差によって行ってきたが、カム面の僅かな変更等のような場合に識別が困難となり、何等化の対策が要求されてきた。そこで、一つの方法として、実開平6−1858号公報に記載の方法が提案されている。この方法は、スプラグのカム面を含む周面の任意箇所に目視できない、すなわちCCDカメラ等の光学的に機械読み取りできる細くて浅い破線や実線等の印を設けて識別するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、この実開平6−1858号公報のような方法では、目視できない細くて浅い印を形成するための工数がかかる。さらに、カム面を含む周面に印を形成しているため、万一目視できる程の太くて深い印が付与された場合、このようなスプラグを一方向クラッチに使用すると、高い面圧により応力バランスがくずれスプラグが破損する恐れが生じるとともに、限界トルクが小さくなることによるロールオーバーが発生し、また、上記印がスプリングや保持器に干渉してスプラグの動きが阻害される恐れがある。
【0004】
また、スプラグの形式には、一方向クラッチが回転すなわち外輪が空転方向に回転してスプラグに遠心力が働いたとき、図6のようにスプラグ1が内輪20と接触しなくなるディスエンゲージタイプと、逆に図7のようにスプラグ1が内輪20に強く接触するエンゲージタイプとがあり、この両タイプのスプラグ1は重心Gの位置により区分けされる。ここで、21は外輪で、Xは外輪21の空転方向である。上記ディスエンゲージタイプでは、重心Gは図6のようにスプラグ1を組み込んだときに外輪21との接点Aからの垂線より左側にあり、外輪21の空転時に遠心力Fが重心Gに働き、接点Aを中心にモーメントTが働く結果、スプラグ1と内輪20が接触しなくなる。また上記エンゲージタイプでは、重心Gは図7のように接点Aからの垂線より右側にあり、外輪21の空転時に遠心力Fが働き、接点Aを中心にモーメントTが働く結果、スプラグ1と内輪20は強く接触する。
【0005】
ところで、従来はこの重心位置を変えるため、スプラグ形状を変更して行うとともに、その形状で両タイプの識別を行っており、種類が多くなるという問題があった。
【0006】
そこで、この発明の目的は、識別記号付与の工数がかからず、しかもスプラグの破損等の恐れがない一方向クラッチのスプラグおよびその製造方法を提供することを目的とする。
さらに、別の目的は、識別記号としての凹部を利用して重心位置を変更することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、 一方向クラッチのスプラグにおいて、カム面を含む周面以外の少なくとも一方の側面に、そのスプラグの識別記号としての目視可能な凹部を形成し、上記凹部が、スプラグの組込み時の該スプラグと外輪との接点からの垂線の左右のいずれかにあることにより、ディスエンゲージタイプとエンゲージタイプとに識別することを特徴とする。
【0008】
また、請求項2の発明は、一方向クラッチのスプラグの製造方法において、素材をプレスでせん断して所定寸法のせん断部材を形成し、該せん断部材を金型内に配置してカム面を含む周面以外の側面を打撃部材にて叩くことにより、スプラグを所定の寸法形状に成形すると同時に、上記打撃部材に設けた凸部により上記側面にそのスプラグの識別記号としての目視可能な凹部を成形するとともに、上記凹部の位置、形状等により、スプラグの組込み時の該スプラグと外輪との接点からの垂線の左右のいずれかに重心を移動させて成形することを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、この発明を図示の実施例により詳細に説明する。
【0012】
図1は一方向クラッチに使用するスプラグ1であり、カム面2を含む周面3以外の一方の側面4の中央部に、識別記号としての目視可能な大きさと深さを有する凹部5を一個形成したものである。こ凹部5は一方の側面4のみではなく、両方の側面4に形成してもよい。また、図2のように側面4への凹部5を複数形成してもよい。
【0013】
また上記凹部5は、図4および図5に示すようにスプラグ1の組込み時の該スプラグ1と外輪21との接点Aからの垂線の左右のいずれかにあることにより、ディスエンゲージタイプとエンゲージタイプとに識別することを行ってもよい。この場合、図4はディスエンゲージタイプで、図5はエンゲージタイプである。
【0014】
次に、この発明のスプラグの製造方法について説明する。まず、素材をプレスでせん断して所定の寸法のせん断部材9を作製し、その後、図3に示すように、プレス機10の金型6内のベッド6a上に置かれる。この時、せん断部材9のベッド6a上のせん断面4aおよび対向するせん断面4aはスプラグ1のカム面2を含む周面3以外の側面4に相当し、該せん断面4a,4aに挾まれた面2aがスプラグ1のカム面2,2に相当する。次に、プレス機10の打撃部材としてのスライド7にて、せん断部材9の一方のせん断面4aを叩くことにより、すなわち冷間鍛造することにより、上記せん断面4aが平坦に成形されると同時に、せん断部材9のカム面に相当する面2aを含む周面が、金型6のフレーム6bに押しつけられて湾曲させられ、精密な所定寸法のスプラグ1が図1のように成形される。この時、同時に上記スライド7に設けた凸部8により、上記一方のせん断面4aに凹部5を形成することにより、上記スプラグ1の一方の側面4にそのスプラグ1の識別記号としての目視可能な凹部5を図1のように形成して、所定のスプラグ1を製造する。
なお、スプラグ1の両側面4に凹部5を形成する場合には、金型6のベッド6a上にスライド7と同様に凸部を設けておけばよい。
【0015】
また、上記打撃部材7の凸部8の変更のみで、金型6自体の変更をすることなく、上記凹部5の位置、形状等を変更させて、スプラグ1の組込み時の該スプラグ1と外輪21との接点Aからの垂線の左右のいずれかに重心Gを移動させて成形することができる。
【0016】
【発明の効果】
この発明にかかる一方クラッチのスプラグは、前記のような構成としたので、目視できる程の凹部を形成しても、一方クラッチに使用した時に、高い面圧による応力バランスのくずれがなくスプラグが破損する恐れがない。また、カム面に凹部を形成していないため、スプリングや保持器に干渉してスプラグの動きが阻害されることが全くない。さらに、スプラグの鍛造成形と同時に凹部を形成するため、識別記号付与の別工程が不要となる。さらには側面への凹部形成のため、深さおよび大きさにそれ程精密さが要求されない。
また、一種類のスプラグで上記凹部を利用して、容易に重心位置を移動させてディスエンゲージタイプとエンゲージタイプとのスプラグを得ることができるので、スプラグの種類が減少させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例のスプラグの斜視図である。
【図2】本発明の第2実施例のスプラグの斜視図である。
【図3】金型によるスプラグ製造工程図である。
【図4】本発明の第3実施例(ディスエンゲージタイプ)のスプラグの側面図である。
【図5】本発明の第4実施例(エンゲージタイプ)のスプラグの側面図である。
【図6】ディスエンゲージタイプのスプラグの説明図である。
【図7】エンゲージタイプのスプラグの説明図である。
【符号の説明】
1 スプラグ
2 カム面
3 カム面を含む周面
4 側面
5 凹部
6 金型
7 スライド
8 凸部
9 せん断部材
20 内輪
21 外輪
Claims (2)
- 一方向クラッチのスプラグにおいて、カム面を含む周面以外の少なくとも一方の側面に、そのスプラグの識別記号としての目視可能な凹部を形成し、
上記凹部が、スプラグの組込み時の該スプラグと外輪との接点からの垂線の左右のいずれかにあることにより、ディスエンゲージタイプとエンゲージタイプとに識別することを特徴とする一方向クラッチのスプラグ。 - 一方向クラッチのスプラグの製造方法において、素材をプレスでせん断して所定寸法のせん断部材を形成し、該せん断部材を金型内に配置してカム面を含む周面以外の側面を打撃部材にて叩くことにより、スプラグを所定の寸法形状に成形すると同時に、上記打撃部材に設けた凸部により上記側面にそのスプラグの識別記号としての目視可能な凹部を成形するとともに、
上記凹部の位置、形状等により、スプラグの組込み時の該スプラグと外輪との接点からの垂線の左右のいずれかに重心を移動させて成形することを特徴とする一方向クラッチのスプラグの製造方法。
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- 1995-09-11 JP JP25808895A patent/JP3629311B2/ja not_active Expired - Fee Related
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