JP4862337B2 - 一方向クラッチ - Google Patents

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Description

本発明は、内外輪間に配置されたスプラグの揺動によりロック−フリー状態を切り替える一方向クラッチに関する。
一方向クラッチに用いられるスプラグには2つのタイプがある。1つは、スプラグに作用する遠心力によってこのスプラグが軌道部材(内外輪)間に噛合いする方向にモーメントが働くエンゲージタイプであり、他の1つは、遠心力によってこのスプラグが内外輪間に噛合いしない方向、すなわちスプラグが内輪より浮き上がる方向にモーメントが働くディスエンゲージタイプである。
ディスエンゲージタイプタイプのスプラグは、図2に示すように、一方向クラッチに組み込まれた場合、その重心Gが外輪2との接点Aからの垂線Lよりスプラグ15の係合解除側(図示右側)に設定されているため、外輪2の空転(矢印X方向への回転)時には、遠心力により接点Aを中心に反時計回り方向(矢印Y方向)のモーメントが働き、その結果スプラグ15と内輪1とは接触しなくなる。
特開昭63−285336号公報 実開平5−89974号公報 特開平8−219184号公報
ところで、近年、省エネルギーの観点から、各機械部品のフリクションロスの低減が求められており、一方向クラッチに関しても、スプラグの引き摺りトルク(摩擦トルク)を極力低減することが望まれている。
しかしながら、以上のような従来のディスエンゲージタイプのスプラグを備える一方向クラッチは、外輪軌道径が小さくなるほど同一回転数での外輪回転速度が低下するため、特に小径の一方向クラッチにおいて、スプラグの内輪からの浮き上がりが不足し、十分なフリクションロスの低減効果が得られない場合があった。
本発明は、上記する課題に対処するためになされたものであり、小径の一方向クラッチあるいは低速回転での使用においても、十分なスプラグの浮き上がりを得ることができるフリクションロスの少ない一方向クラッチを提供することを目的としている。
前記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、内輪と外輪と、この外輪の内周面に嵌合された保持器と、この保持器に設けられたポケットに収容されて前記外輪と一体に回転する複数のスプラグとを備えるとともに、前記内外輪の相対回転によるスプラグの揺動により、前記スプラグの外輪側および内輪側に形成されたカム面をそれぞれ係合あるいは解除させて、トルクを伝達するロック状態と空転するフリー状態を切り替える一方向クラッチにおいて、前記スプラグが、前記内外輪の間に組み込まれた状態で回転軸方向から見た場合、前記外輪側カム面と外輪の接点から内輪に向かって引いた垂線よりスプラグの係合解除方向にあたる端面領域に、この端面から突出する凸部が形成されていることを特徴とする。
本発明は、ディスエンゲージタイプのスプラグを備える一方向クラッチにおいて、このスプラグの端面に、スプラグの浮き上がり(ディスエンゲージ)を補助する突起を設けることにより、所期の目的を達成しようとするものである。
すなわち、請求項1に記載の発明によれば、内外輪の間に組み込まれた静止状態で互いに接する外輪側カム面と外輪の接点から内輪に向かって引いた垂線より係合解除側にあたるスプラグの端面領域に、このスプラグ端面から軸方向に突出する凸部を設けることにより、内外輪の相対回転時にスプラグを内輪から浮き上がらせるモーメントを大きくすることができる。言い換えれば、スプラグの重心をより係合解除側に移動させるこの凸部の形成によって、一方向クラッチのフリー回転時にこのスプラグに作用する遠心力が増し、スプラグのディスエンゲージスピードを低下させることができる。
従って、本発明の一方向クラッチは、従来のディスエンゲージタイプの一方向クラッチに比べ、低い外輪回転速度でもスプラグを浮上させることができるとともに、外輪の相対回転速度が低い小径の一方向クラッチにおいても、スプラグの内輪からの十分な浮上量を得ることが可能になる。
また、この一方向クラッチは、互いに摺接するスプラグおよび内輪の摩耗と、そのフリクションを低減することができる。
以下、図面を参照しつつこの発明を実施するための形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態における一方向クラッチの構造を示す要部拡大断面図である。なお、従来例と同様の機能を有する構成部材には、同じ符号を付記する。
この実施形態における一方向クラッチも、その基本的な構造は、従来のディスエンゲージタイプの一方向クラッチと同様であり、軌道部材としての内輪1と外輪2と、これら内外輪間に形成される環状空間内に配置された保持器3と、この保持器3の各ポケット3pに収納された複数のスプラグ5と、これらスプラグ5をロック方向に付勢する舌片4aを有するスプリング(リボンスプリング)4とを主体として構成されている。
保持器3は、その一端に設けられたフランジ3aにより外輪内周面2xに嵌合されており、外輪2とともに回転する。スプラグ5は、周方向に一定の間隔で設けられた保持器3およびスプリング4の各ポケット内に収納されており、これら保持器3およびスプリング4とともに一体となって外輪2と同じ方向に回転する。
また、このスプラグ5も、基本的な形状は、従来のディスエンゲージタイプの一方向クラッチに用いられているスプラグと同様であり、連続する周面に形成された内輪側カム面5aおよび外輪側カム面5bと、軸方向に向かって形成された両端面5cとを有する。
本実施形態における一方向クラッチの特徴は、図1に示すように、内外輪間にスプラグ5が組み込まれた状態で、各スプラグ5の端面5cにおける外輪側カム面5bと外輪内周面2xとの接点Aから内輪2に向かって引いた垂線Lより係合解除側(図示右側)の領域に、このスプラグ端面5cから突出する凸部5dが形成されている点である。
なお、凸部5dは、スプラグ5を構成する素材と同じ金属材料により形成されている。また、この凸部5dは、スプラグ5に鍛造加工を施すことにより、容易に形成することが可能である。
以上の構成により、この一方向クラッチに使用されているスプラグ5は、従来のディスエンゲージタイプのスプラグの重心Gに比べ、その重心G‘がより係合解除側に移動している。従って、本実施形態におけるスプラグ5は、外輪2の空転(矢印X方向への回転)時における内輪1からの浮き上がりが容易になっている。
また、このスプラグ5を用いた一方向クラッチは、従来の一方向クラッチに比して、スプラグ5の浮上するディスエンゲージスピードが低下し、低速回転領域においても、これらスプラグ5の内輪1からの十分な浮上量を確保することができる。
従って、本実施形態における一方向クラッチは、互いに摺接するスプラグ5および内輪1の摩耗が低減されるとともに、小径の一方向クラッチあるいは低速回転での使用においても、スプラグ5の引き摺りトルク(摩擦トルク)、ひいてはそのフリクションロスを低減することができる。
なお、このスプラグ5の端面5cに形成される凸部5dの位置や形状は、特に限定されたものではないが、浮上(ディスエンゲージ)した時にスプリング4や保持器3に干渉しない形状とすることが望ましい。なぜならば、上記形状とした場合、従来の一方向クラッチの保持器3およびスプリング4を、設計変更することなく使用することができるため、この構成による製品コストの上昇を最小限に抑えることができるからである。また、この凸部5dの材質も、特に限定されるものではない。
本発明の実施形態における一方向クラッチの構造を表わす(a)軸直行方向および(b)軸方向の断面図である。 従来のディスエンゲージタイプの一方向クラッチの構造を表す軸直行方向の断面図である。
符号の説明
1 内輪
2 外輪
2x 内周面
3 保持器
3p ポケット
4 スプリング
4a 舌片
5 スプラグ
5a 内輪側カム面 5b 外輪側カム面 5c 端面 5d 凸部
15 スプラグ
15a 内輪側カム面 15b 外輪側カム面 15c 端面
A 静止状態におけるスプラグと外輪との接点
G 重心

Claims (1)

  1. 内輪と外輪と、この外輪とともに回転する保持器と、この保持器に設けられたポケットに収容されて前記外輪と一体に回転する複数のスプラグとを備えるとともに、
    前記内外輪の相対回転によるスプラグの揺動により、前記スプラグの外輪側および内輪側に形成されたカム面をそれぞれ係合あるいは係合解除させて、トルクを伝達するロック状態と空転するフリー状態を切り替える一方向クラッチにおいて、
    前記スプラグは、前記内外輪の間に組み込まれた状態で回転軸方向から見た場合、前記外輪側カム面と外輪の接点から内輪に向かって引いた垂線よりスプラグの係合解除方向にあたる端面領域に、この端面から突出する凸部が形成されていることを特徴とする一方向クラッチ。
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