JP3628896B2 - 画像情報伝送装置 - Google Patents
画像情報伝送装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3628896B2 JP3628896B2 JP03209099A JP3209099A JP3628896B2 JP 3628896 B2 JP3628896 B2 JP 3628896B2 JP 03209099 A JP03209099 A JP 03209099A JP 3209099 A JP3209099 A JP 3209099A JP 3628896 B2 JP3628896 B2 JP 3628896B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- communication
- line
- information
- image information
- transmission destination
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Facsimile Transmission Control (AREA)
- Telephone Function (AREA)
- Telephonic Communication Services (AREA)
- Facsimiles In General (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ファクシミリ装置や、ファクシミリ機能等に代表される画像情報伝送機能を有する情報処理装置に関し、特に、公衆回線と専用回線のように複数の通信回線に接続されたファクシミリ装置に代表される画像情報伝送装置、又はファクシミリ機能に代表される画像情報伝送機能を備えた画像情報伝送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年の情報通信技術の進展に伴い、低価格化によりファクシミリ装置に代表される画像情報伝送装置、又は画像情報伝送機能を備えた装置が広く普及してきており、公衆回線を使ったファクシミリ通信だけでなく、専用回線を使ったファクシミリ通信も行なわれている。例えば企業間でのファクシミリ通信では公衆回線を用い、企業内では専用線による部門間でのファクシミリ通信を行うことが多くなってきている。従って、ファクシミリ通信においても、通常の電話器のように、交換機を介して通信を行うためのシステムを構築している場合がある。
【0003】
図10は、このような従来の通信システムを示す説明図であり、この例では、簡単のために、A事業所とB事業所の2つの事業所間で専用回線1を介して通信を行うことが可能で、また外部の相手先に対しても公衆回線2、3を介して通信可能なことを表わしている。
【0004】
即ち、本システムでは、A・B事業所間内のファクシミリ及び電話は、それぞれ各事業所内の構内交換機4、5に接続され、公衆回線2、3を介して公衆網交換機6にも接続されている。
【0005】
このようなシステムにおいて、A事業所のFAXA(FAX7)からB事業所のFAXB(FAX8)へファクシミリ通信を行う場合、ユーザは専用回線を使用することを示す網特番とB事業所を指定する番号とをFAXB(FAX8)の内線電話番号の前に付加して構成される通信番号を用いて通信を行う。
【0006】
例えば、網特番を「8」、B事業所の番号を「741」、FAXB(FAX8)の内線番号が「××××」であれば、通信番号は「8−741−××××」となる。これにより、ユーザは専用回線を介してFAXB(FAX8)との通信を行うことができる。
【0007】
また、A事業所から、公衆回線9に接続されたFAXC(FAX10)に送信する場合、ユーザはFAXC(FAX10)のファクシミリ番号の前に所定の外線特番を付加して構成される通信番号を用いる。従って例えば、外線特番が「0」、FAXC(FAX10)のファクシミリ番号が「△△−○○○○−××××」であれば、通信番号は「0−△△−○○○○−××××」となる。これにより、ユーザはA事業所の構内交換機及び公衆回線を介して、FAXC(FAX10)との通信を行うことができる。
【0008】
図10に示す通信システムの場合、A事業所・B事業所・外部とが、専用回線1、公衆回線2、3等により相互に接続されており、例えばA事業所のFAXA(FAX7)からB事業所のFAXBへ通信する場合であっても、直接専用回線1で通信することもできるし、場合によっては公衆回線2、3と公衆網交換機6を介して通信することも可能となり、複数の通信経路が形成可能となる。
【0009】
しかし専用回線と公衆回線とでは、通信コスト(通信料金)が異なるのが一般的であり、上述した複数の通信経路をどう選択するかによって、トータルの通信費用が変動することとなり、送信先によって、どの通信経路を選択するかを管理したり、確認する必要があった。
【0010】
そこで、特開平5−114955号公報では、上述した通信システムにおいて、専用回線を効率的に利用し、通信費用を削減する技術が提案されている。即ち同公報においては、例えば図10に示す通信システムにおいて、FAXC(FAX10)がB事業所に近い場合、A事業所からFAXC(FAX10)に送信を行う際には、まず通信データは専用回線1を用いて一旦B事業所まで送信され、その後、公衆回線3を介してB事業所からFAXC(FAX10)まで送信されることにより、公衆回線の利用量を削減させ、公衆回線の使用量を削減することができる通信回線方法及び通信回線交換機が開示されている。
【0011】
上述のような通信を行う場合には、ユーザは上述した特網番に加えて、他の事業所を介して公衆回線に接続することを示す番号(中継番号)をFAXC(FAX10)のファクシミリ番号の前につけて構成される通信番号を使用する。例えば、中継番号が「999」であれば、通信番号は「8−999−△△−○○○○−××××」となる。
【0012】
また、この公衆のシステムでは、構内交換機4・5が、通信番号を解読し、専用回線或いは公衆回線の何れかを用いるべきかを判断し、回線を自動的に選択することもできるようになっている。
【0013】
このように、企業内の専用回線と企業外の公衆回線というように、通信回線が多様化していることから、昨今、複数の回線を接続可能なファクシミリ装置が利用されてきており、このようなファクシミリ装置においては、2つの公衆回線を接続することもできるし、また専用回線と公衆回線とを1つずつ接続することも可能である。
【0014】
また限られた設置スペースの問題から、省スペース化を図るために、単体のファクシミリ装置、或いはスタンドアローン型の主にアナログ複写機に代わって、単一の装置に画像形成機能と通信機能、場合によってはプリンタ機能等の複数の機能を統合した所謂デジタル複合機が普及してきている。またデジタル複合機のファクシミリ機能においても、前述のように複数の回線を接続可能なものも周知である。
【0015】
図11は、図10にて前述した通信システムにおいて、A事業所に前述のデジタル複合機11を設置し、当該デジタル複合機11に構内交換機4傘下の専用回線4aとFAXA1(FAX7a)、公衆回線2bとFAXA2(FAX7b)とが夫々接続された状態を示したものである。
【0016】
このようなシステムにおいて、デジタル複写機11とFAXC(FAX10)との通信を行うためには以下の3通りの方法が考えられる。
【0017】
1.公衆回線2bに接続されているFAXA2(FAX7b)から直接送信する。この場合、通信番号は、FAXC(FAX10)のファクシミリ番号「△△−○○○○−××××」となる。
2.専用回線4aに接続されているFAXA1(FAX7a)から、A事業所の交換機4及び公衆回線2aを介して送信する。この場合、通信番号は、外線特番「0」を含む「0−△△−○○○○−××××」となる。
3.FAXA1(FAX7a)からA事業所の交換機4、専用回線1、B事業所の交換機5、及び公衆回線3を介して送信する。この場合、通信番号は、網番号「8」、及び中継番号「999」を含む「8−999−△△−○○○○−××××」となる。
また、通常、上述したデジタル複合機では、図1に示すように、予め登録されている通信番号を表わすタッチパネル(選択キー)105a〜105d等が、操作タッチパネル104上に表示されるようになっており、ユーザが所望の通信番号に対応した選択キーを選択することにより、回線の種類及び送信先を決定するようになっている。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
従来のデジタル複合機においては、使用する回線に応じて、単一の送信先に対して、例えば公衆回線、専用回線とからなる複数の通信番号が存在する(上述した例では3通り)ので、所定の送信先に対して通信番号を登録してファクシミリ送信を行う場合に、以下の(a)〜(b)に示す4つの問題が生じる。
【0019】
(a)所定の送信先に対して、複数の送信番号を登録し、操作タッチパネル104上に表示する必要が生じるので、同一の送信先に対し複数の選択キーがあり、紛らわしくなり、誤った選択キーを選択してしまうというように、操作性が著しく低下する。
【0020】
(b)同一の送信先に対して複数の選択キーが対応することとなるので、表示できる選択キーの数よりも送信先の数は実質的に少なくなり、登録できない送信先が生じたり、登録できたとしても送信先を全て表示できない場合や表示が小さくなる場合が生じる。
【0021】
(c)同一の送信先に対して複数の選択キーが対応することとなるので、送信先の数よりも多くの通信番号を登録する必要があり、実質的な送信先の数は減っているのに、登録作業に手間がかかる。
【0022】
(d)同一の送信先に対して複数の選択キーが対応することとなるので、装置の記憶容量の問題から、登録できる送信先の数が実質的に減ってしまうか又は容量の大きい記憶手段が必要となる。
【0023】
一方、上述した特開平5−114955号公報に記載の技術によれば、通信システムにおいて、発信局から最終着信先までの距離が長いときに、一般公衆回線に代えて、最寄りの中継局までは専用回線を用いることで、専用回線を効率的に利用し、通信費用を削減することができるという点で有効である。
【0024】
しかしながら、例えば専用回線が混雑している場合や専用回線に問題が生じたりして専用回線の使用が困難な場合には、公衆回線を敢えて選択する場合も予想され、専用回線と公衆回線を必要に応じて選択できるシステムが望ましいが、従来技術においては上述した発信側の操作性の低下、送信先の表示、登録作業、登録先の数等を含めこれら種々の問題を解決できるには至っていない。
【0025】
本発明は上述した従来技術の問題点を解決するために提案されたものであり、その目的とするところは、複数の通信回線を接続可能な画像情報伝送装置において、複数の通信回線を必要に応じて選択でき、発信側の操作性の低下を防止しながら、送信先の確認がしやすく、登録作業、登録先の数等の問題を招来しない画像情報伝送装置、又は画像情報伝送機能を備えた装置を提供することにある。
【0026】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、複数の通信回線を介して画像情報を送信可能な通信手段と、
複数の送信先のそれぞれについて、前記複数の通信回線を介してそれぞれ通信する際に使用する複数の送信先情報をそれぞれ対応させて記憶するとともに、送信する画像情報を記憶する記憶手段と、
使用者が前記複数の通信回線から送信する通信回線を選択するための第1選択手段と、
使用者が前記複数の送信先から送信先を選択するための第2選択手段とを備え、
前記第1選択手段により選択された通信回線と、前記第2選択手段により選択された送信先の送信先情報とを使用して、前記記憶手段に記憶された前記画像情報を送信可能な画像情報伝送装置において、
使用者が上記第1選択手段により通信回線を選択した後、上記第2選択手段により送信先を選択する際、上記第1選択手段で選択された通信回線に対応する送信先情報に応じた選択情報と、上記第1選択手段で選択されない通信回線に対応する送信先情報に応じた選択情報とをそれぞれ異なる表示態様で表示する表示手段を備え、
選択されない通信回線に対応する送信先情報が選択されたときは、選択操作に誤りがある旨の報知または再度選択を促す旨の報知を行うことを特徴とする画像情報伝送装置である。
【0027】
請求項2に記載の発明は、画像情報を送信する画像情報伝送装置11と、公衆網交換機と、画像情報伝送装置11に接続される第1構内交換機4と、第1構内交換機4に接続される他の構内交換機5と、画像情報伝送装置11と公衆網交換機とを接続する第1公衆回線2bと、画像情報伝送装置11と第1構内交換機4とを接続する第1専用回線4aと、第1構内交換機4と公衆網交換機とを接続する第2公衆回線2aと、第1構内交換機4と他の構内交換機5とを接続する第2専用回線1と、他の構内交換機5と公衆網交換機とを接続する第3公衆回線3とを含むシステムに用いられる前記画像情報伝送装置であって、
第1公衆回線2bおよび第1専用回線4aを介して画像情報を送信可能な通信手段と、
複数の送信先ごとの前記第1公衆回線2bによる通信に使用する通信番号と、前記通信番号を構成する局番情報のうち前記他の構内交換機5が設置されている地域を示す特別局番情報と、送信する画像情報とをそれぞれ記憶する記憶手段と、
使用者が前記第1公衆回線2bまたは前記第1専用回線4aから送信する通信回線を選択するための第1選択手段と、
使用者が前記複数の送信先から送信先を選択するための第2選択手段とを備え、
上記第1選択手段により第1公衆回線2bが選択された場合は、上記第2選択手段により選択された送信先の通信番号を前記記憶手段から読み出して、第1公衆回線2bを介して画像情報が送信先に送信されるように指令する送信先情報を作成して、その送信先情報を第1公衆回線2bに送出した後、前記記憶手段に記憶されている画像情報を第1公衆回線2bに送信し、
上記第1選択手段により第1専用回線4aが選択された場合は、
上記第2選択手段により選択された送信先の通信番号中の局番情報が前記特別局番情報と一致しないときは、第2公衆回線2aを使用して公衆網交換機に接続することを示す外線特番を選択された送信先の通信番号の前に付加して、第1専用回線4a、第1構内交換機4および第2公衆回線2aを介して画像情報が送信先に送信されるように指令する送信先情報を作成して、その送信先情報を第1専用回線4aに送出した後、前記記憶手段に記憶されている画像情報を第1専用回線4aに送信し、
上記第2選択手段により選択された送信先の通信番号中の局番情報が前記特別局番情報と一致したときは、第2専用回線1を使用することを示す網番号と、一致した特別局番情報に対応する地域に設置されている他の構内交換機5を介して公衆網交換機に接続することを示す中継番号とを、選択された送信先の通信番号の前に付加して、第1専用回線4a、第1構内交換機4、第2専用回線1、他の交換機5および第3公衆回線3を介して画像情報が送信先に送信されるように指令する送信先情報を作成して、その送信先情報を第1専用回線4aに送出した後、前記記憶手段に記憶されている画像情報を第1専用回線4aに送信することを特徴とする画像情報伝送装置である。
【0028】
請求項3に記載に発明は、通信料金の異なる複数の通信回線を介して画像情報を送信可能な通信手段と、
複数の送信先のそれぞれについて、前記複数の通信回線を介してそれぞれ通信する際に使用する複数の送信先情報をそれぞれ対応させて記憶するとともに、前記複数の通信回線毎の通信料金情報と、送信する画像情報とをそれぞれ記憶する記憶手段と、
使用者が前記複数の送信先から送信先を選択するための第1選択手段とを備え、
前記第1選択手段により選択された送信先の送信先情報に基づき、前記記憶手段に記憶された画像情報を送信可能な画像情報伝送装置において、
上記第1選択手段で選択された送信先の送信先情報に基づき、上記複数の通信回線毎の通信経路を抽出する通信経路抽出手段と、
上記記憶手段に記憶された上記通信料金情報から前記通信経路抽出手段で抽出された前記通信経路毎の通信料金を算出する通信料金算出手段と、
上記通信料金算出手段により算出された通信経路毎の通信料金を表示する表示手段と、
使用者が前記複数の通信経路から送信する通信経路を選択するための第2選択手段と、
上記第2選択手段で選択された通信経路に基づき、使用する通信回線と通信経路を決定する通信回線決定手段とを備え、
前記通信回線決定手段で決定された通信回線と通信経路、及び上記第1選択手段で選択された送信先情報に基づき、上記記憶手段に記憶されている画像情報を送信可能なことを特徴とする画像情報伝送装置である。
【0029】
請求項4に記載の発明は、上記通信手段は、専用回線内の構内交換機を介して公衆回線内の送信先に送信可能であり、
上記通信経路抽出手段の抽出する通信経路には、上記第1選択手段で選択された送信先の送信先情報に基づき、専用回線内の構内交換機を介して公衆回線内の送信先へ送信する中継通信の経路を含み、
上記通信料金算出手段は、前記中継通信の通信料金を算出することを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、画像情報を送信する画像情報伝送装置11と、公衆網交換機と、画像情報伝送装置11に接続される第1構内交換機4と、第1構内交換機4に接続される他の構内交換機5と、画像情報伝送装置11と公衆網交換機とを接続する第1公衆回線2bと、画像情報伝送装置11と第1構内交換機4とを接続する第1専用回線4aと、第1構内交換機4と公衆網交換機とを接続する第2公衆回線2aと、第1構内交換機4と他の構内交換機5とを接続する第2専用回線1と、他の構内交換機5と公衆網交換機とを接続する第3公衆回線3とを含むシステムに用いられる前記画像情報伝送装置であって、
第1公衆回線2bおよび第1専用回線4aを介して画像情報を送信可能な通信手段と、
複数の送信先ごとの前記第1公衆回線2bによる通信に使用する通信番号と、前記通信番号を構成する局番情報のうち前記他の構内交換機5が設置されている地域を示す特別局番情報と、送信する画像情報とをそれぞれ記憶する記憶手段と、
使用者が前記第1公衆回線2bまたは前記第1専用回線4aから送信する通信回線を選択するための第1選択手段と、
使用者が前記複数の送信先から送信先を選択するための第2選択手段とを備え、
上記第2選択手段により選択された送信先の通信番号中の局番情報が前記特別局番情報と一致しないときは、上記第2選択手段により選択された送信先の通信番号を前記記憶手段から読み出して、第1公衆回線2bを介して画像情報が送信先に送信されるように指令する送信先情報を作成して、その送信先情報を第1公衆回線2bに送出した後、前記記憶手段に記憶されている画像情報を第1公衆回線2bに送信し、
上記第2選択手段により選択された送信先の通信番号中の局番情報が前記特別局番情報と一致したときは、画像情報を送出すべき通信回線を第1選択手段によって使用者に選択させ、
上記第1選択手段により第1公衆回線2bが選択された場合は、上記第2選択手段により選択された送信先の通信番号を前記記憶手段から読み出して、第1公衆回線2bを介して画像情報が送信先に送信されるように指令する送信先情報を作成して、その送信先情報を第1公衆回線2bに送出した後、前記記憶手段に記憶されている画像情報を第1公衆回線2bに送信し、
上記第1選択手段により第1専用回線4aが選択された場合は、第2専用回線1を使用することを示す網番号と、一致した特別局番情報に対応する地域に設置されている他の構内交換機5を介して公衆網交換機に接続することを示す中継番号とを、選択された送信先の通信番号の前に付加して、第1専用回線4a、第1構内交換機4、第2専用回線1、他の交換機5および第3公衆回線3を介して画像情報が送信先に送信されるように指令する送信先情報を作成して、その送信先情報を第1専用回線4aに送出した後、前記記憶手段に記憶されている画像情報を第1専用回線4aに送信することを特徴とする画像情報伝送装置である。
請求項6に記載の発明は、画像情報を送信する画像情報伝送装置11と、公衆網交換機と、画像情報伝送装置11に接続される第1構内交換機4と、第1構内交換機4に接続される他の構内交換機5と、画像情報伝送装置11と公衆網交換機とを接続する第1公衆回線2bと、画像情報伝送装置11と第1構内交換機4とを接続する第1専用回線4aと、第1構内交換機4と公衆網交換機とを接続する第2公衆回線2aと、第1構内交換機4と他の構内交換機5とを接続する第2専用回線1と、他の構内交換機5と公衆網交換機とを接続する第3公衆回線3とを含むシステムに用いられる前記画像情報伝送装置であって、
第1公衆回線2bおよび第1専用回線4aを介して画像情報を送信可能な通信手段と、
複数の送信先ごとの前記第1公衆回線2bによる通信に使用する通信番号と、前記通信番号を構成する局番情報のうち前記他の構内交換機5が設置されている地域を示す特別局番情報と、送信する画像情報とをそれぞれ記憶する記憶手段と、
使用者が前記複数の送信先から送信先を選択するための選択手段とを備え、
上記選択手段により選択された送信先の通信番号中の局番情報が前記特別局番情報と一致しないときは、上記選択手段により選択された送信先の通信番号を前記記憶手段から読み出して、第1公衆回線2bを介して画像情報が送信先に送信されるように指令する送信先情報を作成して、その送信先情報を第1公衆回線2bに送出した後、前記記憶手段に記憶されている画像情報を第1公衆回線2bに送信し、
上記選択手段により選択された送信先の通信番号中の局番情報が前記特別局番情報と一致したときは、第2専用回線1を使用することを示す網番号と、一致した特別局番情報に対応する地域に設置されている他の構内交換機5を介して公衆網交換機に接続することを示す中継番号とを、選択された送信先の通信番号の前に付加して、第1専用回線4a、第1構内交換機4、第2専用回線1、他の交換機5および第3公衆回線3を介して画像情報が送信先に送信されるように指令する送信先情報を作成して、その送信先情報を第1専用回線4aに送出した後、前記記憶手段に記憶されている画像情報を第1専用回線4aに送信することを特徴とする画像情報伝送装置である。
【0031】
【発明の実施の形態】
(本発明の第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態について以下に説明を行う。
本実施形態に係るデジタル複合機11は、前述した図11で示したシステムに用いられるものであり、専用回線が接続されたFAXA1(FAX7a)と、公衆回線の接続されたFAXA2(FAX7b)とを備えている。
【0032】
尚、本実施形態では、デジタル複合機11にファクシミリ機能を搭載した場合について説明を行うが、本発明はこれに限定されるものではなく、複数回線に接続可能な画像情報伝送機能と、画像情報伝送機能に係る送信先を指定するための操作部、表示部を備えた装置全般に適用可能なことはいうまでもない。
【0033】
また、上記画像情報伝送機能と操作部、表示部は一体的に構成されている必要はなく、例えば情報処理装置としてパソコンと、原稿読取部を構成する外部スキャナ部、ファクシミリ機能を有するデータファックスモデムカード、キーボード、CRTからなる情報処理システムでもよいし、単独でファクシミリ装置を構成していてもよい。
【0034】
まず、デジタル複写機11の構成について説明すると、図2はデジタル複合機11を構成している各種ユニット部、画像処理部などの全体ブロック構成を表わしたものであり、図面略中央に位置するメイン中央演算処理装置(CPU)401により各ユニット部毎に搭載されたサブ中央演算処理装置(CPU)と連携を取りながら動作管理している状態を示している。
【0035】
大きくは、図面略右上に位置する操作パネル103を管理制御するオペレーションパネルボード100と、図面略左上に位置するデジタル複合機30を構成する各ユニットを管理制御するマシンコントロールボード200と、図面略左下に位置し原稿画像を電気的に読み取り電子データとするためのCCDボード300と、図面略中央に位置し前記CCDボード300にて電子データ化された原稿画像に対して所定の画像処理を施すメイン画像処理ボード400と、このメイン画像処理ボード400にて処理された画像情報に対してさらに所定の画像処理を施すサブ画像処理ボード500と、さらに図面略右下に位置する前記サブ画像処理ボード500にインターフェイスを介して接続されたその他の拡張ボード群600(プリンタボード601、機能拡張ボード602、FAX第1回線ボード603、FAX第2回線ボード604)などから構成されている。以下、各ボード毎に管理制御している内容について説明する。
【0036】
(オペレーションパネルボード)
オペレーションパネルボード100は、基本的にサブCPU101により制御されており、操作パネル103上に配置されたLCD表示部104の表示画面、各種モードに関する指示を入力する操作キー群105から操作入力などを管理している。本実施形態では、表示画面上でユーザの入力を受け付けるタッチパネルを備えている。そして、操作キー群105から入力されたデータ、LCD画面104に表示させる情報など操作パネル103における各種制御情報を記憶しておくメモリ102、603bが設けられている。
【0037】
この構成において、サブCPU101は、メインCPU401との間で制御データ通信を行い、デジタル複合機11の動作指示を行う。また、メインCPU401からは、デジタル複合機11の動作状態を示す制御信号をサブCPU101へ転送することで、操作パネル103のLCD画面104を通して装置が現在どのような状態にあるのかを操作者に認識させるよう動作状態を表示させるようになっている。
【0038】
図1はそのときの表示形態の一実施形態を表わしたもので、LCD表示部104には、例えば各送信先毎に専用回線と公衆回線それぞれでタッチパネル(選択キー)が表示されており、AAA証券に対して専用回線により送信動作を行うためのタッチパネル105a、AAA証券に対して公衆回線により送信動作を行うためのタッチパネル105b、(株)あいうに対し専用回線により送信を行うタッチパネル105c、(株)あいうに対して公衆回線により送信を行うタッチパネル105d等が表示されており、ユーザがタッチパネル上をタッチ(押下)することで、送信先がそれぞれ専用回線と公衆回線毎で選択可能な状態となっている。
【0039】
(マシンコントロールボード)
マシンコントロールボード200は、サブCPU201により全体が制御されており、ADF・RADFなどの自動原稿送り装置203、原稿画像を読み取る読取スキャナ部204、画像情報を画像として再現するプロセス部205、画像が記録される用紙を収納部からプロセス部に向かって順次搬送する給紙搬送部206、画像が記録された用紙を反転させて用紙の両面に画像が形成されるように用紙を反転搬送する両面ユニット207、画像が記録された用紙に対してステープルなどの後処理を行うフィニッシャ208などを管理している。
【0040】
(CCDボード)
CCDボード300は、原稿画像を電気的に読み取るためのCCD301、CCD301を駆動する回路(CCDゲートアレイ)302、CCD301から出力されるアナログデータのゲイン調整などを行うアナログ回路303、CCD301からのアナログ出力をデジタル信号に変換して電子データとして出力するA/D変換器304などから構成され、制御管理はメインCPU401により行なわれている。
【0041】
(メイン画像処理ボード)
メイン画像処理ボード400は、メインCPU401により制御され、CCDボード300から送られてきた原稿画像の電子データをもとに、画像の階調性を所望の状態で表現できるように、シェーディング補正、濃度補正、領域分離、フィルタ処理、MTF補正、解像度変換、電子ズーム(変倍処理),ガンマ補正など多値の画像データの状態のまま処理を施す多値画像処理部402、処理が施された画像データ或いは処理の手順管理など各種制御情報を記憶させておくメモリ403、処理が施された画像情報でもって画図を再現するためにレーザ書込ユニット(LSU)46側へとデータを転送制御するレーザコントロール404から構成される。
【0042】
(サブ画像処理ボード)
サブ画像処理ボード500は、メイン画像処理ボード400と該メイン画像処理ボード側のコネクタ405とサブ画像処理ボード500側のコネクタ505とコネクタ接続され、メイン画像処理ボード400上のメインCPU401により制御された2値画像処理部501、画像処理の施された2値画像情報、或いは処理上での制御情報などを記憶管理するメモリ及びメモリを制御するゲートアレイ502、複数枚の原稿画像情報を記憶しておき、複数枚の原稿画像を繰り返し所望部数分だけ読み出して複数の複写物を生成するためのハードディスク及びハードディスクを制御するゲートアレイ503、外部インターフェイスとしてのSCCI(Small Computer System Interface)及びSCSIを制御するゲートアレイ504などから制御されている。
【0043】
また前述の2値画像処理部501は、多値画像情報を2値画像に変換する処理部、画像を回転させる処理部、2値画像の変倍処理を行う2値変倍(ズーム)処理部などから構成され、さらにファックス画像が通信手段を介して送受信することができるように、ファックスインターフェイスを備えている。
【0044】
(拡張ボード)
拡張ボード600としては、パーソナルコンピュータなどの他の情報処理装置から送られてくるデータをデジタル複合機11のプリンタ部からプリンタモードとして出力可能とするためのプリンタボード601、デジタル複合機の編集機能を拡張してデジタル複合機11の特徴を有効活用する機能拡張ボード602、デジタル複合機11のスキャナ部204から読込んだ原稿画像を相手先に送信したり、相手先から送信された画像情報をデジタル複合機11のプリンタ部から出力することを可能にするファクシミリボード603、604等がある。本実施形態では、ファクシミリボードとして、FAX第1回線ボード603とFAX第2回線ボード604の2つが接続されており、これらは図11でいうFAXA1(FAX7a)、FAXA2(FAX7b)に相当する。
【0045】
メモリ603bは、ファクシミリ通信を行うための通信番号を記憶・登録するものであり、当該記憶部には、1つの送信先に対して、専用回線及び公衆回線の夫々に対して合計2つの通信番号が登録される。即ち後述するように、制御部(CPU603a、604b、401、101等で制御される)は、通信データの送信の際に、データ入力部(ADF/RADF203、読取スキャナ部204、CCDボード300等で入力される)を制御して通信データを読込ませると共に、記憶部に登録されている通信番号に応じた選択キーをタッチパネル105bに一覧表示させる。そしてタッチパネル105bによってユーザが指定した通信番号に従って、FAXA1或いはFAXA2を制御して、外部に通信データを送信させるように構成されている。
【0046】
次にデジタル複合機11のファクシミリ通信動作について説明する。
図3は、デジタル複合機11における通信データの送信動作を示すフローチャートであり、ユーザによってファクシミリ通信用のモードが選択され、送信動作が開始されると、制御部は、タッチパネルを制御して、回線の種類をユーザが選択できるように、所定の回線選択画面を表示させる。
【0047】
図4は、タッチパネルによる回線選択用画面の一表示形態を示す説明図であり、ユーザは、LCD表示部104に表示されている専用回線用のタッチパネル105eと、公衆回線用のタッチパネル105fの何れかに触れる(押下)ことにより、回線の種類を選択するように構成されている。
【0048】
ユーザにより回線の種類が選択されると(ステップ1、以降、S1というように略す)、制御部は、選択された回線の種類に応じて、記憶部102、及びタッチパネル部を制御して、通信先に対応した選択キーの一覧表を表示させる。
即ち、S1においてユーザがタッチパネル105eにより専用回線を選択した場合、タッチパネル部は図5に示すように、専用回線用の通信番号に応じた選択キー105a、105cの表示を明るくすると共に、公衆回線用の通信番号に応じた選択キー105b、105dの表示を暗くするようになっている(S2)。尚、ここでは表示の明暗で区別する実施形態を説明しているが、表示色、模様等により識別できるように構成してもよい。
【0049】
一方、S1においてユーザが公衆回線を選択した場合(図4でタッチパネル105fを押下した場合)、公衆回線用の通信番号に応じた選択キー(105b、105d)の表示を明るくすると共に、専用回線用の通信番号に応じた選択キー(105a、105c)の表示を暗くするようになっている(S5)。
【0050】
次いで、このような選択キー(105a〜105d)により、ユーザが送信先を指定すると(S3、S6)、制御部は、データ入出力部である読取スキャナ部204、CCDボード300、ADF/RADF部203、ハードディスク503等を介して通信データを読込ませると共に、FAXA1(FAX第1回線ボード603)或いはFAXA2(FAX第2回線ボード604)を制御して、指定された送信先に対して通信データを送信させ(S4、S7)、送信処理を終了させる。
【0051】
このように、デジタル複合機11では、選択された回線に応じた通信番号の選択キーだけを明るく表示させる等により、選択キーの区別を容易とし、通信番号の指定動作における誤操作を防止でき、操作性を大幅に向上させることができる。尚、選択キーとしてタッチパネルを使用しないときは、選択キー近傍に操作可能であるかどうかを示すLED等を設け、区別するためにLEDを点燈させたり、点滅させる等の動作を行って識別可能としてもよい。
【0052】
また、S3とS6の処理において、S1で選択されていない方の回線における通信番号が指定された場合に、その指定を無効としたり、選択操作に誤りがある旨の報知(表示、警告音等)を行わせるようにしたり、再度選択を促す旨の報知を行うように構成してもよく、この場合、ユーザが容易に誤操作を認識することができ、作業性をさらに向上できる。
【0053】
また、上記実施形態では、S2とS5の処理において、選択された回線の種類に応じて選択キーに明暗をつけるように記載しているが、これに限らず、図6に示すように、選択された回線の通信番号に応じた選択キーだけを表示するように構成してもよい(例えば専用回線が選択された場合に、105a〜105dのうち、105aと105cのみ表示し、105bと105dは表示させない)。
【0054】
但し、この場合には、画面上で回線の種類を表わす文字やアイコン等の表示105gを行い、回線の種類を表示させておくことで、回線選択時(図4)に誤って選択してしまい、気づかずにそのまま送信してしまうという誤操作を防止することができる。また、表示105gに触れることで、他方の回線での表示に切換るように構成してもよい。
【0055】
(本発明の第2の実施形態)
本実施形態では、デジタル複合機11における他の送信処理動作について説明を行う。
上述した第1実施形態では、1つの送信先に対して、専用回線及び公衆回線のそれぞれに応じた2種類の通信番号が記憶部に登録されており、ユーザが使用する通信番号を指定するように構成されていたが、これに対し本実施形態では、記憶部102、403、502、603b等に公衆回線に応じた通信番号のみが登録されており、専用回線による送信を行う場合には、制御部が、公衆回線に応じた通信番号(FAX番号)に基づいて専用回線に応じた通信番号を作成し、この通信番号を利用して送信するようになっている。
【0056】
図7は、図11で示したシステムにおいて、A事業所から公衆回線内の送信先(例えばFAXC)にデータを送信する場合のデジタル複合機の動作を説明するためのフローチャートである。
本実施形態では、まずユーザがタッチパネルを用いて、回線の種類と送信先を選択し(S11、S12)、制御部が選択された回線の種類を判断する(S13)。
【0057】
そして、公衆回線が選択されたと判断した場合には、制御部は、データ入出力部を制御して通信データを読込ませると共に、選択された送信先のFAX番号に基づいて、FAXA2を用いて公衆回線2bを介して送信を行い(S14)、処理を終了する。
一方、専用回線が選択されたと判断した場合、制御部は、選択された送信先のFAX番号における局番が、予めメモリ102等の記憶部に登録されている特別局番と一致するか否かを判断する(S15)。
【0058】
この特別局番とは、以下のようなものである。即ち、公衆回線よりも専用回線の方が一般的に通信コストが安くなることから、公衆回線内の送信先が、システム内の他の事業所から近い場合、A事業所から直接FAXCに送信するよりも、他の事業所を介して送信した方が通信コストが安くなる。
【0059】
従って、デジタル複合機では、システム内の他の事業所の近辺における局番を特別局番として登録しておき、FAX番号の局番が特別局番と一致した場合、他の事業所を介した送信を行うようになっている。
【0060】
尚、本実施形態では、通信料金の安い通信経路を抽出する形態を説明するが、例えば料金だけでなく、通信品位の低い経路(通信エラーが多い、ビジー状態が多い)を避けて、比較的安定した通信経路を抽出するように構成しても良く、この場合、通信料金が安い通信経路に通信が集中し、通信に不具合が生じることを未然に防止できる効果が期待できる。
【0061】
さて、S15において、送信先のFAX番号における局番が、特別局番と一致しないと判断した場合、制御部は、公衆回線を使用することを示す外線特番を送信先の送信番号の前に付加することにより、送信先を新たに作成する(S16)。例えば、外線特番が「0」、送信先のFAX番号が「△△−○○○○−××××」であれば、通信番号は、「0−△△−○○○○−××××」となる。
【0062】
一方、S15において、送信先のFAX番号における局番が、特別局番と一致すると判断した場合、制御部は専用回線を使用することを示す網特番と、他事業所を介して公衆回線に接続することを示す番号(中継番号)とを、送信先のFAX番号の前に付加することにより通信番号を作成する(S17)。例えば、網特番が「8」、中継番号が「999」、送信先のFAX番号が「△△−○○○○−××××」であれば、通信番号は、「8−999−△△−○○○○−××××」となる。
【0063】
その後、制御部は、データ入出力部を制御して通信データを読込ませると共にS16或いはS17で作成した通信番号に基づいて、FAXA1を用いて、構内交換機4を介して送信を行う(S18)。
【0064】
その後、構内交換機4は、通信番号に中継番号が添付されていない場合、通信番号に基づいて、FAXAと送信先との接続を図り、一方、中継番号が添付されている場合、構内交換機4は、この通信番号の局番(上記例では△△)に基づいて、送信先に最も近いシステム内の事業所を検索して判断し、その事業所の交換機(例えば構内交換機5)を介して、FAXAと送信先との接続を行う。
【0065】
以上のように、デジタル複合機によれば、制御部が、送信先のFAX番号に基づいて、構内交換機を介して行う通信のための2種類の番号を自動的に作成することができる。従って、記憶部に送信先の数よりも多くの通信番号を登録する必要がないため、登録作業の手間を省くことができ、記憶部に登録可能な送信先の数を増加させることができる。
【0066】
さらに、送信先の数より多くの通信番号が操作タッチパネル上に表示されることがないので、タッチパネル上の表示では、各送信先に応じて選択キーが1つだけ設定されることとなり、タッチパネル上に一度に表示される送信先の数を増加させることができ、通信番号指定の際に、ユーザが選択ミスをするといった問題を回避できる。
【0067】
尚、上述した実施形態では、ユーザは専用回線を選択した場合であって、送信先のFAX番号の局番が特別局番と一致しなかった場合、制御部は、FAX番号に外線特番を付加された通信番号により、構内交換機を用いて送信を行うように構成している。
【0068】
しかしながら、本発明はこれに限らず、送信先のFAX番号の局番が特別局番と一致しなかった場合には、制御部が、公衆回線に接続されたFAXA2を用いて、構内交換機4を通さずに送信を行うように構成してもよい。
【0069】
図8は、このような送信を行う際の、デジタル複合機11の動作を示すフローチャートであり、まずユーザがタッチパネルを用いて送信先を選択し(S21)、制御部が、選択された送信先のFAX番号における局番が、予め記憶部に登録されている特別局番と一致するか否かを判断する(S22)。
【0070】
S22において、送信先のFAX番号における局番が、特別局番と一致しないと判断した場合、制御部は、データ入出力部を制御して通信データを読込ませると共に、選択された送信先のFAX番号に基づいて、FAXA2を用いて公衆回線を介して送信を行う(S27)、処理を終了する。
【0071】
一方、S22において、送信先のFAX番号における局番が、特別局番と一致すると判断した場合、制御部は、使用すべき回線をユーザが選択できるように、タッチパネルを制御して、図9に示すような回線選択画面を表示させる。
この図9に示すように、画面104には、専用回線を使用した場合の料金/分と、公衆回線を利用した場合の料金/分とを表示し、ユーザに対して、専用回線を利用した際のコスト低減効果を告知するようにしてもよい。
【0072】
次いで、ユーザが所望の回線を選択すると(S23)、制御部は、選択された回線の種類を判断する(S24)。公衆回線が選択されたと判断した場合、制御部は、データ入出力部を制御して通信データを読込ませると共に、選択された送信先のFAX番号に基づいて、FAXA2を用いた公衆回線2b経由の送信を行い(S27)、処理を終了する。
【0073】
一方、S13において、専用回線が選択されたと判断した場合、制御部は、上述した網特番及び中継番号とを、送信先のFAX番号の前に付加することにより通信番号を作成する(S25)。例えば、網特番が「8」、中継番号が「999」、送信先のFAX番号が「△△−○○○○−××××」であれば、通信番号は、「8−999−△△−○○○○−××××」となる。
【0074】
その後、制御部は、データ入出力部を制御して通信データを読込ませると共に、S25で作成した通信番号に基づいて、FAXA1を用いて、他の事業所を介して送信を行い(S26)、処理を終了させる。
このように、上述した動作では、送信先のFAX番号の局番が特別局番と一致しなかった場合、構内交換機を介さずに通信を行うようになっている。
【0075】
尚、図8で示した処理では、S23とS24のステップを行わないようにしてもよい。即ち、S22において、局番が特別番号と一致すると判断した場合、制御部は、ユーザの入力を待たずに、専用回線を用いて送信を行うようにしてもよく、この場合、ユーザの手を煩わせることなく、操作性をさらに向上できるという効果がある。
【0076】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明は、複数の通信回線を介して画像情報を送信可能な通信手段と、複数の送信先のそれぞれについて、前記複数の通信回線を介してそれぞれ通信する際に使用する複数の送信先情報をそれぞれ対応させて記憶するとともに、送信する画像情報を記憶する記憶手段と、使用者が前記複数の通信回線から送信する通信回線を選択するための第1選択手段と、使用者が前記複数の送信先から送信先を選択するための第2選択手段とを備え、前記第1選択手段により選択された通信回線と、前記第2選択手段により選択された送信先の送信先情報とを使用して、前記記憶手段に記憶された前記画像情報を送信可能な画像情報伝送装置において、使用者が上記第1選択手段により通信回線を選択した後、上記第2選択手段により送信先を選択する際、上記第1選択手段で選択された通信回線に対応する送信先情報に応じた選択情報と、上記第1選択手段で選択されない通信回線に対応する送信先情報に応じた選択情報とをそれぞれ異なる表示態様で表示する表示手段を備え、選択されない通信回線に対応する送信先情報が選択されたときは、選択操作に誤りがある旨の報知または再度選択を促す旨の報知を行うことを特徴とする画像情報伝送装置である。
【0077】
したがって請求項1記載の発明によれば、第1選択手段で選択された通信回線に対応する送信先情報に応じた選択情報と、第1選択手段で選択されない通信回線に対応する送信先情報に応じた選択情報とをそれぞれ異なる表示態様で識別可能に表示する表示手段を備えたので、使用者が画像情報を発信する際に、第1選択手段で選択された通信回線に対応する送信先情報のみを簡単に認識することができ、さらに選択されない通信回線に対応する送信先情報が選択されたときは、選択操作に誤りがある旨の報知または再度選択を促す旨の報知を行うので、第1選択手段で選択していない通信回線に対応する送信先情報に基づいて画像情報を送信してしまうという誤操作を防止することができる。
【0080】
請求項2に記載の発明は、画像情報を送信する画像情報伝送装置11と、公衆網交換機と、画像情報伝送装置11に接続される第1構内交換機4と、第1構内交換機4に接続される他の構内交換機5と、画像情報伝送装置11と公衆網交換機とを接続する第1公衆回線2bと、画像情報伝送装置11と第1構内交換機4とを接続する第1専用回線4aと、第1構内交換機4と公衆網交換機とを接続する第2公衆回線2aと、第1構内交換機4と他の構内交換機5とを接続する第2専用回線1と、他の構内交換機5と公衆網交換機とを接続する第3公衆回線3とを含むシステムに用いられる前記画像情報伝送装置であって、第1公衆回線2bおよび第1専用回線4aを介して画像情報を送信可能な通信手段と、複数の送信先ごとの前記第1公衆回線2bによる通信に使用する通信番号と、前記通信番号を構成する局番情報のうち前記他の構内交換機5が設置されている地域を示す特別局番情報と、送信する画像情報とをそれぞれ記憶する記憶手段と、使用者が前記第1公衆回線2bまたは前記第1専用回線4aから送信する通信回線を選択するための第1選択手段と、使用者が前記複数の送信先から送信先を選択するための第2選択手段とを備え、上記第1選択手段により第1公衆回線2bが選択された場合は、上記第2選択手段により選択された送信先の通信番号を前記記憶手段から読み出して、第1公衆回線2bを介して画像情報が送信先に送信されるように指令する送信先情報を作成して、その送信先情報を第1公衆回線2bに送出した後、前記記憶手段に記憶されている画像情報を第1公衆回線2bに送信し、上記第1選択手段により第1専用回線4aが選択された場合は、上記第2選択手段により選択された送信先の通信番号中の局番情報が前記特別局番情報と一致しないときは、第2公衆回線2aを使用して公衆網交換機に接続することを示す外線特番を選択された送信先の通信番号の前に付加して、第1専用回線4a、第1構内交換機4および第2公衆回線2aを介して画像情報が送信先に送信されるように指令する送信先情報を作成して、その送信先情報を第1専用回線4aに送出した後、前記記憶手段に記憶されている画像情報を第1専用回線4aに送信し、上記第2選択手段により選択された送信先の通信番号中の局番情報が前記特別局番情報と一致したときは、第2専用回線1を使用することを示す網番号と、一致した特別局番情報に対応する地域に設置されている他の構内交換機5を介して公衆網交換機に接続することを示す中継番号とを、選択された送信先の通信番号の前に付加して、第1専用回線4a、第1構内交換機4、第2専用回線1、他の交換機5および第3公衆回線3を介して画像情報が送信先に送信されるように指令する送信先情報を作成して、その送信先情報を第1専用回線4aに送出した後、前記記憶手段に記憶されている画像情報を第1専用回線4aに送信することを特徴とする画像情報伝送装置である。
【0081】
したがって請求項2記載の発明によれば、1つの送信先について公衆回線を使用するときの通信番号を記憶(登録)させておき、使用者が通信回線と送信先とを選択すると、選択された通信回線に応じた送信先情報が作成されて画像情報の送信が行われるので、送信先に関する情報の登録作業の手間が省け登録ミスを防止できる。また、1つの送信先について公衆回線および専用回線を使用するときのそれぞれの送信先情報を記憶させる場合と比べて、同じ記憶容量ならば記憶手段に記憶させる送信先の数を増加させることができ、同じ送信先数ならば記憶容量の小さい記憶手段を採用できる。
【0082】
また、送信先を選択する際に表示手段に送信先に応じた選択情報を表示させる場合、送信先の数よりも多い数の選択情報が表示されることはなく、送信先選択時における誤操作を防止できる。
【0083】
請求項3に記載の発明は、通信料金の異なる複数の通信回線を介して画像情報を送信可能な通信手段と、複数の送信先のそれぞれについて、前記複数の通信回線を介してそれぞれ通信する際に使用する複数の送信先情報をそれぞれ対応させて記憶するとともに、前記複数の通信回線毎の通信料金情報と、送信する画像情報とをそれぞれ記憶する記憶手段と、使用者が前記複数の送信先から送信先を選択するための第1選択手段とを備え、前記第1選択手段により選択された送信先の送信先情報に基づき、前記記憶手段に記憶された画像情報を送信可能な画像情報伝送装置において、上記第1選択手段で選択された送信先の送信先情報に基づき、上記複数の通信回線毎の通信経路を抽出する通信経路抽出手段と、上記記憶手段に記憶された上記通信料金情報から前記通信経路抽出手段で抽出された前記通信経路毎の通信料金を算出する通信料金算出手段と、上記通信料金算出手段により算出された通信経路毎の通信料金を表示する表示手段と、使用者が前記複数の通信経路から送信する通信経路を選択するための第2選択手段と、上記第2選択手段で選択された通信経路に基づき、使用する通信回線と通信経路を決定する通信回線決定手段とを備え、前記通信回線決定手段で決定された通信回線と通信経路、及び上記第1選択手段で選択された送信先情報に基づき、上記記憶手段に記憶されている画像情報を送信可能なことを特徴とする画像情報伝送装置である。
【0084】
したがって請求項3に記載の発明によれば、複数の通信経路を抽出して通信料金を算出した時点で一旦使用者に対し、各通信経路の通信料金が告知されるので、使用者がその時点で所望の通信経路を選択することができる。これによって、通信コストの差がないかまたは非常に少ないときに、通信料金の安い通信回線を用いると、通信でビジーの多い場合や通信エラーの頻発する場合等に、使用者が敢えて2番目やそれ以降に安い通信料金の通信回線を手動で選択することができ、使用者の選択の自由度が向上し、通信料金の安い通信回線に通信が集中して通信が滞るといった問題を回避できる。
【0085】
また、通信経路毎の通信料金を単に表示するだけでなく、複数の通信経路での通信コスト比較結果を表示するように構成してもよく、この場合、通信コストの低減内容を具体的に使用者が認識できるという効果がある。
【0086】
請求項4に記載の発明は、請求項3において、上記通信手段は、専用回線内の構内交換機を介して公衆回線内の送信先に送信可能であり、上記通信経路抽出手段の抽出する通信経路には、上記第1選択手段で選択された送信先の送信先情報に基づき、専用回線内の構内交換機を介して公衆回線内の送信先へ送信する中継通信の経路を含み、上記通信料金算出手段は、前記中継通信の通信料金を算出することを特徴とする画像情報伝送装置である。
【0087】
請求項4に記載の発明によれば、公衆回線だけを使用して送信する場合に比して、専用回線を有効活用しながら、通信コストを大幅に低減することが可能となる。
請求項5記載の発明によれば、画像情報を送信する画像情報伝送装置11と、公衆網交換機と、画像情報伝送装置11に接続される第1構内交換機4と、第1構内交換機4に接続される他の構内交換機5と、画像情報伝送装置11と公衆網交換機とを接続する第1公衆回線2bと、画像情報伝送装置11と第1構内交換機4とを接続する第1専用回線4aと、第1構内交換機4と公衆網交換機とを接続する第2公衆回線2aと、第1構内交換機4と他の構内交換機5とを接続する第2専用回線1と、他の構内交換機5と公衆網交換機とを接続する第3公衆回線3とを含むシステムに用いられる前記画像情報伝送装置であって、第1公衆回線2bおよび第1専用回線4aを介して画像情報を送信可能な通信手段と、複数の送信先ごとの前記第1公衆回線2bによる通信に使用する通信番号と、前記通信番号を構成する局番情報のうち前記他の構内交換機5が設置されている地域を示す特別局番情報と、送信する画像情報とをそれぞれ記憶する記憶手段と、使用者が前記第1公衆回線2bまたは前記第1専用回線4aから送信する通信回線を選択するための第1選択手段と、使用者が前記複数の送信先から送信先を選択するための第2選択手段とを備え、上記第2選択手段により選択された送信先の通信番号中の局番情報が前記特別局番情報と一致しないときは、上記第2選択手段により選択された送信先の通信番号を前記記憶手段から読み出して、第1公衆回線2bを介して画像情報が送信先に送信されるように指令する送信先情報を作成して、その送信先情報を第1公衆回線2bに送出した後、前記記憶手段に記憶されている画像情報を第1公衆回線2bに送信し、上記第2選択手段により選択された送信先の通信番号中の局番情報が前記特別局番情報と一致したときは、画像情報を送出すべき通信回線を第1選択手段によって使用者に選択させ、上記第1選択手段により第1公衆回線2bが選択された場合は、上記第2選択手段により選択された送信先の通信番号を前記記憶手段から読み出して、第1公衆回線2bを介して画像情報が送信先に送信されるように指令する送信先情報を作成して、その送信先情報を第1公衆回線2bに送出した後、前記記憶手段に記憶されている画像情報を第1公衆回線2bに送信し、上記第1選択手段により第1専用回線4aが選択された場合は、第2専用回線1を使用することを示す網番号と、一致した特別局番情報に対応する地域に設置されている他の構内交換機5を介して公衆網交換機に接続することを示す中継番号とを、選択された送信先の通信番号の前に付加して、第1専用回線4a、第1構内交換機4、第2専用回線1、他の交換機5および第3公衆回線3を介して画像情報が送信先に送信されるように指令する送信先情報を作成して、その送信先情報を第1専用回線4aに送出した後、前記記憶手段に記憶されている画像情報を第1専用回線4aに送信することを特徴とする画像情報伝送装置である。
したがって請求項5記載の発明によれば、1つの送信先について公衆回線を使用するときの通信番号を記憶(登録)させておき、使用者が通信回線と送信先とを選択すると、選択された通信回線に応じた送信先情報が作成されて画像情報の送信が行われるので、送信先に関する情報の登録作業の手間が省け登録ミスを防止できる。また、1つの送信先について公衆回線および専用回線を使用するときのそれぞれの送信先情報を記憶させる場合と比べて、同じ記憶容量ならば記憶手段に記憶させる送信先の数を増加させることができ、同じ送信先数ならば記憶容量の小さい記憶手段を採用できる。
また、送信先を選択する際に表示手段に送信先に応じた選択情報を表示させる場合、送信先の数よりも多い数の選択情報が表示されることはなく、送信先選択時における誤操作を防止できる。
請求項6記載の発明によれば、画像情報を送信する画像情報伝送装置11と、公衆網交換機と、画像情報伝送装置11に接続される第1構内交換機4と、第1構内交換機4に接続される他の構内交換機5と、画像情報伝送装置11と公衆網交換機とを接続する第1公衆回線2bと、画像情報伝送装置11と第1構内交換機4とを接続する第1専用回線4aと、第1構内交換機4と公衆網交換機とを接続する第2公衆回線2aと、第1構内交換機4と他の構内交換機5とを接続する第2専用回線1と、他の構内交換機5と公衆網交換機とを接続する第3公衆回線3とを含むシステムに用いられる前記画像情報伝送装置であって、第1公衆回線2bおよび第1専用回線4aを介して画像情報を送信可能な通信手段と、複数の送信先ごとの前記第1公衆回線2bによる通信に使用する通信番号と、前記通信番号を構成する局番情報のうち前記他の構内交換機5が設置されている地域を示す特別局番情報と、送信する画像情報とをそれぞれ記憶する記憶手段と、使用者が前記複数の送信先から送信先を選択するための選択手段とを備え、上記選択手段により選択された送信先の通信番号中の局番情報が前記特別局番情報と一致しないときは、上記選択手段により選択された送信先の通信番号を前記記憶手段から読み出して、第1公衆回線2bを介して画像情報が送信先に送信されるように指令する送信先情報を作成して、その送信先情報を第1公衆回線2bに送出した後、前記記憶手段に記憶されている画像情報を第1公衆回線2bに送信し、上記選択手段により選択された送信先の通信番号中の局番情報が前記特別局番情報と一致したときは、第2専用回線1を使用することを示す網番号と、一致した特別局番情報に対応する地域に設置されている他の構内交換機5を介して公衆網交換機に接続することを示す中継番号とを、選択された送信先の通信番号の前に付加して、第1専用回線4a、第1構内交換機4、第2専用回線1、他の交換機5および第3公衆回線3を介して画像情報が送信先に送信されるように指令する送信先情報を作成して、その送信先情報を第1専用回線4aに送出した後、前記記憶手段に記憶されている画像情報を第1専用回線4aに送信することを特徴とする画像情報伝送装置である。
したがって請求項6記載の発明によれば、1つの送信先について公衆回線を使用するときの通信番号を記憶(登録)させておき、使用者が送信先を選択すると、選択された送信先に対応する通信回線に応じた送信先情報が作成されて画像情報の送信が行われるので、送信先に関する情報の登録作業の手間が省け登録ミスを防止できる。さらに画像情報送信にあたって、使用者が通信回線を選択する必要がないので、使用者の手を煩わせることなく、操作性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るデジタル複合機のLCD表示部の表示形態を説明するための図である。
【図2】本発明の実施形態に係るデジタル複合機の全体ブロック図である。
【図3】本発明の実施形態に係るデジタル複合機の動作を説明するためのフローチャートである。
【図4】本発明の実施形態に係るデジタル複合機のLCD表示部の表示形態を説明するための図である。
【図5】本発明の実施形態に係るデジタル複合機のLCD表示部の表示形態を説明するための図である。
【図6】本発明の実施形態に係るデジタル複合機のLCD表示部の表示形態を説明するための図である。
【図7】本発明の他の実施形態に係るデジタル複合機の動作を説明するためのフローチャートである。
【図8】本発明の他の実施形態に係るデジタル複合機の動作を説明するためのフローチャートである。
【図9】本発明の他の実施形態に係るデジタル複合機のLCD表示部の表示形態を説明するための図である。
【図10】従来技術に係るファクシミリ送信システムを説明するための図である。
【図11】従来技術に係る他のファクシミリ送信システムを説明するための図である。
【符号の説明】
1 専用回線
2、3、9 公衆回線
4、5 構内交換機
6 公衆網交換機
7 FAXA
7a FAXA1
7b FAXA2
8 FAXB
10 FAXC
11 デジタル複合機
104 LCD表示部
105 操作キー群
105a〜105f タッチパネル(選択キー)
603 FAX第1回線ボード
604 FAX第2回線ボード
Claims (6)
- 複数の通信回線を介して画像情報を送信可能な通信手段と、
複数の送信先のそれぞれについて、前記複数の通信回線を介してそれぞれ通信する際に使用する複数の送信先情報をそれぞれ対応させて記憶するとともに、送信する画像情報を記憶する記憶手段と、
使用者が前記複数の通信回線から送信する通信回線を選択するための第1選択手段と、
使用者が前記複数の送信先から送信先を選択するための第2選択手段とを備え、
前記第1選択手段により選択された通信回線と、前記第2選択手段により選択された送信先の送信先情報とを使用して、前記記憶手段に記憶された前記画像情報を送信可能な画像情報伝送装置において、
使用者が上記第1選択手段により通信回線を選択した後、上記第2選択手段により送信先を選択する際、上記第1選択手段で選択された通信回線に対応する送信先情報に応じた選択情報と、上記第1選択手段で選択されない通信回線に対応する送信先情報に応じた選択情報とをそれぞれ異なる表示態様で表示する表示手段を備え、
選択されない通信回線に対応する送信先情報が選択されたときは、選択操作に誤りがある旨の報知または再度選択を促す旨の報知を行うことを特徴とする画像情報伝送装置。 - 画像情報を送信する画像情報伝送装置11と、公衆網交換機と、画像情報伝送装置11に接続される第1構内交換機4と、第1構内交換機4に接続される他の構内交換機5と、画像情報伝送装置11と公衆網交換機とを接続する第1公衆回線2bと、画像情報伝送装置11と第1構内交換機4とを接続する第1専用回線4aと、第1構内交換機4と公衆網交換機とを接続する第2公衆回線2aと、第1構内交換機4と他の構内交換機5とを接続する第2専用回線1と、他の構内交換機5と公衆網交換機とを接続する第3公衆回線3とを含むシステムに用いられる前記画像情報伝送装置であって、
第1公衆回線2bおよび第1専用回線4aを介して画像情報を送信可能な通信手段と、
複数の送信先ごとの前記第1公衆回線2bによる通信に使用する通信番号と、前記通信番号を構成する局番情報のうち前記他の構内交換機5が設置されている地域を示す特別局番情報と、送信する画像情報とをそれぞれ記憶する記憶手段と、
使用者が前記第1公衆回線2bまたは前記第1専用回線4aから送信する通信回線を選択するための第1選択手段と、
使用者が前記複数の送信先から送信先を選択するための第2選択手段とを備え、
上記第1選択手段により第1公衆回線2bが選択された場合は、上記第2選択手段により選択された送信先の通信番号を前記記憶手段から読み出して、第1公衆回線2bを介して画像情報が送信先に送信されるように指令する送信先情報を作成して、その送信先情報を第1公衆回線2bに送出した後、前記記憶手段に記憶されている画像情報を第1公衆回線2bに送信し、
上記第1選択手段により第1専用回線4aが選択された場合は、
上記第2選択手段により選択された送信先の通信番号中の局番情報が前記特別局番情報と一致しないときは、第2公衆回線2aを使用して公衆網交換機に接続することを示す外線特番を選択された送信先の通信番号の前に付加して、第1専用回線4a、第1構内交換機4および第2公衆回線2aを介して画像情報が送信先に送信されるように指令する送信先情報を作成して、その送信先情報を第1専用回線4aに送出した後、前記記憶手段に記憶されている画像情報を第1専用回線4aに送信し、
上記第2選択手段により選択された送信先の通信番号中の局番情報が前記特別局番情報と一致したときは、第2専用回線1を使用することを示す網番号と、一致した特別局番情報に対応する地域に設置されている他の構内交換機5を介して公衆網交換機に接続することを示す中継番号とを、選択された送信先の通信番号の前に付加して、第1専用回線4a、第1構内交換機4、第2専用回線1、他の交換機5および第3公衆回線3を介して画像情報が送信先に送信されるように指令する送信先情報を作成して、その送信先情報を第1専用回線4aに送出した後、前記記憶手段に記憶されている画像情報を第1専用回線4aに送信することを特徴とする画像情報伝送装置。 - 通信料金の異なる複数の通信回線を介して画像情報を送信可能な通信手段と、
複数の送信先のそれぞれについて、前記複数の通信回線を介してそれぞれ通信する際に使用する複数の送信先情報をそれぞれ対応させて記憶するとともに、前記複数の通信回線毎の通信料金情報と、送信する画像情報とをそれぞれ記憶する記憶手段と、
使用者が前記複数の送信先から送信先を選択するための第1選択手段とを備え、
前記第1選択手段により選択された送信先の送信先情報に基づき、前記記憶手段に記憶された画像情報を送信可能な画像情報伝送装置において、
上記第1選択手段で選択された送信先の送信先情報に基づき、上記複数の通信回線毎の通信経路を抽出する通信経路抽出手段と、
上記記憶手段に記憶された上記通信料金情報から前記通信経路抽出手段で抽出された前記通信経路毎の通信料金を算出する通信料金算出手段と、
上記通信料金算出手段により算出された通信経路毎の通信料金を表示する表示手段と、
使用者が前記複数の通信経路から送信する通信経路を選択するための第2選択手段と、
上記第2選択手段で選択された通信経路に基づき、使用する通信回線と通信経路を決定する通信回線決定手段とを備え、
前記通信回線決定手段で決定された通信回線と通信経路、及び上記第1選択手段で選択された送信先情報に基づき、上記記憶手段に記憶されている画像情報を送信可能なことを特徴とする画像情報伝送装置。 - 上記通信手段は、専用回線内の構内交換機を介して公衆回線内の送信先に送信可能であり、
上記通信経路抽出手段の抽出する通信経路には、上記第1選択手段で選択された送信先の送信先情報に基づき、専用回線内の構内交換機を介して公衆回線内の送信先へ送信する中継通信の経路を含み、
上記通信料金算出手段は、前記中継通信の通信料金を算出することを特徴とする請求項3記載の画像情報伝送装置。 - 画像情報を送信する画像情報伝送装置11と、公衆網交換機と、画像情報伝送装置11に接続される第1構内交換機4と、第1構内交換機4に接続される他の構内交換機5と、画像情報伝送装置11と公衆網交換機とを接続する第1公衆回線2bと、画像情報伝送装置11と第1構内交換機4とを接続する第1専用回線4aと、第1構内交換機4と公衆網交換機とを接続する第2公衆回線2aと、第1構内交換機4と他の構内交換機5とを接続する第2専用回線1と、他の構内交換機5と公衆網交換機とを接続する第3公衆回線3とを含むシステムに用いられる前記画像情報伝送装置であって、
第1公衆回線2bおよび第1専用回線4aを介して画像情報を送信可能な通信手段と、
複数の送信先ごとの前記第1公衆回線2bによる通信に使用する通信番号と、前記通信番号を構成する局番情報のうち前記他の構内交換機5が設置されている地域を示す特別局番情報と、送信する画像情報とをそれぞれ記憶する記憶手段と、
使用者が前記第1公衆回線2bまたは前記第1専用回線4aから送信する通信回線を選択するための第1選択手段と、
使用者が前記複数の送信先から送信先を選択するための第2選択手段とを備え、
上記第2選択手段により選択された送信先の通信番号中の局番情報が前記特別局番情報と一致しないときは、上記第2選択手段により選択された送信先の通信番号を前記記憶手段から読み出して、第1公衆回線2bを介して画像情報が送信先に送信されるように指令する送信先情報を作成して、その送信先情報を第1公衆回線2bに送出した後、前記記憶手段に記憶されている画像情報を第1公衆回線2bに送信し、
上記第2選択手段により選択された送信先の通信番号中の局番情報が前記特別局番情報と一致したときは、画像情報を送出すべき通信回線を第1選択手段によって使用者に選択させ、
上記第1選択手段により第1公衆回線2bが選択された場合は、上記第2選択手段により選択された送信先の通信番号を前記記憶手段から読み出して、第1公衆回線2bを介して画像情報が送信先に送信されるように指令する送信先情報を作成して、その送信先情報を第1公衆回線2bに送出した後、前記記憶手段に記憶されている画像情報を第1公衆回線2bに送信し、
上記第1選択手段により第1専用回線4aが選択された場合は、第2専用回線1を使用することを示す網番号と、一致した特別局番情報に対応する地域に設置されている他の構内交換機5を介して公衆網交換機に接続することを示す中継番号とを、選択された送信先の通信番号の前に付加して、第1専用回線4a、第1構内交換機4、第2専用回線1、他の交換機5および第3公衆回線3を介して画像情報が送信先に送信されるように指令する送信先情報を作成して、その送信先情報を第1専用回線4aに送出した後、前記記憶手段に記憶されている画像情報を第1専用回線4aに送信することを特徴とする画像情報伝送装置。 - 画像情報を送信する画像情報伝送装置11と、公衆網交換機と、画像情報伝送装置11に接続される第1構内交換機4と、第1構内交換機4に接続される他の構内交換機5と、画像情報伝送装置11と公衆網交換機とを接続する第1公衆回線2bと、画像情報伝送装置11と第1構内交換機4とを接続する第1専用回線4aと、第1構内交換機4と公衆網交換機とを接続する第2公衆回線2aと、第1構内交換機4と他の構内交換機5とを接続する第2専用回線1と、他の構内交換機5と公衆網交換機とを接続する第3公衆回線3とを含むシステムに用いられる前記画像情報伝送装置であって、
第1公衆回線2bおよび第1専用回線4aを介して画像情報を送信可能な通信手段と、
複数の送信先ごとの前記第1公衆回線2bによる通信に使用する通信番号と、前記通信番号を構成する局番情報のうち前記他の構内交換機5が設置されている地域を示す特別局番情報と、送信する画像情報とをそれぞれ記憶する記憶手段と、
使用者が前記複数の送信先から送信先を選択するための選択手段とを備え、
上記選択手段により選択された送信先の通信番号中の局番情報が前記特別局番情報と一致しないときは、上記選択手段により選択された送信先の通信番号を前記記憶手段から読み出して、第1公衆回線2bを介して画像情報が送信先に送信されるように指令する送信先情報を作成して、その送信先情報を第1公衆回線2bに送出した後、前記記憶手段に記憶されている画像情報を第1公衆回線2bに送信し、
上記選択手段により選択された送信先の通信番号中の局番情報が前記特別局番情報と一致したときは、第2専用回線1を使用することを示す網番号と、一致した特別局番情報に対応する地域に設置されている他の構内交換機5を介して公衆網交換機に接続することを示す中継番号とを、選択された送信先の通信番号の前に付加して、第1専用回線4a、第1構内交換機4、第2専用回線1、他の交換機5および第3公衆回線3を介して画像情報が送信先に送信されるように指令する送信先情報を作成して、その送信先情報を第1専用回線4aに送出した後、前記記憶手段に記憶されている画像情報を第1専用回線4aに送信することを特徴とする画像情報伝送装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03209099A JP3628896B2 (ja) | 1999-02-10 | 1999-02-10 | 画像情報伝送装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03209099A JP3628896B2 (ja) | 1999-02-10 | 1999-02-10 | 画像情報伝送装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000232549A JP2000232549A (ja) | 2000-08-22 |
JP3628896B2 true JP3628896B2 (ja) | 2005-03-16 |
Family
ID=12349192
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03209099A Expired - Fee Related JP3628896B2 (ja) | 1999-02-10 | 1999-02-10 | 画像情報伝送装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3628896B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4035735B2 (ja) | 2005-06-29 | 2008-01-23 | コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 | 画像通信装置および画像通信プログラム |
JP4345749B2 (ja) | 2006-01-31 | 2009-10-14 | コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 | 画像送信装置 |
JP5049362B2 (ja) * | 2010-02-16 | 2012-10-17 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 画像表示装置、通信機器、及び画像形成装置 |
JP6141133B2 (ja) * | 2013-07-17 | 2017-06-07 | キヤノン株式会社 | ファクシミリ装置、その制御方法、及びプログラム |
KR101418097B1 (ko) * | 2013-08-01 | 2014-07-10 | 정영민 | 휴대단말기의 원터치 통화모드 제어방법 |
-
1999
- 1999-02-10 JP JP03209099A patent/JP3628896B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000232549A (ja) | 2000-08-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4245755B2 (ja) | 複合型画像形成装置の情報表示システム | |
JP3716645B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2006324968A (ja) | データ送信方法、データ送信プログラムおよびデータ送信装置 | |
US20080100859A1 (en) | Image Forming Device | |
CN103491272A (zh) | 图像处理设备及其控制方法 | |
JP3628896B2 (ja) | 画像情報伝送装置 | |
KR100314603B1 (ko) | 복합기능의 공중전화기 | |
JP3484369B2 (ja) | 画像処理装置 | |
JP4275493B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2009145903A (ja) | 画像形成装置 | |
JP4330612B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2005004363A (ja) | データ入力装置、画像処理装置およびデータ入力方法 | |
JP2003078701A (ja) | 複合装置 | |
JPH1093803A (ja) | 画像処理装置、画像処理システムのユーザ管理装置、画像処理装置のユーザ管理方法及び画像処理システムのユーザ管理方法 | |
JP3897555B2 (ja) | 画像処理装置、画像処理装置の制御方法、及び画像処理システム | |
JP2003274107A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2009260665A (ja) | 画像送信装置、画像送信装置の制御方法、制御プログラム及び記録媒体 | |
JP2023176820A (ja) | 画像通信装置 | |
US20060132831A1 (en) | Image forming apparatus and method of controlling apparatus | |
JPH07203070A (ja) | 画像処理装置 | |
JP3809955B2 (ja) | ファクシミリ装置及びこれを備えたファクシミリ通信システム | |
JP3703996B2 (ja) | ファクシミリ用操作ユニット | |
JP5859924B2 (ja) | ファクシミリ装置およびファクシミリシステム | |
JP2000221842A (ja) | 原稿読取記録装置 | |
JPH11272437A (ja) | 画像処理システム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040203 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040302 |
|
A911 | Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20040402 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040601 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040802 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20041207 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20041209 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 3628896 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071217 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081217 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091217 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091217 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101217 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101217 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111217 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111217 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121217 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121217 Year of fee payment: 8 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |