JP3628540B2 - 光干渉色プリズム防眩ミラー - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、自動車のバックミラーやフェンダーミラー等に利用される防眩ミラーに関し、特に光干渉色プリズム防眩ミラーに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、自動車等に利用される防眩ミラーはいろいろ開発されている。 防眩ミラーを例えばフェンダーミラーに利用した場合、安全運転上、昼間に通常利用する場合は反射率が高く、その反射光により後方の状況が十分視認できる必要があり、夜間時には後方からの車のヘッドライト光に対する防眩機能を発揮するために反射率が低くなる必要がある。さらに、近年、ミラーの反射光の色彩についても需用者の嗜好が多様化しており、単に通常の白色光から各種の色の反射光が要望されている。最近は、このような両方の条件を満たすことが重要となっている。
【0003】
ところで、防眩用のミラーとして、プリズムミラーがすでに知られている。このプリズムミラーは、プリズムの裏面側にAgの金属反射膜が形成されその上に保護膜が塗装されて構成されている。そして、このプリズムミラーの姿勢を制御して、昼間時には、裏面側の金属反射鏡により反射率80%の反射率による反射光がドライバーの目に入るような状態とし、夜間時には、金属反射鏡による反射光は目に入らず、プリズムの表面からの反射率4%の反射光のみが目に入るような状態とされる。これにより、昼間の視認性の確保と夜間の防眩機能を奏している。
【0004】
又、ガラス板の表面に、TiO2膜、SiO2膜等の誘電体多層膜が形成された干渉色ミラーが知られている。この干渉色ミラーによると、反射率が50%と低減し、しかも誘電体多層膜の光干渉作用により、着色された反射光が反射される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記プリズムミラーは、昼夜のそれぞれにおいて反射率が変化して防眩機能は生じるが、反射光は白色であり、反射光の色の嗜好における要望に応じられない。又、干渉色ミラーは、反射光の色の嗜好は満たせるが、昼夜、反射率が50%で視認性及び防眩機能という点では十分ではない。
【0006】
本発明は、上記問題点を解決することを目的とするものであり、昼間に通常利用する場合は反射率が高く十分な視認性が得られ、夜間時には反射率が低下して防眩機能を発揮するようにして自動車等に利用した場合の安全性の確保を図ることを課題とする。
【0007】
さらに、本発明は、需用者の色の嗜好の多様化にきめ細かく応えるために、プリズムの前面側及び裏面側の両方又はいずれかに、誘電体干渉膜をその種類や光学的膜厚を適宜組み合わせて形成し、入射した光がプリズム及び誘電体干渉膜を往復透過する過程において、又反射する過程において、分光され反射光をいろいろな色に変えるという、プリズムと誘電体干渉膜の組み合わせにより相乗的な着色機能を、ミラーにおいて実現しようとすることを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するために、プリズムと、該プリズムの裏面に形成された金属反射膜と、該プリズムの前面に形成された誘電体多層膜とから構成され、使用に際してその姿勢状態を第1の状態と第2の状態の間で切り替えることが可能な光干渉色プリズム防眩ミラーであって、上記プリズムは裏面に対して前面は傾斜して形成されており、上記プリズムの前面側から入射する入射光が上記誘電体多層膜を通過して裏面側の上記金属反射膜により反射される反射光についての反射率は、反射画像を通常確認できる程度に高く、上記入射光が上記誘電体多層膜により反射される反射光についての反射率は低く押さえられ、しかも上記金属反射膜による反射光と上記誘電体多層膜による反射光は、互いに異なる方向に反射し、上記第1の状態にある時には、上記金属反射膜により反射される反射光のみが通常の使用状態にある使用者の目に入る方向に反射され、上記第2の状態にある時には、上記上記誘電体多層膜による反射光のみが上記通常の使用状態にある使用者の目に入る方向に反射されることを特徴とする光干渉色プリズム防眩ミラーを提供する。
【0009】
そして、本発明は、上記課題を解決するために、プリズムと、該プリズムの裏面に外側に向かって順次積層形成された誘電体多層膜、金属反射膜及び保護膜とから構成され、使用に際してその姿勢状態を第1の状態と第2の状態との間で切り替えることが可能な光干渉色プリズム防眩ミラーであって、上記プリズムは裏面に対して前面は傾斜して形成されており、上記プリズムの前面側から入射しプリズム内を通過する入射光が上記誘電体多層膜及び上記金属反膜により反射される反射光についての反射率は、反射画像を通常確認できる程度に高く、上記入射光が上記プリズムのガラス表面で反射される反射光についての反射率は低く押さえられ、しかも上記金属反射膜及び上記誘電体多層膜による反射光と、上記プリズムのガラス表面による反射光とは、互いに異なる方向に反射し、上記第1の状態にある時には、上記金属反射膜及び上記誘電体多層膜により反射される反射光のみが通常の使用状態にある使用者の目に入る方向に反射され、上記第2の状態にある時には、上記プリズムのガラス表面で反射される反射光のみが上記通常の使用状態にある使用者の目に入る方向に反射されることを特徴とする光干渉色プリズム防眩ミラーを提供する。
【0010】
そして、本発明は、上記課題を解決するために、プリズムと、該プリズムの裏面側に外側に向かって順次積層形成された誘電体多層膜と、該誘電体多層膜の裏面側に形成された黒色塗膜とから構成され、使用に際してその姿勢状態を第1の状態と第2の状態との間で切り替えることが可能な光干渉色プリズム防眩ミラーであって、上記プリズムは裏面に対して前面は傾斜して形成されており、上記プリズムの前面側から入射しプリズム内を通過する入射光が上記誘電体多層膜により反射される反射光についての反射率は、反射画像を通常確認できる程度に高く、上記入射光がプリズムのガラス表面で反射される反射光についての反射率は低く押さえられ、しかも上記誘電体多層膜による反射光と、上記プリズムのガラス表面による反射光とは、互いに異なる方向に反射し、上記第1の状態にある時には、上記誘電体多層膜により反射される反射光のみが通常の使用状態にある使用者の目に入る方向に反射され、上記第2の状態にある時には、上記プリズムのガラス表面で反射される反射光のみが上記通常の使用状態にある使用者の目に入る方向に反射されることを特徴とする光干渉色プリズム防眩ミラーを提供する。
【0011】
そして、本発明は、上記課題を解決するために、プリズムと、該プリズムの裏面側に形成された金属反射膜と、該プリズムの前面側に形成された誘電体多層膜とから構成され、使用に際してその姿勢状態を第1の状態と第2の状態の間で切り替えることが可能な光干渉色プリズム防眩ミラーであって、上記プリズムは裏面に対して前面は傾斜して形成されており、上記プリズムの前面側から入射する入射光が、上記誘電体多層膜により反射される反射光についての反射率は、反射画像を通常確認できる程度に高く、上記誘電体多層膜を通過して裏面側の上記金属反射膜により反射される反射光についての反射率は低く押さえられ、しかも上記誘電体多層膜による反射光と上記金属反射膜による反射光とは、互いに異なる方向に反射し、上記第1の状態にある時には、上記誘電体多層膜により反射される反射光のみが通常の使用状態にある使用者の目に入る方向に反射され、上記第2の状態にある時には、上記金属反射膜による反射光のみが上記通常の使用状態にある使用者の目に入る方向に反射されることを特徴とする光干渉色プリズム防眩ミラーを提供する。
【0012】
そして、本発明は、上記課題を解決するために、プリズムと、該プリズムの裏面に形成された誘電体膜及び金属反射膜と、該プリズムの前面に形成された誘電体多層膜とから構成され、使用に際してその姿勢状態を第1の状態と第2の状態の間で切り替えることが可能な光干渉色プリズム防眩ミラーであって、上記プリズムは裏面に対して前面は傾斜して形成されており、上記プリズムの前面側から入射する入射光が、上記誘電体多層膜により反射される反射光についての反射率は、反射画像を通常確認できる程度に高く、上記誘電体多層膜を通過して裏面側の上記誘電体膜及び上記金属反射膜により反射される反射光についての反射率は低く押さえられ、しかも上記誘電体多層膜による反射光と、上記誘電体膜及び上記金属反射膜による反射光は、互いに異なる方向に反射し、上記第1の状態にある時には、上記誘電体多層膜による反射光のみが上記通常の使用状態にある使用者の目に入る方向に反射され、上記第2の状態にある時には、上記誘電体膜及び上記金属反射膜により反射される反射光のみが通常の使用状態にある使用者の目に入る方向に反射されることを特徴とする光干渉色プリズム防眩ミラーを提供する。
【0013】
上記光干渉色プリズム防眩ミラーの裏面がに設けた金属反射膜の外面に保護膜を形成してもよい。
【0014】
上記誘電体多層膜は、TiO2膜、SiO2膜、MgF2膜、ZrO2膜、Al2O3膜、Ta2O5膜等の誘電体膜を選択的に組み合わせて構成する。
【0015】
上記金属反射膜は、Ag、Al、Cr、Ni、Rh等の金属材料で形成されている。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明に係る光干渉色プリズム防眩ミラーの実施の形態を実施例に基づいて図面を参照して説明する。本発明は、プリズムと誘電体多層膜を組み合わせて、夜間の後方車による照明光に対する防眩機能を発揮させるとともに、誘電体多層膜の光干渉作用により反射光を着色状態とすることのできる防眩ミラーを提供するものである。
【0017】
(実施例1)
図1は、本発明係る光干渉色プリズム防眩ミラーの実施例1を説明する図である。実施例1に示す防眩ミラー1は、本体としてプリズム2を有する。このプリズム2は、裏面3に対して前面4は傾斜面として構成されている。裏面3には、膜厚1000ÅのAl層から成る金属反射膜5が形成されており、その上に保護膜6が形成されている。前面4には、光学的膜厚λ/4のTiO2膜7及び光学的膜厚λ/4のSiO2膜8の二層の積層膜から成る誘電体多層膜13が形成されている。
【0018】
この防眩ミラー1は、自動車用のバックミラーやフェンダーミラー等に利用されるが、図示しない適宜の傾動機構により傾動動作が可能である。図1(a)では、プリズム2の裏面3が垂直の姿勢(基準姿勢)にあるが、傾動機構により、図(b)に示すような左方に傾いた姿勢との間で互いに切り替えられる。
【0019】
このような構造の防眩ミラー1によると、図1(a)の状態で前方(図中右側)から入射光Lが入射すると、プリズム2の前面側において、誘電体多層膜13の干渉作用により分光反射が生じ、誘電体多層膜13によりブルーの波長の光が反射率約10%で反射され、反射光B1として前方に出射する。
【0020】
誘電体多層膜13を分光透過した光は、プリズム2内を通過してプリズム2の裏面3側において金属反射膜5により反射され、再度プリズム2及び誘電体多層膜13を通って、入射光Lに対する約70%の反射率の反射光A1として前方へ出射する。反射光A1の色は、反射光B1(ブルー)の補色であるオレンジ色であり、反射光B1とは異なる方向に出射する。
【0021】
実施例1では、図1(a)の状態では、入射光Lが裏面3側において金属反射膜5により反射される光量の多い反射光A1がドライバーの目に入り、誘電体多層膜13において反射される光量の少ない反射光B1がドライバーの目に入らない方向に反射するように、防眩ミラー1の姿勢が制御されている。そして、傾動機構により防眩ミラー1の状態を図1(b)の状態に切り替えると、裏面3側において反射率約70%で反射される光量の多い反射光A’1(オレンジ)がドライバーの目に入らず、誘電体多層膜13において反射される光量の少ない反射光B’1(ブルー)はドライバーの目に入るようになる。
【0022】
従って、防眩ミラー1を通常のバックミラーやフェンダーミラーに利用し、昼間の走行時には図1(a)の姿勢とすると、ドライバーの目に入る反射光A1は約70%の反射率による光量の多い光であるから、ドライバーは、後方(図1の状態では前方)の状態が十分視認できる。又、夜間の走行時には図1(b)の状態に切り替えれば、ドライバー目に入る反射光B’1は反射率10%程度の光量の少ない光であるから、後方の車両からのヘッドライト光に対する防眩機能を発揮する。
【0023】
(実施例2)
図2は、本発明係る光干渉色プリズム防眩ミラーの実施例2を説明する図である。実施例2に示す防眩ミラー14は本体として、実施例1同様の、裏面3は平坦面で構成され、前面4は裏面3に対して傾斜面として構成されたプリズム2を有している。プリズム2の裏面3には、光学的膜厚3λ/4のTiO2膜7及び光学的膜厚λ/4のSiO2膜8の二層の積層膜から成る誘電体多層膜13が形成されている。さらに、この誘電体多層膜13の上に、膜厚1000ÅのCr層から成る金属反射膜15が形成されている。
【0024】
そして、防眩ミラー14は、実施例1同様に、図示しない適宜の傾動機構により、図2(a)のプリズム2の裏面3が垂直の姿勢(基準姿勢)と、図2(b)に示すような左方に傾いた姿勢との間で切り替えられる。
【0025】
このような構造の防眩ミラー14によると、図2(a)の状態で、前方(図中右側)から入射光Lが入射すると、プリズム2の前面4において硝子の反射率4%程度で表面反射され、反射光B2として前方に出射する。残りの光はプリズム2内を通過し、その一部は誘電体多層膜13により分光反射され、誘電体多層膜13を分光透過し、残りの光は金属反射膜15により反射される。この結果、誘電体多層膜13と金属反射膜15とにより反射され、再度プリズム2内を通過して、入射光Lに対する約70%の反射率で反射光A2として前方に出射される。この反射光A2の色はブルーであり、反射光B2とは異なる方向に出射する。
【0026】
実施例2では、図2(a)の状態では、入射光Lが裏面側において誘電体多層膜13及び金属反射膜15により反射率約70%で反射される光量の多い反射光A2がドライバーの目に入り、プリズム2の前面4のガラス面で反射される光量の少ない反射光B2がドライバーの目に入らない方向に反射するように、防眩ミラー14の姿勢が制御されている。そして、防眩ミラー14の姿勢を図2(b)の状態に切り替えると、裏面3側において反射率約70%で反射される光量の多い反射光A’2がドライバーの目に入らず、プリズム2のガラス面で反射率4%程度で反射される光量の少ない反射光B’2がドライバーの目に入るようになる。
【0027】
従って、防眩ミラー12を通常のバックミラーやフェンダーミラーに利用すると、昼間の走行時には図2(a)の状態として光量の多い反射光A2によりドライバーは、後方(図2では前方)の状態が十分視認できる。又、夜間の走行時には図2(b)の状態に切り替えれば、光量の少ない反射光B’2しかドライバーの目に入らないから、後方の車両からのヘッドライト光に対する防眩機能を発揮する。
【0028】
(実施例3)
図3は、本発明に係る光干渉色プリズム防眩ミラーの実施例3を説明する図である。実施例3に示す防眩ミラー16は本体として、実施例1同様の、裏面3は平坦面で構成され、プリズム2の前面4は裏面3に対して傾斜面として構成されたプリズム2を有している。プリズム2の裏面には、TiO2膜7、SiO2膜8、TiO2膜9、SiO2膜10及びTiO2膜11の五層の積層膜から成る誘電体多層膜17が形成されている。誘電体多層膜17を構成する各層7、8、9、10、11はいずれも光学的膜厚がλ/4である。さらに誘電体多層膜17の外表面に黒色塗膜18を形成して、外部から余分の光が入らないような構成とする。
【0029】
防眩ミラー16は、実施例1同様に、図示しない適宜の傾動機構により、図3(a)のプリズム2の裏面が垂直の姿勢(基準姿勢)と、図3(b)に示すような左方に傾いた姿勢との間で、互いに切り替えられる。
【0030】
このような構造の防眩ミラー16によると、図3(a)の状態で、前方(図3中右側)から入射光Lが入射すると、プリズム2の前面4のガラス表面での反射により反射率4%程度で表面反射され、反射光B3として前方に出射する。残りの光は、プリズム2内を通過し、プリズム2の裏面3側において、誘電体多層膜17により反射され、再度プリズム2内を通過して、入射光Lに対する約70%の反射率で反射光A3として前方に出射される。そして、この反射光A3の色はブルーであり、反射光B3とは異なる方向に出射する。
【0031】
実施例3では、図3(a)の状態では、入射光Lが裏面側において反射される光量の多い反射光A3がドライバーの目に入り、プリズム2の前面4のガラス表面で反射される光量の少ない反射光B3はドライバーの目に入らない方向に反射するように、防眩ミラー16の姿勢が制御されている。図3(b)の状態に切り替えると、裏面3側で反射される光量の多い反射光A’3がドライバーの目に入らず、プリズム2のガラス表面において反射率約4%で反射される光量の少ない反射光B’3がドライバーの目に入るようになる。
【0032】
従って、通常のバックミラーやフェンダーミラーに利用すると、昼間の走行時には図3(a)の状態とすれば、光量の多い反射光A3によりドライバーは、後方(図3では前方)の状態が十分視認できる。又、夜間の走行時には図3(b)の状態に切り替えれば、光量の少ない反射光B’3のみしかドライバーの目に入らないから、後方の車両からのヘッドライト光に対する防眩機能を発揮する。
【0033】
(実施例4)
図4は、本発明に係る光干渉色プリズム防眩ミラーの実施例4を説明する図である。実施例4に示す防眩ミラー19は、本体としてプリズム2を有する。このプリズム2は、裏面3に対して前面4は傾斜面として構成されている。裏面3には、膜厚1000ÅのCr層から成る金属反射膜15が形成されている。プリズム2の前面4には、光学的膜厚λ/4のTiO2膜7、光学的膜厚λ/4のSiO2膜8及び光学的膜厚λ/4のTiO2膜7の三層の積層膜から成る誘電体多層膜20が形成されている。
【0034】
この防眩ミラー19は、自動車用のバックミラーやフェンダーミラー等に利用されるが、図示しない適宜の傾動機構により傾動動作が可能である。図4(a)では、プリズム2の裏面3が左方に傾いた状態(基準姿勢)にあるが、傾動機構により、図4(b)に示すようなプリズムの裏面3が垂直な状態となるようにその姿勢が切り替えられる。
【0035】
このように構成とすることにより、図4(a)の状態で前方(図中右側)から入射光Lが入射すると、プリズム2の前面4側において、誘電体多層膜20により分光反射が生じ、誘電体多層膜10において、ブルーの波長の光が反射率約60%で反射され、反射光B4として前方に出射する。
【0036】
誘電体多層膜20を分光透過した残りの光は、プリズム2内を通過しプリズム2の裏面3側において金属反射膜15により反射され、再度プリズム2及び誘電体多層膜20を通過して、入射光Lに対する約8%の反射率の反射光A4として前方へ出射する。この反射光A4の色は黄色であり、反射光B4とは異なる方向に出射する。
【0037】
実施例4では、図4(a)の状態では、誘電体多層膜20で反射される光量の多い反射光B4がドライバーの目に入り、裏面3側において金属反射膜15により反射される光量の少ない反射光A4がドライバーの目に入らない方向に出射する。そして、傾動機構により防眩ミラー19の状態を図4(b)の状態に切り替えると、誘電体多層膜20において反射される光量の多い反射光B’4はドライバーの目に入らないようになり、プリズム2の裏面3側において反射される反射率約8%の光量の少ない反射光A’4がドライバーの目に入るようになる。
【0038】
従って、防眩ミラーを通常のバックミラーやフェンダーミラーに利用すると、昼間の走行時には図4(a)の状態として、光量の多い反射光B4によりドライバーは、後方(図4の状態では前方)の状態が十分視認できる。又、夜間の走行時には図4(b)の状態に切り替えれば、光量の少ない反射光A’4のみしか目に入らないから、後方の車両からのヘッドライト光に対する防眩機能を発揮する。
【0039】
(実施例5)
図5は、本発明に係る光干渉色プリズム防眩ミラーの実施例5を説明する図である。実施例5に示す防眩ミラー21は、本体としてプリズム2を有する。このプリズム2は、裏面3に対して前面4は傾斜面として構成されている。裏面3には、光学的膜厚λ/2のTiO2膜7から成る誘電体膜が形成され、さらにその表面に膜厚1000ÅのCr層から成る金属反射膜15が形成されている。プリズム2の前面4には、光学的膜厚λ/4のTiO2膜7、光学的膜厚λ/4のSiO2膜8及び光学的膜厚λ/4のTiO2膜9の三層の積層膜から成る誘電体多層膜20が形成されている。
【0040】
この防眩ミラー21は、自動車用のバックミラーやフェンダーミラー等に利用されるが、図示しない適宜の傾動機構により傾動動作が可能である。図5(a)では、プリズム2の裏面3が左方に傾いた状態(基準姿勢)にあるが、傾動機構により、図5(b)に示すようなプリズムの裏面3が垂直な状態となるようにその姿勢が切り替えられる。
【0041】
このような構成とすることにより、図5(a)の状態で前方(図中右側)から入射光Lが入射すると、プリズム2の前面4側において、誘電体多層膜20により分光反射が生じ、光反射率約60%で反射され、反射光B5として前方にブルーの光が出射する。
【0042】
誘電体多層膜20を分光透過した残りの光は、プリズム2内を通過してプリズム2の裏面3側においてブルーに分光反射設定されたTiO2 7及び金属反射膜15により反射され、再度プリズム2及び誘電体多層膜20を通過して、入射光Lに対する約8%の反射率の反射光A5として前方へ出射する。この反射光A5の色はブルーであり、反射光B5とは異なる方向に出射する。
【0043】
実施例5では、図5(a)の状態では、誘電体多層膜20で反射される光量の多い反射光B5がドライバーの目に入り、裏面3側において金属反射膜5により反射される光量の少ない反射光A5がドライバーの目に入らない方向に出射する。そして、傾動機構により防眩ミラー21の状態を図5(b)の状態に切り替えると、誘電体多層膜20において反射される光量の多い反射光B’5はドライバーの目に入らないようになり、プリズム2の裏面3側において反射される光量の少ない反射光A’5がドライバーの目に入るようになる。
【0044】
従って、防眩ミラー21を通常のバックミラーやフェンダーミラーに利用すると、昼間の走行時には図5(a)の状態として、光量の多い反射光B5によりドライバーは、後方(図5の状態では前方)の状態が十分視認できる。又、夜間の走行時には図5(b)の状態に切り替えれば、反射率約8%で反射された光量の少ない反射光A’5のみしか目に入らないから、後方の車両からのヘッドライト光に対する防眩機能を発揮する。
【0045】
実施例5では、反射光A5はブルーに設定したが、プリズム裏面側のTiO2膜の光学的膜厚を変えることにより裏面3側での分光反射光をピンク、黄色等に変えることができる。従って、誘電体多層膜20の透過光を裏面側でピンク、黄色等に反射し、さらに誘電体多層膜20を通して赤やオレンジにして出射するよう設定することも可能である。
【0046】
(実施例6)
図6は、本発明係る光干渉色プリズム防眩ミラーの実施例6を説明する図である。実施例6に示す防眩ミラー22は、実施例1の変形例に相当し、実施例1同様の構造のプリズム2の裏面3に、膜厚1000ÅのAl層から成る金属反射膜5が形成されており、その上に保護膜6が形成されている。プリズム2の前面4には、光学的膜厚3λ/4のAl2O3膜12から成る誘電体膜が形成されている。
【0047】
このような構成の防眩ミラー22によると、図6(a)の状態で前方(図中右側)から入射光Lが入射すると、プリズム2の前面側4において、Al2O3 膜12により分光反射が生じ、反射率約10%で反射され、反射光B6が前方に出射する。反射光B6の色はピンクである。
【0048】
Al2O3膜12を分光透過した残りの光は、プリズム2内を通過してプリズム2の裏面3側において金属反射膜5により、反射され再度プリズム2及びAl2O3膜12を透過して、入射光Lに対する約70%の反射率の反射光A6として前方へ出射する。反射光A6の色は、反射光B6(ピンク)の補色である緑色であり、反射光B6とは異なる方向へ出射する。
【0049】
この防眩ミラー22は、実施例1同様に、昼間の走行時には図6(a)の姿勢で使用され、ドライバーは、光量の多い反射光A6により十分後方の視認ができ、夜間の走行時には図6(b)の状態に切り替えれば、ドライバーには反射率約10%の光量の少ない反射光B’6が反射され十分な防眩機能を発揮する。
【0050】
(実施例7)
図7は、本発明に係る光干渉色プリズム防眩ミラーの実施例7を説明する図である。実施例7に示す防眩ミラー23は、実施例2の変形例に相当し、実施例2同様の構造のプリズム2の裏面3に、光学的膜厚3λ/4のTiO2膜7が形成されており、その上に膜厚1000ÅのAl層から成る金属反射膜5が形成されており、さらにその上に黒色塗膜18が塗装されている。
【0051】
このような構造の防眩ミラー23によると、図7(a)の状態で、前方(図中右側)から入射光Lが入射すると、プリズム2の前面4において硝子の反射率4%で表面反射され、反射光B7として前方に出射する。
【0052】
残りの光は、プリズム2内を通過し、TiO2膜7と金属反射膜5において反射され、その反射光は再度プリズム2内通過し、入射光Lに対する約70%の反射率で反射光A7として前方に出射される。そして、この反射光A7の色はピンクであり、反射光B7とは異なる方向に出射する。
【0053】
この防眩ミラー23は、実施例2同様に、昼間の走行時には図7(a)の姿勢で使用され、ドライバーは、光量の多い反射光A7により十分後方の視認ができ、夜間の走行時には図7(b)の状態に切り替えれば、ドライバーには反射率約4%の光量の少ない反射光B’7が反射され十分な防眩機能を発揮する。
【0054】
(実施例8)
図8は、本発明に係る光干渉色プリズム防眩ミラーの実施例8を説明する図である。実施例8に示す防眩ミラー24は、実施例3の変形例に相当し、実施例3同様の構造のプリズム2の裏面3に、TiO2膜7、SiO2膜8、TiO2膜9、SiO2膜10、TiO2膜11及びAl2O3膜12の六層の積層膜から成る誘電体多層膜25が形成されている。誘電体多層膜25を構成する各層のTiO2膜7、9、11、SiO2膜8、10はいずれも光学的膜厚がλ/4であり、Al2O3膜12は3λ/4である。さらに誘電体多層膜25の外表面に黒色塗膜18を形成して、外部から余分の光が入らないような構成としている。
【0055】
このような構造の防眩ミラー24によると、図8(a)の状態で、前方(図中右側)から入射光Lが入射すると、プリズム2の前面4において硝子の反射率4%で表面反射され、反射光B8として前方に出射する。
【0056】
残りの光は、プリズム2内を通過し、誘電体多層膜25により分光反射され再度プリズム2内を通過し、入射光Lに対する約60%の反射率で反射光A8として前方に出射される。そして、この反射光A8の色はピンクであり、反射光B8とは異なる方向に出射する。
【0057】
この防眩ミラー1は、実施例2同様に、昼間の走行時には図8(a)の姿勢で使用され、ドライバーは、光量の多い反射光A8により十分後方の視認ができ、夜間の走行時には図8(b)の状態に切り替えれば、ドライバーには反射率約4%の光量の少ない反射光B’8が反射され十分な防眩機能を発揮する。
【0058】
(実施例9)
図9は、本発明係る光干渉色プリズム防眩ミラーの実施例9を説明する図である。実施例9に示す防眩ミラー26は、実施例4の変形例に相当し、実施例4同様の構造のプリズム2の裏面3に、膜厚1000ÅのCr層から成る金属反射膜15が形成されている。プリズム2の前面4には、TiO2膜7、SiO2膜8、TiO2膜9、SiO2膜10、TiO2膜11及びAl2O3膜12の六層の積層膜から成る誘電体多層膜25が形成されている。誘電体多層膜25を構成する各層について、TiO2膜7、9、11、及びSiO2膜8、10はいずれも光学的膜厚がλ/4であり、Al2O3膜12は3λ/4である。
【0059】
このような構成の防眩ミラー26によると、図9(a)の状態で前方(図中右側)から入射光Lが入射すると、プリズム2の前面側において、誘電体多層膜25の干渉による分光反射が生じて、反射率約70%で反射され、ピンクの反射光B9が前方に出射する。
【0060】
誘電体多層膜25を分光透過した残りの光は、プリズム2内を通過してプリズム2の裏面3側において金属反射膜15により反射され、再度プリズム2及び誘電体多層膜25を通過して入射光Lに対する約10%の反射率で反射光A9として前方へ出射する。反射光A9の色は緑色である。
【0061】
この防眩ミラー26は、実施例1同様に、昼間の走行時には図9(a)の姿勢で使用され、ドライバーは、光量の多い反射光B9により十分後方の視認ができ、夜間の走行時には図9(b)の状態に切り替えれば、ドライバーには反射率約10%の光量の少ない反射光A’9が反射され十分な防眩機能を発揮する。
【0062】
(実施例10)
図10は、本発明係る光干渉色プリズム防眩ミラーの実施例10を説明する図である。実施例10に示す防眩ミラー27は、実施例5の変形例に相当し、実施例5同様の構造のプリズム2の裏面3に、光学的膜厚がλ/4のTiO2膜7を形成し、その上に膜厚1000ÅのCr層から成る金属反射膜15が形成されている。プリズム2の前面4には、TiO2膜7、SiO2膜8、TiO2膜9、SiO2膜10、TiO2膜11及びAl2O3膜12の六層の積層膜から成る誘電体多層膜25が形成されている。誘電体多層膜25を構成する各層について、TiO2膜7、9、11、及びSiO2膜8、10はいずれも光学的膜厚がλ/4であり、Al2O3膜12は3λ/4である。
【0063】
このような構成の防眩ミラー27によると、図10(a)の状態で前方(図中右側)から入射光Lが入射すると、プリズム2の前面側において、誘電体多層膜25の干渉による分光反射が生じて、反射率約70%で反射され、ピンクの反射光B10が前方に出射する。
【0064】
誘電体多層膜25を分光透過した残りの光は、プリズム2内を通過してプリズム2の裏面3側においてピンクに分光反射設定されたTiO2膜7及び金属反射膜15により、反射され再度プリズム2及び誘電体多層膜25を通過して入射光Lに対する約8%の反射率で反射光A10として前方へ出射する。反射光A10の色はピンクである。このように反射光A10はピンクに設定したが、裏面側のTiO2膜の膜厚を変えることにより、裏面3側での分光反射光をブルー、黄色等に変えることができる。従って、入射光の中で上記誘電体多層膜25を通過した光(緑色の光)は、裏面側でブルー、黄色等に反射され、再度誘電体多層膜25を通過して青緑、黄緑等の色の光として前方へ出射することもできる。
【0065】
この防眩ミラー25は、実施例1同様に、昼間の走行時には図10(a)の姿勢で使用され、ドライバーは、光量の多い反射光B10により十分後方の視認ができ、夜間の走行時には図10(b)の状態に切り替えれば、ドライバーには反射率約8%の光量の少ない反射光A’10が反射され十分な防眩機能を発揮する。
【0066】
以上の実施例1〜10において、誘電体多層膜の種類、光学的厚み等を適宜選択し組み合わせてプリズムの前面側及び裏面側の反射率を夫々所定の数値に設定しているが、これらはあくまでも1例であり、実際は、昼間時はドライバーの目に入る反射光は反射率が大体50〜70%の反射画像が通常確認できる程度に設定され、又、夜間時はドライバーの目に入る反射光は反射率が大体4〜15%程度で、防眩機能が生じるように設定される。
【0067】
以上の実施例1〜10において、金属反射膜はAl、Cr以外にもAg、Ni、Rh等の金属材料で形成してもよい。又、誘電体多層膜は、上記各実施例における積層構造以外にも、TiO2膜、SiO2膜、MgF2膜、ZrO2膜、Al2O3膜、Ta2O5膜等の誘電体膜を適宜選択的に組み合わせて形成してもよい。これらの誘電体膜を適宜組み合わせて着色される反射光の色は、青、ピンク、黄等が可能である。
【0068】
以上の実施例1〜10において、昼夜の走行に応じて防眩ミラーを切り替えたが、夜間走行中も通常は、昼間走行時同様に図1〜10のそれぞれの(a)の状態にしておき、後方車のヘッドライトを感知した瞬間に(b)の状態に切り替える傾動機構を採用してもよい。
【0069】
以上本発明の実施の形態を実施例1〜10に基づいて説明したが、特許請求の範囲記載の技術思想の範囲であれば、特に上記実施例の構成に限定されることなく、その他の態様が考えられることはいうまでもない。
【0070】
【発明の効果】
本発明に係る光干渉色プリズム防眩ミラーは、上記のような構成であるから、昼間に通常利用する場合は反射率が高く十分な視認性が得られ、夜間時には反射率が低下して防眩機能を発揮させるようにして自動車等に利用した場合の安全性の確保を図ることができる。
【0071】
そして、ミラーの反射光を、昼間走行時にはブルー又はピンクとし、夜間走行時にはその補色系のオレンジ又は緑等の色にしたり、あるいは昼間と夜間を上記とは逆にオレンジ又は緑、とブルー又はピンクにすることができる。さらに、本発明では、プリズムの前面側及び裏面側の両方又はいずれかに誘電体干渉膜をその種類や光学的膜厚を適宜選択的に組み合わせて形成したので、入射した光がプリズム及び誘電体干渉膜を往復透過する過程において、又反射する過程において、分光され反射光をいろいろな色に変え、需用者の色の嗜好にきめ細かく応えることができるという、プリズムと誘電体干渉膜の組み合わせ特有の相乗的な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光干渉色プリズム防眩ミラーの実施例1を説明する図である。
【図2】本発明に係る光干渉色プリズム防眩ミラーの実施例2を説明する図である。
【図3】本発明に係る光干渉色プリズム防眩ミラーの実施例3を説明する図である。
【図4】本発明に係る光干渉色プリズム防眩ミラーの実施例4を説明する図である。
【図5】本発明に係る光干渉色プリズム防眩ミラーの実施例5を説明する図である。
【図6】本発明に係る光干渉色プリズム防眩ミラーの実施例6を説明する図である。
【図7】本発明に係る光干渉色プリズム防眩ミラーの実施例7を説明する図である。
【図8】本発明に係る光干渉色プリズム防眩ミラーの実施例8を説明する図である。
【図9】本発明に係る光干渉色プリズム防眩ミラーの実施例9を説明する図である。
【図10】本発明に係る光干渉色プリズム防眩ミラーの実施例10を説明する図である。
【符号の説明】
1、14、16、19、21、22、23、24、26、27 防眩ミラー
2 プリズム
3 プリズムの裏面
4 プリズムの前面
5、15 金属反射膜
6 保護膜
7、9、11 TiO2膜
8、10 SiO2膜
12 Al2O3膜
13、17、20、25 誘電体多層膜
18 黒色塗膜
Claims (8)
- プリズムと、該プリズムの裏面に形成された金属反射膜と、該プリズムの前面に形成された誘電体多層膜とから構成され、使用に際してその姿勢状態を第1の状態と第2の状態の間で傾動して切り替えることが可能な光干渉色プリズム防眩ミラーであって、
上記プリズムは裏面に対して前面は傾斜して形成されており、
上記プリズムの前面側から入射する入射光が上記誘電体多層膜を通過して裏面側の上記金属反射膜により反射される反射光についての反射率は、反射画像を通常確認できる程度に高く、上記入射光が上記誘電体多層膜及び上記プリズムの前面により分光反射される反射光についての反射率は低く押さえられ、しかも上記金属反射膜による反射光と上記誘電体多層膜及び上記プリズムの前面による反射光は、互いに異なる方向に反射し、
上記第1の状態にある時には、上記金属反射膜により反射される反射光のみが通常の使用状態にある使用者の目に入る方向に反射され、
上記第2の状態にある時には、上記誘電体多層膜及び上記プリズムの前面による反射光のみが上記通常の使用状態にある使用者の目に入る方向に反射され、
上記金属反射膜による反射光の色は、上記誘電体多層膜及び上記プリズムによる反射光の色の補色であることを特徴とする光干渉色プリズム防眩ミラー。 - プリズムと、該プリズムの裏面に外側に向かって順次積層形成された誘電体多層膜、金属反射膜及び保護膜とから構成され、使用に際してその姿勢状態を第1の状態と第2の状態との間で傾動して切り替えることが可能な光干渉色プリズム防眩ミラーであって、
上記プリズムは裏面に対して前面は傾斜して形成されており、
上記プリズムの前面側から入射しプリズム内を通過する入射光が上記誘電体多層膜及び上記金属反膜により分光反射される反射光についての反射率は、反射画像を通常確認できる程度に高く、上記入射光が上記プリズムのガラス表面で反射される反射光についての反射率は低く押さえられ、しかも上記誘電体多層膜及び上記金属反射膜による反射光と、上記プリズムのガラス表面による反射光とは、互いに異なる方向に反射し、
上記第1の状態にある時には、上記誘電体多層膜及び上記金属反射膜による反射光のみが通常の使用状態にある使用者の目に入る方向に反射され、
上記第2の状態にある時には、上記プリズムのガラス表面で反射される反射光のみが上記通常の使用状態にある使用者の目に入る方向に反射されることを特徴とする光干渉色プリズム防眩ミラー。 - プリズムと、該プリズムの裏面側に外側に向かって順次積層形成された誘電体多層膜と、該誘電体多層膜の裏面側に形成された黒色塗膜とから構成され、使用に際してその姿勢状態を第1の状態と第2の状態との間で傾動して切り替えることが可能な光干渉色プリズム防眩ミラーであって、
上記プリズムは裏面に対して前面は傾斜して形成されており、
上記プリズムの前面側から入射しプリズム内を通過する入射光が上記誘電体多層膜及び上記金属反射膜により分光反射される反射光についての反射率は、反射画像を通常確認できる程度に高く、上記入射光がプリズムのガラス表面で反射される反射光についての反射率は低く押さえられ、しかも上記誘電体多層膜及び上記金属反射膜による反射光と、上記プリズムのガラス表面による反射光とは、互いに異なる方向に反射し、
上記第1の状態にある時には、上記誘電体多層膜及び上記金属反射膜による反射光のみが通常の使用状態にある使用者の目に入る方向に反射され、
上記第2の状態にある時には、上記プリズムのガラス表面で反射される反射光のみが上記通常の使用状態にある使用者の目に入る方向に反射されることを特徴とする光干渉色プリズム防眩ミラー。 - プリズムと、該プリズムの裏面側に形成された金属反射膜と、該プリズムの前面側に形成された誘電体多層膜とから構成され、使用に際してその姿勢状態を第1の状態と第2の状態の間で傾動して切り替えることが可能な光干渉色プリズム防眩ミラーであって、
上記プリズムは裏面に対して前面は傾斜して形成されており、
上記プリズムの前面側から入射する入射光が、上記誘電体多層膜及び上記プリズム前面により分光反射される反射光についての反射率は、反射画像を通常確認できる程度に高く、上記誘電体多層膜を通過して裏面側の上記金属反射膜により反射される反射光についての反射率は低く押さえられ、しかも上記誘電体多層膜及び上記プリズム前面による反射光と上記金属反射膜による反射光とは、互いに異なる方向に反射し、
上記第1の状態にある時には、上記誘電体多層膜及び上記プリズムの前面による反射光のみが通常の使用状態にある使用者の目に入る方向に反射され、
上記第2の状態にある時には、上記金属反射膜による反射光のみが上記通常の使用状態にある使用者の目に入る方向に反射され、
上記誘電体多層膜及び上記プリズム前面による反射光の色は、上記金属反射膜により反射される反射光の色とは異なることを特徴とする光干渉色プリズム防眩ミラー。 - プリズムと、該プリズムの裏面に形成された誘電体膜及び金属反射膜と、該プリズムの前面に形成された誘電体多層膜とから構成され、使用に際してその姿勢状態を第1の状態と第2の状態の間で傾動して切り替えることが可能な光干渉色プリズム防眩ミラーであって、
上記プリズムは裏面に対して前面は傾斜して形成されており、
上記プリズムの前面側から入射する入射光が、上記誘電体多層膜及び上記プリズムの前面より分光反射される反射光についての反射率は、反射画像を通常確認できる程度に高く、上記誘電体多層膜を通過して裏面側の上記誘電体膜及び上記金属反射膜により分光反射される反射光についての反射率は低く押さえられ、しかも上記誘電体多層膜及び上記プリズムの前面による反射光と、上記誘電体膜及び上記金属反射膜による反射光は、互いに異なる方向に反射し、
上記第1の状態にある時には、上記誘電体多層膜及び上記プリズムの前面による反射光のみが上記通常の使用状態にある使用者の目に入る方向に反射され、上記第2の状態にある時には、上記誘電体膜及び上記金属反射膜により反射される反射光のみが通常の使用状態にある使用者の目に入る方向に反射されることを特徴とする光干渉色プリズム防眩ミラー。 - 上記金属反射膜の外面に保護膜を形成したことを特徴とする請求項1、2、4又5記載の光干渉色プリズム防眩ミラー。
- 上記誘電体多層膜は、TiO2膜、SiO2膜、MgF2膜、ZrO2膜、Al2O3膜、Ta2O5膜を含む群のいずれかを選択的に組み合わせてなるものであることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の光干渉色プリズム防眩ミラー。
- 上記金属反射膜は、Ag、Al、Cr、Ni、Rhを含む群から選択された金属材料で形成されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の光干渉色プリズム防眩ミラー。
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