JPH10994A - 車両用ミラー - Google Patents
車両用ミラーInfo
- Publication number
- JPH10994A JPH10994A JP8152387A JP15238796A JPH10994A JP H10994 A JPH10994 A JP H10994A JP 8152387 A JP8152387 A JP 8152387A JP 15238796 A JP15238796 A JP 15238796A JP H10994 A JPH10994 A JP H10994A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mirror
- light
- layer
- vehicle
- reflectance
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Optical Elements Other Than Lenses (AREA)
- Surface Treatment Of Optical Elements (AREA)
- Rear-View Mirror Devices That Are Mounted On The Exterior Of The Vehicle (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ヘッドランプの光に対する防眩効果が大、暗
所視における反射像の視認性が良好。 【解決手段】 高屈折率の反射層２１、２３、２５と低
屈折率の反射層２２、２４、２６とを交互に６層積層し
て、青色の光（波長４４０〜４６０ｎｍ）のミラー反射
率（４０〜５０％）が車両用ミラーの規格を満足するよ
うに構成する。この結果、多層膜の反射膜２の干渉作用
を利用することにより、青色の光（波長４４０〜４６０
ｎｍ）のミラー反射率（４０〜５０％）が車両用ミラー
の規格を満足することができる。その上、青色を呈する
ことにより、ヘッドランプの光に対する防眩効果が大と
なり、また暗所視における反射像の視認性が良好とな
る。
所視における反射像の視認性が良好。 【解決手段】 高屈折率の反射層２１、２３、２５と低
屈折率の反射層２２、２４、２６とを交互に６層積層し
て、青色の光（波長４４０〜４６０ｎｍ）のミラー反射
率（４０〜５０％）が車両用ミラーの規格を満足するよ
うに構成する。この結果、多層膜の反射膜２の干渉作用
を利用することにより、青色の光（波長４４０〜４６０
ｎｍ）のミラー反射率（４０〜５０％）が車両用ミラー
の規格を満足することができる。その上、青色を呈する
ことにより、ヘッドランプの光に対する防眩効果が大と
なり、また暗所視における反射像の視認性が良好とな
る。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車用ア
ウトサイドミラー装置（電動格納式ドアーミラーやリモ
ートコントロールミラー等）に使用される車両用ミラー
に係り、特にヘッドランプの光に対する防眩効果が大で
あり、また暗所視における反射像の視認性が良好な車両
用ミラーに関するものである。
ウトサイドミラー装置（電動格納式ドアーミラーやリモ
ートコントロールミラー等）に使用される車両用ミラー
に係り、特にヘッドランプの光に対する防眩効果が大で
あり、また暗所視における反射像の視認性が良好な車両
用ミラーに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】例えば自動車用アウトサイドミラー装置
（電動格納式ドアーミラーやリモートコントロールミラ
ー等）に使用される車両用ミラーにおいては、後続車の
ヘッドランプの光に対する防眩効果と、また暗所視にお
ける反射像の視認性が重要である。
（電動格納式ドアーミラーやリモートコントロールミラ
ー等）に使用される車両用ミラーにおいては、後続車の
ヘッドランプの光に対する防眩効果と、また暗所視にお
ける反射像の視認性が重要である。
【０００３】そして、自動車のヘッドランプの光は、赤
色側の長波長に強いエネルギーを持つ。そこで、青色を
呈する車両用ミラーを使用することが提案されている。
この青色を呈する車両用ミラーは、青色側の短波長に反
射のピークを持っているため、ヘッドランプの光を効果
的にカットでき、ヘッドランプの光に対する防眩効果を
持つ。また、視感度が明所視から暗所視すなわち短波長
側に移行した場合において、反射像の視認性が良好であ
る。
色側の長波長に強いエネルギーを持つ。そこで、青色を
呈する車両用ミラーを使用することが提案されている。
この青色を呈する車両用ミラーは、青色側の短波長に反
射のピークを持っているため、ヘッドランプの光を効果
的にカットでき、ヘッドランプの光に対する防眩効果を
持つ。また、視感度が明所視から暗所視すなわち短波長
側に移行した場合において、反射像の視認性が良好であ
る。
【０００４】ここで、上述の車両用ミラーの反射率にお
いては、メーカーの自主規格（標準規格）がある。この
メーカーの自主規格では、光の中心波長が４４０〜４６
０ｎｍで、反射角が６０°の場合において、ミラーの反
射率が３８％以上を条件となしている。
いては、メーカーの自主規格（標準規格）がある。この
メーカーの自主規格では、光の中心波長が４４０〜４６
０ｎｍで、反射角が６０°の場合において、ミラーの反
射率が３８％以上を条件となしている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述の車両
用ミラーにおいて、ただ単に青色を呈するように構成し
ただけでは、ミラー反射率が上述のメーカーの自主規格
（３８％）を満足できない場合がある。
用ミラーにおいて、ただ単に青色を呈するように構成し
ただけでは、ミラー反射率が上述のメーカーの自主規格
（３８％）を満足できない場合がある。
【０００６】本発明の目的は、ミラー反射率が規格を満
足でき、その上ヘッドランプの光に対する防眩効果が大
であり、また暗所視における反射像の視認性が良好な車
両用ミラーを提供することにある。
足でき、その上ヘッドランプの光に対する防眩効果が大
であり、また暗所視における反射像の視認性が良好な車
両用ミラーを提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するために、高屈折率の反射層と低屈折率の反射層
とを交互に６層積層して、青色の光（波長４４０〜４６
０ｎｍ）のミラー反射率（４０〜５０％）が車両用ミラ
ーの規格を満足することを特徴とする。
達成するために、高屈折率の反射層と低屈折率の反射層
とを交互に６層積層して、青色の光（波長４４０〜４６
０ｎｍ）のミラー反射率（４０〜５０％）が車両用ミラ
ーの規格を満足することを特徴とする。
【０００８】本発明の車両用ミラーは、高屈折率の反射
層と低屈折率の反射層とを交互に６層積層してなる多層
膜の光の干渉作用を利用することにより、青色の光（波
長４４０〜４６０ｎｍ）のミラー反射率（４０〜５０
％）が車両用ミラーの規格を満足することができる。そ
の上、青色を呈することにより、ヘッドランプの光に対
する防眩効果が大となり、また暗所視における反射像の
視認性が良好となる。
層と低屈折率の反射層とを交互に６層積層してなる多層
膜の光の干渉作用を利用することにより、青色の光（波
長４４０〜４６０ｎｍ）のミラー反射率（４０〜５０
％）が車両用ミラーの規格を満足することができる。そ
の上、青色を呈することにより、ヘッドランプの光に対
する防眩効果が大となり、また暗所視における反射像の
視認性が良好となる。
【０００９】
【発明の実施の形態】以下、本発明の車両用ミラーの一
実施の形態を添付図面を参照して説明する。この例は自
動車用アウトサイドミラー装置について説明する。図に
おいて、１は透明な材質、例えば透明ガラスや透明樹脂
等からなるミラー基板である。
実施の形態を添付図面を参照して説明する。この例は自
動車用アウトサイドミラー装置について説明する。図に
おいて、１は透明な材質、例えば透明ガラスや透明樹脂
等からなるミラー基板である。
【００１０】図において、２はミラー基板１の裏面に設
けられた反射膜である。この反射膜２は、ＴｉＯ2 （高
屈折率の反射層）２１、２３、２５とＳｉＯ2 やＡｌ2
Ｏ3（低屈折率の反射層）２２、２４、２６とを交互に
６層積層してなる多層膜をスパッタリング法や真空蒸着
法等により形成してなるものである。
けられた反射膜である。この反射膜２は、ＴｉＯ2 （高
屈折率の反射層）２１、２３、２５とＳｉＯ2 やＡｌ2
Ｏ3（低屈折率の反射層）２２、２４、２６とを交互に
６層積層してなる多層膜をスパッタリング法や真空蒸着
法等により形成してなるものである。
【００１１】すなわち、第１層２１が光学的膜厚λ／４
のＴｉＯ2 、第２層２２が光学的膜厚λ／４のＳｉ
Ｏ2 、第３層２３が光学的膜厚λ／４のＴｉＯ2 、第４
層２４が光学的膜厚λ／４のＳｉＯ2 、第５層２５が光
学的膜厚０．５λ／８〜３λ／８のＴｉＯ2 、第６層２
６が光学的膜厚０．５λ／８〜３λ／８のＳｉＯ2 又は
Ａｌ2 Ｏ3である。
のＴｉＯ2 、第２層２２が光学的膜厚λ／４のＳｉ
Ｏ2 、第３層２３が光学的膜厚λ／４のＴｉＯ2 、第４
層２４が光学的膜厚λ／４のＳｉＯ2 、第５層２５が光
学的膜厚０．５λ／８〜３λ／８のＴｉＯ2 、第６層２
６が光学的膜厚０．５λ／８〜３λ／８のＳｉＯ2 又は
Ａｌ2 Ｏ3である。
【００１２】前記反射膜２の裏面には保護膜（バックコ
ート）３が設けられている。この保護膜３は、前記反射
膜２を保護するものであり、また光の吸収体でもある。
この保護膜３は、例えばつや消しの有色（黒色）の塗料
を反射膜２の裏面に塗付してなるつや消しの有色（黒
色）の塗膜である。
ート）３が設けられている。この保護膜３は、前記反射
膜２を保護するものであり、また光の吸収体でもある。
この保護膜３は、例えばつや消しの有色（黒色）の塗料
を反射膜２の裏面に塗付してなるつや消しの有色（黒
色）の塗膜である。
【００１３】なお、上述の保護膜３の裏面にヒータ膜
（図示せず）や絶縁保護膜（図示せず）等を設けたりす
る場合がある。上述のように構成された車両用ミラーが
ミラーベース（図示せず）に保持され、このミラーベー
スがパワーユニットに傾動可能に取り付けられ、このパ
ワーユニットがミラーハウジングに固定されて、本発明
の車両用ミラーは自動車用アウトサイドミラー装置とし
て使用される。
（図示せず）や絶縁保護膜（図示せず）等を設けたりす
る場合がある。上述のように構成された車両用ミラーが
ミラーベース（図示せず）に保持され、このミラーベー
スがパワーユニットに傾動可能に取り付けられ、このパ
ワーユニットがミラーハウジングに固定されて、本発明
の車両用ミラーは自動車用アウトサイドミラー装置とし
て使用される。
【００１４】この実施の形態における本発明の車両用ミ
ラーは、以上の如き構成、すなわちＴｉＯ2 （高屈折率
の反射層）２１、２３、２５とＳｉＯ2 やＡｌ2 Ｏ
3 （低屈折率の反射層）２２、２４、２６とを交互に６
層積層してなる多層膜の反射膜２を使用し（多層膜の光
の干渉作用を利用し）たものであるから、図３に示すよ
うに、従来のクロムミラーと比較して、青色の光（波長
４４０〜４６０ｎｍ）のミラー反射率（４０〜５０％）
が車両用ミラーの規格（３８％）を満足することができ
る。その上、青色を呈することにより、後続車のヘッド
ランプの光に対する防眩効果が大となり、また暗所視に
おける反射像の視認性が良好となる。
ラーは、以上の如き構成、すなわちＴｉＯ2 （高屈折率
の反射層）２１、２３、２５とＳｉＯ2 やＡｌ2 Ｏ
3 （低屈折率の反射層）２２、２４、２６とを交互に６
層積層してなる多層膜の反射膜２を使用し（多層膜の光
の干渉作用を利用し）たものであるから、図３に示すよ
うに、従来のクロムミラーと比較して、青色の光（波長
４４０〜４６０ｎｍ）のミラー反射率（４０〜５０％）
が車両用ミラーの規格（３８％）を満足することができ
る。その上、青色を呈することにより、後続車のヘッド
ランプの光に対する防眩効果が大となり、また暗所視に
おける反射像の視認性が良好となる。
【００１５】また、上述のＴｉＯ2 （高屈折率の反射
層）２１、２３、２５とＳｉＯ2 やＡｌ2 Ｏ3 （低屈折
率の反射層）２２、２４、２６とを交互に６層積層して
なる多層膜の反射膜２は、図４乃至図６に示すように、
反射角θが大きくなると、ミラー反射率が低下する特性
を有する。このために、後続車４が接近してきてその後
続車４のヘッドランプの光線４０の反射角θが大きくな
ると（図４（Ｂ）を参照）、ミラー反射率が低下する
（図６を参照）。例えば、従来のクロムミラーと比較し
て、反射角θが９０°の場合、ミラー反射率は約２０％
低下する。
層）２１、２３、２５とＳｉＯ2 やＡｌ2 Ｏ3 （低屈折
率の反射層）２２、２４、２６とを交互に６層積層して
なる多層膜の反射膜２は、図４乃至図６に示すように、
反射角θが大きくなると、ミラー反射率が低下する特性
を有する。このために、後続車４が接近してきてその後
続車４のヘッドランプの光線４０の反射角θが大きくな
ると（図４（Ｂ）を参照）、ミラー反射率が低下する
（図６を参照）。例えば、従来のクロムミラーと比較し
て、反射角θが９０°の場合、ミラー反射率は約２０％
低下する。
【００１６】
【発明の効果】以上から明らかなように、本発明の車両
用ミラーは、高屈折率の反射層と低屈折率の反射層とを
交互に６層積層してなる多層膜の光の干渉作用を利用す
ることにより、青色の光（波長４４０〜４６０ｎｍ）の
ミラー反射率（４０〜５０％）が車両用ミラーの規格を
満足することができる。その上、青色を呈することによ
り、ヘッドランプの光に対する防眩効果が大となり、ま
た暗所視における反射像の視認性が良好となる。
用ミラーは、高屈折率の反射層と低屈折率の反射層とを
交互に６層積層してなる多層膜の光の干渉作用を利用す
ることにより、青色の光（波長４４０〜４６０ｎｍ）の
ミラー反射率（４０〜５０％）が車両用ミラーの規格を
満足することができる。その上、青色を呈することによ
り、ヘッドランプの光に対する防眩効果が大となり、ま
た暗所視における反射像の視認性が良好となる。
【図１】本発明のヒータミラーの一実施の形態を示した
正面図である。
正面図である。
【図２】図１におけるＩＩ−ＩＩ線断面図である。
【図３】縦軸にミラー反射率（％）と比視感度（％）を
とり横軸に光の波長（ｎｍ）をとり、本発明の車両用ミ
ラーと従来のクロムミラーとのミラー反射率を比較した
説明図である。
とり横軸に光の波長（ｎｍ）をとり、本発明の車両用ミ
ラーと従来のクロムミラーとのミラー反射率を比較した
説明図である。
【図４】（Ａ）は離れた後続車のヘッドランプの光線が
ドアミラーに入射している状態を示した説明図、（Ｂ）
は接近した後続車のヘッドランプの光線がドアミラーに
入射している状態を示した説明図である。
ドアミラーに入射している状態を示した説明図、（Ｂ）
は接近した後続車のヘッドランプの光線がドアミラーに
入射している状態を示した説明図である。
【図５】図４（Ａ）におけるＶ部の拡大説明図である。
【図６】縦軸にミラー反射率（％）をとり横軸に反射角
（θ）をとり、本発明の車両用ミラーと従来のクロムミ
ラーとのミラー反射率を比較した説明図である。
（θ）をとり、本発明の車両用ミラーと従来のクロムミ
ラーとのミラー反射率を比較した説明図である。
１…ミラー基板、２…反射膜、２０…非反射膜部、２１
…第１反射膜、２２…第２反射膜、３１…第１電極、３
２…第２電極、４…絶縁保護膜、５…反射膜、５０…非
反射膜部、６…保護膜（バックコート）、７…ヒータ
膜。
…第１反射膜、２２…第２反射膜、３１…第１電極、３
２…第２電極、４…絶縁保護膜、５…反射膜、５０…非
反射膜部、６…保護膜（バックコート）、７…ヒータ
膜。
Claims (1)
- 【請求項１】 ミラー基板と、 前記ミラー基板の裏面に設けられた反射膜と、 前記反射膜の裏面に設けられた保護膜と、 を備えた車両用ミラーにおいて、 前記反射膜は、 第１層が光学的膜厚λ／４のＴｉＯ2 であり、 第２層が光学的膜厚λ／４のＳｉＯ2 であり、 第３層が光学的膜厚λ／４のＴｉＯ2 であり、 第４層が光学的膜厚λ／４のＳｉＯ2 であり、 第５層が光学的膜厚０．５λ／８〜３λ／８のＴｉＯ2
であり、 第６層が光学的膜厚０．５λ／８〜３λ／８のＳｉＯ2
又はＡｌ2 Ｏ3 である、 高屈折率の反射層と低屈折率の反射層とを交互に６層積
層して、青色の光のミラー反射率が車両用ミラーの規格
を満足することを特徴とする車両用ミラー。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8152387A JPH10994A (ja) | 1996-06-13 | 1996-06-13 | 車両用ミラー |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8152387A JPH10994A (ja) | 1996-06-13 | 1996-06-13 | 車両用ミラー |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10994A true JPH10994A (ja) | 1998-01-06 |
Family
ID=15539411
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8152387A Pending JPH10994A (ja) | 1996-06-13 | 1996-06-13 | 車両用ミラー |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10994A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6320709B1 (en) | 1998-11-18 | 2001-11-20 | Seiko Epson Corporation | Method for installing electro-optical device to prism and manufacturing method for a projector |
| JP2007182024A (ja) * | 2006-01-10 | 2007-07-19 | Kitagawa Ind Co Ltd | 防眩フィルム |
| CN117908175B (zh) * | 2024-03-20 | 2024-07-16 | 四川虹基光玻新材料科技有限公司 | 一种半反射膜及其制备方法和应用 |
-
1996
- 1996-06-13 JP JP8152387A patent/JPH10994A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6320709B1 (en) | 1998-11-18 | 2001-11-20 | Seiko Epson Corporation | Method for installing electro-optical device to prism and manufacturing method for a projector |
| JP2007182024A (ja) * | 2006-01-10 | 2007-07-19 | Kitagawa Ind Co Ltd | 防眩フィルム |
| CN117908175B (zh) * | 2024-03-20 | 2024-07-16 | 四川虹基光玻新材料科技有限公司 | 一种半反射膜及其制备方法和应用 |
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