JP3627939B2 - コンクリ−ト管等管体の連結装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、ヒューム管等のコンクリート管や陶管、プラスチック管等管体の連結にあたって、地震や地盤沈下等による外力に対応できるように、可撓、伸縮自在に結合するための連結装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
下水道等地下に埋設される管路には、ヒューム管等のコンクリート管が多く用いられており、管路は所定長さのコンクリート管を連結して形成されている。コンクリート管どうしの連結は、従来、例えば図9に示すように、コンクリート管1の一端の方に受口部2を設け、この中に連結する他方のコンクリート管1の端部を挿入、固定したり、或は図10に示すように、両コンクリート管1,1の接合端部を継管3に挿入、固定するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、地中に埋設される管路では、地震や地盤沈下等によってあらゆる方向の外力を受けることになり、管路には屈曲、捩り、伸縮等の作用が働くことになる。そのような場合、上記のような従来の管路では、コンクリート管相互の接結部が分離したり、損壊したり、或はコンクリート管自体も損傷するおそれがある。
【0004】
本発明は、上記従来の問題点にかんがみなされたもので、コンクリート管等の相互の接続が、屈曲、捩れ、伸縮等の荷重を吸収可能にできるとともに、水密性も保持され、結合も強固にできるようにした、コンクリート管等の連結装置を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するための本発明の構成について、実施例に対応する図面を参照して説明すると、請求項1の装置は、互いに接続するコンクリート管等管体1の各端部に、外周に突条リング7,8を設けた短尺、薄肉の継管5a,5bを結合し、それら両継管5a,5bの先端部どうしを挿嵌して接続するとともに、該接続部の外側に、柔軟弾性体よりなる被覆筒11を嵌着し、該被覆筒11の外側 に、外周を軸方向の円錐状テーパ面17とした複数に分割してなる筒状分割リング15,15を被着し、その外側に、内周を円錐状テーパ面19に形成した締着リング18を嵌合して緊締したことを特徴とするものである。
【0006】
また、請求項2の装置は、請求項1の装置において、筒状分割リング15,15の円錐状テーパ面を、その軸方向の中央部から両端へ、互いに傾斜方向を反対とした2つのテーパ面17a,17bに形成したことを特徴とするものである。
【0007】
【作用】
本発明の装置では、コンクリート管1,1に結合した継管5a,5bが入れ子式に重合して接続され、その外側に被覆筒11と筒状分割リング15,15及び締着リングを嵌合して結合される。
【0008】
この場合、被覆筒11は柔軟な弾性体であるため、筒状分割リング15,15と締着リングによる締め付けでステンレス管5a,5bの外面に密接して水密性が保たれるとともに、突条リング7,8との係合により、両ステンレス管5a,5bはその軸線方向に対する移動がある程度許容される状態で結合される。また、継管5a,5bの相互間に捩れや屈曲作用が生じても、被覆筒11の弾性及び継管 5a,5b自体の弾性によって、それら外力を吸収することができ、損壊の防止が図れる。
【0009】
【実施例】
以下、本発明の実施例について図面を参照して説明する。図1〜図5は本発明の一実施例を示し、図6〜図8は同他の実施例を示したものである。
【0010】
図1〜図5において、5a,5bは接続するヒューム管等のコンクリート管1a,1bの接続端部に結合される一対の短尺、薄肉の継管で、ステンレス等の金属やプラスチック或は硬質ゴムで形成されている。
【0011】
そして、一方の継管5aはコンクリート管1の内径とほぼ同径で、その基端部にはコンクリート管1の端部と嵌合する拡径の受口6が形成されているととも に、長さ方向の中間部外周には、所要の高さと巾を有する突条リング7が突設されている。
【0012】
また、他方の継管5bは、一方の継管5aを遊挿できる内径を有し、その基端部にはコンクリート管1の端部と嵌合する拡径の受口6が形成されているとともに、長さ方向の中間部外周には、所要の高さと巾を有する突条リング8が突設されている。
【0013】
上記両継管5a,5bは、その受口6をコンクリート管1の端部に外嵌し、水膨張性のシール材9を介して水密に結合されている。そして、両継管5a,5bは互いに先端部どうしを所要の長さにわたり重ね合せに挿嵌し、その重ね合せ部分の両管5a,5b間にはシール材10が介装されている。
【0014】
11は、両継管5a,5bの嵌合部分の外側に嵌着される被覆筒で、ゴム、プラスチック等の柔軟な弾性及びシール性を有する材料で形成されており、その内面には、両継管5a,5bの突条リング7,8と係合される2条の環状溝12,12が周設されている。そして、被覆筒11の両端外周には、面取りした斜断面13,13が形成されている。
【0015】
また、15は、被覆筒11の外側に被着される2個一対よりなる筒状分割リング で、被覆筒11より長く形成され、その両端部内側には、上記斜断面13,13に外接する内向き斜断面16,16が形成されている。そして、筒状分割リング15,15の外面はその軸線方向に沿う円錐状テーパ面17に形成されている。筒状分割リング 15,15の外側には筒状の締着リング18が嵌合、圧接される。この締着リング17はその内面が上記テーパ面17に適合する円錐状テーパ面19に形成されている。
【0016】
両継管5a,5bの結合にあたっては、あらかじめどちらか一方の継管 5a(5b)に被覆筒11及び締着リング18を嵌合しておく。そして、両継管 5a,5bの先端部を互いに所要の深さに重ね合せた後、その部分の外側に被覆筒11をずらして被せ、被覆筒11の環状溝12,12を継管5a,5bの突条リング 7,8に係合させる。次に、一対の筒状分割リング15,15を被覆筒11の外側に被着し、さらにその外側に締着リング18を嵌合して、その軸線方向に打撃等により移動させれば、それらのテーパ面17,19の作用で、筒状分割リング15,15はその内面と内向き斜断面16,16で被覆筒11を包み込むようにして圧着し、両継管 5a,5bは弾性のある被覆筒11を介して弾性的に結合されることになる。
【0017】
次に、本発明の他の実施例について図6〜図8を参照して説明する。この実施例では、継管5a,5b及び被覆筒11についてはさきの実施例におけると同様であるから、それらの説明は省略する。この実施例では、筒状分割リング15,15の外面が、その軸線方向の中央部より各端部にかけて径小となるように、傾斜方向を互いに反対としたテーパ面17a,17bに形成されている。したがって、締着リングはそれら両テーパ面17a,17bに適合するように一対の締着リング18a,18bよりなり、それぞれテーパ面17a,17bに対応するテーパ面19a,19bが内面に形成されている。
【0018】
なお、上記各実施においては、継管5a,5bの突条リング7,8は各1個づつとなっているが、それら突条リング7,8は複数間隔をおいて設けることもできる。また、被覆筒11は、環状溝12,12を設けず単なる筒体に形成してもよく、そうした場合でも、被覆筒11は柔軟な弾性を有するので、両継管5a,5bの接続部の外周の凹凸によくなじんで密着できる。
【0019】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、ヒューム管等コンクリート管どうしを、それらの端部に結合した一対の薄肉の継管の重ね合せの結合により接続し、それら継管どうしを柔軟な弾性体の被覆筒の外嵌と筒状分割リングと締着リングによる締付けにより弾性的に結合するようにしたので、地震や地盤沈下によって、コンクリート管の相互間に、屈曲や捩れ或は軸方向に対するずれ等の外力が作用した場合に、それら外力による変形や相対移動にある程度追随して外力を吸収し、コンクリート管自体及びその結合部の損壊が防がれるようになる。
【0020】
また、両継管の結合部分や継管自体が損壊した場合には、それらを取替えて結合し直すことで復元することが容易にでき、しかも、構造は簡単で水密性に優 れ、コストも安価である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す半部切載縦断面図である。
【図2】同連結する継管の要部を示す半部切載縦断面図である。
【図3】同被覆筒の半部切載縦断面図である。
【図4】同筒状分割リングの一部切欠縦断面図である。
【図5】同締着リングの半部切載縦断面図である。
【図6】本発明の他の実施例を示す半部切載縦断面図である。
【図7】同筒状分割リングの一部切欠縦断面図である。
【図8】同締着リングの半部切載縦断面図である。
【図9】従来のコンクリート管の結合例を示す縦断面図である。
【図10】同他の例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 コンクリート管
5a,5b 継管
6 受口
7,8 突条リング
9,10 シール材
11 被覆筒
12 環状溝
13 斜断面
15 筒状分割リング
16 内向き斜断面
17 テーパ面
18,18a,18b 締着リング
19,19a,19b テーパ面
Claims (2)
- 互いに接続するコンクリート管等管体の各端部に、外周に突条リングを設けた短尺、薄肉の継管を結合し、それら両継管の先端部どうしを挿嵌して接続するとともに、該接続部の外側に、柔軟弾性体よりなる被覆筒を嵌着し、該被覆筒の外側に、外周を軸方向の円錐状テーパ面とした複数に分割してなる筒状分割リングを被着し、その外側に、内周を円錐状テーパ面に形成した締着リングを嵌合して緊締したことを特徴とする、コンクリート管等管体の連結装置。
- 筒状分割リングの円錐状テーパ面を、その軸方向の中央部から両端へ、互いに傾斜方向を反対とした2つのテーパ面に形成したことを特徴とする、請求項1記載のコンクリート管等管体の連結装置。
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JP14680595A JP3627939B2 (ja) | 1995-05-22 | 1995-05-22 | コンクリ−ト管等管体の連結装置 |
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Family Applications (1)
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JP14680595A Expired - Fee Related JP3627939B2 (ja) | 1995-05-22 | 1995-05-22 | コンクリ−ト管等管体の連結装置 |
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1995
- 1995-05-22 JP JP14680595A patent/JP3627939B2/ja not_active Expired - Fee Related
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