JP3627885B2 - 原稿読取り装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は原稿読取り装置に関し、特に、密着センサを用いる原稿読取り装置のシェーディング補正用読取り基準(いわゆる、白色基準板)を改良した原稿読取り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ファクシミリ装置における密着センサを用いる原稿読取り部のシェーディング補正は、一般には、工場出荷時に、白色基準板を用いて密着センサの感度調整を行うという形で行われていた。
但し、この方式では、出荷後の経時的な密着センサの感度変動に追従できないという問題があった。
また、密着センサに対向する位置に設けられる用紙搬送ローラの表面を白色とした、いわゆる白色ローラとしたものもあるが、この白色ローラは、原稿通紙による汚れが大きく、頻繁に清掃しなければならないという問題を解消するには至っていない。
これに対しては、例えば、特開平3−159366号公報に開示されている如く、密着センサに対向する位置に設けられる用紙搬送ローラの表面に、その軸方向に伸びる溝内に白色の基準板(基準部材)を配したものが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述の、特開平3−159366号公報に開示されている従来技術は、溝内に配した白色の基準板(基準部材)を所定の位置に停止させる機構として、当該CSローラの軸端に設けた切欠を有する基準円板を用いて、光学センサによりこの基準円板の切欠を検知するという機構を用いている。
しかし、このような検知機構は、コストアップを避けられないという重大な問題を有するものであり、より簡便な機構が望まれていた。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、従来の技術における上述の如き問題を解消し、密着センサを用いる原稿読取り装置のローラ型のシェーディング補正用白色基準板を、簡単な機構で実現した原稿読取り装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の上記目的は、原稿読取り位置に配置された密着センサに対向する原稿搬送用ローラに、その軸方向に沿って少なくとも一つの溝状の凹部を設け、該凹部内に読取り基準を配すると共に、原稿読取りを行う際に、前記読取り基準を原稿読取り位置まで駆動する手段を設けたことを特徴とする原稿読取り装置によって達成される。
【0005】
【発明の実施の形態】
本発明に係る原稿読取り装置においては、密着センサに対向する原稿搬送用ローラに設けた溝状の凹部内に読取り基準を配し、かつ、原稿読取りを行う際に、上記読取り基準を原稿読取り位置まで駆動するようにしている。
具体的には、上記原稿搬送用ローラを正逆転可能に構成するとともに、上記原稿搬送用ローラ軸に設けたカムと、これに対向するストッパ等で構成した定位置停止機構により、原稿読取り終了時に前記原稿搬送用ローラの回転方向を逆転させ、前記溝状の凹部を前記密着センサに対向する位置に位置付ける如く制御するようにして、必要により、原稿読取りを行う際には確実に読取り基準によるシェーディング補正を行うことができるように構成したものである。
以下、本発明の実施例を図面に基づいてより詳細に説明する。
【0006】
図1は、本発明の一実施例に係るファクシミリ装置の原稿読取り部付近を拡大した側面図である。図において、1は原稿の挿入を検知するための原稿検知センサであり、ここでは、可動式の検知片の回動による光センサの遮光を検知する方式のものを採用している。3は原稿搬送用ローラであり、後に詳述する如く、少なくとも一条の溝を有し、その底面に白色マイラ等による基準面を形成しているものである。また、4は密着センサであり、原稿搬送用ローラ3により押圧されつつ、搬送される原稿の読取りを行う。
【0007】
本実施例に係るファクシミリ装置の原稿読取り部における動作の概要は、以下の通りである。
すなわち、原稿挿入口Aにセットされた複数枚の原稿は、分離パッド12とフィードローラ13により構成される自動分離給紙部において一枚ずつに分離される。そして、主搬送ローラであるR1ローラ14により、原稿読取り位置まで搬送され、上述の原稿搬送用ローラ3と密着センサ4との間を通過する際に、原稿の画情報が読取られる。
【0008】
原稿の後端がR1ローラ14を外れた後は、原稿の搬送は上述の原稿搬送用ローラ3により行われ、読取り終了後は、装置外に排出される。
ここで、上述の原稿搬送用ローラ3の詳細な構成を説明する。
図2に、図1中の密着センサ4周辺の拡大図を示した。また、図3に、原稿搬送用ローラ3およびその駆動制御機構部の分解斜視図を示した。なお、図3は、原稿搬送用ローラ3およびその駆動制御機構部を、図2の裏面側から見た形に画かれている。
【0009】
以下、図2,図3を用いて、原稿読取り部の要部構成を説明する。
まず、原稿搬送用ローラ3には、その軸方向に沿って、この場合一つの溝状の凹部が設けられており、該凹部内に白マイラで構成された読取り基準面5が配されている。この凹部の形状は、実際的には、幅1mm、 深さ0.5mm程度に構成されている。また、図2,図3から明らかな如く、原稿搬送用ローラ3の表面とは傾斜面11を介して接続された構造となっている。これは、搬送される原稿の先端(特にカールしたもの)が引っかからないようにするためである。
【0010】
次に、主として図2に基づいて、原稿搬送用ローラ3の駆動制御機構について説明する。
原稿搬送用ローラ3の軸の一端(図1の奥側)には、図2に示す如く、カム6が取付けられており、このカム6はトルクリミッタ(スプリングクラッチ)7を介して、図示されていない駆動源により駆動される原稿搬送用ローラ3駆動用ギア2に接続されている。
【0011】
また、本体側には、バネ8により付勢されつつ、上述のカム6に摺接するストッパ9が設けられており、このストッパ9と上記カム6の爪10の作用により、原稿搬送用ローラ3は、原稿搬送方向には程抗なく回転するか、これと逆方向には、上記カム6の爪10がストッパ9に当接するまでは回動するか、そこで制止されるように動作する如く構成されている。
【0012】
すなわち、原稿搬送用ローラ3駆動用ギア2が正転方向に回転した場合には、原稿搬送用ローラ3は、カム6の爪10がストッパ9を逆に通過するので、多少音が出る程度で、スムーズに回転することができる。
これに対して、原稿搬送用ローラ3駆動用ギア2が逆転方向に回転した場合には、原稿搬送用ローラ3は、カム6の爪10がストッパ9に当接した位置で停止する。もちろん、トルクリミッタ7が入っているので、この当接・停止により、カム6やストッパ9が破壊するようなことはない。
【0013】
上述の如く構成された原稿搬送用ローラ3を用いると、次のような動作を行わせることができる。
すなわち、前述の如く、原稿挿入口Aにセットされた複数枚の原稿は、分離パッド12とフィードローラ13により構成される自動分離給紙部において一枚ずつに分離され、R1ローラ14により原稿読取り位置まで搬送され、上述の原稿搬送用ローラ3と密着センサ4との間を通過する際に、原稿の画情報が読取られる。
【0014】
この後、原稿搬送用ローラ3を逆転させると、上述の如く、原稿搬送用ローラ3は、カム6がストッパ9に当接した位置で停止するが、このとき、原稿搬送用ローラ3の読取り基準面5が、密着センサ4に対向するようになる。
そこで、原稿読取りを開始しようとする際には、スタートキーを押下した時点で、密着センサ4による読取り基準面5の読取りおよびこれに基づくシェーディング補正を行う準備ができたことになる。
【0015】
すなわち、次の原稿読取り時に、例えば、原稿検知センサ1により原稿がセットされたことを検知して、原稿搬送用ローラ3を正転させると、まず、上述の状態で密着センサ4による読取り基準面5の読取りを行った後、実際の原稿搬送を開始する。
本実施例によれば、原稿読取り終了時には、原稿搬送用ローラ3の読取り基準面5を、必ず、密着センサ4に対向した位置で停止させることができる。
【0016】
従って、常に、原稿読取り開始時には、密着センサ4による読取り基準面5の読取りを行うことが可能である。もちろん、密着センサ4による読取り基準面5の読取りは必要に応じて行えばよいので、この実行頻度を予め設定するなどの方法を採用してよい。
なお、上記実施例は本発明の一例を示したものであり、本発明はこれに限定されるべきものではないことは言うまでもないことである。
【0017】
【発明の効果】
以上、詳細に説明した如く、本発明によれば、密着センサを用いる原稿読取り装置のローラ型のシェーディング補正用白色基準板を、簡単な機構で実現した原稿読取り装置を実現できるという顕著な効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るファクシミリ装置の原稿読取り部付近を拡大した側面図である。
【図2】図1中の密着センサ4周辺の拡大図である。
【図3】原稿搬送用ローラ3およびその駆動制御機構部の分解斜視図である。
【符号の説明】
1 原稿検知センサ
2 原稿搬送用ローラ駆動用ギア
3 原稿搬送用ローラ
4 密着センサ
5 読取り基準面
6 カム
7 トルクリミッタ(スプリングクラッチ)
8 バネ
9 ストッパ
10 カムの爪
11 読取り基準面と原稿搬送用ローラとの間の傾斜面
12 分離パッド
13 フィードローラ
14 主搬送ローラであるR1ローラ
Claims (3)
- 原稿読取り位置に配置された密着センサに対向する原稿搬送用ローラと、
該原稿搬送用ローラの軸方向に沿って設けられた少なくとも一つの溝状の凹部内に配される読取り基準部材と、
原稿読取りを行う際に、前記読取り基準部材を原稿読取り位置まで駆動する手段とを有し、
該駆動する手段は、
前記原稿搬送用ローラの軸の一端に取り付けられ該原稿搬送用ローラと共に回転するカム手段と、
該カム手段に摺接すると共に該カム手段に設けられた突起爪に当接し、該カム手段および前記原稿搬送用ローラの回転を、前記読取り基準部材が前記密着センサに対向する位置で制止するストッパ手段と、
前記カム手段と該カム手段を介して前記原稿搬送用ローラを回転させる駆動用ギアとを、前記ストッパ手段で回転が制止された前記カム手段が破壊されないよう接続するトルクのリミットを定めるトルクリミッタと
からなることを特徴とする原稿読取り装置。 - 請求項1に記載の原稿読取り装置であって、前記溝状の凹部には、前記原稿搬送用ローラで搬送される原稿の先端が引っかからないように傾斜面を設けたことを特徴とする原稿読取り装置。
- 請求項1もしくは請求項2のいずれかに記載の原稿読取り装置であって、
前記駆動する手段により原稿読取り終了時に前記原稿搬送用ローラの回転方向を逆転させ、前記溝状の凹部を前記密着センサに対向する位置に位置付ける如く制御すると共に、前記密着センサによる前記読み取り基準面の読み取りを予め設定された実行頻度で行うことを特徴とする原稿読取り装置。
Priority Applications (1)
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JP28780296A JP3627885B2 (ja) | 1996-10-30 | 1996-10-30 | 原稿読取り装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP28780296A JP3627885B2 (ja) | 1996-10-30 | 1996-10-30 | 原稿読取り装置 |
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JPH10136177A JPH10136177A (ja) | 1998-05-22 |
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JP (1) | JP3627885B2 (ja) |
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1996
- 1996-10-30 JP JP28780296A patent/JP3627885B2/ja not_active Expired - Fee Related
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