JPH07304537A - シート搬送装置及び画像読取装置 - Google Patents

シート搬送装置及び画像読取装置

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JPH07304537A
JPH07304537A JP6096388A JP9638894A JPH07304537A JP H07304537 A JPH07304537 A JP H07304537A JP 6096388 A JP6096388 A JP 6096388A JP 9638894 A JP9638894 A JP 9638894A JP H07304537 A JPH07304537 A JP H07304537A
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JP
Japan
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conveying
speed
sheet
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unit
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JP6096388A
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Hiroyoshi Maruyama
裕義 丸山
Yasuyoshi Yoshida
康美 吉田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 安定した速度でシートを搬送可能なシート搬
送装置を提供する。 【構成】 原稿1を搬送するための第1搬送ローラ対8
と、該第1搬送ローラ対8よりシート搬送方向下流側に
設けられた第2搬送ローラ対9と、を備えたシート搬送
装置において、前記第2搬送ローラ対9の駆動速度を第
1搬送ローラ対8より速め、該第2搬送ローラ対9のシ
ート搬送力を第1搬送ローラ対8より弱めるように設定
し、前記原稿1の後端が前記第1搬送ローラ対8から抜
けた時に、前記第2搬送ローラ対9の原稿搬送速度を前
記第1搬送ローラ対8の原稿搬送速度とほぼ同速度にな
るように制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は複写機,ファクシミリ等
に装備された画像読取手段にシート原稿を搬送するシー
ト搬送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、複写機,ファクシミリ等のシート
状の原稿を固定した光学系に対して移動させながら画像
を読み取り、その読み取った画像を再生する装置におい
ては、画像読取部における原稿の搬送速度がそのまま画
像の長さとなるため、該画像読取部における原稿搬送速
度を正確に保つ必要がある。
【0003】このため、例えば図6に示すように、画像
読取部51には、プラテンガラス52に対向して原稿搬送用
のプラテンローラ53を設けることが一般的に行なわれて
いる。原稿搬送ローラ対54によりプラテンガラス52上に
搬送された原稿55は、光源56より光照射され、その反射
光をミラー57a,57b、図示しないレンズ等を経て画像
読取素子に結像される。上記原稿55は、プラテンローラ
53によってプラテンガラス52上に拘束され、その回転速
度を制御することによって正確な原稿搬送を行なうもの
である。
【0004】また他例としては、画像読取部(プラテン
ガラス)のシート搬送方向上流側及び下流側に設けた2
組の搬送ローラ対により原稿を挟持搬送しながら原稿画
像を読み取る装置も提案されており、この場合上流側の
搬送ローラ対に対し下流側の搬送ローラ対の回転速度を
速め、画像読取部における原稿のたるみを抑えていた。
【0005】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、上
記プラテンローラ53による搬送では、原稿55の画像が鉛
筆やボールペン等で書かれている場合や、複写機によっ
て複写されたものであっても、上記原稿55はプラテンロ
ーラ53によって画像面がプラテンガラス52上に押し付け
ながら搬送されるため、該プラテンガラス52が汚れてし
まい、その汚れが再生された画像に黒い縦すじとなって
表れてしまう場合があった。
【0006】また近年の複写機やファクシミリ装置の複
合化によって、デジタル化や通信速度の高速化が要求さ
れており、これに伴い原稿読み取り速度の高速化が要求
されている。このような要求に対してプラテンローラ方
式で対応しようとした場合、以下のような問題を生ず
る。即ち、画像読取部に原稿がないときには、プラテン
ローラ53はプラテンガラス52と直接圧接している。この
状態で該プラテンローラ53を高速に回転させようとする
と、プラテンガラス52との摩擦抵抗に打ち勝つために大
きな駆動トルクを要するばかりか、騒音やローラの摩耗
が促進されるという問題がある。また上記プラテンロー
ラ53とプラテンガラス52との間に異物が入り込んだ場合
には、プラテンガラス52を傷つけるおそれがあった。
【0007】また2組の搬送ローラ対を画像読取部の両
側に設けた方式では、原稿が両方の搬送ローラ対によっ
て挟持搬送されているときは一定の搬送速度となるが、
原稿の後端が上流側の搬送ローラ対のニップを通過した
瞬間、下流側の搬送ローラ対の搬送速度で搬送されるた
め、搬送速度に不均一を生じ、ショックによる画像のつ
ぶれや搬送速度の違いによる画像の縮みを生ずるおそれ
があった。特に原稿搬送速度の不均一は、カラー原稿を
カラーで読み取る場合、即ちRGB(Red,Blu
e,Green)の3原色のフィルターを通した3本の
CCDによって画像を読み取る場合には、予め定められ
た一定の原稿搬送速度に同期した速度でこれら3本のC
CDで3回原稿を読み取るため、3色の色情報の位置が
ずれてしまい、再生された画像では色ずれとなって画像
品位を低下させる原因となっていた。
【0008】本発明の目的は、上記従来技術の課題を解
決し、安定した速度でシートを搬送可能なシート搬送装
置、及び該シート搬送装置を用いて読取精度を高精度に
保つことが可能な画像読取装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記従来技術の課題を解
決し、以下に述べる実施例に適用される本発明の代表的
なシート搬送装置の手段は、シートを搬送するための第
1搬送手段と、前記第1搬送手段よりシート搬送方向下
流側に設けられた第2搬送手段と、前記第1,第2搬送
手段を駆動する駆動手段と、を備えたシート搬送装置に
おいて、前記第2搬送手段の駆動速度を第1搬送手段よ
り速め、該第2搬送手段のシート搬送力を第1搬送手段
より弱めるように設定し、前記シート後端が前記第1搬
送手段から抜けた時に、前記第2搬送手段のシート搬送
速度を前記第1搬送手段のシート搬送速度とほぼ同速度
になるように前記駆動手段の駆動を制御することを特徴
とする。
【0010】また画像読取装置の手段は、前記シート搬
送装置と、前記シート搬送装置により搬送されたシート
に記載された画像を読み取るための画像読取手段と、を
備えたことを特徴とする。
【0011】
【作用】上記手段によれば、駆動手段による第2搬送手
段の駆動速度を第1搬送手段より速め、該第2搬送手段
のシート搬送力を第1搬送手段より弱めるように設定し
たシート搬送装置を用いて第1搬送手段より第2搬送手
段へシートを搬送すると共に、該シート後端が前記第1
搬送手段から抜けた時に、前記第2搬送手段のシート搬
送速度を前記第1搬送手段のシート搬送速度とほぼ同速
度になるように前記駆動手段の駆動を制御することによ
り、シート搬送速度をほぼ一定に保つことが可能とな
る。
【0012】また上記シート搬送装置を用いることによ
り、画像読取部においてシート搬送動作を安定させるこ
とができ、読取精度を高精度に保つことが可能となる。
【0013】
【実施例】
【0014】次に図面を参照して本発明に係るシート搬
送装置及び画像読取装置の一実施例について説明する。
図1は画像読取装置の概略構成を示す説明図、図2はシ
ート搬送装置の上視図、図3は第1,第2搬送ローラ対
の搬送速度変化を示すタイミングチャートである。
【0015】先ず図1を参照して画像読取装置の概略構
成について説明する。1はシート原稿(以下『原稿』と
いう)であり、画像面を上側にして給紙部2に積載され
ている。3はピックアップローラであり、上記給紙部2
に積載された原稿1の上側に接触して該原稿1を送り出
す。上記ピックアップローラ3は比較的摩擦係数の高い
ゴム等で被覆されており、図示しないモータの駆動によ
り回転駆動される。
【0016】4はリタードローラ対であり、上記ピック
アップローラ3により送り出された原稿1を1枚ずつ分
離給送する。5は引き抜きローラ対であり、上記リター
ドローラ対4により分離給送された原稿1を反転搬送ガ
イド6に沿って下流側に反転搬送する。7はレジストロ
ーラ対であり、原稿1がニップに到達するまでは駆動停
止しており、上記引き抜きローラ対5により送りこまれ
た原稿1の先端を突き当てて斜行を補正した後、画像読
取部へ送り込む。
【0017】8,9は第1,第2搬送手段としての第
1,第2搬送ローラ対であり、図2に示すように、該第
1,第2搬送ローラ対8,9には回転駆動用のモータ8
M,9Mが夫々連結されている。また上記第2搬送ロー
ラ対9と駆動モータ9Mとの間には伝達駆動トルクを制
御するためのトルクリミッタ9Tが組み込まれている。
上記トルクリミッタ9Tの伝達駆動トルクは、上記第1
搬送ローラ対8の伝達駆動トルクより小さくなるように
設定されている。上記第1,第2搬送ローラ対8,9
は、一方のローラがゴム、他方が金属又はプラスチック
からなる表面層を夫々有しており、これらのローラが互
いにバネ等の弾性体によって付勢されて圧接している。
従って、原稿1は上記第1,第2搬送ローラ対8,9の
ニップ部に挟持された状態では、原稿1とローラとの間
に滑りは生じないように構成されている。
【0018】Sは原稿端を検知する検知手段としての原
稿端検知センサーであり、上記第1搬送ローラ対8のシ
ート搬送方向上流側に配置されている。上記原稿端検知
センサーSの検知部は、上記第1搬送ローラ対8のニッ
プ部より距離LS だけ離れた所に配置されている。
【0019】10は原稿読取位置に設けられたプラテンガ
ラスであり、透過ガラスが用いられる。このプラテンガ
ラス10上を画像面を下側にして搬送される原稿1に対
し、スキャナー部11より光照射して原稿画像を読み取
る。12は排出トレイであり、画像読取後の原稿1を排出
積載する。本実施例では第2搬送ローラ対9により直接
排出されているが、専用の排出ローラを設けても良い。
【0020】上記スキャナー部11には、プラテンガラス
10上を通過する原稿1に対して光照射する照明ランプ1
3、原稿面からの反射光を反射するミラー14a,14b,1
4c、反射光を結像させるレンズ15、CCD等の画像読
取素子16などが装備されている。
【0021】次に原稿の読取動作について説明すると、
原稿1を画像面を上側にして給紙部2にセットし、図示
ない制御部から読取開始信号が発せられると、ピックア
ップローラ3が図示しない駆動機構によって回転し、最
上側の原稿1よりリタードローラ対4に向かって順次送
り出す。上記リタードローラ対4は、送り込まれた原稿
1が1枚ならば、そのまま引き抜きローラ対5に向けて
原稿1を送り出すが、2枚以上の原稿1が送り込まれた
場合には、下側のローラが送り方向とは逆方向に回転し
て最上側の原稿1のみが引き抜きローラ対5に分離給送
される。
【0022】上記引き抜きローラ対5により原稿1は反
転搬送ガイド6に沿って反転させてレジストローラ対7
に送り込まれる。上記レジストローラ対7は駆動停止し
ており、原稿1は先端部をニップ部に突き当てられてル
ープを形成して斜行が補正された後、上記レジストロー
ラ対7を駆動して画像面を下側にして画像読取部へ搬送
される。
【0023】第1搬送ローラ対8は、画像読取素子16に
よる画像読取速度に同期した速度で原稿1を搬送するよ
うにモータ8Mによって回転駆動されている。原稿1は
上記第1搬送ローラ対8によりその先端がプラテンガラ
ス10上を通過した後、第2搬送ローラ対9に挟持されて
更に下流側の排出トレイ12へ搬送される。上記原稿1は
後端が第1搬送ローラ対8のニップ部を抜けるまでは、
第1,第2搬送ローラ対8,9の両方のローラ対のニッ
プ部に挟持されて搬送される。上記第2搬送ローラ対9
の原稿搬送速度は、第1搬送ローラ対8の搬送速度より
僅かに速くなるように、モータ9Mによって回転駆動さ
れている。上記第1,第2搬送ローラ対8,9の速度差
としては、0.1%〜5%程度が適当であり、更には
0.1%〜1%の範囲が望ましい。
【0024】上記速度差によって原稿1には第1搬送ロ
ーラ対8のニップ部から第2搬送ローラ対9のニップ部
へと引張力が作用し、原稿1はプラテンガラス10上で適
当なテンションが付与された状態で搬送される。この時
の原稿搬送速度は、第2搬送ローラ対9に設けられたト
ルクリミッタ9Tによる伝達駆動トルクが、第1搬送ロ
ーラ対8に対する伝達駆動トルクより小さいため、上記
トルクリミッタ9Tに滑りを生じ、第1搬送ローラ対8
による搬送速度となる。
【0025】従って、原稿1は画像読取部において作用
する引張力によって波打ちやたるみを生ずることなく、
かつ第1搬送ローラ対8の搬送速度で搬送されるので、
高精度な読取が可能となる。
【0026】また原稿1の後端が第1搬送ローラ対8の
ニップ部を抜ける前に、原稿端検知センサーSを通過す
ると、該原稿端検知センサーSは図3に示すように検知
信号を発生する(ON→OFF)。上記原稿端検知セン
サーSの検知信号に基づいて、図示しない制御系によっ
て原稿1の後端が第1搬送ローラ対8のニップ部を抜け
るタイミングTS で第2搬送ローラ対9のモータ9Mの
回転速度を第1搬送ローラ対8のモータ8Mと同じ回転
速度となるように制御する。実際には、上記原稿1の後
端が第1搬送ローラ対8のニップ部を抜ける寸前に第2
搬送ローラ対9の搬送速度を前記第1搬送ローラ対8と
同じになるように制御する。このため、原稿1の後端が
前記第1搬送ローラ対8のニップ部を抜けて第2搬送ロ
ーラ対9のみによって搬送される時には、前記第1搬送
ローラ対8の搬送速度と同じ速度で搬送される。
【0027】そして、前記原稿1の後端が第2搬送ロー
ラ対9のニップ部を抜けた後、次の原稿1が第1搬送ロ
ーラ対8に到達する前、例えば次の原稿1の先端が原稿
端検知センサーSを通過するタイミングでモータ9Mの
回転速度を上げておくことにより、上述の制御動作を繰
り返す。
【0028】上記構成によれば、画像読取部において原
稿1の搬送速度をほぼ一定に保つことができ、この原稿
搬送速度の安定により画像読取精度を高精度に保つこと
ができる。また画像読取部の両側に配置した第1,第2
搬送ローラ対8,9にそれぞれ独立した駆動モータ8
M,9Mを設けているため、連続搬送する原稿1の読み
取りに対して、第2搬送ローラ対9側の駆動モータ9M
のみの速度制御だけ行なえば足り、高速化により連続搬
送される原稿1間の間隔が狭い場合にも十分余裕をもっ
て対応することができる。また上記第2搬送ローラ対9
は、原稿1に対して滑りを生じないため、耐久によるロ
ーラの摩耗も最小限に止めることができる。
【0029】〔他の実施例〕
【0030】次にシート搬送装置の他例について、図4
及び図5を参照して説明する。尚、画像読取装置の概略
構成は前記実施例と同様であり、同一部材には同一番号
を付して説明を援用するものとする。以下、シート搬送
装置の特徴点を中心に説明する。
【0031】図4において、第1搬送ローラ対8の駆動
モータ8Mの駆動軸8a、及び第2搬送ローラ対9のト
ルクリミッタ9Tが設けられた駆動軸9aには夫々タイ
ミングプーリ8P,9Pが設けられており、これらはタ
イミングベルト17によって連結されている。上記タイミ
ングプーリ8P,9Pの外周には、上記タイミングベル
ト17と噛み合うための歯が形成されている。本実施例に
おいては、タイミングプーリ9Pの歯数はタイミングプ
ーリ8Pに比べて少なくしており、タイミングプーリ8
Pの歯数は101歯、タイミングプーリ9Pの歯数は1
00歯となっている。また上記第2搬送ローラ対9は、
第1搬送ローラ対8側のモータ8Mよりタイミングプー
リ8P,タイミングベルト17,タイミングプーリ9P、
更にはトルクリミッタ9Tを介して駆動伝達される。ま
た上記第1,第2搬送ローラ対8,9の駆動側のローラ
は同一の外径を有している。
【0032】次に原稿搬送動作について説明すると、第
1搬送ローラ対8は、画像読取素子16による画像読取速
度に同期した速度で原稿1を搬送するようにモータ8M
によって回転駆動されている。原稿1は上記第1搬送ロ
ーラ対8によりその先端がプラテンガラス10上を通過し
た後、第2搬送ローラ対9に挟持されて更に下流側の排
出トレイ12へ搬送される。上記原稿1は後端が第1搬送
ローラ対8のニップ部を抜けるまでは、第1,第2搬送
ローラ対8,9の両方のローラ対のニップ部に挟持され
て搬送される。この時上記第2搬送ローラ対9は、前記
タイミングプーリ8Pと9Pの歯数の比だけ第1搬送ロ
ーラ対8の搬送速度より僅かに速く、上記モータ8Mに
よって回転駆動されている。本実施例の場合、タイミン
グプーリ8Pの歯数は101歯、タイミングプーリ9P
の歯数は100歯であるから、第2搬送ローラ対9は1
01/100=1%だけ第1搬送ローラ対8より速く駆
動されている。
【0033】上記速度差によって原稿1には第1搬送ロ
ーラ対8のニップ部から第2搬送ローラ対9のニップ部
へと引張力が作用し、原稿1はプラテンガラス10上で適
当なテンションが付与された状態で搬送される。この時
の原稿搬送速度は、第2搬送ローラ対9に設けられたト
ルクリミッタ9Tによる伝達駆動トルクが、第1搬送ロ
ーラ対8に対する伝達駆動トルクより小さいため、上記
トルクリミッタ9Tに滑りを生じ、第1搬送ローラ対8
による搬送速度となる。
【0034】従って、原稿1は画像読取部において作用
する引張力によって波打ちやたるみを生ずることなく、
かつ第1搬送ローラ対8の搬送速度で搬送されるので、
高精度な読取が可能となる。
【0035】また原稿1の後端が第1搬送ローラ対8の
ニップ部を抜ける前に、原稿端検知センサーSを通過す
ると、該原稿端検知センサーSは図5に示すように検知
信号を発生する(ON→OFF)。上記原稿端検知セン
サーSの検知信号に基づいて、図示しない制御系によっ
て原稿1の後端が第1搬送ローラ対8のニップ部を抜け
るタイミングTS で第1搬送ローラ対8のモータ8Mの
回転速度を、第2搬送ローラ対9の搬送速度が第1搬送
ローラ対8の搬送速度と同じになるように制御する。こ
のため、原稿1の後端が前記第1搬送ローラ対8のニッ
プ部を抜けて第2搬送ローラ対9のみによって搬送され
る時には、前記第1搬送ローラ対8の搬送速度と同じ速
度で搬送される。
【0036】そして、前記原稿1の後端が第2搬送ロー
ラ対9のニップ部を抜けた後、次の原稿1が第1搬送ロ
ーラ対8に到達する前、例えば次の原稿1の先端が原稿
端検知センサーSを通過するタイミングでモータ8Mの
回転速度を上げておくことにより、上述の制御動作を繰
り返す。
【0037】本実施例によれば、第1,第2搬送ローラ
対8,9をタイミングプーリ8P,9P及びタイミング
ベルト17により連結し、単一の駆動モータ8Mによって
駆動制御できるため、モータの駆動装置や制御装置を簡
略化でき、製造コストを削減することができる。また、
前記第2搬送ローラ対9は、原稿1に対して滑りを生じ
ないため、耐久によるローラの摩耗も最小限に止めるこ
とができる。
【0038】上記実施例では、第1,第2搬送ローラ対
8,9の搬送速度差をタイミングプーリ17の歯数の差に
よって与えたが、ローラの径の差によって与えることも
可能である。
【0039】また前記各実施例では、第1,第2搬送ロ
ーラ対8,9の搬送力の差をトルクリミッタ9Tによっ
て与えたが、これは第2搬送ローラ対9の表面層の材質
や硬度を適宜選択して、原稿1との摩擦係数を第1搬送
ローラ対8に対して小さくすることによっても実現可能
である。これにより、一層部品点数を削減して装置構成
を簡略化し、製造コストの低減を促進できる。
【0040】
【発明の効果】本発明は、前述したように、駆動手段に
よる第2搬送手段の駆動速度を第1搬送手段より速め、
該第2搬送手段のシート搬送力を第1搬送手段より弱め
るように設定されたシート搬送装置を用いて第1搬送手
段より画像読取部を経て第2搬送手段へシートを搬送す
ると、該シート後端が前記第1搬送手段から抜けた時
に、前記第2搬送手段のシート搬送速度を前記第1搬送
手段のシート搬送速度とほぼ同速度になるように前記駆
動手段の駆動を制御することにより、画像読取部におい
てシートの搬送速度をほぼ一定に保つことができ、この
シート搬送速度の安定により画像読取装置の読取精度を
高精度に保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像読取装置の概略構成を示す説明図である。
【図2】シート搬送装置の上視図である。
【図3】第1,第2搬送ローラ対の搬送速度変化を示す
タイミングチャートである。
【図4】他例に係るシート搬送装置の上視図である。
【図5】他例に係る第1,第2搬送ローラ対の搬送速度
変化を示すタイミングチャートである。
【図6】従来の画像読取装置の説明図である。
【符号の説明】
1…原稿 2…給紙部 3…ピックアップローラ 4…リタードローラ対 5…引き抜きローラ対 6…反転搬送ガイド 7…レジストローラ対 8…第1搬送ローラ対 8M,9M…モータ 9…第2搬送ローラ対 9T…トルクリミッタ 8P,9P…タイミングプーリ 8a,9a…駆動軸 S…原稿端検知センサー 10…プラテンガラス 11…スキャナー部 12…排出トレイ 13…照明ランプ 14a,14b,14c…ミラー 15…レンズ 16…画像読取素子 17…タイミングベルト

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートを搬送するための第1搬送手段
    と、 前記第1搬送手段よりシート搬送方向下流側に設けられ
    た第2搬送手段と、 前記第1,第2搬送手段を駆動する駆動手段と、を備え
    たシート搬送装置において、 前記第2搬送手段の駆動速度を第1搬送手段より速め、
    該第2搬送手段のシート搬送力を第1搬送手段より弱め
    るように設定し、前記シート後端が前記第1搬送手段か
    ら抜けた時に、前記第2搬送手段のシート搬送速度を前
    記第1搬送手段のシート搬送速度とほぼ同速度になるよ
    うに前記駆動手段の駆動を制御することを特徴とするシ
    ート搬送装置。
  2. 【請求項2】 前記第1搬送手段より上流側に設けられ
    たシート端を検知するための検知手段を備え、前記シー
    ト後端が前記検知手段に検知されてから所定時間経過後
    に、前記第2搬送手段のシート搬送速度を前記第1搬送
    手段によるシート搬送速度とほぼ同じ速度に減速制御す
    ることを特徴とする請求項1記載のシート搬送装置。
  3. 【請求項3】 前記シート後端が第2搬送手段を抜けた
    後、次のシート前端が前記検知手段に検知されると、前
    記駆動手段による第2搬送手段の駆動速度を第1搬送手
    段より速めることを特徴とする請求項2記載のシート搬
    送装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のシート搬送装置と、 前記シート搬送装置により搬送されたシートに記載され
    た画像を読み取るための画像読取手段と、 を備えたことを特徴とする画像読取装置。
JP6096388A 1994-05-10 1994-05-10 シート搬送装置及び画像読取装置 Pending JPH07304537A (ja)

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JP (1) JPH07304537A (ja)

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