JP3626541B2 - 管の継ぎ手部に用いるパッキン - Google Patents
管の継ぎ手部に用いるパッキン Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、水道管やガス管等の流体を流す管の継ぎ手部に用いるパッキンに関する。
【0002】
【従来の技術】
管の端部に形成した互いのフランジ同志を合わせてボルトで固定する継ぎ手においては、そのフランジ同志の間にパッキンを介在させて流体の漏出を防いでいる。このようなパッキンは一般に革、天然ゴム、合成ゴム、合成樹脂、金属等が用いられており、その形状も、V形、L形、U形、J形等用途や通す流体の種類に適応したものを用いている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来技術によると、地震等の衝撃が生じた場合、継ぎ手部のフランジ面に曲げモーメントが集中して図6に示す如く、パッキンは圧縮破損し、フランジ同志を合わせているボルトは破損するという問題がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
そこで本発明は、弾性体の中に積層材を弾性材で挟むように所望数積層した状態で埋設し、その両側の弾性材にそれぞれ鉄板が固着されるように鉄板の一部を埋設させてフランジ状に一体に固定して構成し、連結するそれぞれの管の端部のフランジに上記鉄板を介してそれぞれボルトで連結することを特徴とする。
【0005】
このような構成によると、管の継ぎ手部は互いの管は直接連結されず、パッキンを介して連結されるためにパッキンによって剪断変位が可能となり、ボルトの破壊はおこらず、地震等の際に生じる継ぎ手部の剪断変位に対して対応することができることになる。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。
図1は第1の形態のパッキンの断面図、図2は連結状態の説明図、図3はパッキンの変形状態を示す説明図、図4は第2の形態のパッキンの断面図である。
第1の実施の形態
天然ゴム、合成ゴムもしくは合成樹脂等の弾性材1の中に、天然繊維、合成繊維、金属繊維等による織布もしくは不織布による布あるいは金属板による積層材2を間隔をあけて弾性材1で挟むように所望数積層した状態で埋設し、その両側にフランジ状に鉄板3を一体に固着してパッキン4を構成する。なお、この固着の手段はどのような手段でもよく、例えば鉄板の側面に形成した円形突部を弾性材1内に埋設して一体にしたり鉄板の側面と弾性材端面とを接着材によって一体にしてもよい。
【0007】
このようにしたパッキン4を、その両端の鉄板3を接続する管5のそれぞれの端部のフランジ6にそれぞれ合わせて互いにボルト7で固定して管5をパッキン4を挟んだ状態で一体に連結する。なお、この連結に際してフランジ6と鉄板3との間には従来のような通常の革、天然ゴム、合成ゴム、合成樹脂、金属等のパッキンを介在させて流体の漏れを防ぐ。
【0008】
第2の実施の形態。
上記の実施の形態によると、積層材2を埋設した弾性材1の両側面に鉄板3を取り付けたが、これによると、管との連結時にはフランジ6と鉄板3の間に従来のパッキンを必要とする。そこで、本実施例では、図4に示す如く、積層材2を埋設した弾性材1の両側付近に鉄板3が固着されるように鉄板の一部を埋設固定した構造とする。
【0009】
このようにしたパッキン4によると、接続する管5のそれぞれの端部のフランジ6に鉄板3をそれぞれ合わせて互いにボルト7で固定して管5を一体に連結する。なお、この連結に際してフランジ6と鉄板3との間にはパッキン4の端部の弾性材1が介在するために従来のような通常の革、天然ゴム、合成ゴム、合成樹脂、金属等のパッキンを介在させる必要はない。
【0010】
以上のような各実施例によるパッキン4と天然ゴム単体のパッキンの応力と変位率の関係のグラフを図5に示す。
また、応力と曲げモーメントの関係式は以下の(1)で示される。
1σ=M/Z、M=P×δ (1)
σ:応力
M:曲げモーメント
Z:断面形状
P:荷重
δ:変位
ゴム単体のような軟らかい従来のパッキンは、本願発明のパッキンに較べて外力が作用した場合、変位量が大きく、式(1)より、同じ荷重に対する変位が大きいほど曲げモーメントは大きくなり、同じ断面を持つパッキンにかかる応力は大きくなる。したがって、従来のパッキンは変位による負担が大きくパッキンは破壊する。
【0011】
金属ガスケットのような硬い従来のパッキンは、図5により変位量はほぼ0である。変位量がほぼ0の物質に変位を与えると、継ぎ手部に衝撃力が生じてボルトの破壊となる。
そこで、弾性材に繊維を積層埋設した本発明によると、軟らかい従来のパッキンと比較すると、同じ荷重に対する変位が小さいので曲げモーメントも小さくなり、それによってパッキンにかかる応力も小さくなってパッキンの破壊は防止される。しかも、変位が可能であるので管の継ぎ手部の変位に追従し、衝撃力も発生しないことになる。
【0012】
また、図3に示す如く、パッキン両側の鉄板3をそれぞれの管のフランジにボルトで固定することにより、連結する互いの管のフランジ同志を直接ボルトで連結しないために、継ぎ手部の剪断変位が可能となり、ボルトの破壊はおこらないことになる。
【0013】
【発明の効果】
以上詳細に説明した本発明によると、弾性材の中に積層材を弾性材で挟むように所望数積層した状態で埋設し、その両側にフランジ状に鉄板を一体に固着して構成したパッキンを連結するそれぞれの管の端部のフランジに上記鉄板を介してそれぞれボルト等の連結具で連結することにより、管の継ぎ手部は互いの管は直接連結されず、パッキンを介して連結されるために継ぎ手部は剪断変位が可能となり、連結具の破壊はおこらず、地震等の際に生じる継ぎ手部の剪断変位に対して対応できる効果を有する。
【0014】
また、継ぎ手部に作用する強い圧縮に対しては弾性材に積層材を埋設してあるために耐圧縮性があり、破壊することがなく、その結果継ぎ手部の破損を防ぐことができることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態の断面図
【図2】連結状態の説明図
【図3】パッキンの変形状態を示す説明図
【図4】第2の実施の形態のパッキンの断面図
【図5】パッキンの応力と変位率の関係のグラフ
【図6】ボルトの切断状態を示す説明図
【符号の説明】
1 弾性材
2 積層材
3 鉄板
4 パッキン
5 管
6 フランジ
Claims (1)
- 弾性体の中に積層材を弾性材で挟むように所望数積層した状態で埋設し、その両側の弾性材にそれぞれ鉄板が固着されるように鉄板の一部を埋設させてフランジ状に一体に固定して構成し、連結するそれぞれの管の端部のフランジに上記鉄板を介してそれぞれ連結することを特徴とする管の継ぎ手部に用いるパッキン。
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---|---|---|---|
JP25411895A JP3626541B2 (ja) | 1995-09-29 | 1995-09-29 | 管の継ぎ手部に用いるパッキン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP25411895A JP3626541B2 (ja) | 1995-09-29 | 1995-09-29 | 管の継ぎ手部に用いるパッキン |
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JP25411895A Expired - Fee Related JP3626541B2 (ja) | 1995-09-29 | 1995-09-29 | 管の継ぎ手部に用いるパッキン |
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1995
- 1995-09-29 JP JP25411895A patent/JP3626541B2/ja not_active Expired - Fee Related
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