JP3625905B2 - 論理回路レイアウトデータ作成装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、標準セルを配置・配線することによりディジタル論理回路のレイアウトデータを作成する論理回路レイアウトデータ作成装置に関し、特に同期回路(順序回路)についてのレイアウトデータを作成する論理回路レイアウトデータ作成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
論理回路レイアウトデータ作成装置では、標準セルを配置・配線することにより論理回路のレイアウトデータを作成する。従来の論理回路レイアウトデータ作成装置を用いてフリップフロップにより構成される高速動作可能な同期回路を得る方法としては、フリップフロップ間の組み合わせ回路の最大遅延量をより小さくし、これによりクロック周期を小さくする手法が採用され、これにより同期回路の高速動作を実現することが可能である。この場合、前記フリップフロップ間の組み合わせ回路における遅延時間のバラツキは、前記同期回路の動作速度の上限を決定することになるため、特開平3−84951号公報などに開示されているように前記組み合わせ回路における遅延時間のバラツキを制限値以下に抑制する手段が用いられる。
【0003】
また、このような手段は前記フリップフロップ間の組み合わせ回路における遅延時間のバラツキを抑制するだけでなく、前記各フリップフロップへ供給されるクロック信号間の遅延時間のバラツキを抑制し、前記バラツキを所望の値以下にすることもできる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の論理回路レイアウトデータ作成装置として特開平3−84951号公報などに開示されている手法は、予め用意した遅延用マイクロセルにより単に遅延量のバラツキを最小にするものであり、前記同期回路のクロック信号線あるいは前記組み合わせ回路のいずれに用いられたとしても前記同期回路の特性である各フリップフロップへ供給されるクロック信号のタイミングと1つのフリップフロップから次のフリップフロップへ伝えられる信号の入力タイミングとの関係から決定される各フリップフロップにおけるホールドタイミングエラーの発生については考慮しておらず、このため前記組み合わせ回路の最小遅延量が後段のフリップフロップのホールド時間より小さいとホールドタイミングエラーが発生してしまうことになり、前記組み合わせ回路の最小遅延量を大きくするための遅延用マイクロセルの挿入による速度低下やレイアウトの増大を招く人手修正が必要となる場合が生ずるなどの課題があった。
【0005】
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、同期回路の各フリップフロップへクロック信号を供給するクロックドライバの遅延を所定の条件の下で制御することにより、前記組み合わせ回路に対する遅延用マイクロセルの挿入やフリップフロップ間の組み合わせ回路の構成変更をすることなく、最小限のレイアウトパターンの変更で前記同期回路のホールドタイミングエラーを回避でき、また前記同期回路のホールドタイミングエラーを回避するための人手による前記レイアウトパターンの変更などの修正作業を不要にする論理回路レイアウトデータ作成装置を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明に係る論理回路レイアウトデータ作成装置は、同期回路ブロック中の最も後段のフリップフロップから順に、フリップフロップのクロック入力端子にクロック信号を供給するクロックドライバとクロック信号線との遅延情報、前記フリップフロップの前段のフリップフロップの端子間遅延情報、前記前段のフリップフロップのクロック入力端子にクロック信号を供給するクロックドライバとクロック信号線との遅延情報、および前記両フリップフロップ間の組合せ回路の遅延情報を抽出する遅延情報抽出部と、前記遅延情報抽出部において前記後段から順に遅延情報を抽出する度に、抽出した前記各遅延情報を用いて所定の条件を基にホールド・タイミング違反が発生するかしないかを判断するタイミング違反判断部と、前記タイミング違反判断部において前記条件を満足しない場合、前記前段のフリップフロップのクロック入力端子に供給するクロック信号の遅延量を増加させる遅延調節部とを備えたものである。
【0007】
請求項2記載の発明に係る論理回路レイアウトデータ作成装置は、同期回路ブロック中の最も後段のフリップフロップから、フリップフロップの端子間遅延情報と前記各フリップフロップのクロック入力端子にクロック信号を供給するクロックドライバとクロック信号線との遅延情報、および前記両フリップフロップ間の組合せ回路の遅延情報を用いてホールド・タイミング違反が発生しない所定の条件が満足されていない場合、前記前段のフリップフロップのクロック入力端子に遅延素子としてディレイバッファを挿入する遅延調節部を備えたものである。
【0008】
請求項3記載の発明に係る論理回路レイアウトデータ作成装置は、同期回路ブロック中の最も後段のフリップフロップから、そのフリップフロップの前段のフリップフロップの端子間遅延情報と前記両フリップフロップのクロック入力端子にクロック信号を供給するクロックドライバとクロック信号線との遅延情報、および前記両フリップフロップ間の組合せ回路の遅延情報による判定で、ホールド・タイミング違反が発生しない所定の条件が満足されていない場合、遅延が必要な個所のクロック信号線を長くし、あるいは太くすることで、配線容量を増加させると共に、前記各クロック信号線にそれぞれバッファを挿入する遅延調節部を備えたものである。
【0009】
請求項4記載の発明に係る論理回路レイアウトデータ作成装置は、同期回路ブロック中の前段のフリップフロップの端子間遅延情報および前記前段のフリップフロップと後段のフリップフロップ間の組合せ回路の遅延情報の和と、前記後段のフリップフロップのホールドタイムとの差が、前記前段および後段のフリップフロップへそれぞれ供給されるクロック信号間の入力タイミング差以上とする条件を満足していない場合に、前記前段のフリップフロップのクロック信号線におけるクロック信号の遅延量を増加させる遅延調節部を備えたものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の一形態を説明する。
実施の形態1.
図1は、この実施の形態の論理回路レイアウトデータ作成装置の構成を示すブロック図である。図において、1は論理合成等により得た標準セルの回路接続データを格納する回路接続データ格納部、2は前記回路接続データに基づき自動配置・配線を行う自動配置・配線部である。
【0011】
3は前記自動配置・配線部2で行った自動配置・配線による配線情報に基づき自動配置・配線の対象となる同期回路ブロック中の最も後段(出力段)のフリップフロップシンボルから順に選択を行い、選択されたフリップフロップシンボルの端子間遅延情報とそのフリップフロップシンボルのクロック入力端子にクロック信号を供給するクロックドライバ素子シンボルとクロック信号線の遅延情報tc1、その前段のフリップフロップシンボルの端子間遅延情報tpdとそのフリップフロップシンボルのクロック入力端子にクロック信号を供給するクロックドライバ素子シンボルとクロック信号線との遅延情報tc0,および2つのフリップフロップシンボル間の組合せ回路の遅延情報t1を抽出する遅延情報抽出部である。
【0012】
4は前記遅延情報抽出部3で抽出した各遅延情報に基づき、ホールド・タイミング違反が発生するか否かを判断するタイミング違反判断部、5は前記タイミング違反判断部4において所定の条件を満たさない場合、前記遅延情報tc0の遅延値を増加させるため遅延素子としてディレイバッファを挿入する遅延調節部である。
【0013】
図3は、この論理回路レイアウトデータ作成装置による処理が実行された後の自動配置・配線対象となった論理回路モデルを示す論理回路図である。図4は論理回路レイアウトデータ作成装置の動作を説明するための前記図3の論理回路モデルの各部の波形によるタイミングチャート、図8は論理回路レイアウトデータ作成装置による処理前の論理回路モデルを示す論理回路図である。
【0014】
図3において、llは前段のフリップフロップシンボル(フリップフロップ)、12は後段のフリップフロップシンボル(フリップフロップ)、13は前段のフリップフロップシンボルにクロック信号を供給するクロックドライバ素子シンボル(ディレイバッファ)、14は前記クロックドライバ素子シンボル13から前段のフリップフロップシンボル11へクロック信号を供給するためのクロック信号線、15は後段のフリップフロップシンボル12にクロック信号を供給するクロックドライバ素子シンボル(クロックドライバ)、16は前記クロックドライバ素子シンボル15から後段のフリップフロップシンボル12へクロック信号を供給するためのクロック信号線、17は前段のフリップフロップシンボル11にデータを入力するためのデータ信号線、18はクロックドライバ素子シンボル15にクロック信号を供給するクロック信号線、19は後段のフリップフロップシンボル12の出力信号線、20は2つのフリップフロップシンボル11,12間の組合せ回路、21は前段のフリップフロップシンボルの出力信号線、22は後段のフリップフロップシンボル12へデータを供給するデータ信号線である。
【0015】
尚、図8に示す論理回路モデルの各シンボルにおいても同一部分については同一符号を付してある。
【0016】
次に、この実施の形態の動作について図1,図2,図3,図4および図8を参照しながら説明する。図2はこの実施の形態の論理回路レイアウトデータ作成装置の動作を示すフローチャートである。このフローチャートによれば、先ず、自動配置・配線部2は回路接続データ格納部1に格納してある回路接続データに基づき自動配置・配線を行い(ステップST1)、次に、遅延情報抽出部3が自動配置・配線部2による自動配置・配線結果から得らた配線情報に基づき、図8に示した自動配置・配線の対象となる論理回路モデルの同期回路中の最も後段(出力段)のフリップフロップシンボル12から順に選択を行う。そして選択されたフリップフロップシンボル12の端子間遅延情報とそのフリップフロップシンボルのクロック入力端子にクロック信号を供給するクロックドライバ素子シンボル15とクロック信号線16の遅延情報tcl、その前段のフリップフロップシンボル11の端子間遅延情報tpdとそのフリップフロップシンボル11のクロック入力端子にクロック信号を供給するクロックドライバ素子シンボル15とクロック信号線14の遅延情報tc0、および2つのフリップフロップシンボル11,12間の組合せ回路20の遅延情報を抽出する(ステップST3)。
【0017】
次に、タイミング違反判断部4は式(1)の条件(ホールド・タイミング違反が発生しない条件であり、tco+tpd+t1−tc1≧th)を満たすか否かを前記抽出した各遅延情報を基に判断し、条件を満たさない場合、遅延調節部5はtc0の遅延値を増加させるための遅延素子として、図3に示すクロックドライバ素子シンボル13をフリップフロップシンボル11のクロック信号線14へ挿入する(ステップST5)。
【0018】
tpd+t1−th≧tc1−tc0 ・・・(1)
【0019】
但し、式(1)においてtpdは前段のフリップフロップシンボル11がクロック信号T0の立ち上がりで読み込んだデータを出力するまでの遅延値、t1は2つのフリップフロップシンボル11,12間の組合せ回路20の最小遅延値、thは後段のフリップフロップシンボル12がクロック信号T1の立ち上がりで読み込むデータが保持されていなければならないホールドタイム値、tc0は前段のフリップフロップシンボル11にクロック信号T0を供給するクロックドライバ素子シンボル13とクロックドライバ素子シンボル15との遅延値の和、tc1は後段のフリップフロップシンボル12にクロック信号T1を供給するクロックドライバ素子シンボル15の遅延値である。
【0020】
このようにして後段のフリップフロップシンボルから順にその前段のフリップフロップシンボルを選択し、同期回路ブロック中の最も前段(入力段)まで選択し、全てのフリップフロップシンボルに対して前記ステップST2からステップST5までの処理を実行し、各フリップフロップシンボルのクロック信号線へ適切な(ホールドタイミングエラーが発生しない)クロックドライバによる遅延値を設定する。
【0021】
この結果、この実施の形態では後段側のフリップフロップから順に前段のフリップフロップのクロック信号線へ前記式(1)の条件を基にクロックドライバ素子を挿入し調整することで、複数のフリップフロップにより構成される同期回路を高速動作させる際に発生することのあるホールドタイミングエラーを防止でき、同期回路を含む信頼性の高い論理回路モデルのレイアウトデータを、修正作業を繰り返すことなく迅速に作成することができる。
【0022】
また、各フリップフロップのクロック信号線へのクロックドライバ素子の挿入は、前記式(1)の条件を満足するように自動的に行われるので、オペレータによるホールドタイミングエラー発生回避のための修正作業が不要となる。
【0023】
また、ホールドタイミングエラー発生回避のために行われる修正は、各フリップフロップのクロック信号線へのクロックドライバ素子の挿入により行われるので、フリップフロップ間の組み合わせ回路の信号遅延量に対し行う場合に比べ、レイアウトデータの増加の度合いを小さくできる。
【0024】
実施の形態2.
なお、前記実施の形態1では遅延調節部が遅延素子としてクロックドライバ素子シンボル13を挿入したが、クロック供給用配線を別の配線レイアにして遅延が必要な個所には配線を長くしたり、または太くするなどして配線容量を増加させても前記実施の形態1と同様の効果が得られる。
【0025】
図5は、この実施の形態の論理回路レイアウトデータ作成装置の構成を示すブロック図であり、図1と同一または相当部分については同一符号を付し説明を省略する。図において、6は回路接続データ格納部1に格納されている回路接続データに基づき自動配置・配線を行う自動配置・配線部であり、この実施の形態では各フリップフロップのクロック信号線ヘクロックドライバ素子シンボルをそれぞれ挿入する自動配置・配線処理も行う。7は前記タイミング違反判断部4において所定の条件を満たさない場合、前記tc0の遅延値を増加させるため、当該フリップフロップへクロック信号を供給するクロック信号線を別の配線レイアにして遅延が必要な個所には配線を長く、あるいは太くするなどして配線容量を増加させ等価的な遅延素子としてのディレイバッファを挿入する遅延調節部である。
【0026】
図7は、この論理回路レイアウトデータ作成装置による処理が実行された論理回路モデルを示す論理回路図であり、前記実施の形態1と同様に図8に示す論理回路モデルを処理対象とする。図7において図8と同一または相当部分については同一符号を付し説明を省略する。図において13aは前段のフリップフロップシンボル11へクロック信号T0を供給するクロックドライバ素子シンボル(バッファ)、13bは後段のフリップフロップシンボル12へクロック信号T1を供給するクロックドライバ素子シンボル(バッファ)、24はフリップフロップシンボル11へクロック信号T0を供給するためのクロック信号線14の長さあるいは太さを調整した結果の配線容量、25はフリップフロップシンボル12へクロック信号T1を供給するためのクロック信号線16の長さあるいは太さを調整した結果の配線容量を示している。
【0027】
次に、この実施の形態の動作を図5,図6,図7および図8を参照しながら説明する。図6はこの実施の形態の論理回路レイアウトデータ作成装置の動作を示すフローチャートであり、図2と同一の処理ステップについては同一符号を付し説明を省略する。このフローチャートによれば、自動配置・配線部6はステップST6で回路接続データ格納部1に格納されている回路接続データに基づき自動配置・配線を実行する。この際、図7に示すように各フリップフロップ11,12のクロック信号線14,16へそれぞれクロックドライバ素子シンボル13a,13bを挿入する。これはそれぞれのクロック信号線に付与された配線容量によるクロック信号の遅延効果が他のクロック信号線のクロック信号へ影響しないようにするためである。また、ステップST7では、遅延調節部7が各フリップフロップに対して適切な(ホールドタイミングエラーが発生しない)遅延値tc0を設定するためのクロック信号線の長さあるいは太さを決定する。
【0028】
このホールドエラーが発生しないための条件は、前記実施の形態1で説明したときと同様に、ステップST4において使用する式(1)である。また、決定されたクロック信号線の長さあるいは太さにより配線容量が変化したときの図7の論理回路モデル各部の動作波形は、図4に示すタイミングチャートと同様である。
【0029】
この結果、この実施の形態では後段側のフリップフロップから順に前段のフリップフロップへ、クロック信号線の長さあるいは太さを前記式(1)の条件を基に調整することで、複数のフリップフロップにより構成される同期回路を高速動作させる際に発生することのあるホールドタイミングエラーを防止でき、修正作業を繰り返すことなく同期回路を含む信頼性の高い論理回路モデルのレイアウトデータを迅速に作成することができる。
【0030】
また、各フリップフロップへのクロック信号線の長さあるいは太さの調整は、前記式(1)の条件を満足するように自動的に行われるので、オペレータによるホールドタイミングエラー発生回避のための修正作業が不要となる。
【0031】
また、ホールドタイミングエラー発生回避のために行われる修正は、各フリップフロップへのクロック信号線の長さあるいは太さに対し行われるので、フリップフロップ間の組み合わせ回路の信号遅延量に対して行う場合に比べ、レイアウトデータの増加の度合いを小さくできる。
【0032】
【発明の効果】
以上のように、請求項1の発明によれば、自動配置・配線部の自動配置・配線結果から得られた配線情報に基づき自動配置・配線の対象となる同期回路ブロック中の最も後段のフリップフロップから順に選択し、後段および前段のフリップフロップのクロックドライバとクロック信号線との遅延情報および前記前段のフリップフロップの端子間遅延情報および前記両者のフリップフロップ間の組合わせ回路の遅延情報を抽出する遅延情報抽出部と、該遅延情報抽出部で抽出した前記各遅延情報を用いて所定の条件を基にホールド・タイミング違反が発生するかしないかを判断するタイミング違反判断部と、前記所定の条件が満たされないときには前記前段のフリップフロップのクロック信号の遅延量を増加させ前記所定の条件を満足させる遅延調節部とを備えるように構成したので、同期回路のホールドタイミングエラーを回避でき、また前記同期回路のホールドタイミングエラーを回避するための人手によるレイアウトパターンの変更などの修正作業を不要にできる効果がある。
【0033】
請求項2の発明によれば、前記クロック信号の遅延量を増加させるために遅延素子としてディレイバッファを前段のフリップフロップのクロック信号線に挿入する遅延調節部を備えるように構成したので、同期回路のホールドタイミングエラーを回避でき、また前記同期回路のホールドタイミングエラーを回避するための人手によるレイアウトパターンの変更などの修正作業を不要にできる効果がある。
【0034】
請求項3の発明によれば、前記クロック信号の遅延量を増加させるために遅延が必要な個所のクロック信号線を長くし、あるいは太くすることで配線容量を増加させると共に、前段と後段のフリップフロップの各クロック信号線にそれぞれバッファを挿入する遅延調節部を備えるように構成したので、最小限のレイアウトパターンの変更で同期回路のホールドタイミングエラーを回避でき、また前記同期回路のホールドタイミングエラーを回避するための人手によるレイアウトパターンの変更などの修正作業を不要にできる効果がある。
【0035】
請求項4の発明によれば、前段のフリップフロップの端子間遅延情報tpdおよび組合せ回路の遅延情報t1の和と、後段のフリップフロップのホールドタイムthとの差が、前記前段および後段のフリップフロップへそれぞれ供給されるクロック信号間の入力タイミング差以上とする条件、すなわち後段のフリップフロップへ供給されるクロック信号が前記後段のフリップフロップへ入力される信号に対しホールド時間を確保するタイミングで入力されることを示す条件を満足するかしないかによりホールドタイミングエラーの発生を判断し、ホールドタイミングエラーが発生する場合には前記条件を満足するように前段のフリップフロップへ入力するクロック信号の遅延量を増やすように構成したので、人手によるレイアウトパターンの変更などの修正作業を不要にして同期回路のホールドタイミングエラーを回避できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1の論理回路レイアウトデータ作成装置の構成を示すブロック図である。
【図2】この発明の実施の形態1の論理回路レイアウトデータ作成装置の動作を示すフローチャートである。
【図3】この発明の実施の形態1の論理回路レイアウトデータ作成装置による処理が実行された後の自動配置・配線対象となった論理回路モデルを示す論理回路図である。
【図4】この発明の実施の形態1の論理回路レイアウトデータ作成装置の動作を説明するための図3に示す論理回路モデルの各部動作波形によるタイミングチャートである。
【図5】この発明の実施の形態2の論理回路レイアウトデータ作成装置の構成を示すブロック図である。
【図6】この発明の実施の形態2の論理回路レイアウトデータ作成装置の動作を示すフローチャートである。
【図7】この発明の実施の形態2の論理回路レイアウトデータ作成装置による処理が実行された後の自動配置・配線対象となった論理回路モデルを示す論理回路図である。
【図8】この発明の論理回路レイアウトデータ作成装置による処理前の論理回路モデルを示す論理回路図である。
【符号の説明】
1 回路接続データ格納部、2,6 自動配置・配線部、3 遅延情報抽出部、4 タイミング違反判断部、5,7 遅延調節部、11,12 フリップフロップシンボル(フリップフロップ)、13 クロックドライバ素子シンボル(ディレイバッファ)、13a,13b クロックドライバ素子シンボル(バッファ)、15 クロックドライバ素子シンボル(クロックドライバ)、14,16 クロック信号線、T0,T1 クロック信号、tc1,t1,tc0 遅延情報、tpd 端子間遅延情報。

Claims (4)

  1. 計算機上に論理回路と等価な論理回路モデルとして回路接続データを構築し、前記回路接続データを基にレイアウトデータを持つ標準セルを該標準セル間の配線の総和が最小になるように自動配置・配線することにより、前記論理回路の機能を実現する論理回路レイアウトデータを作成する論理回路レイアウトデータ作成装置において、論理合成等により得た前記標準セルの回路接続データを格納する回路接続データ格納部と、前記回路接続データに基づき自動配置・配線を行う自動配置・配線部と、前記自動配置・配線部による自動配置・配線結果から得られた配線情報に基づき自動配置・配線の対象となる同期回路ブロック中の最も後段のフリップフロップから順に選択し、選択されたフリップフロップのクロック入力端子にクロック信号を供給するクロックドライバとクロック信号線との遅延情報tc1、前記フリップフロップの前段のフリップフロップの端子間遅延情報tpd、前記前段のフリップフロップのクロック入力端子にクロック信号を供給するクロックドライバとクロック信号線との遅延情報tc0、および前記両フリップフロップ間の組合せ回路の遅延情報t1を抽出する遅延情報抽出部と、前記遅延情報抽出部において前記後段から順に遅延情報を抽出する度に、前記遅延情報抽出部で抽出した各遅延情報を用いて所定の条件を基にホールド・タイミング違反が発生するかしないかを判断するタイミング違反判断部と、前記タイミング違反判断部において前記条件を満たさない場合、前記前段のフリップフロップのクロック入力端子に供給するクロック信号の遅延量を増加させる遅延調節部とを備えたことを特徴とする論理回路レイアウトデータ作成装置。
  2. 前記遅延調節部は、遅延素子としてディレイバッファを前記フリップフロップのクロック信号線に挿入することを特徴とする請求項1記載の論理回路レイアウトデータ作成装置。
  3. 前記遅延調節部は、遅延が必要な個所のクロック信号線を長くし、あるいは太くすることで、配線容量を増加させると共に、前記各クロック信号線にそれぞれバッファを挿入した構成にすることを特徴とする請求項1記載の論理回路レイアウトデータ作成装置。
  4. 前記所定の条件は、前記前段のフリップフロップの端子間遅延情報tpdおよび前記組合せ回路の遅延情報t1の和と、前記後段のフリップフロップのホールドタイムthとの差が、前記前段および後段のフリップフロップへそれぞれ供給されるクロック信号間の入力タイミング差以上とする条件であることを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか1項記載の論理回路レイアウトデータ作成装置。
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