JP4209010B2 - クロック最適化装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、LSIに対するクロックパルスの供給を最適化することにより、消費電力の低減を図るために使用されるクロック最適化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、LSIには、設計のし易さからクロックに同期して動作する同期回路が用いられている。この同期回路は、外部からのクロック入力に同期して回路内部のフリップフロップ等のレジスタ素子を動作させて信号伝搬し、その信号を受けた組み合わせ回路で必要な演算を行い、また、次のレジスタ素子でクロックに同期して信号伝搬するという繰り返しで、LSIの機能を実現している。
【0003】
ここで、レジスタ素子に常時クロックパルスを供給し続ける構成とした場合には、LSIが実質的に有効に機能していない場合でも、その回路素子に電流が流れるなどして余分な電力を消費することになる。
【0004】
そこで、従来技術では、LSIの機能に実質的に影響しないクロックパルスを削減し、LSIの消費電力を低減させるために、クロック制御装置を設けたものがある。
【0005】
このLSIのクロック制御装置は、LSI設計者がクロックを停止しても良い状況を考慮して、クロック停止のタイミングを設定する回路を作成するものであった。たとえば、特開平8−221148号公報に開示されている技術では、一定時間以上継続して外部信号の入力がない無い場合には、LSIへのクロック入力を一時的に停止させるような構成を採用している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような従来のクロック制御装置では、LSI設計者が仕様設計の時点から上記構成を考えておく必要があるが、そのLSIの仕様が完全には明確化されていない場合、例えば他社から購入した回路情報を流用した設計の場合、あるいはASIC(特定向け用IC)のように設計委託の場合には、LSI設計者は、LSIの仕様を熟知していないため、クロックの停止可能な状況を十分に把握することができず、したがって、上記構成を実現することは困難であるという問題があった。
【0007】
本発明は、上記の課題を解決し、LSIの仕様が不明確な場合であっても、その回路情報やLSIに対する入力信号がどのようなものか分かっている限りにおいて、クロックの停止可能な状況を十分に把握できるようにして、不要なクロックパルスを削減し、無駄な消費電力を低減できるクロック最適化装置を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の課題を解決するため、次のように構成している。
【0009】
請求項1記載のクロック最適化装置では、回路記述を予め記憶する回路記述記憶手段と、テストベクタを予め記憶するテストベクタ記憶手段と、前記回路記述記憶手段とテストベクタ記憶手段に記憶された情報に基づいて前記回路の動作をシミュレーションする機能シミュレーション手段と、前記両記憶手段の情報に基づいて前記回路を構成する部分回路の出力データの変化タイミングと前記部分回路に供給されるクロックパルスの変化タイミングを取得し、前記部分回路に入力されるクロックパルスの内で、レジスタ記述のインスタンスに入力されるクロックパルス信号の内で回路記述の出力信号変化に影響しないパルス信号を除いたクロックパルスを抽出する有効クロックパルス算出手段と、前記有効クロックパルス算出手段で抽出されたクロックパルスを前記テストベクタ記憶手段に記憶されたクロックパルスと置換するテストベクタ変更手段とを備えている。
【0011】
請求項2記載のクロック最適化装置では、請求項1記載の構成において、前記有効クロックパルス算出手段で算出された有効クロックパルスが、前記各インスタンスに入力される全クロックパルスに占める割合に基づいて、クロックパルスの削減率を算出するクロック削減率算出手段を備えている。
【0012】
請求項3記載のクロック最適化装置では、請求項1記載の構成において、前記回路記述記憶手段に記憶されている回路記述にクロックパルス削減用のクロック制御回路を挿入して最適化された新たな回路記述を構成した場合に、この新たな回路記述に対して前記テストベクタを加えた場合の信号変化を算出して記憶する信号変化記憶手段と、前記有効クロックパルス算出手段で算出された有効クロックパルスの信号変化を記憶する有効クロック信号変化記憶手段と、前記両記憶手段に記憶されている各信号変化の差分を算出するクロック信号変化差分算出手段とを備えている。
【0013】
請求項4記載のクロック最適化装置では、請求項1記載の構成において、前記有効クロックパルス算出手段で算出された有効クロックパルスを発生するクロック制御回路の記述を算出するクロック制御記述作成手段と、このクロック制御記述記憶手段に記憶されたクロック制御回路記述を、前記回路記述記憶手段に予め記憶されている回路記述のクロック配線の途中に挿入するクロック制御記述挿入手段と、このクロック制御記述挿入手段で得られた最適化済の回路記述を記憶する最適化済回路記述記憶手段とを備えている。
【0014】
【発明の実施の形態】
実施形態1
図1は本発明の実施形態1に関わるクロック最適化装置の構成を示すブロック図である。
【0015】
この実施形態1のクロック最適化装置は、回路記述記憶手段101と、テストベクタ記憶手段102と、機能シミュレーション手段103と、信号変化記憶手段104と、有効クロックパルス算出手段105と、有効クロック信号変化記憶手段106とからなる。
【0016】
上記の回路記述記憶手段101は、たとえば図11に示すような回路図や、ネットリスト(回路接続情報)、あるいは回路を機能記述で表記したデータを記憶するものである。このような回路記述の情報は、予めLSIの設計者や、他社からLSIを購入した際に提供されるので、その情報を回路記述記憶手段101に事前に登録しておく。
【0017】
図11に示す回路記述の例では、3つの外部入力ポートCK、D、S、1つの外部出力ポートQ、および3つのインスタンスFF1、FF2、AND1からなる。
【0018】
インスタンスは、回路記述上で各論理素子を区別するために名称を付けたものであり、FF1,FF2で示すインスタンスはフリップフロップであって、入力端子CK、Dと出力端子Qとを有し、クロックパルスCKの立ち上がりエッジの直前の時刻の入力データDの値を取り込み、これを出力端子Qに出力する。また、AND1で示すインスタンスはアンドゲートで、入力端子A、Bと出力端子Yとを有する。
【0019】
そして、外部入力ポートCKには、インスタンスFF1の入力端子CK(以下、FF1/CKと表記)およびインスタンスFF2の入力端子CK(以下、FF2/CKと表記)が共に接続され、外部入力ポートDにインスタンスFF1の入力端子D(以下、FF1/Dと表記)が接続され、また、外部入力ポートSはインスタンスAND1の入力端子B(以下、AND1/Bと表記)に接続されている。さらに、インスタンスFF1の出力端子Q(以下、FF1/Qと表記)はインスタンスAND1の入力端子A(以下、AND1/Aと表記)に接続され、インスタンスAND1の出力端子Y(以下、AND1/Yと表記)はインスタンスFF2の入力端子D(以下、FF2/Dと表記)に接続され、インスタンスFF2の出力端子Q(以下、FF2/Qと表記)は出力ポートQ(以下、FF2/Dと表記)に接続されている。
【0020】
テストベクタ記憶手段102は、回路記述記憶手段101に記憶された回路記述の外部入力ポートに与えるテストベクタ(入力波形の情報や、テーブル形式で表記された入力情報)を記憶するものである。
【0021】
このテストベクタは、予めLSIの設計者や、他社からLSIを購入した際に提供されるので、その情報をテストベクタ記憶手段102に事前に記憶しておく。
【0022】
たとえば、図12に示すテストベクタでは、図11に示す回路の外部入力ポートCK、D、Sに与える信号変化を表しており、各時刻における信号値(論理“1”および“0”)から構成される。
【0023】
機能シミュレーション手段103は、回路記述記憶手段101に記憶された回路にテストベクタ記憶手段102に記憶されたテストベクタを印加した場合に各インスタンスの入力端子と出力端子の信号変化がどのようになるかを擬似的に算出(シミュレーション)するものである。
【0024】
なお、この機能シミュレーション手段103は、VerilogHDLやVHDLといった回路記述言語を用いた回路記述を対象に多数の市販シミュレータが存在しており、一般的なものである。
【0025】
信号変化記憶手段104は、機能シミュレーション手段103で算出された各インスタンスの入力端子と出力端子の信号変化情報を記憶するものである。
【0026】
したがって、本例の場合は、図13に示すように、図11に示す回路の全インスタンスの入力端子と出力端子の信号変化を表すものとなる。信号変化の情報は、インスタンス名、その端子名、および各時刻における信号値(論理論理“1”および“0”)から構成される。
【0027】
有効クロックパルス算出手段105は、図2のフローチャートに示すような機能を有し、信号変化記憶手段104に記憶された入力クロックパルスの内で、回路記述の出力信号変化に影響を及ぼす入力クロックパルスのみを抽出するものである。
【0028】
したがって、本例の場合は、信号変化記憶手段104に記憶された図13に示す入力クロックパルスFF1/CK,FF2/CKの内で、図11に示した回路のレジスタ記述のインスタンス(つまり、フリップフロップFF1,FF2)の出力に影響を及ぼす入力クロックパルスのみが抽出される。
【0029】
有効クロック信号変化記憶手段106は、有効クロックパルス算出手段105で算出された回路記述の機能に影響する入力クロックパルスの信号変化を記憶すものである。
【0030】
したがって、本例の場合は、図14に示すように、図11に示す回路のインスタンスFF1、FF2のクロック入力端子FF1/CK、FF2/CKの信号変化の内、FF1/Q、FF2/Qの信号変化を引き起こしたもののみが抽出されている。この信号変化情報は、インスタンス名、その端子名、および各時刻における信号値(論理“1”および“0”)から構成される。
【0031】
次に、この実施形態1のクロック最適化装置において、有効クロック信号変化を算出する場合の動作について説明する。
【0032】
機能シミュレーション手段103は、回路記述記憶手段101に記憶された回路(図11参照)にテストベクタ記憶手段102に記憶されたテストベクタ(図12参照)を印加した場合に、各インスタンスの入力端子FF1/CK,FF1/D,AND1/A,AND1/B,FF2/CK,FF2/D、出力端子FF1/Q,AND1/Y,FF2/Qの信号変化がどのようになるかを擬似的に算出(シミュレーション)し、図13に示す形式で信号変化記憶手段104に出力するので、この情報が信号変化記憶手段104に一旦記憶される。
【0033】
続いて、有効クロックパルス算出手段105は、まず、ステップ201で回路記述記憶手段101より図11に示す回路記述中のレジスタ記述FF1、FF2を読み込む。
【0034】
次いで、ステップ202で全てのレジスタFF1、FF2を処理したかどうか検査し、処理していなければ、次のステップ203に進む。
【0035】
ステップ203では未処理のレジスタの内の1つFF1を対象レジスタとする。
【0036】
ステップ204で信号変化記憶手段104より図13に示す信号変化の情報中のレジスタFF1のクロック端子FF1/CKの信号変化と、レジスタFF1の出力端子FF1/Qの信号変化とを読み込む。
【0037】
レジスタFF1のクロック端子FF1/CKのデータ伝搬クロックエッジ(図13の例では、0ns〜30nsまでの各2nsごとの立ち上がり信号変化)間にレジスタの出力端子FF1/Qの信号変化のあるクロックパルスからなるクロック信号変化を図14に示す形式で算出し、有効クロック信号変化記憶手段106に記憶する。そして、ステップ202に戻る。
【0038】
ステップ202で全てのレジスタFF1、FF2を処理したかどうか検査しFF2について処理していないのでステップ203に進む。
【0039】
続いて、ステップ203で未処理のレジスタの1つFF2を対象レジスタとする。ステップ204で信号変化記憶手段104より図13に示す信号変化情報中のレジスタFF2のクロック端子FF2/CKの信号変化と、レジスタFF2の出力端子FF2/Qの信号変化とを読み込む。
【0040】
レジスタFF2のクロック端子FF2/CKのデータ伝搬クロックエッジ(図13の例では、0ns〜30nsまでの2nsごとの立ち上がり信号変化)間にレジスタFF2の出力端子FF2/Qの信号変化のあるクロックパルスからなるクロック信号変化を図14に示す形式で算出し、有効クロック信号変化記憶手段106に記憶する。そして、ステップ202に戻る。
【0041】
したがって、有効クロック信号変化記憶手段106には、図14に示すように、有効クロックパルス算出手段105で得られたインスタンスFF1、FF2のクロック入力端子FF1/CK、FF2/CKの信号変化の内、FF1/Q、FF2/Qの信号変化を引き起こしたもののみが抽出されたことになる。
【0042】
ステップ202で全てのレジスタを処理したかどうか検査し、処理しているので終了する。
【0043】
このようにして、LSIの回路記述とテストベクタとが既知である状況において、回路記述記憶手段101に回路記述(図11参照)を、テストベクタ記憶手段102にテストベクタ(図12)を予め記憶しておけば、図1の構成によって、有効クロックパルス算出手段105によって図14に示すような有効クロック信号変化を算出することができる。
【0044】
そして、この有効クロック信号変化が分かれば、クロックの停止可能な状況を明確に把握することができる。つまり、図14の一方のインスタンスFF1のクロック入力端子FF1/CKに加わるクロックパルスの内、そのインスタンスFF1の機能に影響を及ぼす入力クロックパルスは、2ns、6ns、10ns、14ns、18ns、22ns、26ns、30ns、…のときなので、それ以外のタイミングに入力されるクロックパルスは停止させることができる。また、他方のインスタンスFF2のクロック入力端子FF2/CKに加わるクロックパルスの内、そのインスタンスFF2の機能に影響を及ぼすクロックパルスは、12ns、16ns、28ns、…のときなので、それ以外のタイミングに入力されるクロックパルスは停止させることができる。
【0045】
したがって、図11に示す回路記述の仕様が明確化されていない場合でも、本発明の装置を用いてクロックパルスの停止可能なタイミングを把握した上で、図14に示すクロックパルス以外の不要なクロックパルスを削減(クロック入力を停止)するクロック制御回路を設計すれば、回路記述の機能を何ら損なうことなく、無駄な消費電力を低減することができる。
【0046】
このため、LSI設計者がクロック制御回路を設計する際の機能仕様を与えることが可能となる。また、この手段は、他の考えられる手段と比べて高速に算出可能である。
【0047】
実施形態2
この実施形態2では、クロック最適化装置の全体構成は、図1に示したものと基本的に同じである。ただし、有効クロックパルス算出手段105が図3に示すフローチャートに従って動作するように構成されている点が実施形態1の場合と異なっている。
【0048】
次に、この実施形態2のクロック最適化装置において、有効クロック信号変化を算出する場合の動作について説明する。
【0049】
なお、ここでは、一例として、回路記述記憶手段101には図11に示す回路記述が、テストベクタ記憶手段102には図12に示すテストベクタ記述がそれぞれ事前に記憶されているものとする。
【0050】
機能シミュレーション手段103は、回路記述記憶手段101に記憶された図11に示す回路記述にテストベクタ記憶手段102に記憶された図12に示すテストベクタ記述を印加した場合に各インスタンスの入力端子FF1/CK,FF1/D,AND1/A,AND1/B,FF2/CK,FF2/D・出力端子FF1/Q,AND1/Y,FF2/Qの信号変化がどのようになるかを擬似的に算出(シミュレーション)し、この信号変化の情報が図13に示す形式で信号変化記憶手段104に記憶される。ここまでの動作は、実施形態1の場合と同様であるが、次の有効クロックパルス算出手段105の動作が実施形態1の場合と異なる。
【0051】
すなわち、この実施形態2における有効クロックパルス算出手段105は、あるレジスタ素子すなわちフリップフロップのクロックに同期して転送した信号が、伝搬先であるレジスタ素子の出力値に影響を及ぼす入力クロックパルスのみを抽出する。つまり、レジスタ素子のクロックにクロックパルスが無かった場合に、伝搬先のレジスタ素子の出力値が異なる結果となってしまうようなクロックパルスのみを抽出する。
【0052】
そこで、この実施形態2における有効クロックパルス算出手段105は、図3のフローチャートに示すように動作する。
【0053】
まず、ステップ301で回路記述記憶手段101より図11に示す回路記述情報を読み込む。
【0054】
続いて、ステップ302で、全てのレジスタFF1、FF2を処理したかどうか検査し、処理していなければ、ステップ303に進む。
【0055】
このステップ303では、未処理のレジスタ記述のインスタンスの1つ(ここではFF1)を対象レジスタとする。
【0056】
ステップ304で、このレジスタFF1の出力端子FF1/Qの信号変化の影響を受ける最初の伝搬先のレジスタ記述のインスタンスの出力端子(ここでは、FF2の出力端子FF2/Q)を求める。
【0057】
次に、ステップ305で信号変化記憶手段104より図13に示す信号変化情報を読み込み、対象レジスタの出力端子FF1/Qの出力が変化しないと仮定した場合の伝搬先のレジスタ記述のインスタンスFF2の出力端子FF2/Qの信号変化の有無を調べる。
【0058】
ステップ306で、対象レジスタFF1の出力端子FF1/Qが変化しないと仮定した場合と、仮定しない場合とで伝搬先のインスタンスFF2の出力端子FF2/Qの信号変化が異なるクロックパルスからなるクロック信号変化を図15に示す形式で算出し、有効クロック信号変化記憶手段106に記憶する。そしてステップ302に戻る。
【0059】
ステップ302で全てのレジスタFF1、FF2を処理したかどうか検査し、FF2について処理していないのでステップ303に進む。
【0060】
次に、ステップ303で未処理のレジスタの1つFF2を対象レジスタとする。ステップ304でこのレジスタFF2の出力端子FF2/Qの信号変化の影響を受ける最初の伝搬先端子Qを算出する。
【0061】
ステップ305で信号変化記憶手段104より信号変化情報を読み込み対象レジスタの出力端子FF1/Qが変化しないと仮定した場合の伝搬先端子Qの信号変化を算出する。
【0062】
ステップ306で対象レジスタFF2の出力端子FF2/Qが変化しないと仮定した場合と、仮定しない場合とで伝搬先端子Qの信号変化が異なるクロックパルスからなるクロック信号変化を図15に示す形式で算出し、有効クロック信号変化記憶手段106に記憶する(ステップ306)。そして、ステップ302に戻る。
【0063】
ステップ302で全てのレジスタを処理したかどうか検査し、処理しているので終了する。
【0064】
以上により、この実施形態2では、あるレジスタ素子のクロックに同期して転送した信号が伝搬先であるレジスタ素子の出力値に影響を及ぼす入力クロックパルスのみを抽出するので、図2のフローチャートに基づいて有効クロックパルスを算出する実施形態1の場合よりも、クロックパルスをより一層削減したクロック信号変化を算出することが可能となる。
【0065】
実施形態3
図4は本発明の実施形態3に関わるクロック最適化装置の構成を示すブロック図である。
【0066】
この実施形態3のクロック最適化装置は、クロックパルスの削減効果がどの程度であるかを判断できるように、図1の構成に加えて、さらにクロック削減率算出手段401と、クロック削減率記憶手段402とを設けた点に特徴がある。
【0067】
上記のクロック削減率算出手段401は、図5のフローチャートに示すような機能を有し、信号変化記憶手段104に記憶されたレジスタ記述のクロック入力端子における信号変化と、有効クロック信号変化記憶手段106に記憶されたレジスタ記述のクロック入力端子における信号変化とを比較し、回路記述の機能に影響しないクロックパルスをどの程度削減しうるかを表すクロック削減率を算出するものである。
【0068】
また、クロック削減率記憶手段402は、クロック削減率算出手段401で算出された図16に示すようなクロック削減率を記憶するものである。
【0069】
なお、この実施形態3において、回路記述記憶手段101と、テストベクタ記憶手段102と、機能シミュレーション手段103と、信号変化記憶手段104と、有効クロックパルス算出手段105と、有効クロック信号変化記憶手段106の各構成は、実施形態1の場合と基本的に同じであるから、ここでは詳しい説明は省略する。
【0070】
次に、この実施形態3のクロック最適化装置において、クロック削減率を求める場合の動作について説明する。
【0071】
なお、ここでは、一例として、回路記述記憶手段101には図11に示す回路記述が、テストベクタ記憶手段102には図12に示すテストベクタ記述がそれぞれ事前に記憶されており、また、有効クロックパルス算出手段105は図2に示すフローチャートを用いて有効クロック信号変化を算出するものとする。
【0072】
ここで、機能シミュレーション手段103が図11に示す回路記述に対して図12に示すテストベクタ記述を印加した場合を擬似的に算出(シミュレーション)し、続いて、有効クロックパルス算出手段104が図2に示すフローチャートを用いて図14に示す形式の有効クロック信号変化を算出し、これを有効クロック信号変化記憶手段106に記憶するまでの動作は、実施形態1の場合と同様であるから、ここでは詳しい説明は省略する。
【0073】
クロック削減率算出手段401は、図5のフローチャートにおいて、まず、ステップ501で信号変化記憶手段104より図13に示すレジスタ記述のインスタンスFF1,FF2のクロック信号変化の情報FF1/CK,FF2/CKを比較元の情報として読み込む。
【0074】
次に、ステップ502で有効クロック信号変化記憶手段104より図14に示すクロック信号変化の情報FF1/CK,FF2/CKを比較先の情報として読み込む。
【0075】
ステップ503で、全てのレジスタ記述のインスタンスFF1,FF2のクロック信号変化FF1/CK、FF2/CKを処理したかどうか検査する。処理していなければ、次のステップ504に進み、未処理の比較元の1つのクロック信号変化の情報FF1/CKを対象比較元クロック信号変化とする。
【0076】
ステップ505で、この対象比較元クロック信号変化FF1/CKと同じ図14の比較先のクロック信号変化FF1/CKを対象比較先クロック信号変化とする。
【0077】
ステップ506で、ステップ504とステップ505で得られる各クロック信号変化の情報に基づいてクロック削減率を次式▲1▼によって算出する。
【0078】
クロック削減率=1−(対象比較先クロック信号変化のクロックパルス数÷対象比較元クロック信号変化のクロックパルス数) … ▲1▼
たとえば、このクロックパルスFF1/CKの場合は、1−(8÷16)=0.5となる。
【0079】
こうして得られたクロック削減率の値がクロック削減率記憶手段202に記憶される。そして、ステップ503に戻る。
【0080】
ステップ503で、全てのレジスタのクロック信号変化FF1/CK、FF2/CKを処理したかどうか検査し、FF2/CKについて処理していないのでステップ504に進む。
【0081】
ステップ504で、次に未処理のクロック信号変化の1つFF2/CKを対象比較元のクロック信号変化とする。
【0082】
ステップ505で、図13の対象比較元クロック信号変化FF2/CKと同じ図14のクロック入力の比較先クロック信号変化FF2/CKを対象比較先のクロック信号変化とする。
【0083】
ステップ506で、上記▲1▼式に基づいてクロック削減率を算出する。すなわち、このクロックパルスFF2/CKの場合には、1−(4÷16)=0.25となる。
【0084】
こうして得られたクロック削減率の値がクロック削減率記憶手段202に記憶される。そして、ステップ503に戻る。
【0085】
ステップ503で、全てのレジスタのクロック信号変化FF1/CK、FF2/CKを処理したかどうか検査し、処理したので終了する。
【0086】
このようにして、クロック削減率記憶手段402には、図16に示すように、クロック削減率算出手段401で得られた図11に示す回路記述のレジスタ記述のインスタンスFF1,FF2のクロック入力端子FF1/CK、FF2/CKにおけるクロック削減率が記憶される。
【0087】
したがって、クロック削減率記憶手段402に記憶されているクロック削減率の値を検討することで、たとえば、LSI設計者に対して、どのレジスタ記述のインスタンスのクロックパルスを削減すれば、一層消費電力の削減に効果的かといった指針を与えることが可能となる。また、このクロック削減率により、具体的な消費電力の低減効果を試算して報告することが可能となる。
【0088】
実施形態4
図6はこの実施形態4に関わるクロック最適化装置の構成を示すブロック図である。
【0089】
実施形態1〜3に示したようなクロック最適化装置を用いてクロックパルスの最適化を図り、クロックパルスを削減するクロック制御回路を新たに製作した場合、この新たに製作されたクロック制御回路が所期の動作を確実に実行するものかどうかを予め検証することが必要となる。
【0090】
たとえば、図11に示した回路記述の情報に対して、本発明のクロック最適化装置を用いてクロックパルスの最適化を図り、図15に示すような有効クロックパルスが各インスタンスFF1,FF2に加わるようなクロック制御回路X1,X2を開発し、このクロック制御回路X1,X2を図17に示すように接続した場合、これらの各クロック制御回路X1,X2が図15に示すような有効クロックパルスを含むクロックパルスを確実に発生することを確認する作業が必要である。
【0091】
そこで、この実施形態4では、図11に示す回路記述と、図17に示す回路記述とを共に回路記述記憶手段101に予め記憶しておくとともに、図1に示した構成に加えて、さらに、クロック信号変化差分算出手段601と、クロック信号変化差分記憶手段602とを設けている。
【0092】
上記のクロック信号変化差分算出手段601は、図7のフローチャートに示すような機能を有し、信号変化記憶手段104に記憶された図17の回路記述の場合のレジスタ記述のクロック入力端子FF1/CK,FF2/CKにおける信号変化(比較元)と、図11の回路記述の場合のレジスタ記述のクロック入力端子FF1/CK,FF2/CKにおける信号変化(比較先)とを比較して、比較先のクロック信号変化に不足しているクロックパルスを算出するものである。
【0093】
また、クロック信号変化差分記憶手段602は、クロック信号変化差分算出手段601で算出された不足しているクロックパルスを記憶するものである。
【0094】
なお、この実施形態4において、回路記述記憶手段101と、テストベクタ記憶手段102と、機能シミュレーション手段103と、信号変化記憶手段104と、有効クロックパルス算出手段105と、有効クロック信号変化記憶手段106の各構成は、実施形態2の場合と基本的に同じであるから、ここで詳しい説明は省略する。
【0095】
次に、この実施形態4において、クロック信号変化の差分を算出する場合の動作について説明する。
【0096】
なお、ここでは、一例として、回路記述記憶手段101には図11に示す回路記述と図17に示す回路記述とが事前に記憶されており、また、テストベクタ記憶手段102には図12に示すテストベクタ記述がそれぞれ事前に記憶されており、さらに、有効クロックパルス算出手段105は図3に示すフローチャートを用いて有効クロック信号変化を算出するものとする。
【0097】
機能シミュレーション手段103は、まず、回路記述記憶手段101に記憶された図11に示す回路記述にテストベクタ記憶手段102に記憶された図12に示すテストベクタ記述を印加した場合の各インスタンスの入力端子・出力端子の信号変化がどのようになるかを擬似的に算出(シミュレーション)し、図13に示すような信号変化を信号変化記憶手段104に出力する。
【0098】
次に、機能シミュレーション手段103は、同様にして、回路記述記憶手段101に記憶された図17に示す回路記述にテストベクタ記憶手段102に記憶された図12に示すテストベクタ記述を印加した場合に各インスタンスの入力端子・出力端子の信号変化がどのようになるかを擬似的に算出(シミュレーション)し、図18に示す信号変化記憶手段104に出力する。
【0099】
したがって、信号変化記憶手段104には、図11の回路記述に基づく図13に示すような信号変化と、図17の回路記述に基づく図18に示すような信号変化とがそれぞれ記憶されることになる。
【0100】
続いて、有効クロックパルス算出手段105は、実施形態2の場合と同様に、図3に示すフローチャートに基づいて、回路記述記憶手段101に記憶された図11に示す回路記述と、信号変化記憶手段10に記憶されたレジスタ記述の各クロック端子FF1/CK、FF2/CKの信号変化とレジスタ記述の出力端子FF1/Q,FF2/Qの信号変化とから有効クロック信号変化を図15に示す形式で抽出し、これを有効クロック信号変化記憶手段106に記憶する。
【0101】
引き続いて、クロック信号変化差分算出手段601は、図7のフローチャートに示すように、まず、ステップ701で信号変化記憶手段104より図18に示すレジスタのクロック信号変化情報を比較元のクロック信号変化情報として読み込む。
【0102】
次に、ステップ702で有効クロック信号変化記憶手段106から図15に示すクロック信号変化情報を比較先のクロック信号変化情報として読み込む。
【0103】
続いて、ステップ703で、全てのレジスタのクロック信号変化FF1/CK、FF2/CKを処理したかどうか検査し、処理していなければステップ504に進み、未処理の比較元のクロック信号変化の1つFF1/CKを対象比較元のクロック信号変化とする。
【0104】
ステップ705で、図18に示す対象比較元のクロック信号変化FF1/CKと同じ図15に示すクロック入力のクロック信号変化FF1/CKを対象比較先のクロック信号変化とする。
【0105】
そして、ステップ706で、図15の比較先のクロック信号変化FF1/CKとしては存在するが、図18の比較元のクロック信号変化FF1/CKとしては存在しないクロックパルスをクロック信号変化差分情報として算出し(図19参照)、この情報をクロック信号変化差分記憶手段602に記憶する。そして、ステップ703に戻る。
【0106】
ステップ703で、全てのレジスタのクロック信号変化FF1/CK、FF2/CKを処理したかどうか検査し、FF2/CKについて処理していないのでステップ504に進む。
【0107】
ステップ704で、次に未処理の比較元クロック信号変化の1つFF2/CKを対象比較元クロック信号変化とする。
【0108】
ステップ705で、図18に示す対象比較元クロック信号変化FF2/CKと同じ図15に示すクロック入力の比較先クロック信号変化FF2/CKを対象比較先クロック信号変化とする。
【0109】
ステップ706で、図15の比較先のクロック信号変化にあって図18の比較元のクロック信号変化には無いクロックパルスをクロック信号変化差分情報として算出し(図19参照)、クロック信号変化差分記憶手段602に記憶する。そして、ステップ503に戻る。
【0110】
ステップ703で、全てのレジスタのクロック信号変化FF1/CK、FF2/CKを処理したかどうか検査し、処理したので終了する。
【0111】
このようにして、図11に示す回路記述と、図17に示すクロック制御回路X1,X2を挿入した回路記述と、図12に示すテストベクタ記述とから、図19に示すようなクロック信号変化差分情報を算出することにより、LSI設計者の挿入したクロック制御回路X1,X2における制御動作の誤りを検証することが可能となる。
【0112】
これは、従来、シミュレーション結果のみから誤りを検証する方法と比較して、原因個所が即座に特定できるので効率的である。
【0113】
実施形態5
図8はこの実施形態5に関わるクロック最適化装置の構成を示すブロック図である。
【0114】
実施形態1〜3に示したような本発明のクロック最適化装置を用いてクロッパルスの最適化を図るのみならず、その最適化を実現するためのクロック制御回路を元の回路記述に挿入した最適化済の回路記述が自動的に設計できれば、設計に要する労力を削減できるために都合がよい。
【0115】
そこで、この実施形態5では、図1に示した構成に加えて、さらに、クロック制御記述作成手段801と、クロック制御記述記憶手段802と、クロック制御記述挿入手段803と、最適化済回路記述記憶手段804とを設けている。
【0116】
上記のクロック制御記述作成手段801は、図9のフローチャートに示す機能を有し、信号変化記憶手段104に記憶された、レジスタ記述のインスタンスのクロック入力端子FF1/CK,FF2/CKにおける信号変化と、有効クロック信号変化記憶手段106に記憶された有効クロックパルスとから、レジスタ記述のインスタンスに入力されるクロックパルスの内で各インスタンスのデータ転送に寄与するクロックパルスのみを発生するクロック制御回路(図20,図21参照)の記述を算出するものである。
【0117】
クロック制御記述記憶手段802は、上記のクロック制御記述作成手段801で算出されたクロック制御回路記述を記憶する。
【0118】
クロック制御記述挿入手段803は、図10のフローチャートに示す機能を有し、クロック制御記述記憶手段802に記憶されたクロック制御回路記述を回路記述記憶手段101に予め記憶されている回路記述のクロック配線の途中に挿入した回路記述を得るものである。
【0119】
最適化済回路記述記憶手段804は、上記のクロック制御記述挿入手段803で算出されたクロック制御回路記述を記憶する。
【0120】
なお、この実施形態5において、回路記述記憶手段101と、テストベクタ記憶手段102と、機能シミュレーション手段103と、信号変化記憶手段104と、有効クロックパルス算出手段105と、有効クロック信号変化記憶手段106の各構成は、実施形態2の場合と基本的に同じであるから、ここでは詳しい説明は省略する。
【0121】
次に、この実施形態5のクロック最適化装置において、最適化された回路記述を算出する場合の動作について説明する。
【0122】
なお、ここでは、一例として、回路記述記憶手段101には図11に示す回路記述が、テストベクタ記憶手段102には図12に示すテストベクタ記述がそれぞれ事前に記憶されており、また、有効クロックパルス算出手段105は図3に示すフローチャートを用いて有効クロック信号変化を算出するものとする。
【0123】
ここで、機能シミュレーション手段103が図11に示す回路記述に対して図12に示すテストベクタ記述を印加した場合を擬似的に算出(シミュレーション)し、続いて、有効クロックパルス算出手段104が図3に示すフローチャートを用いて図15に示す形式の有効クロック信号変化を算出し、これを有効クロック信号変化記憶手段106に記憶するまでの動作は、実施形態2の場合と同様であるから、ここでは詳しい説明は省略する。
【0124】
次に、クロック制御記述作成手段801は、図9のフローチャートに示すように、まず、ステップ901で信号変化記憶手段104より図13に示すレジスタのクロック信号変化情報を比較元のクロック信号変化情報として読み込む。
【0125】
次に、ステップ902で有効クロック信号変化記憶手段106より図15に示すクロック信号変化情報を比較先のクロック信号変化情報として読み込む。
【0126】
ステップ903で、全てのレジスタのクロック信号変化FF1/CK、FF2/CKを処理したかどうか検査し、処理していなければステップ904に進み、未処理の比較元のクロック信号変化の1つFF1/CKを対象比較元のクロック信号変化とする。
【0127】
続いて、ステップ905で、この対象比較元のクロック信号変化FF1/CK(図13参照)と同じクロック入力となる有効クロック信号変化FF1/CK(図15参照)を対象比較先のクロック信号変化とする。
【0128】
ステップ906で比較元と比較先の両クロックの信号変化FF1/CKに基づいて、図20に示すようなステートマシン2001を生成し、このステートマシン2001の出力と比較元のクロック信号変化とを共に入力とする論理積記述を含めたクロック制御記述を算出する。そして、この記述情報をクロック制御記述記憶手段802に記憶した後、ステップ503に戻る。
【0129】
ここで、図20に示すステートマシン2001は、比較元のクロック信号変化を入力とし、クロックパルスが比較元のクロック信号変化として存在するが、比較先のクロック入力変化としては存在しないときには“1”を、それ以外は“0”を出力する。
【0130】
ステップ903で、全てのレジスタのクロック信号変化FF1/CK、FF2/CKを処理したかどうか検査し、FF2/CKについて処理していないのでステップ504に進む。
【0131】
ステップ904で、次に未処理の比較元クロック信号変化の1つFF2/CKを対象比較元のクロック信号変化とする。
【0132】
ステップ905で、対象比較元のクロック信号変化FF2/CK(図13参照)と同じクロック入力となる有効クロック信号変化FF2/CK(図15参照)を対象比較先クロック信号変化とする。
【0133】
ステップ906で、比較元と比較先の両クロックの信号変化FF2/CKに基づいて、図21に示すようなステートマシン2002を生成し、このステートマシン2002の出力と比較元のクロック信号変化とを共に入力とする論理積記述を含めたクロック制御記述を算出する。そして、この記述情報をクロック制御記述記憶手段802に記憶した後、ステップ503に戻る。
【0134】
ステップ903で、全てのレジスタのクロック信号変化FF1/CK、FF2/CKを処理したかどうか検査し、処理しておれば終了する。
【0135】
引き続いて、クロック制御記述挿入手段803は、図10のフローチャートに示すように、まず、ステップ1001で、クロック制御記述記憶手段802から図20および図21に示すクロック制御記述情報を読み込む。
【0136】
次に、ステップ1002で、回路記述記憶手段101より図11に示す回路記述を読み込む。
【0137】
ステップ1003で、全てのレジスタFF1、FF2のクロック制御記述を処理したかどうか検査し、処理していない場合にはステップ1004に進み、図20に示す未処理のクロック制御記述の1つを対象クロック制御記述とする。
【0138】
ステップ1005で、対象クロック記述に対応するレジスタ記述のクロック入力FF1/CKを対象クロック入力とする。
【0139】
ステップ1006で、対象クロック入力FF1/CKと対象クロック入力につながる配線を切断し、図20に示すクロック制御記述を挿入する。これにより、たとえば、図17における一方のクロック制御回路X1が付加されたことになる。そして、ステップ1003に戻る。
【0140】
ステップ1003で、全てのレジスタFF1、FF2のクロック制御記述を処理したかどうか検査し、FF2について処理していないのでステップ1004に進む。
【0141】
次に、ステップ1004で図21に示す未処理のクロック制御記述の1つを対象クロック制御記述とする。
【0142】
ステップ1005で、対象クロック記述に対応するレジスタ記述のクロック入力FF2/CKを対象クロック入力とする。
【0143】
ステップ1006で、対象クロック入力FF2/CKと対象クロック入力につながる配線を切断し、図21に示すクロック制御記述を挿入する。これにより、たとえば、図17における他方のクロック制御回路X2が付加されたことになる。そして、ステップ1003に戻る。
【0144】
ステップ1003で、全てのレジスタのクロック制御記述FF1/CK、FF2/CKを処理したかどうか検査し、処理したので、ステップ1007でクロック制御記述挿入後の最適化された回路記述(図17参照)を最適化済回路記述記憶手段804に記憶する。
【0145】
このように、この実施形態5では、図11に示す回路記述と、図12に示すテストベクタ記述とから、図17に示すクロック制御回路X1,X2の回路記述を算出することにより、図11に示す回路記述の仕様が明確化されていない場合でも、図11に示す回路記述の機能を満足するクロックパルスの削減されたクロック制御回路X1,X2を設計することが可能となる。
【0146】
【発明の効果】
本発明は、次の効果を奏する。
【0147】
(1) 請求項1記載の発明では、回路記述の仕様が明確化されていない場合でも、削減可能なクロックパルスを短時間の内に自動的に調べることできる。そして、この情報に基づいてクロック最適化のためのクロック制御回路を設計する際の機能仕様を与えることが可能となる。したがって、回路記述の機能を何ら損なうことなく、無駄な消費電力を低減したLSIを得ることができる。
【0148】
(2) 請求項2記載の発明では、請求項1の構成よりも有効クロックパルスの削減率を一層向上させることができる。
【0149】
(3) 請求項3記載の発明では、クロック削減率を判断できるので、回路記述の内のいずれのレジスタ記述のインスタンスに対してクロックパルスを削減すれば消費電力の削減に効果的かといった指針を与えることが可能となる。
【0150】
(4) 請求項4記載の発明では、クロック最適化のためにクロックパルスを削減するクロック制御回路を新たに設計する場合、そのクロック制御回路が機能的に誤りが無いかどうかを確実に検証することができる。
【0151】
(5) 請求項5記載の発明では、最適化された回路記述を自動的に作成することができ、回路設計の手間と労力を削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1および実施形態2に関わるクロック最適化装置のブロック図
【図2】本発明の実施形態1に関わる有効クロックパルス算出手段の動作説明のフローチャート
【図3】本発明の実施形態2に関わる有効クロックパルス算出手段の動作説明のフローチャート
【図4】本発明の実施形態3に関わるクロック最適化装置のブロック図
【図5】図4の装置のクロック削減率算出手段の動作説明のフローチャート
【図6】本発明の実施形態4に関わるクロック最適化装置のブロック図
【図7】図6の装置のクロック信号変化比較手段の動作説明のフローチャート
【図8】本発明の実施形態5に関わるクロック最適化装置のブロック図
【図9】図8の装置のクロック制御記述作成手段の動作説明のフローチャート
【図10】図8の装置のクロック制御記述挿入手段の動作説明のフローチャート
【図11】回路記述記憶手段に記憶された回路記述のデータ例を示す図
【図12】テストベクタ記憶手段に記憶されたテストベクタのデータ例を示す図
【図13】信号変化記憶手段に記憶されたデータ例を示す図
【図14】有効クロック信号変化記憶手段に記憶されたデータ例を示す図
【図15】有効クロック信号変化記憶手段に記憶されたデータ例を示す図
【図16】クロック削減率記憶手段に記憶されたクロック削減率のデータ例を示す図
【図17】本発明の実施形態4において回路記述記憶手段に記憶された回路記述のデータ例を示す図
【図18】図17の回路に基づいて信号変化記憶手段に記憶された信号変化のデータ例を示す図
【図19】クロック信号変化差分記憶手段に記憶されたクロック信号変化の差分データの一例を示す図
【図20】クロック制御記述記憶手段に記憶されたクロック制御回路の回路記述の一例を示す図
【図21】クロック制御記述記憶手段に記憶されたクロック制御回路の回路記述の一例を示す図
【符号の説明】
101…回路記述記憶手段、102…テストベクタ記憶手段、103…機能シミュレーション手段、104…信号変化記憶手段、105…有効クロックパルス算出手段、106…有効クロック信号変化記憶手段、401…クロック削減率算出手段、402…クロック削減率記憶手段、601…クロック信号変化差分算出手段、602…クロック信号変化差分記憶手段、801…クロック制御記述作成手段、802…クロック制御記述記憶手段、803…クロック制御記述挿入手段、804…最適化済回路記述記憶手段、X1,X2…クロック制御回路。
Claims (4)
- 回路記述を予め記憶する回路記述記憶手段と、
テストベクタを予め記憶するテストベクタ記憶手段と、
前記回路記述記憶手段とテストベクタ記憶手段に記憶された情報に基づいて前記回路の動作をシミュレーションする機能シミュレーション手段と、
前記両記憶手段の情報に基づいて前記回路を構成する部分回路の出力データの変化タイミングと前記部分回路に供給されるクロックパルスの変化タイミングを取得し、前記部分回路に入力されるクロックパルスの内で、レジスタ記述のインスタンスに入力されるクロックパルス信号の内で回路記述の出力信号変化に影響しないパルス信号を除いたクロックパルスを抽出する有効クロックパルス算出手段と、
前記有効クロックパルス算出手段で抽出されたクロックパルスを前記テストベクタ記憶手段に記憶されたクロックパルスと置換するテストベクタ変更手段と、
を備えることを特徴とするクロック最適化装置。 - 請求項1記載のクロック最適化装置において、
前記有効クロックパルス算出手段で算出された有効クロックパルスが、前記各インスタンスに入力される全クロックパルスに占める割合に基づいて、クロックパルスの削減率を算出するクロック削減率算出手段を備えることを特徴とするクロック最適化装置。 - 請求項1記載のクロック最適化装置において、
前記回路記述記憶手段に記憶されている回路記述にクロックパルス削減用のクロック制御回路を挿入して最適化された新たな回路記述を構成した場合に、この新たな回路記述に対して前記テストベクタを加えた場合の信号変化を算出して記憶する信号変化記憶手段と、
前記有効クロックパルス算出手段で算出された有効クロックパルスの信号変化を記憶する有効クロック信号変化記憶手段と、
前記両記憶手段に記憶されている各信号変化の差分を算出するクロック信号変化差分算出手段と、
を備えることを特徴とするクロック最適化装置。 - 請求項1記載のクロック最適化装置において、
前記有効クロックパルス算出手段で算出された有効クロックパルスを発生するクロック制御回路の記述を算出するクロック制御記述作成手段と、
このクロック制御記述記憶手段に記憶されたクロック制御回路記述を、前記回路記述記憶手段に予め記憶されている回路記述のクロック配線の途中に挿入するクロック制御記述挿入手段と、
このクロック制御記述挿入手段で得られた最適化済の回路記述を記憶する最適化済回路記述記憶手段と、
を備えることを特徴とするクロック最適化装置。
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Applications Claiming Priority (1)
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|---|---|---|---|
| JP29187398A JP4209010B2 (ja) | 1998-10-14 | 1998-10-14 | クロック最適化装置 |
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Family Applications (1)
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