JP3625273B2 - 眼科蛍光染色画像表示システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、眼科蛍光染色画像表示システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、眼科用の細隙顕微鏡等で被検眼の前眼部等を対象とする蛍光染色画像の観察や画像出力を行う場合、検者の眼と、近年技術進歩が著しいカラーテレビカメラとの光学的な解像能力の相違により、細隙顕微鏡の接眼鏡で観察される蛍光染色画像と、カラーテレビカメラで撮像され画像表示される蛍光染色画像とでは、輝度分布や色相が異なるものとなり、このため、検者は観察画像に関して違和感を伴いつつ被検眼の検査を行うことを余儀なくされていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来においても、被検眼の前眼部等を対象とするカラーテレビカメラで撮像して得られる蛍光染色画像に対する画像処理を行い、その輝度分布や色相を接眼鏡で観察される蛍光染色画像に対して違和感のない画像となるように修正する試みもなされているが、従来の方法は単に前記カラーテレビカメラで撮像した蛍光染色画像に対する赤、青、緑各色の成分をその都度調整して輝度分布や色相の修正を行うものであり、上述した検者の観察時の違和感を除去するまでには至っていないのが現状である。
【0004】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、カラー画像撮影装置にて撮像した被検眼の蛍光染色画像に対する画像処理過程を改良し、検者の蛍光染色画像の観察時の違和感を払拭し得る眼科蛍光染色画像表示システムを提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、被検眼を照明する照明光路中に蛍光染色物質を励起する励起照明光を透過させる励起フィルターを挿脱可能に配置した照明光学系と、前記照明光学系により照明される被検眼からの励起反射光を観察撮像するための観察撮像光路に、前記励起反射光のうち特定の波長の光領域を蛍光として透過させる吸収フィルターを挿脱可能に配置した観察撮像系と、この吸収フィルターを透過する蛍光を含む被検眼の画像を撮像するカラー画像撮像装置と、前記吸収フィルターを透過する蛍光を含む画像を観察する観察部と、前記カラー画像撮像装置より出力されるカラー画像信号を画像処理して、被検眼の蛍光染色画像を背景画像とともに画像出力する画像処理装置と、を有する眼科蛍光染色画像表示システムにおいて、入力された画像信号を処理し、赤色・緑色・青色各色信号の各濃度分布グラフを自動的に表示して、その輝度レベルと背景レベルとを自動的に調整し、その調整した輝度レベルと背景レベルの各値を記憶する画像処理装置を設け、前記画像信号の処理は、前記カラー画像信号における赤色・緑色・青色各信号を基に輝度レベルが最小となる画像信号を抽出し、赤色・緑色・青色各信号の輝度レベルが最小値となる値を背景レベル値として自動的に算出して記憶するとともに、前記カラー画像信号における赤色・緑色・青色の各信号を基に輝度レベルが飽和した信号を抽出して、緑色の輝度レベルが最大となる値と赤色・青色の各信号を基に赤色・青色の各信号の輝度レベルが最小となる値をそれぞれ自動的に算出し、これらの算出値を調整値として記憶し、その後、緑色信号の輝度レベルに関しては、前記観察撮像系で観察される蛍光染色画像Jと対比しながら、適切な輝度レベル値(Glmax)になるように補正して、その輝度レベル値(Glmax)を記憶する処理と、青色信号の背景レベルに関しては、前記観察撮像系で観察される蛍光染色画像Jと対比し、かつ、緑色信号の輝度レベルと対比しながら適切な背景レベル値(Blmin)になるように補正して、その背景レベル値(Blmin)を記憶する処理を行うことを特徴とするものである。
【0006】
本発明によれば、上述した画像処理装置による背景画像と蛍光染色画像に関する蛍光染色画像処理機能によって、接眼部で観察される蛍光染色画像と比較しても、カラー画像撮像装置で撮像され画像処理装置により処理されて画像表示される蛍光染色画像に違和感がなく、しかも同等以上の画質を有する画像として観察することが可能な眼科蛍光染色画像表示システムを提供することができる。
【0007】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の眼科蛍光染色画像表示システムにおいて、前記照明光路中への手動での励起フィルターの挿入を検出する検出手段を備えるとともに、前記検出手段の検出信号に基づき、観察撮像光路中へ吸収フィルターを自動挿入するとともに前記蛍光染色画像処理機能を起動する制御手段をさらに備えていることを特徴とするものである。
【0008】
励起フィルターの照明光学系への挿入に伴い蛍光染色画像の処理機能を自動的に起動して速やかに蛍光染色画像の画像出力を行うことが可能となり、蛍光染色画像の観察や撮像及び画像出力時の操作性を向上できる。
【0009】
請求項3記載の発明は、請求項1記載の眼科蛍光染色画像表示システムにおいて、前記照明光路中への励起フィルターの挿脱と、観察撮像光路中への吸収フィルターの挿脱とを各々行うフィルター駆動手段と、蛍光撮像モード、通常撮像モードを設定するモード設定手段と、蛍光撮像モード、通常撮像モードの設定に応じて、前記フィルター駆動手段を制御し、前記照明光路中への励起フィルターの挿脱と、観察撮像光路中への吸収フィルターの挿脱とを連動させて行う制御手段とをさらに備えていることを特徴とするものである。
【0010】
請求項4記載の発明は、請求項3記載の眼科蛍光染色画像表示システムにおいて、前記モード設定手段は、前記フィルター駆動手段により、前記照明光路中への励起フィルターの挿脱と、前記観察撮像光路中への吸収フィルターの挿脱とを選択的に実行させる選択撮像モードをさらに有することを特徴とするものである。
【0011】
また、本発明によれば、励起フィルターの照明光学系への挿入に伴い蛍光染色画像の処理機能を自動的に起動して速やかに蛍光染色画像の画像出力を行うことが可能となり、操作性に優れた眼科蛍光染色画像表示システムを提供することができる。
【0012】
請求項3、4記載の発明によれば、励起フィルター、吸収フィルターの各光路への挿脱を組み合わせて蛍光染色画像の観察、撮像時の多様な使用態様を得ることができる眼科蛍光染色画像表示システムを提供することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0014】
図1は、本発明の実施の形態の眼科蛍光染色画像表示システムを構成する眼科装置の一例である細隙灯顕微鏡1を示すものである。
【0015】
細隙灯顕微鏡1は、テーブル2上に移動機構部3を介して水平横方向及び水平縦方向に移動可能に支持された基台4と、傾倒操作により基台4を水平横方向及び水平縦方向に変位させる操作ハンドル5と、前記基台4により各々支持された観察撮像系6、被検眼Eに照明光を照射する照明光学系8と、観察撮像系6の対物レンズを収納した鏡筒本体9に対峙させた被検者用の顎受部10a、額当て10bを有する顎受け台10とを具備している。照明光学系8は、詳細は後述するフィルターユニット15を備えている。
【0016】
前記鏡筒本体9の側面には、観察倍率変倍用の回転軸を突設し、この回転軸に対して外周に観察撮像系6の観察倍率を示す6,10,16,25,40等の数字を付した操作ノブ11を装着するようになっている。
【0017】
また、鏡筒本体9は、観察部を構成する接眼鏡9aを備えるとともに、テレビリレーレンズ13を介してカラー画像撮像装置であるカラーテレビカメラ20を取り付けている。
【0018】
図2、図3は、本実施の形態の細隙灯顕微鏡1の光学構成の概略を示すものであり、この細隙灯顕微鏡1は、鏡筒本体9に収納した観察撮像系6と、鏡筒本体9にテレビリレーレンズ13を介して取り付けたカラーテレビカメラ20と、観察撮像系6に対し、被検眼Eに対峙させるミラー12に関して直交配置とした照明光学系8とを有している。
【0019】
前記観察撮像系6は、被検眼Eに対峙させる対物レンズ31と、変倍光学系32と、ビームスプリッタ34と、リレーレンズ35と、光路を接眼鏡(接眼鏡筒)9a側に変更するプリズム36と、接眼鏡9aに配置した接眼レンズ37とを具備し、被検眼Eの例えば前眼部像を図2に示す結像点Pに結像し検者眼E0 により観察可能とするようになっている。
【0020】
前記テレビリレーレンズ13は、前記ビームスプリッタ34により分岐される光束を集光する集光レンズ41と、この集光レンズ41からの光束を90度直角に曲げ、カラーテレビカメラ20に入射するミラー42とを具備している。
【0021】
尚、観察撮像系6は、検者眼E0 による立体視が可能なように2系統の構成となっている。
【0022】
前記照明光学系8は、図2に示すように、ハロゲンランプからなる光源51と、この光源51からの光を集光する集光レンズ52及び53と、フィルターユニット15と、この集光レンズ52及び53を通過した光の照射野を調整する視野絞り54と、視野絞り54を通過した光をミラー12に投影する投影レンズ55と、前記光源51と集光レンズ52との間に配置したキセノンランプ等のストロボ光源56とを具備している。
【0023】
前記視野絞り54と被検眼Eとは、投影レンズ55に対して共役の位置になるように配置され、これにより、前記ミラー12を介して被検眼Eの例えば角膜に対し、局所的な照明光(スリット光)を照射し、被検眼Eの角膜断面に対応する前眼部像を観察可能としている。
【0024】
本実施の形態1の細隙灯顕微鏡1は、さらに、図2、図3に示すように、変倍光学系32と集光レンズ33との間の光路に、蛍光観察及び撮像時に使用する吸収フィルター61を駆動手段である電磁ソレノイド65の動作で挿脱可能に配置している。吸収フィルター61は、後述する励起フィルター80により蛍光染色物質Cが発する波長を適切な波長域で透過する波長特性であり、励起フィルター80と組み合わせて疑蛍光が発生しないような波長特性(530nm付近に波長特性)を有している。
【0025】
図3は、フィルターユニット15の詳細を示すものであり、回転操作用の摘み部71を備えた円板部70を照明光学系8内に具備し、この円板部70を軸部72の回りに回転可能に構成するとともに、円板部70の回転に伴い照明光学系8の光軸L0 に順に臨むフィルター群を備えている。
【0026】
前記フィルター群としては、円板部70に円形配置に設けたブルーフィルタ81、グリーンフィルタ82、NDフィルター83、蛍光観察及び撮影時に使用し、蛍光染色物質Cを励起する波長の光を透過させる励起フィルター80が設けられている。さらに円板部70には、通常の観察撮影時に使用するフィルターの無い空洞部84も設けられている。励起フィルター80は、480nm付近に波長特性を有している。
【0027】
また、前記円板部70の外周部には、作動子85aと前記円板部70の外周に設けた凹部70aとの係合により例えば励起フィルター80が照明光学系8の光軸L0 に領域に挿入されたことを検出する検出手段であるマイクロスイッチ85が配置されている。
【0028】
図4は、本実施の形態の眼科蛍光染色画像表示システムの全体構成を示すブロック図である。
【0029】
この眼科蛍光染色画像表示システムは、全体の制御を行う制御手段90を有し、制御手段90に前記マイクロスイッチ85の検出信号を入力するとともに、制御手段90により前記電磁ソレノド65、カラーテレビカメラ20の動作制御を行うようになっている。眼科蛍光染色画像表示システムは、被検眼Eの蛍光撮像モード、通常撮像モード及び選択撮像モード等を設定するモード設定手段100を備えるとともに、カラーテレビカメラ20より出力される画像信号Mの画像処理を後述するような処理手順で行う画像処理装置91及びカラー画像を表示するモニター(カラーモニター)92を備えている。
【0030】
次に、本実施の形態の眼科蛍光染色画像表示システムの動作を被検眼Eの蛍光撮影を行う場合を主にし、図5乃至図9をも参照して説明する。
【0031】
被検眼Eの蛍光撮影を行う場合において、細隙灯顕微鏡1の照明光学系8に設けられた前記摘み部71を操作して、円板部70を回転させ、照明光学系8の光軸L0 に励起フィルター80を臨ませる。
【0032】
これにより、マイクロスイッチ85は、励起フィルター80が照明光学系8の光軸L0 に挿入されたことを示す検出信号を制御手段90に送る。制御手段90は電磁ソレノイド65を駆動し、吸収フィルター61を観察撮像系6の光路に挿入する。制御手段90は同時に画像処理装置91の動作を開始させる。
【0033】
この状態で照明光を発することにより、励起フィルター80を透過した励起照明光B(480nm付近に波長特性)により、蛍光染色体物質Cが励起反射光Dを放ち、その反射光が観察撮像系6に設けられた吸収フィルター61(530nm付近に波長特性)を透過し、蛍光Fとなり、この蛍光Fがビームスプリッタ34により、接眼用蛍光F1とテレビ用蛍光F2とに分割されて、接眼鏡用蛍光F1は接眼鏡9aで蛍光染色画像Jとして観察される。
【0034】
テレビ用蛍光F2は、テレビリレーレンズ13を介してテレビ用蛍光F2に感度特性のあるカラーテレビカメラ20に入射し撮像する。カラーテレビカメラ20により撮像されたテレビ用蛍光F2は画像信号Mとして出力され、画像処理装置91に送られる。
【0035】
以上は前記モード設定手段100にて蛍光撮像モードを設定した場合の動作であり、上述のようにして、画像処理装置91に取り込まれた画像信号Mは、以下のようにして画像処理される。
【0036】
画像処理装置91は、入力された画像信号Mを処理し、図8、図9に示すように、赤色・緑色・青色各信号の各濃度分布グラフを自動的に表示して、その輝度レベルと背景レベルとを自動的に調整し、その調整した輝度レベルと背景レベルの各値を記録する。
【0037】
次に、画像処理装置91により、カラーテレビカメラ20からの画像信号Mにおける赤色・緑色・青色各信号を基に、輝度レベルが最小となる画像信号を抽出し(図8上欄)、赤色・青色・緑色各信号の輝度レベルが最小値になるように、赤色・緑色・青色信号の各濃度分布グラフより各背景レベル値(Rmin、Gmin、Bmin)を自動的に算出して、各背景レベル値(Rmin、Gmin、Bmin)を画像処理装置91の記憶部(図示せず)に記憶する(図8中欄)。以後、赤色・緑色信号の背景レベル値(Rmin、Gmin)は補正しない。
【0038】
次に、画像処理装置91によりカラーテレビカメラ20からの赤色・緑色・青色各信号を基に、輝度レベルが飽和した画像信号を抽出して(図9上欄)、緑色の輝度レベルが最大値になるように、緑色の各濃度分布グラフより輝度レベル値Gmaxを自動的に算出し、また、赤色、青色各信号を基に赤色、青色各信号の各度レベルが最小値になるように算出して、各輝度レベル値(Rmin、Gmax、Bmin)を画像処理装置91の記憶部に記憶する(図9中欄)。以後、赤色・青色信号の輝度レベル値(Rmin、Bmin)は補正しない。
【0039】
次に、緑色信号の輝度レベルに関しては、前記接眼鏡9aで観察される蛍光染色画像Jと対比しながら、適切な輝度レベル値(Glmax)になるように補正して、その輝度レベル値(Glmax)を画像処理装置Nの記憶部に記憶する(図9下欄)。
【0040】
一方、青色信号の背景レベルは、接眼鏡9aで観察される蛍光染色画像Jと対比し、かつ、緑色信号の輝度レベルと対比しながら適切な背景レベル値(Blmin)になるように補正して、その背景レベル値(Blmin)を画像処理装置91の記憶部に記憶する(図8下欄)。
【0041】
これ以降、画像処理装置91は、前記カラーテレビカメラ20からの画像信号Mに対して、上述のようにして設定された輝度レベル値(Glmax)と背景レベル値(Blmin)とを使用して画像処理し、処理結果を画像信号Qとしてモニター92に送り、接眼鏡9aで観察される蛍光染色画像Jと同質又は同質以上の色彩的に違和感のない蛍光染色画像Sとして表示する。
【0042】
この場合の蛍光染色画像Sの一例を図7に示す。図7は被検眼Eの角膜及び結膜周辺領域の蛍光染色画像Sを示すものであり、結膜部分(緑色画像)110にコンタクトレンズの着用に伴う疾患部分像(点で示す)111が観察された。尚、角膜像112及び輪郭部像113(背景画像である緑色画像 斜線を付して示す)と結膜部分像110との輝度差が極めて明瞭となり、接眼鏡9aで観察される蛍光染色画像Jと違和感が無いことが判明した。
【0043】
次に、図10、図11を参照して本実施の形態の眼科蛍光染色画像表示システムの変形例を説明する。
【0044】
図10、図11に示す眼科蛍光染色画像表示システムにおいては、前記照明光学系8の光路中への励起フィルター130の挿脱と、観察撮像系6の光路中への吸収フィルター61の挿脱とを行う2系統構成の電磁ソレノイド131及び前記電磁ソレノイド65からなるフィルター駆動手段を備え、前記モード設定手段100による蛍光撮像モード設定により、制御手段90により励起フィルター130、吸収フィルター61を自動的各光路に挿入するようにしたものである。
【0045】
この構成により、蛍光撮像モード設定と同時に直ちに蛍光染色画像Jの観察や蛍光染色画像Sの撮像及び画像処理動作を行うことが可能となる。
【0046】
尚、前記モード設定手段100により選択撮像モードを設定し、前記照明光学系8の光路中への励起フィルター130の挿入と、観察撮像系6の光路中への吸収フィルター61の挿入とを選択的に行うようにすることもできる。これにより、前記励起フィルター130を経て励起された蛍光を吸収フィルター61を通さずに観察又は撮像したり、励起フィルター130を経ないで励起されていない被検眼Eの画像を吸収フィルター61を通して観察したりという多様な使用態様を得ることができる。
【0047】
【発明の効果】
本発明によれば、接眼部で観察される蛍光染色画像と比較しても、カラー画像撮像装置で撮像され画像処理装置により処理されて画像表示される蛍光染色画像に違和感がなく、しかも同等以上の画質を有する画像として観察することが可能な眼科蛍光染色画像表示システムを提供することができる。
【0048】
また、本発明によれば、励起フィルターの照明光学系への挿入に伴い蛍光染色画像の処理機能を自動的に起動して速やかに蛍光染色画像の画像出力を行うことが可能となり、操作性に優れた眼科蛍光染色画像表示システムを提供することができる。
【0049】
また、本発明によれば、励起フィルターと、吸収フィルターとを組み合わせて蛍光染色画像の観察記録時の多様な使用態様を得ることができる眼科蛍光染色画像表示システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の眼科蛍光染色画像表示システムを構成する眼科装置の一例である細隙灯顕微鏡を示す側面図である。
【図2】図1に示す細隙灯顕微鏡の光学構成を示す概略図である。
【図3】図1に示す細隙灯顕微鏡におけるフィルターユニットの概略平面図である。
【図4】本発明の実施の形態の眼科蛍光染色画像表示システムの構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の実施の形態の眼科蛍光染色画像表示システムの蛍光染色画像を得る処理の流れを示す説明図である。
【図6】本発明の実施の形態の眼科蛍光染色画像表示システムのカラーテレビカメラからモニターに至る蛍光染色画像の処理の流れを示す説明図である。
【図7】本発明の実施の形態における蛍光染色画像の表示例を示す説明図である。
【図8】本発明の実施の形態における画像信号の背景レベルの濃度分布グラフ及び補正手順を示す説明図である。
【図9】本発明の実施の形態における画像信号の輝度レベルの濃度分布グラフ及び補正手順を示す説明図である。
【図10】本発明の実施の形態の細隙灯顕微鏡の変形例の光学構成を示す概略図である。
【図11】本発明の実施の形態の眼科蛍光染色画像表示システムの変形例の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 細隙灯顕微鏡
6 観察撮像系
8 照明光学系
10 顎受け台
12 ミラー
13 テレビリレーレンズ
15 フィルターユニット
20 カラーテレビカメラ
31 対物レンズ
32 変倍光学系
34 ビームスプリッタ
61 吸収フィルター
65 電磁ソレノイド
80 励起フィルター
85 マイクロスイッチ
90 制御手段
91 画像処理装置
92 モニター
100 モード設定手段
111 疾患部分像
112 角膜像
E 被検眼

Claims (4)

  1. 被検眼を照明する照明光路中に蛍光染色物質を励起する励起照明光を透過させる励起フィルターを挿脱可能に配置した照明光学系と、
    前記照明光学系により照明される被検眼からの励起反射光を観察撮像するための観察撮像光路に、前記励起反射光のうち特定の波長の光領域を蛍光として透過させる吸収フィルターを挿脱可能に配置した観察撮像系と、
    この吸収フィルターを透過する蛍光を含む被検眼の画像を撮像するカラー画像撮像装置と、
    前記吸収フィルターを透過する蛍光を含む画像を観察する観察部と、
    前記カラー画像撮像装置より出力されるカラー画像信号を画像処理して、被検眼の蛍光染色画像を背景画像とともに画像出力する画像処理装置と、
    を有する眼科蛍光染色画像表示システムにおいて、
    入力された画像信号を処理し、赤色・緑色・青色各色信号の各濃度分布グラフを自動的に表示して、その輝度レベルと背景レベルとを自動的に調整し、その調整した輝度レベルと背景レベルの各値を記憶する画像処理装置を設け、
    前記画像信号の処理は、前記カラー画像信号における赤色・緑色・青色各信号を基に輝度レベルが最小となる画像信号を抽出し、赤色・緑色・青色各信号の輝度レベルが最小値となる値を背景レベル値として自動的に算出して記憶するとともに、前記カラー画像信号における赤色・緑色・青色の各信号を基に輝度レベルが飽和した信号を抽出して、緑色の輝度レベルが最大となる値と赤色・青色の各信号を基に赤色・青色の各信号の輝度レベルが最小となる値をそれぞれ自動的に算出し、これらの算出値を調整値として記憶し、
    その後、緑色信号の輝度レベルに関しては、前記観察撮像系で観察される蛍光染色画像Jと対比しながら、適切な輝度レベル値(Glmax)になるように補正して、その輝度レベル値(Glmax)を記憶する処理と、
    青色信号の背景レベルに関しては、前記観察撮像系で観察される蛍光染色画像Jと対比し、かつ、緑色信号の輝度レベルと対比しながら適切な背景レベル値(Blmin)になるように補正して、その背景レベル値(Blmin)を記憶する処理を行うこと、
    を特徴とする眼科蛍光染色画像表示システム。
  2. 前記照明光路中への手動での励起フィルターの挿入を検出する検出手段を備えるとともに、前記検出手段の検出信号に基づき、観察撮像光路中へ吸収フィルターを自動挿入するとともに前記蛍光染色画像処理機能を起動する制御手段をさらに備えていることを特徴とする請求項1記載の眼科蛍光染色画像表示システム。
  3. 前記照明光路中への励起フィルターの挿脱と、観察撮像光路中への吸収フィルターの挿脱とを各々行うフィルター駆動手段と、
    蛍光撮像モード、通常撮像モードを設定するモード設定手段と、蛍光撮像モード、通常撮像モードの設定に応じて、前記フィルター駆動手段を制御し、前記照明光路中への励起フィルターの挿脱と、観察撮像光路中への吸収フィルターの挿脱とを連動させて行う制御手段と、
    をさらに備えていることを特徴とする請求項1記載の眼科蛍光染色画像表示システム。
  4. 前記モード設定手段は、前記フィルター駆動手段により、前記照明光路中への励起フィルターの挿脱と、前記観察撮像光路中への吸収フィルターの挿脱とを選択的に実行させる選択撮像モードをさらに有することを特徴とする請求項3記載の眼科蛍光染色画像表示システム。
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