JP3624976B2 - 殺虫、殺ダニ組成物 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は一般式(1)(化4)の化合物
【0002】
【化4】
[式中、Rはブロモジフルオロメトキシ基またはエトキシ基を表し、Xは炭素原子または珪素原子を表し、Yは酸素原子またはCH2を表し、Zは水素原子またはフッ素原子を表す]で表される化合物の少なくとも1種と、
一般式(2)(化5)
【0003】
【化5】
[式中、Rはsec−C4H9またはイソプロピル基を表す]で表わされる化合物及び一般式(3)(化6)
【0004】
【化6】
[式中、Rはメチル基またはエチル基を表す]で表される化合物から選ばれた少なくとも1種のマクロライド系化合物とを有効成分とする殺虫、殺ダニ組成物に関するものである。
【0005】
【従来の技術】
特開昭63−45233号公報、特開昭58−32840号公報、特開昭58−201737号公報、及び特開昭62−106032号公報に、一般式(1)で表わされる化合物が、高い殺虫、殺ダニ効力を有し、また広い殺虫スペクトルを有することが示されている。
【0006】
また、マクロライド系化合物であるアベルメクチン化合物あるいはミルベメクチン化合物が殺虫、殺ダニ効果を有することが、特開昭50−29742号公報、特開昭56−32481号公報、特開昭57−77686号公報、特開昭57−120589号公報、J.Antibiotics 29,14および同誌29,35、Abstr.150.Progr.Abstr.53rd annu.Meet.Am.Soc.Parasitol.76に記載されている。
これらのアベルメクチン化合物(avermectins)は大環状ラクトンの集まりであって、動植物に対する広範囲の病害虫の防除に極めて有効であることが知られている。これらの化合物は食用及び愛玩用の動物または人間の外部寄生虫および体内寄生虫に対して活性を持ち、またさらには、植物の貯蔵中または成育中の、地上部または地下部に対する節足動物(ダニ類、昆虫を含む)の虫害の防除に有効である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
従来、植物や穀物、あるいは人間や家畜を有害な節足動物から保護する目的で、有機塩素系、有機リン系、カーバメート系、及びピレスロイド系など、非常に多くの殺虫剤が使用されてきた。しかしこれらの殺虫剤は殺虫効果、殺虫スペクトル、残効性などの効力面ばかりでなく、作物や有用昆虫に対する毒性、水棲動物や温血動物に対する毒性、あるいは残留による環境汚染問題など安全性の面も含め、必ずしも満足のいくものではない。
また、これらの薬剤は度重なる使用の結果、各種の害虫において薬剤に対する抵抗性が発達し、効果が低下したり、通常の処理薬量ではほとんど効果が認められなくなり、防除が困難になっている場合がしばしば起きている。
従って、より効力面及び安全性面で改良が進み、且つ抵抗性の発達した害虫にも有効な防除剤の出現が望まれている。
【0008】
一般式(1)の化合物は有害な節足動物の全発育ステージにほぼ有効であるが、ハダニ類に関して、殺成幼虫性は高いが、殺卵性がやや劣る。また単独で野外の植物に散布した場合、植物体上で分解し、その効力を失うことがある。
従って、ハダニ類の防除では散布直後のハダニの生息密度を急激に低下させることは可能であるが、長期間にわたって密度を抑制することは期待できない。つまり、一般式(1)の化合物でもって、散布後に生き残った成虫が産卵した卵、或いはこの卵から孵化した幼虫に対しても残効性をもたせるためには、高濃度の薬剤処理が必要となり、経済的ではない。
【0009】
他方、マクロライド系化合物は必ずしもいずれの種類の全発育ステージに有効であるとは限らない。すなわちアベルメクチン化合物は殺成幼虫性は高いが、概してどのハダニに対しても殺卵性が劣り、ミルベメクチン化合物はミカンハダニに対しては全生育ステージに有効であるが、ナミハダニに対しては殺卵性がやや劣る。またこれらのマクロライド系化合物は単独で野外の植物に散布した場合、植物体上で容易に分解し、その効力を失う。
従って、これらのマクロライド系化合物群は、散布直後のハダニ生息密度を急激に低下させることは可能であるが、卵から孵化した幼虫が生き残り密度の回復が早いという欠点を有する。またナミハダニにおいても散布が均一でなく散布時に直接薬剤に接触しなかった場合には、アベルメクチン化合物のみならずミルベメクチン化合物でも同様に密度の回復が早く、長期の密度抑制効果は期待し得ない。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、種々研究の結果、下記一般式(1)の化合物と一般式(2)及び一般式(3)の化合物のうち少なくとも一種のマクロライド系化合物とを混合して使用した場合、長期間のダニ密度抑制に関して、或いは有害な節足動物の密度抑制に関して、予想し得ない高度の相乗効果が奏され、同時に長い残効性を示すこと、また殺虫スペクトルが広がって防除効果が高まることを見出だして本発明を完成した。
すなわち、本発明は一般式(1)(化7)
【0011】
【化7】
[式中、Rはブロモジフルオロメトキシ基またはエトキシ基を表し、Xは炭素原子または珪素原子を表し、Yは酸素原子またはCH2を表し、Zは水素原子またはフッ素原子を表す]で表される化合物の少なくとも1種と、一般式(2)(化8)
【0012】
【化8】
[式中、Rはsec−C4H9またはイソプロピル基を表す]で表わされる化合物及び一般式(3)(化9)
【0013】
【化9】
[式中、Rはメチル基またはエチル基を表す]で表される化合物から選ばれた少なくとも1種のマクロライド系化合物とを有効成分とする殺虫、殺ダニ組成物である。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明において、マクロライド系化合物と混合する好ましい一般式(1)で表わされる化合物には、表−1(表1)に示される化合物が含まれる。
【0015】
【表1】
一方、本組成物に含まれるマクロライド系化合物としては、式(2)(化8)で表わされるアベルメクチン化合物、及び式(3)(化9)で表されるミルベメクチン化合物が含まれる。
【0016】
本発明による組成物は、各々の化合物を単独で施用する場合に比べ、殺虫スペクトルが大きく広がり、持続効果と殺虫効果が相乗的に増強された。すなわち、本発明の組成物は、水稲、畑作物、綿、果樹、森林等に被害を及ぼす農園芸森林害虫、例えば、ニカメイチュウ、コブノメイガ、フタオビコヤガ、アワノメイガ、アオムシ、コナガ、ヨトウ、ハスモンヨトウ、アワヨトウ、コカクモンハマキ、コドリンガ、キンモンホソガ、ギンモンハモグリガ、モモシンクイ、ナシヒメシンクイ、ミカンハモグリガ、イチモンジセセリ、マイマイガ、アメリカシロヒトリ、コナマダラメイガ、カブラヤガ、タマナヤガ等の鱗シ目害虫、ツマグロヨコバイ、ヒメトビウンカ、セジロウンカ、トビイロウンカ、チャノミドリヒメヨコバイ、オンシツコナジラミ、タバココナジラミ、ヤノネカイガラムシ、イセリヤカイガラムシ、クワコナカイガラムシ、サンホーゼカイガラムシ、モモアカアブラムシ、ワタアブラムシ、ダイコンアブラムシ、ニセダイコンアブラムシ、ユキヤナギアブラムシ、ジャガイモヒゲナガアブラムシ、リンゴワタムシ、ミカンクロアブラムシ、コミカンアブラムシ、ダイコンヒゲナガアブラムシ、ホソヘリカメムシ、ミナミアオカメムシ、アオクサカメムシ、チャバネアオカメムシ、クモヘリカメムシ、ミカントゲコナジラミ、ヤシグンバイ等の半シ目害虫、アズキゾウムシ、コクゾウ、コクヌストモドキ、ニジュウヤホシテントウ、カンシャクシコメツキ、マメコガネ、ドウガネブイブイ、ヒメコガネ、マツノマダラカミキリ、イネミズゾウムシ、イネクビホソハムシ、ヒラタキクイムシ、キスジノミハムシ、フタウジヒメハムシ、ウリハムシ、アオバアリガタハネカクシ、タバコシバンムシ、ヒメマルカツオブシムシ、イネドロオイムシ等の鞘シ目害虫、トノサマバッタ、コバネイナゴ、チャバネゴキブリ、ワモンゴキブリ等の直シ目害虫、イエバエ、イネカラバエ、イネミギワバエ、タマバエ、タマネギバエ、ミカンコミバエ、ウリミバエ、キリウジガガンボ、オオユスリカ、アカイエカ、ヒトスジシマカ等の双シ目害虫、イネアザミウマ、ネギアザミウマ、ミナミキイロアザミウマ、チャノキイロアザミウマ、カキクダアザミウマ、ミカンキイロアザミウマ等のアザミウマ目害虫、ナミハダニ、カンザワハダニ、ミカンハダニ、リンゴハダニ、オウトウハダニ、クワオオハダニ、ミカンサビダニ、チャノホコリダニ、チャノナガサビダニ等のダニ目害虫、その他同シ目、膜シ目等に属する害虫など広い範囲の害虫に対して優れた効果を示す。
【0017】
本発明の組成物は、人間、動物に寄生する内部寄生虫、例えば、人間に寄生する内部寄生虫として鞭毛虫類、胞子虫類、及び繊毛虫類等を含む原虫類、線虫類、鈎頭虫類、吸虫類、及び条虫類を含む蠕虫類、動物に寄生する内部寄生虫として蛔虫、犬蛔虫、馬蛔虫、鶏蛔虫、蟯虫、旋毛虫、円虫、犬条虫、オンコセルカ等の線虫類、アノプロセハラ属、犬条虫、包虫等の条虫類、住血吸虫、双口吸虫等の吸虫類、その他の寄生虫に対して優れた効果を示す。
【0018】
また、本発明の組成物は、ピレスロイド系殺虫剤、マクロライド系化合物に対して、既に抵抗性を発達させている害虫に対しても、顕著な殺虫、殺ダニ効果を有する。
【0019】
本発明による活性化合物の組合せを実際に施用するに当たっては原体混合物その物を施用してもよいし、必要に応じて単体及び他の補助剤を使用して乳剤、水和剤、粉剤、粒剤、フロアブル剤、くん煙剤、ベイト剤、エアゾール剤、マイクロカプセル剤、油剤など任意の形態に製剤して利用することができる。
【0020】
本発明組成物を製剤化するのに適当な担体としては、例えばクレー、タルク、ベントナイト、カオリン、雲母、軽石、バーミキュライト、石膏、炭酸カルシウム、ケイソウ土、ゼオライト、無水けい酸等の無機物質、大豆粉、小麦粉の植物性有機物質、澱粉、結晶性セルロースポリ塩化ビニール等の天然及び合成の高分子化合物、及び尿素、硫安等の固体担体、トルエン、キシレン、クメン、メチルナフタレン等の芳香族炭化水素、四塩化炭素、クロロホルム、モノクロルベンゼン、o−クロロトルエン等の塩素化炭化水素、ジオキサン、テトラヒドロフラン、エチルセロソルブ等のエーテル類、アセトン、メトルエチルケトン、シクロヘキサノン、イソホロン、アセトフェノン等のケトン類、酢酸エチル、酢酸アミル、エチレングリコールアセテート等のエステル類、エタノール、エチレングリコール、シクロヘキサノール等のアルコール類、エチレングリコールエチルエーテル、ジエチレングリコールエチルエーテル等のエーテルアルコール類、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等の極性溶媒、及び水等の液体担体、ブタン、プロパン、窒素及び炭酸ガス等の気体担体を挙げることができる。
【0021】
また乳化、分散、湿潤、拡展、固着、流動性改良、有効成分安定化等の目的で使用される補助剤としては、例えば、アルキルベンゼンスルホン酸塩類、アルキル硫酸エステル類、リグニンスルホン酸塩類等の陰イオン性界面活性剤、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル類、ポリオキシアルキレンアルキルアリールエーテル類、ポリオキシアルキレンアルキルアミン類、ポリオキシアルキレンアルキルアミド類、ポリオキシアルキレンアルキルチオエーテル類、ポリオキシアルキレン脂肪酸エステル類、グリセリン脂肪酸エステル類、ソルビタン脂肪酸エステル類、及びポリオキシプロピレンポリオキシエチレンブロックポリマー類等の非イオン性または陽イオン性の界面活性剤、その他のステアリン酸カルシウム、ワックス、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ポリビニルアルコール、カゼイン、アラビアゴム、イソプロピルヒドロジエンフォスフェート、2、2−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノールまたはブチルヒドロキシアニソール等のフェノール誘導体、ビスフェノール誘導体、またフェニル−α−ナフチルアミン、フェナチジンとアセトンの縮合物等のアリールアミン類、或はベンゾフェノン系化合物を挙げることができる。しかし、これらの成分はもちろん、上記のものに限定されるものではない。
【0022】
本発明の組成物を調製するに際しては、一般式(1)(化7)の化合物と一般式(2)(化8)のマクロライド系化合物、一般式(1)(化7)の化合物と一般式(3)(化9)のマクロライド系化合物、一般式(1)(化7)の化合物と一般式(2)(化8)及び一般式(3)(化9)のマクロライド系化合物の組み合わせで混合すればよい。
上記の組み合わせにおいて、一般式(1)(化7)の化合物、一般式(2)(化8)のマクロライド系化合物、一般式(3)(化9)のマクロライド系化合物はそれぞれ単一の化合物であっても、混合物であってもよい。
【0023】
一般式(2)(化8)で表わされるマイクロライド系化合物が混合物である際、該混合物中の一般式(2)(化8)のRがsec−C4H9である化合物(化合物a)とRがイソプロピル基である化合物(化合物b)の好ましい組成は、少なくとも80%の化合物aを含み化合物bは20%以下である。
また、一般式(3)(化9)で表わされるマクロライド系化合物が混合物である際、当該混合物中の一般式(3)(化9)のRがメチル基である化合物(化合物α)とRがエチル基である化合物(化合物β)の好ましい組成は、30%の化合物αと70%の化合物βである。
【0024】
一般式(1)(化7)で表わされる化合物とマクロライド系化合物の混合比率は、一般式(1)(化7)で表わされる化合物100重量部に対しマクロライド系化合物0.1から100重量部、更に好ましくは1から100重量部が適当である。
【0025】
本発明の組成物を製剤した場合の有効成分濃度は、乳剤では2〜60%、粉剤では0.3〜5%、水和剤では2〜60%、粒剤では0.3〜5%(いずれも重量%)が望ましい。
【0026】
本発明の組成物は有効成分として一般式(1)の化合物と一般式(2)のマクロライド系化合物及び/または一般式(3)のマクロライド系化合物を含有するが、本発明の効果が奏される限り、その他の殺虫剤、殺ダニ剤、殺菌剤、及び肥料等の他の成分を混合することもできる。
【0027】
【実施例】
次に本発明組成物の優れた効果を示すために、製剤及び防除への適用の例を具体的に挙げて説明するが、有効成分の含量、補助成分の種類と含量及び対象の害虫はこれに限定されないことは言うまでもない。
尚、以下の表中で使用する一般式(1)(化7)で表わされる化合物の化合物番号は表−1(表1)に示すものを意味し、また試験中の比較として供試した単独剤、即ち、一般式(1)の化合物単独の製剤または一般式(2)及び/または(3)のマクロライド系化合物単独の製剤は、比較対照する本発明の製剤における相手方の対応する製剤において成分の替わりに主要な希釈剤で置き換えたものを使用した。また、表−1(表1)の化合物番号1の化合物は本発明者らが合成した原体及びアニバース10%乳剤(三井東圧化学製)を使用した。また、表−1(表1)の化合物番号2の化合物は本発明者らが合成した原体及びトレボン20%(三井東圧化学製)を使用した。また、表−1(表1)の化合物番号3,4の化合物は本発明者らが合成した原体を10部、ソルポール355F(東邦化学(株)商品名)20部、キシレン70部を均一に混合溶解して乳剤100部(10%乳剤相当)を得て使用した。表−1(表1)の化合物番号5の化合物は、商品名:シロネン乳剤(大日本除虫菊株式会社)を用いた。
さらに、一般式(2)のマクロライド系化合物としては韓国慶農社(Kyung Nong Corporation Ltd)アベルメクチン0.6%乳剤及び該乳剤から一般式(2)のマクロライド系化合物の混合物を有機溶媒にて抽出し、カラムクロマト等の方法により単一の化合物(化合物a或いはb)に精製したものを用いた。
一般式(3)のマクロライド系化合物としてはミルベノック1%乳剤(三共社製)及び該乳剤から一般式(3)のマクロライド系化合物の混合物を有機溶媒にて抽出し、カラムクロマト等の方法により単一の化合物(化合物α或いはβ)に精製したものを用いた。
【0028】
〔実施例1〕
化合物番号1の化合物0.3部、マクロライド系化合物(化合物a)0.03部、ケイソウ土20部、白土30部及びタルク49.67部を均一に粉砕混合して粉剤100部を得る。
【0029】
〔実施例2〕
化合物番号1の化合物5部または10部、マクロライド系化合物(化合物b)1部、ケイソウ土76または81部、ホワイトカーボン10部、リグニンスルホン酸ナトリウム1部及びアルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム2部を均一に粉砕混合して水和剤100部を得る。
【0030】
〔実施例3〕
化合物番号1の化合物5部または10部、マクロライド系化合物(化合物a:化合物b=80:20の混合物)1部、ソルポール355F(東邦化学(株)商品名)20部、及びキシレン69または74部を均一に混合溶解して乳剤100部を得る。
【0031】
〔実施例4〕
化合物番号1の化合物1部、マクロライド系化合物(化合物α)0.1部、タルク20部、ベントナイト77.9部及びリグニンスルホン酸ナトリウム1部を均一に混合し、加水造粒後、乾燥させて粒剤100部を得る。
【0032】
〔実施例5〕
化合物番号1の化合物1部、マクロライド系化合物(化合物β)0.1部、砂糖5部、ふすま50部、米ぬか20部及び小麦粉23.9部を均一に混合し、加水造粒後乾燥させてベイト剤100部を得る。
【0033】
〔実施例6〕
化合物番号1の化合物10部、マクロライド系化合物(化合物α:化合物β=30:70の混合物)1部、ジノルマルデシルフタル酸15部、ビニルアルコール・酢酸ビニル・イタコン酸共重合物塩のナトリウム塩10部及び蒸留水40部を混和し乳化する。それにポリスチレンスルホン酸ナトリウム塩4.8部、ポリアクリル酸8部及び蒸留水11.2部を均一に混和してフロアブル剤100部を得る。
【0034】
〔実施例7〕
化合物番号1の化合物5部、マクロライド系化合物(化合物a:化合物b=80:20の混合物と化合物α:化合物β=30:70の混合物を等量づつ混合したもの)0.5部、ジノルマルデスルフタル酸21.6部、メチロール化メラミン0.2部、アクリル酸アクリロニトリル・2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸共重合物6.8部及び蒸留水50部をPH調整後、混和乳化し、重合させる。それにキサンタンガム0.1部、グアーガム0.1部及び蒸留水15.6部を加え、均一に混和してマイクロカプセル剤100部を得る。
【0035】
〔実施例8〕
化合物番号2の化合物5部または10部、マクロライド系化合物(化合物a:化合物b=80:20の混合物)1部、ソルポール355F(東邦化学(株)商品名)20部、及びキシレン69または74部を均一に混合溶解して乳剤100部を得る。
【0036】
〔実施例9〕
化合物番号3の化合物5部または10部、マクロライド系化合物(化合物a:化合物b=80:20の混合物)1部、ソルポール355F(東邦化学(株)商品名)20部、及びキシレン69または74部を均一に混合溶解して乳剤100部を得る。
【0037】
〔実施例10〕
化合物番号4の化合物5部または10部、マクロライド系化合物(化合物a:化合物b=80:20の混合物)1部、ソルポール355F(東邦化学(株)商品名)20部、及びキシレン69または74部を均一に混合溶解して乳剤100部を得る。
【0038】
〔実施例11〕
化合物番号5の化合物5部または10部、マクロライド系化合物(化合物a:化合物b=80:20の混合物)1部、ソルポール355F(東邦化学(株)商品名)20部、及びキシレン69または74部を均一に混合溶解して乳剤100部を得る。
【0039】
〔実施例12〕
化合物番号1の化合物5部または10部、マクロライド系化合物(化合物α:化合物β=30:70の混合物)1部、ソルポール355F(東邦化学(株)商品名)20部、及びキシレン69または74部を均一に混合溶解して乳剤100部を得る。
【0040】
〔実施例13〕
化合物番号2の化合物5部または10部、マクロライド系化合物(化合物α:化合物β=30:70の混合物)1部、ソルポール355F(東邦化学(株)商品名)20部、及びキシレン69または74部を均一に混合溶解して乳剤100部を得る。
【0041】
〔実施例14〕
化合物番号3の化合物5部または10部、マクロライド系化合物(化合物α:化合物β=30:70の混合物)1部、ソルポール355F(東邦化学(株)商品名)20部、及びキシレン69または74部を均一に混合溶解して乳剤100部を得る。
【0042】
〔実施例15〕
化合物番号4の化合物5部または10部、マクロライド系化合物(化合物α:化合物β=30:70の混合物)1部、ソルポール355F(東邦化学(株)商品名)20部、及びキシレン69または74部を均一に混合溶解して乳剤100部を得る。
【0043】
〔実施例16〕
化合物番号5の化合物5部または10部、マクロライド系化合物(化合物α:化合物β=30:70の混合物)1部、ソルポール355F(東邦化学(株)商品名)20部、及びキシレン69または74部を均一に混合溶解して乳剤100部を得る。
【0044】
〔実施例17〕
化合物番号3の化合物5部、化合物番号4の化合物5部、マクロライド系化合物(化合物α:化合物β=30:70の混合物)1部、ジノルマルデシルフタル酸15部、ビニルアルコール・酢酸ビニル・イタコン酸共重合物塩のナトリウム塩10部及び蒸留水40部を混和し乳化する。それにポリスチレンスルホン酸ナトリウム塩4.8部、ポリアクリル酸8部及び蒸留水11.2部を均一に混和してフロアブル剤100部を得る。
【0045】
〔試験例1〕 カンザワハダニ感受性系統に対する効果
湿らした脱脂綿上に約2cm四方のインゲン葉切片を置き、そこにカンザワハダニ雌成虫7頭ずつを接種し、産卵させた。24時間後、成虫を除去し、アニバース10%乳剤(化合物番号1)、アベルメクチン0.6%乳剤またはそれらの混合液の希釈液4mlをタワースプレイヤーにて散布し、25℃の恒温室に収容した。処理11日後、生虫、死虫、未孵化卵および逃避虫数を調査し、生虫率を計算し、これよりLC50値(ppm)を求めた。
一般式(1)で表わされる化合物とマクロライド系化合物との相乗効果を示すためにそれぞれのLC50値から、Y.P.Sun等(J.Econ.Ent.53(5),887,1960)の式に従って連合毒性係数を算出した。
即ち、A、B両剤の混合剤Mのを求めるとすると、先ず混合剤Mの実際の毒性指数:A.T.I(actual toxicity index)は次式(数1)で計算される。
【0046】
【数1】
A.T.I=(A剤のLC50/混合剤MのLC50)×100
次に混合剤Mの理論的な毒性指数:T.T.I(theoretical toxicity index)は次式(数2)で計算される。
【0047】
【数2】
T.T.I=A剤の毒性指数×混合剤M中のA剤の含有%+B剤の毒性指数×混合剤M中のB剤の含有%
そして連合毒性係数は次式(数3)より計算される。
【0048】
【数3】
連合毒性係数=(A.T.I/T.T.I)×100
この連合毒性係数が100より大きい場合、相乗効果があることを示す。実験の結果を表−2(表2)に示した。
【0049】
【表2】
【0050】
〔試験例2〕 抵抗性カンザワハダニに対する効果
湿らした脱脂綿上に約2cm四方のインゲン葉切片を置き、そこにカンザワハダニ雌成虫7頭ずつを接種し、産卵させた。24時間後、成虫を除去し、アニバース10%乳剤(化合物番号1)、トレボン20%乳剤(化合物番号2)、アベルメクチン0.6%乳剤またはそれらの混合液の希釈液4mlをタワースプレイヤーにて散布し、25℃の恒温室に収容した。処理11日後、生虫、死虫、未孵化卵および逃避虫数を調査し、生虫率を計算し、これよりLC50値(ppm)を求めた。
一般式(1)で表わされる化合物とマクロライド系化合物との相乗効果を示すためにそれぞれのLC50値から試験例1と同様に連合毒性係数を算出した。結果を表−3(表3)に示す。
【0051】
【表3】
【0052】
〔試験例3〕 抵抗性カンザワハダニに対する効果
マクロライド系化合物としてアベルメクチン0.6%乳剤の代わりにミルベノック1%乳剤を用いる他は試験例1と同様の方法で試験を行った。結果を表−4(表4)に示した。
【0053】
【表4】
【0054】
〔試験例4〕 抵抗性ミカンハダニに対する効果
湿らした脱脂綿上に約2cm四方のミカン葉切片を置き、そこにミカンハダニ雌成虫7頭ずつを接種し、産卵させた。24時間後、成虫を除去し、アニバース10%乳剤(化合物番号1)、アベルメクチン0.6%乳剤またはそれらの混合液の希釈液4mlをタワースプレイヤーにて散布し、25℃の恒温室に収容した。処理11日後、生虫、死虫、未孵化卵および逃避虫数を調査し、生虫率を計算し、これよりLC50値(ppm)を求めた。結果を表−5(表5)に示す。
【0055】
【表5】
【0056】
〔試験例5〕 マメ科植物に寄生しているカンザワハダニに対する効果
本葉第1葉期のインゲンポットにカンザワハダニ雌成虫を接種し、約1週間温室内に放置した。カンザワハダニが寄生している葉をマーキングした後、アニバース10%乳剤(化合物番号1)とマクロライド系化合物(アベルメクチン0.6%乳剤或いはミルベノック1%乳剤)の単独または混合剤の希釈液を、薬剤が流れ落ちる量までインゲンにスプレーし、処理後2、7、12、16、27日後にマーキングした葉に寄生するカンザワハダニを計数した。結果を表−6(表6)、表−7(表7)に示す。
【0057】
【表6】
【0058】
【表7】
【0059】
〔試験例6〕 抵抗性オンシツコナジラミに対する効果
湿らした脱脂綿上に約2cm四方のオンシツコナジラミの1日令の卵が産下されたインゲン葉切片を調製し、アニバース10%乳剤(化合物番号1)、アベルメクチン0.6%乳剤またはそれらの混合液の希釈液4mlをタワースプレイヤーにて散布し、25℃の恒温室に収容した。処理12日後、生虫、死虫、未孵化卵および逃避虫数を調査し、生虫率を計算し、これよりLC50値(ppm)を求めた。結果を表−8(表8)に示す。
【0060】
【表8】
【0061】
〔試験例7〕 ナス科植物に寄生しているモモアカアブラムシに対する効果
ナスに自然発生しているモモアカアブラムシに対して、寄生している葉をマーキングした後、アニバース10%乳剤(化合物番号1)とアベルメクチン0.6%乳剤の単独または混合剤の希釈液を、薬剤が流れ落ちる量までナスにスプレーし、処理後2、7、14、21、28日後にマーキングした葉に寄生するモモアカアブラムシを計数して、下記式(数4)に従って補正密度指数を算出した。結果を表−9(表9)に示す。
【0062】
【数4】
【0063】
【表9】
【0064】
〔試験例8〕 コナガに対する効果
キャベツポットにアニバース10%乳剤(化合物番号1)、トレボン20%乳剤(化合物番号2)、化合物番号或いは4の乳剤またはシロネン乳剤(化合物番号5)等の一般式(1)(化7)で表わされる化合物とアベルメクチン0.6%乳剤の単独または混合剤の希釈液を、薬剤が流れ落ちる量までキャベツにスプレーし、経時的にキャベツ葉をサンプリングして、コナガ2令幼虫に供試して2日後の死虫数を調査した。結果を表−10(表10)、表−11(表11)、表−12(表12)、表−13(表13)、表−14(表14)にそれぞれ示す。
【0065】
【表10】
【0066】
【表11】
【0067】
【表12】
【0068】
【表13】
【0069】
【表14】
【0070】
〔試験例9〕 抵抗性カンザワハダニ(化合物番号1淘汰系統)に対する効果
湿らした脱脂綿上に約2cm四方のインゲン葉切片を置き、そこにカンザワハダニ(化合物番号1淘汰系統)雌成虫7頭づつ接種し、産卵させた。24時間後、成虫を除去し、アニバース10%乳剤(化合物番号1)、トレボン20%乳剤(化合物番号2)、化合物番号或いは4の乳剤及びシロネン乳剤(化合物番号5)等の一般式(1)(化7)で表わされる化合物とミルベノック1%乳剤の単独または混合剤の希釈液を、タワースプレイヤーにて散布し、25℃恒温室に収容した。処理8日後、生虫、死虫、未孵化卵及び逃避虫数を調査し、生虫率を計算し、これよりLC50値(ppm)を求めた。
一般式(1)で表わされる化合物とマクロライド系化合物との相乗効果を示すためにそれぞれLC50値から試験例1と同様に連合毒性係数を算出した。結果を表−15(表15)に示す。
【0071】
【表15】
【0072】
【発明の効果】
以上の説明より明らかなように、本発明に係わる一般式(1)(化7)で表わされる化合物とマクロライド系化合物を各々単独で用いるよりも、混合して使用することではるかに高い殺虫、殺ダニ活性を有する。また、本発明に係わる一般式(1)で表わされる化合物とマクロライド系化合物を混合してなる本特許組成物は殺虫、殺ダニ剤として優れた特性を具備し有用である。
【発明の属する技術分野】
本発明は一般式(1)(化4)の化合物
【0002】
【化4】
[式中、Rはブロモジフルオロメトキシ基またはエトキシ基を表し、Xは炭素原子または珪素原子を表し、Yは酸素原子またはCH2を表し、Zは水素原子またはフッ素原子を表す]で表される化合物の少なくとも1種と、
一般式(2)(化5)
【0003】
【化5】
[式中、Rはsec−C4H9またはイソプロピル基を表す]で表わされる化合物及び一般式(3)(化6)
【0004】
【化6】
[式中、Rはメチル基またはエチル基を表す]で表される化合物から選ばれた少なくとも1種のマクロライド系化合物とを有効成分とする殺虫、殺ダニ組成物に関するものである。
【0005】
【従来の技術】
特開昭63−45233号公報、特開昭58−32840号公報、特開昭58−201737号公報、及び特開昭62−106032号公報に、一般式(1)で表わされる化合物が、高い殺虫、殺ダニ効力を有し、また広い殺虫スペクトルを有することが示されている。
【0006】
また、マクロライド系化合物であるアベルメクチン化合物あるいはミルベメクチン化合物が殺虫、殺ダニ効果を有することが、特開昭50−29742号公報、特開昭56−32481号公報、特開昭57−77686号公報、特開昭57−120589号公報、J.Antibiotics 29,14および同誌29,35、Abstr.150.Progr.Abstr.53rd annu.Meet.Am.Soc.Parasitol.76に記載されている。
これらのアベルメクチン化合物(avermectins)は大環状ラクトンの集まりであって、動植物に対する広範囲の病害虫の防除に極めて有効であることが知られている。これらの化合物は食用及び愛玩用の動物または人間の外部寄生虫および体内寄生虫に対して活性を持ち、またさらには、植物の貯蔵中または成育中の、地上部または地下部に対する節足動物(ダニ類、昆虫を含む)の虫害の防除に有効である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
従来、植物や穀物、あるいは人間や家畜を有害な節足動物から保護する目的で、有機塩素系、有機リン系、カーバメート系、及びピレスロイド系など、非常に多くの殺虫剤が使用されてきた。しかしこれらの殺虫剤は殺虫効果、殺虫スペクトル、残効性などの効力面ばかりでなく、作物や有用昆虫に対する毒性、水棲動物や温血動物に対する毒性、あるいは残留による環境汚染問題など安全性の面も含め、必ずしも満足のいくものではない。
また、これらの薬剤は度重なる使用の結果、各種の害虫において薬剤に対する抵抗性が発達し、効果が低下したり、通常の処理薬量ではほとんど効果が認められなくなり、防除が困難になっている場合がしばしば起きている。
従って、より効力面及び安全性面で改良が進み、且つ抵抗性の発達した害虫にも有効な防除剤の出現が望まれている。
【0008】
一般式(1)の化合物は有害な節足動物の全発育ステージにほぼ有効であるが、ハダニ類に関して、殺成幼虫性は高いが、殺卵性がやや劣る。また単独で野外の植物に散布した場合、植物体上で分解し、その効力を失うことがある。
従って、ハダニ類の防除では散布直後のハダニの生息密度を急激に低下させることは可能であるが、長期間にわたって密度を抑制することは期待できない。つまり、一般式(1)の化合物でもって、散布後に生き残った成虫が産卵した卵、或いはこの卵から孵化した幼虫に対しても残効性をもたせるためには、高濃度の薬剤処理が必要となり、経済的ではない。
【0009】
他方、マクロライド系化合物は必ずしもいずれの種類の全発育ステージに有効であるとは限らない。すなわちアベルメクチン化合物は殺成幼虫性は高いが、概してどのハダニに対しても殺卵性が劣り、ミルベメクチン化合物はミカンハダニに対しては全生育ステージに有効であるが、ナミハダニに対しては殺卵性がやや劣る。またこれらのマクロライド系化合物は単独で野外の植物に散布した場合、植物体上で容易に分解し、その効力を失う。
従って、これらのマクロライド系化合物群は、散布直後のハダニ生息密度を急激に低下させることは可能であるが、卵から孵化した幼虫が生き残り密度の回復が早いという欠点を有する。またナミハダニにおいても散布が均一でなく散布時に直接薬剤に接触しなかった場合には、アベルメクチン化合物のみならずミルベメクチン化合物でも同様に密度の回復が早く、長期の密度抑制効果は期待し得ない。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、種々研究の結果、下記一般式(1)の化合物と一般式(2)及び一般式(3)の化合物のうち少なくとも一種のマクロライド系化合物とを混合して使用した場合、長期間のダニ密度抑制に関して、或いは有害な節足動物の密度抑制に関して、予想し得ない高度の相乗効果が奏され、同時に長い残効性を示すこと、また殺虫スペクトルが広がって防除効果が高まることを見出だして本発明を完成した。
すなわち、本発明は一般式(1)(化7)
【0011】
【化7】
[式中、Rはブロモジフルオロメトキシ基またはエトキシ基を表し、Xは炭素原子または珪素原子を表し、Yは酸素原子またはCH2を表し、Zは水素原子またはフッ素原子を表す]で表される化合物の少なくとも1種と、一般式(2)(化8)
【0012】
【化8】
[式中、Rはsec−C4H9またはイソプロピル基を表す]で表わされる化合物及び一般式(3)(化9)
【0013】
【化9】
[式中、Rはメチル基またはエチル基を表す]で表される化合物から選ばれた少なくとも1種のマクロライド系化合物とを有効成分とする殺虫、殺ダニ組成物である。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明において、マクロライド系化合物と混合する好ましい一般式(1)で表わされる化合物には、表−1(表1)に示される化合物が含まれる。
【0015】
【表1】
一方、本組成物に含まれるマクロライド系化合物としては、式(2)(化8)で表わされるアベルメクチン化合物、及び式(3)(化9)で表されるミルベメクチン化合物が含まれる。
【0016】
本発明による組成物は、各々の化合物を単独で施用する場合に比べ、殺虫スペクトルが大きく広がり、持続効果と殺虫効果が相乗的に増強された。すなわち、本発明の組成物は、水稲、畑作物、綿、果樹、森林等に被害を及ぼす農園芸森林害虫、例えば、ニカメイチュウ、コブノメイガ、フタオビコヤガ、アワノメイガ、アオムシ、コナガ、ヨトウ、ハスモンヨトウ、アワヨトウ、コカクモンハマキ、コドリンガ、キンモンホソガ、ギンモンハモグリガ、モモシンクイ、ナシヒメシンクイ、ミカンハモグリガ、イチモンジセセリ、マイマイガ、アメリカシロヒトリ、コナマダラメイガ、カブラヤガ、タマナヤガ等の鱗シ目害虫、ツマグロヨコバイ、ヒメトビウンカ、セジロウンカ、トビイロウンカ、チャノミドリヒメヨコバイ、オンシツコナジラミ、タバココナジラミ、ヤノネカイガラムシ、イセリヤカイガラムシ、クワコナカイガラムシ、サンホーゼカイガラムシ、モモアカアブラムシ、ワタアブラムシ、ダイコンアブラムシ、ニセダイコンアブラムシ、ユキヤナギアブラムシ、ジャガイモヒゲナガアブラムシ、リンゴワタムシ、ミカンクロアブラムシ、コミカンアブラムシ、ダイコンヒゲナガアブラムシ、ホソヘリカメムシ、ミナミアオカメムシ、アオクサカメムシ、チャバネアオカメムシ、クモヘリカメムシ、ミカントゲコナジラミ、ヤシグンバイ等の半シ目害虫、アズキゾウムシ、コクゾウ、コクヌストモドキ、ニジュウヤホシテントウ、カンシャクシコメツキ、マメコガネ、ドウガネブイブイ、ヒメコガネ、マツノマダラカミキリ、イネミズゾウムシ、イネクビホソハムシ、ヒラタキクイムシ、キスジノミハムシ、フタウジヒメハムシ、ウリハムシ、アオバアリガタハネカクシ、タバコシバンムシ、ヒメマルカツオブシムシ、イネドロオイムシ等の鞘シ目害虫、トノサマバッタ、コバネイナゴ、チャバネゴキブリ、ワモンゴキブリ等の直シ目害虫、イエバエ、イネカラバエ、イネミギワバエ、タマバエ、タマネギバエ、ミカンコミバエ、ウリミバエ、キリウジガガンボ、オオユスリカ、アカイエカ、ヒトスジシマカ等の双シ目害虫、イネアザミウマ、ネギアザミウマ、ミナミキイロアザミウマ、チャノキイロアザミウマ、カキクダアザミウマ、ミカンキイロアザミウマ等のアザミウマ目害虫、ナミハダニ、カンザワハダニ、ミカンハダニ、リンゴハダニ、オウトウハダニ、クワオオハダニ、ミカンサビダニ、チャノホコリダニ、チャノナガサビダニ等のダニ目害虫、その他同シ目、膜シ目等に属する害虫など広い範囲の害虫に対して優れた効果を示す。
【0017】
本発明の組成物は、人間、動物に寄生する内部寄生虫、例えば、人間に寄生する内部寄生虫として鞭毛虫類、胞子虫類、及び繊毛虫類等を含む原虫類、線虫類、鈎頭虫類、吸虫類、及び条虫類を含む蠕虫類、動物に寄生する内部寄生虫として蛔虫、犬蛔虫、馬蛔虫、鶏蛔虫、蟯虫、旋毛虫、円虫、犬条虫、オンコセルカ等の線虫類、アノプロセハラ属、犬条虫、包虫等の条虫類、住血吸虫、双口吸虫等の吸虫類、その他の寄生虫に対して優れた効果を示す。
【0018】
また、本発明の組成物は、ピレスロイド系殺虫剤、マクロライド系化合物に対して、既に抵抗性を発達させている害虫に対しても、顕著な殺虫、殺ダニ効果を有する。
【0019】
本発明による活性化合物の組合せを実際に施用するに当たっては原体混合物その物を施用してもよいし、必要に応じて単体及び他の補助剤を使用して乳剤、水和剤、粉剤、粒剤、フロアブル剤、くん煙剤、ベイト剤、エアゾール剤、マイクロカプセル剤、油剤など任意の形態に製剤して利用することができる。
【0020】
本発明組成物を製剤化するのに適当な担体としては、例えばクレー、タルク、ベントナイト、カオリン、雲母、軽石、バーミキュライト、石膏、炭酸カルシウム、ケイソウ土、ゼオライト、無水けい酸等の無機物質、大豆粉、小麦粉の植物性有機物質、澱粉、結晶性セルロースポリ塩化ビニール等の天然及び合成の高分子化合物、及び尿素、硫安等の固体担体、トルエン、キシレン、クメン、メチルナフタレン等の芳香族炭化水素、四塩化炭素、クロロホルム、モノクロルベンゼン、o−クロロトルエン等の塩素化炭化水素、ジオキサン、テトラヒドロフラン、エチルセロソルブ等のエーテル類、アセトン、メトルエチルケトン、シクロヘキサノン、イソホロン、アセトフェノン等のケトン類、酢酸エチル、酢酸アミル、エチレングリコールアセテート等のエステル類、エタノール、エチレングリコール、シクロヘキサノール等のアルコール類、エチレングリコールエチルエーテル、ジエチレングリコールエチルエーテル等のエーテルアルコール類、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等の極性溶媒、及び水等の液体担体、ブタン、プロパン、窒素及び炭酸ガス等の気体担体を挙げることができる。
【0021】
また乳化、分散、湿潤、拡展、固着、流動性改良、有効成分安定化等の目的で使用される補助剤としては、例えば、アルキルベンゼンスルホン酸塩類、アルキル硫酸エステル類、リグニンスルホン酸塩類等の陰イオン性界面活性剤、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル類、ポリオキシアルキレンアルキルアリールエーテル類、ポリオキシアルキレンアルキルアミン類、ポリオキシアルキレンアルキルアミド類、ポリオキシアルキレンアルキルチオエーテル類、ポリオキシアルキレン脂肪酸エステル類、グリセリン脂肪酸エステル類、ソルビタン脂肪酸エステル類、及びポリオキシプロピレンポリオキシエチレンブロックポリマー類等の非イオン性または陽イオン性の界面活性剤、その他のステアリン酸カルシウム、ワックス、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ポリビニルアルコール、カゼイン、アラビアゴム、イソプロピルヒドロジエンフォスフェート、2、2−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノールまたはブチルヒドロキシアニソール等のフェノール誘導体、ビスフェノール誘導体、またフェニル−α−ナフチルアミン、フェナチジンとアセトンの縮合物等のアリールアミン類、或はベンゾフェノン系化合物を挙げることができる。しかし、これらの成分はもちろん、上記のものに限定されるものではない。
【0022】
本発明の組成物を調製するに際しては、一般式(1)(化7)の化合物と一般式(2)(化8)のマクロライド系化合物、一般式(1)(化7)の化合物と一般式(3)(化9)のマクロライド系化合物、一般式(1)(化7)の化合物と一般式(2)(化8)及び一般式(3)(化9)のマクロライド系化合物の組み合わせで混合すればよい。
上記の組み合わせにおいて、一般式(1)(化7)の化合物、一般式(2)(化8)のマクロライド系化合物、一般式(3)(化9)のマクロライド系化合物はそれぞれ単一の化合物であっても、混合物であってもよい。
【0023】
一般式(2)(化8)で表わされるマイクロライド系化合物が混合物である際、該混合物中の一般式(2)(化8)のRがsec−C4H9である化合物(化合物a)とRがイソプロピル基である化合物(化合物b)の好ましい組成は、少なくとも80%の化合物aを含み化合物bは20%以下である。
また、一般式(3)(化9)で表わされるマクロライド系化合物が混合物である際、当該混合物中の一般式(3)(化9)のRがメチル基である化合物(化合物α)とRがエチル基である化合物(化合物β)の好ましい組成は、30%の化合物αと70%の化合物βである。
【0024】
一般式(1)(化7)で表わされる化合物とマクロライド系化合物の混合比率は、一般式(1)(化7)で表わされる化合物100重量部に対しマクロライド系化合物0.1から100重量部、更に好ましくは1から100重量部が適当である。
【0025】
本発明の組成物を製剤した場合の有効成分濃度は、乳剤では2〜60%、粉剤では0.3〜5%、水和剤では2〜60%、粒剤では0.3〜5%(いずれも重量%)が望ましい。
【0026】
本発明の組成物は有効成分として一般式(1)の化合物と一般式(2)のマクロライド系化合物及び/または一般式(3)のマクロライド系化合物を含有するが、本発明の効果が奏される限り、その他の殺虫剤、殺ダニ剤、殺菌剤、及び肥料等の他の成分を混合することもできる。
【0027】
【実施例】
次に本発明組成物の優れた効果を示すために、製剤及び防除への適用の例を具体的に挙げて説明するが、有効成分の含量、補助成分の種類と含量及び対象の害虫はこれに限定されないことは言うまでもない。
尚、以下の表中で使用する一般式(1)(化7)で表わされる化合物の化合物番号は表−1(表1)に示すものを意味し、また試験中の比較として供試した単独剤、即ち、一般式(1)の化合物単独の製剤または一般式(2)及び/または(3)のマクロライド系化合物単独の製剤は、比較対照する本発明の製剤における相手方の対応する製剤において成分の替わりに主要な希釈剤で置き換えたものを使用した。また、表−1(表1)の化合物番号1の化合物は本発明者らが合成した原体及びアニバース10%乳剤(三井東圧化学製)を使用した。また、表−1(表1)の化合物番号2の化合物は本発明者らが合成した原体及びトレボン20%(三井東圧化学製)を使用した。また、表−1(表1)の化合物番号3,4の化合物は本発明者らが合成した原体を10部、ソルポール355F(東邦化学(株)商品名)20部、キシレン70部を均一に混合溶解して乳剤100部(10%乳剤相当)を得て使用した。表−1(表1)の化合物番号5の化合物は、商品名:シロネン乳剤(大日本除虫菊株式会社)を用いた。
さらに、一般式(2)のマクロライド系化合物としては韓国慶農社(Kyung Nong Corporation Ltd)アベルメクチン0.6%乳剤及び該乳剤から一般式(2)のマクロライド系化合物の混合物を有機溶媒にて抽出し、カラムクロマト等の方法により単一の化合物(化合物a或いはb)に精製したものを用いた。
一般式(3)のマクロライド系化合物としてはミルベノック1%乳剤(三共社製)及び該乳剤から一般式(3)のマクロライド系化合物の混合物を有機溶媒にて抽出し、カラムクロマト等の方法により単一の化合物(化合物α或いはβ)に精製したものを用いた。
【0028】
〔実施例1〕
化合物番号1の化合物0.3部、マクロライド系化合物(化合物a)0.03部、ケイソウ土20部、白土30部及びタルク49.67部を均一に粉砕混合して粉剤100部を得る。
【0029】
〔実施例2〕
化合物番号1の化合物5部または10部、マクロライド系化合物(化合物b)1部、ケイソウ土76または81部、ホワイトカーボン10部、リグニンスルホン酸ナトリウム1部及びアルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム2部を均一に粉砕混合して水和剤100部を得る。
【0030】
〔実施例3〕
化合物番号1の化合物5部または10部、マクロライド系化合物(化合物a:化合物b=80:20の混合物)1部、ソルポール355F(東邦化学(株)商品名)20部、及びキシレン69または74部を均一に混合溶解して乳剤100部を得る。
【0031】
〔実施例4〕
化合物番号1の化合物1部、マクロライド系化合物(化合物α)0.1部、タルク20部、ベントナイト77.9部及びリグニンスルホン酸ナトリウム1部を均一に混合し、加水造粒後、乾燥させて粒剤100部を得る。
【0032】
〔実施例5〕
化合物番号1の化合物1部、マクロライド系化合物(化合物β)0.1部、砂糖5部、ふすま50部、米ぬか20部及び小麦粉23.9部を均一に混合し、加水造粒後乾燥させてベイト剤100部を得る。
【0033】
〔実施例6〕
化合物番号1の化合物10部、マクロライド系化合物(化合物α:化合物β=30:70の混合物)1部、ジノルマルデシルフタル酸15部、ビニルアルコール・酢酸ビニル・イタコン酸共重合物塩のナトリウム塩10部及び蒸留水40部を混和し乳化する。それにポリスチレンスルホン酸ナトリウム塩4.8部、ポリアクリル酸8部及び蒸留水11.2部を均一に混和してフロアブル剤100部を得る。
【0034】
〔実施例7〕
化合物番号1の化合物5部、マクロライド系化合物(化合物a:化合物b=80:20の混合物と化合物α:化合物β=30:70の混合物を等量づつ混合したもの)0.5部、ジノルマルデスルフタル酸21.6部、メチロール化メラミン0.2部、アクリル酸アクリロニトリル・2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸共重合物6.8部及び蒸留水50部をPH調整後、混和乳化し、重合させる。それにキサンタンガム0.1部、グアーガム0.1部及び蒸留水15.6部を加え、均一に混和してマイクロカプセル剤100部を得る。
【0035】
〔実施例8〕
化合物番号2の化合物5部または10部、マクロライド系化合物(化合物a:化合物b=80:20の混合物)1部、ソルポール355F(東邦化学(株)商品名)20部、及びキシレン69または74部を均一に混合溶解して乳剤100部を得る。
【0036】
〔実施例9〕
化合物番号3の化合物5部または10部、マクロライド系化合物(化合物a:化合物b=80:20の混合物)1部、ソルポール355F(東邦化学(株)商品名)20部、及びキシレン69または74部を均一に混合溶解して乳剤100部を得る。
【0037】
〔実施例10〕
化合物番号4の化合物5部または10部、マクロライド系化合物(化合物a:化合物b=80:20の混合物)1部、ソルポール355F(東邦化学(株)商品名)20部、及びキシレン69または74部を均一に混合溶解して乳剤100部を得る。
【0038】
〔実施例11〕
化合物番号5の化合物5部または10部、マクロライド系化合物(化合物a:化合物b=80:20の混合物)1部、ソルポール355F(東邦化学(株)商品名)20部、及びキシレン69または74部を均一に混合溶解して乳剤100部を得る。
【0039】
〔実施例12〕
化合物番号1の化合物5部または10部、マクロライド系化合物(化合物α:化合物β=30:70の混合物)1部、ソルポール355F(東邦化学(株)商品名)20部、及びキシレン69または74部を均一に混合溶解して乳剤100部を得る。
【0040】
〔実施例13〕
化合物番号2の化合物5部または10部、マクロライド系化合物(化合物α:化合物β=30:70の混合物)1部、ソルポール355F(東邦化学(株)商品名)20部、及びキシレン69または74部を均一に混合溶解して乳剤100部を得る。
【0041】
〔実施例14〕
化合物番号3の化合物5部または10部、マクロライド系化合物(化合物α:化合物β=30:70の混合物)1部、ソルポール355F(東邦化学(株)商品名)20部、及びキシレン69または74部を均一に混合溶解して乳剤100部を得る。
【0042】
〔実施例15〕
化合物番号4の化合物5部または10部、マクロライド系化合物(化合物α:化合物β=30:70の混合物)1部、ソルポール355F(東邦化学(株)商品名)20部、及びキシレン69または74部を均一に混合溶解して乳剤100部を得る。
【0043】
〔実施例16〕
化合物番号5の化合物5部または10部、マクロライド系化合物(化合物α:化合物β=30:70の混合物)1部、ソルポール355F(東邦化学(株)商品名)20部、及びキシレン69または74部を均一に混合溶解して乳剤100部を得る。
【0044】
〔実施例17〕
化合物番号3の化合物5部、化合物番号4の化合物5部、マクロライド系化合物(化合物α:化合物β=30:70の混合物)1部、ジノルマルデシルフタル酸15部、ビニルアルコール・酢酸ビニル・イタコン酸共重合物塩のナトリウム塩10部及び蒸留水40部を混和し乳化する。それにポリスチレンスルホン酸ナトリウム塩4.8部、ポリアクリル酸8部及び蒸留水11.2部を均一に混和してフロアブル剤100部を得る。
【0045】
〔試験例1〕 カンザワハダニ感受性系統に対する効果
湿らした脱脂綿上に約2cm四方のインゲン葉切片を置き、そこにカンザワハダニ雌成虫7頭ずつを接種し、産卵させた。24時間後、成虫を除去し、アニバース10%乳剤(化合物番号1)、アベルメクチン0.6%乳剤またはそれらの混合液の希釈液4mlをタワースプレイヤーにて散布し、25℃の恒温室に収容した。処理11日後、生虫、死虫、未孵化卵および逃避虫数を調査し、生虫率を計算し、これよりLC50値(ppm)を求めた。
一般式(1)で表わされる化合物とマクロライド系化合物との相乗効果を示すためにそれぞれのLC50値から、Y.P.Sun等(J.Econ.Ent.53(5),887,1960)の式に従って連合毒性係数を算出した。
即ち、A、B両剤の混合剤Mのを求めるとすると、先ず混合剤Mの実際の毒性指数:A.T.I(actual toxicity index)は次式(数1)で計算される。
【0046】
【数1】
A.T.I=(A剤のLC50/混合剤MのLC50)×100
次に混合剤Mの理論的な毒性指数:T.T.I(theoretical toxicity index)は次式(数2)で計算される。
【0047】
【数2】
T.T.I=A剤の毒性指数×混合剤M中のA剤の含有%+B剤の毒性指数×混合剤M中のB剤の含有%
そして連合毒性係数は次式(数3)より計算される。
【0048】
【数3】
連合毒性係数=(A.T.I/T.T.I)×100
この連合毒性係数が100より大きい場合、相乗効果があることを示す。実験の結果を表−2(表2)に示した。
【0049】
【表2】
【0050】
〔試験例2〕 抵抗性カンザワハダニに対する効果
湿らした脱脂綿上に約2cm四方のインゲン葉切片を置き、そこにカンザワハダニ雌成虫7頭ずつを接種し、産卵させた。24時間後、成虫を除去し、アニバース10%乳剤(化合物番号1)、トレボン20%乳剤(化合物番号2)、アベルメクチン0.6%乳剤またはそれらの混合液の希釈液4mlをタワースプレイヤーにて散布し、25℃の恒温室に収容した。処理11日後、生虫、死虫、未孵化卵および逃避虫数を調査し、生虫率を計算し、これよりLC50値(ppm)を求めた。
一般式(1)で表わされる化合物とマクロライド系化合物との相乗効果を示すためにそれぞれのLC50値から試験例1と同様に連合毒性係数を算出した。結果を表−3(表3)に示す。
【0051】
【表3】
【0052】
〔試験例3〕 抵抗性カンザワハダニに対する効果
マクロライド系化合物としてアベルメクチン0.6%乳剤の代わりにミルベノック1%乳剤を用いる他は試験例1と同様の方法で試験を行った。結果を表−4(表4)に示した。
【0053】
【表4】
【0054】
〔試験例4〕 抵抗性ミカンハダニに対する効果
湿らした脱脂綿上に約2cm四方のミカン葉切片を置き、そこにミカンハダニ雌成虫7頭ずつを接種し、産卵させた。24時間後、成虫を除去し、アニバース10%乳剤(化合物番号1)、アベルメクチン0.6%乳剤またはそれらの混合液の希釈液4mlをタワースプレイヤーにて散布し、25℃の恒温室に収容した。処理11日後、生虫、死虫、未孵化卵および逃避虫数を調査し、生虫率を計算し、これよりLC50値(ppm)を求めた。結果を表−5(表5)に示す。
【0055】
【表5】
【0056】
〔試験例5〕 マメ科植物に寄生しているカンザワハダニに対する効果
本葉第1葉期のインゲンポットにカンザワハダニ雌成虫を接種し、約1週間温室内に放置した。カンザワハダニが寄生している葉をマーキングした後、アニバース10%乳剤(化合物番号1)とマクロライド系化合物(アベルメクチン0.6%乳剤或いはミルベノック1%乳剤)の単独または混合剤の希釈液を、薬剤が流れ落ちる量までインゲンにスプレーし、処理後2、7、12、16、27日後にマーキングした葉に寄生するカンザワハダニを計数した。結果を表−6(表6)、表−7(表7)に示す。
【0057】
【表6】
【0058】
【表7】
【0059】
〔試験例6〕 抵抗性オンシツコナジラミに対する効果
湿らした脱脂綿上に約2cm四方のオンシツコナジラミの1日令の卵が産下されたインゲン葉切片を調製し、アニバース10%乳剤(化合物番号1)、アベルメクチン0.6%乳剤またはそれらの混合液の希釈液4mlをタワースプレイヤーにて散布し、25℃の恒温室に収容した。処理12日後、生虫、死虫、未孵化卵および逃避虫数を調査し、生虫率を計算し、これよりLC50値(ppm)を求めた。結果を表−8(表8)に示す。
【0060】
【表8】
【0061】
〔試験例7〕 ナス科植物に寄生しているモモアカアブラムシに対する効果
ナスに自然発生しているモモアカアブラムシに対して、寄生している葉をマーキングした後、アニバース10%乳剤(化合物番号1)とアベルメクチン0.6%乳剤の単独または混合剤の希釈液を、薬剤が流れ落ちる量までナスにスプレーし、処理後2、7、14、21、28日後にマーキングした葉に寄生するモモアカアブラムシを計数して、下記式(数4)に従って補正密度指数を算出した。結果を表−9(表9)に示す。
【0062】
【数4】
【0063】
【表9】
【0064】
〔試験例8〕 コナガに対する効果
キャベツポットにアニバース10%乳剤(化合物番号1)、トレボン20%乳剤(化合物番号2)、化合物番号或いは4の乳剤またはシロネン乳剤(化合物番号5)等の一般式(1)(化7)で表わされる化合物とアベルメクチン0.6%乳剤の単独または混合剤の希釈液を、薬剤が流れ落ちる量までキャベツにスプレーし、経時的にキャベツ葉をサンプリングして、コナガ2令幼虫に供試して2日後の死虫数を調査した。結果を表−10(表10)、表−11(表11)、表−12(表12)、表−13(表13)、表−14(表14)にそれぞれ示す。
【0065】
【表10】
【0066】
【表11】
【0067】
【表12】
【0068】
【表13】
【0069】
【表14】
【0070】
〔試験例9〕 抵抗性カンザワハダニ(化合物番号1淘汰系統)に対する効果
湿らした脱脂綿上に約2cm四方のインゲン葉切片を置き、そこにカンザワハダニ(化合物番号1淘汰系統)雌成虫7頭づつ接種し、産卵させた。24時間後、成虫を除去し、アニバース10%乳剤(化合物番号1)、トレボン20%乳剤(化合物番号2)、化合物番号或いは4の乳剤及びシロネン乳剤(化合物番号5)等の一般式(1)(化7)で表わされる化合物とミルベノック1%乳剤の単独または混合剤の希釈液を、タワースプレイヤーにて散布し、25℃恒温室に収容した。処理8日後、生虫、死虫、未孵化卵及び逃避虫数を調査し、生虫率を計算し、これよりLC50値(ppm)を求めた。
一般式(1)で表わされる化合物とマクロライド系化合物との相乗効果を示すためにそれぞれLC50値から試験例1と同様に連合毒性係数を算出した。結果を表−15(表15)に示す。
【0071】
【表15】
【0072】
【発明の効果】
以上の説明より明らかなように、本発明に係わる一般式(1)(化7)で表わされる化合物とマクロライド系化合物を各々単独で用いるよりも、混合して使用することではるかに高い殺虫、殺ダニ活性を有する。また、本発明に係わる一般式(1)で表わされる化合物とマクロライド系化合物を混合してなる本特許組成物は殺虫、殺ダニ剤として優れた特性を具備し有用である。
Claims (9)
- 一般式(1)の化合物において、Rがブロモジフルオロメトキシ基、Xが炭素原子、Yが酸素原子、Zが水素原子である請求項1記載の殺虫、殺ダニ組成物。
- 一般式(1)の化合物において、Rがエトキシ基、Xが炭素原子、Yが酸素原子、Zが水素原子である請求項1記載の殺虫、殺ダニ組成物。
- 一般式(1)の化合物において、Rがエトキシ基、Xが炭素原子、YがCH2、Zが水素である請求項1記載の殺虫、殺ダニ組成物。
- 一般式(1)の化合物において、Rがエトキシ基、Xが炭素原子、YがCH2、Zがフッ素である請求項1記載の殺虫、殺ダニ組成物。
- 一般式(1)の化合物において、Rがエトキシ基、Xが珪素、YがCH2、Zがフッ素である請求項1記載の殺虫、殺ダニ組成物。
- マクロライド系化合物として、一般式(2)のRがsec−C4H9である化合物とRがイソプロピル基である化合物との混合物を含むことを特徴とする請求項1〜6記載の殺虫、殺ダニ組成物。
- マクロライド系化合物として、一般式(3)のRがメチル基である化合物とRがエチル基である化合物との混合物を含むことを特徴とする請求項1〜6記載の殺虫、殺ダニ組成物。
- 請求項1〜8記載の殺虫、殺ダニ組成物を害虫に侵略された場所、農作物または商品に投与することからなる害虫の防除方法。
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