JPH0618766B2 - 殺ダニ剤組成物 - Google Patents

殺ダニ剤組成物

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JPH0618766B2
JPH0618766B2 JP61291501A JP29150186A JPH0618766B2 JP H0618766 B2 JPH0618766 B2 JP H0618766B2 JP 61291501 A JP61291501 A JP 61291501A JP 29150186 A JP29150186 A JP 29150186A JP H0618766 B2 JPH0618766 B2 JP H0618766B2
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Sumitomo Chemical Co Ltd
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HOTSUKO KAGAKU KOGYO KK
Sumitomo Chemical Co Ltd
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    • A01N57/00Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing organic phosphorus compounds
    • A01N57/26Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing organic phosphorus compounds having phosphorus-to-nitrogen bonds
    • A01N57/28Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing organic phosphorus compounds having phosphorus-to-nitrogen bonds containing acyclic or cycloaliphatic radicals

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Description

【発明の詳細な説明】 (1) 発明の目的 産業上の利用分野 本発明は農園芸作物などに被害を及ぼすハダニ類、ヒメ
ハダニ類、ホコリダニ類、サビダニ類などのダニ類特に
有機燐剤やジコホルに抵抗性を有するダニ類を有効に且
つ速効的に防除し得る新規な殺ダニ組成物に関する。よ
り詳しくいえば、本発明は、単独では殺ダニ効果が弱い
又は無い低い濃度の、即ち5〜100ppmの範囲の濃度のα
−シアノ−3−フェノキシベンジル 2,2,3,3−
テトラメチルシクロプロパンカルボキシレート(以下、
「フェンプロパスリン」という)と、単独では殺ダニ効
果が全くみられない低い濃度の、即ち10〜500ppmの範囲
の濃度のO,S−ジメチル N−アセチルホスホロアミ
ドチエオート(以下、「アセフェート」という)とを活
性成分として同時に含有する殺ダニ剤組成物に関する。
本発明の殺ダニ剤組成物は、農業上、特に農薬製造業な
らびに農園芸分野で有効に利用し得る。
従来の技術 本発明の一方の有効成分であるフエンプロパスリンは衛
生害虫または農園芸用の合成ピレスロイド系殺虫、殺ダ
ニ剤であり、単独でもイエバエ、アカイエカ、チヤバネ
ゴキブリなどの衛生害虫、ニカメイチユウ、ハスモンヨ
トウ、モモアカアブラムシ、ニセナミハダニなどの農園
芸害虫に有効な化合物として知られている(特公昭51−
5450号公報)。
また、本発明で使用するもう一方の有効成分であるアセ
フエートは浸透移行性を有し、野菜のハスモンヨトウ、
コナガ、カンキツのアブラムシ類、スリツプス類に対し
て高い防除効果を有することは「農薬ハンドブツク1985
年度版」(社団法人日本植物防疫協会、昭和61年1月
30日発行)の第73頁〜74頁、「最新農薬データブ
ツク」(ソフトサイエンス社、昭和57年3月25日発
行)の第1頁などにおいて知られている。しかしなが
ら、アセフエートのダニ類に対する効果は低く、殺ダニ
剤としての有効性は極めて低い。
発明が解決しようとする問題点 従来の殺ダニ剤は、速効性、浸透移行性、ガス効果など
すぐれた特性を有するものが多いが、殺ダニスペクトラ
ム、残効性、魚毒性、人畜毒性などの点ですべてに満足
のいくものではない。また、多くの殺ダニ剤が長年にわ
たつて使用された結果、これらの殺ダニ剤に対して強い
抵抗性を示すダニ類が各地に出現してきた。そのなかで
も、果樹、野菜、茶、花木などに寄生するナミハダニ、
ニセナミハダニ、カンザワハダニ、ミカンハダニ、リン
ゴハダニ、チャノホコリダニなどは特に薬剤抵抗性の発
達が著しい。そのためこれらのダニ類に対しては、多く
の殺ダニ剤が実用性を失いつつある。
一方、本発明の有効成分の一種であるフエンプロパスリ
ンは合成ピレスロイド系の殺虫、殺ダニ剤であり、単独
でもダニ類に対して効果を有することは前記したとおり
である。しかし、フエンプロパスリンの殺ダニ活性はハ
スモンヨトウなどの鱗翅目害虫、モモアカアブラムシな
どの半翅目害虫に対する殺虫活性より低く、鱗翅目害虫
・半翅目害虫等を有効に防除し得る薬量でも、ダニ類に
は有効でない。それ故、ダニ類の防除を目的にフエンプ
ロパスリンを使用するときは施用薬量を多くする必要が
あり、毒性面や環境への悪影響も問題となる。
したがつて、従来の殺ダニ剤の使用により抵抗性が発達
したダニ類に対しても低薬量で効果が高く、しかも毒性
面や環境への悪影響も少ない新規な殺ダニ剤の開発が強
く望まれている。
本発明の目的はこのような要望に合致した新規な殺ダニ
剤を提供することにある。
(2) 発明の構成 問題点を解決するための手段 本発明者らは、このような現状に対処するため、各種薬
剤を用いて鋭意研究を重ねた結果、フエンプロパスリン
とアセフエートとをそれぞれの単独使用では殺ダニ効果
をほとんど又は全く発揮しない程度の低い施用濃度であ
る前者が5〜100ppmの濃度で且つ後者が10〜500ppmの濃
度で両者併用してダニを処理すると、予想外にも、ナミ
ハダニ、カンザワハダニ、ミカンハダニ、チャノホコリ
ダニなどのダニ類を完全に防除できるのみならず、殺ダ
ニ作用の速効性と長期残効性を発揮することもできる点
でダニ類の防除に卓効を示すことを見いだした。
更に、フェンプロパスリンとアセフェートとを前記のと
おり同時施用すると、夫々の成分の単独使用では防除で
きないと認められていた有機燐剤やジコホル抵抗性のダ
ニ類をも防除できることが発見された。
従って、本発明においては、5〜100ppmの範囲の濃度の
フェンプロパスリンと10〜500ppmの範囲の濃度のアセフ
ェートとを活性成分として同時に含有することを特徴と
する殺ダニ剤組成物が提供される。
以下、本発明の殺ダニ剤の製剤化方法および使用方法に
ついて具体的に説明する。
(製剤化方法) 本発明の殺ダニ剤を製造するには、本発明の活性成分と
適当な担体および補助剤、たとえば界面活性剤、結合
剤、安定剤などを配合し、常法によつて水和剤、乳剤、
液剤、ゾル剤(フロアプル剤)、粉剤、DL(ドリフト
レス型)粉剤、微粒剤、などに製剤化すればよい。
これらの製剤中の本発明の活性成分含有率(%)は、水和
剤、乳剤、液剤、ゾル剤の場合は1〜90%(重量%:
以下同じ)の範囲、粉剤、DL粉剤、微粒剤の場合は
0.5〜5%の範囲、粒剤の場合は1〜10%の範囲と
することができる。この場合、フエンプロパスリンとア
セフエートとの混合比は1対1〜1対100、好ましく
は1対1〜1対50である。
本発明の殺ダニ剤において使用できる担体としては、農
園芸用薬剤に常用されるものであれば固体または液体の
いずれでも使用でき、特定のものに限定されるものでは
ない。
たとえば、固体担体としては、鉱物質粉末(カオリン、
ベントナイト、クレー、モンモリロナイト、タルク、珪
藻土、雲母、珪砂、硫安、尿素など)、植物質粉末(大
豆粉、小麦粉、木粉、タタバコ粉、でんぷん、結晶セル
ロースなど)、アルミナ、お酸塩、糖重合体、高分散性
珪酸、ワツクス類などが挙げられる。
また、液体担体としては、水、アルコール類(メチルア
ルコール、エチルアルコール、n−プロピルアルコー
ル、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール、
エチレングリコール、ベンジルアルコールなど)、芳香
族炭化水素類(ベンゼン、トルエン、キシレン、エチル
ベンゼン、クロルベンゼン、クメン、メチルナフタレン
など)、ハロゲン化炭化水素類(クロロホルム、四塩化
炭素、ジクロルメタン、クロルエチレン、トリクロルフ
ルオルメタン、ジクロルジフルオルメタンなど)、エー
テル類(エチルエーテル、エチレンオキシド、ジオキサ
ン、テトラヒドロフランなど)、ケトン類(アセトン、
メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、メチルイソブ
チルケトンなど)、エスシテル類(酢酸エチル、酢酸ブ
チル、エチレングリコールアセテート、酢酸アミルな
ど)、ニトリル類(アセトニトリル、プロピオニトリ
ル、アクリロニトリルなど)、スルホキシド類(ジメチ
ルスルホキシドなど)、アルコールエーテル類(エチレ
ングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコール
モノエチルエーテルなど)、脂肪酸または脂環族炭化水
素類(n−ヘキサン、シクロヘキサンなど)、工業用ガ
ソリン(石油エーテル、ソルベントナフサなど)および
石油留分(パラフイン類、灯油、軽油など)が挙げられ
る。
また、乳剤、水和剤、ゾル剤(フロアブル剤)などの製
剤化に際しては、乳化、分散、可溶化、湿潤、発泡、潤
滑、拡展などの目的で界面活性剤(または乳化剤)が使
用される。このような界面活性剤としては、次に示され
るものが挙げられるが、もちろんこれらの例示のみに限
定されるものではない。
非イオン型 ポリオキシエチレンアルキルエーテル、 ポリロキシエチレンアルキルエステル、 ポリオキシエチレンソルビタンアルキルエステル、 ソルビタンアルキルエステル、など。
陰イオン型 アルキルベンゼンスルホネート、 アルキルスルホサクシネート、 アルキルサルフエート、 ポリオキシエチレンアルキルサルフエート、 アリールスルホネート、など。
陽イオン型 アルキルアミン類 (ラウリルアミン、ステアリルトリメチルアンモニウム
クロリド、アルキルジメチルベンジルアンモニウムクロ
リドなど)、 ポリオキシエチレンアルキルアミン類、など。
両性型 カルボン酸(ベタイン型) 硫酸エステル、など。
また、これらのほかに、ポリビニルアルコール(PV
A)、カルボキシメチルセルロース(CMC)、アラビ
アゴム、ポリビニルアセテート、ゼラチン、カゼイン、
アルギン酸ソーダ、トラガカントガムなどの各種補助剤
を使用することができる。さらに必要に応じて、酸化防
止剤、紫外線吸収剤などのような安定化剤を適量加える
こともできる。
また、本発明の殺ダニ剤は、他の各種殺ダニ成分、ピレ
スロイド剤、有機燐系殺虫剤、カーバメート剤、キチン
合成阻害剤などの殺虫剤や、誘引剤、忌避剤、殺菌剤、
除草剤、植物生長調整剤、肥料などと混合して用いるこ
とができ、かゝる混用により適用性(適用病害虫、使用
方法、使用時期など)の拡大をはかることができる。
(使用方法) 本発明の殺ダニ剤組成物の使用方法は次のとおりであ
る。すなわち、施用量はダニ類の発生量により異なる
が、一般に10アール当り有効成分量でフエンプロパス
リンとアセフエートの合計量が0.5〜50gであり、
好ましくは1〜10gである。これを散布するには水和
剤又は乳剤では水で希釈し、ダニ類の発生する時期に作
物に10アール当り100〜400の適用量で処理す
ればよい。
作用 本発明の殺ダニ剤はナミハダニ、カンザワハダニ、ミカ
ンハダニ、チャノホコリダニなどのダニ類に対して、夫
々の成分の単独施用では殺ダニ効果が極めて弱い又は全
くない程度のそれぞれの低い濃度で両成分ともに施用す
る場合に、両成分の同時施用、すなわち併用に由り、各
々の活性成分の単独施用にくらべて相乗的に向上された
防除効果が発揮され、これらのダニ類を完全に防除する
ことができる。すなわち、フエンプロパスリンは、通常
100ppm以下の濃度域で使用された場合、ダニ類に対
する防除効果は低い。また、アセフエートは常用濃度域
(250〜500ppm)ではほとんど殺ダニ活性を示さ
ない。ところが、この両成分をともにほとんど殺ダニ性
活を占さない濃程度あるフェンプロパスリンが5〜100p
pmの範囲の濃度で且つアセフェートが10〜500ppmの範囲
の濃度で本発明により混用、すなわち同時施用してみる
と、高い殺ダニ活性を示すようになるばかりでなく、ダ
ニ類の成虫、幼若虫に対して速効的に殺ダニ作用を発揮
でき、かつしかも殺ダニ効果の長期持続性、すなわち長
期残効性も発揮できるという予想外の追加的な利点が得
られた。
これはフエンプロパスリンとアセフエートの両成分が共
力的に作用を及ぼしあつて、予想外にも、本来は期待で
きないダニ防除作用が発揮され又は増強されたことによ
る結果であると考えられる。また、本発明のダニ剤組成
物が有機燐剤やジコホル抵抗性のダニ類に対しても両成
分の同時施用に由り防除作用を有効に発揮できたことも
予想外である。しかも、他の害虫に対して両成分が本来
有する優れた殺虫活性は、混用により何ら損われること
はない。
実施例 以下に若干の実施例を挙げるが、活性成分の配合割合、
補助成分およびその添加量などは勿論以下の実施例のみ
に限定されるものではない。なお、実施例において部と
あるのはすべて重量部を表わす。
実施例1(水和剤) フエンプロパスリン20部、アセフエート20部、アル
キルベンゼンスルホン酸ナトリウム塩5部、リグニンス
ルホン酸ナトリウム塩2部、ホワイトカーボン5部、ク
レー48部を均一に混合粉砕して水和剤を得る。
実施例2(水和剤) フエンプロパスリン10部、アセフエート30部、ラウ
リル硫酸ナトリウム塩5部、ナフタレンスルホン酸ソー
ダホルマリン縮合物2部、ホワイトカーボン5部、クレ
ー48部を均一に混合粉砕して水和剤を得る。
実施例3(乳剤) フエンプロパスリン5部、アセフエート10部、ポリオ
キシエチレンノニルフエノールエーテル5部、アセトニ
トリル40部、キシロール40部を混合溶解して乳剤を
得る。
(3) 発明の効果 本発明の殺ダニ剤は、フエンプロパスリンとアセフエー
トを併用することにより、果樹、野菜、茶、花木などの
ナミハダニ、ニセナミハダニ、カンザワハダニ、ミカン
ハダニ、リンゴハダニ、チャノホコリダニなどのダニ類
に対して単独使用には見られない優れた殺ダニ効果を発
揮するようになる。すなわち、 第一に、農園芸作物に寄生するナミハダニ、ミカンハダ
ニ、カンザワハダニ、などのダニ類に対して、各々の活
性成分の単独使用に比べて相乗的な防除効果が発揮され
る。しかもその効果は速効的に現われるとともに、その
効果が持続して、高い相乗的殺ダニ効果が発現される。
その結果、単独使用では全く無効となつてしまう場合で
あつても併用によりこれらのダニ類を速効的かつ長期に
わたつて完全に防除することができるようになる。
第二に、多くの有機合成殺ダニ剤により抵抗性が発達し
たダニ類に対しても、顕著な殺ダニ効果を発揮する。
第三に、低薬量の使用で殺ダニ効果を示すため、魚類や
温血動物に対して影響がなく、環境汚染を引き起こすお
それがない。
第四に、農園芸作物に対して薬害などを与えることもな
い。
第五に、本発明の殺ダニ剤は、殺幼虫、殺成虫効果を併
せ持つており、しかも上述のとおり一回の散布で残効性
を有することから、従来の殺ダニ剤のように何度も散布
しなくてもよい。
以上のような特徴を有しているので、果樹、茶、野菜、
花木などの栽培地におけるナミハダニ、ニセナミハダ
ニ、カンザワハダニ、ミカンハダニ、リンゴハダニ、チ
ャノホコリダニなどのダニ類防除剤として極めて有効に
利用することができる。
次に本発明の殺ダニ剤の作用効果と有用性を試験例を挙
げて説明する。
試験例1 ナミハダニに対する防除効果試験 ガラス温室内に植えた7〜8葉期キユウリに累代飼育中
の有機燐剤やジコホルに抵抗性を示すナミハダニ雌成虫
を1株当り50頭ずつ接種して定着産卵させた。そし
て、定着、産卵3日後に実施例1に準じて調製した本発
明の水和剤の所定濃度希釈液を手押し式散布器にて10
アール当り 100相当量ずつ散布した。散布直前、散布
3日後、7日後、14日後および30日後に、寄生して
いるハダニ雌成虫数および薬害を調べ、防除価(%)を算
出した。本試験は1薬液処理につき3株、3区制で行な
つた。その結果は第1表のとおりである。
第1表の結果から明らかなように、ジコホル抵抗性ナミ
ハダニに対して、フェンプロパスリンの単独施用では10
0ppmの散布濃度でも散布施用3〜7日後のダニ防除価は
93%に止まり完全防除ができないし、またアセフェート
の単独施用では500ppmの散布濃度でも散布処理3〜7日
後のダニ防除価がゼロ%であって全く無効である。他
方、本発明によりフェンプロパスリン成分を10ppm,25pp
m, 50ppmと、アセフェート成分を10ppm, 25ppm, 50ppm
(夫々の単独施用では殺ダニ効果がないか、または弱い
濃度)と夫々に組合わせて同時施用すると、散布施用3
日後に速効的に防除価 100%の完全防除が達成でき、施
用7日後でも同様に 100%の完全な防除効果が相乗的に
得られているから、殺ダニ効果が相乗的に発揮、増強さ
れていることが認められる。
更に、施用30日後の防除価をみると、本発明による両成
分の同時施用は、夫々の成分の単独施用では得られない
殺ダニ効果の30日間長期の残効性を達成できていること
が認められる。
なお、試験例中の防除価(%)は次式により算出した。
試験例2 ミカンハダニに対する防除効果試験 ミカンハダニが多発生している興津早生みかん園におい
て、実施例2に準じて調製した本発明の水和剤の所定濃
度希釈液を動力噴霧機を用いて10アール当り300
相当ずつ散布した。散布直前、散布3日後、7日後、1
4日後および30日後に、1樹当り任意の100葉につ
き寄生しているハダニ雌成虫数および薬害を調べ、防除
価(%)を求めた。
本試験は1薬液処理区につき1樹、5区制で行ない、平
均防除価(%)を算出した。その結果は第2表のとおりで
ある。
本例でも、本発明による両成分の同時施用によると、各
成分の単独施用に比べて、試験例1と同等にダニ防除作
用が速効的に発揮されると共に、相乗的に増強され、し
かも長期残効制性が得られていることが認められる。
試験例3 カンザワハダニに対する防除効果試験 直径15cmの大きさのプラスチツクポツトに植えた茶
に、累代飼育中の有機スズ剤やジコホルに抵抗性を示す
カンザワハダニ雌成虫を1ポツト当り30頭ずつ接種し
て定着、産卵させた。そして、定着、産卵3日後に実施
例1に準じて調製した本発明の水和剤の所定濃度希釈液
を電動散布機にて10アール当り300相当量を散布
した。散布直前、散布3日後、7日後、14日後および
30日後に寄生しているハダニ雌成虫数および薬害を調
べ、防除価(%)を求めた。
本試験は1薬液処理区につき3ポツト制で行ない、平均
防除価(%)を算出した。その結果は第3表のとおりであ
る。
本例でも、本発明による両成分の同時施用によると、各
成分の単独施用に比べて、試験例1と同等にダニ防除作
用が速効的に発揮されると共に、相乗的に増強され、し
かも長期残効性が得られていることが認められる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 内山 次男 神奈川県厚木市水引2丁目2番28号 コー ポよねやま302号 (72)発明者 森山 知 神奈川県厚木市森の里2丁目10番地1号 (56)参考文献 特開 昭58−46009(JP,A) Res,Discl,207.298−9頁、 1981年 C.A、95(11);92280d 有機化合物辞典、第1刷、1985年11月1 日発行、株式会社講談社、第817頁、フエ ンプロパトリンの項

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】5〜100ppmの範囲の濃度のα−シアノ−3
    −フェノキシベンジル 2,2,3,3−テトラメチル
    シクロプロパンカルボキシレートと、10〜500ppmの範囲
    の濃度のO,S−ジメチル N−アセチルホスホロアミ
    ドチオエートとを活性成分として同時に含有することを
    特徴とする殺ダニ剤組成物。
JP61291501A 1986-12-09 1986-12-09 殺ダニ剤組成物 Expired - Lifetime JPH0618766B2 (ja)

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MYPI87003166A MY102265A (en) 1986-12-09 1987-12-08 An acaricidal composition
PH36192A PH23862A (en) 1986-12-09 1987-12-09 An acaricidal composition
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
Res,Discl,207.298−9頁、1981年C.A、95(11);92280d
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CN87107328A (zh) 1988-06-22
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