JP3624555B2 - タイムレコーダ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は内部の詰まりを解除することができるタイムレコーダに関する。
【0002】
【従来技術】
一般にタイムレコーダの上端部には挿入口が形成されている。この挿入口にはタイムカードしか挿入されることはないが、誤って名刺状の紙やメモ書きなどが挿入されることがある。通常はカード挿入口の内部下方にはタイムカードに印字するプリンターが配置され、プリンターにはインクリボンが設けられているので、インクリボンを取り外すことにより得られる空間から異物を除去することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記異物がさらに下方に送り込まれ、上記空間からでは取り外すことのできない場合には、タイムレコーダ本体ケースや基板を取り外さなければならない。ユーザーがこのような取り外し作業をすると、故障原因となるほか、感電等の危険があった。
【0004】
本発明は上記欠点を解消し、だれでも簡単かつ確実に異物を除去することができるタイムレコーダを提供することをその課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、本発明に係るタイムレコーダは、タイムレコーダ本体の上部に形成された挿入口から挿入されたタイムカードを内部のカード通路に沿って所定の位置に送ってプリンタで印字するタイムレコーダにおいて、上記カード通路のうち上記プリンタの下方のカード通路を、タイムレコーダ本体の下部背面壁とこの下部背面壁の背面側に着脱自在に設けられた背面プレートとの間に形成し、上記挿入口から挿入された異物を上記背面プレートをはずして除去することを特徴とする。
0006
【発明の実施の形態】
図1(a)(b)はそれぞれタイムレコーダの正面側と背面側からの斜視図で、このタイムレコーダは図2にも示すように、タイムレコーダ本体1の上部にタイムカードの挿入口2を形成し、中央部に上記挿入口2から挿入されたタイムカード3をカード通路4に沿って所定の位置に送る一対の送りローラ5を設けたもので、挿入口2からタイムカード3を挿入すると、送りローラ5の近傍の第1のセンサー6でタイムカード3が挿入されたことを検出し、送りローラ5が回転してタイムカード3を下方に送り込み、第2のセンサー7でタイムカード3の下端を検出すると、送りローラ5が月日に応じて所定の位置まで上動させ、プリンタ8がタイムカード3の所定の欄に日付、出退勤時刻等を印字し、さらに印字後タイムカード3を再び送りローラ5によって挿入口2から出すように構成されている。
0007
ところで、タイムレコーダ本体1の背面壁の一部はカード通路4を構成しており、この背面壁9は上部背面壁9aとこれより内側にセットバックした下部背面壁9bとから構成され、両背面壁9a、9bの間に送りローラ5が配置されている。そして、図2及び図3に示されるように、上記タイムカード3のカード通路4は送りローラ5をはさんで異なる構成となっており、送りローラ5の下方はタイムレコーダ本体1の下部背面壁9bと背面プレート10との間に形成されている。10aは背面プレート10に突出形成されたガイド片である。
0008
カード通路4に臨む背面プレート10の上部の左右両側には三角形状の差込片11が形成され、タイムレコーダ本体1の背面には上記差込片11の差込溝12が下方に開口形成されている。背面プレート10は差込片11をタイムレコーダ本体1の差込溝12に下から挿入し、さらにネジ13を背面プレート10の中央孔14から挿通してタイムレコーダ本体1のネジ孔15にねじ込むことによって装着され、逆にネジ13を外し、引き降ろすことによりタイムレコーダ本体1から取り外すことができるように構成されている。
0009
なお、上記背面プレート10の上部には一対の壁掛け用取付孔16が形成されている。
0010
上記構成において、挿入口2からタイムカード3以外の異物17が入った場合、異物17が送りローラ5よりも上方にあるときは、プリンタ8のインクリボンカセット(図示せず)を取り外し、その空間から除去すればよい。これに対し、異物17が第1のセンサー6で感知されて送りローラ5によりカード通路4の下方に送り込まれてしまったようなときは、異物17は下部背面壁9bの裏側のカード通路4内にあるから、図3のようにして背面プレート10を外すことにより異物17が露出し、簡単かつ確実に除去することができる。
0011
背面プレート10は上部背面壁9aと下部背面壁9bの裏側に配置され、背面プレート10を取り外しても、タイムレコーダを構成する基板等の部品は外部に露出することはないので、故障原因とならないほか、人体にも安全である。
0012
次に、上記タイムレコーダは通常は台の上に載置して使用されるが、図4のように背面プレート10を取り外して一対の壁掛け用取付孔16から挿通したネジ18で適宜の壁面に固定すれば、背面プレート10にタイムレコーダ本体1を上述の要領で取り付けることができるので、壁掛け用のタイムレコーダとすることができる。
0013
この場合は、タイムレコーダ本体1が背面プレート10に対して着脱可能な状態となるので、挿入口2から異物が入ったときは、タイムレコーダ本体1を外すことにより上述と同様にして簡単に除去することができる。
0014
なお、背面プレートに設ける壁掛け用の手段としては、上述のような取付孔に限定されない。例えば、壁に取り付け固定されるフックに対応して背面壁に形成された係止溝であってもよく、逆にフックを壁掛け用の手段としてもよい。
0015
また、図5は上述のような送りローラのないタイムレコーダで、この例においてタイムレコーダ本体1の底部にはストッパ18とカードセンサー19が設けられ、ストッパ18は図示しない機構により日付が変わるにつれて上下動するように構成されている。挿入口2からカード通路4に沿ってタイムカード3を挿入すると、その下端が上記ストッパ18に当たって停止したときセンサー19がタイムカード3が所定の位置まで挿入されたことを検出して印字機構が作動し、印字が行なわれるのである。
0016
上記構成においても、タイムレコーダ本体1の背面側には、カード通路4に臨む背面プレート10が着脱自在に設けられ、上記挿入口2から異物17が挿入されたときは、上記背面プレート10を外して除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)(b)は本発明に係るタイムレコーダの正面側と背面側から見た斜視図
【図2】上記タイムレコーダの異物除去機構の要部の断面図
【図3】背面プレートを取り外した状態の斜視図
【図4】上記タイムレコーダを壁掛けにする場合の説明図
【図5】タイムレコーダの他の例を示す断面図
【符号の説明】
1 タイムレコーダ本体
2 挿入口
3 タイムカード
4 カード通路
5 送りローラ
10 背面プレート
17 異物

Claims (1)

  1. タイムレコーダ本体の上部に形成された挿入口から挿入されたタイムカードを内部のカード通路に沿って所定の位置に送ってプリンタで印字するタイムレコーダにおいて、
    上記カード通路のうち上記プリンタの下方のカード通路を、タイムレコーダ本体の下部背面壁とこの下部背面壁の背面側に着脱自在に設けられた背面プレートとの間に形成し、
    上記挿入口から挿入された異物を上記背面プレートをはずして除去することを特徴とするタイムレコーダ。
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