JP3847966B2 - プラテン機構 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、印字へッドとの間に挟んだ用紙を搬送するプラテンを着脱自在に支持するプラテン機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
プリンタに用いられているプラテンは、消耗品であるので、交換可能に設計されている。プラテンを交換可能とする機構の一例としては、実開平5−47532号公報記載の軸受装置がある。このような構造の軸受装置の一例について、図4に基づいて説明する。
【0003】
図4は、プラテン1をプリンタ本体内部の所定位置に取り付けるプリンタ機構を概略的に示す縦断正面図である。プラテン1は、一対のプラテンホルダ2,3によって、プリンタ本体内部に互いに対向するように形成されたホルダ取付部4,5に取り付けられる。
【0004】
プラテンホルダ2,3は、ホルダ取付部4,5に形成されたホルダ取付孔4a,5aに嵌合する嵌合部2a,3aと、嵌合部2a,3aを挟む小側板2b,3b及び大側板2c,3cとを有している。大側板2c,3cは、小側板2b,3bよりも下方に伸びた形状に形成されている。
【0005】
ホルダ取付部4,5のホルダ取付孔4a,5aより少し下に、凸部4b,5bが形成されている。これらの凸部4b,5bはプリンタ本体の外側へ向かって突出している。また、大側板2c,3cには、凸部4b,5bが係合する凹部2d,3dが形成されている。
【0006】
ここで、一方のホルダ取付部4は、プリンタ本体内の駆動系(図示せず)を内蔵している開放禁止スペースsとの間を隔てる隔壁6に設けられている。この開放禁止スペースsを囲むカバー7は、用紙の交換などの際にユーザが開放できるカバー(図示せず)とは分けて形成されていて、ユーザによる開放を禁止するために隔壁6にネジ止めされている。そして、プラテン1のホルダ取付部4に取り付けられる側の端部には、前述の駆動系の駆動力を伝達するギヤ8が取り付けられる。
【0007】
このような軸受装置では、プラテン1を交換する際には、まず、ドライバ等の工具を用いてカバー7を取り外して開放禁止スペースsを開放する。次に、プラテンホルダ2の大側板2cとホルダ取付部4との間にマイナスドライバ等の工具を差し込んで凸部4bと凹部2dとの係合を解除し、プラテンホルダ2をホルダ取付部4から取り外す。続いて、もう一方のプラテンホルダ3も同様にしてホルダ取付部5から取り外す。そして、プラテン1の両端からプラテンホルダ5を取り外す。
【0008】
新しいプラテン1の取り付けは、上記の作業を逆に行う。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
図4に示すような従来の軸受装置では、ユーザが開放できないカバー7を取り外さなければプラテン1の交換ができないため、ユーザがプラテン1を交換することができず、サービスマンに依頼しなければならない。
【0010】
また、交換作業自体について言えば、まず、ネジ止めされたカバー7を取り外さなければならないし、凹部2dと凸部4bとの係合を解除するのが容易でない。しかも、工具がなければ作業できない。
【0011】
本発明は、プラテンの交換作業を容易にすることを目的とする。
【0012】
また本発明は、工具を使用せずにプラテンの交換を可能にすることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明のプラテン機構は、プラテンの回転軸の両端を支持する一対のプラテンホルダと、本体内部における開放可能スペースと開放禁止スペースとを隔てる隔壁と、前記隔壁に形成された第一のホルダ取付孔と、前記開放可能スペースに設けられ前記隔壁と平行なフレームと、前記フレームの前記第一のホルダ取付孔に対向する位置に形成された第二のホルダ取付孔と、前記第一のホルダ取付孔に取り付けられた前記プラテンホルダと前記隔壁の前記開放可能スペース側の面とを嵌合構造で位置決め固定する第一のホルダ固定部と、前記第二のホルダ取付孔に取り付けられた前記プラテンホルダと前記フレームの前記隔壁に対向する面の反対側の面とを嵌合構造で位置決め固定する第二のホルダ固定部とを有する。
【0014】
ここで、開放可能スペースは、用紙搬送経路などが設けられているスペースであって、例えば紙詰まりの際にユーザにより開放される。また、開放禁止スペースは、プリント配線基板や駆動部などが設けられているスペースであって、ユーザによる開放が禁止されている。このため、開放禁止スペースを覆うカバーは、容易に開放できないようにネジなどで固定されている。
【0015】
したがって、開放可能スペースを開放すれば前記隔壁と前記プラテンホルダとの嵌合の解除及び前記フレームと前記プラテンホルダとの嵌合の解除が可能となるため、開放禁止スペースを開けることなくプラテンが交換可能である。
【0016】
請求項2記載の発明は、請求項1記載のプラテン機構であって、前記プラテンホルダの前記ホルダ固定部が形成されている端部を屈曲させた。
【0017】
したがって、屈曲した端部を手がかりにすることにより、ホルダ固定部の嵌合を容易に解除できる。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明のプラテン機構の実施の一形態について、図1〜図3に基づいて説明する。図1は、本実施の形態のプラテン機構が用いられたプリンタ10を示すカバーを取り外した斜視図であり、図2は、プリンタ10の内部構成及びプリンタ10の後部に取り付けられるロール紙ホルダ11を示す縦断右側面図である。
【0019】
プリンタ10の内部には、図示しないモータなどの駆動系やプリント配線基板などの制御系が収納されていてユーザによる開放が禁止された開放禁止スペースS1と、用紙やインクリボンIの交換の際などにユーザが開放する開放可能スペースS2とを隔てる隔壁12が設けられている。
【0020】
開放禁止スペースS1は、隔壁12にネジ止めされる開放禁止カバー13で囲まれている。開放可能スペースS2は、開放禁止カバー13で一端を回動自在に支持された上面カバー14と、ユーザによる取り外しを容認した側面カバー15とにより囲まれている。
【0021】
開放可能スペースS2の前端近傍にはプラテン16が位置し、その後方には、インクリボンIが取り付けられるリボンコアを支持する一対の側板を有するリボンコアホルダ17がプラテン16に近接離反する方向に回動自在に後方端部を支持されている。
【0022】
リボンコアホルダ17には、サーマルヘッド18が固定されたへッドブラケット19が取り付けられている。サーマルヘッド18は、リボンコアホルダ17の回動に従ってプラテン16に接離する。
【0023】
図3は、プラテン16をプリンタ10内部の所定位置に取り付けるプラテン機構を示す縦断正面図である。以下、図3を用いてプラテン機構について説明する。
【0024】
プラテン16は、一対のプラテンホルダ20,21で両端を回転自在に支持されている。プラテンホルダ20は、隔壁12に形成された第一のホルダ取付孔12aに取り付けられ、プラテンホルダ21は、開放可能スペース内S2で隔壁12に対向するフレーム22に形成された第二のホルダ取付孔22aに取り付けられる。
【0025】
プラテンホルダ20,21は、各ホルダ取付孔12a,22aの下端部に嵌合する形状の嵌合部20a,21aと、嵌合部20a,21aを挟む小側板20b,21b及び大側板20c,21cとを有している。大側板20c,21cは、小側板20b,21bよりも下方に伸びた形状に形成されており、下端に屈曲部20d,21dが形成されている。
【0026】
隔壁12の開放可能スペースS2側の面におけるホルダ取付孔12aよりも少し下に、凸部12bが突設されている。また、フレーム22の隔壁12に対向する面の裏面におけるホルダ取付孔22aよりも少し下に、凸部22bが突設されている。そして、大側板20c,21cには、凸部12b,22bが嵌合する凹部20e,21eが形成されている。ここで、凸部12bと凹部20eとにより第一のホルダ固定部23が形成され、凸部22bと凹部21eとにより第二のホルダ固定部24が形成されている。
【0027】
プラテン16の回動軸の両端部は、それぞれベアリング(図示せず)の内周に嵌合し、ベアリングの外周は、プラテンホルダ20,21に形成された孔(図示せず)に嵌合する。これにより、プラテン16は、プラテンホルダ20,21で回転自在に支持される。
【0028】
そして、プラテン16の隔壁12に取り付けられる側の端部には、開放禁止スペースS1に設けられた図示しないモータから駆動力を受けるためのギヤ27が取り付けられる。
【0029】
このような構成において、プラテン16を交換する際には、まず、第二のホルダ取付孔22aに取り付けられたプラテンホルダ21を取り外す。プラテンホルダ21を取り外すには、屈曲部21dを持ち上げるようにして凸部22bと凹部21eとの嵌合を解除する。その状態のまま、プラテンホルダ21をホルダ取付孔22aの上方へスライドさせ、ホルダ取付孔22aの下端部と嵌合部21aとの嵌合を解除する。そして、ホルダ取付孔22aからプラテンホルダ21を取り外す。このとき、プラテン16とプラテンホルダ21とが分離される。
【0030】
次に、前述のプラテンホルダ21の場合と同様にして、第一のホルダ取付孔12aからプラテンホルダ20をプラテン16ごと取り外す。そして、プラテン16とギヤ27及びプラテンホルダ20とを分離する。
【0031】
新しいプラテン16を取り付ける際には、まず、新しいプラテン16の一端を第二のホルダ取付孔22aから差し込んで隔壁12とフレーム22との間に位置させる。次に、このプラテン16の一端に、開放可能スペースS2内でベアリングとプラテンホルダ20とギヤ27とを取り付ける。そして、プラテンホルダ20を第一のホルダ取付孔12aに差し込む。続いて、フレーム22に対して隔壁12の反対側から、プラテン16の他端にベアリング及びプラテンホルダ21を取り付ける。そして、各プラテンホルダ20,21を押し下げ、各嵌合部20a,21aを各ホルダ取付孔12a,22aの下端部に嵌合させるとともに、凸部12bに凹部20eを、凸部22bに凹部21eを嵌合させる。
【0032】
本実施の形態によれば、凸部12bと凹部20eとの嵌合と、凸部22bと凹部21eとの嵌合とは、いずれも開放可能スペースS2において解除可能であるので、開放禁止スペースS1を開放することなくプラテン16を交換することができ、作業が容易である。さらに、プラテンホルダ20,21の一端を屈曲させることにより、第一・第二のホルダ固定部23,24の嵌合を解除し易くなる。
【0033】
なお、本実施の形態では、第一のホルダ固定部23として、隔壁12に凸部12bを、プラテンホルダに凹部20eを形成し、また、第二のホルダ固定部24として、フレーム22に凸部22bを、プラテンホルダに凹部21eを形成しているが、実施にあたっては、第一のホルダ固定部23として、隔壁12に凹部を、プラテンホルダに凸部を形成し、また、第二のホルダ固定部24として、フレーム22に凹部を、プラテンホルダに凸部を形成しても良い。
【0034】
【発明の効果】
請求項1記載の発明では、開放可能スペースにおいてプラテンホルダを着脱可能としたので、開放禁止スペースを開けることなくプラテンを交換できるため、容易に交換作業ができる。
【0035】
請求項2記載の発明では、各プラテンホルダのホルダ固定部が形成されている端部を屈曲させたので、ホルダ固定部の嵌合を容易に解除できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプラテン機構の実施の一形態が用いられたプリンタを示す斜視図である。
【図2】プリンタ内部の概略構成及びプリンタに取り付けられるロール紙ホルダを示す縦断右側面図である。
【図3】プラテン機構を示す縦断正面図である。
【図4】従来のプラテン機構の一例を示す縦断正面図である。
【符号の説明】
10 プリンタ
12 隔壁
20,21 プラテンホルダ
22 フレーム
S1 開放禁止スペース
S2 開放可能スペース
12a 第一のホルダ取付孔
22a 第二のホルダ取付孔
23 第一のホルダ固定部
24 第二のホルダ固定部
Claims (2)
- プラテンの回転軸の両端を支持する一対のプラテンホルダと、
本体内部における開放可能スペースと開放禁止スペースとを隔てる隔壁と、
前記隔壁に形成された第一のホルダ取付孔と、
前記開放可能スペースに設けられ前記隔壁と平行なフレームと、
前記フレームの前記第一のホルダ取付孔に対向する位置に形成された第二のホルダ取付孔と、
前記第一のホルダ取付孔に取り付けられた前記プラテンホルダと前記隔壁の前記開放可能スペース側の面とを嵌合構造で位置決め固定する第一のホルダ固定部と、
前記第二のホルダ取付孔に取り付けられた前記プラテンホルダと前記フレームの前記隔壁に対向する面の反対側の面とを嵌合構造で位置決め固定する第二のホルダ固定部と、
を有するプラテン機構。 - 前記プラテンホルダの前記ホルダ固定部が形成されている端部を屈曲させた請求項1記載のプラテン機構。
Priority Applications (1)
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Family Applications (1)
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JP (1) | JP3847966B2 (ja) |
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1998
- 1998-07-31 JP JP21731598A patent/JP3847966B2/ja not_active Expired - Fee Related
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