JP3623190B2 - 生ゴミ処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、微生物を含む処理剤により生ゴミを分解処理するように構成された生ゴミ処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、生ゴミ処理装置の一形式として、いわゆるバイオ式の生ゴミ処理装置が知られている。
【0003】
このバイオ式の生ゴミ処理装置は、例えば特開平11−19620号公報に開示されているように、予め処理容器内に微生物を含む処理剤を収容しておき、この処理容器内に生ゴミを投入し、この生ゴミを攪拌部材により処理剤と共に攪拌することにより生ゴミを分解処理するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の生ゴミ処理装置においては、その攪拌部材が水平方向に延びる回転軸に攪拌翼が支持された構成となっているので、処理容器内の処理剤および生ゴミを満遍なく攪拌することができない。このため処理剤に含まれる微生物の活動が不活発となってしまい、生ゴミの分解処理効率が不十分なものとなる。
【0005】
これに対し、特開平10−43726号公報に開示されているように、処理容器の底面部中央から上方へ延びる回転軸に攪拌翼を支持せしめるようにすれば、攪拌効率をある程度高めることが可能であるが、同公報に開示されているような単純な攪拌翼を設けただけでは攪拌効率を十分に高めることができない。
【0006】
本願発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、微生物を含む処理剤により生ゴミを分解処理するように構成された生ゴミ処理装置において、処理剤および生ゴミに対する攪拌効率を十分に高め、生ゴミの分解処理効率向上を図ることができる生ゴミ処理装置を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本願発明は、攪拌翼の構成に工夫を施すことにより、上記目的達成を図るようにしたものである。
【0008】
すなわち、本願発明に係る生ゴミ処理装置は、
微生物を含む処理剤により生ゴミを分解処理するように構成された生ゴミ処理装置であって、上記処理剤を収容する処理容器と、この処理容器内に投入された生ゴミを上記処理剤と共に攪拌する攪拌部材と、を備えてなる生ゴミ処理装置において、
上記処理容器が、略鉛直方向に延びる有底円筒形に形成されており、
上記攪拌部材が、上記処理容器の底面部中央から上方へ延びる回転軸と、この回転軸から上記処理容器の周面部近傍まで平面視において略扇形に広がるように延びる攪拌翼とからなり、
上記攪拌翼が、該攪拌翼の周方向上流端縁を上記底面部に近接させるようにして該周方向上流端縁から該攪拌翼の周方向下流端縁へ向けて斜め上方へ延びるように形成されており、
上記攪拌翼の周方向傾斜角度が、該攪拌翼の周方向上流端縁から周方向下流端縁へ向けて徐々に大きくなるように設定されており、
上記攪拌翼が、平面視において上記底面部の1/4以上の面積を覆うように形成されている、ことを特徴とするものである。
【0009】
上記「攪拌部材」は、その回転軸と攪拌翼とが一体で構成されたものであってもよいし別体で構成されたものであってもよい。また、この「攪拌部材」の材質についても、特に限定されるものではなく、例えばステンレス鋼や合成樹脂等が採用可能である。
【0010】
上記「攪拌翼」は、その周方向傾斜角度が周方向上流端縁から周方向下流端縁へ向けて徐々に大きくなるように設定されていれば、連続的に大きくなるように設定されたものであってもよいし、段階的に大きくなるように設定されたものであってもよい。
【0011】
上記「周方向上流」とは、攪拌部材が回転したときの回転方向前方を意味するものであり、上記「周方向下流」とは、攪拌部材が回転したときの回転方向後方を意味するものである。
【0012】
【発明の作用効果】
上記構成に示すように、本願発明に係る生ゴミ処理装置は、その攪拌部材が、処理容器の底面部中央から上方へ延びる回転軸と、この回転軸から処理容器の周面部近傍まで平面視において略扇形に広がるように延びる攪拌翼とからなっているが、この攪拌翼は、周方向上流端縁を処理容器の底面部に近接させるようにして周方向上流端縁から周方向下流端縁へ向けて斜め上方へ延びるように形成されており、かつ、その周方向傾斜角度が、周方向上流端縁から周方向下流端縁へ向けて徐々に大きくなるように設定されているので、次のような作用効果を得ることができる。
【0013】
すなわち、攪拌翼は回転軸から処理容器の周面部近傍まで延びているので、攪拌部材が回転すると、処理容器内の下部領域に位置する処理剤および生ゴミは、攪拌翼により略漏れなく掬い上げられ、この攪拌翼を乗り越えることにより攪拌される。
【0014】
その際、攪拌翼の周方向上流端縁における周方向傾斜角度は相対的に小さいので、処理剤および生ゴミに大きな抵抗を与えることなくこれらをスムーズに掬い上げることが可能となる。そしてこれにより、処理剤および生ゴミが攪拌翼に押されて攪拌部材と共に連れ回りしてしまうのを未然に防止することができる。
【0015】
また、攪拌翼の周方向傾斜角度は周方向上流端縁から周方向下流端縁へ向けて徐々に大きくなるように設定されているので、掬い上げられた処理剤および生ゴミの移動方向を徐々に上向きに変化させて、攪拌翼の周方向下流端縁を乗り越える時点では処理剤および生ゴミを所定高さまで押し上げることが可能となる。そして、処理剤および生ゴミを攪拌翼の周方向下流端縁の高さから処理容器の底面部まで一気に落下させることにより、処理剤および生ゴミを大きく攪拌することができる。そしてこれにより、処理容器内の処理剤および生ゴミを満遍なく攪拌して、処理剤に含まれる微生物の活動を活発化させることができる。
【0016】
このように本願発明によれば、微生物を含む処理剤により生ゴミを分解処理するように構成された生ゴミ処理装置において、処理剤および生ゴミに対する攪拌効率を十分に高め、生ゴミの分解処理効率向上を図ることができる。
【0017】
しかも本願発明においては、攪拌翼が平面視において処理容器の底面部の1/4以上の面積を覆うように形成されているので、攪拌翼の周方向長さを十分に確保することが可能となり、これにより該攪拌翼によって掬い上げられた処理剤および生ゴミを、その移動方向が急激に変化しないようにした上で所定高さまで押し上げることが容易に可能となる。
【0018】
上記構成において、攪拌部材の回転速度は特に限定されるものではないが、これを10rpm以下(より好ましくは6rpm以下)の低速に設定すれば、処理剤および生ゴミが攪拌翼に押されて連れ回りしてしまうのを一層効果的に防止することができ、また、処理剤に含まれる微生物が摩耗損傷してしまうおそれを最小限に抑えることができる。
【0019】
上記構成において、攪拌翼の周方向傾斜角度は、周方向上流端縁から周方向下流端縁へ向けて徐々に大きくなるように設定されていれば、その具体的な値は特に限定されるものではないが、攪拌翼の周方向上流端縁における周方向傾斜角度を10〜30°に設定すれば、処理容器内の下部領域に位置する処理剤および生ゴミに大きな抵抗を与えることなくこれらをスムーズに掬い上げることができる一方、これら掬い上げられた処理剤および生ゴミを、その移動方向を急激に変化させないようにした上で所定高さまで押し上げることができる。そしてこれにより、攪拌部材の回転抵抗が過大になってしまうのを未然に防止することができる。
【0020】
ところで、攪拌翼によって掬い上げられた処理剤および生ゴミは、周方向下流端縁へ向けて移動するとともに、遠心力により処理容器の周面部へ向けて移動する。そこで、攪拌翼の周方向下流端縁の高さを、該周方向下流端縁の内周端から外周端へ向けて徐々に高くなるように設定すれば、周方向下流端縁を乗り越える処理剤および生ゴミの量を該周方向下流端縁の全長にわたって均一化することが可能となるので、処理剤および生ゴミに対する攪拌効率を一層高めることができる。
【0021】
上記構成において、攪拌翼の周方向下流端縁における外周端部に、周方向下流側へ向けて該周方向下流端縁の周方向傾斜角度よりも小さい周方向傾斜角度で延びる突起片を形成するようにすれば、次のような作用効果を得ることができる。
【0022】
すなわち、攪拌翼の周方向下流端縁を乗り越える処理剤および生ゴミのうち、その外周端部を乗り越える処理剤および生ゴミは、突起片に沿って移動した後に処理容器の底面部へ落下することとなる。これにより落下タイミングを部分的に遅らせることができるので、攪拌翼の下方に部分的に空洞部を形成することができる。そしてこれにより、処理剤に対して酸素を効率良く供給することができるので、処理剤に含まれる微生物の活動を活発化させることができる。
【0023】
上記「突起片」の周方向傾斜角度は、攪拌翼の周方向下流端縁の周方向傾斜角度よりも小さい値に設定されていれば、その具体的な値は特に限定されるものではなく、斜め上方、水平方向、斜め下方いずれの方向へ延びるものであってもよい。なお、この「突起片」の径方向傾斜角度については、その値は特に限定されるものではなく、処理容器の大きさや攪拌部材の回転速度等に応じて適宜設定すればよい。
【0024】
上記構成において、処理容器の周面部に、該処理容器の中心へ向けて延びるとともに攪拌翼の周方向下流端縁の上方近傍の高さまで下方へ向けて略L字形に延びるアーム部材を取り付けるようにすれば、攪拌翼の周方向下流端縁を乗り越えようとする処理剤および生ゴミを、アーム部材の先端部で内周側と外周側とに分散させることができるので、処理剤および生ゴミに対する攪拌効率をより一層高めることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本願発明の実施形態について説明する。
【0026】
図1は、本願発明の一実施形態に係る生ゴミ処理装置を示す側断面図である。また、図2は、図1の要部詳細図であり、図3は、図2のIII 方向矢視図である。
【0027】
これらの図に示すように、本実施形態に係る生ゴミ処理装置10は、比較的小型の家庭用生ゴミ処理装置であって、ケーシング12内に生ゴミを分解処理する処理装置本体14が設けられてなっている。
【0028】
ケーシング12は、ケーシング本体12Aと、このケーシング本体12Aに、その背面上端部においてヒンジ12aを介して開閉可能に取り付けられたカバー12Bとからなっている。
【0029】
処理装置本体14は、微生物を含む処理剤(菌床)2が収容される処理容器16と、この処理容器16内に投入された生ゴミを処理剤2と共に攪拌する攪拌部材18とを備えてなっている。
【0030】
処理容器16は、鉛直方向に延びる有底円筒形に形成されており、その底面部16aは、その周面部16bへ向けて僅かに斜め下方へ傾斜するように形成されている。この処理容器16は、内径が250〜350mm(例えば300mm)、高さが250〜350mm(例えば300mm)に設定されている。
【0031】
攪拌部材18は、合成樹脂製であって、図4に単品でも示すように、処理容器16の底面部16aの中央から上方へ延びる回転軸20と、この回転軸20から処理容器16の周面部16bの近傍まで平面視において略扇形に広がるように延びる攪拌翼22とからなり、図示矢印方向(時計回り方向)に回転するように構成されている。
【0032】
攪拌翼22は、その周方向上流端縁22aが底面部16aに近接するようにして径方向に水平に延びており、そして、この周方向上流端縁22aから周方向下流端縁22bへ向けて斜め上方へ延びるように形成されている。この攪拌翼22の周方向上流端縁22aにおける周方向傾斜角度θは、θ=10〜30°の範囲内における略一定の角度(例えば約20°)に設定されている。そして、この攪拌翼22の周方向傾斜角度は、その周方向上流端縁22aから周方向下流端縁22bへ向けて3段階で徐々に大きくなるように設定されている。
【0033】
すなわち、攪拌翼22は、上流緩斜面部22Aと、中流中斜面部22Bと、下流急斜面部22Cとが折れ線状に連続するように形成されている。これら上流緩斜面部22A、中流中斜面部22Bおよび下流急斜面部22Cの周方向傾斜角度は、その径方向の位置によって多少異なったものとなるが、上流緩斜面部22Aの周方向傾斜角度は、周方向上流端縁22aにおける周方向傾斜角度θと略同じ値、すなわち、10〜30°の範囲内における略一定の角度(例えば約20°)に設定されており、下流急斜面部22Cの周方向傾斜角度は、45〜75°の範囲内における略一定の角度(例えば約60°)に設定されており、中流中斜面部22Bの周方向傾斜角度は、20〜60°の範囲内において上流緩斜面部22Aと下流急斜面部22Cとを接続するのに適した角度に設定されている。
【0034】
攪拌翼22の周方向下流端縁22bの高さは、その内周端から外周端へ向けて徐々に高くなるように設定されている。具体的には、周方向下流端縁22bは、その内周端から外周端へ向けて、10〜30°(例えば約20°)の上向き傾斜角度で形成されており、その内周端の高さは約80mm、外周端の高さは約120mmに設定されている。
【0035】
攪拌翼22の周方向下流端縁22bにおける外周端部には、処理容器16の周面部16bに沿って周方向下流側へ向けて略水平に延びる突起片22Dが一体的に形成されている。この突起片22Dは、径方向に20〜40mmの幅、周方向に30〜50mmの長さを有している。そして、この突起片22Dは、径方向に関しては、周方向下流端縁22bとは逆に、その内周端から外周端へ向けて徐々に低くなるように設定されている。なお、周方向下流端縁22bにおいて高さ約120mmに設定されている外周端の位置は、突起片22Dの内周端の位置である。
【0036】
攪拌翼22は、平面視において処理容器16の底面部16aの1/4以上の面積を覆うように形成されている。その際、平面視において、上流緩斜面部22Aおよび中流中斜面部22Bは略扇形に形成されているが、下流急斜面部22Cは細長矩形状に形成されている。
【0037】
回転軸20は、攪拌翼22を支持する下部大径部20aと、この下部大径部20aの上端面から円錐状に延びる上部円錐部20bとからなり、その上部円錐部20bには、周方向に90°間隔で上下方向に延びる4本のリブ20cが形成されている。そして、この回転軸20は、処理容器16の底面部16aの中央から上方へ突出する駆動シャフト24に、該回転軸20の上端部において取付ノブ26を介してネジ締め固定されている。
【0038】
処理容器16の周面部16bには、該処理容器16の中心へ向けて延びるとともに攪拌翼22の周方向下流端縁22bの上方近傍の高さ(例えば、周方向下流端縁22bから10〜20mm上方の位置)まで下方へ向けて略L字形に延びる板状のアーム部材28が取り付けられている。このアーム部材28の基端部28aは下方へ折れ曲げられており、この基端部28aにおいて、処理容器16の周面部16bに形成されたアーム係止部16cに係止されるようになっている。また、このアーム部材28の先端部28bは、その回転方向下流側(反時計回り方向)の端面が楔状に形成されている。
【0039】
図1に示すように、駆動シャフト24は、駆動ユニット30の一部を構成しており、モータ(図示せず)の駆動により減速機構(図示せず)を介して低速で回転するようになっている。そしてこれにより、攪拌部材18を10rpm以下の低速(例えば5rpm)で一方向に連続回転させるようになっている。上記モータの駆動は、カバー12Bに設けられたコントロールユニット32により制御されるようになっている。
【0040】
なお、本実施形態に係る生ゴミ処理装置10においては、その処理容器16の外面に沿ってヒータ34が装着されている。このヒータ34は、処理容器16内の温度を検出する温度センサ(図示せず)の検出値に基づいて、コントロールユニット32により運転制御されるようになっており、これにより、処理容器16内の処理剤2の温度を最適温度(すなわち、処理剤2に含まれる微生物の活動に適した温度(例えば37℃程度))に調節するようになっている。
【0041】
また、カバー12Bには、その下面における処理容器16の上方部位から背面まで延びる排気用ダクト36が設けられている。この排気用ダクト36の上流端にはフィルタ38が装着されており、また、その上流端近傍部位には排気ファン40が設けられており、さらに、その下流部分には脱臭剤カートリッジ42が設けられている。
【0042】
以上詳述したように、本実施形態に係る生ゴミ処理装置10は、その攪拌部材18が、処理容器16の底面部16a中央から上方へ延びる回転軸20と、この回転軸20から処理容器16の周面部16b近傍まで平面視において略扇形に広がるように延びる攪拌翼22とからなっているが、この攪拌翼22は、周方向上流端縁22aを処理容器16の底面部16aに近接させるようにして周方向上流端縁22aから周方向下流端縁22bへ向けて斜め上方へ延びるように形成されており、かつ、その周方向傾斜角度が、周方向上流端縁22aから周方向下流端縁22bへ向けて徐々に大きくなるように設定されているので、次のような作用効果を得ることができる。
【0043】
すなわち、攪拌翼22は回転軸20から処理容器16の周面部16b近傍まで延びているので、攪拌部材18が回転すると、処理容器16内の下部領域に位置する処理剤2および生ゴミは、攪拌翼22により略漏れなく掬い上げられ、この攪拌翼22を乗り越えることにより攪拌される。
【0044】
その際、攪拌翼22の周方向上流端縁22aにおける周方向傾斜角度は相対的に小さいので、処理剤2および生ゴミに大きな抵抗を与えることなくこれらをスムーズに掬い上げることが可能となる。そしてこれにより、処理剤2および生ゴミが攪拌翼22に押されて攪拌部材18と共に連れ回りしてしまうのを未然に防止することができる。
【0045】
また、攪拌翼22の周方向傾斜角度は周方向上流端縁22aから周方向下流端縁22bへ向けて徐々に大きくなるように設定されているので、掬い上げられた処理剤2および生ゴミの移動方向を徐々に上向きに変化させて、攪拌翼22の周方向下流端縁22bを乗り越える時点では、処理剤2および生ゴミを所定高さまで(本実施形態においては80〜120mmの高さまで)押し上げることが可能となる。そして、処理剤2および生ゴミを攪拌翼22の周方向下流端縁22bの高さから処理容器16の底面部16aまで一気に落下させることにより、処理剤2および生ゴミを大きく攪拌することができる。そしてこれにより、処理容器16内の処理剤2および生ゴミを満遍なく攪拌して、処理剤2に含まれる微生物の活動を活発化させることができる。
【0046】
このように本実施形態によれば、処理剤2および生ゴミに対する攪拌効率を十分に高め、生ゴミの分解処理効率向上を図ることができる。
【0047】
本実施形態においては、攪拌部材18の回転速度が10rpm以下の低速に設定されているので、処理剤2および生ゴミが攪拌翼22に押されて連れ回りしてしまうのを効果的に防止することができ、また、処理剤2に含まれる微生物が摩耗損傷してしまうおそれを最小限に抑えることができる。
【0048】
特に本実施形態においては、攪拌翼22の周方向傾斜角度が、その周方向上流端縁22aにおいて10〜30°に設定されているので、処理容器16内の下部領域に位置する処理剤2および生ゴミに大きな抵抗を与えることなくこれらをスムーズに掬い上げることができる一方、これら掬い上げられた処理剤2および生ゴミを、その移動方向を急激に変化させないようにした上で所定高さまで押し上げることができる。そしてこれにより、攪拌部材18の回転抵抗が過大になってしまうのを未然に防止することができる。
【0049】
また本実施形態においては、攪拌翼22が平面視において処理容器16の底面部16aの1/4以上の面積を覆うように形成されているので、攪拌翼22の周方向長さを十分に確保することが可能となる。このため、攪拌翼22によって掬い上げられた処理剤2および生ゴミを、その移動方向が急激に変化しないようにした上で所定高さまで押し上げることが容易に可能となる。
【0050】
ところで、攪拌翼22によって掬い上げられた処理剤2および生ゴミは、周方向下流端縁22bへ向けて移動するとともに、遠心力により処理容器16の周面部16bへ向けて移動する。その際、本実施形態においては、攪拌翼22の周方向下流端縁22bの高さが、その内周端から外周端へ向けて徐々に高くなるように設定されているので、周方向下流端縁22bを乗り越える処理剤2および生ゴミの量を該周方向下流端縁22bの全長にわたって均一化することが可能となり、これにより処理剤2および生ゴミに対する攪拌効率を一層高めることができる。
【0051】
さらに本実施形態においては、攪拌翼22の周方向下流端縁22bにおける外周端部に、周方向下流側へ向けて略水平に延びる突起片22Dが形成されているので、次のような作用効果を得ることができる。
【0052】
すなわち、攪拌翼22の周方向下流端縁22bを乗り越える処理剤2および生ゴミのうち、その外周端部を乗り越える処理剤2および生ゴミは、突起片22Dに沿って移動した後に処理容器16の底面部16aへ落下することとなる。これにより落下タイミングを部分的に遅らせることができるので、図2に示すように、攪拌翼22の下方に部分的に空洞部Aを形成することができる。そしてこれにより、処理剤2に対して酸素を効率良く供給することができるので、処理剤2に含まれる微生物の活動を活発化させることができる。
【0053】
また本実施形態においては、処理容器16の周面部16bに、該処理容器16の中心へ向けて延びるとともに攪拌翼22の周方向下流端縁22bの近傍の高さまで下方へ向けて略L字形に延びるアーム部材28が取り付けられているので、攪拌翼22の周方向下流端縁22bを乗り越えようとする処理剤2および生ゴミを、アーム部材28の先端部28bで内周側と外周側とに分散させることができ、これにより処理剤2および生ゴミに対する攪拌効率をより一層高めることができる。特に本実施形態においては、このアーム部材28の先端部28bの回転方向下流側の端面が楔状に形成されているので、生ゴミがたとえブロック状になっている場合においても、これを容易に裁断することができ、これにより攪拌効率をさらに高めることができる。
【0054】
さらに本実施形態においては、回転軸20の上部円錐部20bに、周方向に90°間隔で上下方向に延びる4本のリブ20cが形成されているので、これらリブ20cによっても処理剤2および生ゴミの攪拌を行わせることができる。
【0055】
なお、本実施形態においては、攪拌翼22の周方向傾斜角度が、その周方向上流端縁22aから周方向下流端縁22bへ向けて3段階で徐々に大きくなるように設定されているものとして説明したが、2段階あるいは4段階以上に段階的に大きくなるように設定することも可能であり、また、周方向傾斜角度が無段階で滑らかに徐変するように設定することも可能である。
【0056】
また、本実施形態においては、生ゴミ処理装置10が比較的小型の家庭用生ゴミ処理装置である場合について説明したが、比較的大型の業務用の生ゴミ処理装置の場合にも、本実施形態と同様の構成を採用することにより本実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の一実施形態に係る生ゴミ処理装置を示す側断面図
【図2】図1の要部詳細図
【図3】図2のIII 方向矢視図
【図4】上記生ゴミ処理装置の攪拌部材を単品で示す斜視図
【符号の説明】
2 処理剤(菌床)
10 生ゴミ処理装置
12 ケーシング
12A ケーシング本体
12B カバー
12a ヒンジ
14 処理装置本体
16 処理容器
16a 底面部
16b 周面部
16c アーム係止部
18 攪拌部材
20 回転軸部材
20a 下部大径部
20b 上部円錐部
20c リブ
22 攪拌翼
22A 上流緩斜面部
22B 中流中斜面部
22C 下流急斜面部
22D 突起片
22a 周方向上流端縁
22b 周方向下流端縁
24 駆動シャフト
26 取付ノブ
28 アーム部材
28a 基端部
28b 先端部
30 駆動ユニット
32 コントロールユニット
34 ヒータ
36 排気用ダクト
38 フィルタ
40 排気ファン
42 脱臭剤カートリッジ
A 空洞部
θ 攪拌翼の周方向上流端縁における周方向傾斜角度

Claims (6)

  1. 微生物を含む処理剤により生ゴミを分解処理するように構成された生ゴミ処理装置であって、上記処理剤を収容する処理容器と、この処理容器内に投入された生ゴミを上記処理剤と共に攪拌する攪拌部材と、を備えてなる生ゴミ処理装置において、
    上記処理容器が、略鉛直方向に延びる有底円筒形に形成されており、
    上記攪拌部材が、上記処理容器の底面部中央から上方へ延びる回転軸と、この回転軸から上記処理容器の周面部近傍まで平面視において略扇形に広がるように延びる攪拌翼とからなり、
    上記攪拌翼が、該攪拌翼の周方向上流端縁を上記底面部に近接させるようにして該周方向上流端縁から該攪拌翼の周方向下流端縁へ向けて斜め上方へ延びるように形成されており、
    上記攪拌翼の周方向傾斜角度が、該攪拌翼の周方向上流端縁から周方向下流端縁へ向けて徐々に大きくなるように設定されており、
    上記攪拌翼が、平面視において上記底面部の1/4以上の面積を覆うように形成されている、ことを特徴とする生ゴミ処理装置。
  2. 上記攪拌部材の回転速度が、10rpm以下に設定されている、ことを特徴とする請求項1記載の生ゴミ処理装置。
  3. 上記攪拌翼の周方向上流端縁における周方向傾斜角度が、10〜30°に設定されている、ことを特徴とする請求項1または2記載の生ゴミ処理装置。
  4. 上記攪拌翼の周方向下流端縁の高さが、該周方向下流端縁の内周端から外周端へ向けて徐々に高くなるように設定されている、ことを特徴とする請求項1〜3いずれか記載の生ゴミ処理装置。
  5. 上記攪拌翼の周方向下流端縁における外周端部に、周方向下流側へ向けて該周方向下流端縁の周方向傾斜角度よりも小さい周方向傾斜角度で延びる突起片が形成されている、ことを特徴とする請求項1〜4いずれか記載の生ゴミ処理装置。
  6. 上記処理容器の周面部に、該処理容器の中心へ向けて延びるとともに上記攪拌翼の周方向下流端縁の上方近傍の高さまで下方へ向けて略L字形に延びるアーム部材が取り付けられている、ことを特徴とする請求項1〜5いずれか記載の生ゴミ処理装置。
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