JP3623146B2 - 非放射性誘電体線路用のモードサプレッサおよびそれを用いたミリ波送受信器 - Google Patents

非放射性誘電体線路用のモードサプレッサおよびそれを用いたミリ波送受信器 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、非放射性誘電体線路型のマイクロ波集積回路、ミリ波集積回路、ミリ波レーダーモジュール等に組み込まれ、誘電体線路の端部に設けられてLSEモードおよびTEMモードの電磁波を遮断するモードサプレッサ、およびそれを用いた非放射性誘電体線路構造のミリ波送受信器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、マイクロ波やミリ波の高周波信号を伝送させる非放射性誘電体線路(NonRadiative Dielectric Waveguideで、以下、NRDガイドという)の基本構成を図11に示す。同図に示すように、所定の間隔Aでもって平行配置された平行平板導体71、72との間に、断面が長方形等の矩形状の誘電体線路73を配置した構成であり、この間隔Aが高周波信号の波長λに対してa≦λ/2であれば、外部から誘電体線路73へのノイズの侵入をなくしかつ外部への高周波信号の放射をなくして、誘電体線路73中で高周波信号を伝搬させることができる。なお、高周波信号の波長λは使用周波数における空気中(自由空間)での波長である。
【0003】
このようなNRDガイドの誘電体線路73中を伝搬する高周波信号(電磁波)の動作モードはLSM(Longitudinal Section Magnetic)モードであるが、NRDガイドに組み込まれるサーキュレータや高周波発振部等では不要モードのLSE(Longitudinal Section Electric)モードが発生する。このLSEモードを効果的に減衰させ抑制するために、誘電体線路の端部にモードサプレッサが設けられる。
【0004】
そして、従来のモードサプレッサを図3、図4に示す。これらの図において、1、2は高周波信号の波長の2分の1の間隔で平行配置された平行平板導体、3はテフロン、ポリスチレン等から成る誘電体線路、7は誘電体線路3の先端部に設けられたモードサプレッサである。このモードサプレッサ7は、誘電体線路3の先端部の内部に配置され、Cu箔等からなるストリップ線路導体であり、電界が、誘電体線路3の高周波信号の伝送方向に平行で平行平板導体1、2の主面に垂直な面に平行であるLSEモードの電磁波を遮断する。またモードサプレッサ7は、平行平板導体1、2の主面に垂直方向で、誘電体線路3の幅方向の中心位置に信号伝送方向に沿って、Cu,Au,Ag等の導体層を配設したものである。そして、ストリップ線路導体部分でLSEモードから変換されるTEMモードを除去するために、幅の広い部分(幅W1)と幅の狭い部分(幅W2)とが、TEMモードの電磁波の波長λに対しλ/4の幅Lで交互に繰り返し形成された、所謂λ/4チョークパターンが施されている(従来例1:特開昭63−185101号公報参照)。
【0005】
また、他の従来例として、NRDガイド素子において、誘電体ストリップ内の上下導体板に対して垂直でかつ幅方向の中央位置に、信号伝送方向に沿った長さが伝送モードの誘電体線路間の波長の1/4以下の導体ピンを、伝送モードの誘電体線路間の波長の1/4以下のピッチで配置したことにより、製造特性のばらつきを均一化させた精度の高いものを低コストに製造可能なものが提案されている(従来例2:特開平9−219608号公報参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来例1のモードサプレッサ7では、TEMモードは効果的に抑制できるが、どのようなモードであるかは不明であるがモードサプレッサ7全体でTEMモード以外の他の不要モードの共振が起こる場合があり、その結果LSEモード等の減衰が不十分であるという問題点があった。
【0007】
また、従来例2のNRDガイド素子用のモードサプレッサは、厚さが誘電体ストリップ用のブロックの幅の1/3以下程度とかなり厚いために、伝送モードであるLSMモードの反射が起き、透過損失が大きくなり易いという問題点があった。
【0008】
従って、本発明は上記事情に鑑みて完成されたものであり、その目的は、不要モードの共振が発生せず、その結果LSEモード等の不要モードを効果的に減衰し得るとともに、伝送モードのLSMモードの透過損失を小さくすることが可能なものとすることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の非放射性誘電体線路用のモードサプレッサは、高周波信号の波長の2分の1以下の間隔で配置して成る平行平板導体間に配設された高周波信号伝送用の誘電体線路の端部内に、前記平行平板導体の主面に垂直でありかつ前記高周波信号の伝送方向に平行な一面内で前記誘電体線路の幅方向の略中心位置に、前記平行平板導体の主面に垂直な方向の長さが前記誘電体線路の高さより小さく、かつ前記高周波信号の伝送方向での長さが前記高周波信号のTEMモードの電磁波の波長の2分の1以下である複数の導体層を、前記高周波信号のLSMモードの電磁波の波長の4分の1以下の間隔をおいて設けて成ることを特徴とする。
【0010】
本発明の非放射性誘電体線路用のモードサプレッサによれば、平行平板導体の主面に垂直な方向の長さが誘電体線路の高さより小さく、かつ高周波信号の伝送方向での長さが高周波信号のTEMモードの電磁波の波長の2分の1以下である複数の導体層間が高周波信号のLSMモードの電磁波の波長の4分の1以下の間隔をおいて離間されて分割されるように構成したことにより、従来のパターンのように長いパターンが存在しないため、不要モードの共振が発生せず、その結果TEMモードおよびLSEモード等の不要モードを効果的に減衰し得る。また、導体層は導体ピン等に比較して薄く形成されるため、伝送モードのLSMモードの導体層による反射が起き難く、従ってその透過損失を小さくすることができる。
【0011】
本発明において、好ましくは、前記導体層の厚さは0.1mm以下であることを特徴とする。
【0012】
このような構成により、不要モードであるTEMモードおよびLSEモード等の電磁波を効果的に減衰し得るとともに、伝送モードのLSMモードの導体層による透過損失をきわめて小さくすることができる。
【0013】
また、本発明のミリ波送受信器は、送信用のミリ波信号の波長の2分の1以下の間隔で配置した平行平板導体間に、高周波発生素子から出力され周波数変調されるかまたはパルス化された前記送信用のミリ波信号をミキサー側へ伝搬させる第1の誘電体線路と、該第1の誘電体線路に付設され、前記高周波発生素子から出力された高周波信号を周期的に周波数変調するかまたはパルス化して前記送信用のミリ波信号として出力し前記第1の誘電体線路中を伝搬させるミリ波信号発振部と、前記第1の誘電体線路に一端側が電磁結合するように近接配置されるかまたは前記第1の誘電体線路に一端側が接合されて、前記送信用のミリ波信号の一部をサーキュレータ側へ伝搬させる第2の誘電体線路と、前記第2の誘電体線路の前記送信用のミリ波信号の出力端に第1接続部が接続されるサーキュレータと、該サーキュレータの第2接続部に接続され、前記送信用のミリ波信号を伝搬させるとともに先端部に送受信アンテナを有する第3の誘電体線路と、前記送受信アンテナで受信され前記第3の誘電体線路を伝搬して前記サーキュレータの第3接続部より出力した受信波を前記ミキサー側へ伝搬させる第4の誘電体線路と、前記第1の誘電体線路の中途と前記第4の誘電体線路の中途とを近接させて電磁結合させるかまたは接合させることにより、前記送信用のミリ波信号の一部と前記受信波とを混合して中間周波信号を発生する前記ミキサーと、を設けたミリ波送受信器において、前記第1の誘電体線路の前記ミリ波信号発振部との接続部、および前記第2の誘電体線路・第3の誘電体線路・第4の誘電体線路の前記サーキュレータとの接続部側の端部に、それぞれ本発明のモードサプレッサを設けたことを特徴とする。
【0014】
本発明のミリ波送受信器によれば、上記構成により、不要モードであるTEMモードおよびLSEモードの電磁波を効果的に減衰し得るとともに、伝送モードのLSMモードの透過損失が小さくなり、また送信波の一部がサーキュレータを介してミキサーへ混入する量が減少し、その結果ミリ波レーダー等に適用した場合にミリ波信号の伝送特性に優れ、受信波のノイズを低減してその探知距離を増大し得るものとなる。
【0015】
また、本発明のミリ波送受信器は、送信用のミリ波信号の波長の2分の1以下の間隔で配置した平行平板導体間に、高周波発生素子から出力され周波数変調されるかまたはパルス化された前記送信用のミリ波信号を伝搬させる第1の誘電体線路と、該第1の誘電体線路に付設され、前記高周波発生素子から出力された高周波信号を周期的に周波数変調するかまたはパルス化して前記送信用のミリ波信号として出力し前記第1の誘電体線路中を伝搬させるミリ波信号発振部と、前記第1の誘電体線路に一端側が電磁結合するように近接配置されるかまたは前記第1の誘電体線路に一端側が接合されて、前記送信用のミリ波信号の一部をミキサー側へ伝搬させる第2の誘電体線路と、前記第1の誘電体線路の前記送信用のミリ波信号の出力端に第1接続部が接続されるサーキュレータと、該サーキュレータの第2接続部に接続され、前記送信用のミリ波信号を伝搬させるとともに先端部に送信アンテナを有する第3の誘電体線路と、先端部に受信アンテナ、他端部にミキサーが各々設けられ、前記受信アンテナで受信した受信波を伝搬させる第4の誘電体線路と、前記サーキュレータの第3接続部に接続され、前記送信アンテナで受信したミリ波信号を伝搬させるとともに、先端部に設けられた無反射終端部で前記送信アンテナで受信したミリ波信号を減衰させる第5の誘電体線路と、前記第2の誘電体線路の中途と前記第4の誘電体線路の中途とを近接させて電磁結合させるかまたは接合させることにより、前記送信用のミリ波信号の一部と前記受信波とを混合して中間周波信号を発生するミキサーと、を設けたミリ波送受信器において、前記第1の誘電体線路の前記ミリ波信号発振部との接続部、および前記第1の誘電体線路・第3の誘電体線路・第5の誘電体線路の前記サーキュレータとの接続部側の端部に、それぞれ本発明のモードサプレッサを設けたことを特徴とする。
【0016】
本発明のミリ波送受信器によれば、このような構成により、不要モードであるTEMモードおよびLSEモードの電磁波を効果的に減衰し得るとともに、LSMモードの透過損失が小さくなり、また送信アンテナで受信したミリ波信号がミリ波信号発振部へ混入することがなく、従ってミリ波レーダーモジュールに適用した場合ミリ波信号の伝送特性に優れ、発振のノイズが低減してその探知距離が増大し得る。
【0017】
また、上記構成のミリ波送受信器において、前記第2の誘電体線路は、前記第3の誘電体線路に一端側が電磁結合するように近接配置されるかまたは前記第3の誘電体線路に一端側が接合されて、前記送信用のミリ波信号の一部を前記ミキサー側へ伝搬させるように配置されるように構成することもできる。この場合にも、上記と同様の作用効果を奏する。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明のNRDガイド用のモードサプレッサ、およびそれを用いたミリ波送受信器としてのミリ波レーダーモジュールについて以下に説明する。図1、図2は本発明のモードサプレッサを示すものであり、これらの図において、1、2は高周波信号の波長の2分の1の間隔で平行配置された平行平板導体、3はテフロン、ポリスチレン、セラミックス等から成る誘電体線路、4は誘電体線路3の高周波信号の伝送部、6はモードサプレッサ7aを内部に設けた誘電体線路の端部、7aは誘電体線路3の端部6内に設けられたモードサプレッサである。なお、ここでいう波長は、使用周波数における空気中(自由空間)での波長である。
【0019】
このモードサプレッサ7aは、誘電体線路3の端部内に配置されたCu等からなる導体層であり、電界が誘電体線路3の伝送方向に平行でありかつ平行平板導体1、2の主面に垂直な面に平行な方向である、LSEモードの電磁波を遮断する。またモードサプレッサ7aは、平行平板導体1、2の主面に垂直でありかつ高周波信号の伝送方向に平行な一面内で誘電体線路3の幅方向の略中心位置に、Cu,Au,Ag等の導体層を配設したものである。
【0020】
本発明のモードサプレッサ7a用の導体層は、高周波信号の伝送方向に沿って所定の繰り返し間隔をおいて複数設けられるが、その材質は高い電気伝導度を有する点で、Cu,Al,Fe,SUS(ステンレススチール),Ag,Au,Pt等が好ましい。また、導体層の形状は、図2に示すような長方形、正方形、円形、楕円形等種々の形状とし得、上下方向で対称的な形状がよい。この導体層の個数(段数)は、不要モードの減衰を効果的に行ううえで3個以上とするのがよい。より好ましくは、10個以下であり、10個を超えるとモードサプレッサ7a全体が長くなりすぎ、NRDガイド全体が大型化するとともに、高周波信号の伝送損失が増大し易い。
【0021】
また、導体層のそれぞれの高周波信号の伝送方向での長さb(図2)は、高周波信号のTEMモードの電磁波の波長の2分の1以下であり、かつ導体層の厚さは0.1mm以下であることが好ましい。導体層の長さbがTEMモードの電磁波の波長の2分の1を超えると、TEMモードを減衰させ抑制するのが困難となる。導体層の長さbの下限は特に限定するものではないが、0.1mm以上とするのが実用上好ましい。また、導体層の厚さが0.1mmを超えると、LSMモードの電磁波が反射され易くなり、その透過損失が増大する。より好ましくは、導体層の厚さは5μm以上が良く、5μm未満では、モードサプレッサ7aのパターンが所定通りに形成できなくなり易い。さらに、導体層の繰り返し間隔d(図2)はLSMモードの波長の1/4以下が伝送特性上望ましいが、間隔dがLSMモードの波長の1/4を超えても使用可能である。
【0022】
このようなモードサプレッサ7a用の導体層は、上記Cu等の金属粒子を含有する金属ペーストを印刷塗布し焼成する方法、または蒸着法,スパッタリング法,CVD法等の薄膜形成法により被着させることで形成される。また、導体層を薄い導体板として、誘電体線路3の端部を半割りしてその内面に接着させる、または誘電体線路3の端部に形成された溝内に嵌め込むか配置することによって設けてもよい。また、誘電体線路3のモードサプレッサ7a部の作製および組み込みについては、誘電体線路3の伝送部4とモードサプレッサ7a用の端部6とを別個に作製し、平行平板導体2上に位置合わせして設置するか、伝送部4と端部6とを接着した後平行平板導体2上に設置してもよい。
【0023】
本発明において、誘電体線路3の材料は、テフロン,ポリスチレン等の樹脂系誘電体材料、または低比誘電率のコーディエライト(2MgO・2Al ・5SiO )セラミックス,アルミナ(Al )セラミックス,ガラスセラミックス,フォルステライト(2MgO・SiO)セラミックス等のセラミックスが好ましく、これらは高周波帯域において低損失である。特に、誘電特性、加工性、強度、小型化、信頼性等の点で、コーディエライトセラミックスから成るのが望ましい。さらに、コーディエライトセラミックスに対し、Y,La,Ce,Pr,Nd,Sm,Eu,Dy,Ho,Er,Tm,Yb,Luから選ばれる少なくとも1種の元素を含有させることにより、Q値等の誘電特性を向上させ、低損失で高周波信号を伝送し得る。
【0024】
また本発明のモードサプレッサ7aは、誘電体線路3において、LSEモード等の不要モードが発生し易い、サーキュレータや発振部等のモード変換部側に設けられる。
【0025】
本発明でいう高周波帯域は、数10〜数100GHz帯域のマイクロ波帯域およびミリ波帯域に相当し、例えば30GHz以上、特に50GHz以上、更には70GHz以上の高周波帯域が好適である。
【0026】
本発明のNRDガイド用の平行平板導体は、高い電気伝導度および加工性等の点で、Cu,Al,Fe,Ag,Au,Pt,SUS(ステンレススチール),真鍮(Cu−Zn合金)等の導体板、あるいはセラミックス,樹脂等から成る絶縁板の表面にこれらの導体層を形成したものでもよい。
【0027】
また、本発明のNRDガイドは、高周波発生素子としてガンダイオード等の高周波ダイオードを組み込むことによって、無線LAN,自動車のミリ波レーダ等に使用されるものであり、例えば自動車の周囲の障害物および他の自動車に対しミリ波を照射し、反射波を元のミリ波と合成してビート信号(中間周波信号)を得、このビート信号を分析することにより障害物および他の自動車までの距離、それらの移動速度等が測定できる。
【0028】
かくして、本発明のNRDガイド用のモードサプレッサは、不要モードの共振が発生せず、不要モードを効果的に減衰し得、また伝送モードのLSMモードの導体層による反射が起き難く、従ってその透過損失を小さくすることができるという作用効果を有する。
【0029】
次に、本発明のミリ波送受信器としてのミリ波レーダーモジュールについて以下に説明する。図7〜図10は本発明のミリ波レーダーモジュールについて示すものであり、図7は送信アンテナと受信アンテナが一体化されたものの平面図、図8は送信アンテナと受信アンテナが独立したものの平面図、図9はミリ波信号発振部の斜視図、図10はミリ波信号発振部用の可変容量ダイオード(バラクタダイオード)を設けた配線基板の斜視図である。
【0030】
図7において、11は本発明の一方の平行平板導体(他方は省略する)、12は第1の誘電体線路21の一端に設けられた電圧制御型のミリ波信号発振部であり、バイアス電圧印加方向が高周波信号の電界方向に合致するように、第1の誘電体線路20の高周波ダイオード(高周波発生素子)近傍に配置された可変容量ダイオードのバイアス電圧を周期的に制御して、三角波,正弦波等とすることにより、周波数変調した送信用のミリ波信号として出力する。
【0031】
20は、高周波発生素子としてのガンダイオード等の高周波ダイオードから出力された高周波信号が変調されたミリ波信号を伝搬させる第1の誘電体線路であり、その他端側はミキサー部16に接続される。14は、第2,第3,第4の誘電体線路21,22,23にそれぞれ接続される第1,第2,第3接続部(図示せず)を有する、2枚のフェライト円板から成るサーキュレータ、22は、サーキュレータ14の第2接続部に接続され、ミリ波信号を伝搬させるとともに先端部に送受信アンテナ15を有する第3の誘電体線路、15は、第3の誘電体線路22の先端をテーパー状とすることにより設けられた送受信アンテナである。
【0032】
また23は、送受信アンテナ15で受信され第3の誘電体線路22を伝搬してサーキュレータ14の第3接続部より出力した受信波をミキサー16側へ伝搬させる第4の誘電体線路である。
【0033】
そして、第1の誘電体線路20のミリ波信号発振部12側の一端側と第2の誘電体線路21の一端側とが電磁結合するように近接配置されるか、または第1の誘電体線路20の一端側が第2の誘電体線路21の一端側に接合されることにより、ミリ波信号の一部をサーキュレータ14側へ伝搬させる。
【0034】
また、17は、第2の誘電体線路21のサーキュレータ14と反対側の一端部に設けられた無反射終端部(ターミネータ)である。また、16は、第1の誘電体線路20の中途と第4の誘電体線路23の中途を近接させて電磁結合させるか、または接合させることにより、ミリ波信号の一部と受信波を混合させて中間周波信号を発生させるミキサー部である。
【0035】
このような構成において、第1の誘電体線路20のミリ波信号発振部12との接続部側の端部、および第2の誘電体線路21・第3の誘電体線路22・第4の誘電体線路23のサーキュレータ14との接続部側の端部に、上記本発明のモードサプレッサ18を設けている。
【0036】
そして、これらの各種部品は、ミリ波信号の波長の2分の1以下の間隔で配置した平行平板導体間に設けられている。
【0037】
図7のものにおいて、第1の誘電体線路20の中途に、図10に示したものと同様に構成したスイッチを設けることで、パルス化されたミリ波信号を発振することもできる。例えば、図10のように、配線基板58の一主面に第2のチョーク型バイアス供給線路60を形成し、その中途に半田実装されたビームリードタイプのPINダイオードやショットキーバリアダイオードを設けたスイッチである。
【0038】
また、本発明のミリ波レーダーモジュールの他の実施形態として、送信アンテナと受信アンテナを独立させた図8のタイプがある。同図において、31は本発明の一方の平行平板導体(他方は省略する)、32は第1の誘電体線路33の一端に設けられた電圧制御型のミリ波信号発振部であり、バイアス電圧印加方向が高周波信号の電界方向に合致するように第1の誘電体線路33の高周波ダイオード近傍に配置された可変容量ダイオードのバイアス電圧を周期的に制御して、三角波,正弦波等とすることにより、周波数変調した送信用のミリ波信号として出力する。
【0039】
33は、高周波ダイオードから出力された高周波信号が周波数変調されたミリ波信号を伝搬させる第1の誘電体線路、34は、第1,第3,第5の誘電体線路33,35,37にそれぞれ接続される第1,第2,第3接続部(図示せず)を有する、2枚のフェライト円板から成るサーキュレータ、35は、サーキュレータ34の第2接続部に接続され、ミリ波信号を伝搬させるとともに先端部に送信アンテナ36を有する第3の誘電体線路、36は、第3の誘電体線路35の先端をテーパー状等にすることにより設けられた送信アンテナ、37は、サーキュレータ34の第3接続部に接続され、送信アンテナ36で受信したミリ波信号を減衰させる無反射終端部37aが先端に設けられた第5の誘電体線路である。
【0040】
また38は、第1の誘電体線路33に一端側が電磁結合するように近接配置されるか、または第1の誘電体線路33に一端側が接合されて、ミリ波信号の一部をミキサー41側へ伝搬させる第2の誘電体線路、38aは、第2の誘電体線路38のミキサー41と反対側の一端部に設けられた無反射終端部、39は、受信アンテナ40で受信された受信波をミキサー41側へ伝搬させる第4の誘電体線路である。また、42は、第2の誘電体線路38の中途と第4の誘電体線路39の中途を近接させて電磁結合させるか、または接合させることにより、ミリ波信号の一部と受信波とを混合させて中間周波信号を発生させるミキサー部である。
【0041】
上記構成において、第1の誘電体線路33のミリ波信号発振部32との接続部側の端部、および第1の誘電体線路33・第3の誘電体線路35・第5の誘電体線路37のサーキュレータ34との接続部側の端部に、本発明のモードサプレッサ43を設けている。
【0042】
そして、これらの各種部品は、ミリ波信号の波長の2分の1以下の間隔で配置した平行平板導体間に設けられる。
【0043】
この図8のものにおいて、第1の誘電体線路33または第3の誘電体線路35の中途に、図10に示したものと同様に構成したスイッチを設けることで、パルス化されたミリ波信号を発振することもできる。例えば、図10のように、配線基板58の一主面に第2のチョーク型バイアス供給線路60を形成し、その中途に半田実装されたビームリードタイプのPINダイオードやショットキーバリアダイオードを設けたスイッチである。
【0044】
なお、図8の構成において、第2の誘電体線路38は、第3の誘電体線路35に一端側が電磁結合するように近接配置されるか、または第3の誘電体線路35に一端側が接合されて、ミリ波信号の一部をミキサー41側へ伝搬させるように、配置されていてもよい。
【0045】
また、これらのミリ波レーダーモジュールにおいて、平行平板導体間の間隔は、ミリ波信号の空気中での波長であって、使用周波数での波長の2分の1以下となる。
【0046】
図7,図8のミリ波レーダーモジュール用のミリ波信号発振部12,32を図9,図10に示す。これらの図において、52は、ガンダイオード素子53を設置(マウント)するための金属ブロック等の金属部材、53は、ミリ波を発振する高周波ダイオードの1種であるガンダイオード素子、54は、金属部材52の一側面に設置され、ガンダイオード素子53にバイアス電圧を供給するとともに高周波信号の漏れを防ぐローパスフィルタとして機能するチョーク型バイアス供給線路54aを形成した配線基板、55は、チョーク型バイアス供給線路54aとガンダイオード素子53の上部導体とを接続する金属箔リボン等の帯状導体、56は、誘電体の基体に共振用の金属ストリップ線路56aを設けた金属ストリップ共振器、57は、金属ストリップ共振器56により共振した高周波信号をミリ波信号発振部外へ導く誘電体線路である。
【0047】
さらに、誘電体線路57の中途には、周波数変調用ダイオードであって可変容量ダイオードの1種であるバラクタダイオード50を装荷した配線基板58を設置している。このバラクタダイオード50のバイアス電圧印加方向は、誘電体線路57での高周波信号の伝搬方向に垂直かつ平行平板導体の主面に平行な方向(電界方向)とされている。また、バラクタダイオード50のバイアス電圧印加方向は、誘電体線路57中を伝搬するLSM01モードの高周波信号の電界方向と合致しており、これにより高周波信号とバラクタダイオード50とを電磁結合させ、バイアス電圧を制御することによりバラクタダイオード50の静電容量を変化させることで、高周波信号の周波数を制御できる。また、59は、バラクタダイオード50と誘電体線路57とのインピーダンス整合をとるための高比誘電率の誘電体板である。
【0048】
また図10に示すように、配線基板58の一主面には第2のチョーク型バイアス供給線路60が形成され、第2のチョーク型バイアス供給線路60の中途にビームリードタイプのバラクタダイオード50が配置される。第2のチョーク型バイアス供給線路60のバラクタダイオード50との接続部には、接続用の電極51が形成されている。
【0049】
そして、ガンダイオード素子53から発振された高周波信号は、金属ストリップ共振器56を通して誘電体線路57に導出される。次いで、高周波信号の一部はバラクタダイオード50部で反射されてガンダイオード素子53側へ戻る。この反射信号がバラクタダイオード50の静電容量の変化に伴って変化し、発振周波数が変化する。
【0050】
また、図7,図8のミリ波レーダーモジュールはFMCW(Frequency Modulation Cotinuous Waves)方式、パルス方式等であり、FMCW方式の場合その動作原理は以下のようなものである。ミリ波信号発振部の変調信号入力用のMODIN端子に、電圧振幅の時間変化が三角波,正弦波等となる入力信号を入力し、その出力信号を周波数変調し、ミリ波信号発振部の出力周波数偏移を三角波,正弦波等になるように偏移させる。そして、送受信アンテナ15,送信アンテナ36より出力信号(送信波)を放射した場合、送受信アンテナ15,送信アンテナ36の前方にターゲットが存在すると、電波の伝搬速度の往復分の時間差をともなって、反射波(受信波)が戻ってくる。この時、ミキサー部16,42の出力側のIFOUT端子には、送信波と受信波の周波数差が出力される。
【0051】
このIFOUT端子の出力周波数等の周波数成分を解析することで、Fif=4R・fm・Δf/c(Fif:IF出力周波数,R:距離,fm:変調周波数,Δf:周波数偏移幅,c:光速)という関係式から距離を求めることができる。
【0052】
本発明のミリ波信号発振部において、チョーク型バイアス供給線路54aおよび帯状導体55の材料は、Cu,Al,Au,Ag,W,Ti,Ni,Cr,Pd,Pt等から成り、特にCu,Agが、電気伝導度が良好であり、損失が小さく、発振出力が大きくなるといった点で好ましい。
【0053】
また、帯状導体55は金属部材52の表面から所定間隔をあけて金属部材52と電磁結合しており、チョーク型バイアス供給線路54aとガンダイオード素子53間に架け渡されている。即ち、帯状導体55の一端はチョーク型バイアス供給線路54aの一端に半田付け等により接続され、帯状導体55の他端はガンダイオード素子53の上部導体に半田付け等により接続されており、帯状導体55の接続部を除く中途部分は宙に浮いた状態となっている。
【0054】
そして、金属部材52は、ガンダイオード素子53の電気的な接地(アース)を兼ねているため金属導体であれば良く、その材料は金属(合金を含む)導体であれば特に限定するものではなく、真鍮(黄銅:Cu−Zn合金),Al,Cu,SUS(ステンレススチール),Ag,Au,Pt等から成る。また金属部材52は、全体が金属から成る金属ブロック、セラミックスやプラスチック等の絶縁基体の表面全体または部分的に金属メッキしたもの、絶縁基体の表面全体または部分的に導電性樹脂材料等をコートしたものであっても良い。
【0055】
かくして、本発明のミリ波送受信器としてのミリ波レーダーモジュールは、LSEモードおよびTEMモード等の不要モードの電磁波を効果的に減衰し得るとともに、LSMモードの透過損失が小さくなり、その結果ミリ波レーダー等に適用した場合にその探知距離を増大し得る(図7のタイプ)。また、LSEモードおよびTEMモード等の不要モードの電磁波を効果的に減衰し得るとともに、LSMモードの透過損失が小さくなり、また送信用のミリ波信号がサーキュレータを介してミキサーへ混入することがなく、従ってミリ波レーダーモジュールに適用した場合、ミリ波信号の伝送特性に優れ、受信信号のノイズが低減しさらに探知距離が増大し得る(図8のタイプ)。
【0056】
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変更を行うことは何等差し支えない。
【0057】
【実施例】
本発明のNRDガイド用のモードサプレッサの実施例について以下に説明する。
(実施例)
図1および図2のモードサプレッサ7aを以下のようにして構成した。SiOを44重量%、Alを29重量%、MgOを11重量%、ZnOを7重量%、Bを9重量%含有し、かつ平均粒径1.5〜2.5μmのガラスに対して、SiOを15重量部、ZnOを10重量部添加するように、平均粒径1.5〜2.5μmのセラミックフィラーを加えた混合粉末を作製した。この混合粉末に有機樹脂バインダおよび溶剤を添加混合してスラリーを作製した後、ドクターブレード法によってシート状に作製した。
【0058】
そのシートの表面に、図2に示すようなa=1.5mm,b=0.48mm,d=0.40mm,厚さ10μmのパターンとなるように、Cuペーストをスクリーン印刷法により印刷塗布して4個の導体層を被着させた。さらにその表面に、上記と同様にして作製したシートを積層させた。得られた積層体を、非酸性雰囲気中で850〜1000℃で焼成した後、高さ(厚さ)1.8mm,長さ3.5mmにカットしてモードサプレッサ7a部(端部6)を作製した。
【0059】
そして、平行平板導体として厚さ6mmの2枚のAl板を1.8mmの間隔で配置し、それらの間に、断面形状が1.8mm(高さ)×0.8mm(幅)の矩形状であり比誘電率4.8のコーディエライトセラミックスから成る誘電体線路3と、この誘電体線路3の端部に接続されたモードサプレッサ7a部とを設置した。
【0060】
このモードサプレッサ7a部についてLSEモードの減衰特性を評価した。このとき、LSMモードで励振された電磁波をLSEモードに変換し、またLSMモードに変換するNRDガイド、例えば、LSMモードが伝搬する誘電体線路の端部にその伝送方向と直角に他の誘電体線路を接続してLSEモードに変換し、前記他の誘電体線路の他方の端部にその伝送方向と直角にさらに他の誘電体線路を接続してLSMモードに変換する、といった構成のものを作製し、LSEモードが伝送する部分にモードサプレッサ7a部を挿入して、ネットワークアナライザを用いて75〜85GHzでの透過特性を測定した結果を図5に示す。
【0061】
図5より、75〜80GHz程度において約30dB以上の減衰特性が得られ、80〜85GHz程度では約20dB以上の減衰特性が得られた。全体としては、最高で50dB程度、最低で20dB程度の減衰特性であった。なお、現状での実際の使用周波数帯域は76〜77GHzであるが、それよりも広い周波数帯域で優れた特性が得られた。
(比較例)
図4のパターンの導体層を形成した以外は上記実施例と同様に作製したものを、以下のように構成した。同図において、L=0.5mm,w1=1.5mm,w2=0.2mm,厚さ10μmのパターンとし、上記実施例と同様に測定した結果を図6に示す。
【0062】
図6より、75〜76GHz程度において24〜40dB程度の減衰特性、76〜83GHz程度で13〜28dB程度の減衰特性、83〜85GHz程度で15〜36dB程度の減衰特性が得られた。全体としては、最高で40dB程度、最低で13dB程度の減衰特性であった。
【0063】
このように、本実施例のものは比較例に比べ、広い帯域にわたって減衰特性が良好であった。
【0064】
【発明の効果】
本発明の非放射性誘電体線路用のモードサプレッサによれば、誘電体線路の端部内に、平行平板導体の主面に垂直でありかつ高周波信号の伝送方向に平行な一面内で誘電体線路の幅方向の略中心位置に、平行平板導体の主面に垂直な方向の長さが誘電体線路の高さより小さく、かつ高周波信号の伝送方向での長さが高周波信号のTEMモードの電磁波の波長の2分の1以下である複数の導体層を、高周波信号のLSMモードの電磁波の波長の4分の1以下の間隔をおいて設けて成ることにより、不要モードの共振が発生せず、その結果不要モードであるTEMモードおよびLSEモードを効果的に減衰し得る。また、導体層は導体ピン等に比較して薄く形成されるため、伝送モードのLSMモードの導体層による反射が起き難く、従ってその透過損失を小さくすることができる。
【0065】
また好ましくは、導体層の厚さは0.1mm以下であることにより、不要モードであるTEMモードおよびLSEモードの電磁波を効果的に減衰し得るとともに、LSMモードの導体層による透過損失をきわめて小さくすることができる。
【0066】
また、本発明のミリ波送受信器によれば、本発明のモードサプレッサを用いることにより、不要モードであるTEMモードおよびLSEモードの電磁波を効果的に減衰し得るとともに、伝送モードのLSMモードの透過損失が小さくなり、また送信用のミリ波信号がサーキュレータを介してミキサーへ混入する量が減少し、その結果ミリ波レーダー等に適用した場合にミリ波信号の伝送特性に優れ、受信信号のノイズが減少してその探知距離を増大し得るものとなる。
【0067】
また、本発明の送信アンテナと受信アンテナが独立したミリ波送受信器によれば、本発明のモードサプレッサを用いることにより、不要モードであるTEMモードおよびLSEモードの電磁波を効果的に減衰し得るとともに、LSMモードの透過損失が小さくなり、また送信アンテナで受信したミリ波信号がミリ波信号発振部へ混入することがなく、従ってミリ波レーダーモジュールに適用した場合、ミリ波信号の伝送特性に優れ、発振ノイズが低減してその探知距離が増大し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のモードサプレッサを有するNRDガイドの内部を一部透視したものの斜視図である。
【図2】図1のモードサプレッサ用の導体層のパターンを示すものであり、そのモードサプレッサの側面図である。
【図3】従来のモードサプレッサを有するNRDガイドの内部を一部透視したものの斜視図である。
【図4】図3のモードサプレッサ用の導体層のパターンを示すものであり、そのモードサプレッサの側面図である。
【図5】本発明のモードサプレッサについて、LSEモードの透過特性を測定した結果のグラフである。
【図6】従来のモードサプレッサについて、LSEモードの透過特性を測定した結果のグラフである。
【図7】本発明のミリ波レーダーモジュールの一実施形態の平面図である。
【図8】本発明のミリ波レーダーモジュールの他の実施形態の平面図である。
【図9】本発明の電圧制御型のミリ波信号発振部の斜視図である。
【図10】図9のミリ波信号発振部用のバラクタダイオードを設けた配線基板の斜視図である。
【図11】従来のNRDガイドの基本構成を示す部分透視斜視図である。
【符号の説明】
1:平行平板導体
2:平行平板導体
3:誘電体線路
4:誘電体線路の高周波信号の伝送部
6:誘電体線路の端部
7a:モードサプレッサ

Claims (5)

  1. 高周波信号の波長の2分の1以下の間隔で配置した平行平板導体間に配設された高周波信号伝送用の誘電体線路の端部内に、前記平行平板導体の主面に垂直でありかつ前記高周波信号の伝送方向に平行な一面内で前記誘電体線路の幅方向の略中心位置に、前記平行平板導体の主面に垂直な方向の長さが前記誘電体線路の高さより小さく、かつ前記高周波信号の伝送方向での長さが前記高周波信号のTEMモードの電磁波の波長の2分の1以下である複数の導体層を、前記高周波信号のLSMモードの電磁波の波長の4分の1以下の間隔をおいて設けて成ることを特徴とする非放射性誘電体線路用のモードサプレッサ。
  2. 前記導体層の厚さは0.1mm以下であることを特徴とする請求項1記載の非放射性誘電体線路用のモードサプレッサ。
  3. 送信用のミリ波信号の波長の2分の1以下の間隔で配置した平行平板導体間に、
    高周波発生素子から出力され周波数変調されるかまたはパルス化された前記送信用のミリ波信号をミキサー側へ伝搬させる第1の誘電体線路と、
    該第1の誘電体線路に付設され、前記高周波発生素子から出力された高周波信号を周期的に周波数変調するかまたはパルス化して前記送信用のミリ波信号として出力し前記第1の誘電体線路中を伝搬させるミリ波信号発振部と、
    前記第1の誘電体線路に一端側が電磁結合するように近接配置されるかまたは前記第1の誘電体線路に一端側が接合されて、前記送信用のミリ波信号の一部をサーキュレータ側へ伝搬させる第2の誘電体線路と、
    前記第2の誘電体線路の前記送信用のミリ波信号の出力端に第1接続部が接続されるサーキュレータと、
    該サーキュレータの第2接続部に接続され、前記送信用のミリ波信号を伝搬させるとともに先端部に送受信アンテナを有する第3の誘電体線路と、
    前記送受信アンテナで受信され前記第3の誘電体線路を伝搬して前記サーキュレータの第3接続部より出力した受信波を前記ミキサー側へ伝搬させる第4の誘電体線路と、
    前記第1の誘電体線路の中途と前記第4の誘電体線路の中途とを近接させて電磁結合させるかまたは接合させることにより、前記送信用のミリ波信号の一部と前記受信波とを混合て中間周波信号を発生前記ミキサーと、を設けたミリ波送受信器において、
    前記第1の誘電体線路の前記ミリ波信号発振部との接続部、および前記第2の誘電体線路・第3の誘電体線路・第4の誘電体線路の前記サーキュレータとの接続部側の端部に、それぞれ請求項1または2記載のモードサプレッサを設けたことを特徴とするミリ波送受信器。
  4. 送信用のミリ波信号の波長の2分の1以下の間隔で配置した平行平板導体間に、
    高周波発生素子から出力され周波数変調されるかまたはパルス化された前記送信用のミリ波信号を伝搬させる第1の誘電体線路と、
    該第1の誘電体線路に付設され、前記高周波発生素子から出力された高周波信号を周期的に周波数変調するかまたはパルス化して前記送信用のミリ波信号として出力し前記第1の誘電体線路中を伝搬させるミリ波信号発振部と、
    前記第1の誘電体線路に一端側が電磁結合するように近接配置されるかまたは前記第1の誘電体線路に一端側が接合されて、前記送信用のミリ波信号の一部をミキサー側へ伝搬させる第2の誘電体線路と、
    前記第1の誘電体線路の前記送信用のミリ波信号の出力端に第1接続部が接続されるサーキュレータと、
    該サーキュレータの第2接続部に接続され、前記送信用のミリ波信号を伝搬させるとともに先端部に送信アンテナを有する第3の誘電体線路と、
    先端部に受信アンテナ、他端部にミキサーが各々設けられ、前記受信アンテナで受信した受信波を伝搬させる第4の誘電体線路と、
    前記サーキュレータの第3接続部に接続され、前記送信アンテナで受信したミリ波信号を伝搬させるとともに、先端部に設けられた無反射終端部で前記送信アンテナで受信したミリ波信号を減衰させる第5の誘電体線路と、
    前記第2の誘電体線路の中途と前記第4の誘電体線路の中途とを近接させて電磁結合させるかまたは接合させることにより、前記送信用のミリ波信号の一部と前記受信波とを混合て中間周波信号を発生前記ミキサーと、を設けたミリ波送受信器において、
    前記第1の誘電体線路の前記ミリ波信号発振部との接続部、および前記第1の誘電体線路・第3の誘電体線路・第5の誘電体線路の前記サーキュレータとの接続部側の端部に、それぞれ請求項1または2記載のモードサプレッサを設けたことを特徴とするミリ波送受信器。
  5. 前記第2の誘電体線路は、前記第3の誘電体線路に一端側が電磁結合するように近接配置されるかまたは前記第3の誘電体線路に一端側が接合されて、前記送信用のミリ波信号の一部を前記ミキサー側へ伝搬させるように配置されていることを特徴とする請求項4記載のミリ波送受信器。
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