JP2001345609A - ミリ波送受信器 - Google Patents

ミリ波送受信器

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JP2001345609A
JP2001345609A JP2000161263A JP2000161263A JP2001345609A JP 2001345609 A JP2001345609 A JP 2001345609A JP 2000161263 A JP2000161263 A JP 2000161263A JP 2000161263 A JP2000161263 A JP 2000161263A JP 2001345609 A JP2001345609 A JP 2001345609A
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millimeter
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millimeter wave
dielectric
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JP2000161263A
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Nobuki Hiramatsu
信樹 平松
Hironori Yoshii
浩紀 喜井
Takeshi Okamura
健 岡村
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Kyocera Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】広帯域で使用できると共に誘電体線路の厳密な
位置調整が不要であり、設計の自由度が高く、小型化が
可能で、ミリ波レーダーに適用した場合その探知距離等
の性能が安定化するものとすること。 【解決手段】第1の誘電体線路3の電圧制御発振部2よ
りも送信用のミリ波信号の伝送方向下流側における第1
の誘電体線路3の直線状の部分に、送信用のミリ波信号
の波長λ以上の曲率半径rを有する円弧状を成して第2
の誘電体線路8が接合された構成である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ミリ波集積回路等
の高周波回路を用いた非放射性誘電体線路型のミリ波レ
ーダー等のミリ波送受信器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の非放射性誘電体線路型のミリ波送
受信器を図5,図6に示す。まず、非放射性誘電体線路
(NonRadiative Dielectric waveguideで、以下、N
RDガイドという)について説明する。NRDガイド
は、一対の平行平板導体を、それらの間隔zをz≦λ/
2として設置することにより、これらの平行平板導体間
に配置された誘電体線路に対し外部からノイズの侵入を
なくし、かつ誘電体線路から外部への高周波信号(以
下、信号ともいう)の放射をなくして信号を伝送させる
ものである。なお、λは使用周波数において空気中を伝
搬する電磁波(高周波信号)の波長である。
【0003】そして、図5,図6に示したミリ波送受信
器は、一対の平行平板導体間に各種部品を配置した上記
NRDガイド型のものであり、図5は送信アンテナと受
信アンテナが一体化されたものの平面図、図6は送信ア
ンテナと受信アンテナが独立したものの平面図である。
【0004】図5において、41は本発明の一方の平行
平板導体(他方は省略する)、42は第1の誘電体線路
43の一端に設けられた電圧制御型のミリ波信号発振
部、即ち電圧制御発振部であり、バイアス電圧印加方向
が高周波信号の電界方向に合致するように、第1の誘電
体線路43の高周波ダイオード近傍に配置された可変容
量ダイオードのバイアス電圧を周期的に制御して、三角
波,正弦波等とすることにより、周波数変調した送信用
のミリ波信号として出力する。
【0005】43は、高周波ダイオードから出力された
高周波信号が変調されたミリ波信号を伝搬させる第1の
誘電体線路、44は、第1,第3,第4の誘電体線路に
それぞれ結合される第1,第2,第3の接続部(図示せ
ず)を有する、フェライト円板44a等から成るサーキ
ュレータ、45は、サーキュレータ44の第2の接続部
に接続され、ミリ波信号を伝搬させるとともに先端部に
送受信アンテナ46を有する第3の誘電体線路、46
は、第3の誘電体線路45の先端をテーパー状等とする
ことにより構成された送受信アンテナである。
【0006】また47は、送受信アンテナ46で受信さ
れ第3の誘電体線路45を伝搬してサーキュレータ44
の第3の接続部より出力した受信波をミキサー49側へ
伝搬させる第4の誘電体線路、48は、第1の誘電体線
路43に一端側が電磁結合するように近接配置されて、
ミリ波信号の一部をミキサー49側へ伝搬させる第2の
誘電体線路、48aは、第2の誘電体線路48のミキサ
ー49と反対側の一端部に設けられた無反射終端部(タ
ーミネータ)である。また、図中M1は、第2の誘電体
線路48の中途と第4の誘電体線路47の中途とを近接
させて電磁結合させることにより、ミリ波信号の一部と
受信波を混合させて中間周波信号を発生させるミキサー
部である。
【0007】また、送信アンテナと受信アンテナを独立
させた図6のタイプにおいて、51は一方の平行平板導
体(他方は省略する)、52は第1の誘電体線路53の
一端に設けられた電圧制御型のミリ波信号発振部であ
り、バイアス電圧印加方向が高周波信号の電界方向に合
致するように第1の誘電体線路53の高周波ダイオード
近傍に配置された可変容量ダイオードのバイアス電圧を
周期的に制御して、三角波,正弦波等とすることによ
り、周波数変調した送信用のミリ波信号として出力す
る。
【0008】53は、高周波ダイオードから出力された
高周波信号が変調されたミリ波信号を伝搬させる第1の
誘電体線路、54は、第1,第3,第5の誘電体線路5
3,55,57にそれぞれ接続される第1,第2,第3
の接続部(図示せず)を有する、フェライト円板54a
等から成るサーキュレータ、55は、サーキュレータ5
4の第2の接続部に接続され、ミリ波信号を伝搬させる
とともに先端部に送信アンテナ56を有する第3の誘電
体線路、56は、第3の誘電体線路55の先端をテーパ
ー状等とすることにより構成された送信アンテナ、57
は、サーキュレータ54の第3の接続部に接続され、送
信用のミリ波信号を減衰させる無反射終端部57aが先
端に設けられた第5の誘電体線路である。
【0009】また58は、第1の誘電体線路53に一端
側が電磁結合するように近接配置されて、ミリ波信号の
一部をミキサー51側へ伝搬させる第2の誘電体線路、
58aは、第2の誘電体線路58のミキサー51と反対
側の一端部に設けられた無反射終端部、59は、受信ア
ンテナ60で受信された受信波をミキサー51側へ伝搬
させる第4の誘電体線路である。また、図中M2は、第
2の誘電体線路58の中途と第4の誘電体線路59の中
途とを近接させて電磁結合させることにより、ミリ波信
号の一部と受信波とを混合させて中間周波信号を発生さ
せるミキサー部である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記ミ
リ波送受信器においては、例えば第1の誘電体線路43
と第2の誘電体線路48とは電磁結合するように近接配
置されており、これらの電磁結合の整合(マッチング)
をとるには、第1の誘電体線路43と第2の誘電体線路4
8との近接部の間隔を厳密に調整し配置する必要があっ
た。従って、その間隔の微妙なずれにより、第1の誘電
体線路43と第2の誘電体線路48とに分配される信号
の分配比が所望の値から大きくずれ易く、その結果ミリ
波レーダーに適用した場合、その探知距離が低下すると
いった問題点があった。
【0011】また、上記のように結合させる誘電体線路
を高精度に配置する必要があり、ミリ波送受信器の量産
性向上を妨げていた。更に、第2の誘電体線路48,5
8の一端に無反射終端部48a,58aを設ける必要が
あり、また60GHzで使用する場合無反射終端部48
a,58aは約4〜20mm程度の長さとなり、その結
果ミリ波送受信器の小型化を妨げており設計上大きな制
約となっていた。
【0012】また、従来、NRDガイド型のミリ波送受
信器において高周波信号を分岐させる場合、第1の誘電
体線路43と第2の誘電体線路48との近接部のような
カプラ型(電磁結合型)が主流であり、その高周波信号
の周波数による透過特性には以下のような問題点があっ
た。即ち、周波数60GHz程度の高周波信号をほぼ同
レベルに2等分して出力するように調整しても、第1の
誘電体線路43と第2の誘電体線路48の各出力強度
は、60GHzから周波数がずれると大きく変化する。
このため、使用可能な帯域幅は、60GHz前後の1G
Hz程度に止まり、広帯域で使用可能なことが必要な携
帯電話等の通信機器分野では不十分な周波数特性であっ
た。
【0013】さらに、従来用いられてきたテフロン,ポ
リスチレン等の比誘電率2〜4の誘電体からなる誘電体
線路を用いると、曲線部での曲げ損失や、誘電体線路の
接合部での損失が大きいという欠点があった。このた
め、急峻な曲線部を設けることができなかった。また、
緩やかな曲線部とした場合にも、その曲線部の曲率半径
を精密に決定する必要があった。さらに、小さい曲げ損
失でもって使用可能な周波数範囲が、例えば60GHz
付近では1〜2GHzと十分ではなかった。これは、比
誘電率が2〜4の誘電体を用いた場合、伝搬モードであ
るLSMモードと、不要モードのLSEモードとの分散
曲線が非常に近いため、LSMモードの電磁波の1部が
LSEモードに変換されてしまい、損失が増大するため
であった。
【0014】また、誘電体線路の材料として、アルミナ
(Al23)セラミック等の比誘電率が10程度のセラ
ミックスを用いた場合、50GHz以上の高周波で使用
するためには、誘電体線路の幅を非常に細くしなければ
ならず、加工性および実装上実用的ではない。セラミッ
クス等の無機化合物からなる誘電体線路を用いた場合、
誘電体線路に急峻な曲線部を設けることはできるが、複
数の直線部と曲線部からなるような複雑形状を作製する
ことは困難であった。さらに、平行平板導体と誘電体線
路との熱膨張係数の差、さらには衝撃により誘電体線路
の破損が生じる等の問題があった。
【0015】また、サーキュレータ44,54には誘電
体線路が接続されるが、このサーキュレータ44,54
と各誘電体線路との接続部では、不要モードのLSEモ
ードが発生する。このLSEモードの伝搬を抑制するた
めに、誘電体線路のサーキュレータ44,54との接続
部にLSE用のモードサプレッサが配設される。このモ
ードサプレッサは、誘電体線路を半割とし、一方の半割
誘電体線路の一面の端部に所定形状の導体層を印刷し
て、その導体層表面に他方の半割誘電体線路を並列に配
置したものや、導体層表面と他方の半割誘電体線路とを
接着剤を用いて接合させたものが知られている。
【0016】しかしながら、2つの半割誘電体線路を並
列に配置したモードサプレッサでは、製造上両者間に制
御できない隙間ができてしまい、また両者を接着させた
ものでは、2つの半割誘電体線路間に誘電率の異なる接
着剤の領域が存在するために、モードサプレッサの動作
領域がずれてしまい、所望の帯域でモードサプレッサが
効果的に機能しないという問題点があった。また、2つ
の半割誘電体線路同士の位置がずれて、サーキュレータ
との位置精度がずれてしまうと、サーキュレータの動作
帯域が変化してしまい、サーキュレータが正常に機能し
ないおそれがあった。
【0017】また、誘電体線路がテフロンから成る場
合、誘電体線路を接着剤により接着することが困難なた
め、取扱により誘電体線路の設置位置がずれて不具合が
生じるといった問題点もあった。
【0018】従って、本発明は上記事情に鑑みて完成さ
れたものであり、その目的は、従来より使用可能な帯域
幅が広く、その結果広帯域で使用できると共に、誘電体
線路の厳密な位置調整が不要なため量産性が向上し、ま
た信号分岐部で接合された誘電体線路には無反射終端部
を必要としないので設計の自由度が高く、小型化が可能
なものとすることである。
【0019】また、本発明の他の目的は、誘電体線路を
伝播するLSMモードの電磁波のLSEモードへの変換
が少なく、従って誘電体線路に小さい曲率半径で使用周
波数範囲が広い急峻な曲線部を作製することができ、そ
の結果ミリ波送受信器を小型化でき、しかも加工が容易
で作製の自由度の高いものとすることである。
【0020】さらに、本発明の他の目的は、ミリ波送受
信器用のモードサプレッサを容易にかつ精度良く作製で
きるとともに、安定した動作帯域が得られるモードサプ
レッサを組み込むことで、安定した性能が得られるミリ
波送受信器とすることである。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明のミリ波送受信器
は、ミリ波信号の波長の2分の1以下の間隔で配置した
平行平板導体間に、ミリ波帯の高周波信号を出力する高
周波ダイオードと、バイアス電圧印加方向が前記高周波
信号の電界方向に合致するように配置され、バイアス電
圧を周期的に制御することによって前記高周波信号を周
波数変調させる可変容量ダイオードとを具備するととも
に、第1の誘電体線路の一端部に付設された電圧制御発
振部と、第1の誘電体線路の電圧制御発振部よりも前記
送信用のミリ波信号の伝送方向下流側における第1の誘
電体線路の直線状の部分に、送信用のミリ波信号の波長
λ以上の曲率半径rを有する円弧状を成して接合される
第2の誘電体線路と、前記平行平板導体に平行に配設さ
れたフェライト板の周縁部に所定間隔で配置されかつそ
れぞれ前記ミリ波信号の入出力端とされた第1の接続
部,第2の接続部および第3の接続部を有し、一つの前
記接続部から入力された前記ミリ波信号をフェライト板
の面内で時計回りまたは反時計回りに隣接する他の接続
部より出力させるサーキュレータであって、前記第1の
誘電体線路の前記ミリ波信号の出力端に前記第1の接続
部が接合されるサーキュレータと、該サーキュレータの
第2の接続部に接合され、前記ミリ波信号を伝搬させる
とともに先端部に送受信アンテナを有する第3の誘電体
線路と、前記送受信アンテナで受信され第3の誘電体線
路を伝搬して前記サーキュレータの第3の接続部より出
力した受信波をミキサー側へ伝搬させる第4の誘電体線
路と、前記第2の誘電体線路の中途と前記第4の誘電体
線路の中途とを結合させ、前記電圧制御発振部で発生さ
れたミリ波信号の一部と受信波とを混合させて中間周波
信号を発生させるミキサー部と、を含むことを特徴とす
る。
【0022】本発明のミリ波送受信器は、上記構成によ
り、広帯域で使用できると共に、誘電体線路の厳密な位
置調整が不要なため量産性が向上し、また信号分岐部で
接合された誘電体線路には無反射終端部を必要としない
ので設計の自由度が高く、小型化が可能なものとなる。
また、信号分岐部での信号の分配比も従来のカップリン
グ型と比較して変動し難く安定しているため、ミリ波レ
ーダーに適用した場合その探知距離(探知レンジ)等の
性能が安定化する。
【0023】本発明において、好ましくは、前記第1の
誘電体線路の伝送方向下流側の部分は前記曲率半径rを
有する円弧状を成して曲げられており、前記第2の誘電
体線路はその円弧状部に直線的に接合されていることを
特徴とする。この構成においても上記と同様の作用効果
が得られる。
【0024】また、好ましくは、ミキサー部における前
記第2の誘電体線路と前記第4の誘電体線路との結合
は、第4の誘電体線路の直線状の部分に、前記曲率半径
rを有する円弧状の部分を成して第2の誘電体線路が接
合された構成であることを特徴とする。
【0025】上記構成により、ミキサー部において前記
第2の誘電体線路と前記第4の誘電体線路とを接合させ
ることで、ミリ波レーダーに適用した場合その探知距離
等の性能がさらに安定化する。
【0026】さらに、好ましくは、ミキサー部における
前記第2の誘電体線路と前記第4の誘電体線路との結合
は、第4の誘電体線路の前記曲率半径rを有する円弧状
の部分に、直線状の部分を成して第2の誘電体線路が接
合された構成であることを特徴とする。
【0027】この構成により、ミキサー部において前記
第2の誘電体線路と前記第4の誘電体線路とを接合させ
ることで、ミリ波レーダーに適用した場合その探知距離
等の性能がさらに安定化する。
【0028】また、好ましくは、バイアス電圧印加方向
が前記高周波信号の電界方向に合致するように、第1の
誘電体線路に介在するかまたは第1の誘電体線路に付設
して配置され、バイアス電圧をON−OFFすることに
よって、前記高周波信号をパルス変調し送信用のミリ波
信号を出力するパルス変調用ダイオードを設けたことを
特徴とする。
【0029】上記構成により、ミリ波信号をパルス化し
て送受信するパルス方式のミリ波レーダーモジュール等
のミリ波送受信器を構成できるとともに、本発明の上記
作用効果が得られる。
【0030】また、本発明のミリ波送受信器は、ミリ波
信号の波長の2分の1以下の間隔で配置した平行平板導
体間に、ミリ波帯の高周波信号を出力する高周波ダイオ
ードと、バイアス電圧印加方向が前記高周波信号の電界
方向に合致するように配置され、バイアス電圧を周期的
に制御することによって前記高周波信号を周波数変調さ
せる可変容量ダイオードとを具備するとともに、第1の
誘電体線路の一端部に付設された電圧制御発振部と、第
1の誘電体線路の電圧制御発振部よりも前記送信用のミ
リ波信号の伝送方向下流側における第1の誘電体線路の
直線状の部分に、送信用のミリ波信号の波長λ以上の曲
率半径rを有する円弧状を成して接合される第2の誘電
体線路と、前記平行平板導体に平行に配設されたフェラ
イト板の周縁部に所定間隔で配置されかつそれぞれ前記
ミリ波信号の入出力端とされた第1の接続部,第2の接
続部および第3の接続部を有し、一つの前記接続部から
入力された前記ミリ波信号をフェライト板の面内で時計
回りまたは反時計回りに隣接する他の接続部より出力さ
せるサーキュレータであって、前記第1の誘電体線路の
前記ミリ波信号の出力端に前記第1の接続部が接合され
るサーキュレータと、該サーキュレータの第2の接続部
に接続され、前記ミリ波信号を伝搬させるとともに先端
部に送信アンテナを有する第3の誘電体線路と、先端部
に受信アンテナ、他端部にミキサーが各々設けられた第
4の誘電体線路と、前記サーキュレータの第3の接続部
に接続され、前記送信アンテナで受信混入したミリ波信
号を伝搬させるとともに先端部に設けられた無反射終端
部で前記ミリ波信号を減衰させる第5の誘電体線路と、
前記第2の誘電体線路の中途と前記第4の誘電体線路の
中途とを結合させ、前記電圧制御発振部から出力された
ミリ波信号の一部と受信波とを混合させて中間周波信号
を発生させるミキサー部と、を含むことを特徴とする。
【0031】本発明のミリ波送受信器は、このような構
成により、広帯域で使用できると共に、誘電体線路の厳
密な位置調整が不要なため量産性が向上し、また信号分
岐部で接合された誘電体線路には無反射終端部を必要と
しないので設計の自由度が高く、小型化が可能なものと
なる。また、信号分岐部での信号の分配比も従来のカッ
プリング型と比較して変動し難く安定しているため、ミ
リ波レーダーに適用した場合その探知距離(探知レン
ジ)等の性能が安定化する。さらに、送信用のミリ波信
号がサーキュレータを介してミキサーへ混入することが
なく、その結果受信信号のノイズが低減し探知距離が増
大し、ミリ波信号の伝送特性に優れたものとなる。
【0032】本発明において、好ましくは、前記第1の
誘電体線路の伝送方向下流側の部分は前記曲率半径rを
有する円弧状を成して曲げられており、前記第2の誘電
体線路はその円弧状部に直線的に接合されていることを
特徴とする請求項6記載のミリ波送受信器。この構成に
おいても上記と同様の作用効果が得られる。
【0033】また、好ましくは、ミキサー部における前
記第2の誘電体線路と前記第4の誘電体線路との結合
は、第4の誘電体線路の直線状の部分に、前記曲率半径
rを有する円弧状の部分を成して第2の誘電体線路が接
合された構成であることを特徴とする。
【0034】上記構成により、ミキサー部において前記
第2の誘電体線路と前記第4の誘電体線路とを接合させ
ることで、ミリ波レーダーに適用した場合その探知距離
等の性能がさらに安定化する。
【0035】さらに、好ましくは、ミキサー部における
前記第2の誘電体線路と前記第4の誘電体線路との結合
は、第4の誘電体線路の前記曲率半径rを有する円弧状
の部分に、直線状の部分を成して第2の誘電体線路が接
合された構成であることを特徴とする。
【0036】この構成により、ミキサー部において前記
第2の誘電体線路と前記第4の誘電体線路とを接合させ
ることで、ミリ波レーダーに適用した場合その探知距離
等の性能がさらに安定化する。
【0037】また、好ましくは、バイアス電圧印加方向
が前記高周波信号の電界方向に合致するように、第1の
誘電体線路あるいは第3の誘電体線路に介在するか、ま
たは第1の誘電体線路あるいは第3の誘電体線路に付設
して配置され、バイアス電圧をON−OFFすることに
よって、前記高周波信号をパルス変調し送信用のミリ波
信号を出力するパルス変調用ダイオードを設けたことを
特徴とする。
【0038】上記構成により、ミリ波信号をパルス化し
て送受信するパルス方式のミリ波レーダーモジュール等
のミリ波送受信器を構成できるとともに、本発明の上記
作用効果が得られる。
【0039】本発明において、好ましくは、前記第2の
誘電体線路は、前記第3の誘電体線路に一端側が電磁結
合するように近接配置されるかまたは一端が接合され
て、前記ミリ波信号の一部をミキサー側へ伝搬させるよ
うに配置されていることを特徴とする。この構成におい
ても、上記の本発明の作用効果が得られる。
【0040】さらに、本発明のミリ波送受信器は、ミリ
波信号の波長の2分の1以下の間隔で配置した平行平板
導体間に、ミリ波帯の高周波信号を出力する高周波ダイ
オードと、バイアス電圧印加方向が前記高周波信号の電
界方向に合致するように配置され、バイアス電圧を周期
的に制御することによって前記高周波信号を周波数変調
させる可変容量ダイオードとを具備するとともに、第1
の誘電体線路の一端部に付設された電圧制御発振部と、
第1の誘電体線路に一端側が電磁結合するように近接配
置されるかまたは一端が接合されて、前記ミリ波信号の
一部をミキサー側へ伝搬させる第2の誘電体線路と、前
記平行平板導体に平行に配設されたフェライト板の周縁
部に所定間隔で配置されかつそれぞれ前記ミリ波信号の
入出力端とされた第1の接続部,第2の接続部および第
3の接続部を有し、一つの前記接続部から入力された前
記ミリ波信号をフェライト板の面内で時計回りまたは反
時計回りに隣接する他の接続部より出力させるサーキュ
レータであって、前記第1の誘電体線路の前記ミリ波信
号の出力端に前記第1の接続部が接合されるサーキュレ
ータと、該サーキュレータの第2の接続部に接合され、
前記ミリ波信号を伝搬させるとともに先端部に送受信ア
ンテナを有する第3の誘電体線路と、前記送受信アンテ
ナで受信され第3の誘電体線路を伝搬して前記サーキュ
レータの第3の接続部より出力した受信波をミキサー側
へ伝搬させる第4の誘電体線路と、前記第2の誘電体線
路の中途と前記第4の誘電体線路の中途とを近接させて
電磁結合させるかまたは接合させて成り、ミリ波信号の
一部と受信波とを混合させて中間周波信号を発生させる
ミキサー部と、を設けたミリ波送受信器において、前記
第1〜4の誘電体線路のうち少なくとも一つが、複数の
線路部分の端面同士を前記波長の1/8以下の間隔で対
向配置させて構成されていることを特徴とする。
【0041】本発明は、上記の構成により、誘電体線路
を伝播するLSMモードの電磁波のLSEモードへの変
換が少なく、従って誘電体線路に小さい曲率半径で使用
周波数範囲が広い急峻な曲線部を作製することができ、
その結果ミリ波送受信器を小型化でき、しかも加工が容
易で作製の自由度の高いものとすることができる。
【0042】本発明のミリ波送受信器は、ミリ波信号の
波長の2分の1以下の間隔で配置した平行平板導体間
に、ミリ波帯の高周波信号を出力する高周波ダイオード
と、バイアス電圧印加方向が前記高周波信号の電界方向
に合致するように配置され、バイアス電圧を周期的に制
御することによって前記高周波信号を周波数変調させる
可変容量ダイオードとを具備するとともに、第1の誘電
体線路の一端部に付設された電圧制御発振部と、第1の
誘電体線路に一端側が電磁結合するように近接配置され
るかまたは一端が接合されて、前記ミリ波信号の一部を
ミキサー側へ伝搬させる第2の誘電体線路と、前記平行
平板導体に平行に配設されたフェライト板の周縁部に所
定間隔で配置されかつそれぞれ前記ミリ波信号の入出力
端とされた第1の接続部,第2の接続部および第3の接
続部を有し、一つの前記接続部から入力された前記ミリ
波信号をフェライト板の面内で時計回りまたは反時計回
りに隣接する他の接続部より出力させるサーキュレータ
であって、前記第1の誘電体線路の前記ミリ波信号の出
力端に第1の接続部が接続されるサーキュレータと、該
サーキュレータの第2の接続部に接続され、前記ミリ波
信号を伝搬させるとともに先端部に送信アンテナを有す
る第3の誘電体線路と、先端部に受信アンテナ、他端部
にミキサーが各々設けられた第4の誘電体線路と、前記
サーキュレータの第3の接続部に接続され、前記送信ア
ンテナで受信混入したミリ波信号を伝搬させるとともに
先端部に設けられた無反射終端部で前記ミリ波信号を減
衰させる第5の誘電体線路と、前記第2の誘電体線路の
中途と前記第4の誘電体線路の中途とを近接させて電磁
結合させるかまたは接合させて成り、ミリ波信号の一部
と受信波とを混合させて中間周波信号を発生させるミキ
サー部と、を設けたミリ波送受信器において、前記第1
〜5の誘電体線路のうち少なくとも一つが、複数の線路
部分の端面同士を前記波長の1/8以下の間隔で対向配
置させて構成されていることを特徴とする。
【0043】本発明は、上記構成により、誘電体線路を
伝播するLSMモードの電磁波のLSEモードへの変換
が少なく、従って誘電体線路に小さい曲率半径で使用周
波数範囲が広い急峻な曲線部を作製することができ、そ
の結果ミリ波送受信器を小型化でき、しかも加工が容易
で作製の自由度の高いものとすることができる。また、
送信用のミリ波信号がサーキュレータを介してミキサー
へ混入することがなく、その結果受信信号のノイズが低
減し探知距離が増大し、ミリ波信号の伝送特性に優れた
ものとなる。
【0044】本発明のミリ波送受信器は、ミリ波信号の
波長の2分の1以下の間隔で配置した平行平板導体間
に、ミリ波帯の高周波信号を出力する高周波ダイオード
と、バイアス電圧印加方向が前記高周波信号の電界方向
に合致するように配置され、バイアス電圧を周期的に制
御することによって前記高周波信号を周波数変調させる
可変容量ダイオードとを具備し、かつ第1の誘電体線路
の一端部に付設された電圧制御発振部と、第1の誘電体
線路に一端側が電磁結合するように近接配置されるかま
たは一端が接合されて、前記ミリ波信号の一部をミキサ
ー側へ伝搬させる第2の誘電体線路と、前記平行平板導
体に平行に配設されたフェライト板の周縁部に所定間隔
で配置されかつそれぞれ前記ミリ波信号の入出力端とさ
れた第1の接続部,第2の接続部および第3の接続部を
有し、一つの前記接続部から入力された前記ミリ波信号
をフェライト板の面内で時計回りまたは反時計回りに隣
接する他の接続部より出力させるサーキュレータであっ
て、前記第1の誘電体線路の前記ミリ波信号の出力端に
前記第1の接続部が接合されるサーキュレータと、該サ
ーキュレータの第2の接続部に接合され、前記ミリ波信
号を伝搬させるとともに先端部に送受信アンテナを有す
る第3の誘電体線路と、前記送受信アンテナで受信され
第3の誘電体線路を伝搬して前記サーキュレータの第3
の接続部より出力した受信波をミキサー側へ伝搬させる
第4の誘電体線路と、前記第2の誘電体線路の中途と前
記第4の誘電体線路の中途とを近接させて電磁結合させ
るかまたは接合させて成り、ミリ波信号の一部と受信波
とを混合させて中間周波信号を発生させるミキサー部
と、を設けたミリ波送受信器において、前記第1,第3,
第4の誘電体線路はセラミックスから成るとともに、前
記第1の誘電体線路の前記第1の接続部側の端部と、前記
第3の誘電体線路の前記第2の接続部側の端部および前
記第4の誘電体線路の前記第3の接続部側の端部に、前
記セラミックスと同時焼成によって導体層が内部に一体
的に形成されたモードサプレッサが設けられていること
を特徴とする。
【0045】本発明は、上記構成により、ミリ波送受信
器用のモードサプレッサを容易にかつ精度良く作製でき
るとともに、安定した動作帯域が得られるモードサプレ
ッサを組み込むことで、安定した性能が得られるミリ波
送受信器となる。
【0046】また、本発明のミリ波送受信器は、ミリ波
信号の波長の2分の1以下の間隔で配置した平行平板導
体間に、ミリ波帯の高周波信号を出力する高周波ダイオ
ードと、バイアス電圧印加方向が前記高周波信号の電界
方向に合致するように配置され、バイアス電圧を周期的
に制御することによって前記高周波信号を周波数変調さ
せる可変容量ダイオードとを具備し、かつ第1の誘電体
線路の一端部に付設された電圧制御発振部と、第1の誘
電体線路に一端側が電磁結合するように近接配置される
かまたは一端が接合されて、前記ミリ波信号の一部をミ
キサー側へ伝搬させる第2の誘電体線路と、前記平行平
板導体に平行に配設されたフェライト板の周縁部に所定
間隔で配置されかつそれぞれ前記ミリ波信号の入出力端
とされた第1の接続部,第2の接続部および第3の接続
部を有し、一つの前記接続部から入力された前記ミリ波
信号をフェライト板の面内で時計回りまたは反時計回り
に隣接する他の接続部より出力させるサーキュレータで
あって、前記第1の誘電体線路の前記ミリ波信号の出力
端に第1の接続部が接続されるサーキュレータと、該サ
ーキュレータの第2の接続部に接続され、前記ミリ波信
号を伝搬させるとともに先端部に送信アンテナを有する
第3の誘電体線路と、先端部に受信アンテナ、他端部に
ミキサーが各々設けられた第4の誘電体線路と、前記サ
ーキュレータの第3の接続部に接続され、前記送信アン
テナで受信混入したミリ波信号を伝搬させるとともに先
端部に設けられた無反射終端部で前記ミリ波信号を減衰
させる第5の誘電体線路と、前記第2の誘電体線路の中
途と前記第4の誘電体線路の中途とを近接させて電磁結
合させるかまたは接合させて成り、ミリ波信号の一部と
受信波とを混合させて中間周波信号を発生させるミキサ
ー部と、を設けたミリ波送受信器において、前記第1,
第3,第5の誘電体線路はセラミックスから成るととも
に、前記第1の誘電体線路の前記第1の接続部側の端部
と、前記第3の誘電体線路の前記第2の接続部側の端部
および前記第5の誘電体線路の前記第3の接続部側の端
部に、前記セラミックスと同時焼成によって導体層が内
部に一体的に形成されたモードサプレッサが設けられて
いることを特徴とする。
【0047】本発明は、上記構成により、ミリ波送受信
器用のモードサプレッサを容易にかつ精度良く作製でき
るとともに、安定した動作帯域が得られるモードサプレ
ッサを組み込むことで、安定した性能が得られるミリ波
送受信器となる。また、送信用のミリ波信号がサーキュ
レータを介してミキサーへ混入することがなく、その結
果受信信号のノイズが低減し探知距離が増大し、ミリ波
信号の伝送特性に優れたものとなる。
【0048】
【発明の実施の形態】本発明のミリ波送受信器につい
て、以下に説明する。図1,図2は本発明のミリ波送受
信器について示すものであり、図1は送信アンテナと受
信アンテナが一体化されたものの平面図、図2は送信ア
ンテナと受信アンテナが独立したものの平面図である。
【0049】図1において、1は本発明の一方の平行平
板導体(他方は省略する)、2は第1の誘電体線路3の
一端に設けられた電圧制御発振部であり、バイアス電圧
印加方向が高周波信号の電界方向に合致するように、第
1の誘電体線路3の高周波ダイオード近傍に配置された
可変容量ダイオードのバイアス電圧を周期的に制御し
て、三角波,正弦波等とすることにより、周波数変調し
た送信用のミリ波信号として出力する。
【0050】3は、高周波ダイオードから出力された高
周波信号が変調されたミリ波信号を伝搬させる第1の誘
電体線路、4は、第1,第3,第4の誘電体線路にそれ
ぞれ結合される第1,第2,第3の接続部(図示せず)
を有する、フェライト円板4a等から成るサーキュレー
タ、5は、サーキュレータ4の第2の接続部に接続さ
れ、ミリ波信号を伝搬させるとともに先端部に送受信ア
ンテナ6を有する第3の誘電体線路、6は、第3の誘電
体線路5の先端部をテーパー状等とすることにより構成
された送受信アンテナである。
【0051】また7は、送受信アンテナ6で受信され第
3の誘電体線路5を伝搬してサーキュレータ4の第3の
接続部より出力した受信波をミキサー9側へ伝搬させる
第4の誘電体線路、8は、第1の誘電体線路3の電圧制
御発振部2よりも送信用のミリ波信号の伝送方向下流側
における第1の誘電体線路の直線状の部分に、送信用の
ミリ波信号の波長λ以上の曲率半径rを有する円弧状を
成して接合される第2の誘電体線路であり、ミリ波信号
の一部をミキサー9側へ伝搬させる。
【0052】また、図中M1は、第2の誘電体線路8の
中途と第4の誘電体線路7の中途とを近接させて電磁結
合させるかまたは上記円弧状を成して接合させることに
より、ミリ波信号の一部と受信波を混合させて中間周波
信号を発生させるミキサー部である。
【0053】本発明のサーキュレータ4は、平行平板導
体1,1間に平行に配設された一対のフェライト円板の
周縁部に所定間隔、例えばフェライト円板の中心点に関
して角度で120°間隔で配置され、かつそれぞれミリ
波信号の入出力端とされた第1の接続部,第2の接続部お
よび第3の接続部を有し、一つの接続部から入力された
ミリ波信号をフェライト板の面内で時計回りまたは反時
計回りに隣接する他の接続部より出力させるものであ
る。また、平行平板導体1の外側主面のフェライト円板
に相当する部位には、フェライト円板を伝搬する電磁波
の波面を回転させるための磁石が、磁力線がフェライト
円板に対し略垂直方向(略上下方向)に通過するように
設けられる。なお、本発明のフェライト板は円板状のも
の限らず、多角形状等のものでもよい。
【0054】本発明では、第1の誘電体線路3と第2の
誘電体線路8とを接合するものであり、その場合、接合
部において、第1の誘電体線路3を直線状、第2の誘電
体線路8を円弧状となし、その円弧状部の曲率半径rを
高周波信号の波長λ以上とする。これにより、高周波信
号を損失を小さくして均等の出力で分岐させることがで
きる。
【0055】また、接合部において、第2の誘電体線路
8を直線状、第1の誘電体線路3を円弧状となし、その
円弧状部の曲率半径rを高周波信号の波長λ以上として
もよく、この場合も上記と同様の効果が得られる。
【0056】また、ミキサー9部において、第2の誘電
体線路8と第4の誘電体線路7とを接合することもで
き、この場合、上記と同様に、これらの誘電体線路8,
7のうちいずれか一方の接合部を円弧状となし、その円
弧状部の曲率半径rを高周波信号の波長λ以上とするの
がよい。また、第2の誘電体線路8と第4の誘電体線路
7とを接合させずに、電磁結合するように近接配置する
場合、その近接部において、第2の誘電体線路8と第4
の誘電体線路7との近接部の少なくとも一方を円弧状と
することにより、近接配置の構成とすることができる。
【0057】このような円弧状を成す接合部の基本構成
を図3に示す。間隔zがλ/2(λは高周波信号の波
長)とされた一対の平行平板導体1,1間において、直
線状の誘電体線路31と、その中途に円弧状を成して接
合された誘電体線路32とを配設したものである。そし
て、誘電体線路32の接合部を誘電体線路31側に延長
させたときの延長面(図3の破線部)の接線(図3の矢
印)が、誘電体線路31の側面に合致するように形成す
ることが好ましい。この場合、信号を均等に分配するの
に最適である。
【0058】本発明において、誘電体線路32は接合部
が少なくとも円弧状に形成されてあり、接合部以外は直
線状とする、全体を円弧状とする、又は接合部以外は楕
円状曲線,双曲線,2次曲線,波形曲線等種々の曲線状
とする、等の変形を施しても良い。そして、誘電体線路
32の接合部の曲率半径rについて、誘電体線路31,
32内を伝搬する高周波信号の波長λ以上に設定するこ
とにより、誘電体線路31,32によって、高周波信号
をほぼ等分の出力強度で分配可能となる。また好ましく
は、接合部の曲率半径rは3λ以下が良く、3λを超え
ると接合構造が大きくなり小型化のメリットが得られな
い。
【0059】一方、前記接合部の曲率半径rを波長λよ
り小さく設定すると、誘電体線路32への分岐強度は小
さくなる。
【0060】また、本発明の他の実施形態として、図3
において誘電体線路32をU字型とし、そのU字型の曲
線部を誘電体線路31に接合させたもの(a)、誘電体
線路31の両側に誘電体線路を複数接合させて信号を3
つ以上に分岐させるようにしたもの(b)、(b)にお
いて誘電体線路31に接合される誘電体線路の接合部の
曲率半径を異なるようにしたもの(c)等、種々の変形
を行うことができる。
【0061】そして、これらの各種部品は、ミリ波信号
の波長の2分の1以下の間隔で配置した平行平板導体間
に設けられている。
【0062】図1のものにおいて、第1の誘電体線路3
の中途にスイッチを設け、それをON−OFFすること
でパルス変調制御することもできる。例えば、図8に示
すように、配線基板78の一主面に第2のチョーク型バ
イアス供給線路70を形成し、その中途に半田実装され
たビームリードタイプのPINダイオードやショットキ
ーバリアダイオードを設けたスイッチである。この配線
基板78を、第1の誘電体線路3の第2の誘電体線路8
との信号分岐部とサーキュレータ4との間に、PINダ
イオードやショットキーバリアダイオードのパルス変調
用ダイオードのバイアス電圧印加方向がLSMモードの
高周波信号の電界方向に合致するように配置し、第1の
誘電体線路3に介在させるものである。また、第1の誘
電体線路3にもう一つのサーキュレータを介在させ、そ
の第1,第3の接続部に第1の誘電体線路3を接続し、
第2の接続部に他の誘電体線路を接続し、その誘電体線
路の先端部の端面に、図8ようなショットキーバリアダ
イオードを設けたスイッチを設置してもよい。
【0063】また、本発明のミリ波送受信器の他の実施
形態として、送信アンテナと受信アンテナを独立させた
図2のタイプがある。同図において、11は本発明の一
方の平行平板導体(他方は省略する)、12は第1の誘
電体線路13の一端に設けられた電圧制御発振部であ
り、バイアス電圧印加方向が高周波信号の電界方向に合
致するように第1の誘電体線路13の高周波ダイオード
近傍に配置された可変容量ダイオードのバイアス電圧を
周期的に制御して、三角波,正弦波等とすることによ
り、周波数変調した送信用のミリ波信号として出力す
る。
【0064】13は、高周波ダイオードから出力された
高周波信号が変調されたミリ波信号を伝搬させる第1の
誘電体線路、14は、第1,第3,第5の誘電体線路1
3,15,17にそれぞれ接続される第1,第2,第3
の接続部(図示せず)を有する、フェライト円板14a
等から成るサーキュレータ、15は、サーキュレータ1
4の第2の接続部に接続され、ミリ波信号を伝搬させる
とともに先端部に送信アンテナ16を有する第3の誘電
体線路、16は、第3の誘電体線路15の先端部をテー
パー状等とすることにより構成された送信アンテナ、1
7は、サーキュレータ14の第3の接続部に接続され、
送信用のミリ波信号を減衰させる無反射終端部17aが
先端に設けられた第5の誘電体線路である。
【0065】また18は、第1の誘電体線路13の電圧
制御発振部12よりも送信用のミリ波信号の伝送方向下
流側における第1の誘電体線路13の直線状の部分に、
送信用のミリ波信号の波長λ以上の曲率半径rを有する
円弧状を成して接合される第2の誘電体線路であり、ミ
リ波信号の一部をミキサー21側へ伝搬させる。19
は、受信アンテナ20で受信された受信波をミキサー2
1側へ伝搬させる第4の誘電体線路である。
【0066】また、図中M2は、第2の誘電体線路18
の中途と第4の誘電体線路19の中途とを近接させて電
磁結合させるかまたは上記円弧状を成して接合させるこ
とにより、ミリ波信号の一部と受信波とを混合させて中
間周波信号を発生させるミキサー部である。
【0067】本発明では、第1の誘電体線路13と第2
の誘電体線路18とを接合させるものであり、その場
合、接合部において、第1の誘電体線路13を直線状、
第2の誘電体線路18を円弧状となし、その円弧状部の
曲率半径rを高周波信号の波長λ以上とする。これによ
り、高周波信号を損失を小さくして均等の出力で分岐さ
せることができる。また、接合部において、第2の誘電
体線路18を直線状、第1の誘電体線路13を円弧状と
することもでき、その場合も上記と同様の効果が得られ
る。
【0068】また、第2の誘電体線路18と第4の誘電
体線路19とを接合する場合、上記と同様に、これらの
誘電体線路18,19のうちいずれか一方の接合部を円
弧状となし、その円弧状部の曲率半径rを高周波信号の
波長λ以上とするのがよい。
【0069】ミキサー部M2において、第2の誘電体線
路18と第4の誘電体線路19とを接合することもで
き、この場合、上記と同様に、これらの誘電体線路1
8,19のうちいずれか一方の接合部を円弧状となし、
その円弧状部の曲率半径rを高周波信号の波長λ以上と
するのがよい。また、第2の誘電体線路18と第4の誘
電体線路19とを接合させずに、電磁結合するように近
接配置する場合、その近接部において、第2の誘電体線
路18と第4の誘電体線路19との近接部の少なくとも
一方を円弧状とすることにより、近接配置の構成とする
ことができる。
【0070】そして、これらの各種部品は、ミリ波信号
の波長の2分の1以下の間隔で配置した平行平板導体間
に設けられる。
【0071】図2のものにおいて、サーキュレータ14
をなくし、第1の誘電体線路13の先端部に送信アンテ
ナ16を接続した構成とすることもできる。この場合、
小型化されたものとなるが、受信波の一部が電圧制御発
振部12に混入しノイズ等の原因となり易いため、図2
のタイプが好ましい。
【0072】この図2のものにおいて、第1の誘電体線
路13の中途に、図8に示したものと同様に構成したス
イッチを設け、それをON−OFFすることでパルス変
調制御することもできる。例えば、図8のように、配線
基板78の一主面に第2のチョーク型バイアス供給線路
80を形成し、その中途に半田実装されたビームリード
タイプのPINダイオードやショットキーバリアダイオ
ードを設けたスイッチである。この配線基板78を、第
1の誘電体線路13の第2の誘電体線路18との信号分
岐部と、サーキュレータ14との間に、PINダイオー
ドやショットキーバリアダイオードのバイアス電圧印加
方向がLSMモードの高周波信号の電界方向に合致する
ように配置し、第1の誘電体線路13に介在させるもの
である。
【0073】また、第1の誘電体線路13にもう一つの
サーキュレータを介在させ、その第1,第3の接続部に
第1の誘電体線路13を接続し、第2の接続部に他の誘
電体線路を接続し、その誘電体線路の先端部の端面に、
図8のようなショットキーバリアダイオードを設けたス
イッチを設置してもよい。
【0074】図2のタイプにおいて、第2の誘電体線路
18が、第3の誘電体線路15に一端側が電磁結合する
ように近接配置されるかまたは第3の誘電体線路15に
一端が接合されて、ミリ波信号の一部をミキサー21側
へ伝搬させるように配置されていてもよい。
【0075】また、これらのミリ波送受信器において、
平行平板導体間の間隔は、ミリ波信号の空気中での波長
であって、使用周波数での波長の2分の1以下となる。
【0076】また、図1,図2のミリ波送受信器はFM
CW(Frequency Modulation Cotinuous Waves)方
式であり、FMCW方式の動作原理は以下のようなもの
である。電圧制御発振部の変調信号入力用のMODIN
端子に、電圧振幅の時間変化が三角波等となる入力信号
を入力し、その出力信号を周波数変調し、電圧制御発振
部の出力周波数偏移を三角波等になるように偏移させ
る。そして、送受信アンテナ6,送信アンテナ16より
出力信号(送信波)を放射した場合、送受信用アンテナ
6,送信アンテナ16の前方にターゲットが存在する
と、電波の伝搬速度の往復分の時間差をともなって、反
射波(受信波)が戻ってくる。この時、ミキサー9,2
1の出力側のIFOUT端子には、送信波と受信波の周
波数差が出力される。
【0077】このIFOUT端子の出力周波数等の周波
数成分を解析することで、Fif=4R・fm・Δf/c
{Fif:IF(Intermediate Frequency)出力周波数,
R:距離,fm:変調周波数,Δf:周波数偏移幅,
c:光速}という関係式から距離を求めることができ
る。
【0078】このように、自動車のミリ波レーダ等に適
用した場合、自動車の周囲の障害物および他の自動車に
対しミリ波を照射し、反射波を元のミリ波と合成して中
間周波信号を得、この中間周波信号を分析することによ
り障害物および他の自動車までの距離、それらの移動速
度等が測定できる。
【0079】本発明において、図1の各誘電体線路の少
なくとも一つ、また図2の各誘電体線路の少なくとも一
つについて、複数の線路部分の端面同士をλ/8以下の
間隔で対向配置させて構成するが、その基本構成を図4
に示す。同図において、1は平行平板導体、33は誘電
体線路であり、複数の線路部分33a,33b,33c
の端面同士をλ/8以下の間隔で対向配置させて構成さ
れており、3つの線路部分33a,33b,33cの高
周波信号伝搬方向に略垂直な端面同士を対向配置するこ
とにより一連のものとして構成され、端面の間隔Lがλ
/8以下である。間隔Lがλ/8よりも大きいと、高周
波信号の伝送損失が大きくなる。線路部分33a,33
b,33cの個数が増加したり、さらなる低伝送損失を
求める場合には、間隔Lをλ/16以下にすることが望
ましい。線路部分33a,33b,33cの端面は高周
波信号伝搬方向に略垂直でればよく、完全な垂直でなく
ても良い。また端面は平面状でなくともよく、ある程度
の曲面状とされていても構わない。
【0080】本発明の誘電体線路は、Mg,Al,Si
の複合酸化物を主成分としたセラミックスを用いるのが
好ましく。このセラミックスは比誘電率4.5〜8程度
が良く、比誘電率が4.5未満の場合LSMモードの電
磁波のLSEモードへの変換が大きくなり、比誘電率が
8を超えると、50GHz以上の周波数で使用する際、
誘電体線路の幅を非常に細くしなければならず、加工が
困難になって形状精度が劣化し、強度の点でも問題が生
じる。
【0081】また、誘電体線路の材料として、使用周波
数50〜90GHzでのQ値が1000以上である、M
g,Al,Siの複合酸化物を主成分としたセラミック
を用いるのがよい。これは、近年におけるマイクロ波帯
域,ミリ波帯に含まれる50〜90GHzで使用される
誘電体線路として、十分な低損失性を実現する。
【0082】そして、誘電体線路の組成および組成比
は、モル比組成式をxMgO・yAl 23・zSiO2
と表した時に、x=10〜40モル%,y=10〜40
モル%,z=20〜80モル%,x+y+z=100モ
ル%を満足する、Mg,Al,Siの複合酸化物を主成
分とするのがよい。
【0083】xが10モル%未満では良好な焼結体が得
られず、40モル%を超えると比誘電率が大きくなる。
特にxは、60GHzでのQ値を2000以上とすると
いう点から15〜35モル%が望ましい。また、yが1
0モル%よりも小さい場合には良好な焼結体が得られ
ず、40モル%を超えると比誘電率が大きくなる。y
は、60GHzでのQ値を2000以上とするという点
から17〜35モル%が望ましい。zが20モル%より
も小さい場合には比誘電率が大きくなり、80モル%を
超えると良好な焼結体が得られずQ値が低下する。zは
60GHzでのQ値を2000以上とするという点から
30〜65モル%が望ましい。
【0084】これらx,y,zは、EPMA(Elec
tron Probe MicroAnalysis)
法,XRD(X−ray Diffraction:X
線回折)法等の分析方法で特定できる。
【0085】また、本発明の誘電体線路用のセラミック
(誘電体磁器組成物)は、主結晶相がコーディエライト
(2MgO・2Al23・5SiO2)であるのがよ
く、他の結晶相としてムライト(3Al23・2SiO
2),スピネル(MgO・Al23),プロトエンスタ
タイト{メタ珪酸マグネシウム(MgO・SiO2)を
主成分とするステアタイトの一種},クリノエンスタタ
イト{メタ珪酸マグネシウム(MgO・SiO2)を主
成分とするステアタイトの一種},フォルステライト
(2MgO・SiO2),クリストバライト{珪酸(S
iO2)の一種},トリジマイト{珪酸(SiO2)の一
種},サファリン(Mg,Alの珪酸塩の一種)等が析
出する場合があるが、組成によってその析出相が異な
る。なお、本発明の誘電体磁器組成物ではコーディエラ
イトのみからなる結晶相であってもよい。
【0086】さらに、その他の材料として、テフロン,
ポリスチレン,ガラスエポキシ樹脂等の樹脂系のもの、
アルミナセラミックス,ガラスセラミックス,フォルス
テライトセラミックス等のものでもよいが、誘電特性、
加工性、強度、小型化、信頼性等の点でコーディエライ
トセラミックスが好ましい。
【0087】このコーディエライトセラミックスに対
し、Y,La,Ce,Pr,Nd,Sm,Eu,Dy,
Ho,Er,Tm,Yb,Luから選ばれる少なくとも
1種を含有させることにより、Q値等の誘電特性を向上
させ、低損失の伝送特性となる。
【0088】本発明の誘電体線路用の誘電体磁器組成物
は、以下のようにして製造する。原料粉末として、例え
ばMgCO3粉末,Al23粉末,SiO2粉末を用い、
これらを所定割合で秤量し、湿式混合した後乾燥し、こ
の混合物を大気中において1100〜1300℃で仮焼
した後、粉砕し粉末状とする。得られた粉末に適量の樹
脂バインダを加えて成形し、この成形体を大気中130
0〜1450℃で焼成することにより得られる。
【0089】原料粉末中に含まれるMg,Al,Siの
各元素は、それぞれ酸化物,炭酸塩,酢酸塩等の無機化
合物、もしくは有機金属等の有機化合物のいずれであっ
てもよく、焼成により酸化物となるものであれば良い。
【0090】なお、本発明の誘電体磁器組成物の主成分
は、Mg,Al,Siの複合酸化物を主成分とし、50
〜90GHzでのQ値を1000以上であるという特性
を損なわない範囲で、上記元素以外に、粉砕ボールや原
料粉末の不純物が混入したり、焼結温度範囲の制御、機
械的特性向上を目的に他の成分を含有させても良い。例
えば、希土類元素化合物、Ba,Sr,Ca,Ni,C
o,In,Ga,Ti等の酸化物、ならびに窒化ケイ素
等の窒化物などの非酸化物である。これらは単独または
複数種が含まれていても良い。
【0091】また本発明において、図1のタイプで、第
1,第3,第4の誘電体線路3,5,7はセラミックスか
ら成るとともに、第1の誘電体線路3の第1の接続部側の
端部と、第3の誘電体線路5の第2の接続部側の端部お
よび第4の誘電体線路7の第3の接続部側の端部に、上
記セラミックスと同時焼成によって導体層が内部に一体
的に形成されたモードサプレッサが設けられる。このモ
ードサプレッサは、LSE(Longitudinal Section E
lectric)モードの電磁波を減衰させるものであり、そ
の減衰特性を向上させるために第1の誘電体線路3の電
圧制御発振部2側の端部にも設けてもよい。
【0092】さらに本発明において、図2のタイプで、
第1,第3,第5の誘電体線路13,15,17はセラミ
ックスから成るとともに、第1の誘電体線路13の第1の
接続部側の端部と、第3の誘電体線路15の第2の接続
部側の端部および第5の誘電体線路17の第3の接続部
側の端部に、上記セラミックスと同時焼成によって導体
層が内部に一体的に形成されたモードサプレッサが設け
られる。このモードサプレッサは、LSEモードの電磁
波を減衰させるものであり、その減衰特性を向上させる
ために第1の誘電体線路13の電圧制御発振部12側の
端部にも設けてもよい。
【0093】そして、このモードサプレッサをサーキュ
レータとの接続部に設けた場合の構成、およびその基本
構成を図9,図10に示す。図9において、90a,90
b,90cは誘電体線路、91は各誘電体線路90a,
90b,90cの先端部に設けられ、LSEモードの電
磁波を減衰させ遮断するモードサプレッサ、92はモー
ドサプレッサ91の先端が接続され、周囲に誘電体線路
90a,90b,90cが120°の間隔で放射状に配
置されるサーキュレータ用の2枚のフェライト円板、9
3はモードサプレッサ91の内部に配置され、Cu箔等
からなるストリップ線路導体であり、電界が平行平板導
体の主面に垂直方向(図9では縦方向)であるLSEモ
ードの電磁波を遮断する。また、ストリップ線路導体9
3は、TEM(Transverse ElectroMagnetic)モード
を除去するためにλ/4チョークパターンが施されてい
る。
【0094】そして、誘電体線路90a中を伝搬してき
た電磁波は、フェライト円板92によって波面が反時計
方向(または時計方向)に回転され誘電体線路90bへ
伝搬され、誘電体線路90cへは伝搬しない。同様に、
誘電体線路90b中を伝搬してきた電磁波は、誘電体線
路90cへ伝搬される。このようにして、電磁波の伝搬
路が変換される。
【0095】なお、94はインピーダンス整合用の誘電
体柱であるが、これは必要に応じて設置すればよくなく
ても構わない。
【0096】上記サーキュレータは、平行平板導体間に
平行に配設された一対のフェライト円板92の周縁部に
所定間隔、例えばフェライト円板92の中心点に関して
角度で120°間隔で配置され、かつそれぞれミリ波信
号の入出力端とされた第1の接続部,第2の接続部および
第3の接続部を有し、一つの接続部から入力されたミリ
波信号をフェライト円板92の面内で時計回りまたは反
時計回りに隣接する他の接続部より出力させるものであ
る。また、平行平板導体の外側主面のフェライト円板に
相当する部位には、フェライト円板を伝搬する電磁波の
波面を回転させるための磁石が、磁力線がフェライト板
に対し略垂直方向(略上下方向)に通過するように設け
られる。
【0097】本発明のモードサプレッサについて以下に
詳細に説明する。この場合、セラミックスから成る誘電
体線路の内部、特に中心部には所定パターンからなる導
体層(ストリップ線路導体93)が平行平板導体に対し
て垂直になるように形成されており、これら平行平板導
体と誘電体線路と導体層とによって、モードサプレッサ
が形成されている。なお、導体層が平行平板導体に対し
て垂直に配置されたLSEモード用のモードサプレッサ
に限らず、導体層を平行平板導体に対して平行に配置し
たLSMモード用のモードサプレッサとすることもでき
る。
【0098】本発明では、誘電体線路と導体層とが同時
焼成により一体的に形成されており、これによって誘電
体線路と導体層との間に隙間が生じ誘電率の異なる部分
が生じることがなく、またモードサプレッサの寸法精度
および導体層の位置精度を向上させ得ることから、動作
帯域のばらつきが少なく安定した動作が得られるものと
なる。
【0099】導体層の材料はCu,Ag,Au等の低抵
抗金属からなることが好ましく、そのため、誘電体線路
はこれらの低抵抗金属と同時焼成可能なガラスセラミッ
クスから成ることが好ましい。
【0100】このガラスセラミックスとしては、結晶相
として、誘電体損失が小さいSiO 2結晶相、MgAl2
4,ZnAl24等のスピネル型結晶相、Ca(M
g,Al)(Si,Al)26等のディオプサイド型酸
化物結晶相、Ca2MgSi2 7(akermanit
e)、CaMgSiO4(monticellit
e)、Ca3MgSi28(merwinite)等の
類似の結晶相、MgTiO3、SrTiO3、BaTiO
3、CaTiO3、(Mg,Zn)TiO3等のイルメナ
イト結晶相、Zn2SiO4等のウイレマイト型結晶相、
MgSiO3、3Al23・2SiO2、Mg2Al4Si
518から選ばれる少なくとも1種が析出することが好
ましく、また、ガラス中には誘電体損失が小さいシリカ
を主成分とすることが好ましい。
【0101】上記ガラスセラミックス中には、フィラー
として上記結晶相に加えてZnO,Al23,MgAl
24,MgO,TiO2,ZrO2,CaZrO3等を分
散させることもできる。
【0102】また、誘電体線路のモードサプレッサ91
の部分と誘電体線路90a,90b,90cとが異なる
材料である場合、これらの比誘電率は近似すること、特
にその差が±1以内であることが好ましい。例えば、誘
電体線路90a,90b,90cが比誘電率4.8のコ
ーディエライトセラミックスである場合、モードサプレ
ッサ91の部分はシリカガラス相と、ZnAl24ある
いはMgSiO3の結晶相等を含有する誘電率4.7〜
4.9のガラスセラミックスが最適である。
【0103】また、導体層は、誘電体線路のモードサプ
レッサ91部分の中心に沿って信号の進行方向に配設さ
れ、その形状は、図10に示すように、TEM波に対し
て1/4波長L1で異なる2種の幅W1,W2を繰り返
したパターン等が好適である。
【0104】次に、モードサプレッサ91の製造方法に
ついて、誘電体線路90a,90b,90cの部分をコ
ーディエライトセラミックスで、モードサプレッサ91
の部分をガラスセラミックスで作製する場合について説
明する。誘電体線路90a,90b,90cの部分につ
いては、上述した通りであり、モードサプレッサ91の
部分について以下に説明する。
【0105】まず、上述したフィラーを形成するための
セラミック粉末および/またはSi,Al,Mg,Z
n,B,Ca等を含むガラス粉末に対して、所定の有機
バインダ、溶剤等を添加混合した後、例えばプレス成形
法、CIP法,ドクターブレード法,圧延法等のテープ
成形法、押し出し成形法、射出成形法等の成形方法によ
り柱状またはシート状に成形する。
【0106】一方、導電性粉末に、所定の有機バイン
ダ、溶剤等を添加混練した導電性ペーストを作製し、ス
クリーン印刷法、グラビア印刷法等の公知の印刷法によ
って、上記成形体表面に例えば導体層の厚さが5〜30
μmの所定パターンの導体層を塗布する。
【0107】そして、上記成形体と同様に他の成形体を
作製して、成形体の導体層形成面を覆うように重ね合わ
せるか、または従来公知のセラミックグリーンシートの
多層化法により、成形体の導体層表面に成形体と同様に
して他のシートを積層する。その後、その積層体を所定
温度で焼成し、所定形状にカットまたは研削してモード
サプレッサ91の部分を形成することができる。
【0108】また、導体層の形成方法としては、上記の
印刷法に限定されるものではなく、例えば所定パターン
のマスクを用いて、蒸着法,スパッタリング法,CVD
法等の薄膜形成法によって形成すれば、導体層パターン
の寸法精度を高めることができる。さらに、樹脂から成
る転写シート表面に金属箔を被着形成した後、金属箔を
所定の導体層パターンにエッチングした後、その金属箔
パターンを成形体表面に転写する方法も適用可能であ
り、この方法によれば、後述の焼成によっても導体層の
寸法変化がほとんどなく、かつ寸法精度の高い導体層パ
ターンを形成することができる。
【0109】そして、上記のようにして得られた誘電体
線路のモードサプレッサ91部分を、一対の平行平板導
体間の誘電体線路90a,90b,90cの部分に連続
的または所定間隔離間した隣接する位置に配設すること
により、優れた特性のものを容易に製造できる。
【0110】なお、誘電体線路のモードサプレッサ91
部分をコーディエライトセラミックス,アルミナセラミ
ックスによって成形する場合には、導体層をW,Mo等
の高融点金属で形成するか、またはCuにW,Mo等の
高融点金属を添加したもので形成してもよい。
【0111】本発明の高周波ダイオード発振器を用いた
電圧制御発振部2,12について以下に説明する。図
7,図8は本発明のNRDガイド型の高周波ダイオード
発振器を示し、これらの図において、72はガンダイオ
ード素子73を設置(マウント)するための略直方体状
の金属ブロック等の金属部材、73はマイクロ波,ミリ
波を発振する高周波ダイオードの1種であるガンダイオ
ード素子、74は金属部材72の一側面に設置され、ガ
ンダイオード素子73にバイアス電圧を供給するととも
に高周波信号の漏れを防ぐローパスフィルタとして機能
するチョーク型バイアス供給線路74aを形成した配線
基板、75はチョーク型バイアス供給線路74aとガン
ダイオード素子73の上部導体とを接続する金属箔リボ
ン等の帯状導体、76はセラミックス等から成る誘電体
基板の主面に金属ストリップ線路76aが形成された金
属ストリップ共振器、77はガンダイオード素子73の
近傍に配置され高周波信号を受信し外部へ伝搬させる誘
電体線路である。
【0112】また、78は可変容量ダイオード(バラク
タダイオード)70が、そのバイアス電圧印加方向が誘
電体線路77中を伝搬するLSMモードの電磁波の電界
方向に合致するように設けられた配線基板であり、可変
容量ダイオード70のバイアス電圧を制御することによ
りミリ波信号の周波数を変調するスイッチを構成する。
79は、アルミナセラミックス等から成るインピーダン
ス整合用の誘電体板である。
【0113】また本発明において、チョーク型バイアス
供給線路74aは、幅の広い線路および幅の狭い線路の
長さがそれぞれ略λ/4の広狭線路から成り、また帯状
導体75の長さは略{(3/4)+n}λ(nは0以上
の整数)であることが好ましい。この帯状導体75の長
さは略3λ/4〜略{(3/4)+3}λが良く、略
{(3/4)+3}λを超えると帯状導体75が長くな
り、撓み、捩じれ等が生じ易くなり、個々の高周波ダイ
オード発振器間で発振周波数等の特性のばらつきが大き
くなるとともに、種々の共振モードが発生して、所望の
発振周波数と異なる周波数の信号が発生するという問題
が生じる。より好ましくは、略3λ/4,略{(3/
4)+1}λである。
【0114】また、略{(3/4)+n}λとしたの
は、{(3/4)+n}λから多少ずれていても共振は
可能だからである。例えば、帯状導体75を{(3/
4)+n}λよりも10〜20%程度長く形成しても良
く、その場合、帯状導体75の接するチョーク型バイア
ス供給線路74aの1パターン目の長さλ/4のうち一
部が共振に寄与すると考えられるからである。従って、
帯状導体75の長さは{(3/4)+n}λ±20%程
度の範囲内で変化させることができる。
【0115】これらチョーク型バイアス供給線路74a
および帯状導体75の材料は、Cu,Al,Au,A
g,W,Ti,Ni,Cr,Pd,Pt等から成り、特
にCu,Agが、電気伝導度が良好であり、損失が小さ
く、発振出力が大きくなるといった点で好ましい。
【0116】また、帯状導体75は金属部材72の表面
から所定間隔をあけて金属部材72と電磁結合してお
り、チョーク型バイアス供給線路74aとガンダイオー
ド素子73間に架け渡されている。即ち、帯状導体75
の一端はチョーク型バイアス供給線路74aの一端に半
田付け等により接続され、帯状導体75の他端はガンダ
イオード素子73の上部導体に半田付け等により接続さ
れており、帯状導体75の接続部を除く中途部分は宙に
浮いた状態となっている。
【0117】そして、金属部材72は、ガンダイオード
素子73の電気的な接地(アース)を兼ねているため金
属導体であれば良く、その材料は金属(合金を含む)導
体であれば特に限定するものではなく、真鍮(黄銅:C
u−Zn合金),Al,Cu,SUS(ステンレススチ
ール),Ag,Au,Pt等から成る。また金属部材7
2は、全体が金属から成る金属ブロック、セラミックス
やプラスチック等の絶縁基体の表面全体または部分的に
金属メッキしたもの、絶縁基体の表面全体または部分的
に導電性樹脂材料等をコートしたものであっても良い。
【0118】また、誘電体線路77は、図1,図2の第1
の誘電体線路3,13に相当するものであり、その材料
は上記の通りコーディエライト(2MgO・2Al23
・5SiO2)セラミックス(比誘電率4〜5)等好ま
しく、これらは高周波帯域において低損失である。ガン
ダイオード素子73と誘電体線路77との間隔は1.0
mm程度以下が好ましく、1.0mmを超えると損失を
小さくして電磁的結合が可能な最大離間幅を超える。
【0119】誘電体板79の材料としては、コーディエ
ライト(2MgO・2Al23・5SiO2)セラミッ
クス,アルミナ(Al23)セラミックスやガラスエポ
キシ樹脂等の誘電体から成るのがよく、これらは高周波
信号に対する誘電体損失が小さい。
【0120】本発明でいう高周波帯域は、数10〜数1
00GHz帯域のマイクロ波帯域およびミリ波帯域に相
当し、例えば30GHz以上、特に50GHz以上、更
には70GHz以上の高周波帯域が好適である。
【0121】また、本発明の高周波ダイオードとして
は、インパット(impatt:impact ionisation avalan
che transit time)・ダイオード,トラパット(trap
att:trapped plasma avalanche triggered transi
t)・ダイオード,ガンダイオード等のマイクロ波ダイ
オードおよびミリ波ダイオードが好適に使用される。
【0122】本発明のNRDガイド用の平行平板導体
は、高い電気伝導度および加工性等の点で、Cu,A
l,Fe,SUS(ステンレススチール),Ag,A
u,Pt等の導体板、あるいはセラミックス,樹脂等か
ら成る絶縁板の表面にこれらの導体層を形成したもので
もよい。
【0123】図1において、帯状導体75近傍に、周波
数変調用ダイオードであって可変容量ダイオードの1種
であるバラクタダイオードを装荷した配線基板を設置す
ることもできる。このバラクタダイオードのバイアス電
圧印加方向は、帯状導体75の電界方向と合致してお
り、共振器を成す帯状導体75に周波数変調用ダイオー
ドを近接配置して電磁結合させ、周波数変調用ダイオー
ドに印加するバイアス電圧を変化させることで発振周波
数を制御でき、また誘電体線路中に周波数変調用ダイオ
ードを配置する必要がないため、損失が小さく高出力が
得られるとともに、全体が小型化する。さらに、周波数
変調用ダイオードの位置を調整することにより、共振器
としても機能する帯状導体75と周波数変調用ダイオー
ドとの電磁結合の強さを変えることができ、それにより
周波数変調幅を調整し得る。
【0124】かくして、本発明のミリ波送受信器は、広
帯域で使用できると共に、誘電体線路の厳密な位置調整
が不要なため量産性が向上し、また信号分岐部で接合さ
れた誘電体線路には無反射終端部を必要としないので設
計の自由度が高く、小型化が可能である。また、信号分
岐部での信号の分配比も従来のカップリング型よりも安
定しているため、ミリ波レーダーに適用した場合その探
知距離等の性能が安定化する。さらに、本発明は、ミリ
波信号の伝送特性に優れ、ミリ波レーダーの探知距離を
増大し得るものとなり(図1のもの)、また送信用のミ
リ波信号がサーキュレータを介してミキサーへ混入する
ことがなく、その結果受信信号のノイズが低減し探知距
離がさらに増大する(図2のもの)。
【0125】例えば、図3の構成において、誘電体線路
31,32の各出力端(接合部から分岐された側の端)
における高周波信号の出力強度Sba,Scaを、ネッ
トワークアナライザを用いて測定すると、図11に示す
ように、56〜62GHzの広い周波数範囲にわたっ
て、ほぼ等しい出力強度が得られた。一方、2つの誘電
体線路のうち一方の誘電体線路の中途部分を円弧状とな
し、2つの誘電体線路の各中途部分を電磁結合するよう
に近接配置させた従来のカップリング型のものの場合、
図12に示すように、約60〜約60.5GHzの狭い
周波数範囲でSba,Scaが同程度のレベルであっ
た。
【0126】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内におい
て種々の変更を行うことは何等差し支えない。
【0127】
【発明の効果】本発明は、送信アンテナと受信アンテナ
とが一体化したミリ波送受信器、および送信アンテナと
受信アンテナとが独立したミリ波送受信器において、第
1の誘電体線路の電圧制御発振部よりも送信用のミリ波
信号の伝送方向下流側における第1の誘電体線路の直線
状の部分に、送信用のミリ波信号の波長λ以上の曲率半
径rを有する円弧状を成して第2の誘電体線路が接合さ
れた構成であることにより、広帯域で使用できると共
に、誘電体線路の厳密な位置調整が不要なため量産性が
向上し、また信号分岐部で接合された誘電体線路には無
反射終端部が不要なため設計の自由度が高く、小型化が
可能である。また、信号分岐部での信号の分配比も従来
のカップリング型よりも安定しているため、ミリ波レー
ダーに適用した場合その探知距離等の性能が安定化す
る。
【0128】また本発明は、送信アンテナと受信アンテ
ナとが一体化したミリ波送受信器において、第1〜4の
誘電体線路のそれぞれが、複数の線路部分の端面同士を
波長の1/8以下の間隔で対向配置させて構成されてお
り、送信アンテナと受信アンテナとが独立したミリ波送
受信器において、第1〜5の誘電体線路の少なくとも一
つが、複数の線路部分の端面同士を波長の1/8以下の
間隔で対向配置させて構成されていることにより、誘電
体線路を伝播するLSMモードの電磁波のLSEモード
への変換が少なく、従って誘電体線路に小さい曲率半径
で使用周波数範囲が広い急峻な曲線部を作製することが
でき、その結果ミリ波送受信器を小型化でき、しかも加
工が容易で作製の自由度の高いものとすることができ
る。
【0129】さらに本発明は、送信アンテナと受信アン
テナとが一体化したミリ波送受信器において、第1,第
3,第4の誘電体線路はセラミックスから成るとともに、
第1の誘電体線路の第1の接続部側の端部と、第3の誘電
体線路の第2の接続部側の端部および第4の誘電体線路
の第3の接続部側の端部に、セラミックスと同時焼成に
よって導体層が内部に一体的に形成されたモードサプレ
ッサが設けられており、送信アンテナと受信アンテナと
が独立したミリ波送受信器において、第1,第3,第5の
誘電体線路はセラミックスから成るとともに、第1の誘
電体線路の第1の接続部側の端部と、第3の誘電体線路
の第2の接続部側の端部および第5の誘電体線路の第3
の接続部側の端部に、セラミックスと同時焼成によって
導体層が内部に一体的に形成されたモードサプレッサが
設けられていることにより、ミリ波送受信器用のモード
サプレッサを容易にかつ精度良く作製できるとともに、
安定した動作帯域が得られるモードサプレッサを組み込
むことで、安定した性能が得られるミリ波送受信器とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のミリ波送受信器の一実施形態の平面図
である。
【図2】本発明のミリ波送受信器の他の実施形態の平面
図である。
【図3】本発明のミリ波送受信器における誘電体線路の
接合部分を示す斜視図である。
【図4】本発明のミリ波送受信器において線路部分から
成る誘電体線路を示す斜視図である。
【図5】従来のミリ波送受信器の平面図である。
【図6】従来の他のミリ波送受信器の平面図である。
【図7】本発明の電圧制御発振部の斜視図である。
【図8】本発明の電圧制御発振部に組み込まれる周波数
変調用のスイッチの斜視図である。
【図9】本発明のモードサプレッサを有する誘電体線路
を接続したサーキュレータの斜視図である。
【図10】本発明のモードサプレッサの導体層の平面図
である。
【図11】2つの誘電体線路を接合させた図3のNRD
ガイドにおいて、2つの誘電体線路の出力強度を測定し
た結果のグラフである。
【図12】従来のカップリング型の2つの誘電体線路の
出力強度を測定した結果のグラフである。
【符号の説明】
1:平行平板導体 2:電圧制御発振部 3:第1の誘電体線路 4:サーキュレータ 5:第2の誘電体線路 6:送受信アンテナ 7:第3の誘電体線路 8:第2の誘電体線路 9:ミキサー
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Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ミリ波信号の波長の2分の1以下の間隔で
    配置した平行平板導体間に、 ミリ波帯の高周波信号を出力する高周波ダイオードと、
    バイアス電圧印加方向が前記高周波信号の電界方向に合
    致するように配置され、バイアス電圧を周期的に制御す
    ることによって前記高周波信号を周波数変調させる可変
    容量ダイオードとを具備するとともに、第1の誘電体線
    路の一端部に付設された電圧制御発振部と、 第1の誘電体線路の電圧制御発振部よりも前記送信用の
    ミリ波信号の伝送方向下流側における第1の誘電体線路
    の直線状の部分に、送信用のミリ波信号の波長λ以上の
    曲率半径rを有する円弧状を成して接合される第2の誘
    電体線路と、 前記平行平板導体に平行に配設されたフェライト板の周
    縁部に所定間隔で配置されかつそれぞれ前記ミリ波信号
    の入出力端とされた第1の接続部,第2の接続部および
    第3の接続部を有し、一つの前記接続部から入力された
    前記ミリ波信号をフェライト板の面内で時計回りまたは
    反時計回りに隣接する他の接続部より出力させるサーキ
    ュレータであって、前記第1の誘電体線路の前記ミリ波
    信号の出力端に前記第1の接続部が接合されるサーキュ
    レータと、 該サーキュレータの第2の接続部に接合され、前記ミリ
    波信号を伝搬させるとともに先端部に送受信アンテナを
    有する第3の誘電体線路と、 前記送受信アンテナで受信され第3の誘電体線路を伝搬
    して前記サーキュレータの第3の接続部より出力した受
    信波をミキサー側へ伝搬させる第4の誘電体線路と、 前記第2の誘電体線路の中途と前記第4の誘電体線路の
    中途とを結合させ、前記電圧制御発振部で発生されたミ
    リ波信号の一部と受信波とを混合させて中間周波信号を
    発生させるミキサー部と、を含むことを特徴とするミリ
    波送受信器。
  2. 【請求項2】前記第1の誘電体線路の伝送方向下流側の
    部分は前記曲率半径rを有する円弧状を成して曲げられ
    ており、前記第2の誘電体線路はその円弧状部に直線的
    に接合されていることを特徴とする請求項1記載のミリ
    波送受信器。
  3. 【請求項3】ミキサー部における前記第2の誘電体線路
    と前記第4の誘電体線路との結合は、第4の誘電体線路
    の直線状の部分に、前記曲率半径rを有する円弧状の部
    分を成して第2の誘電体線路が接合された構成であるこ
    とを特徴とする請求項1または2記載のミリ波送受信
    器。
  4. 【請求項4】ミキサー部における前記第2の誘電体線路
    と前記第4の誘電体線路との結合は、第4の誘電体線路
    の前記曲率半径rを有する円弧状の部分に、直線状の部
    分を成して第2の誘電体線路が接合された構成であるこ
    とを特徴とする請求項1または2記載のミリ波送受信
    器。
  5. 【請求項5】バイアス電圧印加方向が前記高周波信号の
    電界方向に合致するように、第1の誘電体線路に介在す
    るかまたは第1の誘電体線路に付設して配置され、バイ
    アス電圧をON−OFFすることによって、前記高周波
    信号をパルス変調し送信用のミリ波信号を出力するパル
    ス変調用ダイオードを設けたことを特徴とする請求項1
    〜4のいずれかに記載のミリ波送受信器。
  6. 【請求項6】ミリ波信号の波長の2分の1以下の間隔で
    配置した平行平板導体間に、 ミリ波帯の高周波信号を出力する高周波ダイオードと、
    バイアス電圧印加方向が前記高周波信号の電界方向に合
    致するように配置され、バイアス電圧を周期的に制御す
    ることによって前記高周波信号を周波数変調させる可変
    容量ダイオードとを具備するとともに、第1の誘電体線
    路の一端部に付設された電圧制御発振部と、 第1の誘電体線路の電圧制御発振部よりも前記送信用の
    ミリ波信号の伝送方向下流側における第1の誘電体線路
    の直線状の部分に、送信用のミリ波信号の波長λ以上の
    曲率半径rを有する円弧状を成して接合される第2の誘
    電体線路と、 前記平行平板導体に平行に配設されたフェライト板の周
    縁部に所定間隔で配置されかつそれぞれ前記ミリ波信号
    の入出力端とされた第1の接続部,第2の接続部および
    第3の接続部を有し、一つの前記接続部から入力された
    前記ミリ波信号をフェライト板の面内で時計回りまたは
    反時計回りに隣接する他の接続部より出力させるサーキ
    ュレータであって、前記第1の誘電体線路の前記ミリ波
    信号の出力端に前記第1の接続部が接合されるサーキュ
    レータと、 該サーキュレータの第2の接続部に接続され、前記ミリ
    波信号を伝搬させるとともに先端部に送信アンテナを有
    する第3の誘電体線路と、 先端部に受信アンテナ、他端部にミキサーが各々設けら
    れた第4の誘電体線路と、 前記サーキュレータの第3の接続部に接続され、前記送
    信アンテナで受信混入したミリ波信号を伝搬させるとと
    もに先端部に設けられた無反射終端部で前記ミリ波信号
    を減衰させる第5の誘電体線路と、 前記第2の誘電体線路の中途と前記第4の誘電体線路の
    中途とを結合させ、前記電圧制御発振部から出力された
    ミリ波信号の一部と受信波とを混合させて中間周波信号
    を発生させるミキサー部と、を含むことを特徴とするミ
    リ波送受信器。
  7. 【請求項7】前記第1の誘電体線路の伝送方向下流側の
    部分は前記曲率半径rを有する円弧状を成して曲げられ
    ており、前記第2の誘電体線路はその円弧状部に直線的
    に接合されていることを特徴とする請求項6記載のミリ
    波送受信器。
  8. 【請求項8】ミキサー部における前記第2の誘電体線路
    と前記第4の誘電体線路との結合は、第4の誘電体線路
    の直線状の部分に、前記曲率半径rを有する円弧状の部
    分を成して第2の誘電体線路が接合された構成であるこ
    とを特徴とする請求項6または7記載のミリ波送受信
    器。
  9. 【請求項9】ミキサー部における前記第2の誘電体線路
    と前記第4の誘電体線路との結合は、第4の誘電体線路
    の前記曲率半径rを有する円弧状の部分に、直線状の部
    分を成して第2の誘電体線路が接合された構成であるこ
    とを特徴とする請求項6または7記載のミリ波送受信
    器。
  10. 【請求項10】バイアス電圧印加方向が前記高周波信号
    の電界方向に合致するように、第1の誘電体線路あるい
    は第3の誘電体線路に介在するか、または第1の誘電体
    線路あるいは第3の誘電体線路に付設して配置され、バ
    イアス電圧をON−OFFすることによって、前記高周
    波信号をパルス変調し送信用のミリ波信号を出力するパ
    ルス変調用ダイオードを設けたことを特徴とする請求項
    6〜9のいずれかに記載のミリ波送受信器。
  11. 【請求項11】前記第2の誘電体線路は、前記第3の誘
    電体線路に一端側が電磁結合するように近接配置される
    かまたは一端が接合されて、前記ミリ波信号の一部をミ
    キサー側へ伝搬させるように配置されていることを特徴
    とする請求項6〜10記載のミリ波送受信器。
  12. 【請求項12】ミリ波信号の波長の2分の1以下の間隔
    で配置した平行平板導体間に、 ミリ波帯の高周波信号を出力する高周波ダイオードと、
    バイアス電圧印加方向が前記高周波信号の電界方向に合
    致するように配置され、バイアス電圧を周期的に制御す
    ることによって前記高周波信号を周波数変調させる可変
    容量ダイオードとを具備するとともに、第1の誘電体線
    路の一端部に付設された電圧制御発振部と、 第1の誘電体線路に一端側が電磁結合するように近接配
    置されるかまたは一端が接合されて、前記ミリ波信号の
    一部をミキサー側へ伝搬させる第2の誘電体線路と、 前記平行平板導体に平行に配設されたフェライト板の周
    縁部に所定間隔で配置されかつそれぞれ前記ミリ波信号
    の入出力端とされた第1の接続部,第2の接続部および
    第3の接続部を有し、一つの前記接続部から入力された
    前記ミリ波信号をフェライト板の面内で時計回りまたは
    反時計回りに隣接する他の接続部より出力させるサーキ
    ュレータであって、前記第1の誘電体線路の前記ミリ波
    信号の出力端に前記第1の接続部が接合されるサーキュ
    レータと、 該サーキュレータの第2の接続部に接合され、前記ミリ
    波信号を伝搬させるとともに先端部に送受信アンテナを
    有する第3の誘電体線路と、 前記送受信アンテナで受信され第3の誘電体線路を伝搬
    して前記サーキュレータの第3の接続部より出力した受
    信波をミキサー側へ伝搬させる第4の誘電体線路と、 前記第2の誘電体線路の中途と前記第4の誘電体線路の
    中途とを近接させて電磁結合させるかまたは接合させて
    成り、ミリ波信号の一部と受信波とを混合させて中間周
    波信号を発生させるミキサー部と、を設けたミリ波送受
    信器において、 前記第1〜4の誘電体線路のうち少なくとも一つが、複
    数の線路部分の端面同士を前記波長の1/8以下の間隔
    で対向配置させて構成されていることを特徴とするミリ
    波送受信器。
  13. 【請求項13】ミリ波信号の波長の2分の1以下の間隔
    で配置した平行平板導体間に、 ミリ波帯の高周波信号を出力する高周波ダイオードと、
    バイアス電圧印加方向が前記高周波信号の電界方向に合
    致するように配置され、バイアス電圧を周期的に制御す
    ることによって前記高周波信号を周波数変調させる可変
    容量ダイオードとを具備するとともに、第1の誘電体線
    路の一端部に付設された電圧制御発振部と、 第1の誘電体線路に一端側が電磁結合するように近接配
    置されるかまたは一端が接合されて、前記ミリ波信号の
    一部をミキサー側へ伝搬させる第2の誘電体線路と、 前記平行平板導体に平行に配設されたフェライト板の周
    縁部に所定間隔で配置されかつそれぞれ前記ミリ波信号
    の入出力端とされた第1の接続部,第2の接続部および
    第3の接続部を有し、一つの前記接続部から入力された
    前記ミリ波信号をフェライト板の面内で時計回りまたは
    反時計回りに隣接する他の接続部より出力させるサーキ
    ュレータであって、前記第1の誘電体線路の前記ミリ波
    信号の出力端に第1の接続部が接続されるサーキュレー
    タと、 該サーキュレータの第2の接続部に接続され、前記ミリ
    波信号を伝搬させるとともに先端部に送信アンテナを有
    する第3の誘電体線路と、 先端部に受信アンテナ、他端部にミキサーが各々設けら
    れた第4の誘電体線路と、 前記サーキュレータの第3の接続部に接続され、前記送
    信アンテナで受信混入したミリ波信号を伝搬させるとと
    もに先端部に設けられた無反射終端部で前記ミリ波信号
    を減衰させる第5の誘電体線路と、 前記第2の誘電体線路の中途と前記第4の誘電体線路の
    中途とを近接させて電磁結合させるかまたは接合させて
    成り、ミリ波信号の一部と受信波とを混合させて中間周
    波信号を発生させるミキサー部と、を設けたミリ波送受
    信器において、 前記第1〜5の誘電体線路のうち少なくとも一つが、複
    数の線路部分の端面同士を前記波長の1/8以下の間隔
    で対向配置させて構成されていることを特徴とするミリ
    波送受信器。
  14. 【請求項14】ミリ波信号の波長の2分の1以下の間隔
    で配置した平行平板導体間に、 ミリ波帯の高周波信号を出力する高周波ダイオードと、
    バイアス電圧印加方向が前記高周波信号の電界方向に合
    致するように配置され、バイアス電圧を周期的に制御す
    ることによって前記高周波信号を周波数変調させる可変
    容量ダイオードとを具備し、かつ第1の誘電体線路の一
    端部に付設された電圧制御発振部と、 第1の誘電体線路に一端側が電磁結合するように近接配
    置されるかまたは一端が接合されて、前記ミリ波信号の
    一部をミキサー側へ伝搬させる第2の誘電体線路と、 前記平行平板導体に平行に配設されたフェライト板の周
    縁部に所定間隔で配置されかつそれぞれ前記ミリ波信号
    の入出力端とされた第1の接続部,第2の接続部および
    第3の接続部を有し、一つの前記接続部から入力された
    前記ミリ波信号をフェライト板の面内で時計回りまたは
    反時計回りに隣接する他の接続部より出力させるサーキ
    ュレータであって、前記第1の誘電体線路の前記ミリ波
    信号の出力端に前記第1の接続部が接合されるサーキュ
    レータと、 該サーキュレータの第2の接続部に接合され、前記ミリ
    波信号を伝搬させるとともに先端部に送受信アンテナを
    有する第3の誘電体線路と、 前記送受信アンテナで受信され第3の誘電体線路を伝搬
    して前記サーキュレータの第3の接続部より出力した受
    信波をミキサー側へ伝搬させる第4の誘電体線路と、 前記第2の誘電体線路の中途と前記第4の誘電体線路の
    中途とを近接させて電磁結合させるかまたは接合させて
    成り、ミリ波信号の一部と受信波とを混合させて中間周
    波信号を発生させるミキサー部と、を設けたミリ波送受
    信器において、 前記第1,第3,第4の誘電体線路はセラミックスから成
    るとともに、前記第1の誘電体線路の前記第1の接続部側
    の端部と、前記第3の誘電体線路の前記第2の接続部側
    の端部および前記第4の誘電体線路の前記第3の接続部
    側の端部に、前記セラミックスと同時焼成によって導体
    層が内部に一体的に形成されたモードサプレッサが設け
    られていることを特徴とするミリ波送受信器。
  15. 【請求項15】ミリ波信号の波長の2分の1以下の間隔
    で配置した平行平板導体間に、 ミリ波帯の高周波信号を出力する高周波ダイオードと、
    バイアス電圧印加方向が前記高周波信号の電界方向に合
    致するように配置され、バイアス電圧を周期的に制御す
    ることによって前記高周波信号を周波数変調させる可変
    容量ダイオードとを具備し、かつ第1の誘電体線路の一
    端部に付設された電圧制御発振部と、 第1の誘電体線路に一端側が電磁結合するように近接配
    置されるかまたは一端が接合されて、前記ミリ波信号の
    一部をミキサー側へ伝搬させる第2の誘電体線路と、 前記平行平板導体に平行に配設されたフェライト板の周
    縁部に所定間隔で配置されかつそれぞれ前記ミリ波信号
    の入出力端とされた第1の接続部,第2の接続部および
    第3の接続部を有し、一つの前記接続部から入力された
    前記ミリ波信号をフェライト板の面内で時計回りまたは
    反時計回りに隣接する他の接続部より出力させるサーキ
    ュレータであって、前記第1の誘電体線路の前記ミリ波
    信号の出力端に第1の接続部が接続されるサーキュレー
    タと、 該サーキュレータの第2の接続部に接続され、前記ミリ
    波信号を伝搬させるとともに先端部に送信アンテナを有
    する第3の誘電体線路と、 先端部に受信アンテナ、他端部にミキサーが各々設けら
    れた第4の誘電体線路と、 前記サーキュレータの第3の接続部に接続され、前記送
    信アンテナで受信混入したミリ波信号を伝搬させるとと
    もに先端部に設けられた無反射終端部で前記ミリ波信号
    を減衰させる第5の誘電体線路と、 前記第2の誘電体線路の中途と前記第4の誘電体線路の
    中途とを近接させて電磁結合させるかまたは接合させて
    成り、ミリ波信号の一部と受信波とを混合させて中間周
    波信号を発生させるミキサー部と、を設けたミリ波送受
    信器において、 前記第1,第3,第5の誘電体線路はセラミックスから成
    るとともに、前記第1の誘電体線路の前記第1の接続部側
    の端部と、前記第3の誘電体線路の前記第2の接続部側
    の端部および前記第5の誘電体線路の前記第3の接続部
    側の端部に、前記セラミックスと同時焼成によって導体
    層が内部に一体的に形成されたモードサプレッサが設け
    られていることを特徴とするミリ波送受信器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100813938B1 (ko) * 2007-02-22 2008-03-17 한국원자력연구원 서큘레이터 타입 가변 고주파 전력 분배 장치 및 분배 방법
JP2009077413A (ja) * 2008-10-27 2009-04-09 Kyocera Corp 高周波送受信器およびレーダ装置

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