JP3622812B2 - 印刷装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、印刷装置に関し、特に、ファイリングのしやすさを考慮した印刷結果を得るのに好適な印刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ホストコンピュータ等の印字データ供給源から送られてきた印字データを印刷出力する際、必要に応じて該印字データを拡大または縮小した後、記録紙等の印刷媒体に印刷することがある。例えば、特開平1−249463号公報のプリンタではオペレータが入力した記録紙サイズに基づいて文書データを拡大・縮小する。特開平5−268463号公報の画像処理装置では、画像サイズに基づいて確保した第1の記憶領域および記録紙サイズに応じて確保した第2の記憶領域の大きさを比較して拡大・縮小率を決定し、画像を拡大・縮小する。
【0003】
また、特開平7−13718号公報のプリントデータ出力送信装置は、プリントデータに基づいて記録紙サイズを判定し、その記録紙サイズとオペレータが指示した記録紙サイズとが一致しない場合にイメージデータを拡大・縮小する。さらに、特開平1−184156号公報のプリンタの印字拡大・縮小方式は、印字タイプデータで代表される印字データのサイズおよび記録紙サイズから縮小・拡大率を計算して印字データを拡大・縮小する。
【0004】
このような拡大・縮小手段を有する従来の印刷装置等で、例えば、記録紙トレイを1段だけ持っているプリンタでは、常に一種類の記録紙サイズに出力結果を統一することができる。また、多段のトレイを有していて種々のサイズの記録紙を使用して出力できるプリンタや、ネットワークに繋がっている複数のプリンタを使用して種々のサイズの記録紙に出力可能なシステムでは原稿サイズに近いサイズを選択して印刷をすることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の装置では、次のような問題点がある。すなわち、上述のように記録紙トレイを1段しか持たない場合は、出力サイズが統一されるという利点があるが、原稿のサイズと準備されている記録紙のサイズとが大きくかけ離れている場合は、原稿が極端に縮小されたり拡大されたりしてしまうという問題点がある。また、複数のサイズの記録紙を使用できる印刷装置では、原稿サイズと同一サイズの記録紙がない場合に、準備されている記録紙のうち、原稿サイズに近い記録紙に印刷できる利点はあるが、利用者が拡大・縮小を希望しない場合でも拡大・縮小されて印刷されるので、意図しないサイズで出力されることがある。
【0006】
さらに、多くのサイズの記録紙を使用可能であると、印刷結果に多数のサイズが混在することがあり、印刷物の整理やファイルに不便で、ファイル後の見た目も良くないという問題点がある。特に、JIS規定のA系列、B系列、外国規格サイズ等が混在した場合には、ファイル形式が全く統一されないことになる。また、原稿と同一サイズの印刷媒体であっても、透明プラスチックのOHPシートやトレース記録紙等、普通紙とは異なる紙質の印刷媒体を用意してある場合、サイズだけで選択したときには、利用者が全く意図していない印刷媒体に印刷されることもあり得る。
【0007】
本発明は、上記問題点を解消し、複数の印刷媒体の中から使用するものを選択できるとともに、印刷結果に一定の統一性を持たせることができる印刷装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決し、目的を達成するための本発明は、入力されたジョブデータに基づいて原稿のサイズを判断する原稿サイズ判別手段と、前記原稿サイズ判別手段で判別された原稿のサイズ、およびジョブ毎に設定された記録紙選択条件、ならびに対応可能な記録紙に関する情報に基づき、使用する記録紙を選択する記録紙決定手段とを具備し、選択された記録紙を出力させる指令を給紙装置に与えるように構成した点に第1の特徴がある。
【0009】
また、本発明は、前記記録紙選択条件が記録紙のサイズ系列であり、前記記録紙に関する情報は記録紙のサイズ情報である点に第2の特徴があり、前記記録紙のサイズ系列は複数のサイズ系列の組合わせである点に第3の特徴がある。
【0010】
また、本発明は、前記記録紙選択条件は、ジョブデータおよびオペレータによる指示のいずれかによって設定されている点に第4の特徴がある。また、前記記録紙決定手段で決定された記録紙が給紙装置に収容されていない場合には、記録紙の補充を促すメッセージを表示させる手段をさらに具備した点に第5の特徴がある。さらに、本願発明は、前記対応可能な記録紙が、供給可能な状態で給紙装置にセットされている記録紙である点に第6の特徴がある。
【0011】
第1ないし第6の特徴によれば、記録紙選択条件に従い、ジョブ毎に、つまり一連のデータ毎に、統一された基準で使用する記録紙が決定される。特に、第2の特徴によれば、記録紙選択条件に少なくとも記録紙のサイズ系列が含まれているため、サイズ系列の統一された記録紙の供給が可能である。また、第5の特徴によれば、対応できる記録紙が現実には給紙装置に収容されていない場合であっても、メッセージによって補充を促すことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下に、図面を参照して本発明を詳細に説明する。図2は本発明の一実施形態に係る印刷装置の概略構成図である。同図において、記録部1は、例えばレーザプリンタから構成でき、画像処理装置2から供給される印字データを受け入れて記録紙に印刷し、出力する。記録紙は給紙装置1aから供給される。該給紙装置1aは複数段のトレイからなる。記録部1は給紙装置1aに収容されている記録紙のサイズや紙質等、記録紙の種類を示す情報、ならびに、記録部1内の図示しない定着装置が所定の定着温度に到達したか否かを示す情報を画像処理装置2に供給する手段を有する。
【0013】
記録紙のサイズを示す情報を供給するための手段は、例えば、前記トレイ内の適宜の位置に配置する記録紙検出センサで実現できる。また、記録紙のサイズは、例えば、記録紙のサイズ毎に予め対応付けたトレイ内の記録紙の有無を前記記録紙検出センサで検出することにより認識できる。前記記録紙検出センサの出力や定着装置の温度が定着温度に到達したか否かの情報は画像処理装置2に読み込まれて印字データの処理や出力タイミングの決定に使用される。
【0014】
画像処理装置2は印刷の対象となる印字データを複数系統から受け入れられるようになっている。例えば、ホストインタフェース端子3は専用の通信ケーブルを使用して図示しないホストコンピュータから印字データを受け入れる。また、入力端子4を介して図示しないネットワークから印字データを受け入れる。この場合は、ネットワーク上のワークステーション等、複数の情報処理装置が印字データの供給源である。ここでは2つの端子のみを示したが、さらに数多くの端子を設けることができるのはもちろんである。
【0015】
操作パネル5は、画像処理装置2に対して必要な指示情報を入力するために設けられ、キー等の入力部とLCDやLED等からなる表示部とからなる。該操作パネル5の入力部からは、例えば、印刷のための記録紙サイズや文字サイズ等の制御データを入力できる。これらの制御データは印字データとともにホストコンピュータ等の印字データ供給源から入力される場合もある。印字データ供給源および操作パネル5の双方から制御データが入力された場合は、そのいずれの制御データを優先させるかを、予め設定しておくことができる。表示部には入力部から入力された指示や制御データに基づいて行われた印字データの処理経過や結果が表示される。画像処理装置2は、操作パネル5や印字データ供給源からの指示や記録部1から読み込んだ情報等に基づいて動作指令を決定し、印字データと共に記録部1に供給する。
【0016】
次に、図3を参照して画像処理装置2の制御部のハード構成を説明する。図3において、CPU6は後述する各部を制御する中枢機能を果たす。CPU6はバス7を通じて各部と接続されている。パネルインタフェース(I/F)回路8は前記操作パネル5とのインタフェースをとるための回路である。操作パネル5のキー操作に対応した指示信号はパネルI/F回路8およびバス7を介してCPU6に転送されるし、CPU6から出力されたLCDやLEDの表示指示はバス7およびパネルI/F回路8を介して操作パネル5に転送される。
【0017】
ホストインタフェース(I/F)回路9は、ホストコンピュータ等の印字データ供給源とのインタフェースをとるための回路である。例えば、ホストコンピュータから入力される印字データをRS232C規格やセントロニクス準拠に基づいて受信するための回路構成を有している。さらに、複数の印字データ供給源からデータを受け入れるためホストI/F回路9aを増設できる。
【0018】
不揮発性メモリ(NVM)10は図示しない電池によってバックアップされたメモリであり、画像給送装置2の電源がオフになった状態でも保持することが必要なデータを格納する。RAM11は作業用メモリであり、制御データや印字データ供給源から入力された印字データを一時的に保持する。印字データを保持するために確保される領域はいわゆる受信バッファである。なお、RAM11にはページメモリ11aを含む。プログラムメモリ12はCPU6の動作に必要なプログラムを格納する。フォントメモリ13は印刷のための文字パターンが格納される。プログラムメモリ12およびフォントメモリ13はROMで構成できる。
【0019】
前記ペーシメモリ11aは記録紙の1ページに対応する文字パターンやイメージデータを展開して必要な編集を行うための領域として確保される。記録部インタフェース(I/F)回路14はページメモリ11aに展開されたビットデータをラスタデータとして記録部1に供給したり、該記録部1と制御に必要な前記トレイ状態の情報等を送受したりするための回路である。ビットマップコントローラ15は印字データの転送に関する制御を行っている。
【0020】
画像処理装置2には各種の印字データ供給源が接続可能であるため、印字データや制御データも複数種類になることから、これらに対応したプログラムや文字パターンが必要になる場合がある。プログラムメモリ16とフォントメモリ17はプログラムや文字パターンを着脱自在なICカード形式またはSIMM形式のROMに格納したものであり、各種印字データ供給源に対応させたり、オペレータの要求する特別な機能を実現するために選択的に接続することができる。さらに、文字パターンの追加、フォームデータまたはロゴデータの保存、および印字データの保存のためにハードディスク18を接続してもよい。
【0021】
続いて、上記構成の記録部および画像供給装置を有する印刷装置による動作を説明する。図4のフローチャートにおいて、ステップS1では、印字データ供給源からジョブデータを受け取る。ジョブデータの構成例を図5に示す。図5において、ジョブデータには実際に印字されるページデータつまり文字コードやコード化された画情報のほかにユーザID、デフォルト値、および選択条件等が含まれる。選択条件は、記録紙の選択条件であり、次のような選択条件を設定する。すなわち、JISのA系列、JISのB系列、JISのA系列またはB系列のいずれか原稿サイズに近い方、外国規格(米国のレターサイズ、リーガルサイズ等)等を設定する。また、デフォルト値としては、例えばすべての記録紙サイズを対象とする条件を設定することができる。なお、給紙装置1aのトレイに収容される記録紙が固定的であれば、該トレイによって記録紙のサイズを代表できるのでトレイを指定することによって記録紙を選択することもできる。
【0022】
再び図4に戻り、ステップS2では記録紙選択条件を決定する。この記録紙選択条件決定処理は図6に関して詳述する。ステップS3では、原稿サイズを判別する。例えば、ユーザが画像作成時に指定した画像作成領域を示すコマンドで知ることもできるし、実際の描画データの存在する座標を含む領域の大きさで知ることもできる。
【0023】
ステップS4では、前記原稿サイズに基づいて定型サイズを確定する。すなわち、原稿サイズに最も近い定型サイズの記録紙を選択して、この定型サイズで原稿サイズを代表させる。このように定型サイズで原稿サイズを代表させるようにすると、後で決定する拡大または縮小率は定型サイズから定型サイズへの拡大・縮小となるため倍率が予め予定したいくつかの固定倍率になるため、印刷された画像から元画像の実寸を読み取る際に好都合である。
【0024】
ステップS5では、記録紙決定処理を行う。ここでは、前記記録紙選択条件決定処理で決定された記録紙選択条件と確定された定型サイズに基づいて記録紙を決定する。詳細は図7および図8に関して説明する。ステップS6では、前記定型サイズにみなされた原稿サイズが、決定された記録紙サイズに収まるように印刷倍率を決定する。ステップS7では印字データを前記倍率で拡大または縮小する印字データ処理を行う。ステップS8では処理された印字データを記録部1に出力し、かつ記録紙供給指令を出力する。ステップS9では、ジョブデータに含まれるすべてのページデータつまり印字データの処理を終了したか否かを判断して、この判断が肯定となるまでステップS3に進み、処理を継続する。
【0025】
なお、記録紙決定処理で決定された記録紙が前記給紙装置1aに保持されていないときは、ステップS8の処理に先立ち、次のような処理を行うことができる。例えば、決定された記録紙が現在は給紙装置1aに保持されていないが、当該印刷装置で対応可能な記録紙である場合、つまりオペレータがトレイを交換するなどすれば対応できるサイズの記録紙である場合は、記録紙のトレイを交換させる旨のメッセージを操作パネル5上の表示手段に表示させることができる。
【0026】
また、トレイに所望サイズの記録紙がなかったり、トレイを交換する等しても前記決定されたサイズの記録紙が得られない場合、すなわち対応できる記録紙がない場合は、印刷を中断するためのメッセージを表示させて処理を中断してもよいし、前記選択条件にかかわらず給紙装置1aに現在保持されている記録紙に強制的に出力させてもよい。これらのいずれの処理を行うかは予め設定しておく。なお、処理を中断する場合は、メッセージを操作パネル5に表示させるだけでなく、印字データ供給源つまりホストコンピュータ等にも通知するのがよい。
【0027】
次に、前記記録紙選択条件決定処理をフローチャート参照して説明する。図6において、ステップS20ではジョブデータを検索して選択条件が有るか否かを判断する。選択条件の指定があれば、ステップS21に進み、その選択条件を「選択条件」として確定する。選択条件がなければステップS22に進み、操作パネル5から入力される選択条件を反映させるか否かを判断する。この判断が肯定ならば、ステップS23に進み、操作パネル5から入力されてRAM11のバッファに保持している選択条件を「選択条件」として確定する。なお、選択条件が操作パネル5から入力されていない場合は、選択条件の入力を促すメッセージを操作パネル5上の表示手段に出力させて入力を待つ。ステップS22の判断が否定ならばステップS24に進み、ジョブデータに含まれている選択条件のデフォルト値を「選択条件」とする。
【0028】
次に、前記記録紙決定処理の詳細をフローチャート参照して説明する。図7において、ステップS50では、当該ジョブがサイズ固定モードか否かを判断する。ジョブをサイズ固定モードに設定するためには操作パネル5から入力してもよいし、ジョブデータにサイズ固定モードを指示する情報を含ませてあってもよい。サイズ固定モードが設定されていれば、ステップS53に進み、前記定型サイズで代表させた原稿サイズを「記録紙サイズ」として確定する。サイズ固定モードの設定がされていない場合は、ステップS51に進み、前記定型サイズと同じサイズの記録紙が給紙装置1aにあるか否かを判断する。ここでの判断の対象には当該印刷装置で対応することができる記録紙サイズをすべて含めてもよいし、給紙装置1aのトレイに現実に収容されている記録紙のみ対象としてもよい。いずれにするかは予め設定しておけばよい。
【0029】
前記定型サイズと同じサイズの記録紙があった場合は、ステップS53に進み、定型サイズで代表された原稿サイズを「記録紙サイズ」として確定する。一方、前記定型サイズと同一サイズの記録紙がなかった場合は、ステップS52に進み、「選択条件」をもとに記録紙サイズを決定する。
【0030】
ステップS52で実行される記録紙選択の一例の概要を図8に関して説明する。図8において、A4,B4,A3サイズの3種類の記録紙P1,P2,P3が対象とされていて、定型サイズで代表された原稿DのサイズがA4サイズとB4サイズとの間にあり、かつA4サイズよりはB4サイズに近い場合を想定する。ここで「選択条件」がJISのA系列であれば、原稿DのサイズはB4サイズの記録紙P2に近いけれど、あえてA4の記録紙P1を選択する。このように、記録紙の系列を統一するため「選択条件」で指示されているサイズの記録紙の中から、原稿Dのサイズに最も近い記録紙が選択される。
【0031】
記録紙選択の他の例の概要を図9に関して説明する。この例では、現在トレイにセットされている記録紙だけでなく、当該印刷装置に対応できるすべてのサイズの記録紙を選択の対象とする。同図において、給紙装置1aにはJISのA4の記録紙とA3の記録紙とを収容したトレイがセットしてある。なお、A4およびA3のそれぞれについて、片面が使用済みのいわゆる裏紙が収容されたトレイもセットされている。図9(b)に示すように、当該印刷装置では給紙装置1aにセットされている記録紙だけでなく、さらにB4,B5,A5,はがきの印刷にも対応可能である。
【0032】
上記記録紙に対応できる印刷装置において、A4サイズとB4サイズの中間サイズの定型サイズに相当する原稿の印字データが供給さけた場合、それぞれの選択条件によって記録紙サイズは図9(c)の図で示したように決定される。ここで、B4サイズの記録紙は給紙装置1aにセットされていないので、B4記録紙のトレイをセットするようにメッセージを表示させる。
【0033】
なお、選択条件として記録紙サイズの系列だけでなく、記録紙の種類として紙質を付加してもよいし、裏紙を選択できるようにしてもよい。紙質として、普通紙を選択することにより、OHPシートや第2原紙用の薄紙を避けるという設定が可能である。このように、紙質等を設定することにより、複数トレイの特定トレイに紙質等の異なる記録紙を収容している場合に、試し印刷には裏紙を使用できるし、意図していないOHPシートに印刷してしまうという誤りを回避することもできる。
【0034】
前記紙質によって記録紙を選択するため、記録部1の給紙装置1aに紙質検知用のセンサを設け、その検出結果によって各トレイに収容されている紙質を管理してもよいし、トレイに普通紙以外の特殊な記録紙を収容したときに、操作パネル5等に設けるスイッチ手段を操作して該トレイに収容した記録紙の紙質を登録してもよい。また、特殊な記録紙は複数のトレイのうち予定のトレイに収容することにしておき、当該トレイを指定することによって使用する記録紙の紙質を選択してもよい。
【0035】
次に、上記処理を実行する画像処理装置2の要部機能を説明する。図1は、画像処理装置2の要部機能を示す機能ブロック図である。同図において、選択条件決定部19はジョブデータの設定や操作パネル5からの指示に基づいて選択条件を決定する。原稿判別部20は印字データ供給源から供給されるジョブデータで通知されるコマンドや印字データの描画エリアの大きさ等に基づいて原稿サイズを判別する。この原稿サイズは上述のように該サイズに最も近い大きさの定型サイズで代表させることができるが、必ずしもそうでなくてもよい。つまり判別された原稿サイズをそのまま使用してもよい。記録紙決定部21は前記原稿サイズまたは定型サイズと給紙装置1aから供給される記録紙情報、つまりセットされている記録紙を含む当該印刷装置で対応できる記録紙に関する情報とによって当該ジョブで使用する記録紙のサイズや紙質等の種類を決定する。決定された記録紙が何であるかは給紙装置1aに通知され、通知された記録紙が記録部1に送り出される。記録紙が給紙装置1aにセットされていない場合は操作パネル5上の表示手段にメッセージを表示させる。
【0036】
上述の機能は、ジョブデータまたは操作パネル5から入力される指示に基づき、各ポートつまり端子3,4等からそれぞれ入力されるデータの1区切り単位つまりジョブ毎のデータを対象とする。したがって、ジョブが異なれば新たな選択条件のもとに記録紙の選択が行われる。
【0037】
なお、以上は、ホストコンピュータ等の情報処理装置に接続される印刷装置に関して説明した。しかし、本願発明は、このような用途に限られず、ファクシミリ装置や複写装置のプリンタ部へも、当業者によって可能な変形により同様に適用することができるのはもちろんである。
【0038】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、請求項1ないし請求項の発明によれば、記録紙のサイズ系列に従い、ジョブ毎に印刷に使用される記録紙が統一される。したがって、例えば、統一されたサイズの記録紙に画像を印刷でき、印刷された記録紙の整理のし易さを高めることができるし、サイズが揃うので見栄えの良いファイリングが可能となる。また、所望の記録紙が現実に給紙装置にセットされていないときでも、表示によってオペレータに注意を促すことができ、意図しない種類の記録紙に印刷されるということを回避できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る印刷装置の要部機能を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施形態に係る印刷装置の概略構成を示すブロック図である。
【図3】画像処理装置のハード構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の実施形態に係る印刷装置の動作を示すフローチャートである。
【図5】ジョブデータの構成の一例を示す図である。
【図6】記録紙選択条件決定処理のフローチャートである。
【図7】記録紙決定処理のフローチャートである。
【図8】記録紙決定の判断の一例を示す概要図である。
【図9】記録紙決定の判断の一例を示す概要図である。
【符号の説明】
1…記録部、 1a…給紙装置、 2…画像処理装置、 5…操作パネル、 19…選択条件決定部、 20…原稿サイズ判別部、 12…記録紙決定部

Claims (5)

  1. 入力されたジョブデータに基づいて原稿のサイズを判断する原稿サイズ判別手段と、
    前記原稿サイズ判別手段で判別された原稿のサイズ、およびジョブ毎に設定された記録紙のサイズ系列、ならびに対応可能な記録紙のサイズ情報に基づき、使用する記録紙を、複数ページの画情報を含むジョブ毎に選択する記録紙決定手段とを具備し、
    選択された記録紙を出力させる指令を給紙装置に与えるように構成したことを特徴とする印刷装置。
  2. 前記記録紙のサイズ系列は複数のサイズ系列の組合わせであることを特徴とする請求項記載の印刷装置。
  3. 前記記録紙のサイズ系列が、ジョブデータおよびオペレータによる指示のいずれかによって設定されていることを特徴とする請求項1または2に記載の印刷装置。
  4. 前記記録紙決定手段で決定された記録紙が給紙装置に収容されていない場合には、記録紙の補充を促すメッセージを表示させる手段をさらに具備したことを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載の印刷装置。
  5. 前記対応可能な記録紙が、供給可能な状態で給紙装置にセットされている記録紙であることを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載の印刷装置。
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