JP3622026B2 - 物品載置台及び載置対象物と共に包装した物品載置台の包装体 - Google Patents

物品載置台及び載置対象物と共に包装した物品載置台の包装体 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は物品載置台及び載置対象物と共に梱包した物品載置台の梱包体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、様々な物品の載置台としては硬質のものが使われ、柔軟で変形可能な素材は使われてこなかった。
又、販売促進用展示の載置台は特定のものに対する載置台であることが多く、販売後無駄になることから販売対象物品の収納ケースが展示用載置台を兼ねる構造のものが考案、発明されてきた。
【0003】
【特許文献】
特開2001−2132
特開2001−2132はトラベルケースと展示スタンドの組み合わせにかかるものであって、品物を収容するキャビティーを有するベースと、ふたと、前記ふたを前記ベースから開け放すことができる手段と、を有し、前記ふたは閉鎖位置と展示位置にあるとき、トラベルケースは中に含まれる物品の展示スタンドを提供することを特徴とする品物を収納及び展示するためのトラベルケースと展示スタンドの組み合わせ、であって、移送中あるいは格納中に体積を減じることはできず、耐衝撃性についても言及されていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
販売促進用展示用として使用でき、搬送中や販売促進用展示物として使用していない状体での陳列中には体積を減じてかさばることがなく緩衝材としての役割を果たし、日常に於ける載置台としての使用時には機能的で安定しており、見た目にも安定感と高級感があり、安価に製造できる載置台を提供すること。
【0005】
【課題を解決するための手段】
柔軟な素材の発泡体もしくは内部に気体を充填可能な被膜によって形成された陳列及び使用のための載置部を有する被載置物の載置台であって、前記被載置物の展示中または使用中に前記被載置物の転倒あるいは滑動を防止するための固定部又は滑動防止部を設けた構成であり、被載置物の搬送時や被載置物の保管時には押しつぶすか空気を抜くことで体積を減少できると同時に緩衝材の役割を果たし、前記被載置物の使用時や陳列時には圧力から解放するか空気を注入することで体積を増して前記被載置物の展示及び使用のための載置台としての本来の形状及び機能を復帰可能とした物品載置台であって、該物品載置台と被載置物とを共に押しつぶすか空気を抜いて包装した物品載置台の包装体を供する。
【0006】
前記被載置物が飲料水入り容器であり、飲料用液体容器を包むように配された、飲料水入り容器と共に押しつぶすか空気を抜いて包装した請求項1に記載した物品載置台の包装体を供する。
【0007】
【発明の実施の形態】
発明の実施の形態について図を用いて説明する。
図1は実施例1の斜視図であって、載置部1と載置部1上に立設された固定部2である筒状体21の中に載置物3を載置した状態を示している。
【0008】
図2は実施例1の一部断面を含む斜視図である。載置台の全体は柔軟な素材の発泡体4よって形成され、載置面11の周縁に固定部2である筒状体21を立設した構成であり、搬送時や保管時には押しつぶすか空気を抜くことで体積を減少できると同時に緩衝材の役割を果たし、使用時や陳列時には圧力から解放することで体積を増して本来の形状に復帰して、載置台としての機能を発揮する。
【0009】
図3は実施例2であるカミソリ用物品載置台の一部断面を有する斜視図である。前記柔軟な素材の発泡体4が合成樹脂製の連続気泡発泡体41であって、前記連続気泡発泡体41の周囲に否透水性の被膜42を形成し、当該被膜42の一部を切り欠いて被膜の欠損部421を形成し、押しつぶす際及び形状の復帰に当たっては当該被膜の欠損部421より空気を流出入させ、使用中は前記被膜42が水のしみ込むことを防げるようにしたものである。本実施例はカミソリ用物品載置台であって、水がしみこむことを防ぐ目的で前記被膜42を形成しているが、他の用途用であっても表面の汚れを防いだり、造形的意味合いにおいて高級感を持たせることができるなど、当該被膜42の形成は有効である。
【0010】
図4は実施例2であるカミソリ用物品載置台の裏面5を示す斜視図であって、図3を裏返したものである。前記被膜の欠損部421を被うように当該被膜の欠損部421を塞ぐための閉鎖手段422を配したものである。移送中や保管中は載置台の全体を押しつぶして体積を減少させておき、使用する際に圧力から解放して前記被膜の欠損部被膜の421から空気を流入させて載置台全体の形状を復帰させ、後に閉鎖手段422によって前記被膜の欠損部421を塞ぐことで、水がしみこむことが防げ、形状も安定する。
【0011】
図5は実施例3の裏面5を示す斜視図である。図Aは載置台の裏面5に設置手段6である吸盤61を配したものであって、実施上の具体策として吸着や粘着あるいは係止手段等の設置手段を有する物品載置台を提示するものである。本実施例はカミソリ用物品載置台であって、タイル製の棚など滑りやすい浴室内にあって、位置の安定を確保するために吸盤61を設けたものである。
【0012】
設置手段6を吸盤61とした場合、タイルの床などにおける滑り止めの他、壁に吸着して設置することも可能である。また、図Bのように壁などに設けた釘状のものに係止して用いるために係止部62を配したもの、C図のように壁などに張り付けて用いるための粘着手段63を配したもののほか、磁力によってはりつける等の設置手段6が有効である。
【0013】
図6は実施例3に用いる吸盤61の一例を示す斜視図である。実施上の具体策として吸盤61の背面に粘着面611を形成し、図4に於ける閉鎖手段422を兼ねる構成である吸盤61を配してある物品載置台及び載置対象物と共に包装した物品載置台の包装体を提示するものである。吸盤61は背の低いラッパ状であって、吸着面612の背面の周縁に粘着面611を形成する。前記背面の中央のから周縁に向かって山状の補強部613を形成することが望ましいが一般的な吸盤の形状であっても効果は発揮できる。
【0014】
図7は実施例4の一部断面を含む斜視図であり、内部に気体を充填可能な被膜71によって形成された気体袋7による物品載置台の例である。気体の注入口72と当該注入口の閉鎖手段73を有し、気体袋7内部の気体を排出することで体積を減じ、気体を注入することで体積を増すと当時に本来の載置台としての形状及び機能を復帰させる。本実施例では載置部1及び固定部2の総てを気体袋7によって形成しているが、載置部1のみを平板状のものに置き換えることや、固定部2を載置物を係止するための鉤状体に置き換えるなど、目的により、様々に変形可能である。
【0015】
図8は実施例5の斜視図であり、前記載置部1に刃の保護部12を設けた構成であるカミソリ用物品載置台の例である。載置部1にカミソリ31を載せ、カミソリの首312を固定部2によって挟持させる。載置台の全体が柔軟素材によって形成されているため、誤ってカミソリの刃311をぶつけても刃を痛める危険性が少ない。載置部1が柔軟であって、手の動きに会わせ変形することから、カミソリの柄313を持つ時に手に取りやすい。
【0016】
図9は実施例6の斜視図であり、前記載置部1に多数の突起物201を設けて滑動防止部20とし、刃の保護部12を設けた構成であるカミソリ用物品載置台の例である。カミソリの柄313が突起物201の中に埋もれるように置かれて滑動することを防止するものであるが、当該突起物201は発泡体4や気体を充填可能な被膜で構成されるため、カミソリの柄313を手に取る場合、突起物が変形し、手に取りやすい。
【0017】
図10は実施例7の一部断面を含む斜視図であり、載置台の全体を気体を充填可能な被膜71で構成したカミソリ用物品載置台の例である。気体注入口72や閉鎖手段73を有する点以外、固定部2や刃の保護部12の構成等、実施例5と同様であり、実施例6とも同じ形状に製造可能である。使用中の機能も前記2の実施例と大きく変わるものではない。
【0018】
図11は実施例5で示したカミソリ用物品載置台にカミソリ31を載せた状体のまま、物品載置台を圧縮して体積を減じ、圧縮包装手段81内に閉じこめた包装体8の斜視図である。圧縮されていることからかさばらずに移送陳列でき、載置台が柔軟素材により形成されていることから圧縮されていても緩衝材の役割を果たし、乱雑に扱って載置物を傷つけることがない。展示時や使用時には圧縮から解放して、つまり、圧縮包装手段が真空包装であった場合には通気することで、圧縮から解放し形状を復元させる。物品載置台が気体を充填可能な被膜71で構成されたものであっても内部の気体を抜くことで同様の効果が得られる。この場合には圧縮の必要がない。
【0019】
図12は実施例8の斜視図であり、前記載置部1に固定部2として歯ブラシ32の差し込み穴322を設けた構成である歯ブラシ用物品載置台の例である。ここでは実施上の具体策として、前記固定部2を載置部1に設けた歯ブラシの柄321を立てて載置するための差し込み穴322とし、差し込み穴322の底部に水切り手段323を設けた構成である請求項1と2と3のいずれかに記載した歯ブラシ用物品載置台を提示する。前記差し込み穴322は、歯ブラシの柄321を中空にし載置部1に突起物を形成して、前記中空部と突起物とを嵌合させて載置することに置きかえ可能なものとする。
【0020】
家庭内における複数の歯ブラシの保管方法として、載置台を設けて前記歯ブラシを立てて保管することが考えられるが、使用の経過と共に載置台に汚れが集積し易い。載置台は歯ブラシを立てるという機能上の制約から凹凸のある形状を採らざるを得ず、面倒な掃除を必要としていた。柔軟素材による発泡体もしくは内部に気体を充填可能な被膜によって形成された気体袋によって物品載置台を形成した場合には費用が安く済むため、使い捨てにでき衛生的と言える。
【0021】
図13は実施例9の斜視図であり、電動歯ブラシセットに付随して載置台を設けた例である。電動歯ブラシセットは少なくとも電力供給部324と電力伝達部325とモーター部326と歯ブラシ32によって構成され、載置台は電力供給部324か電力伝達部325の周辺に取り付け可能とする。本実施例では固定部2を載置部1に設けた突起物327とし、歯ブラシの柄321を中空にして、当該中空部と突起物327とを嵌合させ、歯ブラシ32を立てて載置する。
【0022】
図14は実施例8に於ける図12で示した歯ブラシ用物品載置台と歯ブラシ32をセットにし、圧縮包装手段81内に圧縮包装した包装体の斜視図である。載置台ごと交換できることから衛生的に使用できる。移送陳列に場所を取らない。
【0023】
図15は実施例10の斜視図であり、工具用物品載置台の例である。ここでは実施のための具体的方策として、前記固定部2を、前記載置部1に設けた工具33を立てて載置するための差し込み穴、もしくは、前記載置部1に工具33を挿入して保管するための溝331の拡幅部332とし、当該拡幅部332は前記溝331に工具を立てて載置し易くするために当該溝331の一部を拡幅した構成(含む導入用の広口部)である工具用物品載置台を提示する。前記差し込み穴もしくは溝の拡幅部332を載置台1に工具33を立てておくための支持部を設けることに置き換え可能とする。工具33は扱い易いように立てておくことができ、載置台1が柔軟素材であることから当該溝の拡幅部332(含む導入用の広口部)に工具33を無造作に差し込むことが可能となる。
【0024】
図16は実施例10に於ける図15で示した工具用物品載置台と工具33をセットにして圧縮包装手段81内に圧縮包装した包装体の斜視図である。工具33は載置台の溝331に挿入され、載置台ごと圧縮包装されていることから載置台が緩衝材となり、工具を傷つけることがなく、工具と工具がぶつかって騒音を出すこともない。荷造りも容易となる。
【0025】
図17は実施例11の斜視図であり、化粧品用物品載置台の例である。前記、固定部2もしくは滑動防止部20を前記載置部1に設けた化粧品容器34を差し込んでおくための差し込み穴341もしくは化粧品容器34を位置を安定させるための凹凸342とする。載置台上に整理して置けることから使い勝手がよくなり、発泡体4を使用することから安い費用でボリューム感を出すことができ、表面の加飾によって高級感を演出しやすい。
【0026】
図18は実施例11に於ける図17で示した化粧品用物品載置台と化粧品容器34をセットにして圧縮包装手段81内に圧縮包装した包装体の斜視図である。化粧品容器34は載置台ごと圧縮包装されていることから載置台が緩衝材となり、化粧品容器34を傷つけることがなく、化粧品容器と化粧品容器がぶつかって騒音を出すこともない。荷造りも容易となる。
【0027】
図19は実施例12の斜視図であり、飲料用液体容器用物品載置台の例である。前記固定部2は載置面11の周縁に立設し、飲料用液体容器を載置した場合に飲料用液体容器を包むように配されている。
【0028】
図20は実施例12に於ける図19で示した飲料用液体容器用物品載置台に飲料用液体容器35を載置したまま圧縮包装手段81によって圧縮包装した包装体の一部断面を含む斜視図である。圧縮包装手段81を破棄することで、固定部2である筒状体は厚みを増して図19に示した使用時の形状に復帰する。使用時の形状に復帰した物品載置台は固定部2が発泡体4であるため、断熱効果を発揮して加熱あるいは冷却した飲料用液体の温度が外気に触れて変化することを妨げ、加熱あるいは冷却の効果を持続させる。当該実施例の他、図7に示す内部に気体を充填可能な被膜71によって形成された気体袋7による物品載置台においても同様の効果が得られる。
【0029】
【発明の効果】
柔軟な素材の発泡体もしくは内部に気体を充填可能な被膜によって形成され
た陳列及び使用のための載置部を有する被載置物の載置台であって、前記被載置物の展示中または使用中に前記被載置物の転倒あるいは滑動を防止するための固定部又は滑動防止部を設けた構成であり、被載置物の搬送時や被載置物の保管時には押しつぶすか空気を抜くことで体積を減少できると同時に緩衝材の役割を果たし、前記被載置物の使用時や陳列時には圧力から解放するか空気を注入することで体積を増して前記被載置物の展示及び使用のための載置台としての本来の形状及び機能を復帰可能とした物品載置台であって、該物品載置台と被載置物とを共に押しつぶすか空気を抜いて包装した物品載置台の包装体であるため次の効果を奏する。
【0030】
圧縮して体積を減じることで、搬送中や販売促進用展示物として使用していない状体での陳列中にはかさばらずに、搬送中には緩衝材としての役割を果たし、搬送の効率を高める載置台を安価に提供できる。使用時には体積を増してボリューム感と安定感のある形状に復帰できることから表面の加飾によっては高級感のある載置台が安価に提供できる。
【0031】
前記被載置物が飲料水入り容器であり、飲料用液体容器を包むように配された、飲料水入り容器と共に押しつぶすか空気を抜いて包装した物品載置台の包装体であるため次の効果を奏する。
【0032】
載置部及び固定部が断熱作用を有し、加熱あるいは冷却の効果を持続させることのできる飲料用液体容器用物品載置台が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の斜視図である。
【図2】実施例1の一部断面を含む斜視図である。
【図3】実施例2の一部断面を有する斜視図である。
【図4】実施例2の裏面を示す斜視図である。
【図5】実施例3の裏面5を示す斜視図である。
【図6】実施例3に用いる吸盤61の一例を示す斜視図である。
【図7】実施例4の一部断面を含む斜視図である。
【図8】実施例5の斜視図である。
【図9】実施例6の斜視図である。
【図10】実施例7の一部断面を含む斜視図である。
【図11】物品載置台にカミソリを載せた状体の包装体の斜視図である。
【図12】実施例8の斜視図である。
【図13】実施例9の斜視図である。
【図14】物品載置台と歯ブラシをセットにした包装体の斜視図である。
【図15】実施例10の斜視図である。
【図16】物品載置台と工具をセットにした包装体の斜視図である。
【図17】実施例11の斜視図である。
【図18】物品載置台と化粧品容器をセットした包装体の斜視図である。
【図19】実施例12の斜視図である。
【図20】物品載置台に飲料用液体容器を載置したまま圧縮包装した包装体の一部断面を含む斜視図である。
【符号の説明】
1 載置部
11 載置面
12 刃の保護部
2 固定部
20 滑動防止部
201 突起物
21 筒状体
3 載置物
31 カミソリ
311 カミソリの刃
312 カミソリの首
313 カミソリの柄
32 歯ブラシ
321 歯ブラシの柄
322 差し込み穴
323 水切り手段
324 電力供給部
325 電力伝達部
326 モーター部
327 突起物
33 工具
331 溝
332 溝の拡幅部
34 化粧品容器
341 差し込み穴
342 位置を安定させるための凹凸
35 飲料用液体容器
4 発泡体
41 連続気泡発泡体
42 被膜
421 被膜の欠損部
422 被膜欠損部の閉鎖手段
5 裏面
6 設置手段
61 吸盤
611 粘着面
612 吸着面
613 補強部
62 係止部
63 粘着手段
7 気体袋
71 気体を充填可能な被膜
72 気体の注入口
73 注入口の閉鎖手段
8 包装体
81 圧縮包装手段

Claims (2)

  1. 柔軟な素材の発泡体もしくは内部に気体を充填可能な被膜によって形成された陳列及び使用のための載置部を有する被載置物の載置台であって、前記被載置物の展示中または使用中に前記被載置物の転倒あるいは滑動を防止するための固定部又は滑動防止部を設けた構成であり、被載置物の搬送時や被載置物の保管時には押しつぶすか空気を抜くことで体積を減少できると同時に緩衝材の役割を果たし、前記被載置物の使用時や陳列時には圧力から解放するか空気を注入することで体積を増して前記被載置物の展示及び使用のための載置台としての本来の形状及び機能を復帰可能とした物品載置台であって、該物品載置台と被載置物とを共に押しつぶすか空気を抜いて包装した物品載置台の包装体。
  2. 前記被載置物が飲料水入り容器であり、飲料用液体容器を包むように配された、飲料水入り容器と共に押しつぶすか空気を抜いて包装した請求項1に記載した物品載置台の包装体。
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