JP3621581B2 - 床下等の全方向送風装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、主に床下(天井裏に使用してもよい)の換気に使用される床下等の全方向送風装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、床下や天井裏に設置される換気装置としては種々のものが提案されている。これらは自然換気用に設けられた換気口に送風ファンを配設したもので、床下等の高湿空気を強制的に屋外に排出するものであった。ただ、換気口から離れた隅の場所では送風が届かずに空気が淀み、湿気がこもって土台や梁の腐朽の原因になっている。
【0003】
このように、床下等の換気に際しては、隅の場所で淀んでいる空気を動かす必要があるが、その装置として、例えば、実用新案登録第2550225号の換気装置が知られている。この換気装置は、風向器に送風ファンを設けたもので、その風向器による空気の吹き出し方向を送風ガイドによって多方向(5方向)に向けており、又、送風ファンとしてシロッコファンを用いていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の換気装置では、空気の吹き出し方向が多方向であり、360度全方向ではないため、設置に際し換気装置の向きを調整する必要があるし、送風を隅々まで行き渡らせることが困難であった。又、水平方向に吹き出すため、地面に沿って風を送ることが困難であり、地面付近の最も湿気が多い部分への送風が十分でないという問題があった。
【0005】
本発明は、上述のような従来の問題を解決するためになされたもので、空気の吹き出し方向を360度全方向にして送風を隅々まで行き渡らせることができ、又、地面付近の最も湿気が多い部分への送風が十分にできるようにして、効果的かつ効率的に床下等の換気ができるようにした全方向送風装置を提供することを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の床下等の全方向送風装置は、山形凸傾斜面の外周に水平面が形成された風路底面と山形凹傾斜面に形成された風路上面とが傾斜空間を保持して対向され、この傾斜空間が中央から外周に向けて半径方向に放射状に設けた少なくとも3枚の仕切板により複数の傾斜風路に区画され、この各傾斜風路を介して外周に開口した吹出口と風路上面の中央部に形成された吸気口とが連通している風向器を備え、
前記吸気口に軸流ファンが下向きに設けられている構成とした。
【0007】
本発明の全方向送風装置は、床下等の適宜場所に設置して、自然換気用の換気口に送風ファンを配設した換気装置と併用するのが最も効果的である。従って、換気装置の送風ファンにより換気口から取り入れられた空気が、全方向送風装置によって床下等の隅々にまで送風されることになる。
【0008】
この場合、軸流ファンにより吸気口に送られた空気は仕切板で区画された複数の傾斜風路を経て吹出口から吹き出される。このとき各傾斜風路が、傾斜空間を半径方向に放射状に設けた仕切板により区画したものであるため、吹出口が風向器の外周360度全方向に向く状態に開口し、この吹出口から360度全方向に向けて送風を隅々まで行き渡らせることができる。
【0009】
又、傾斜風路によって送風が斜め下向き方向になるため、地面付近の最も湿気が多い部分への送風が十分にできると共に、山形凸傾斜面の外周に水平面が形成されているため、この水平面によって水平方向への送風が生じる。従って、全体的に斜め下向き方向に送風しながら水平方向への送風によって遠くまで行き届かせることができ、効果的かつ効率的に床下等を換気することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面により説明する。図1は本発明の実施の一形態である全方向送風装置の断面図、図2はその切欠平面図である。
【0011】
この全方向送風装置Aは、風向器1に軸流ファン2が設けられたもので、取付台3の上に取り付けられ、床下の適宜場所に設置される。
【0012】
前記風向器1は、底板部材1aの上面に形成された風路底面12と、カバー部材1bの下面に形成された風路上面13との間に6等配間隔で複数(実施例では6個)の傾斜風路14が区画されたもので、この各傾斜風路14を介して外周に開口した吹出口14aとカバー部材1bの中央部に形成された吸気口14bとが連通した構造となっている。この場合、風路底面12は山形凸傾斜面10の外周に水平面11が形成され、又、風路上面13は山形凹傾斜面15に形成され、この山形凸傾斜面10及び山形凹傾斜面15は、緩やかに湾曲した球状面に形成されている。
【0013】
又、各傾斜風路14は、風路底面12と風路上面13との間の傾斜空間を仕切板16により区画することで形成されている。この仕切板16は中央から外周に向けて半径方向に放射状に設けられ、その底縁は風路底面12に沿って緩やかに湾曲し、又、上縁は風路上面13に沿って緩やかに湾曲すると共に、吸気口14bの内周に沿って立ち上げられている。
【0014】
そして、前記吸気口14bに軸流ファン2が下向きに設けられ、この軸流ファン2により吸気口14bに送られた空気は傾斜風路14を経て吹出口14aから吹き出される。尚、図中20はファンケーシング、21はファンモータで、直流モータ又は交流モータのいずれでも使用できるし、電源もDC電源、AC電源、あるいは太陽電池を使用することもできる。
【0015】
この全方向送風装置Aは、床下等の適宜場所に設置して、自然換気用の換気口に送風ファンを配設した換気装置と併用することで最も効果的に作用する。即ち、換気装置の送風ファンにより換気口から取り入れられた空気を、全方向送風装置Aによって床下等の隅々にまで送風することになる。
【0016】
この場合、軸流ファン2により吸気口14bに送られた空気は傾斜風路14を経て吹出口14aから吹き出される。このとき傾斜風路14が、傾斜空間を半径方向に放射状に設けた仕切板16により等配間隔に区画したものであるため、吹出口14aが風向器1の外周360度全方向に向く状態に開口し、この吹出口14aから360度全方向に向けて送風を隅々まで行き渡らせることができる。
【0017】
又、傾斜風路14によって送風が斜め下向き方向になるため、地面付近の最も湿気が多い部分への送風が十分にできると共に、山形凸傾斜面10の外周に水平面11が形成されているため、この水平面11によって水平方向への送風が生じる。従って、全体的に斜め下向き方向に送風しながら水平方向への送風によって遠くまで行き届かせることができ、効果的かつ効率的に床下等を換気することができる。
【0018】
以上、本発明の実施の形態を図面により説明したが、具体的な構成はこれに限定されることはない。例えば、傾斜風路は、少なくとも3枚の仕切板で区画されていればよく、実用的には3〜8等配間隔に区画することになる。又、山形凸傾斜面及び山形凹傾斜面は球状面ではなく円錐状面に形成してもよい。
【0019】
【発明の効果】
以上説明してきたように、本発明の床下等の全方向送風装置にあっては、軸流ファンにより吸気口に送られた空気は仕切板で区画された複数の傾斜風路を経て吹出口から吹き出される。このとき各傾斜風路が、傾斜空間を半径方向に放射状に設けた仕切板により区画されたものであるため、吹出口が風向器の外周360度全方向に向く状態に開口し、この吹出口から360度全方向に向けて送風を隅々まで行き渡らせることができる。
【0020】
又、傾斜風路によって送風が斜め下向き方向になるため、地面付近の最も湿気が多い部分への送風が十分にできると共に、山形凸傾斜面の外周に水平面が形成されているため、この水平面によって水平方向への送風が生じる。従って、全体的に斜め下向き方向に送風しながら水平方向への送風によって遠くまで行き届かせることができ、効果的かつ効率的に床下等を換気することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態である全方向送風装置の断面図である。
【図2】その切欠平面図である。
【符号の説明】
A 全方向送風装置
1 風向器
12 風路底面
13 風路上面
10 山形凸傾斜面
11 水平面
15 山形凹傾斜面
14 傾斜風路
16 仕切板
14a 吹出口
14b 吸気口
2 軸流ファン
Claims (1)
- 山形凸傾斜面の外周に水平面が形成された風路底面と山形凹傾斜面に形成された風路上面とが傾斜空間を保持して対向され、この傾斜空間が中央から外周に向けて半径方向に放射状に設けた少なくとも3枚の仕切板により複数の傾斜風路に区画され、この各傾斜風路を介して外周に開口した吹出口と風路上面の中央部に形成された吸気口とが連通している風向器を備え、
前記吸気口に軸流ファンが下向きに設けられていることを特徴とした床下等の全方向送風装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17217998A JP3621581B2 (ja) | 1998-06-03 | 1998-06-03 | 床下等の全方向送風装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17217998A JP3621581B2 (ja) | 1998-06-03 | 1998-06-03 | 床下等の全方向送風装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11351624A JPH11351624A (ja) | 1999-12-24 |
JP3621581B2 true JP3621581B2 (ja) | 2005-02-16 |
Family
ID=15937052
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17217998A Expired - Lifetime JP3621581B2 (ja) | 1998-06-03 | 1998-06-03 | 床下等の全方向送風装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3621581B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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BG2218U1 (bg) * | 2015-06-29 | 2016-04-28 | Ангел Стефанов | Вентилационно устройство с р адиален изходящ въздушен поток |
-
1998
- 1998-06-03 JP JP17217998A patent/JP3621581B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11351624A (ja) | 1999-12-24 |
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