JP3620652B2 - 燃料電池用液体燃料貯蔵器 - Google Patents

燃料電池用液体燃料貯蔵器 Download PDF

Info

Publication number
JP3620652B2
JP3620652B2 JP2002189879A JP2002189879A JP3620652B2 JP 3620652 B2 JP3620652 B2 JP 3620652B2 JP 2002189879 A JP2002189879 A JP 2002189879A JP 2002189879 A JP2002189879 A JP 2002189879A JP 3620652 B2 JP3620652 B2 JP 3620652B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wicking structure
fuel
fuel reservoir
liquid fuel
container
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002189879A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003109633A (ja
Inventor
アール キンケラー マーク
エム トンプソン アンドリュー
Original Assignee
フォーメックス エル ピー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by フォーメックス エル ピー filed Critical フォーメックス エル ピー
Publication of JP2003109633A publication Critical patent/JP2003109633A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3620652B2 publication Critical patent/JP3620652B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/04Auxiliary arrangements, e.g. for control of pressure or for circulation of fluids
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/02Details
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/04Auxiliary arrangements, e.g. for control of pressure or for circulation of fluids
    • H01M8/04082Arrangements for control of reactant parameters, e.g. pressure or concentration
    • H01M8/04186Arrangements for control of reactant parameters, e.g. pressure or concentration of liquid-charged or electrolyte-charged reactants
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M2300/00Electrolytes
    • H01M2300/0017Non-aqueous electrolytes
    • H01M2300/0065Solid electrolytes
    • H01M2300/0082Organic polymers
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Landscapes

  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Sustainable Development (AREA)
  • Sustainable Energy (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Fuel Cell (AREA)
  • Containers And Packaging Bodies Having A Special Means To Remove Contents (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液体燃料がアノードで間接もしくは好ましくは直接酸化される液体燃料電池に関する。特に、本発明は、液体燃料電池のアノードへの液体燃料を保持しそして計量供給あるいは送液するための貯蔵器に関する。本発明はまたマイクロ燃料電池改質器用の液体燃料供給システムにも関する。
【0002】
【従来の技術】
本出願は、2001年6月28日に出願された米国特許出願第09/894,939号の特典を主張し、その開示を参照により組み込む。
【0003】
電気化学燃料電池は反応物、すなわち燃料及び酸化剤を変換して電力及び反応生成物を生ずる。電気化学燃料電池は一般に、2つの電極(アノード及びカソード)の間に配置された電解質を用いる。電気触媒が電極で望みの電気化学反応を引き起こすために必要とされる。液体供給固体高分子燃料電池は、約0℃から燃料の沸点、すなわちメタノールでは約65℃の温度範囲で作動し、また移動体への応用で特に好ましい。固体高分子燃料電池には膜電極アセンブリ(membrane electrode assembly、「MEA」)が含まれ、これは2つの電極層の間に配置される、固体高分子電解質すなわち時々「PEM」と略記される陽イオン交換膜(proton−exchange membrane)を備える。それぞれの電極の一表面を横切るように反応物を導く流れ場(flow field)プレートは通常、膜電極アセンブリのそれぞれの側に配置される。
【0004】
固体高分子燃料電池では広範な反応物が使用されると想定されており、またこのような反応物はガスあるいは液体として導入される。酸化剤の流れは実質的に純粋な酸素ガスでもよいが、好ましくは、空気のような希釈酸素が用いられる。燃料は実質的に純粋な水素ガスでよく、あるいは液体有機燃料混合物でもよい。ここで、液体燃料の流れで作動する燃料電池であって、燃料がアノードで電気化学的に反応する(直接酸化される)ものは、直接型液体供給燃料電池として知られている。
【0005】
直接型メタノール燃料電池(direct methanol fuel cell、「DMFC」)は直接型液体供給燃料電池の1つのタイプであり、燃料(液体メタノール)はアノードで直接酸化され、以下の反応が起る。
【0006】
アノード:CHOH+HO→6H+CO+6e
カソード:1.5O+6H+6e→3H
【0007】
水素イオン(H)は膜を透過し、カソード側で酸素及び電子と結合して水を生成する。電子(e)は膜を透過できず、このため電池により発生した電力を消費する電気的負荷を駆動させる外部回路を通ってアノードからカソードへ流れる。アノードとカソードでの反応生成物は、それぞれ二酸化炭素(CO)と水(HO)である。単一の電池の開回路電圧は約0.7ボルトである。より大きな電圧を得るために、いくつかの直接型メタノール燃料電池が直列に積み重ねられる。
【0008】
直接型液体燃料電池には、メタノール以外の他の液体燃料、すなわち他の簡単なアルコール、例えばエタノール、あるいはジメトキシメタン、トリメトキシメタン及びギ酸を用いることもできる。さらに、酸化剤としては、酸素濃度の高い有機液体、すなわち過酸化水素溶液の形で供用することができる。
【0009】
水性メタノール蒸気で直接型メタノール燃料電池を作動させることができるが、最も普通には希釈メタノール水性燃料溶液が液体で供給される。燃料が直接カソードに接触してそこで酸化される(「クロス−オーバー」と呼ばれる)ことを防ぐために、アノードとカソードの間の分離を維持することが重要である。クロスオーバーは、酸化反応で得られる電子が電極の間の電流経路に従わないので、結果的に電池内の短い回路になる。MEAを通してアノードからカソード側にメタノール燃料がクロスオーバーする可能性を減らすために、通常メタノールの非常に希薄な溶液(例えば、約5%のメタノール水溶液)が、液体供給DMFC燃料の流れとして用いられる。
【0010】
高分子電解質膜(PEM)は固体の有機高分子、普通ポリパーフルオロスルホン酸で、これは膜電極アセンブリ(MEA)の内側コアを構成する。PEM用ポリパーフルオロスルホン酸は、E.I.DuPont de Nemours & CompanyからNAFION(登録商標)の商標で市販されている。PEMは、プロトン(水素イオン)交換膜としてまた電解質として適切に機能するために、水和していなければならない。
燃料電池が効率的に機能するために、液体燃料はアノード側に制御可能な仕方で計量供給あるいは送液されなければならない。この問題は移動体への応用、例えば家電及び携帯電話で使用しようと目論む燃料電池で特に深刻であり、これらにおいては重力に対する燃料電池の向きが変化するであろう。貯蔵器の底に出口があり、また自重による供給にたよる従来の燃料タンクでは、タンクの向きが変わると燃料の送液が止まってしまうであろう。
【0011】
さらに、貯蔵器内液体燃料の浸漬チューブによる送液は、貯蔵器内のチューブの向き及び貯蔵器内に残っている燃料の量により変化する。図1を参照すると、カートリッジ10がその中に液体燃料混合物12を収容している。出口チューブ14及び空気入口チューブ16がカートリッジカバー18から突き出ている。仮にカートリッジ10がこの向きに固定されるのであれば、ポンプ作用で燃料混合物を出口チューブ14から引き出せるであろうし、カートリッジ10を出て行く燃料で占められていた容積スペースは空気入口チューブ16を通じて入る空気により埋められるであろう。
【0012】
しかし、カートリッジ10が真横に傾けられると、燃料レベルが出口チューブの燃料移動ポイントを越える場合にしか、燃料混合物を引き出すことができないと考えられる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
従って、液体燃料電池を移動体機器で容易に使用できるようにするために、向きによらず、燃料を制御可能な仕方で収納し液体燃料電池に送る液体燃料貯蔵器が望まれている。また、交換可能で、使い捨て可能で、置換え可能あるいはリサイクル可能な液体燃料貯蔵器がさらに望ましい。更に、液体燃料貯蔵器が収容できる液体燃料の量を最大化することも望ましい。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明の液体燃料電池用の燃料貯蔵器(fuel reservoir)は、
(a)液体燃料電池用の液体燃料を保持するためのキャビティを画定する壁及び内部を有する容器(container)と、
(b)キャビティ内に配置され、そこへ液体燃料の少なくとも一部分が吸い上げられ、そこから液体燃料を計量供給、排出あるいは送液することができるウィッキング構造体と、
(c)キャビティ内のウィッキング構造体と連絡する、容器を貫く出口通路と、を備える。
【0015】
本発明の燃料貯蔵器は、制御可能な仕方で液体燃料電池用の液体燃料を保持する。この燃料貯蔵器では、容器内の液体燃料が燃料貯蔵器の向きによらず出口通路と液体連通しているので、向きによらず液体燃料電池に燃料を送ることができる。燃料貯蔵器に蓄えられた液体燃料は重力に依存することなく容器を出て行くことができる。
【0016】
さらに、本発明の燃料貯蔵器は燃料電池への取り付け、取り外しが選択的に可能である。従って、この燃料貯蔵器は交換可能、使い捨て可能あるいは置換え可能である。燃料貯蔵器はまた、バルブあるいは好ましくは燃料に耐性のあるラバーでできている膜を有する出口通路あるいは任意選択の液体燃料入口を通して液体燃料で使用済み燃料貯蔵器を再充填できるという点で、リサイクル可能あるいは再充填可能でもあることができ、この膜を通して燃料貯蔵器を再充填するために注射針あるいは類似物により使用済み燃料貯蔵器に液体燃料を導入することができ、膜は燃料導入後に再びキャビティをシールする。本発明のリサイクル可能あるいは再充填可能な燃料貯蔵器の一実施形態において、出口通路には、使用済み燃料貯蔵器に液体燃料を導入することを可能にし、また次に使用される前に保管あるいは輸送される間に再充填された燃料貯蔵器から液体燃料が漏れることを防ぐバルブあるいはシールキャップが装備されている。リサイクル可能あるいは再充填可能な燃料貯蔵器の別の実施形態において、燃料貯蔵器は、使用済み燃料貯蔵器に液体燃料を導入することを可能にし、再充填された燃料貯蔵器から液体燃料が漏れることを防ぐバルブあるいはシールキャップが装備された液体燃料入口をさらに備える。
【0017】
ウィッキング構造体は液体のウィッキング及び保持だけでなく、液体燃料を制御可能な仕方で計量供給あるいは送液することを可能にする。ウィッキング構造体は最長寸法を有する形状である。円柱形のウィッキング構造体では、円柱の相対的寸法により、最長寸法はその高さあるいはその直径のいずれかとなる。矩形の箱形ウィッキング構造体では、箱の相対的寸法により、最長寸法はその高さあるいはその奥行きあるいは幅のいずれかとなる。他の形状、例えば正方形の箱型貯蔵器などでは、最長寸法は複数の方向で同一となりうる。ウィッキング構造体の自由上昇ウィック高さ(毛管作用の尺度)は、好ましくは、最長寸法の少なくとも2分の1より大きいことであり、最も好ましくは、自由上昇ウィック高さは最長寸法より大きいこととなる。
【0018】
ウィッキング構造体は、発泡体、繊維束、繊維マット、織繊維もしくは不織繊維、あるいは無機多孔材料からつくることができる。ウィッキング構造体は一般に、液体燃料に耐性のある1種または複数の高分子からなる多孔部材でありうる。好ましくは、ウィッキング構造体は、ポリウレタン発泡体(好ましくは、フェルト状ポリウレタン発泡体、網目状ポリウレタン発泡体あるいはフェルト状網目状ポリウレタン発泡体)、メラミン発泡体、並びにナイロンなどのポリアミド、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル、セルロース、ポリエチレン、ポリアクリロニトリル、及びこれらの混合物の不織フェルトまたは束から選択されるウィッキング材料でつくられている。別法として、ウィッキング構造体は、好ましくは、ポリウレタン発泡体(好ましくは、フェルト状ポリウレタン発泡体、網目状ポリウレタン発泡体あるいはフェルト状網目状ポリウレタン発泡体)、メラミン発泡体、ナイロンなどのポリアミド、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリアクリロニトリル、もしくはこれらの混合物の不織フェルト、セルロース、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアクリロニトリル、並びにこれらの混合物からなる繊維束、繊維マット、もしくは織繊維から選択されるウィッキング材料でつくられている。ある特定の無機多孔材料、例えばシリカあるいはアルミナからなる無機粉末焼結体をウィッキング構造体のウィッキング材料として用いることもできる。
【0019】
ポリウレタン発泡体がウィッキング構造体として選択された場合、この発泡体の密度は約0.5から約45、好ましくは約0.5から約25ポンド/立方フィートの範囲にあり、ポアサイズは約10から約200ポア/インチの範囲にあるべきであり、より好ましくは密度が約0.5から約15ポンド/立方フィートの範囲でポアサイズは約40から約200ポア/インチの範囲であり、最も好ましくは密度が0.5から10ポンド/立方フィートの範囲でポアサイズは75から200ポア/インチの範囲である。
【0020】
フェルト状網目状ポリウレタン発泡体などのフェルト状ポリウレタン発泡体がウィッキング構造体として選択された場合、このフェルト状発泡体の密度は約2から約45ポンド/立方フィートの範囲にあり、また圧縮率は約1.1から約30の範囲にあるべきであり、好ましくは密度が約3から約15ポンド/立方フィートの範囲で圧縮比は約1.1から約20の範囲であり、最も好ましくは密度が3から10ポンド/立方フェートの範囲で圧縮比は2.0から15の範囲である。
【0021】
フェルト状発泡体は、発泡体をその元の厚さの何分の1かに圧縮するのに十分な熱及び圧力を加えて製造される。圧縮比30で、発泡体はその元の厚さの1/30に圧縮されている。圧縮比2で発泡体はその元の厚さの1/2に圧縮されている。
【0022】
網目状発泡体は、多孔質高分子構造体からセル膜(cell window)を除去し、骨格(strand)のネットワークを残すことによって製造され、このため得られた網目状発泡体の流体透過率は増加する。発泡体製造技術者にすべて知られているように、in situな、化学的あるいは熱的な方法により発泡体を網目状にすることができる。
【0023】
ウィッキング構造を成形する際には、ウィッキング材料を永久あるいは可逆圧縮することができる。永久圧縮されたウィッキング材料の例は、フェルト状ウィッキング材料である。可逆圧縮されたウィッキング構造体の例は、ウィッキング材料が容器のキャビティに入れられている間ウィッキング材料を圧縮することにより形作られるウィッキング構造体であり、ウィッキング材料が容器内部にある間、容器の壁などの構造体がウィッキング材料を圧縮された状態に保つのを助ける。
【0024】
特に好ましい実施形態において、ウィッキング構造体は毛管作用の勾配がある発泡体でつくられており、2つの部分間の毛管作用の差の結果として、液体燃料の流れが構造体の一部分から構造体の別の部分へ方向づけられる。毛管作用の勾配がある発泡体を製造する1つの方法は、その長手方向に沿って圧縮度が変化しているように発泡体をフェルト化することである。液体の毛管作用による流れは、圧縮の少ない部分から圧縮の大きい部分に向かう。別法として、はっきりと毛管作用が異なる発泡体あるいは他の材料からなる別個の成分の複合体でウィッキング構造体をつくることができる。毛管作用の勾配は、毛管作用が燃料貯蔵器の出口通路のすぐ近くのウィッキング構造体部分で最大であり、ウィッキング構造体部分が出口通路からより遠位になる程、毛管作用はより小さいであろう。このような毛管作用の勾配で、ウィッキング構造体中の液体燃料は出口通路より最も遠く離れた点から出口通路に向かって流れるように方向づけられ、燃料貯蔵器による液体燃料の送液を助ける。
【0025】
一実施形態において、容器内に保持されるウィッキング構造体は、形状が実質的に容器キャビティと同じになる。
【0026】
容器に収容される液体燃料の量を最大にするために、ウィッキング構造体の固体容積を最小にすることにより、容器内のウィッキング構造体により実際に占められる容積を最小にすることが望ましい。あるいは、容器に収容される液体燃料の量を最大にするために、ウィッキング材料容積を最小にすることが望ましい。
【0027】
ウィッキング構造体の「固体容積(solid volume)」とは、ウィッキング構造体の固体材料により占められる容積である。別の言い方では、「固体容積」はウィッキング構造体の外形容積(external volume)からその空孔(void)容積を引いたものである。
【0028】
「ウィッキング材料容積」あるいは「ウィッキング構造体の容積」とは、固体容積とウィッキング材料内のウィッキングポアの容積の和である。
【0029】
ウィッキング材料容積は、容器内キャビティの容積の好ましくは約50%以下であり、より好ましくは約25以下、そして最も好ましくは約10%以下である。ウィッキング材料の空孔容積は、ウィッキング材料外形容積の好ましくは少なくとも約50%、より好ましくは約65%から98%、そして最も好ましくは約70%から85%である。
【0030】
ウィッキング構造体により占められる固体容積を最小化する一実施形態としては、ウィッキング構造体容積について、ウィッキング構造体の中央部分でウィッキング材料が全くないか、もしくは最少量しかないウィッキング構造体をつくることによるか、あるいはウィッキング構造体の中央部分を打ち抜くことによると言った方法で、容器内のキャビティ周辺部に延び、キャビティ中央部分には実質的にウィッキング構造体がないウィッキング構造体とすることにより最小化される。少なくともキャビティ周辺部を占めるウィッキング構造体により、キャビティ内の全ての液体燃料は、向きによらず、少なくとも毛管作用により容器の出口通路と流体連絡を維持する。ウィッキング構造体中心部分のウィッキング材料の量を最少にまで減らすことで、ウィッキング構造体容積は最小化され、結果として燃料貯蔵器が収容できる液体燃料の量を最大化することができる。例えば、容器内キャビティが正方形または長方形の形状で8つの隅があり平坦であれば、ウィッキング構造体は、キャビティの少なくとも8つの隅にあるいはそのすぐ近くに配置される。キャビティが正方形または長方形の形状で平坦であれば、ウィッキング構造体は、複数の打ち抜き穴をもつ正方形あるいは長方形のシートである全体形状、正方形あるいは長方形のリム、あるいはアルファベット文字「E」、「H」、「K」、「M」、「N」、「X」もしくは「Z」のような形の全体形状をとることができる。他方、容器内キャビティが丸形あるいは楕円形で平坦であれば、ウィッキング構造体は少なくともキャビティの曲がった端部に沿って円形あるいは楕円形のリングとして配置される。
【0031】
燃料貯蔵器の容器は、大きさと形状が使い捨て乾電池に似たほぼ円柱状のカートリッジ、あるいは他の既知の電池カートリッジの形状などの、様々な形状を取りうる。別法として、また特に好ましくは、容器はほぼ平坦で薄く、柔軟な上面及び底面を有するパウチ、パケットあるいはエンベロープの形である。エンベロープを、1枚または複数枚の柔軟なプラスチックフィルムもしくはプラスチックコートフィルムのシートから形作ることができ、シートの側面端部が合わせてヒートシールあるいは超音波溶着される。液体燃料で満たされたとき、このようなエンベロープ容器は柔軟に曲げることができ、そこに液体燃料の少なくとも一部分のウィッキングがあるウィッキング構造体はこの液体を保持し、容器がひどく曲げられてもこの液体を計量供給あるいは送液することができる。エンベロープ容器が使用前に輸送あるいは保管されるときに出口通路をカバーするために、取り外せるテープを付けてもよい。
【0032】
液体送液手段、例えばポンプあるいはウィックが通常、容器から出口通路を通して液体燃料を送るために、燃料貯蔵器の出口通路と連通する。別法として、液体燃料は重力により出口通路を通り容器から流れ出すことができる。重力によりあるいは好ましくは液体送液手段の作用により、容器を出て行く液体燃料を液体燃料電池のアノードに送ることができる。一実施形態において、例えば、出口通路のすぐ近くの部分よりアノードにすぐ近くの部分でウィック毛管作用がより大きくて、毛管作用に差があるウィックを用いて、液体燃料をアノードに送ることができる。任意選択で、液体燃料の流れを出口通路からアノードに向けるために、毛管作用が異なり互いに結合されて毛管作用に勾配を生じる一連のウィックにより、アノードに液体燃料を送ることもできる。容器が硬い材料でつくられている場合、出口通路を通って容器から液体燃料が出て行くとき、容器容積にガスが流れ込むことができるように、一方向バルブ付き空気入口が容器に備えられる。容器が柔軟な材料でつくられている場合、例えば容器が柔軟なパウチの場合、空気入口は任意選択である。
【0033】
本発明のさらなる実施形態は、発泡体、繊維束、あるいは不織繊維からなるウィッキング構造体で形作られた、液体燃料電池用燃料貯蔵器のためのウィッキング材料である。好ましくは、ウィッキング構造体は、ポリウレタン発泡体(好ましくは、フェルト状ポリウレタン発泡体、網目状ポリウレタン発泡体あるいはフェルト状網目状ポリウレタン発泡体)、メラミン発泡体、並びにナイロンなどのポリアミド、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル、セルロース、ポリエチレン、ポリアクリロニトリル、及びこれらの混合物の不織フェルトまたは束から選択されるウィッキング材料でつくられている。このようなウィッキング材料でつくられたウィッキング構造体は、液体のウィッキング及び保持だけでなく、液体がこのような構造体から制御可能な仕方で計量供給あるいは送液されることを可能にする。ウィッキング構造体の自由上昇ウィック高さ(毛管作用の尺度)は、好ましくは、最長寸法の少なくとも2分の1より大きい。最も好ましくは、自由上昇ウィック高さは最長寸法より大きい。
【0034】
特に好ましい実施形態において、ウィッキング材料は、2つの部分間の毛管作用に差を有し、その結果、材料の一部分から材料の別の部分に液体燃料の流れが方向づけられるような毛管作用の勾配をもつ。別法として、はっきりと毛管作用に違いがある同一または異なる材料の別個の構造体の複合体として、ウィッキング材料を形作ることができる。
【0035】
ポリウレタン発泡体がウィッキング材料として選択される場合、この発泡体の密度は0.5から25ポンド/立方フィートの範囲にあり、ポアサイズは10から200ポア/インチの範囲にあるべきであり、好ましくは密度が0.5から15ポンド/立方フィートの範囲でポアサイズは40から200ポア/インチの範囲であり、最も好ましくは密度が0.5から10ポンド/立方フィートの範囲でポアサイズは75から200ポア/インチの範囲である。
【0036】
フェルト状網目状ポリウレタン発泡体などのフェルト状ポリウレタン発泡体がウィッキング材料として選択された場合、この発泡体の密度は2から45ポンド/立方フィートの範囲にあり、また圧縮率は1.1から30の範囲にあるべきであり、好ましくは密度が3から15ポンド/立方フィートの範囲で圧縮比は1.1から20の範囲であり、最も好ましくは密度が3から10ポンド/立方フェートの範囲で圧縮比は2.0から15の範囲である。
【0037】
本発明の燃料貯蔵器は、間接的あるいは直接的に燃料電池用の液体燃料を保持することができる。直接燃料電池用に燃料貯蔵器が収容できる液体燃料の例は、メタノール、エタノール、エチレングリコール、ジメトキシメタン、トリメトキシメタン、ギ酸あるいはヒドラジンである。間接燃料電池あるいは改質器用に燃料貯蔵器が収容できる液体燃料には、液体炭化水素、例えばメタノール、石油及びディーゼル燃料が含まれる。本発明の燃料貯蔵器は、液体燃料として好ましくはメタノールを含む。燃料貯蔵器内のメタノールはメタノールの水性混合物、あるいは好ましくは純粋なメタノールである。水性混合物中のメタノールの濃度は、メタノールの濃度パーセンテージを重量に対する重量で表して、好ましくは少なくとも約3%、好ましくは少なくとも約5%、より好ましくは少なくとも約25%、よりいっそう好ましくは少なくとも約50%、さらによりいっそう好ましくは少なくとも約60%、そして最も好ましくは約70%から約99%、例えば約85%、90%、95%、もしくは99%である。
【0038】
【発明の実施の形態】
図2から図4を参照すると、カートリッジ容器20が液体燃料混合物22を収容するキャビティを定める。出口チューブ24はカバー28を貫いて容器20に延び、出口チューブ24は容器20のキャビティと容器外部との間を連通する。空気入口チューブ26もまたカバー28を貫いて容器20に延びる。空気入口チューブ26には、液体が容器20から流れ出すのを防ぐために一方向バルブ(示されていない)が含まれていてもよい。
【0039】
ウィッキング構造体32が容器20のキャブティ内に備えられる。ウィッキング構造体32は、容器20のキャビティ内の出口チューブ24の開放端部を取り囲む。液体燃料はウィッキング構造体にウィッキングをする。
【0040】
図2から図4に示された実施形態において、ウィッキング構造体は、長方形角型あるいは箱型に形作られたフェルト状ポリウレタン発泡体である。例えば、この構造体は、90mmの高さを構造体の最長寸法として、ほぼ10mm(幅)×5mm(厚さ)×90mm(高さ)である。
【0041】
発泡体は以下の混合物を用いて製造された。
【0042】
Figure 0003620652
【0043】
これらを60秒間混合し、30秒間放置して脱気した後、60部のトルエンジイソシアネートを加えた。この混合物を10秒間混合し、次に15”×15”×5”の箱に入れて発泡させ24時間硬化させた。得られた発泡体の密度は1.4ポンド/立方フィート、ポアサイズは85ポア/インチであった。発泡体をその元の厚さの1/5に圧縮する(すなわち、圧縮率=5)のに十分な熱(華氏360度)と圧力を加えることにより、発泡体をフェルト状にした。約30分間熱及び圧縮圧力を加えた。フェルト状発泡体の密度は7.0ポンド/立方フィートであった。
【0044】
容器20に6mlの、95%のメタノールを含む水性燃料溶液を満たす。容器のカバー28はラバーセラムストッパ(rubber serum stopper)34を備える。
【0045】
ポンプ30は出口チューブ24に作用し、ウィッキング構造体32から出口チューブ24を通して液体燃料22を引き出す。容器から燃料混合物を引き出すのに必要とされるのは、出口チューブ24にわずかな真空を作用させることだけである。容器の向きによらず燃料を引き出すこともできる。1つの試験で、図2から図4に示されるような「鉛直」の向きにある容器を用いて、ポンプを固定して設置して、5.0mlの液体燃料を燃料貯蔵器から引き出した。2番目の試験で、向きが「上下逆さま」の容器(示されていない)を用いて、同一のポンプの設定で、燃料貯蔵器から2.0mlを越える液体燃料を引き出した。「上下逆さま」の向きで燃料の送液は効率的でなくなったが、他の燃料貯蔵器の場合のようには燃料の送液は妨げられなかった。
【0046】
別の実施形態(図示されていない)において、ほぼ10mm×5mm×90mmの長方形角型あるいは箱型に形作られたポリエステル不織繊維パッドであるウィッキング構造体が選択された。不織繊維パッドは、バルクファイバ(ポリエステル及びメルトバインダがコートされたシース化ポリエステル)を合せて混合し、混合物をコームドローラー(combed roller)で層に形作ることにより製造された。動いているコームでローラからこの層を取り外し、コンベヤベルトに移した。コンベヤベルトは材料を、別のコンベヤベルト上に複数の層を積み重ねる関節腕(articulated arm)に供給した。望みの最終厚さに複数の層を加熱圧縮した。このポリエステル不織繊維ウィッキング構造体で同様の燃料の送液が確認された。
【0047】
さらに別の実施形態(図示されていない)において、ウィッキング構造体はニードルフェルトを含んでいた。リサイクルされたポリエステル、ポリプロピレン及びナイロン繊維のブレンドを開繊し、コームローラーが繊維層を引き出した。この層を動いているコームでローラーから取り外し、コンベヤベルトに移した。コンベヤベルトはこの材料を、別のコンベヤベルト上に複数の層を積み重ねる関節腕に供給した。複数の層(約10インチの合わせた厚さをもつ)を供給し、かかりのある針の配列が複数の層を合わせてコンパクトにする、2度のニードリング作業を通した。ニードリングはまたある量の繊維が試料を貫いて無理矢理引張られて絡められるようにして、ニードルフェルトの最終形状を一体に保たせる。長方形角型のニードルフェルトとして形作られたウィッキング構造体を用いて、同様の燃料送液が確認された。
【0048】
次に、図5及び図6を参照すると、燃料貯蔵器用の柔軟パッケージからなる別の容器が示されている。燃料送液柔軟パウチ、パケットあるいはエンベロープ40は、一緒に結合されてシール端部42をもつパウチ、パケットあるいはエンベロープを形作る1枚あるいは複数枚のシートを備える。好ましくは、シートはヒートシールあるいは超音波溶着により結合される。エンベロープ40は、燃料電池用液体燃料52のための貯蔵器を形作る中央容積を定める。空気入口44は、液体燃料がエンベロープ40から流れ出ることを防ぐために一方向バルブ46を備える。空気入口44は、液体燃料がエンベロープ容積から引き出されたとき空気がそこに入る通路を提供する。
【0049】
出口チューブ48がエンベロープ40を貫いて備えられる。出口チューブはエンベロープの内部容積と燃料電池との間を流体連絡させている。使用前には、出口チューブ48は通常カバーテープ50でカバーされており、これは図5でファントム画法の輪郭線で示されている。このテープは出口チューブ48の開口部をカバーする。このようにして、予め充填した燃料貯蔵器を、そこから液体燃料が漏れることなく輸送し保管することができる。テープ50は、エンベロープが燃料電池に燃料を供給するのに使用されるために取り付けられるときに、取り除かれる。
【0050】
ウィッキング構造体54は、図2から図4の実施形態に関連して前記した材料で形作られ、エンベロープ40の容積内に保持されている。第1の実施形態と同様に、ポンプ(図5及び6では示されていない)が、貯蔵器の内部容積から出口チューブ48を通して液体燃料を引き出すのに用いられる。この実施形態では、第1の実施形態のように、効率的な燃料の送液はエンベロープの向き及びウィッキング構造体と無関係に実施される。
【0051】
好ましくは、ウィッキング構造体54は、寸法がエンベロープ40の内部容積に一致する。ウィッキング構造体54は、好ましくは柔軟であり、またエンベロープ40は、好ましくは柔軟フィルム材料で形作られるため、使用に際しては、燃料電池送液システムの全てを様々な位置及び形状に合うように曲げ、沿わせることができる。さらに、この好ましい実施形態のエンベロープ40は軽量であり、実質的に平坦な上部あるいは底面をもって形作られている。
【0052】
図7及び図8を参照すると、別の柔軟な燃料貯蔵器が示されている。図7及び図8による燃料貯蔵器は、燃料が引き出されたときに柔軟パウチがつぶれるように、空気入口44及び一方向バルブ46がないこと以外は、図5及び図6の柔軟燃料貯蔵器と同様である。
【0053】
図9及び図10は本発明の別の柔軟な燃料貯蔵器を示す。図9及び図10の柔軟燃料貯蔵器は、柔軟燃料貯蔵器を液体燃料で再充填し燃料貯蔵器をリサイクル可能にするために柔軟パウチに液体燃料を導入するためのバルブ58付き液体燃料入口56が存在すること以外は、図7及び図8による柔軟燃料貯蔵器と同様である。
【0054】
図11及び図12は本発明の別のリサイクル可能な柔軟燃料貯蔵器を示す。図11及び図12の燃料貯蔵器は、元の液体燃料の幾らかあるいは全てが貯蔵器から取り出された後、使用された燃料貯蔵器を液体燃料で再充填し燃料貯蔵器をリサイクル可能にするために、注射器あるいはこれに似たもので柔軟パウチに新しい液体燃料を導入するための、好ましくはラバー製の膜59でシールされた液体燃料入口57が存在する。これ以外は、図9及び図10による燃料貯蔵器と同様である。この実施形態では注射器等を突刺すことで、この膜を通してキャビティに液体燃料を導入することができ、液体燃料導入後には膜はキャビティを再シールする。
【0055】
図13から図20には、ウィッキング構造体73、74、75、77、79、81、83及び85の容積が最小化された燃料貯蔵器のいくつの実施形態100、102、104、106、108、110、112及び114が示されている。それぞれの燃料貯蔵器は、キャビティ76を定める容器72を備え、ウィッキング構造体73、74、75、77、79、81、83あるいは85、液体燃料出口通路78及び任意選択の空気入口80(容器72が硬い材料でつくられているかどうかによる)を有する。これらの燃料貯蔵器のウィッキング構造体73、74、75、77、79、81、83及び85は、キャビティ76の少なくとも周辺部を占める。ウィッキング構造体は3辺を有する形状(図13を参照)、正方形あるいは長方形の形状(図14を参照)あるいはアルファベット文字「H」、「X」、「N」、「M」、「K」あるいは「E」(それぞれ、図15〜20を参照)の形の形状をもつことができる。
【0056】
図21は、本発明によるリサイクル可能な燃料貯蔵器の実施形態を概略的に示す。リサイクル可能な燃料貯蔵器116は、容器72、ウィッキング構造体73、キャビティ76、任意選択の空気入口80並びにシールキャップ82及びシールキャップ上の好ましくはラバー製の膜84を有する液体燃料出口78を備える。この実施形態では、元の液体燃料の幾らかあるいは全部が燃料貯蔵器から取り出された後、燃料電池から燃料貯蔵器を切り離すことができ、次に液体燃料出口78の開口部をシールキャップ82でシールし、そして膜84を通して新しい液体燃料を注入して使用済み燃料貯蔵器を液体燃料で再充填することができる。
【0057】
図22は、本発明によるリサイクル可能な燃料貯蔵器の別の実施形態の概略図である。リサイクル可能な燃料貯蔵器118は、容器72、ウィッキング構造体73、キャビティ76、任意選択の空気入口80及びバルブ86の付いた液体燃料出口88を備える。元の液体燃料の幾らかあるいは全部が燃料貯蔵器から取り出された後、バルブ86を閉め、燃料電池から燃料貯蔵器を切り離すことができる。燃料貯蔵器をリサイクル可能あるいは再充填可能にするために、バルブ86を通して新しい液体燃料を使用済み燃料貯蔵器に導入して、使用済み燃料貯蔵器を液体燃料で再充填することができる。
【0058】
図23は、本発明の交換可能な燃料貯蔵器200が、燃料電池210のアノード212に燃料送液ウィック208を通して結合している実施形態を概略示すものである。交換可能な燃料貯蔵器200は、ウィッキング構造体202を含むキャビティ206を定める容器204を備える。燃料貯蔵器200のウィッキング構造体202は燃料送液ウィック208と接触している。燃料送液ウィック208の毛管作用はウィッキング構造体202の毛管作用より大きくて毛管作用の勾配が作り出されて、液体燃料を燃料貯蔵器200から燃料電池210のアノード212へ送る。
【0059】
特に好ましい実施形態において、ウィッキング構造体は毛管作用の勾配がある発泡体でつくられており、2つの部分間の毛管作用における差の結果として、液体燃料の流れが構造体の一部分から構造体の別の部分へ方向づけられる。毛管作用の勾配がある材料を製造する1つの方法は、その長手方向に沿って圧縮度を変化させて発泡体をフェルト状にすることである。毛管作用の勾配がある材料を製造する別の方法は、はっきりと違う毛管作用をもつ個別の成分の複合体をアセンブリ化することである。液体の毛管作用による流れは、相対的に毛管作用の小さい部分から相対的に毛管作用の大きい部分に向かう。
【0060】
図24及び図25は、毛管作用に勾配を有する発泡体などでウィッキング材料をつくる方法を概略的に示す。図24に示されるように、一様な密度及びポアサイズの発泡体からなるくさび形スラブ60は、第1の端部61で第1の厚みT1を、第2の端部65で第2の厚みT2を有する。スラブ60は、望ましい時間高温圧縮し、厚さT1及びT2より小さい一定の厚さT3に圧縮するためのフェルト化ステップに従う。第2の端部65でT2からT3に材料を圧縮するのに必要とされる、矢印64で表されている圧縮力より相対的に大きな、矢印62により表される圧縮力が、第1の端部61でT1からT3に材料を圧縮するのに必要とされる。
【0061】
図25に示されているフェルト化された発泡体の長手方向に沿って、発泡体材料の圧縮率は変化しており、第2の端部65A(T2からT3)と比較して第1の端部61A(T1からT3)で最大の圧縮となっている。毛管圧は実効毛管半径に逆比例し、実行毛管半径は、堅さすなわち圧縮が増大すると減少する。図25の矢印66はフェルトの堅さあるいは毛管作用が相対的に小さい部分からフェルトの堅さあるいは毛管作用が相対的に大きい部分への毛管作用による流れの方向を表す。このように、ウィッキング材料あるいはウィッキング構造体が毛管作用の勾配がある材料あるいは複合材料で形作られている場合、材料に吸い上げられた液体燃料を、圧縮率の相対的に小さい材料の一部分から圧縮率の相対的に大きい別の部分へ流れるように方向づけることができる。
【0062】
本発明が好ましい実施形態の詳細な説明と例により示された。形態及び詳細における様々な変更は当分野の技術者の技量内にある。従って、本発明は特許請求の範囲により評価されねばならず、例あるいは好ましい実施形態の説明によってはならない。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来技術による液体燃料電池用燃料カートリッジの、内部を示すために一部分が取り去られた正面図である。
【図2】本発明による燃料電池用液体燃料貯蔵器の正面図である。
【図3】図2の液体燃料貯蔵器の、一部分が取り除かれた右側面図である。
【図4】図2及び3の液体燃料貯蔵器の上面図である。
【図5】本発明による別の燃料電池用液体燃料貯蔵器の正面図である。
【図6】図5の別の液体燃料貯蔵器の、一部分が取り除かれた右側面図である。
【図7】空気入口がない、本発明による別の燃料電池用液体燃料貯蔵器の正面図である。
【図8】図7の別の液体燃料貯蔵器の、一部分が取り除かれた右側面図である。
【図9】バルブ58を含む液体燃料導入口56を有する、本発明による別の燃料電池用液体燃料貯蔵器の正面図である。
【図10】図9の別の液体燃料貯蔵器の、一部分が取り除かれた右側面図である。
【図11】好ましくはラバー製である膜59によりシールされた液体燃料導入口57を有する、本発明による別の燃料電池用液体燃料貯蔵器の正面図である。
【図12】図11の別の液体燃料貯蔵器の、一部分が取り除かれた右側面図である。
【図13】本発明に従ってウィッキング構造体容積が最小化された液体燃料貯蔵器の正面概略図である。
【図14】本発明に従ってウィッキング構造体容積が最小化された液体燃料貯蔵器の正面概略図である。
【図15】本発明に従ってウィッキング構造体容積が最小化された液体燃料貯蔵器の正面概略図である。
【図16】本発明に従ってウィッキング構造体容積が最小化された液体燃料貯蔵器の正面概略図である。
【図17】本発明に従ってウィッキング構造体容積が最小化された液体燃料貯蔵器の正面概略図である。
【図18】本発明に従ってウィッキング構造体容積が最小化された液体燃料貯蔵器の正面概略図である。
【図19】本発明に従ってウィッキング構造体容積が最小化された液体燃料貯蔵器の正面概略図である。
【図20】本発明に従ってウィッキング構造体容積が最小にされた液体燃料貯蔵器の正面概略図である。
【図21】好ましくはラバー製である膜84を含むシールキャップ82を有する液体燃料出口78をもつ、リサイクル可能あるいは再充填可能な本発明による液体燃料貯蔵器の概略図である。
【図22】液体燃料出口88にバルブ86を有する、リサイクル可能あるいは再充填可能な本発明による液体燃料貯蔵器の概略図である。
【図23】毛管作用により本発明の燃料貯蔵器から燃料電池のアノードへ液体燃料を送る配置の概略図である。
【図24】フェルト化する前のくさび形ウィッキング材料の概略図である。
【図25】フェルト化した後の、図24のウィッキング材料の概略図である。
【符号の説明】
10、20 カートリッジ容器
12 燃料混合物
14、24、48 出口チューブ
16、26 空気入口チューブ
18 カートリッジカバー
22 液体燃料混合物
28 カバー
30 ポンプ
32、54、202 ウィッキング構造体
34 ラバーセラムストッパ
40 燃料送液柔軟エンベロープ
42 シール端部
44、80 空気入口
46 一方向バルブ
50 カバーテープ
52 液体燃料
56、57 液体燃料入口
58、86 バルブ
59、84 膜
72、204 容器
73 正方形あるいは長方形の形状のウィッキング構造体
74 3辺を有する形状のウィッキング構造体
75 「H」の形状のウィッキング構造体
76、206 キャビティ
77 「X」の形状のウィッキング構造体
78 液体燃料出口通路
79 「N」の形状のウィッキング構造体
81 「M」の形状のウィッキング構造体
82 シールキャップ
83 「K」の形状のウィッキング構造体
85 「E」の形状のウィッキング構造体
88 液体燃料出口
100、102、104、106、108、110、112、114 燃料貯蔵器
116、118 リサイクル可能な燃料貯蔵器
200 交換可能燃料貯蔵器
208 燃料送液ウィック
210 燃料電池
212 アノード
60 くさび形スラブ
61 第1の端部
62 第1の端部での圧縮力を示す矢印
64 第2の端部での圧縮力を示す矢印
65 第2の端部
61A 圧縮後の第1の端部(T1からT3)
65A 圧縮後の第2の端部(T2からT3)
66 毛管作用による流れの方向を示す矢印
T1 第1の厚み
T2 第2の厚み
T3 圧縮後の厚さ(T1、T2より小さい)

Claims (57)

  1. 液体燃料電池用燃料貯蔵器であって、
    (a)液体燃料電池用の液体燃料を保持するキャビティを画定する壁及び内部を有する容器と、
    (b)キャビティ内に配置され、そこへ液体燃料の少なくとも一部分が吸い上げられ、次にそこから液体燃料を送ることができるウィッキング構造体であって、容器内の実質的にすべての液体燃料がウィッキング構造体に接触可能であり、その自由上昇ウィック高さがその最長寸法の少なくとも2分の1より大きい、毛管作用の勾配を有するウィッキング構造体と、
    (c)容器の壁を貫いて容器外部にウィッキング構造体を流体連絡させる出口と、
    を備え、液体燃料電池へ取り付け又は取り外しが選択的に可能である燃料貯蔵器。
  2. ウィッキング構造体の自由上昇ウィック高さが最長寸法より大きい請求項1に記載の燃料貯蔵器。
  3. ウィッキング構造体が、発泡体、繊維束、繊維マット、織繊維及び不織繊維並びに無機多孔材料からなる群から選択されるウィッキング材料を備える請求項2に記載の燃料貯蔵器。
  4. ウィッキング構造体が、発泡体、繊維束、繊維マット、織繊維及び不織繊維からなる群から選択されるウィッキング材料を備える請求項1に記載の燃料貯蔵器。
  5. ウィッキング材料が、ポリウレタン発泡体、メラミン発泡体、ポリアミド、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリアクリロニトリル、あるいはこれらの混合物からなる不織フェルト、セルロース、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン及びポリアクリロニトリル、あるいはこれらの混合物からなる繊維束、繊維マット、織繊維からなる群から選択される請求項4に記載の燃料貯蔵器。
  6. ポリウレタン発泡体がフェルト状ポリウレタン発泡体、網目状ポリウレタン発泡体あるいはフェルト状網目状ポリウレタン発泡体であり、ポリアミドがナイロンであり、またポリエステルがポリエチレンテレフタレートである請求項5に記載の燃料貯蔵器。
  7. ウィッキング材料がフェルト状ポリウレタン発泡体、網目状ポリウレタン発泡体及びフェルト状網目状ポリウレタン発泡体からなる群から選択される請求項6に記載の燃料貯蔵器。
  8. ウィッキング構造体が、0.5から45ポンド/立方フィートの範囲の密度及び10から200ポア/インチの範囲のポアサイズをもつポリウレタン発泡体を備える請求項4に記載の燃料貯蔵器。
  9. ウィッキング構造体が、0.5から15ポンド/立方フィートの範囲の密度及び40から200ポア/インチの範囲のポアサイズをもつポリウレタン発泡体を備える請求項8に記載の燃料貯蔵器。
  10. ウィッキング構造体が、2.0から45ポンド/立方フィートの範囲の密度及び1.1から30の範囲の圧縮率をもつフェルト状網目状ポリウレタン発泡体である請求項4に記載の燃料貯蔵器。
  11. ウィッキング構造体が2つ以上の成分を備え、これらの成分の少なくとも2つが異なる毛管作用を有する請求項1に記載の燃料貯蔵器。
  12. ウィッキング構造体が、発泡体の長手方向に沿って圧縮度が変化しているようにフェルト化された発泡体を備える請求項11に記載の燃料貯蔵器。
  13. 毛管作用が、ウィッキング構造体の出口のすぐ近くの部分で最大であり、ウィッキング構造体の出口から遠い部分では毛管作用が相対的に小さい請求項11の燃料貯蔵器。
  14. ウィッキング構造体が第1及び第2のコンポーネントを備え、前記第1のコンポーネントが第2のコンポーネントより大きな毛管作用を有し、前記第1のコンポーネントは最長寸法を有し、前記第1のコンポーネントの自由上昇ウィック高さが前記第1のコンポーネントの最長寸法の2分の1より大きい請求項11に記載の燃料貯蔵器。
  15. 第1のコンポーネントの自由上昇ウィック高さが、前記第1のコンポーネントの最長寸法より大きい請求項14に記載の燃料貯蔵器。
  16. 出口を通して容器から容器の外部の場所へ液体燃料を送るための、出口と液体連通している液体送液手段をさらに含む請求項1に記載の燃料貯蔵器。
  17. 液体送液手段が、ポンプあるいはウィッキング構造体より大きい毛管作用を有するウィックである請求項16に記載の燃料貯蔵器。
  18. 液体送液手段がポンプである請求項17に記載の燃料貯蔵器。
  19. 液体送液手段がウィックである請求項17に記載の燃料貯蔵器。
  20. 容器を貫く空気入口をさらに含み、前記空気入口が、ガスの容器キャビティへの流入を許容する一方向バルブを有する請求項1に記載の燃料貯蔵器。
  21. 容器が柔軟な側壁を有する請求項1に記載の燃料貯蔵器。
  22. 出口が、液体燃料をキャビティに導入することを可能にするバルブを有する、リサイクル可能な請求項1に記載の燃料貯蔵器。
  23. 出口が、液体燃料をキャビティに導入することを可能にするシールキャップを有する、リサイクル可能な請求項1に記載の燃料貯蔵器。
  24. ウィッキング構造体が永久圧縮されたウィッキング材料でつくられている請求項1に記載の燃料貯蔵器。
  25. ウィッキング構造体が可逆圧縮されたウィッキング材料でつくられている請求項1に記載の燃料貯蔵器。
  26. ウィッキング構造体がウィッキング構造体容積を有し、ウィッキング構造体容積がキャビティ容積の50%以下である請求項1に記載の燃料貯蔵器。
  27. ウィッキング構造体容積がキャビティの容積の25%以下である請求項26に記載の燃料貯蔵器。
  28. ウィッキング構造体容積がキャビティの容積の10%以下である請求項27に記載の燃料貯蔵器。
  29. ウィッキング構造体が外形容積を有し、ウィッキング構造体の空孔容積がウィッキング構造体外形容積の少なくとも50%である請求項1に記載の燃料貯蔵器。
  30. ウィッキング構造体の空孔容積がウィッキング構造体外形容積の65%から98%である請求項29に記載の燃料貯蔵器。
  31. ウィッキング構造体の空孔容積がウィッキング構造体外形容積の70%から85%である請求項30に記載の燃料貯蔵器。
  32. ウィッキング構造体の空孔容積がウィッキング構造体外形容積の75%である請求項31に記載の燃料貯蔵器。
  33. ウィッキング構造体の空孔容積がウィッキング構造体外形容積の80%である請求項31に記載の燃料貯蔵器。
  34. ウィッキング構造体の空孔容積がウィッキング構造体外形容積の85%である請求項31に記載の燃料貯蔵器。
  35. 液体燃料がメタノールを含む請求項1に記載の燃料貯蔵器。
  36. 液体燃料が純粋なメタノールである請求項1に記載の燃料貯蔵器。
  37. 液体燃料がメタノール水性混合物である請求項1に記載の燃料貯蔵器。
  38. 水性混合物中のメタノールの濃度が少なくとも25重量%である請求項37に記載の燃料貯蔵器。
  39. 水性混合物中のメタノールの濃度が少なくとも50重量%である請求項38に記載の燃料貯蔵器。
  40. 水性混合物中のメタノールの濃度が70重量%から99重量%である請求項39に記載の燃料貯蔵器。
  41. 水性混合物中のメタノールの濃度が90重量%である請求項40に記載の燃料貯蔵器。
  42. 水性混合物中のメタノールの濃度が95重量%である請求項40に記載の燃料貯蔵器。
  43. 水性混合物中のメタノールの濃度が99重量%である請求項40に記載の燃料貯蔵器。
  44. 液体燃料電池用燃料貯蔵器であって、
    (a)液体燃料電池用の液体燃料を保持するキャビティを画定する壁及び内部を有し、1枚あるいは複数枚のプラスチックフィルムもしくはプラスチックコートフィルムで形作られたエンベロープであるような柔軟な側壁を備える、容器と
    (b)キャビティ内に配置され、そこへ液体燃料の少なくとも一部分が吸い上げられ、次にそこから液体燃料を送ることができるウィッキング構造体であって、容器内の実質的にすべての液体燃料がウィッキング構造体に接触可能であり、その自由上昇ウィック高さがその最長寸法の少なくとも2分の1より大きいウィッキング構造体と、
    (c)容器の壁を貫いて容器外部にウィッキング構造体を流体連絡させる出口と、
    を備え、液体燃料電池へ取り付け又は取り外しが選択的に可能である燃料貯蔵器。
  45. 使用前に容器が輸送あるいは保管されるときに出口通路をカバーする取り外し可能なテープをさらに備える請求項44に記載の燃料貯蔵器。
  46. 容器が柔軟に曲げることができる請求項44に記載の燃料貯蔵器。
  47. エンベロープが第1の面及び第2の面を有し、前記第1及び第2の面が実質的に平坦である請求項44に記載の燃料貯蔵器。
  48. エンベロープが、ヒートシールあるいは超音波溶着により形作られたパウチである請求項44に記載の燃料貯蔵器。
  49. 液体燃料電池用燃料貯蔵器であって、
    (a)液体燃料電池用の液体燃料を保持するキャビティを画定する壁及び内部を有する容器と、
    (b)キャビティ内に配置され、そこへ液体燃料の少なくとも一部分が吸い上げられ、次にそこから液体燃料を送ることができるウィッキング構造体であって、容器内の実質的にすべての液体燃料がウィッキング構造体に接触可能であり、その自由上昇ウィック高さがその最長寸法の少なくとも2分の1より大きい、ウィッキング構造体と、
    (c)容器の壁を貫いて容器外部にウィッキング構造体を流体連絡させるとともに、c)容器の壁を貫いて容器外部にウィッキング構造体を流体連絡させるとともに、液体燃料をキャビティに導入することを可能にするシールキャップと、当該シールキャップを突刺して液体燃料をキャビティに導入するとともに、液体燃料導入後キャビティを再びシールすることができる、膜とを有する、出口と
    を備え、液体燃料電池へ取り付け又は取り外しが選択的に可能である燃料貯蔵器。
  50. 膜がラバーを備える請求項49に記載の燃料貯蔵器。
  51. 液体燃料電池用燃料貯蔵器であって、
    (a)液体燃料電池用の液体燃料を保持するキャビティを画定する壁及び内部を有する容器と、
    (b)キャビティ内に配置され、そこへ液体燃料の少なくとも一部分が吸い上げられ、次にそこから液体燃料を送ることができるウィッキング構造体であって、容器内の実質的にすべての液体燃料と接触可能であり、その自由上昇ウィック高さがその最長寸法の少なくとも2分の1より大きい、毛管作用の勾配を有するウィッキング構造体と、
    (c)容器の壁を貫いて容器外部の場所にウィッキング構造体を流体連絡させる出口と、
    (d)出口と容器外部の場所の間に入れられる液体送液手段と、
    を備え、液体送液手段が液体燃料を出口から容器外部の場所に送る燃料貯蔵器。
  52. 液体燃料電池用燃料貯蔵器であって、
    (a)柔軟性のある液体燃料電池用の液体燃料を保持するキャビティを画定する壁及び内部を有する容器と、
    (b)キャビティ内に配置され、そこへ液体燃料の少なくとも一部分が吸い上げられ、次にそこから液体燃料を送ることができるウィッキング構造体であって、容器内の実質的にすべての液体燃料と接触可能であり、その自由上昇ウィック高さがその最長寸法の少なくとも2分の1より大きい、毛管作用の勾配を有するウィッキング構造体と、
    (c)容器の壁を貫いて容器外部の場所にウィッキング構造体を流体連絡させる出口と、を備える燃料貯蔵器。
  53. 請求項16の燃料貯蔵器及び液体燃料電池のアノードを含み、液体送液手段がアノードと液体連通している組合せ体。
  54. 液体送液手段がウィックであり、前記ウィックが液体燃料をアノードに送る請求項53に記載の組合せ体。
  55. 液体送液手段がウィックであり、前記ウィックがウィッキングリンクと接触しアノードと液体連通しており、前記ウィッキングリンクが少なくとも第2のウィックを備え、前記ウィック及び前記ウィッキングリンクが、出口からアノードに液体燃料が流れるように方向づける毛管作用の勾配をつくる請求項53に記載の組合せ体。
  56. 液体送液手段が、ポンプあるいはウィッキング構造体より大きい毛管作用を有するウィックである請求項53に記載の組合せ体。
  57. 組合せ体であって、
    (i)(a)液体燃料電池用の液体燃料を保持するキャビティを画定する壁及び内部を有する容器と、
    (b)キャビティ内に配置され、そこへ液体燃料の少なくとも一部分が吸い上げられ、次にそこから液体燃料を送ることができるウィッキング構造体であって、容器内の実質的にすべての液体燃料と接触可能であり、その自由上昇ウィック高さがその最長寸法の少なくとも2分の1より大きいウィッキング構造体と、
    (c)容器の壁を貫いて容器外部の場所とウィッキング構造体とを流体連絡させることがき、バルブあるいは膜を含むシールキャップを有し、液体燃料を導入するために膜に注射針を突刺すことができ、液体燃料が導入された後は膜がキャビティをシールする出口通路とを備えるリサイクル可能な燃料貯蔵器と、(ii)アノードを備える液体燃料電池と、を含み、アノードがリサイクル可能な燃料貯蔵器の出口と流体連絡している組合せ体。
JP2002189879A 2001-06-28 2002-06-28 燃料電池用液体燃料貯蔵器 Expired - Fee Related JP3620652B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US09/894939 2001-06-28
US09/894,939 US20030008193A1 (en) 2001-06-28 2001-06-28 Liquid fuel delivery system for fuel cells

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003109633A JP2003109633A (ja) 2003-04-11
JP3620652B2 true JP3620652B2 (ja) 2005-02-16

Family

ID=25403711

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002189879A Expired - Fee Related JP3620652B2 (ja) 2001-06-28 2002-06-28 燃料電池用液体燃料貯蔵器

Country Status (10)

Country Link
US (1) US20030008193A1 (ja)
EP (1) EP1280219A3 (ja)
JP (1) JP3620652B2 (ja)
KR (1) KR20030003097A (ja)
CN (1) CN1402369A (ja)
AR (1) AR034666A1 (ja)
CA (1) CA2390058A1 (ja)
MX (1) MXPA02006573A (ja)
TW (1) TW557599B (ja)
WO (1) WO2003003493A1 (ja)

Families Citing this family (64)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4954393B2 (ja) * 2000-07-24 2012-06-13 アイピージー エレクトロニクス 504 リミテッド ハンドヘルドデバイス内の燃料貯蔵システム
US6632553B2 (en) 2001-03-27 2003-10-14 Mti Microfuel Cells, Inc. Methods and apparatuses for managing effluent products in a fuel cell system
US6994932B2 (en) * 2001-06-28 2006-02-07 Foamex L.P. Liquid fuel reservoir for fuel cells
JP4094265B2 (ja) * 2001-09-25 2008-06-04 株式会社日立製作所 燃料電池発電装置とそれを用いた装置
US7270907B2 (en) 2002-01-08 2007-09-18 Procter & Gamble Company Fuel container and delivery apparatus for a liquid feed fuel cell system
US7074511B2 (en) * 2002-01-08 2006-07-11 The Gillette Company Fuel container and delivery apparatus for a liquid feed fuel cell system
US6924055B2 (en) 2002-02-27 2005-08-02 The Gillette Company Fuel delivery cartridge and anodic fuel receptor for a fuel cell
US20030211371A1 (en) * 2002-05-09 2003-11-13 Pan Alfred I-Tsung Fuel delivery system and method of use thereof
WO2004004045A2 (en) * 2002-06-28 2004-01-08 Foamex L.P. Fuel reservoir for liquid fuel cells
AU2003298987A1 (en) * 2002-09-18 2004-04-08 Foamex L.P. Orientation independent liquid fuel reservoir
KR100552612B1 (ko) 2002-11-22 2006-02-20 가부시끼가이샤 도시바 연료 전지용 혼합 탱크 및 연료 전지 시스템
US20040126643A1 (en) * 2002-12-27 2004-07-01 Kinkelaar Mark R. Orientation independent fuel reservoir containing liquid fuel
US7147955B2 (en) * 2003-01-31 2006-12-12 Societe Bic Fuel cartridge for fuel cells
TWI241049B (en) * 2003-03-19 2005-10-01 Casio Computer Co Ltd Fuel container
US7128106B2 (en) 2003-04-15 2006-10-31 The Gillette Company Apparatus for refueling a direct oxidation fuel cell
US6936368B2 (en) * 2003-04-16 2005-08-30 The Gillette Company System and method for safe removal/oxidative decomposition of fuel from a fuel container
JP4438983B2 (ja) * 2003-07-03 2010-03-24 株式会社東海 燃料電池用燃料容器
NO20033382D0 (no) * 2003-07-29 2003-07-29 Statoil Asa Påfyllingsanordning
US7172825B2 (en) * 2003-07-29 2007-02-06 Societe Bic Fuel cartridge with flexible liner containing insert
US7674540B2 (en) 2003-10-06 2010-03-09 Societe Bic Fuel cartridges for fuel cells and methods for making same
US7766032B2 (en) 2004-01-20 2010-08-03 Hitachi, Ltd. Fuel container for fuel cell
JP4745827B2 (ja) * 2004-01-20 2011-08-10 株式会社日立製作所 燃料電池用燃料容器
US20070154768A1 (en) * 2004-01-22 2007-07-05 Yoshinori Watanabe Fuel cartridge for fuel cell and fuel cell using the same
JP4716660B2 (ja) * 2004-02-02 2011-07-06 三菱鉛筆株式会社 直接メタノール型燃料電池
JP4716658B2 (ja) * 2004-02-02 2011-07-06 三菱鉛筆株式会社 直接メタノール型燃料電池
EP2161775A1 (en) * 2004-02-02 2010-03-10 Mitsubishi Pencil Co., Ltd. Fuel battery and fuel storage for fuel battery
JP4716659B2 (ja) * 2004-02-02 2011-07-06 三菱鉛筆株式会社 直接メタノール型燃料電池
FR2869441A1 (fr) 2004-04-26 2005-10-28 Thomson Licensing Sa Procede de formation de charges electriques dans un panneau plasma
JP5008252B2 (ja) * 2004-05-18 2012-08-22 パナソニック株式会社 燃料電池用液体燃料収納容器及び燃料電池システム
CN1321476C (zh) * 2004-05-24 2007-06-13 胜光科技股份有限公司 燃料电池的进料控制结构
JP2005346975A (ja) * 2004-05-31 2005-12-15 Canon Inc 小型携帯電気機器用燃料電池および小型携帯電気機器
WO2006001419A1 (ja) * 2004-06-25 2006-01-05 Mitsubishi Pencil Co., Ltd. 燃料電池
JP2006019145A (ja) * 2004-07-01 2006-01-19 Hitachi Ltd 燃料電池及びこれを搭載した電子機器
JP2008506240A (ja) * 2004-07-08 2008-02-28 ダイレクト メタノール ヒューエル セル コーポレイション 燃料電池カートリッジおよび燃料供給システム
JP5099963B2 (ja) * 2004-08-02 2012-12-19 三菱鉛筆株式会社 燃料電池における液体燃料供給システム
JP4949616B2 (ja) * 2004-10-08 2012-06-13 株式会社日立製作所 メタノール形燃料電池装置
JP4949615B2 (ja) * 2004-10-08 2012-06-13 株式会社日立製作所 燃料電池用燃料容器、燃料電池、燃料電池電源装置、および燃料容器を燃料電池へ装着する方法
JP4673033B2 (ja) * 2004-10-18 2011-04-20 セイコーインスツル株式会社 燃料電池搭載機器及び燃料電池用燃料カートリッジ
KR100612912B1 (ko) 2004-12-15 2006-08-14 삼성에스디아이 주식회사 직접액체연료전지용 연료공급장치
KR100657960B1 (ko) * 2005-05-17 2006-12-14 삼성에스디아이 주식회사 연료 전지 시스템 및 이를 구비하는 모바일 통신기기
KR100718114B1 (ko) * 2005-05-25 2007-05-15 삼성에스디아이 주식회사 증기상 연료 공급 구조를 포함하는 연료 전지 시스템
US8043765B2 (en) * 2005-05-25 2011-10-25 Samsung Sdi Co., Ltd. Fuel cell system comprising vapor-phase fuel supplying system
US7779856B2 (en) * 2005-10-05 2010-08-24 Societe Bic Fuel cartridge of a fuel cell with fuel stored outside fuel liner
FR2893606B1 (fr) * 2005-11-24 2008-04-25 Commissariat Energie Atomique Generateur d'hydrogene et pile a combustible mettant en oeuvre un tel generateur
JP2007179997A (ja) * 2005-12-01 2007-07-12 Kurita Water Ind Ltd 燃料電池用固体燃料の製造方法、燃料電池用燃料の気化制御方法、燃料電池用固体燃料及び燃料電池
US20070231621A1 (en) * 2006-01-19 2007-10-04 Rosal Manuel A D Fuel cartridge coupling valve
US20080029156A1 (en) * 2006-01-19 2008-02-07 Rosal Manuel A D Fuel cartridge
JP4957012B2 (ja) * 2006-02-21 2012-06-20 カシオ計算機株式会社 電子機器
DE102006030236A1 (de) * 2006-06-30 2008-01-03 Fraunhofer-Gesellschaft zur Förderung der angewandten Forschung e.V. Direktoxidationsbrennstoffzelle für den konvektionsfreien Transport des Brennstoffs und Verfahren zum Betreiben der Brennstoffzelle
JP4519814B2 (ja) * 2006-08-07 2010-08-04 株式会社東芝 燃料電池用燃料カートリッジ及び燃料電池
EP2057709B1 (en) 2006-08-28 2012-03-07 LG Chem, Ltd. Secondary battery including one-way exhaust valve
US8956743B2 (en) 2006-08-28 2015-02-17 Lg Chem, Ltd. Secondary battery including one-way exhaust member
JP4857413B2 (ja) * 2006-09-05 2012-01-18 日本電気株式会社 液体供給容器及びこれを備えた燃料電池システム
JP5082400B2 (ja) * 2006-11-16 2012-11-28 カシオ計算機株式会社 燃料容器及び発電装置
TWI314970B (en) * 2006-12-08 2009-09-21 Green Hydrotec Inc Portable fluid delivering system and kit
KR100811984B1 (ko) * 2007-02-15 2008-03-10 삼성에스디아이 주식회사 연료 카트리지 및 이를 이용한 연료전지
JP4930783B2 (ja) 2007-05-28 2012-05-16 ソニー株式会社 液体タンクおよび液体タンク用管状構造、燃料電池、並びに電子機器
MX2010007590A (es) * 2008-01-11 2010-08-06 Gillette Co Eliminacion de pelo con despacho de fluido.
GB201210082D0 (en) * 2012-06-07 2012-07-25 Consort Medical Plc Improved syringe
DE102014221349A1 (de) * 2014-10-21 2016-04-21 Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft Einhausung für mindestens eine Baueinheit eines Brennstoffzellensystems, Brennstoffzellensystem und Verfahren zur Herstellung einer Einhausung
KR20160050473A (ko) * 2014-10-29 2016-05-11 주식회사 프로파워 액체연료 공급 장치
CN107122179A (zh) 2017-03-31 2017-09-01 阿里巴巴集团控股有限公司 语音的功能控制方法和装置
CN108490111B (zh) * 2018-05-21 2023-09-01 沈阳工程学院 定容管式火焰传播测定装置
CN117954668A (zh) * 2024-03-26 2024-04-30 宁德时代新能源科技股份有限公司 电池生产系统

Family Cites Families (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2339366A (en) * 1943-03-31 1944-01-18 Nu Grain Co Liquid dispensing apparatus
US3560264A (en) * 1964-11-04 1971-02-02 Union Oil Co Fuel cell with electrolyte or fuel distributor
JPS5966066A (ja) * 1982-10-06 1984-04-14 Hitachi Ltd 液体燃料電池
JPH02168564A (ja) * 1988-12-21 1990-06-28 Nippon Soken Inc 燃料電池
US5364711A (en) * 1992-04-01 1994-11-15 Kabushiki Kaisha Toshiba Fuel cell
FR2700602B1 (fr) * 1993-01-19 1995-05-24 Cricket Sa Réservoir de combustible gazeux en phase liquide.
US5573866A (en) * 1995-05-08 1996-11-12 International Fuel Cells Corp. Direct methanol oxidation polymer electrolyte membrane power system
US6054228A (en) * 1996-06-06 2000-04-25 Lynntech, Inc. Fuel cell system for low pressure operation
US5759712A (en) * 1997-01-06 1998-06-02 Hockaday; Robert G. Surface replica fuel cell for micro fuel cell electrical power pack
JP3413111B2 (ja) * 1998-09-30 2003-06-03 株式会社東芝 燃料電池
US6326097B1 (en) * 1998-12-10 2001-12-04 Manhattan Scientifics, Inc. Micro-fuel cell power devices
JP4296625B2 (ja) * 1999-03-15 2009-07-15 ソニー株式会社 発電デバイス
JP3668069B2 (ja) * 1999-09-21 2005-07-06 株式会社東芝 燃料電池用液体燃料収容容器および燃料電池
JP2001102069A (ja) * 1999-09-29 2001-04-13 Toshiba Corp 燃料電池
AU2059901A (en) * 1999-12-17 2001-06-25 Regents Of The University Of California, The Passive air breathing direct methanol fuel cell
JP2001313046A (ja) * 2000-04-28 2001-11-09 Yuasa Corp 直接メタノール型燃料電池
US6460733B2 (en) * 2001-02-20 2002-10-08 Mti Microfuel Cells, Inc. Multiple-walled fuel container and delivery system

Also Published As

Publication number Publication date
MXPA02006573A (es) 2004-08-11
AR034666A1 (es) 2004-03-03
WO2003003493B1 (en) 2003-03-27
CA2390058A1 (en) 2002-12-28
KR20030003097A (ko) 2003-01-09
WO2003003493A1 (en) 2003-01-09
JP2003109633A (ja) 2003-04-11
EP1280219A3 (en) 2003-08-27
US20030008193A1 (en) 2003-01-09
EP1280219A2 (en) 2003-01-29
CN1402369A (zh) 2003-03-12
TW557599B (en) 2003-10-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3620652B2 (ja) 燃料電池用液体燃料貯蔵器
US6994932B2 (en) Liquid fuel reservoir for fuel cells
JP3717871B2 (ja) 燃料電池の水および/または燃料管理用のウィッキング構造体
US7291410B2 (en) Orientation independent liquid fuel reservoir
JP5184795B2 (ja) 燃料電池、燃料電池システムおよび電子機器
US6544400B2 (en) Portable chemical hydrogen hydride system
US20040001991A1 (en) Capillarity structures for water and/or fuel management in fuel cells
JP3877516B2 (ja) 燃料電池
US20040126643A1 (en) Orientation independent fuel reservoir containing liquid fuel
US20040001989A1 (en) Fuel reservoir for liquid fuel cells
JP2003290645A (ja) 燃料カートリッジ及び反応チャンバ
WO2006071680A2 (en) Controlled direct liquid injection vapor feed for a dmfc
KR100933246B1 (ko) 연료 전지
US20100099005A1 (en) Vapor fed direct hydrocarbon alkaline fuel cells
WO2012035872A1 (ja) 燃料電池及び燃料電池装置
JP5600147B2 (ja) 燃料電池、燃料電池システムおよび電子機器
EP1549584A2 (en) Oriented independent fuel reservoir containing liquid fuel
JP4843906B2 (ja) 燃料電池システムおよび機器
JP2010160934A (ja) 燃料電池システムおよび電子機器
JP2005302518A (ja) 燃料電池システムおよび機器
JP2011129432A (ja) 燃料電池の酸素供給装置
JP2007134235A (ja) 燃料電池

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040623

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040630

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040929

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20041021

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20041110

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081126

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091126

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091126

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101126

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101126

Year of fee payment: 6

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101126

Year of fee payment: 6

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101126

Year of fee payment: 6

R370 Written measure of declining of transfer procedure

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101126

Year of fee payment: 6

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101126

Year of fee payment: 6

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees