以下、この発明の種々の実施の形態に従った燃料電池用燃料カートリッジ、及び、このような燃料電池用燃料カートリッジと組み合わされて使用されるこの発明の種々の実施の形態に従った燃料電池について添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
最初に、図1及び図2を参照しながらこの発明の第1の実施の形態に従った燃料電池用燃料カートリッジ10、及び、このような燃料電池用燃料カートリッジ10と組み合わされて使用されるこの発明の第1の実施の形態に従った燃料電池14について説明する。
図1の(A)は、この発明の第1の実施の形態に従った燃料電池用燃料カートリッジ10の箱体12がこの発明の第1の実施の形態に従った燃料電池14の所定の位置に着脱可能に接続されている状態を概略的に示している縦断面図であり;そして図1の(B)は、図1の(A)中に示されている燃料電池用燃料カートリッジ10において使用されている燃料保持パック帯16の一部の拡大された平面図である。
この発明の第1の実施の形態に従った燃料電池用燃料カートリッジ10の箱体12は、燃料電池14の外表面の所定の位置に図示しない公知の接続機構により着脱可能に接続されており、上記所定の位置に接続されている間に燃料電池14の燃料供給口18に連通される接続口12aを有している。燃料電池14の外表面において燃料供給口18の周囲に又は燃料電池用燃料カートリッジ10の箱体12の外表面において接続口12aの周囲に又はこれら両方の周囲には、燃料電池14の燃料供給口18及び箱体12の接続口12aを取り込むよう図示しない公知の密封部材が配置されている。この図示しない公知の密封部材は、燃料電池用燃料カートリッジ10の箱体12が燃料電池14の外表面の所定の位置に図示しない公知の接続機構により着脱可能に接続されている間に、燃料電池14の外表面の燃料供給口18と燃料電池用燃料カートリッジ10の箱体12の外表面の接続口12aとの間の密封状態の接続を保障している。
燃料電池14の外表面の燃料供給口18は、そこに供給された燃料を吸収する燃料吸収体FAを備えている。燃料吸収体FAは、多孔性の材料であることが好ましく、更には弾力性も有していることが好ましい。燃料供給口18は、燃料電池14の内部の燃料補給通路19に接続されている。
燃料電池用燃料カートリッジ10において使用されている燃料保持パック帯16は、箱体12中に収容されていて、夫々が燃料電池用燃料を保持した複数の燃料保持パック16aを含んでいて、複数の燃料保持パック16aが所定の方向に並べられて上記所定の方向に沿い撓み可能に相互に接続されている。
燃料保持パック帯16は、複数の燃料保持パック16aの夫々に保持される燃料の種類(例えば、成分比や成分濃度)に対し所定の以上の期間にわたり品質が劣化しない材料により形成されている。このような材料の例は:ポリカーボネート(PC),ナイロン6を含むポリアミド(PA),ポリプロピレン(PP),ポリエチレンテレフタレート(PET)を含むポリエステル,ポリアセタール(POM),ポリエチレン(PE),ポリ塩化ビニル(PVC),ポリテトラフルオロエチレン(PTFE),エチレン−4フッ化エチレン共重合体(ETFE),ポリメチルテンペン(TPX),エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA),ポリウレタン(PU),ポリエーテルイミド(PEI),ポリフェニレンスルフィド(PPS),そして超高分子量ポリエチレン(UHMWPE)の中のいずれか1つの材料;又は、これらの材料の中から選択された2つ以上の材料の共重合体;又は、これらの材料の中から選択された2つ以上の材料から成る合成体;又は、ガラス繊維強化ポリエステルを含む繊維強化樹脂(FRP)、或いはポリエチレンラミネート及びポリプロピレンラミネートを含む樹脂ラミネートのいずれかである。
燃料保持パック帯16の複数の燃料保持パック16aは、相互に同じ種類(例えば、成分比や成分濃度)の燃料を保持することが出来るし、複数種類の燃料を保持することが出来る。また、複数の燃料保持パック16aの夫々には、燃料とともに燃料の品質を保持する例えば不活性ガスの如き燃料品質保持材料を保持していることが出来る。
燃料保持パック帯16の複数の燃料保持パック16aが複数種類の燃料を保持している場合、燃料保持パック帯16は複数の燃料保持パック16aに保持されている複数の燃料に対応した情報を記録した記録媒体16bを含むことが出来る。このような記録媒体16は、バーコード,バーコード以外の例えば数字や文字や図形を含む種々の記号の組み合わせ,又はICタグ等の公知のあらゆる種類の記録媒体であることが出来る。
記録媒体16は、燃料保持パック帯16の外表面上の所定の1つの位置、或いは所定の複数の位置に配置することが出来る。燃料保持パック帯16の外表面上において記録媒体16が配置される所定の複数の位置は、図1の(B)中に図示されているような複数の燃料保持パック16aの夫々の外表面を含む複数の燃料保持パック16aの夫々に対応した位置であることが出来る。
燃料電池用燃料カートリッジ10は、箱体12中で燃料保持パック帯16の複数の燃料保持パック16aが箱体12の接続口12aを通過するよう燃料保持パック帯16を複数の燃料保持パック16aが配列されている上記所定の方向に搬送する燃料保持パック帯搬送機構20を備えている。
この実施の形態において燃料保持パック帯搬送機構20は、箱体12中の相互に離れた2つ位置で箱体12に回転自在に支持されている1対の供給ローラ20a及び巻き取りローラ20bを含んでいる。巻き取りローラ20bには燃料保持パック帯16の上記所定の方向の一端が固定されていて、供給ローラ20aには燃料保持パック帯16の上記所定の方向の他端が固定されている。燃料保持パック帯搬送機構20はさらに、箱体12中で1対の供給ローラ20a及び巻き取りローラ20bの間に延びる燃料保持パック帯16を箱体12の接続口12aを通過させるよう案内する複数の案内ローラ20cを備えている。
新品の燃料電池用燃料カートリッジ10においては、図1の(A)中に示されている如く、巻き取りローラ20bには燃料保持パック帯16の上記所定の方向の一端が固定されているのみで燃料保持パック帯16は巻き取られておらず、燃料保持パック帯16の上記所定の方向の他端が固定されている供給ローラ20aには巻き取りローラ20bから複数の案内ローラ20cを介して供給ローラ20aまで延出している燃料保持パック帯16の部分以外の残りの部分が巻き付けられている。そして、この状態において複数の燃料保持パック16aは、燃料保持パック帯16において接続口12aの直前から供給ローラ20aに巻き付けられている他端までの間に配置されている。
燃料保持パック帯搬送機構20の巻き取りローラ20bには、例えばモータの如き回転駆動源22から回転力が伝達される。回転駆動源22は箱体12の内部空間中に配置することが出来るし、或いは燃料電池14の外表面の前述した所定の位置の近傍に配置されていて燃料電池用燃料カートリッジ10の箱体12が燃料電池14の外表面の前述した所定の位置に前述した如く着脱可能に接続された時に巻き取りローラ20bに分離可能に接続されるよう構成することも出来る。
回転駆動源22の為の図示されていない電力源も、箱体12の内部空間中に配置した電池であることが出来るし、或いは燃料電池14に配置した電池或いは電池外の外部電源であることが出来る。図示されていない電力源が箱体12の内部空間中に配置されている場合には、箱体12の内部空間中に配置されている回転駆動源22に電力を供給することが出来るのはもちろんこと、燃料電池用燃料カートリッジ10の箱体12が燃料電池14の外表面の前述した所定の位置に前述した如く着脱可能に接続された時に燃料電池14の外表面の前述した所定の位置の近傍に配置されている回転駆動源22に電気的に接続されるのであっても良い。これとは逆に、図示されていない電力源が燃料電池14に配置されている場合には、燃料電池14の外表面の前述した所定の位置の近傍に配置されている回転駆動源22に電力を供給することが出来るのはもちろんこと、燃料電池用燃料カートリッジ10の箱体12が燃料電池14の外表面の前述した所定の位置に前述した如く着脱可能に接続された時に箱体12の内部空間中に配置されている回転駆動源22に電気的に接続されるのであっても良い。
燃料電池用燃料カートリッジ10はさらに、箱体12の接続口12aに対応した燃料保持パック16aを開口させ燃料保持パック16a中の燃料を燃料電池14の燃料供給口18に供給する燃料保持パック開口機構24を備えている。
燃料保持パック開口機構24は、箱体12の接続口12aに対応した燃料保持パック16aを燃料電池14の燃料供給口18に向かい押圧することにより開口させるよう構成されている。
この実施の形態において燃料保持パック開口機構24は、箱体12中に箱体12の接続口12aに対応して配置され接続口12aの外部に向かい突出した押圧部材24aを含んでいる。より詳細には、燃料保持パック開口機構24の押圧部材24aは、箱体12中の接続口12aに対応した位置において燃料保持パック帯16よりも内方に位置している。
燃料保持パック開口機構24の押圧部材24aには箱体12の接続口12aを介して燃料電池14の燃料供給口18に対し押圧部材24aを出没させる公知の構成の押圧部材駆動源26が接続されている。押圧部材駆動源26は、前述した回転駆動源22と同様に、箱体12の内部空間中に配置することが出来るし、或いは燃料電池14の外表面の前述した所定の位置の近傍に配置されていて燃料電池用燃料カートリッジ10の箱体12が燃料電池14の外表面の前述した所定の位置に前述した如く着脱可能に接続された時に押圧部材24aに分離可能に接続されるよう構成することも出来る。
押圧部材駆動源26の為の図示されない動力源も、回転駆動源22の為の前述した図示されていない電力源と同様に、箱体12の内部空間中に配置した電池であることが出来るし、或いは燃料電池14に配置した電池或いは電池外の外部電源であることが出来る。図示されていない電力源が箱体12の内部空間中に配置されている場合には、箱体12の内部空間中に配置されている押圧部材駆動源26に電力を供給することが出来るのはもちろんこと、燃料電池用燃料カートリッジ10の箱体12が燃料電池14の外表面の前述した所定の位置に前述した如く着脱可能に接続された時に燃料電池14の外表面の前述した所定の位置の近傍に配置されている押圧部材駆動源26に電気的に接続されるのであっても良い。これとは逆に、図示されていない電力源が燃料電池14に配置されている場合には、燃料電池14の外表面の前述した所定の位置の近傍に配置されている押圧部材駆動源26に電力を供給することが出来るのはもちろんこと、燃料電池用燃料カートリッジ10の箱体12が燃料電池14の外表面の前述した所定の位置に前述した如く着脱可能に接続された時に箱体12の内部空間中に配置されている押圧部材駆動源26に電気的に接続されるのであっても良い。
回転駆動源22及び押圧部材駆動源26の夫々は、これらの動作を制御する制御装置28に接続されている。制御装置28もまた、箱体12の内部空間中に配置されていることが出来るし、燃料電池14に配置されていることが出来る。従って、回転駆動源22,押圧部材駆動源26,そして制御装置28が、燃料電池用燃料カートリッジ10の箱体12及び燃料電池14において相互に異なる方に配置されていた場合にこれらは、燃料電池用燃料カートリッジ10の箱体12が燃料電池14の外表面の前述した所定の位置に前述した如く着脱可能に接続された時に相互に接続されるよう構成される。
回転駆動源22及び押圧部材駆動源26の夫々と制御装置28とのいずれか一方が箱体12の内部空間中に配置されていて、いずれか他方が燃料電池14に配置されている場合には、燃料電池用燃料カートリッジ10の箱体12が燃料電池14の外表面の前述した所定の位置に前述した如く着脱可能に接続された時に上記いずれか一方と上記いずれか他方とが相互に接続されるよう構成することが出来る。
燃料電池14において燃料供給口18の近傍または燃料電池用燃料カートリッジ10の箱体12において接続口12aの近傍には、燃料電池14の外表面において燃料供給口18の周囲に又は燃料電池用燃料カートリッジ10の箱体12の外表面において接続口12aの周囲に又はこれら両方の周囲に配置されている前述した図示しない公知の密封部材が破損した場合に生じる燃料電池14の外表面の燃料供給口18と燃料電池用燃料カートリッジ10の箱体12の外表面の接続口12aとの間の接続からの燃料の漏れを検出する公知の燃料漏れ検出器30が配置されている。
また、燃料電池14において燃料供給口18の近傍または燃料電池用燃料カートリッジ10の箱体12において接続口12aの近傍にはさらに、箱体12の内部空間中で燃料保持パック帯搬送機構20により搬送されている燃料保持パック帯16の記録媒体16bから記録媒体16b中に記録されている情報を読み出す公知の情報読み出し器32が配置されている。
燃料電池14には、燃料電池14の種々の状態を測定する公知の燃料電池状態測定器34も配置されている。燃料電池状態測定器34は、例えば燃料電池14における現在の燃料の残量を側定する燃料残量測定器や現在使用されている燃料の濃度を測定する使用燃料濃度測定器や燃料電池14において発電に伴い現在発生している熱の温度を測定する温度検出器等を含む。
燃料漏れ検出器30,情報読み出し器32,そして燃料電池状態測定器34もまた、制御装置28に接続されている。ここにおいても、燃料漏れ検出器30,情報読み出し器32,燃料電池状態測定器34,そして制御装置28が燃料電池用燃料カートリッジ10の箱体12及び燃料電池14において相互に異なる方に配置されていた場合にこれらは、燃料電池用燃料カートリッジ10の箱体12が燃料電池14の外表面の前述した所定の位置に前述した如く着脱可能に接続された時に相互に接続されるよう構成される。
次に、図2の(A),(B),(C),そして(D)を参照しながら、図1(A)の燃料電池用燃料カートリッジ10と組み合わされた燃料電池14において、燃料電池用燃料カートリッジ10の燃料保持パック帯16の1つの燃料保持パック16aを燃料電池用燃料カートリッジ10の箱体12の接続口12aを介して燃料電池用燃料カートリッジ10の燃料保持パック開口機構24の押圧部材24aが燃料電池14の燃料供給口18に向かい押圧して開口させ燃料供給口18に開口した燃料保持パック16aから燃料を供給する様子を説明する。
なお図2の(A)中に拡大して示されているように、燃料電池14の燃料供給口18に配置されている燃料吸収体FAは、燃料電池用燃料カートリッジ10の箱体12の接続口12aに隣接した燃料供給口18の外端側が毛管力の比較的大きい(例えば多孔性材料の場合には孔径の小さい)材料により、燃料補給通路19に隣接した燃料供給口18の内端側が毛管力の比較的小さい(例えば多孔性材料の場合には孔径の大きい)材料により構成されている。しかも、燃料吸収体FAにおいて燃料供給口18の外端側の部分には、内端側に向かい凹んだ凹所が形成されている。この実施の形態において、上記凹所の表面の形状寸法は、燃料電池用燃料カートリッジ10の燃料保持パック開口機構24の押圧部材24aにおいて燃料供給口18に向いている外端部の表面の形状寸法に対応している。
新たな燃料電池用燃料カートリッジ10の箱体12が燃料電池14の外表面の所定の位置に図1の(A)中に示されている如く接続された時、制御装置28は燃料電池状態測定器34からの燃料電池14の現在の状態に関する種々の情報や燃料漏れ検出器30からの燃料漏れ検出情報を基に燃料電池用燃料カートリッジ10における燃料保持パック帯搬送機構20の為の回転駆動源22及び燃料保持パック開口機構24の為の押圧部材駆動源26の夫々の動作を制御する。
例えば、燃料漏れ検出器30が燃料漏れを検出しておらず、燃料電池状態測定器34が燃料電池14の温度の所定の範囲外、特に所定の値以上、の検出をしておらず、さらに燃料電池14の現在の燃料の残量が所定の値以下であることを検出している場合には、回転駆動源22を動作させて燃料保持パック帯16を巻き取りローラ20bに巻き取らせる。
新たな燃料電池用燃料カートリッジ10の箱体12中の燃料保持パック帯16の複数の燃料保持パック16aの夫々に同じ種類の燃料が保持されている場合には、燃料保持パック帯16の最初の燃料保持パック16aが燃料電池用燃料カートリッジ10の箱体12の接続口12aに対応する位置に図2の(A)中に示されている如く到達するタイミングで上記巻き取りが停止される。
新たな燃料電池用燃料カートリッジ10の箱体12中の燃料保持パック帯16の複数の燃料保持パック16aに複数種類の燃料が保持されている場合には、燃料電池状態測定器34が測定した燃料電池14の現在の状態(例えば、燃料電池14において現在使用されている燃料の濃度や発電に伴い現在発生している熱の温度)を基に燃料電池14に最も効率良く動作させるために必要な種類の燃料を保持している燃料保持パック16aが燃料電池用燃料カートリッジ10の箱体12の接続口12aに対応する位置に図2の(A)中に示されている如く到達するタイミングで上記巻き取りが停止される。なお、この間に、燃料保持パック帯16の複数の燃料保持パック16aが保持している燃料の種類は、燃料保持パック帯16の記録媒体16bから情報読み出し器32が読み取ることにより制御装置28に伝えられている。
上記巻き取りが停止した後は、押圧部材駆動源26により燃料保持パック開口機構24の押圧部材24aが箱体12の接続口12aを介して燃料電池14の燃料供給口18に向かい突出するよう駆動される。この結果、図2の(B)中に示されているように、接続口12aに対応していた燃料保持パック16aが押圧部材24aにより燃料供給口18の燃料吸収体FAの外端側の毛管力の比較的大きい(例えば多孔性材料の場合には孔径の小さい)材料の凹所に押し込まれ、燃料保持パック16aの表面に負荷された引張力により裂けて開口し燃料保持パック16aに保持されていた燃料を料供給口18の燃料吸収体FAの上記凹所に流出させる。
このように流出した燃料は、燃料吸収体FAの外端側の毛管力の比較的大きい(例えば多孔性材料の場合には孔径の小さい)材料により幾分吸収された後に上記凹所の底から燃料吸収体FAの内端側の毛管力の比較的小さい(例えば多孔性材料の場合には孔径の大きい)材料に直ちに吸収される。燃料吸収体FAの内端側の毛管力の比較的小さい(例えば多孔性材料の場合には孔径の大きい)材料からは燃料供給口18が連通している燃料電池14の燃料補給通路19中に燃料が溢れ出し、燃料補給通路19中に燃料が供給される。
押圧部材24aは、図2の(C)中に示されているように、開口した燃料保持パック16aが燃料吸収体FAの外端側の毛管力の比較的大きい(例えば多孔性材料の場合には孔径の小さい)材料の上記凹所の表面に押し付けられるまで接続口12aから突出される。このことにより、開口した燃料保持パック16aからは全ての燃料が燃料吸収体FAの外端側の毛管力の比較的大きい(例えば多孔性材料の場合には孔径の小さい)材料に向かい押し出され、ひいては燃料吸収体FAの内端側の毛管力の比較的小さい(例えば多孔性材料の場合には孔径の大きい)材料を介して燃料電池14の燃料補給通路19中に供給される。
燃料電池用燃料カートリッジ10の箱体12の接続口12aから燃料供給口18の燃料吸収体FAの上記凹所に押し込まれた燃料保持パック帯16の開口した燃料保持パック16aに対応した部分及び押圧部材24aは、燃料供給口18の蓋として機能し、燃料供給口18から接続口12aへの燃料の逆流を防止する。
この間に、燃料電池用燃料カートリッジ10の箱体12の接続口12a及び燃料電池14の燃料供給口18を取り囲んでいる前述した図示されていない密封部材からの外部への燃料漏れが燃料漏れ検出器30により検出された場合には、制御装置28は、図2の(D)中に示されている如く、押圧部材24aを燃料電池用燃料カートリッジ10の箱体12の接続口12a中に引っ込ませるよう押圧部材駆動源26を制御するとともに、図示しない公知の警報装置により警報を発生させる(例えば、表示装置への警報表示,警報灯の点灯,そして警報音発生器からの警報音の発生等を含む)。
なお制御装置28はまた、燃料電池状態測定器34から得られる情報により燃料電池14の現状が異常(例えば、燃料電池14の所定の範囲以上の高温)と判断した場合にも、前述した図示しない公知の警報装置により警報を発生させることが出来る。
燃料電池状態測定器34から得られる情報により燃料電池14の燃料残量が所定の値以下になったと制御装置28が判断した時、制御装置28は、図2の(D)中に示されている如く、押圧部材24aを燃料電池用燃料カートリッジ10の箱体12の接続口12a中に引っ込ませるよう押圧部材駆動源26を制御した後に、回転駆動源22を動作させて燃料保持パック帯16を巻き取りローラ20bに巻き取らせる。
新たな燃料電池用燃料カートリッジ10の箱体12中の燃料保持パック帯16の複数の燃料保持パック16aの夫々に同じ種類の燃料が保持されている場合には、燃料保持パック帯16の次の燃料保持パック16aが燃料電池用燃料カートリッジ10の箱体12の接続口12aに対応する位置に図2の(A)中に示されている如く到達するタイミングで上記巻き取りが停止される。
新たな燃料電池用燃料カートリッジ10の箱体12中の燃料保持パック帯16の複数の燃料保持パック16aに複数種類の燃料が保持されている場合には、燃料電池状態測定器34が測定した燃料電池14の現在の状態(例えば、燃料電池14において現在使用されている燃料の濃度や発電に伴い現在発生している熱の温度)を基に燃料電池14に最も効率良く動作させるために必要な種類の燃料を保持している燃料保持パック16aが燃料電池用燃料カートリッジ10の箱体12の接続口12aに対応する位置に図2の(A)中に示されている如く到達するタイミングで上記巻き取りが停止される。なお、この間に、燃料保持パック帯16の複数の燃料保持パック16aが保持している燃料の種類は、燃料保持パック帯16の記録媒体16bから情報読み出し器32が読み取ることにより制御装置28に伝えられている。
そして、上記巻き取りが停止した後は、押圧部材駆動源26により燃料保持パック開口機構24の押圧部材24aが箱体12の接続口12aを介して燃料電池14の燃料供給口18に向かい突出するよう駆動され、図2の(B)中に示されているように、接続口12aに対応していた燃料保持パック16aが押圧部材24aにより燃料供給口18の燃料吸収体FAの外端側の毛管力の比較的大きい(例えば多孔性材料の場合には孔径の小さい)材料の凹所に押し込まれ、燃料保持パック16aの表面に負荷された引張力により裂けて開口し燃料保持パック16aに保持されていた燃料を料供給口18の燃料吸収体FAの上記凹所に流出させる。
押圧部材24aは、図2の(C)中に示されているように、開口した燃料保持パック16aが燃料吸収体FAの外端側の毛管力の比較的大きい(例えば多孔性材料の場合には孔径の小さい)材料の上記凹所の表面に押し付けられるまで接続口12aから突出される。
[第1の変形例]
次に、図1及び図2を参照しながら前述したこの発明の第1の実施の形態に従った燃料電池14の第1の変形例を、図3の(A)及び(B)を参照しながら説明する。
なおこの第1の変形例に従った燃料電池14aの構成部材の大部分は、第1の実施の形態に従った燃料電池14の構成部材の大部分と同じである。従って、第1の変形例に従った燃料電池14aにおいて第1の実施の形態に従った燃料電池14の構成部材と同じ構成部材には第1の実施の形態に従った燃料電池14において対応する構成部材を指摘していた参照符号と同じ参照符号を付して詳細な説明は省略する。
第1の変形例に従った燃料電池14aが第1の実施の形態に従った燃料電池14と異なっているのは、燃料供給口18において燃料吸収体FAと燃料補給通路19との間に開閉装置36が設けられていることである。そしてこの第1の変形例では、開閉装置36は開閉弁により構成されている。
開閉装置36は、図1の(A)中に示されている制御装置28が燃料電池14aに配置されていれば制御装置28に接続されていて、制御装置28が燃料電池用燃料カートリッジ10に配置されていれば燃料電池14aの外表面の所定の位置に対する燃料電池用燃料カートリッジ10の箱体12の着脱可能な接続に伴い制御装置28に接続される。
制御装置28は、燃料電池14aの外表面の所定の位置に対し燃料電池用燃料カートリッジ10の箱体12が着脱可能に接続されていない間、或いは、図3の(A)中に示されている如く燃料電池用燃料カートリッジ10の箱体12の接続孔12aに対応した位置に燃料保持パック開口機構24の押圧部材24aによりこれから開口される燃料保持パック16aが配置されるまでの間、開閉装置36を閉鎖する。そして、燃料電池14aの外表面の所定の位置に対し燃料電池用燃料カートリッジ10の箱体12が着脱可能に接続されている間、或いは、図3の(B)中に示されている如く燃料電池用燃料カートリッジ10の箱体12の接続孔12aに対応した位置に燃料保持パック開口機構24の押圧部材24aによりこれから開口される燃料保持パック16aが配置された時、開閉装置36を開放する。
このような開閉装置36は、燃料電池14aの外表面の所定の位置に対し燃料電池用燃料カートリッジ10の箱体12が着脱可能に接続されていない間、或いは、図3の(A)中に示されている如く燃料電池用燃料カートリッジ10の箱体12の接続孔12aに対応した位置に燃料保持パック開口機構24の押圧部材24aによりこれから開口される燃料保持パック16aが配置されるまでの間に開放されている燃料電池14aの燃料供給口18を介して燃料保持パック16aからの燃料以外の異物が燃料電池14aの燃料補給通路19中に侵入することを確実に防止する。
[第2の変形例]
次に、図1及び図2を参照しながら前述したこの発明の第1の実施の形態に従った燃料電池14の第2の変形例を、図4の(A)及び(B)を参照しながら説明する。
なおこの第2の変形例に従った燃料電池14bの構成部材の大部分は、第1の実施の形態に従った燃料電池14の構成部材の大部分と同じである。従って、第2の変形例に従った燃料電池14bにおいて第1の実施の形態に従った燃料電池14の構成部材と同じ構成部材には第1の実施の形態に従った燃料電池14において対応する構成部材を指摘していた参照符号と同じ参照符号を付して詳細な説明は省略する。
第2の変形例に従った燃料電池14bが第1の実施の形態に従った燃料電池14と異なっているのは、燃料電池14bの外表面における燃料供給口18の入口に開閉装置38が設けられていることである。そしてこの第2の変形例では、開閉装置38は開閉蓋により構成されている。
開閉装置38は、図1の(A)中に示されている制御装置28が燃料電池14bに配置されていれば制御装置28に接続されていて、制御装置28が燃料電池用燃料カートリッジ10に配置されていれば燃料電池14bの外表面の所定の位置に対する燃料電池用燃料カートリッジ10の箱体12の着脱可能な接続に伴い制御装置28に接続される。
制御装置28は、燃料電池14bの外表面の所定の位置に対し燃料電池用燃料カートリッジ10の箱体12が着脱可能に接続されていない間、或いは、図4の(A)中に示されている如く燃料電池用燃料カートリッジ10の箱体12の接続孔12aに対応した位置に燃料保持パック開口機構24の押圧部材24aによりこれから開口される燃料保持パック16aが配置されるまでの間、開閉装置38を閉鎖する。そして、燃料電池14bの外表面の所定の位置に対し燃料電池用燃料カートリッジ10の箱体12が着脱可能に接続されている間、或いは、図4の(B)中に示されている如く燃料電池用燃料カートリッジ10の箱体12の接続孔12aに対応した位置に燃料保持パック開口機構24の押圧部材24aによりこれから開口される燃料保持パック16aが配置された時、開閉装置38を開放する。
このような開閉装置36は、燃料電池14bの外表面の所定の位置に対し燃料電池用燃料カートリッジ10の箱体12が着脱可能に接続されていない間、或いは、図4の(A)中に示されている如く燃料電池用燃料カートリッジ10の箱体12の接続孔12aに対応した位置に燃料保持パック開口機構24の押圧部材24aによりこれから開口される燃料保持パック16aが配置されるまでの間に開放されている燃料電池14bの燃料供給口18を介して燃料保持パック16aからの燃料以外の異物が燃料電池14bの燃料補給通路19中に侵入することを確実に防止する。
[第3の変形例]
次に、図1及び図2を参照しながら前述したこの発明の第1の実施の形態に従った燃料電池14の第3の変形例を、図5の(A)乃至(C)を参照しながら説明する。
なおこの第3の変形例に従った燃料電池14cの構成部材の大部分は、第1の実施の形態に従った燃料電池14の構成部材の大部分と同じである。従って、第3の変形例に従った燃料電池14cにおいて第1の実施の形態に従った燃料電池14の構成部材と同じ構成部材には第1の実施の形態に従った燃料電池14において対応する構成部材を指摘していた参照符号と同じ参照符号を付して詳細な説明は省略する。
第3の変形例に従った燃料電池14cが第1の実施の形態に従った燃料電池14と異なっているのは、燃料電池14cの外表面における燃料供給口18の内部に燃料供給口18の入口に向かい突出した燃料保持パック破損開口部材40が設けられていることである。そしてこの第3の変形例では、燃料保持パック破損開口部材40は内端部が燃料供給口18を閉鎖しないよう燃料供給口18の表面に固定されていて、外端部は燃料供給口18の入口に向かい突出し突端端が尖っている。
そして、この第3の変形例に従った燃料電池14cと組み合わされて使用される燃料電池用燃料カートリッジ10の燃料保持パック開口機構24の押圧部材24aにおいて箱体12の接続口12aに向いている外端部の端面は、図1及び図2中に示されている如く燃料供給口18の内部に図5中に示されているような燃料保持パック破損開口部材40が設けられていないこの発明の第1の実施の形態に従った燃料電池14の燃料供給口18に対し作用するこの発明の第1の実施の形態に従った燃料電池用燃料カートリッジ10の燃料保持パック開口機構24の押圧部材24aの外端部の端面よりも尖っていない。
第3の変形例に従った燃料電池14cと組み合わされて使用される燃料電池用燃料カートリッジ10の燃料保持パック開口機構24の押圧部材24aが押圧部材駆動源26により駆動されて、図5の(A)中に示されている如く燃料電池用燃料カートリッジ10の箱体12の接続口12aに対応して配置されているこれから開口される燃料保持パック16aを燃料電池14の燃料供給口18に向かい押圧し燃料供給口18中に突出させると、燃料電池用燃料カートリッジ10の箱体12の接続口12aから燃料電池14の燃料供給口18中に突出された燃料保持パック16は押圧部材24aにより燃料供給口18の内部の燃料保持パック破損開口部材40の尖った外端部に押圧されて、図5の(B)中に示されている如く裂け開口する。そして、開口された燃料保持パック16aから燃料供給口18中に流出された燃料は燃料供給口18中の燃料吸収体FAに速やかに吸収され、更には燃料電池14cの燃料補給通路19へと流入する。
燃料電池用燃料カートリッジ10の燃料保持パック開口機構24の押圧部材24aが押圧部材駆動源26により駆動されて燃料電池14の燃料供給口18中から燃料電池用燃料カートリッジ10の箱体12の接続口12a中に引っ込められると、図5の(C)中に示されている如く、燃料供給口18の内部の燃料保持パック破損開口部材40の尖った外端部から開口した燃料保持パック16aが燃料供給口18の入口に向かい分離される。この後に、開口した燃料保持パック16aは、燃料電池用燃料カートリッジ10の燃料保持パック帯搬送機構20の巻き取りローラ20bにより燃料保持パック帯16が巻き取られることにより燃料電池14の燃料供給口18中及び燃料電池用燃料カートリッジ10の箱体12の接続口12aに対応した位置から移動される。
燃料供給口18の内部の燃料保持パック破損開口部材40は、燃料供給口18における燃料電池用燃料カートリッジ10の燃料保持パック開口機構24の押圧部材24aによる燃料保持パック16aの開口を確実にしている。
[第2の実施の形態]
次に、図6の(A)乃至(D)を参照しながら、この発明の第2の実施の形態に従った燃料電池用燃料カートリッジ10aと、この第2の実施の形態に従った燃料電池用燃料カートリッジ10aと組み合わされて使用されるこの発明の第2の実施の形態に従った燃料電池14dについて説明する。
この第2の実施の形態に従った燃料電池用燃料カートリッジ10a及び燃料電池14dの夫々の構成部材の大部分は、図1及び図2を参照しながら前述したこの発明の第1の実施の形態に従った燃料電池用燃料カートリッジ10及び燃料電池14の夫々の構成部材の大部分と同じである。従って、第2の実施の形態に従った燃料電池用燃料カートリッジ10a及び燃料電池14dの夫々において第1の実施の形態に従った燃料電池用燃料カートリッジ10及び燃料電池14の夫々の構成部材と同じ構成部材には第1の実施の形態に従った燃料電池用燃料カートリッジ10及び燃料電池14において対応する構成部材を指摘していた参照符号と同じ参照符号を付して詳細な説明は省略する。
第2の実施の形態に従った燃料電池用燃料カートリッジ10aが第1の実施の形態に従った燃料電池用燃料カートリッジ10と異なっているのは、燃料保持パック帯搬送機構20の複数の案内ローラ20cの中で接続口12aにおける燃料保持パック帯16の搬送方向の下流側に隣接している1つの案内ローラ20´cが燃料保持パック開口機構24´の押圧部材としても機能することである。
この実施の形態において案内ローラ20´cは、接続口12aにおける燃料保持パック帯16の搬送方向の下流側に隣接した所定の初期位置と接続口12aにおける燃料保持パック帯16の搬送方向の上流側に隣接した案内ローラ20cの近傍の後端位置との間で上記搬送方向に沿い往復移動可能に燃料電池用燃料カートリッジ10aの箱体12中に配置されている。さらに案内ローラ20´cは、接続口12aにおける上記搬送方向の下流側の上記所定の位置を離れた直後から上記搬送方向の下流側に隣接した案内ローラ20cの近傍の後端位置に到達する直前までの間は燃料電池用燃料カートリッジ10aの箱体12の接続口12aから燃料電池14の燃料供給口18に向かい移動して燃料供給口18中に突入し、接続口12aにおける上記搬送方向の上流側に隣接した案内ローラ20cの近傍の上記後端位置から上記搬送方向の下流側の初期位置に戻るまでの間には燃料電池用燃料カートリッジ10aの箱体12の中に引っ込んだ状態で接続口12aに沿い移動する。
このような案内ローラ20´cは図1の(A)中に示されている制御装置28に制御された押圧部材駆動源26により行なわれる。
第2の実施の形態に従った燃料電池14dが第1の実施の形態に従った燃料電池14と異なっているのは、燃料供給口18に設けられている燃料吸収体FA´の構成である。詳細には、燃料吸収体FA´は、燃料供給口18において燃料補給通路19に隣接した内端部に配置された毛管力の比較的小さい(例えば多孔性材料の場合には孔径の大きい)材料の第1層S1と、燃料供給口18において燃料電池用燃料カートリッジ10aの箱体12の接続口12aの側に第1層S1に隣接して配置されている硬い多孔性材料の第2層S2と、燃料供給口18において燃料電池用燃料カートリッジ10aの箱体12の接続口12aの側に第2層S2に隣接して配置されている弾性を有した毛管力の比較的小さい(例えば多孔性材料の場合には孔径の大きい)材料の第3層S3と、燃料供給口18において燃料電池用燃料カートリッジ10aの箱体12の接続口12aに隣接した外端部に第3層S32に隣接して配置されている硬い多孔性材料の第4層S4と、を備えている。
ここにおいて、燃料供給口18の内端部側の第1層S1及び第2層S2は燃料供給口18の表面に固定されていて、燃料供給口18の外端部側の第3層S3及び第4層S4は燃料供給口18の表面に沿い燃料供給口18の中心線に沿った方向に移動可能に配置されている。そして、これら第3層S3及び第4層S4は、燃料供給口18の外端から脱落しないよう燃料供給口18の外端部側に保持されている。例えば、第3層S3の外周面に対応する燃料供給口18の表面の環状の部位が燃料供給口18の表面の他の部分よりも大きな径で形成されていて、そこに第3層S3の外周面が入り込んでいることにより第3層S3は燃料供給口18の外端から脱落することを防止されていて、また第4層S4は第3層S3に固定されることにより第3層S3とともに燃料供給口18の外端から脱落することを防止されている。
このように構成されている第2の実施の形態に従った燃料電池用燃料カートリッジ10aと燃料電池14dとにおいては、これから開口される燃料保持パック16aが図6の(A)中に示されている如く燃料電池用燃料カートリッジ10aの箱体12の接続口12aに対応して配置された時、燃料保持パック帯搬送機構20の複数の案内ローラ20cの中で接続口12aにおける燃料保持パック帯16の搬送方向の下流側に隣接して配置されていて燃料保持パック開口機構24の押圧部材としても機能する1つの案内ローラ20´cが、制御装置28に制御された押圧部材駆動源26により、図6の(A)中に示されている接続口12aにおける燃料保持パック帯16の搬送方向の下流側に隣接した所定の初期位置から接続口12aに向かい移動されるとともに接続口12aから燃料電池14の燃料供給口18に向かい移動して燃料供給口18中に突入される。
案内ローラ20´cのこの動きにより、図6の(B)中に示されている如く、接続口12aに対応して配置されていた燃料保持パック16aは燃料供給口18中の燃料吸収体FA´の第4層S4の外表面に押圧され、燃料吸収体FA´の第3層S3を圧縮させ、案内ローラ20´cの押圧力と上記圧縮により第3層S3に生じた反力により挟持される。
次に案内ローラ20´cは、図6の(C)中に示されているように、燃料供給口18中に上述した如く突出した状態で接続口12aにおける燃料保持パック帯16の搬送方向の上流側に向かい移動され、これに伴い燃料供給口18中の燃料吸収体FA´の第4層S4の外表面に押圧されている燃料保持パック16aを破裂させて開口させる。上述した如く移動する案内ローラ20´cは、開口させた燃料保持パック16a中の燃料を、上述した如く圧縮された第3層S3に生じた反力と協力して燃料吸収体FA´の第4層S4の外表面上に絞り出す。このように搾り出された燃料は、燃料供給口18中の燃料吸収体FA´の第4層S4,第3層S3,第2層S2,そして第1層S1を順次通過して、最後に燃料補給通路19中に到達する。
接続口12aにおける燃料保持パック帯16の搬送方向の上流端に到達した案内ローラ20´cは、図6の(D)中に示されている如く、燃料供給口18中から接続口12aの内方に引上げられ、接続口12aにおける燃料保持パック帯16の搬送方向の上流側に隣接した案内ローラ20cの近傍の後端位置に到達する。これに伴い、燃料吸収体FA´の第3層S3は自身の弾性力により燃料供給口18に向かい膨張し、燃料吸収体FA´の第4層S4の外表面に押圧されていた燃料保持パック16aを燃料供給口18の入口の外側に押し出す。
この後さらに案内ローラ20cは、図6の(D)中に示されている後端位置から図6の(A)中に示されている初期位置まで燃料電池用燃料カートリッジ10aの箱体12の中に引っ込んだ状態で接続口12aに沿い移動する。
この後に、開口した燃料保持パック16aは、燃料電池用燃料カートリッジ10の燃料保持パック帯搬送機構20の巻き取りローラ20bにより燃料保持パック帯16が巻き取られることにより燃料電池14の燃料供給口18中及び燃料電池用燃料カートリッジ10の箱体12の接続口12aに対応した位置から移動される。
[第2の実施の形態の第1の変形例]
次に、図7の(A)乃至(D)を参照しながら、この発明の第2の実施の形態に従った燃料電池用燃料カートリッジ10aと、この第2の実施の形態に従った燃料電池用燃料カートリッジ10aと組み合わされて使用されるこの発明の第2の実施の形態の変形例に従った燃料電池14eについて説明する。
この第2の実施の形態の変形例に従った燃料電池14eの構成部材の大部分は、図6の(A)乃至(D)を参照しながら前述したこの発明の第2の実施の形態に従った燃料電池14dの構成部材の大部分と同じである。従って、第2の実施の形態の変形例に従った燃料電池14eにおいて第2の実施の形態に従った燃料電池14dの構成部材と同じ構成部材には第2の実施の形態に従った燃料電池14dにおいて対応する構成部材を指摘していた参照符号と同じ参照符号を付して詳細な説明は省略する。
第2の実施の形態の変形例に従った燃料電池14eが第2の実施の形態に従った燃料電池14dと異なっているのは、燃料供給口18に設けられている燃料吸収体FA´が第4層S4の外表面に燃料保持パック破損開口部材42をさらに固定していることである。この変形例の燃料保持パック破損開口部材42は燃料保持パック16aよりも硬く、燃料保持パック16a中に保持されている燃料により変質しない材料により構成されていて、燃料供給口18の入口に向かい突出した複数の歯を有している。
このように構成されている第2の実施の形態に従った燃料電池用燃料カートリッジ10aと第2の実施の形態の変形例に従っている燃料電池14eとにおいては、これから開口される燃料保持パック16aが図7の(A)中に示されている如く燃料電池用燃料カートリッジ10aの箱体12の接続口12aに対応して配置された時、燃料保持パック帯搬送機構20の複数の案内ローラ20cの中で接続口12aにおける燃料保持パック帯16の搬送方向の下流側に隣接して配置されていて燃料保持パック開口機構24の押圧部材としても機能する1つの案内ローラ20´cが、制御装置28に制御された押圧部材駆動源26により、図7の(A)中に示されている接続口12aにおける燃料保持パック帯16の搬送方向の下流側に隣接した所定の初期位置から接続口12aに向かい移動されるとともに接続口12aから燃料電池14の燃料供給口18に向かい移動して燃料供給口18中に突入される。
案内ローラ20´cのこの動きにより、図7の(B)中に示されている如く、接続口12aに対応して配置されていた燃料保持パック16aは燃料供給口18中の燃料吸収体FA´の第4層S4の外表面の燃料保持パック破損開口部材42に押圧されて破損されて開口され、また燃料吸収体FA´の第3層S3を圧縮させ、案内ローラ20´cの押圧力と上記圧縮により第3層S3に生じた反力により挟持される。
次に案内ローラ20´cは、図7の(C)中に示されているように、燃料供給口18中に上述した如く突出した状態で接続口12aにおける燃料保持パック帯16の搬送方向の上流側に向かい移動され、これに伴い燃料供給口18中の燃料吸収体FA´の第4層S4の外表面の燃料保持パック破損開口部材42に押圧されて破損されて開口され燃料保持パック16a中の燃料を、上述した如く圧縮された第3層S3に生じた反力と協力して燃料吸収体FA´の第4層S4の外表面上に絞り出す。このように搾り出された燃料は、燃料供給口18中の燃料吸収体FA´の第4層S4,第3層S3,第2層S2,そして第1層S1を順次通過して、最後に燃料補給通路19中に到達する。
接続口12aにおける燃料保持パック帯16の搬送方向の上流端に到達した案内ローラ20´cは、図7の(D)中に示されている如く、燃料供給口18中から接続口12aの内方に引上げられ、接続口12aにおける燃料保持パック帯16の搬送方向の上流側に隣接した案内ローラ20cの近傍の後端位置に到達する。これに伴い、燃料吸収体FA´の第3層S3は自身の弾性力により燃料供給口18に向かい膨張し、燃料吸収体FA´の第4層S4の外表面の燃料保持パック破損開口部材42に押圧されていた燃料保持パック16aを燃料供給口18の入口の外側に押し出す。
この後さらに案内ローラ20cは、図7の(D)中に示されている後端位置から図7の(A)中に示されている初期位置まで燃料電池用燃料カートリッジ10aの箱体12の中に引っ込んだ状態で接続口12aに沿い移動する。
この後に、開口した燃料保持パック16aは、燃料電池用燃料カートリッジ10の燃料保持パック帯搬送機構20の巻き取りローラ20bにより燃料保持パック帯16が巻き取られることにより、燃料供給口18の燃料吸収体FA´の第4層S4の外表面の燃料保持パック破損開口部材42から引き剥がされ、燃料電池14の燃料供給口18中及び燃料電池用燃料カートリッジ10の箱体12の接続口12aに対応した位置から移動される。
[第3の実施の形態]
次に、図8の(A)乃至(C)を参照しながら、この発明の第3の実施の形態に従った燃料電池用燃料カートリッジ10´aと、この第3の実施の形態に従った燃料電池用燃料カートリッジ10´aと組み合わされて使用されるこの発明の第2の実施の形態に従った燃料電池14dについて説明する。
この第3の実施の形態に従った燃料電池用燃料カートリッジ10´aの構成部材の大部分は、図1を参照しながら前述したこの発明の第1の実施の形態に従った燃料電池用燃料カートリッジ10の構成部材の大部分と同じである。従って、第3の実施の形態に従った燃料電池用燃料カートリッジ10´aにおいて第1の実施の形態に従った燃料電池用燃料カートリッジ10の構成部材と同じ構成部材には第1の実施の形態に従った燃料電池用燃料カートリッジ10において対応する構成部材を指摘していた参照符号と同じ参照符号を付して詳細な説明は省略する。
第3の実施の形態に従った燃料電池用燃料カートリッジ10´aが第1の実施の形態に従った燃料電池用燃料カートリッジ10と異なっているのは、燃料保持パック開口機構24´´の押圧部材24´´aにおいて燃料電池用燃料カートリッジ10´aの箱体12の接続口12aに向いている端部の表面が、第1の実施の形態に従った燃料電池用燃料カートリッジ10の燃料保持パック開口機構24の押圧部材24aにおいて燃料電池用燃料カートリッジ10の箱体12の接続口12aに向いている端部の表面に比べて大きな曲率の湾曲面を構成していることである。この第3の実施の形態では燃料保持パック帯16´の表面に沿い燃料保持パック帯16´の搬送方向と直交する方向に延出した円柱形状をしていて、燃料保持パック帯16´の搬送方向と直交する方向(幅方向)よりも長い。
また、燃料保持パック帯16´はその内部に燃料保持パック帯16´の搬送方向に相互に所定間隔で離間した複数の中空の燃料保持室を含んでいて、これら複数の中空の燃料保持室が複数の燃料保持パック16´aを構成している。
複数の中空の燃料保持室の夫々は燃料電池用燃料カートリッジ10´aの箱体12の接続口12aに対応した時に接続口12aに対面する側の表面に厚さが薄く他の部分よりも強度が弱い部分を有している。
このように構成されている第3の実施の形態に従った燃料電池用燃料カートリッジ10´aと第2の実施の形態に従った燃料電池14dとにおいては、これから開口される燃料保持パック16´aが図8の(A)中に示されている如く燃料電池用燃料カートリッジ10´aの箱体12の接続口12aに対応して配置された時、燃料保持パック開口機構24´´の押圧部材24´´aが、図1の制御装置28に制御された押圧部材駆動源26により、図8の(A)中に示されている接続口12aに対応した位置から燃料電池14dの燃料供給口18に向かい移動して燃料供給口18中に突入される。
押圧部材24´´aのこの動きにより、図8の(B)中に示されている如く、接続口12aに対応して配置されていた燃料保持パック16´aは燃料供給口18中の燃料吸収体FA´の第4層S4の外表面に押圧され、燃料吸収体FA´の第3層S3を圧縮させ、押圧部材24´´aの押圧力と上記圧縮により第3層S3に生じた反力により挟持される。
これに伴い燃料供給口18中の燃料吸収体FA´の第4層S4の外表面に押圧されている燃料保持パック16´aの前述した強度が弱い部分が燃料保持パック16´a中の燃料の内圧の高まりにより破壊され開口される。このように開口された燃料保持パック16´a中の燃料は、押圧部材24´´aの押圧力と上記圧縮により第3層S3に生じた反力との協力により燃料吸収体FA´の第4層S4の外表面上に絞り出される。このように搾り出された燃料は、燃料供給口18中の燃料吸収体FA´の第4層S4,第3層S3,第2層S2,そして第1層S1を順次通過して、最後に燃料補給通路19中に到達する。
次に押圧部材24´´aは、図8の(C)中に示されている如く、燃料供給口18中から接続口12aの内方に引上げられる。これに伴い、燃料吸収体FA´の第3層S3は自身の弾性力により燃料供給口18に向かい膨張し、燃料吸収体FA´の第4層S4の外表面に押圧されていた燃料保持パック16´aを燃料供給口18の入口の外側に押し出す。
この後に、開口した燃料保持パック16´aは、燃料電池用燃料カートリッジ10´aの燃料保持パック帯搬送機構20の巻き取りローラ20bにより燃料保持パック帯16´が巻き取られることにより燃料電池14dの燃料供給口18中及び燃料電池用燃料カートリッジ10´aの箱体12の接続口12aに対応した位置から移動される。
[第4の実施の形態]
次に、図9を参照しながら、この発明の第4の実施の形態に従った燃料電池用燃料カートリッジ50と、この第4の実施の形態に従った燃料電池用燃料カートリッジ50と組み合わされて使用されるこの発明の第1の実施の形態に従った燃料電池14について説明する。
この第4の実施の形態に従った燃料電池用燃料カートリッジ50の構成部材の大部分は、図1を参照しながら前述したこの発明の第1の実施の形態に従った燃料電池用燃料カートリッジ10の構成部材の大部分と同じである。従って、第4の実施の形態に従った燃料電池用燃料カートリッジ50において第1の実施の形態に従った燃料電池用燃料カートリッジ10の構成部材と同じ構成部材には第1の実施の形態に従った燃料電池用燃料カートリッジ10において対応する構成部材を指摘していた参照符号と同じ参照符号を付して詳細な説明は省略する。
この実施の形態の燃料電池用燃料カートリッジ50は、箱体12´中にもう1つの燃料保持パック帯16´´を収容していて、もう1つの燃料保持パック帯16´´の複数の燃料保持パック16´´aには燃料保持パック帯16の複数の燃料保持パック16aに保持されていた燃料とは種類が異なる、或いは種類が同じ燃料を保持させることが出来る。もう1つの燃料保持パック帯16´´の複数の燃料保持パック16´´aの大きさは燃料保持パック帯16の複数の燃料保持パック16aの大きさと異なっていても良いし同じであっても良い。
この実施の形態の燃料電池用燃料カートリッジ50は、箱体12´中にもう1つの燃料保持パック帯16´´の搬送の為のもう1つの燃料保持パック帯搬送機構20´を収容していて、もう1つの燃料保持パック帯搬送機構20´は燃料保持パック帯16の搬送の為の燃料保持パック帯搬送機構20と同様にもう1つの燃料保持パック帯16´´の複数の燃料保持パック16´´aを箱体12´の接続口12aを通過させるよう複数の燃料保持パック16´´aが並んでいる所定の方向に搬送する。この搬送の為のもう1つの燃料保持パック帯搬送機構20´は、燃料保持パック帯16の搬送の為の燃料保持パック帯搬送機構20と同様に、1対の供給ローラ20´a及び巻き取りローラ20´bを含む。もう1つの燃料保持パック帯搬送機構20´の巻き取りローラ20´bは、燃料保持パック帯搬送機構20の巻き取りローラ20bが制御装置28により制御される回転駆動源22に接続されているのと同様に、制御装置28により制御されるもう1つの回転駆動源22´に接続されている。
巻き取りローラ20´bには燃料保持パック帯16´´の上記所定の方向の一端が固定されていて、供給ローラ20´aには燃料保持パック帯16´´の上記所定の方向の他端が固定されている。燃料保持パック帯搬送機構20´はさらに、箱体12´中で1対の供給ローラ20´a及び巻き取りローラ20´bの間に延びる燃料保持パック帯16´を箱体12の接続口12aを通過させるよう案内する複数の案内ローラ20cを備えている。
新品の燃料電池用燃料カートリッジ50においては、図9中に示されている如く、巻き取りローラ20´bには燃料保持パック帯16´´の上記所定の方向の一端が固定されているのみで燃料保持パック帯16´´は巻き取られておらず、燃料保持パック帯16´´の上記所定の方向の他端が固定されている供給ローラ20´aには巻き取りローラ20´bから複数の案内ローラ20cを介して供給ローラ20´aまで延出している燃料保持パック帯16´´の部分以外の残りの部分が巻き付けられている。そして、この状態において複数の燃料保持パック16´´aは、燃料保持パック帯16´´において接続口12aの直前から供給ローラ20´aに巻き付けられている他端までの間に配置されている。
この燃料電池用燃料カートリッジ50の燃料保持パック開口機構24の押圧部材24aは、2つの燃料保持パック帯16,16´´の夫々において箱体12´の接続口12aに対応した燃料保持パック16a,16´´aを燃料電池14の燃料供給口18に向かい押圧し開口させ2つの燃料保持パック16a,16´´a中の燃料を燃料電池14の燃料供給口18中に供給することが出来る。
燃料保持パック帯16´´にも複数の燃料保持パック16´´a中の燃料の種類に関する種々の情報を記録した記録媒体を設けることが出来、読み取り器32´は燃料保持パック帯16の記録媒体16bのみならず、燃料保持パック帯16´´の記録媒体に記録されている種々の情報も読み取ることが出来る。
この実施の形態では、2つの燃料保持パック帯搬送機構20,20´を個別に駆動して2つの燃料保持パック帯16,16´´の燃料保持パック16a,16´´aを個別に箱体12´の接続口12aに対応させることが出来る。このことは、燃料保持パック帯16の複数の燃料保持パック16aともう1つの燃料保持パック帯16´´の複数の燃料保持パック16´´aとの所望の組み合わせを箱体12´の接続口12aに対応させ、燃料保持パック開口機構24の押圧部材24aにより、2つの燃料保持パック帯16,16´´の夫々において箱体12´の接続口12aに対応した燃料保持パック16a,16´´aを燃料電池14の燃料供給口18に向かい押圧し開口させ2つの燃料保持パック16a,16´´a中の燃料を燃料電池14の燃料供給口18中に供給することが出来ることを意味する。
[燃料保持パック帯の変形例]
燃料保持パック帯16の燃料保持パック16aには、図10の(A)及び(B)中に示されている如く、この発明に従った燃料保持パック開口機構の種々の押圧部材により押圧されたときに、この押圧により容易に裂ける筋目52を形成することが出来る。筋目52の方向は、図10の(A)中に示されている如く燃料保持パック帯16が搬送される方向に沿った方向であることが出来るし、図10の(B)中に示されている如く燃料保持パック帯16が搬送される方向に対し交差する方向であることが出来る。
図10の(C)には、相互に独立している複数の燃料保持パック16´´´aが複数の燃料保持パック16´´´aの夫々の幅よりも小さな幅の可撓性を有した燃料保持パック帯16´´´により燃料保持パック帯16´´´の長手方向に相互に所定の間隔で固定されている様子が示されている。このような複数の燃料保持パック16´´´aの夫々の表面或いは燃料保持パック帯16´´´の所望の箇所に複数の燃料保持パック16´´´aの夫々が保持している燃料の種類に関する種々の情報を記録した公知の記録媒体を取り付けることが出来る。
[燃料保持パック開口機構の変形例]
燃料保持パック開口機構24、24´、24´´は、これまで説明した様に燃料電池用カートリッジ10に設けるほか、燃料電池14に設けることが出来る。この場合、箱体12には、燃料保持パック開口機構24、24´、24´´が燃料保持パック16a、16´aを開口するための図示しない開口部を備える。燃料保持パック開口機構24、24´、24´´を燃料電池14に設ける場合、燃料保持パック開口機構24、24´、24´´を、燃料電池用燃料カートリッジ10を交換した後も継続して使用することができる。すなわち燃料電池用燃料カートリッジ10の構造を簡略化することができる。
なお、本発明において規定する「毛管力」は、本発明で用いる多孔性材料のように不規則な細管の集合体も対象とするものであるため、1本の細い管の場合は、既知の式、液面の上昇する高さ(Z)=2Tcosθ/ρgr〔θ:接触角、T:表面張力、r:細管半径、ρ:液体の密度、g:重力加速度〕等により求めることができる。また、多孔性材料の場合は、一概には規定できないため、これらの場合は、液体を保持する力、すなわち、「毛管力」として記述した。
10,10a,10´a…燃料電池用燃料カートリッジ、12,12´…箱体、12a…接続開口、14…燃料電池、16,16´,16´´,16´´´…燃料保持パック帯、16a,16´a,16´´a,16´´´a…燃料保持パック、16b…記録媒体、18…燃料供給口、FA,FA´…燃料吸収体(燃料保持パック受け部材)、20…燃料保持パック帯搬送機構、20´c…案内ローラ(押圧部材)、24,24´,24´´…燃料保持パック開口機構、24a,24´´a…押圧部材、30…燃料漏れ検出器、32,32´…読み取り器、34…燃料電池状態測定器(燃料電池温度検出器)、36,38…開閉装置、40…燃料保持パック破損開口部材、42…燃料保持パック破損開口部材、50…燃料電池用燃料カートリッジ、52…筋目。