JP3620053B2 - パチンコ機 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、入賞した入賞玉を入賞玉検出手段で検出し、その入賞検出出力に基づいて所定個数の賞品玉を払い出す形式のパチンコ機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、入賞玉の発生に基づいて所定個数の賞品玉を払い出す賞品玉払出装置として、賞品玉を1個ずつ計数しながら払い出す形式のものが多く提供され、このような賞品玉払出装置に対応する入賞玉処理装置としては、入賞玉を入賞玉検出スイッチで検出し、その入賞検出信号(積算記憶される場合もある)に基づいて賞品玉払出装置の電気的駆動源(例えば、モータ)を駆動するようになっている。また、このような賞品玉払出装置は、玉を1個ずつ計数しながら排出するものであるため、玉貸機の玉払出装置としての機能を兼用するものも提案され、その場合、カードユニット装置へカード(プリペイドカード)を投入して玉貸ボタンを操作することにより賞品玉払出装置から所定個数の遊技玉を貸し出すようになっている。また、一般的に入賞玉が存在していても玉詰まり等が原因で賞品玉払出装置への賞品玉の供給が行われないときには、賞品玉払出装置の駆動停止を行うと共に打球の発射動作も停止させ、これによって遊技者とのトラブルやパチンコ機のトラブルを防止するようになっている。
【0003】
ところで、近年、市場に提供されているパチンコ機のほとんどは、大当り遊技状態が発生する遊技内容を有するものであり、このような遊技内容を有するパチンコ機の場合、玉詰まりによって賞品玉が賞品玉払出装置に供給されない状態となったときに打球動作を停止させると、大当り遊技状態が終了してしまう事態も生じるので逆に遊技者との間でトラブルが生じることとなる。このため、賞品玉が賞品玉払出装置に供給されない状態となった場合に、賞品玉払出装置の動作は停止させるが打球の発射動作はそのまま継続させるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかして、上記のように玉詰まり等によって賞品玉払出装置の駆動が停止されても打球の発射動作が行えるため、遊技者が知らずに弾発動作を継続し、上皿に打球がなくなったときには、入賞玉が発生して本来賞品玉は払い出される予定があるにも拘らず、遊技者が遊技を終了したと判断して席を立ってしまい、遊技者に不利益を与えるという問題があった。同じような状況で、上皿に発射すべき打球がなく且つカードユニット装置に投入されているカードの価値が「0」となった場合に、入賞玉が発生して本来賞品玉は払い出される予定があり新たに遊技玉を借り受ける必要がないにも拘らず、一方の手で操作ハンドルを保持したまま他方の手でカードユニット装置に新たなカードを投入してしまい、結果的に遊技者に不利益を与えるという問題があった。本発明は、上記した問題点に鑑みなされたもので、その目的とするところは、賞品玉払出装置のトラブルにより賞品玉が払い出されない状況で遊技者がそのような状況を知らない場合に受ける不利益を防止することができるパチンコ機を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するために、本発明の請求項1においては、
入賞した入賞玉を入賞玉検出手段で検出し、その入賞検出出力に基づいて所定個数の賞品玉を払い出すパチンコ機において、
賞品玉を貯留する上皿に発射すべき打球がなく且つ操作ハンドルからの操作出力がなくなったときに、前記入賞検出出力があることに基づいて警報信号を導出する警報信号導出手段と、該警報信号導出手段出力に基づいて警報音を発生する警報音発生手段と、を設けたことを特徴とするものである。
同じ目的を達成するために、本発明の請求項2においては、
遊技玉を借り受けるべき価値が記録されたカードを投入するカードユニット装置が付設され且つ入賞した入賞玉を入賞玉検出手段で検出し、その入賞検出出力に基づいて所定個数の賞品玉を払い出すパチンコ機において、
賞品玉を貯留する上皿に発射すべき打球がなく且つ前記カードの価値がなくなったときに、前記入賞検出出力があることに基づいて警報信号を導出する警報信号導出手段と、該警報信号導出手段出力に基づいて警報音を発生する警報音発生手段と、を設けたことを特徴とするものである。
【0006】
【作用】
賞品玉を貯留する上皿に発射すべき打球がなく遊技者が操作ハンドルから手を離したときに、入賞玉の存在によって警報信号導出手段から警報信号が導出されて警報音発生手段から警報音が発生されるので、遊技者に注意を喚起して未だ入賞がある旨を報知して遊技者が席を立つことを防止することができ、遊技者に不利益を与えることがない。
また、賞品玉を貯留する上皿に発射すべき打球がなくカードの価値がなくなったときに、入賞玉の存在によって警報信号導出手段から警報信号が導出されて警報音発生手段から警報音が発生されるので、遊技者に注意を喚起して未だ入賞がある旨を報知して新たなカードをカードユニット装置に投入する行為を防止することができ、遊技者に不利益を与えることがない。
【0007】
【実施例】
以下、図面を参照して、本発明の実施例について説明する。まず、図1及び図2を参照して、実施例に係るカードユニット装置40が付設されるパチンコ機1について説明する。本実施例におけるパチンコ機1は、カードユニット装置40と1対1対応するものであり、パチンコ機1の正面左側に位置するカードユニット装置40が当該パチンコ機1と一対をなしているものである。
【0008】
上記したパチンコ機1は、図1に示すようにパチンコ機1の正面構造において、額縁状に形成された前面枠2の開口に、金枠3が周設され、該金枠3には、ガラス扉枠4及び前面扉板5が開閉自在に装着されている。ガラス扉枠4の後方には、前記前面枠2の裏面に固着される取付枠を介して遊技盤6が着脱自在に装着されている。しかして、遊技盤6の表面には、図示しないが発射された打球で遊技を行う各種の遊技装置が配置されている。また、前記前面扉板5の表面には、上皿10が固着されている。また、前面枠2の下部には、発射位置の玉を遊技部へ打出すための操作ハンドル7と、上皿10に貯留できない余剰の賞品玉を溜める下皿8が設けられている。この下皿8には、灰皿9が一体的に設けられている。なお、操作ハンドル7には、周知のようにタッチスイッチ7aが設けられ、遊技者の手が触れることにより後述する打球発射装置34の打球モータ35の駆動回路を閉路するものである。また、本実施例において、タッチスイッチ7aは、後述するように警報音を発生させる際の要件の1つを構成するものである。
【0009】
ところで、前記上皿10には、3つの7セグメントLEDから構成される残額表示器11と、内部にLEDランプを内蔵した玉貸スイッチ12及び返却スイッチ13とが設けられている。残額表示器11は、後述するカードユニット装置40に投入された玉貸カードに記録された貸玉情報(本実施例においては、金額情報)の残額又は100円未満の端数を表示するものであり、玉貸スイッチ12は、遊技者が操作することにより前記残額表示器11に表示される金額の範囲内で且つ予め定められた金額単位に相当する貸玉の排出を要求する貸出要求信号を導出するためのものであり、返却スイッチ13は、遊技者が操作することによりカードユニット装置40に投入された玉貸カードを返却要求する信号を導出するものである。また、残額表示器11は、3つの7セグメントLEDで構成され、例えば、100円単位で残額が表示される。したがって、例えば、残額が5400円のときは、「54」と表示されるが、仮に100円以下の端数が残存しているときには、端数表示スイッチ42を操作することにより残額表示器11にその端数が表示されるようになっている。なお、残額表示器11を3つ以上の7セグメントLEDで構成して端数を含めたすべての残額を表示させるようにしてもよい。
【0010】
また、上皿10の下流端部には、上皿10に打球が残留しているか否かを検出する上皿スイッチ14が設けられており、打球が残留しているときには、ONとなり、残留していないときには、OFFとなる。更に、上皿10の上流側下部内側には、遊技状態に対応した効果音を発生すると共に、後述する警報音を発生するスピーカ15が設けられている。つまり、スピーカ15は、警報音発生手段を構成するものである。
【0011】
ところで、パチンコ機1の背面には、機構板16が開閉自在に設けられている。この機構板16には、周知のように発生した入賞玉を処理して所定個数の賞品玉を払い出すための各種の機構が設けられるものである。そこで、以下、機構板16の構成について図2を参照して説明する。図において、機構板16の中央には、ほぼ正方形状の中央開口17が開設され、遊技盤6の裏面に入賞球集合カバーを介して取り付けられる遊技制御回路基板ボックス18とセンター役物保護カバー19とが前記中央開口17から後方に突出する。遊技制御回路基板ボックス18の内部には、遊技盤6に設けられる入賞装置や図柄表示装置等の遊技動作を制御する遊技制御回路基板が収納され、また、センター役物保護カバー19は、遊技盤6のほぼ中央に設けられるセンター役物の後方突出部を覆うものである。
【0012】
ところで、機構板16の前面側下部には、発生した入賞玉を集合して一側に誘導する入賞玉集合樋20が形成され、該入賞玉集合樋20の末端に入賞玉スイッチ21と入賞玉排出ソレノイド22によって動作される玉切り揺動片23が設けられている。より詳細に説明すると、入賞玉集合樋20の末端に到着した入賞玉は、玉切り揺動片23の前端頭部に当接して停止される。そして、その停止した状態の入賞玉が入賞玉スイッチ21によって検出され、その入賞検出信号に基づいて後述する賞品玉払出装置27が駆動される。賞品玉払出装置27により所定個数の賞品玉が払い出されたことに基づいて導出される払出終了信号があったときには、入賞玉排出ソレノイド22が所定時間ONされて玉切り揺動片23を揺動させるので、前端頭部で停止されていた玉が玉切り揺動片23の凹部に受け入れられ、所定時間経過後にOFFとなったときに凹部に受け入れた入賞玉が下流側に排出される。以下、上記した動作を繰り返すことにより、次の入賞玉に対する賞品玉の払出動作が行われる。なお、入賞玉の種類毎に払出賞品玉数が異なる場合には、賞品玉数の少ない入賞玉に対応する記憶値があれば、それを優先的に払い出すようになっている。また、入賞玉の排出を上記のように玉切り揺動片23で揺動するのではなく、単に入賞玉通路を通過する入賞玉を検出して記憶するようにし、その記憶値に基づいて賞品玉払出装置27を駆動するようにしても良い。
【0013】
また、機構板16の背面側には、その上部に賞品玉を貯留する賞品玉タンク24が設けられ、該賞品玉タンク24の下方に貯留された賞品玉を複数列(2列)整列して機構板16の一側に導く賞品玉レール25が設けられている。賞品玉レール25の下流側には、ヘアピン状に屈曲したカーブレール26が接続されている。このカーブレール26の末端には、賞品玉払出装置27が接続されるが、この賞品玉払出装置27は、垂直状に形成される2条の賞品玉通路に臨むスクリュー状のローラー28と、該ローラー28を回転せしめる払出モータ29と、ローラー28によって払い出された賞品玉を検出するカウントスイッチ30と、ローラー28の回転位置を検出する位置センサー(図示しない)と、供給されるべき賞品玉の不足状態を検出する確認スイッチ31と、から構成されている。
【0014】
賞品玉払出装置27は、入賞玉に基づく賞品玉、及び後述するカードユニット装置40からの貸出要求に基づく貸玉を払い出すものであるが、これを順次説明すると、入賞玉スイッチ21によって入賞玉が検出されたときには、各入賞検出(例えば、5個払出、10個払出、15個払出)の状態を調べ、払出個数を設定し、払出モータ29を駆動する。すると、ローラー28の両側から交互に賞品玉が払い出され、払出個数に対応する払出モータ29の回転を位置センサで検出し且つ払出個数に対応する賞品玉をカウントスイッチ30が確認したときには、払出モータ29の回転駆動が停止される。次に、カードユニット装置40にカードが挿入されて残高があるという前提において、玉貸スイッチ12が操作されたときには、払出個数(例えば、25個)が設定され、払出モータ29を駆動する。すると、ローラー28の両側から交互に貸し球が払い出され、払出個数に対応する払出モータ29の回転を位置センサで検出し且つ払出個数に対応する貸玉をカウントスイッチ30が確認したときには、払出モータ29の回転駆動が停止される。
【0015】
ただし、ローラー28のやや上流側の賞品玉通路に臨むように設けられた確認スイッチ31がOFFとなっているときには、入賞信号及び貸出要求信号が導出されても払出モータ29は、駆動されない。しかし、打球発射装置34の打球モータ35の駆動は停止されないので、打球の発射を行うことができる。
【0016】
上記した賞品玉払出装置27によって払い出された賞品玉又は貸玉は、賞品玉排出通路32の途中に形成される上皿連通口33を通って前記上皿10に誘導され、該上皿10が満杯となったときに上皿連通口33の側方から溢れた賞品玉が下流側の賞品玉排出通路32によって下皿10に誘導されるようになっている。また、前記前面枠2の裏面下部には、打球モータ35を有する打球発射装置34が固着されている。
【0017】
更に、機構板16の裏面下部には、賞品玉排出制御基板36が設けられている。この賞品玉排出制御基板36は、前記入賞玉スイッチ21の検出信号、及び前記玉貸スイッチ12の操作信号に基づいて、所定個数の賞品玉又は所定個数の貸玉を排出すべく前記賞品玉排出装置22を駆動制御するもので、後に詳述するようにマイクロコンピュータ50を含む排出制御回路が形成されている。
【0018】
次に、上記したパチンコ機1に隣接して設けられるカードユニット装置40について説明する。カードユニット装置40は、図1に示すように、該カードユニット装置40が使用可能である旨を報知する使用可能ランプ41と、前記残額表示器11に端数を表示させる端数表示スイッチ42と、該カードユニット装置40と対応するパチンコ機1を支持する連結台表示ランプ43と、該カードユニット装置40に玉貸カードが投入されている状態であることを報知するカード挿入ランプ44と、玉貸カードを挿入するカード挿入口45とが表面側に臨むように設けられている。また、図示しないがカード挿入口45の背面には、挿入された玉貸カードを取り込んだり排出したり、あるいはカードに記録される情報を読み出したり書き込んだりするカード読取書込装置45a(図3のブロック図に表示)が内蔵されている。
【0019】
一方、カードユニット装置40の裏面には、図2に示すように、パチンコ機1に設けられるカード装置中継基板(図示しない)と接続するためのパチンコ機接続コネクタ46と、貸玉に係る売り上げ等を管理するカードシステム装置(図示しない)と接続するためのカードシステム接続コネクタ47と、電源線が接続される電源コネクタ48と、カードユニット装置40を制御するカードユニット制御基板49とが設けられている。なお、カード対応型でないパチンコ機の場合には、カードユニット装置40の代わりに通常の台間玉貸機がパチンコ機に隣接して配置される。また、カードユニット制御基板49には、後述するマイクロコンピュータ60を含む制御回路が形成されている。また、カードユニット制御基板49と前記賞品玉排出制御基板36との間で必要な信号、例えば、貸出要求信号や賞品玉排出終了信号や貸玉排出終了信号等のやり取りが行われ、更に、カードユニット制御基板49からは、遊技場に設置される遊技場管理コンピュータ70や、玉貸カードを発行しているカード会社に設置されるカード会社コンピュータ71に所定の売上信号が導出されている。
【0020】
そこで、図3を参照して賞品玉排出制御基板36、カードユニット制御基板49に形成される制御回路と管理コンピュータ70及びカード会社コンピュータ71との関係について簡単に説明する。まず、賞品玉排出制御基板36に形成される制御回路は、マイクロコンピュータ50と入出力回路51とを含んで構成される。マイクロコンピュータ50は、プログラムが内蔵されるROMや記憶領域を形成するRAM等を含んでいる。また、入出力回路51には、検出回路52を介して入賞玉スイッチ21、賞品玉確認スイッチ31、カウントスイッチ30、上皿スイッチ14、及びタッチスイッチ7aが接続されてそれぞれの信号がマイクロコンピュータ50に入力されると共に、駆動回路53〜55を介してソレノイド22、モータ29、スピーカ15がそれぞれ接続されてマイクロコンピュータ50から駆動信号が与えられている。
【0021】
一方、カードユニット制御基板49に形成される制御回路も同様に、マイクロコンピュータ60と入出力回路61とを含んで構成される。入出力回路61には、検出回路62を介して玉貸スイッチ12、返却スイッチ13、端数表示スイッチ42が接続されてそれぞれの信号がマイクロコンピュータ60に入力されている。また、駆動回路63を介して残額表示器11が接続されてマイクロコンピュータ60から駆動信号が与えられ、駆動回路64を介して使用可能ランプ41、連結台表示ランプ43、カード挿入ランプ44が接続されてマイクロコンピュータ60から駆動信号が与えられている。また、入出力回路61には、検出駆動回路65を介してカード読取書込装置45aが接続されており、投入された玉貸カードに記録される情報信号等をマイクロコンピュータ60との間でやり取りしている。更に、入出力回路61は、前記入出力回路51と電気的に接続され、前記したように相互のコンピュータ間で必要な信号等をやり取りするようになっている。更に、上記したマイクロコンピュータ60の入出力回路61から遊技場管理コンピュータ70及びカード会社コンピュータ71に貸出要求信号及び排出終了信号に基づいて導出される売上信号が入力される。なお、少なくとも遊技場管理コンピュータ70には、賞品玉払出制御基板36のマイクロコンピュータ50から売上信号が入力されるようにしても良い。
【0022】
次に、上記した賞品玉払出制御基板36のマイクロコンピュータ50によって制御される動作のうち、警報音発生の動作について図4を参照して説明する。本実施例において、警報音を発生する状態として、上皿10に発射すべき打球がない場合であって入賞記憶があるときに遊技者が操作ハンドル7から手を離したとき、上皿10に発射すべき打球がない場合であって入賞記憶があるときにカード残額が「0」になっているとき、であり、前者の状態を図4(A)のフロー図で示し、後者の状態を図4(B)のフロー図で示す。
【0023】
まず、図4(A)において、ステップ10で上皿スイッチ14がOFFであるか否かが判別され、OFFとなっていなければ、以下の処理を実行することなく警報音発生サブルーチンは終了するが、OFFとなっているときには、ステップ20でタッチスイッチ7aがOFFとなっているか否かが判別される。タッチスイッチ7aがOFFとなっていないときには、以下の処理を実行することなく警報音発生サブルーチンは終了するが、OFFとなっているときには、ステップ30で入賞玉スイッチ21が入賞玉を検出しているか否かが判別される。入賞玉が検出されていないときには、以下の処理を実行することなく警報音発生サブルーチンは終了するが、入賞玉が検出されているときには、ステップ40でスピーカ15から警報音を発生する。これにより、遊技者に注意を喚起して未だ入賞がある旨を報知して遊技者が席を立つことを防止することができ、遊技者に不利益を与えることがない。なお、警報音としては、単なる効果音でもよいが、「まだ、にゅうしょうがあります」という音声であってもよい。また、警報音を発生するスピーカも遊技に係る効果音を発生するものを兼用するのではなく、独立して設けても良い。
【0024】
次に、図4(B)において、ステップ100で上皿スイッチ14がOFFであるか否かが判別され、OFFとなっていなければ、以下の処理を実行することなく警報音発生サブルーチンは終了するが、OFFとなっているときには、ステップ110でカード残額が「0」となっているか否かが判別される。カード残額が「0」となっていないときには、以下の処理を実行することなく警報音発生サブルーチンは終了するが、「0」となっているときには、ステップ120で入賞玉スイッチ21が入賞玉を検出しているか否かが判別される。入賞玉が検出されていないときには、以下の処理を実行することなく警報音発生サブルーチンは終了するが、入賞玉が検出されているときには、ステップ130でスピーカ15から警報音を発生する。これにより、遊技者に注意を喚起して未だ入賞がある旨を報知して新たなカードをカードユニット装置40に投入する行為を防止することができ、遊技者に不利益を与えることがない。
【0025】
以上、実施例に係るパチンコ機1の構成及び作用について説明してきたが、本実施例によれば、賞品玉を貯留する上皿10に発射すべき打球がなく遊技者が操作ハンドル7から手を離したときに、入賞玉の存在によってマイクロコンピュータ50から警報信号が導出されてスピーカ15から警報音が発生されるので、遊技者に注意を喚起して未だ入賞がある旨を報知して遊技者が席を立つことを防止することができ、遊技者に不利益を与えることがない。また、賞品玉を貯留する上皿10に発射すべき打球がなくカードの価値がなくなったときに、入賞玉の存在によってマイクロコンピュータ50から警報信号が導出されてスピーカ15から警報音が発生されるので、遊技者に注意を喚起して未だ入賞がある旨を報知して新たなカードをカードユニット装置40に投入する行為を防止することができ、遊技者に不利益を与えることがない。なお、警報音と同時に視覚的に上記した注意喚起を行うようにすれば、より効果的である。
【0026】
なお、上記実施例では、パチンコ機1にカードユニット装置40を付設したものを示したが、カードユニット装置40が付設されていないパチンコ機においても、入賞玉をセンサで検出する形式ののものであれば、図4(A)に示す制御は可能である。また、上記した実施例では、パチンコ機1とカードユニット装置40とを別体にしたものを示したが、カードユニット装置をパチンコ機内に一体的に組み込んだものでも良い。更に、カードとしては、磁気カードであってもICカードであっても良いが、ICカードである場合には、遊技者が獲得した賞品玉数を記憶させておいて、次回の来店時に使用できるようにしても良い。
【0027】
【発明の効果】
以上、説明したところから明らかなように、本発明においては、賞品玉を貯留する上皿に発射すべき打球がなく遊技者が操作ハンドルから手を離したときに、入賞玉の存在によって警報信号導出手段から警報信号が導出されて警報音発生手段から警報音が発生されるので、遊技者に注意を喚起して未だ入賞がある旨を報知して遊技者が席を立つことを防止することができ、遊技者に不利益を与えることがない。また、賞品玉を貯留する上皿に発射すべき打球がなくカードの価値がなくなったときに、入賞玉の存在によって警報信号導出手段から警報信号が導出されて警報音発生手段から警報音が発生されるので、遊技者に注意を喚起して未だ入賞がある旨を報知して新たなカードをカードユニット装置に投入する行為を防止することができ、遊技者に不利益を与えることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る一対のパチンコ機とカードユニット装置の正面図である。
【図2】実施例に係る一対のパチンコ機とカードユニット装置の背面図である。
【図3】カードユニット制御基板に形成される制御回路と賞品玉払出制御基板に形成される制御回路と管理コンピュータとの関係を示すブロック図である。
【図4】賞品玉払出制御回路によって制御される動作を示すフロー図である。
【符号の説明】
1 パチンコ機
7 操作ハンドル
7a タッチスイッチ
10 上皿
14 上皿スイッチ
15 スピーカ
21 入賞玉スイッチ
27 賞品玉払出装置
36 賞品玉払出制御基板
40 カードユニット装置
49 カードユニット制御基板
50 マイクロコンピュータ
Claims (2)
- 入賞した入賞玉を入賞玉検出手段で検出し、その入賞検出出力に基づいて所定個数の賞品玉を払い出すパチンコ機において、
賞品玉を貯留する上皿に発射すべき打球がなく且つ操作ハンドルからの操作出力がなくなったときに、前記入賞検出出力があることに基づいて警報信号を導出する警報信号導出手段と、該警報信号導出手段出力に基づいて警報音を発生する警報音発生手段と、を設けたことを特徴とするパチンコ機。 - 遊技玉を借り受けるべき価値が記録されたカードを投入するカードユニット装置が付設され且つ入賞した入賞玉を入賞玉検出手段で検出し、その入賞検出出力に基づいて所定個数の賞品玉を払い出すパチンコ機において、
賞品玉を貯留する上皿に発射すべき打球がなく且つ前記カードの価値がなくなったときに、前記入賞検出出力があることに基づいて警報信号を導出する警報信号導出手段と、該警報信号導出手段出力に基づいて警報音を発生する警報音発生手段と、を設けたことを特徴とするパチンコ機。
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