JP3619033B2 - 車載用ラジオテレビ受信装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、自動車に搭載され、アンテナに接続されたチューナ装置でテレビ放送及びラジオ放送等を受信してオーディオ装置で再生するための車載用ラジオテレビ受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
カーラジオ、カーステレオと呼ばれるカーオーディオあるいはカーテレビ(一般にカーテレビを含めてカーオーディオという)のように、ラジオテレビ放送電波を受信する車載用ラジオテレビ受信装置は、エレクトロニクスの進歩で年々技術革新が行われている。そして、音楽再生用のカセット、CD、MD再生装置やカーナビゲーションの技術と結合されて、その製品形態も様々に変化している。
【0003】
図33は、最近の車載用カーオーディオおよびカーナビゲーション複合製品の外観形状を示したものである。図33(a)中の符号1はAM/FMラジオで、筐体の外形寸法は奥行2が155mm、幅3が178mm、高さ4が50mmの大きさである。このサイズは、ドイツ国のDIN規格からきており、一般にこの大きさを1DINサイズという。AM/FMラジオ1の前面5の部分には受信周波数や放送局名を表示する液晶表示器6や音量音質などを調整するボリュームツマミ7や、選局などに使われる押釦ツマミ8等を設けている。
【0004】
図33(b)中の符号9は、前述のAM/FMラジオ1にカセット再生装置やCD再生装置あるいはMD再生装置などが合体されたAM/FMデッキと呼ばれるカーステレオである。AM/FMデッキ9の前面には、CDなどの音楽記録媒体の挿入口10や表示器6が設けられており、この表示器6には、挿入光10内の音楽記録媒体における曲目の番号や早送り・巻戻しなどの動作を示す表示機能が追加されている。
【0005】
図33(c)中の符号11はカーテレビであって、前述のAM/FMラジオ1と同じ1DINサイズの筐体にテレビ画面を表示する表示器12が収納され、テレビ放送の視聴を行うときには、表示器12が自動的に筐体の前面13からせり出して起立するようになっている。
【0006】
図33(d)中の符号14は、一体型オーディオと呼ばれるラジオテレビステレオ再生装置で、その奥行15が155mm、幅16が178mm、高さ17が100mmの2DINサイズ筐体に一体的に収納され、前面18に表示器20や選択スイッチ21、あるいはボリュームツマミ22などを一体化した表示パネル19が開閉自在に取り付けられている。カセットテープやCDをラジオテレビステレオ再生装置14に挿入して使用するときは、表示パネル19に設けられたツマミ(図示しない)などで当該表示パネル19を開操作して前面18を開放させ、この前面18内の挿入口(図示しない)にCDやカセットテープ等を挿入するようになっている。
【0007】
図33(e)中の符号23は、前述の一体型オーディオ(ラジオテレビステレオ再生装置)14にカーナビゲーション装置が結合された製品で、2DINサイズに設計されているが、スペース的な面から、ラジオテレビ受信回路部をチューナボックス27として分離したものである。カーナビゲーション画像やテレビ画像を表示する表示器25が製品23の本体から分離されて、車室内のダッシュボードの上部に単独で設置される場合が多い。このことを考慮して、表示器25の筐体前面部に音楽用のパックなどの挿入口や操作スイッチを設けることが多い。
【0008】
これら製品1,9,11,14,23のオーディオ再生出力は、ワット数から言うと、15W×2チャンネルから40W×4チャンネルと幅が広いが、特にカーオーディオマニア層になると、この出力では不満であり、図33(f)に示したようなパワーアンプ28に対して、図33(g)のようなスピーカ30を別に購入してトレードインし、出力50W×2チャンネル+出力100W×2チャンネルといったハイパワーにグレードアップしたり、パワーアンプ28(図33(g))の前段に図33(h)のようなイコライザー29または疑似音場を創造する音響装置(DSP:デジタルシグナルプロセッサ)を接続して音質の演出を行っている。
【0009】
これら従来のカーオーディオやカーナビゲーションの装置において、ラジオとテレビ受信機能に着目すると、その技術は1980年代初期まで主流であった可変インダクタンスコイル方式による押釦μ同調器やモータ駆動オートチューナのメカニズム技術から電子チューナという半導体技術に置き換わり、高周波技術として重要な同調回路から検波出力段までをチューナパックという一塊の部品にする技術が1990年初期に完成し、そしてカーアンテナも、従来のポールアンテナからリヤーウインドガラスにプリントされたガラスアンテナに置き代わり、基本的な技術形態は1997年にはでき上がってきた。
【0010】
図34は従来のAMラジオ受信機の回路ブロック図であって、特に、ラジオ放送電波をカーラジオが受信してスピーカーで音を聞くまでの回路的機能要素を示したものである。
【0011】
図34中の符号31は、ガラスアンテナの給電点からアンテナ信号を導くシールド同軸線である。日本国内におけるAMラジオ放送は531kHzから1629kHzの搬送波に9kHzの放送情報をAM変調して送信している。この電波をリアガラス等に敷設されたガラスアンテナで受信するが、受信電波が弱いと、ガラスアンテナ給電点(シールド同軸線31の端部)から出力する電力が小さくなってしまい、雑音に負けて放送電波を受信しにくくなる。特に、一般のAM受信機は、大体25dBμV以上で正常に性能が出せるように設計されている。また、アンテナインピーダンスは75Ωで設計されている。このため、アンテナインピーダンスが異なるとアンテナ電力のロス(アンテナ給電ロス)が大きくなって所定の入力を満足しなくなる。
【0012】
符号32は上記のアンテナ給電ロスをカバーするために、その信号を増幅して75Ωにマッチングをとるための増幅マッチング回路である。アンテナ信号を増幅するには、市場一般技術であるトランジスタ増幅回路や高周波増幅用ICを使用するのが一般である。インピーダンスのマッチング補正には、コイルを直列に入れたりコンデンサを並列に入れて補正する。尚、常にマッチングが取れていてゲインも規定以上の場合であれば、かかる増幅マッチング回路32は必要ない。
【0013】
アンテナで誘起された種々の放送周波数は、高周波増幅回路で増幅されて同調回路で希望する放送局の周波数1波に選択され、更に中間周波数IFという450kHz固定周波数に変換される。アンテナ(ANT)同調回路33、高周波増幅回路34、RF同調回路35、ミキサ回路36、IF同調回路37、局部発振(局発)回路38及びPLL回路(VCO)39がこれらの働きを行う。
【0014】
中間周波数IFである450kHzはIF増幅回路40で増幅されて次の検波回路41を通過して低周波に変換される。すなわち、この時点で搬送波が除かれて放送情報の音の信号のみになるわけである。
【0015】
アンテナ給電点(シールド同軸線31の端部)からこの検波段(検波回路41)までを一般に「チューナ装置」と呼んでいる。しかしAMノイズキャンセラ42のノイズ分を削除し、プリアンプ43で一定のレベルに増幅する回路まで含めて「チューナ装置」ということもある。
【0016】
チューナ装置からの出力は、音質を変化選択できる音質制御回路44に通され、音量コントロール回路45で好みの音量にレベリングされてメインアンプ46を通じて拡声され、スピーカ47で音声となって耳に聞こえる。
【0017】
一般に、プリアンプ43または音質制御回路44以降を「オーディオ装置」という。
【0018】
ここで、PLL回路39での選択周波数(選択放送局)コントロールや音質音量制御およびキー操作49によるコントロールは、CPUを備えたコントロールマイコン48が行い、表示器50に周波数や放送局名・各種インジケータなどの動作状態情報などを表示する。したがって、当該コントロールマイコンは、チューナ装置のみならず、オーディオ装置のコントロールや表示も行っている。
【0019】
図35はFMラジオ受信機の回路ブロック図である。
【0020】
図35中の符号51はガラスアンテナの給電点からアンテナ信号を導くシールド同軸線である。日本国内におけるFMラジオ放送は76.0MHzから90.0MHzの搬送波に100kHzの放送情報をFM変調して送信している。この電波をガラスアンテナで受信するのであるが、AM放送と同じく受信電波が弱いと、ガラスアンテナ給電点(シールド同軸線51の端部)から出力する電力が小さくて雑音に負けてしまう。一般の受信機は、大体8dBμV以上で正常に性能が出せるように設計されている。また、アンテナインピーダンスは75Ωで設計されているので、アンテナインピーダンスが異なるとアンテナ電力のロスが大きくなって所定の入力を満足しなくなる。そこで、図34のAMラジオ受信機と同様に、増幅マッチング回路52によって信号を増幅して75Ωにマッチングをとり、アンテナ給電ロスをカバーするようにしている。尚、マッチングが取れていてゲインも規定以上なら増幅マッチング回路52は必要ない。
【0021】
アンテナで誘起された種々の放送周波数は、高周波増幅回路55で増幅されて同調回路で希望する放送局の周波数1波に選択され、固定周波数である中間周波数IFに変換される。アンテナ(ANT)同調回路54、高周波増幅回路55、RF同調回路56、ミキサ回路57、IF同調回路58、局部発振回路59及びPLL回路60がこれらの働きを行う。
【0022】
IF増幅回路61で中間周波数を増幅して検波回路62で検波して低周波に変換する点は、図34のAMラジオ受信機と同じであるが、検波回路62の雑音レベルをアンテナ切替回路53に戻している点が異なる。これはFMのアンテナを複数用意して一番良い状態のアンテナを選択するダイバーシティアンテナ技術を採用しているためであり、アンテナ切替回路53がそれを行っている。一般に、カーラジオは、放送電波の電界強度が激変する空間を移動するのが常である。電界強度が激変するのは、電波が届かない場所とか、建物等から反射する電波と直接波の干渉(マルチパス妨害)によって、空間的な位置で強い電波や弱い電波の場所が存在する。特にFM放送はこの問題についてAM放送より弱い。そこで、FM用のアンテナを2本、位置を異にして設置し、一方のアンテナが弱い電波のポイントにいたとき、他のアンテナは強い電波のポイントにいる確率が高いことを利用して、このアンテナを切替えるアンテナダイバーシティ技術がアンテナ切替回路53の機能である。検波回路62の検波した雑音レベルを監視して、もし所定のレベル以上になったら、アンテナをもう一方のアンテナに切替えて、その雑音レベルを測定し、レベルが低ければそのアンテナに切替えることにより、良質の情報を得ることができる。
【0023】
図35中の符号63はFMノイズキャンセラで、AMノイズキャンセラ42(図34)と原理は異なるが、ノイズ成分を打ち消す機能はAMと同じである。
【0024】
FM放送はステレオ放送が主であり、検波段階ではL成分とR成分が分かれていないので、マルチプレックス回路(MPX)64で右チャンネルと左チャンネルに分けてステレオとする。
【0025】
尚、図35中の符号65〜72は図34のAMラジオ受信機の各要素43〜50と同様の機能を有するものである。
【0026】
図36は、テレビ受信機のブロック図である。
【0027】
国内におけるテレビ放送の周波数は、VHF帯のローとハイ及びUHF帯を使用している。第1チャンネルから第3チャンネルまでは、映像周波数が91.75MHzから103.25MHzの6MHzステップ、音声は95.75MHzから107.75MHzのVHFローを使用している。また、第4チャンネルから12チャンネルまでは、映像周波数が171.25MHzから217.25MHzの6MHzステップ、音声は175.75MHzから221.75MHzのVHFハイを使用している。さらに、第13チャンネルから第62チャンネルまでは、映像周波数が471.25MHzから765.25MHzの6MHzステップ、音声は475.75MHzから769.75MHzのUHF帯を使用している。
【0028】
回路的には、上述のように広範囲の周波数のためVHFとUHFに分けて同調回路を構成している。
【0029】
図36中のアンテナ給電用シールド同軸線73、増幅マッチング74及びアンテナ切替75は前述のAMラジオ受信機(図34)及びFMラジオ受信機(図35)の各要素31,32,51,52,53と同様の機能を有するものである。ただし、FMのアンテナは2本で切替えるが、テレビのアンテナは4本のアンテナを使用した4ウェイアンテナダイバーシティ方式を採用する場合が多い。
【0030】
放送周波数選択から中間周波数変換までの機能を有する各種回路要素76〜82,84〜90は、取り扱う周波数の関係で、PLL回路82に供給する電圧を最高40V程度に設定する必要があるため、電源回路(図示しない)にはDC−DCコンバータを内蔵して12Vを昇圧して供給する。IF増幅回路83の中間周波数からフィルターを通じて映像中間周波数58.75MHzと音声中間周波数54.25MHzに分解された映像信号は、映像検波回路91で低周波に変換された後に映像増幅回路92で増幅され、画質制御回路93を経てディスプレイ94に映像を表示する。
【0031】
音声信号は音声検波回路95で低周波に変換され、FMノイズキャンセラ96を通過してからFM用マルチプレクサ回路(MPX)97でステレオ信号に変換され、その後はFMラジオと同じように、プリアンプ98、音質制御回路99、音量制御回路100、メインアンプ101及びスピーカ102からなるオーディオ装置で処理されて音声を耳で聞くことができるようにする。
【0032】
図37は、図34のAMラジオ受信機と図35のFMラジオ受信機とを合体したAM/FMラジオ1(図33)の内部の回路構成を示すブロック図である。
【0033】
MPX64でステレオ音声信号に変換されたFMラジオ信号とAMノイズキャンセラ42でノイズ成分が除去されたAMラジオ信号は、選択回路106で選択されてオーディオ装置(107〜111)にてオーディオ信号に変換される。
【0034】
それらをコントロールするのがコントロールマイコン112で、押ボタンスイッチ113でのキー操作による種々の動作をコントロールしたり、表示器114に必要な動作情報などを表示することができる。
【0035】
以上の機能要素31〜114により従来のラジオテレビ受信装置が構成されるが、これらの機能要素31〜114は、製品の筐体という形で種々に分割される。
【0036】
従来において、車載用ラジオテレビ受信装置がどのように分割されていたかを示したものが図38と図39である。
【0037】
図38は、図34〜図37に示したアンテナ同調回路33,54,76,84から検波回路41,62,91,95またはプリアンプ98,107までを、チューナ本体部118として一つの筐体にユニット化し、ガラスアンテナ給電用シールド同軸線115と、アンテナ増幅及び/またはインピーダンスマッチング回路を内蔵したアンテナアンプ部116と、FMアンテナやテレビアンテナのように複数のアンテナを用意したアンテナダイバーシティ方式として使用するアンテナセレクタ117とをチューナ本体部118から別途に分離し、またチューナ本体部118に、オーディオ機能としてのアンプ部119を介してスピーカ120を接続した構成となっている。
【0038】
通常、アンプ部119は、アンプのみならずカセットやCDあるいはMDなどの音楽再生装置を一緒にするとともに、表示関係も、個別の商品企画に合わせて商品価値を創出すべく、マイコンが動作するソフトウェアプログラムにおいて、表示の機能仕様に工夫を凝らして作られている。
【0039】
また、図39は、図38中のチューナ本体部118とアンテナセレクタ117とを1個のチューナ本体部121に内蔵してユニット化した構成を表している。
【0040】
図39中の符号115は、図38中の同符号要素と同様のガラスアンテナ給電用シールド同軸線であるが、この同軸線115は、微弱なアンテナ電力を導くものであるから短いほどロスは少なくなる。しかし、一般にガラスアンテナはリヤーガラスにプリントされ、その給電点はリヤーガラスの両サイドにあるので、アンテナ給電シールド同軸線115をその給電点に接合してトランクルームやフロントダッシュボードの近くまで引き回すことから、一般的には給電点の近くにアンテナアンプ部116を接続して増幅してから引き回すのが望ましい。そのため、アンテナ本数が多い時は、アンテナアンプ部116とアンテナセレクタ117を一緒にユニット化する方法も取られている。
【0041】
最近では、図33(a)〜(h)で説明したように、製品形態も種々変化しており、特に一体型オーディオにカーナビゲーションが結合された製品23のように、2DINサイズにラジオ・ステレオ・ナビゲーション等を一体化するにはサイズ的な制約が出るため、最近ではラジオやテレビのチューナ装置を別体のワンボックスにする傾向がある。
【0042】
図40は、ラジオテレビチューナワンボックス(図33(d)に示したラジオテレビステレオ再生装置)のチューナ装置の回路ブロックを説明する図である。
【0043】
図40のテレビ回路ブロックの映像検波部91からは映像信号が接続線124を通じて出力される。
【0044】
そして、テレビの音声信号は、音声検波部97bを通じて、ラジオのFM用MPX97aからのステレオ信号と、AMノイズキャンセラ42からのAM信号とが入力される音声選択回路122にインプットされ、この音声選択回路122で音声が選択されて通信線125を通じて出力される。
【0045】
これらの制御は通信線127を通じてオーディオ装置(図37中の符号107〜111参照)と通信するコントロールマイコン126で行われる。このコントロールマイコン126は、ラジオテレビステレオ再生装置内のPLL回路39,60,82,90を周波数選択でコントロールする他、受信周波数の状態や、FM/AM電波の強弱によって受信回路を切替える信号等の送受信を行ったり、ステレオ/モノラルあるいは二カ国語受信状態などのモード切替を指示したり、動作のステータスをオーディオ装置(図37中の符号107〜111参照)のオーディオマイコン(図示しない)と通信したりする。オーディオマイコンとの機能制御の切り分けはいろいろあるが、一般的にはオーディオ装置(図37中の符号107〜111参照)のプリセットキーの周波数記録や、オートプリセット機能あるいはオートスキャン機能、ラストメモリー機能などは、チューナ装置のコントロールマイコン126に分担させ、オーディオ装置(図37中の符号107〜111参照)からは動作の要求をするだけでチューナ装置のコントロールマイコン126が選局したり、バンドを切替えたり、表示器(図33(e)中の符号25)に放送局を表示できるようにしている。
【0046】
図41は、自動車のリヤーガラス周辺のガラスアンテナと給電点、及びシールド同軸線とアンテナアンプ部の関係を示した図である。
【0047】
図41において、リヤーガラス129にはAM/FMメインアンテナ130、テレビサブアンテナ131、テレビメインアンテナ132、テレビ/FMサブアンテナ133、テレビサブアンテナ137の5本のアンテナからそれぞれリヤーガラス両側に給電点が出ており、これらにシールド同軸線138,139,140が接続されている。そしてシールド同軸線138,139,140の途中には、AM/FMアンテナアンプ部134及びテレビアンテナアンプ部135,136が接続されている。
【0048】
各アンテナ130,131,132,133,137で誘起した放送電波は、アンテナ給電点からシールド同軸線138,139,140でチューナ装置(図40)まで導かれるのであるが、途中のアンテナアンプ部134,135,136で増幅及び/またはインピーダンスマッチングを行っている。
【0049】
図42は、自動車141中に、アンテナ、シールド同軸線、アンテナアンプ部、チューナ装置、オーディオ装置及びスピーカがどのように配置されているかを表した説明図である。図42中の符号142は前席、符号143は後席、符号144はハンドル、符号155はダッシュボード、符号146はダッシュボードに取り付けられたオーディオ装置、符号147はリヤーガラス、符号148はガラスにプリントされたガラスアンテナ、符号149,150は給電点からのシールド同軸線、符号151はシールド同軸線149,150の中間に取り付けられたアンテナアンプ部、符号152はチューナ装置、符号153はチューナ装置152からオーディオ装置146に結線されるハーネス、符号145はフロントスピーカ156とオーディオ装置146を接続するハーネス、符号155はリヤースピーカ157とオーディオ装置146を接続するハーネスをそれぞれ示している。
【0050】
図43は、前述の図42の取付で説明されたチューナ装置152について、アンテナ164〜169、シールド同軸線170〜175、アンテナアンプ部151、アンテナセレクタ163及びチューナ本体部158について説明した図である。チューナ本体部158(図38中の符号118に相当している)とアンテナセレクタ163(図38中の符号117に相当している)は、AM/FMシールド同軸線159、アンテナセレクタ信号線160、テレビシールド同軸線161及びアンテナセレクタ信号線162により接続されている。そして、アンテナセレクタ163は、各アンテナから導かれる放送周波数を選択して、チューナ本体部158から信号線160,162を通じて送られてくるセレクタ信号でアンテナの切替を行う。このアンテナセレクタ163には、アンテナ164〜169にそれぞれ接続される複数のシールド同軸線170〜175が接続されているが、このうちの一部のシールド同軸線170,171には、信号のロスを緩和するためにアンテナアンプ部151が接続され、このアンテナアンプ部151で信号の増幅が行われる。チューナ本体部158には電源供給線177,178が接続されていて所定の電源回路から各回路へ電源が供給される。
【0051】
またチューナ本体部158の音響や映像信号は、通信線176を通して出力され、チューナ本体部158のコントロールマイコン(図37中の符号112に相当している)は、通信線179を使ってオーディオ装置(図37中の符号107〜111に相当している)のオーディオマイコン(図示しない)に接続されている。
【0052】
図44は、アンテナセレクタ(図43中の符号163)が内蔵されるチューナ本体部180を示したもので、各アンテナ181に対応してアンテナアンプ部182がそれぞれ接続され、シールド同軸線183を通じてチューナ本体部180に接続されている。
【0053】
このように、チューナ装置(図42中の符号152及び図40参照)とオーディオ装置(図42中の符号146及び図37中の符号107〜111参照)とが互いに分離された車載用ラジオテレビ受信装置において、これら全体のシステムをコントロールするマイコンは、通常はオーディオ装置(図42中の符号146)に置かれて、チューナ装置(図42中の符号152)をスレーブとして使用するのが一般的である。
【0054】
チューナ機能に関するオーディオ装置146とチューナ装置152の行う主要なコントロール機能を表したのが図45である。図45において、コントロールマイコン184は、チューナ装置(図42中の符号152)とオーディオ装置(図42中の符号146)の分担を明確にしていない。その理由の多くは、スペース的に収納できない問題が起因となってチューナ装置を別体にするのが大きな理由のため、新車種やオーディオの新商品企画などが決まると、それに最適な仕様を考え、マイコンによるコントロール機能は通信仕様でどちらの側にでも持たせられるので、チューナ装置152(図42)にオーディオ装置146(図42)の機能を含めても機能上は全く問題ないからである。
【0055】
図45において、コントロールマイコン184は、基本的にキー入力管理185と表示管理186を行う。そしてアンテナ選択201やPLL回路管理202あるいは外部との通信管理187や電源管理188を行う。
【0056】
特にスイッチングを行う際にその切替ノイズが生じて、オーディオ信号などに漏れるので消音に係るミューティング管理189も行う。
【0057】
キー入力管理185は、チューナ装置分のDX/LO切替190、AM・FM・テレビ等のバンド切替191、強制モノラル切替192といったモード切替、マニュアルチューニングで1ステップ毎にアップまたはダウンする周波数の変更193、放送周波数を受信するように周波数を変化させて、受信時にその周波数に固定するシークチューニング194、プリセット釦の何番目にどの放送周波数を記録したかを管理する釦プリセット機能195、自動的に周波数の低い順から放送電波を受けて、受信した周波数を所定のプリセット釦に記録させるオートプリセット機能196、各種オーディオコントロール機能197、映像のカラーや明るさなどを調整する映像コントロール機能198、及び二カ国語切替のモード切り替えを行う機能199等を有している。また、上記の各種操作193,194,195の操作では周波数選択200も同時に行われる。
【0058】
また、表示管理186は、チャンネル表示204、周波数あるいは放送局名表示205、高速道路などの交通情報(TRA)の表示206、ステレオ表示207、二カ国語表示208、電界強度切替DX/LO表示209、バンド表示210、テレビ画像などの表示211、及びタイトルや音質等をグラフィックに表示する各種のオーディオ表示212等の各種機能を有している。
【0059】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、今後の車載用ラジオテレビ受信装置を考える場合、上記した従来のラジオテレビ受信装置のほかに、デジタル放送、多機能ナビゲーション、有料道路自動料金徴収システム(ETC)、障害物検知レーダー、路車間通信装置、車車間通信装置等が近い将来カーエレクトロニクスシステムとして搭載されることが十分予測できる。この場合、限られた車載スペースでは当然それらの機器を車にどのように設置するかという問題が出てきて、従来のチューナ装置はどこか空いたスペースに追いやられると考えられる。
【0060】
ここで、従来のチューナ装置は1DINサイズあるいは2DINサイズといった車載オーディオ装置のサイズに収納できない理由から止むを得ず別体にし、対象車種のアンテナ仕様や通信方式によって決まるコントロールマイコン仕様に最適化の方向で開発されることが多く、結果的に他の新車種には別の新しいチューナ装置が用意されるといった効率の悪い開発投資が行われていた。
【0061】
さらに、チューナ装置152(図42)の心臓技術はAM、FM、テレビ共に安定したチューナパック部品として市販されているが、カーオーディオの新製品開発設計の世界では、企画される商品毎にチューナパック部品の設置位置を微妙に変えてその回りにオーディオ装置品や回路を構築するが、その開発工数の大半はチューナパックの使い方による感度問題やノイズ対策に工数を消費するところが多く開発工数の浪費を招いていた。
【0062】
また、従来のチューナ装置は、アンテナ給電点から導かれるシールド同軸線31,51,115,138,139,140,150,159,161,170〜175,183の接続として高周波コネクタを内蔵するが、自動車に使用されるコネクタは、カーメーカの作業環境を考慮した規格が設定されている。すなわち、ライン上で作業者が誤って足で踏む可能性があるために頑丈に作らなければならない。そのために高周波コネクタは概して大きなサイズで、その大きさのためにチューナ装置の外形寸法を大きくしていた。
【0063】
さらに、リヤーガラスのガラスアンテナが主流になりつつある自動車アンテナにおいて、給電点はそのガラスの両サイドが多く、その近辺に従来のチューナ装置のサイズでは大きすぎて設置することができないため、チューナ装置をトランクルーム等に設置し、給電点近くに増幅やインピーダンスマッチングをとるアンテナアンプ部116,134〜136,151,182を設置して長いシールド同軸線でアンテナ給電点とチューナ装置を接続している。そのためにアンテナアンプ部116,134〜136,151,182に電源線を接続したり、長いシールド同軸線31,51,115,138,139,140,150,159,161,170〜175,183を引き回したりしなければならず、取付工数やコストが高く付いていた。
【0064】
また、カーオーディオからチューナ装置152とオーディオ装置107〜111,146に分離する主な理由が取付スペースに起因するため、システムを制御するコントロールマイコン184の機能仕様は一つのマイコン回路を二つに分けてそのマイコン間を通信で接続するだけであるから、チューナ装置152側のコントロールマイコンに、商品企画で決まるキー操作の管理や制御を分担させたり、表示情報管理を行わせたりする。この場合、チューナ装置152は商品企画によって決まるため、チューナ装置の標準化を阻害していた。
【0065】
そこで、この発明の課題は、開発費用の浪費を防止できる車載用のラジオテレビ受信装置を提供することにある。
【0066】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明では、アンテナに接続されたチューナ装置でテレビ放送及びラジオ放送等を受信してオーディオ装置で再生するための車載用ラジオテレビ受信装置であって、前記チューナ装置は、様々な仕様の前記アンテナに個別に対応して設計されて当該アンテナを通じて高周波信号を受信するアンテナ接合部と、前記アンテナと、様々な前記アンテナの仕様に拘わらず共通して設計されて、前記アンテナ接合部を通じて得られた前記高周波信号を選択して低周波に変換処理するチューナ本体部とを備え、前記アンテナ接合部及び前記チューナ本体部は、所定の接続手段により着脱自在に接続されるものである。
【0067】
請求項2記載の発明では、前記アンテナ接合部は、前記アンテナを通じて受信した前記高周波信号の増幅と、前記アンテナのインピーダンスの調整との少なくとも一方を行う信号調整回路を有するものである。
【0068】
請求項3記載の発明では、前記アンテナ接合部は、前記アンテナの給電点の数だけ設けられたシールド同軸線を通じて前記アンテナに接続されるものである。
【0069】
請求項4記載の発明では、前記アンテナ接合部は、前記アンテナを通じて受信した前記高周波信号を増幅する信号調整回路を有し、前記接続手段は、シールド同軸線の数に対応して設けられた高周波コネクタを含むものである。
【0070】
請求項5記載の発明では、前記アンテナ接合部は、前記アンテナのインピーダンスの調整を行う信号調整回路を有し、前記接続手段は、前記チューナ本体部から前記アンテナ接合部に電源を供給するするための電源コネクタを含むものである。
【0071】
請求項6記載の発明では、前記アンテナ接合部及び前記チューナ本体部は、所定の固定手段により着脱自在に固定されるものである。
【0072】
請求項7記載の発明では、前記固定手段は、前記アンテナ接合部及び前記チューナ本体部の少なくともいずれか一方の筐体に一体的に形成されたブラケットと、前記ブラケットに形成された穴を通じて前記アンテナ接合部及び前記チューナ本体部のうちの他方に係止される固定具とを備えるものである。
【0073】
請求項8記載の発明では、前記チューナ本体部は、外部の所望のFM受信機にFMアンテナ信号を出力するFMアンテナ信号分波回路を有し、且つ、当該チューナ本体部の筐体に、前記FMアンテナ信号を出力するための端子が設置されたものである。
【0074】
請求項9記載の発明では、前記FMアンテナ信号分波回路は、FMアンテナ信号をFM多重コンポジット信号として出力するようにされ、前記チューナ本体部の筐体に、外部の所望のオーディオ装置に前記FM多重コンポジット信号を出力するFM多重コンポジット信号出力端子が設置されたものである。
【0075】
請求項10記載の発明では、前記チューナ本体部は、FM多重放送受信用のチューナ回路が内蔵されたものである。
【0076】
請求項11記載の発明では、前記チューナ本体部は、前記アンテナ接合部を通じて得られた前記高周波信号についてのチューナモードを切り替えるチューナモード切替機能と、前記高周波信号の周波数を選択する周波数選択機能とを有する制御部を有し、前記制御部は、外部の所望のオーディオ装置からのチューナモード及び周波数選択の指示に基づいてチューナモードの切り替え及び周波数の選択を行うものである。
【0077】
請求項12記載の発明では、前記チューナ本体部は、複数の前記アンテナのうち最も感度のよいアンテナを選択し、この選択されたアンテナからの前記高周波信号を選択的に受信するアンテナセレクタ回路を有するものである。
【0078】
請求項13記載の発明では、前記アンテナ接合部は、複数の前記アンテナのうち最も感度のよいアンテナを選択し、この選択されたアンテナからの前記高周波信号を選択的に受信するアンテナセレクタ回路を有するものである。
【0079】
【発明の実施の形態】
{第1の実施の形態}
図1は、本発明の、第1の実施の形態に係る車載用ラジオテレビ受信装置の機能ブロックを説明するものである。
【0080】
この車載用ラジオテレビ受信装置は、ガラスアンテナで電波を受信して検波を行うためのチューナ装置が、チューナ本体部213とアンテナ接合部214とに分離して別々の構成とされたものである。
【0081】
アンテナ接合部214は、自動車のリアガラスに敷設されるガラスアンテナの給電点に接合されるシールド同軸線215と、ガラスアンテナからの信号を増幅するとともにアンテナインピーダンスを所定のインピーダンスに調整するための増幅マッチング回路(信号調整回路)216とが内蔵されており、チューナ本体部213に電気的に接続結合するための高周波コネクタ(接続手段)221a,222aが形成されている。尚、ガラスアンテナの利得やインピーダンスこれは自動車のガラスアンテナの製作方法によって決まる場合が多いので、ガラスアンテナがそのままでインピーダンスマッチングされており、且つガラスアンテナの利得が所定の起電力以上である場合には、増幅マッチング回路216の省略が可能であることは勿論である。即ち、ガラスアンテナのインピーダンスは、自動車のリアガラスにプリントされたガラスアンテナの形状や長さとアース面である車のボディシャーシ、及び給電点に接合されるシールド同軸線の芯線の材質と径の太さに対する誘電体と外皮シールド線までの径によって決まるので、これらが所定の75Ω等に最良に調整されていれば、マッチング回路は必要ない。一方、マッチングが不適切の場合は、増幅マッチング回路216中のアンテナ信号増幅回路で、シールド同軸線の芯線に並列にコンデンサを追加するかまたはコイルを直列に挿入するかまたはその両方を行うことによってマッチングを取る。また、アンテナ起電力が弱い場合は、増幅マッチング回路216中で高周波増幅トランジスタ等を使用すればよいが、この場合は外部から電力を供給しなければならないので、チューナ本体部213から電源を供給すればよい。
【0082】
尚、図1の如く、チューナ本体部213には、電源需給端子226に接続された電源回路213vが備わっており、この電源回路213vからチューナ本体部213内の各回路ブロック217〜294に電気を供給している。チューナ本体部213には、アンテナ接合部214の高周波コネクタ221a,222aに迎合接続されるコネクタ(接続手段)221b,222bが形成されており、アンテナ接合部214内に電源が必要な回路(増幅マッチング回路216等)が存在する場合は、これらのコネクタ221b,222b,221a,222aを通じて電源を供給できるようになっている。
【0083】
アンテナ接合部214のシールド同軸線215は、それぞれ各ガラスアンテナに引出されてそのアンテナ給電点に接合できる長さに設定されており、その長さによっては、ロス分を補完する増幅回路等がアンテナ接合部214の内部で各々回路構成され、高周波コネクタ221a,222aに配線されている。
【0084】
そして、アンテナ接合部214で受信したテレビ放送のアンテナ信号は、チューナ本体部213内において、プリント配線219を通じてアンテナ切替回路(アンテナセレクタ回路)217に送られる。このアンテナ切替回路217は、テレビ用のダイバーシティIC278(図7参照)とその周辺部品で構成されている。このダイバーシティIC278は、テレビ信号の525本の走査線の内、最初の21本が画面に現れない垂直同期信号ブラック走査線であることを利用して、検波段からフィードバックされるブラックノイズレベルを測定記憶し、プリント配線219から入力される複数のアンテナを切替えてノイズレベルの低いアンテナに切替える働きをするものである。
【0085】
アンテナ切替回路217で選択されたテレビアンテナ信号は、コントロールマイコン通信端子224を通じてコントロールマイコン(制御部)227へ与えられる制御信号に基づいて、テレビチューナパック280中のUHF若しくはVHFにバンド切替され、このテレビチューナパック280内において、アンテナ(ANT)同調回路(図1中の符号280a)、高周波増幅回路(図1中の符号280b)、PLL回路(VCO)280gを用いた同調周波数の決定(図1中のRF同調回路280c)、中間周波数への変換(図1中のIF同調回路280e)、IF増幅回路(図1中の符号280f)等を経て映像フィルタ(図1中の映像検波回路280i)と音声フィルタ(図1中の音声検波回路280j)でそれぞれ58.75MHzと54.25MHzの映像・音声に分けられ、それぞれの検波回路を通過してビデオ信号及びオーディオ信号となる。
【0086】
一方、アンテナ接合部214で受信したラジオ放送のラジオアンテナ信号は、プリント配線(アンテナ信号線)220を通じてアンテナ切替回路(アンテナセレクタ回路)218に送られる。このアンテナ切替回路218は、FM用のダイバーシティIC291(図7参照)とその周辺部品で構成されている。ダイバーシティIC291は、FM検波段のリミッタ回路からの信号対雑音の比率がフィードバック入力し、その大きさが規定レベル以下の場合に複数のアンテナ信号線220を切替えて選択する機能を備えたデバイスである。但し、AMアンテナ信号はアンテナ信号線220中に流れる信号のうちメインとなるものであるから、バイパスコイル(図示しない)を通じてアンテナ同調回路293aに導かれる。
【0087】
ラジオアンテナ信号は、コントロールマイコン通信端子224からの信号によって制御されるコントロールマイコン227の制御信号に基づいて、FM若しくはAMにモード切替されてアンテナ同調回路293aを経て高周波増幅回路293bに入力され、同様にコントロールマイコンの周波数指示に従ってPLL回路(VCO)293f及びRF同調回路293cで同調周波数が決定されて希望する周波数1波が選択された後、IF同調回路293eで中間周波数に変換され、IF増幅回路293hを経てFM検波回路293iに送付される。
【0088】
その後、FM信号は、FMノイズキャンセラ回路293jでノイズ成分を削除され、MPX293kで左右のチャンネルに分離される。一方、AM信号は、AMノイズキャンセラ294でノイズ成分が削除されて、それぞれ選択回路225aに入力される。
【0089】
選択回路225aは、テレビ、AM及びFMの各音声を、コントロールマイコン227の指示に基づいて切替え、端子225からオーディオ信号として出力する。
【0090】
図2は、チューナ本体部213において、オーディオ装置から切り離された主要コントロール機能を図示したものである。
【0091】
コントロールマイコン227は、チューナの基本機能をコントロールするPLL回路280g,293fの制御(PLL回路管理236)と、ステレオモノラル切替や二カ国語放送切替のST(ステレオ)/MO(モノラル)切替231と、AM・FM・テレビのバンド切替232と、放送局から遠く離れた電界強度の弱い地域で使用するときのLO(ローカル)または強電界地域で使用するときのDX/LO切替233と、周波数の選択命令や同調周波数指定命令で局を選択する周波数選択部234とを指示する機能が備わっている。ここで、ST/MO切替231、バンド切替232及びDX/LO切替233をチューナの「モード選択機能」と称することにする。尚、アンテナ選択部235は、そのほとんどを専用のダイバーシティIC278,291(図7参照)が行うので、必ずしもコントロールマイコン227としての昨日として付与する必要がない場合もあり、この場合にはアンテナ選択部235を省略しても良い。
【0092】
また、ミュート管理部228は、各種スイッチング時の切替ノイズが発生する瞬間をオーディオ信号に流れ込まないようにミューティングする機能と、テレビやラジオの出力音声を選択する音声選択機能とを司る。さらに、電源管理部229はチューナ本体部の電源のON/OFFを管理し、通信管理部230はオーディオ装置のマイコンと通信する機能である。
【0093】
次に、図示しないオーディオ装置でチューナ装置(213,214)の各種機能を操作するためのキー操作としては、電源のON/OFF操作、AM放送局を選択、FM放送局を選択、テレビ放送局を選択、感度を切替える選択、自動的に放送局を選局釦に記録させる操作、テレビの主音声副音声の選択、交通情報TRAを選択、ステレオモノラルを選択、選局釦に放送局をプリセットする操作、プリセット釦を押して放送選択、1ステップ毎に変更して放送を探す操作がチューナの操作がある。これらの基本的な動作例を具体的に説明する。
【0094】
まず、図示しないオーディオ装置において電源釦が選択されたときは、ラストバンド、ラスト周波数をメモリに記録してOFFにする。
【0095】
また、AM釦が選択されたときは、現在受信中の周波数をラストメモリし、AMのラストメモリしてある周波数をチューナ装置(213,214)を通じて受信する。
【0096】
さらに、FM釦が選択されたときは、現在受信中の周波数をラストメモリし、FMのラストメモリしてある周波数をチューナ装置(213,214)を通じて受信する。FM釦の数でFM1,FM2に分かれているときは、FM1を受信中なら周波数をラストメモリしてFM2のラストメモリしてある周波数を受信する。FM2を受信中なら周波数をメモリしてFM1のラストメモリしたある周波数を受信する。
【0097】
さらにまた、テレビ釦が選択されたときは、現在受信中の周波数をラストメモリし、テレビのラストメモリしてある周波数をチューナ装置(213,214)を通じて受信する。テレビ釦の数でテレビ1,テレビ2に分れているときは、テレビ1を受信中なら周波数をラストメモリしてテレビ2のラストメモリのある周波数を受信する。
【0098】
また、感度切替釦が選択されたときは、自動感度切替になっている場合は、強制ローカル感度に切替える。強制ローカル感度切替になっている場合は、自動感度切替にする。
【0099】
さらに、自動的にプリセット釦に周波数をプリセットするオートプリセット釦が選択されたときは、ラジオの場合は一番低い周波数から自動的に釦に周波数をプリセットする。一方、テレビの場合は1チャンネルから62チャンネルの順番でプリセットする。
【0100】
さらにまた、主音/副音釦が選択されたときは、二カ国語放送の場合、前の状態が主の場合に音声モードを切替える。
【0101】
また、交通情報TRA釦が選択されたときは、現在受信中の周波数をラストメモリし交通情報のAM1629kHzに切替える。さらにもう一度押されると、その前に選択されていた周波数に戻る。
【0102】
さらに、ステレオモノラル釦が選択されたときは、ステレオ放送中で、前の状態がステレオならモノラル、モノラルならステレオに切替える。
【0103】
さらにまた、選局釦が選ばれたとき、その釦を設定された時間(たとえば2秒)以上で押下した場合は現在受信中の周波数をその釦に記憶する。選局釦が選ばれたとき、その釦を設定された時間(たとえば2秒)以下で押下した場合はその釦にプリセットメモリされている周波数を読み出し、その周波数を受信する。
【0104】
また、シーク釦が選ばれたとき、その釦を設定された時間(たとえば2秒)以上で押下した場合は、現在受信中の周波数からシークアップ動作を開始し、局を選局したらその周波数を受信する。シーク釦が選ばれたとき、その釦を設定された時間(たとえば2秒)以下で押下した場合は、現在の周波数を1段階(AMなら9kHz、FMなら100kHz、テレビなら1チャンネル)アップするかダウンして受信を続ける。
【0105】
以上が、この車載用ラジオテレビ受信装置の図示しないオーディオ装置におけるチューナコントロール操作であるが、これらの操作機能をすべてチューナ本体部213のコントロールマイコン227に付帯させると、チューナ本体部213の仕様はオーディオ装置側の商品企画などで決定され、個別対応で作られていくことになり、標準化を図る点で不利である。
【0106】
オーディオ装置における周波数選択釦の数は商品企画によって決まる。例えば5個のプリセット釦もあれば、6個のものもある。また、釦をモードで切替えて多重で使用する方法も考えられる。さらに、感度切替釦の付いていない商品企画も考えられる。さらにまた、プリセット方式に差別化を出す特別なユーザーインターフェースを商品企画のポイントにするものもある。
【0107】
そこで、上記図示しないオーディオ装置の商品企画仕様に影響を受けない画一的マイコン仕様をどのように実現できるかを、図2のようなモード切替機能(即ち、ST/MO切替231、バンド切替232及びDX/LO切替233)及び周波数選択機能(周波数選択部234)の二つに絞って説明する。尚、アンテナ選択部235、PLL回路236、ミュート管理部228、電源管理部229及び通信管理部230は、チューナ本体側コントロールの基礎的な要素なので、ここでは詳細な説明を省略することにする。
【0108】
まず、電源の操作はすべて、図示しないオーディオ装置のコントロールマイコンが行う。チューナ本体部213には、リング動作の通信が行われるので、チューナ本体部213側で単独に処理できる。
【0109】
AM、FM及びテレビのモード選択は、図示しないオーディオ装置で現状のバンド及びラスト周波数メモリを行い、メモリに記録されている周波数を、チューナ本体部213に連絡する。チューナ本体部213はその周波数を受け取って放送局を受信する動作を行う。そして、受信した旨とそのときの受信レベルを図示しないオーディオ装置に発行する。
【0110】
また、感度切替、ステレオ切替及び二カ国語切替は、チューナ本体部213内でのステータスを、必要に応じてオーディオ装置に連絡することにより、その状態をオーディオ装置側でつかむことができるので、全てオーディオ装置からのコマンドで動作する。
【0111】
オートプリセットする操作は、その釦が選ばれたとき、図示しないオーディオ装置のコントロールマイコンは、自分で選択したモードをすべて記億しているので、周波数の低い順からシークの命令をチューナ本体部213に送り、チューナ本体部213側で後述するシーク動作を行い、受信放送局の周波数を受信レベルと一緒にオーディオ装置に送信し、それをオーディオ装置の釦にプリセットメモリすることができる。これを受信周波数の数だけ反復すれば、オーディオ装置のマイコンは受信レベルの高い順番に所定の釦にオートプリセットできる。
【0112】
交通情報TRAの操作は、図示しないオーディオ部からAM釦操作と周波数連絡をチューナ本体部213に送付し、このチューナ本体部213の通常の選局動作になる。
【0113】
放送局をプリセットする操作は、オーディオ装置の選局釦で所定の時間以下押されたことを認識して、チューナ本体部213から送信している現在の受信の周波数をその釦に記録できる。
【0114】
1ステップ毎の放送局同調操作は、オーディオ装置で自動手動選局釦のアップ側またはダウン側釦が所定の時間以下で押されたことを判断して、現在の周波数を1ステップアップまたはダウンさせるコマンドを、チューナ本体部213側に対して行うので、チューナ本体部213は現在の周波数を基準にして1ステップアップまたはダウンさせた周波数で受信動作を行える。
【0115】
また、図示しないオーディオ装置の自動手動選局釦のアップ側またはダウン側が所定の時間以上で押されたことを判断したら(シーク動作)、現在の周波数からアップ方向またはダウン方向に受信のコマンドを送信して、チューナ本体部213に選局動作を実施させれば良い。
【0116】
以上のように、チューナ本体部213の機能として、図2の如く、各種モード切替機能としてのST/MO切替231、バンド切替232及びDX/LO切替233や周波数選択部234といったコントロール機能があれば、オーディオ装置の商品企画等からくるマイコン仕様から独立させることが可能である。
【0117】
図3は、この車載用ラジオテレビ受信装置の一実施例を示した外観略図である。図3中の符号237はチューナ本体部、符号238はアンテナ接合部をそれぞれ示している。
【0118】
図3中のアンテナ接合部238において、符号252は上ケース、符号253は下ケース、符号245はチューナ本体部237に機械的に結合するためのブラケットを示しており、ブラケット245に形成されたネジ穴244にネジ(固定具:図示しない)を貫通させ、このネジをチューナ本体部237のネジ穴245aに固定することで、アンテナ接合部238をチューナ本体部237に固定する固定手段として機能する。
【0119】
アンテナ接合部238の上ケース252の側面には、アンテナ給電点に接続されるシールド同軸線243が引き出されている。尚、このシールド同軸線243は、テレビ用4本、AM・FM用1本、FM用1本の合計6本からなる。ただし、必要に応じて、これ以上または以下の本数になっても差し支えない。
【0120】
チューナ本体部237は、上ケース250と下ケース251とから筐体が構成されている。この筐体(250,251)は、例えば奥行が155ミリ、幅が90ミリ、高さが19ミリというように比較的小型に形成されている。図3中の符号239は高周波コネクタ(アンテナ受口:接続手段)で、アンテナ接合部238の高周波コネクタ(接続手段)を迎合するように設置されている。図3中の符号240はアンテナ接合部238に電源を供給する電源コネクタである。これは、アンテナ接合部238で電源が必要な回路(図1中の増幅マッチング回路216等)がある場合に使用されるものである。
【0121】
尚、図3中の符号241は、FMアンテナ信号をチューナ本体部で増幅分波して他のFM多重受信機などに供給するアンテナコードを示しており、その先端にはアンテナ端子242が設けられている。尚、このアンテナ端子242は、所定の交通情報をFM多重方式で放送しているVICSFM多重受信機のアンテナコネクタに接続されて上記交通情報を受信するために使用される。
【0122】
図4は、チューナ本体部237とアンテナ接合部238とを一体に接続結合して、後側から見た概観斜視図である。チューナ本体部237の上ケース250の後側面には、ビデオ/オーディオ出力端子275、コントロールマイコン通信端子247、FM多重コンポジット信号出力端子276及び電源端子277が形成されている。
【0123】
図5は図4の垂直断面図、図6は図4の横断面図である。チューナ本体部237内には、電気回路255を形成するプリント基板が設置されており、この表面と裏面に各種の電気部品が配置された状態で、シャフト257にネジ(固定具)266(図6)を固定することでプリント基板が下ケース251に取付けられている。チューナ本体部237のアンテナ接合部238に近接する位置には上記の高周波コネクタ(接続手段)239が配置され、この高周波コネクタ239中のアース線259及び信号線261がプリント基板の電気回路255に配線接続されている。符号262はAM/FMチューナパック、符号263はテレビチューナパックを示している。
【0124】
アンテナ接合部238には、プリント基板256が配置され、シャフト257にネジ(固定具)266(図6)を固定することでプリント基板256が下ケース253に取り付けられている。シールド同軸線243の端線はプリント基板256に接続されている。そして、アンテナ接合部238のチューナ本体部237に近接する位置には高周波コネクタ(接続手段)254が配置され、この高周波コネクタ254において、上述のチューナ側アース線259に接続されるアンテナ側アース線258と、上述のチューナ側信号線261に接続されるアンテナ側信号線260とが形成され、これらがプリント基板256に接続されている。
【0125】
図6中の符号273は電源回路で発生する熱を放射する放熱板で、ピン274等でプリント基板に固定されている。また、符号270はアンテナコード241を固定するクランプで、ネジ271でプリント基板に固定される。さらに、符号268はシールド同軸線243をプリント基板256に固定するためのクランプで、ネジ(固定具)269でアンテナ接合部238の上ケース252に固定される。さらにまた、符号272は電源コネクタ(接続手段)240と迎合して電源を需給する電源端子である。チューナ本体部237とアンテナ接合部238は、アンテナ接合部のケースから延びているブラケットを通じて、ネジ(固定具)264,265でチューナ本体部の上ケース250に固定されている。
【0126】
次に、実施例の具体的な制御機能に付いて説明する。図7は、実施例の具体的な制御機能を示す回路ブロック図である。
【0127】
図7中の符号297はテレビ用のアンテナで、4本のアンテナ信号がシールド同軸線243aを通じてアンテナ接合部238のアンテナ端子299に導かれる。同様に符号298は一対のラジオ用アンテナを示しており、そのうちの一方がAM/FM共用のアンテナ、他方がFMのアンテナであって、これらはシールド同軸線243bを通じてアンテナ端子299に導かれる。各シールド同軸線243a,243bは、その長さ寸法(即ち、アンテナ297,298との接続点である給電点からアンテナ端子299までの距離)によって、内部抵抗による電圧レベルの伝送ロスが発生する。この伝送ロスを補ってアンテナ信号の電圧レベルのばらつきを緩和するため、少なくとも一部のシールド同軸線243a,243bには、その伝送ロスを補う増幅回路(アンテナアンプ部)301を接続する。また、インピーダンスマッチングが好ましくない状態のシールド同軸線243a,243bにはインピーダンスマッチング回路300を接続する。インピーダンスマッチング回路300のコイル及びコンデンサや増幅回路301のIC等は、同一のプリント基板上に配置され、電源端子272から電源が供給されるようになっている。これらにより、複数のシールド同軸線243a,243bについてアンテナ接合点の位置の相違によって生じるアンテナ起電力のばらつきを緩和することができる。インピーダンスマッチング回路300及び増幅回路301で処理が行われたアンテナ信号は、アンテナ端子(高周波コネクタ)254を介してチューナ本体部237の高周波コネクタ239に入力されるようになっている。尚、アンテナ端子(高周波コネクタ)254と高周波コネクタ239とは、挿脱自在に接続される。
【0128】
高周波コネクタ239からのテレビアンテナ信号は、4本そろって4系統テレビダイバーシティIC回路278に入力される。そして、テレビチューナパック(TV TUNER)280から信号線282を通じて送られるテレビブラックノイズの入力信号を比較し、4本のアンテナの切替テストを行って、一番良い電波を受けているアンテナに切替える。そして、4系統テレビダイバーシティIC回路278からの信号は、図7の如く、ハイパスフィルタ(HPS)279を経てテレビチューナパック280に入力される。尚、テレビチューナパック280は、図1に図示しているアンテナ(ANT)同調回路280a、高周波増幅回路280b、RF同調回路280c、ミキサ回路280d、IF同調回路280e、IF増幅回路280f、PLL回路(VCO)280g、局発回路280h及び映像検波回路280iからなる構成となっている。そして、ハイパスフィルタ(HPS)279からテレビチューナパック280に与えられた映像信号は、このテレビチューナパック280によりビデオ信号に変換され、ビデオアンプ(VIDEO AMP)281を通じて約1V程度の出力でビデオ/オーディオ出力端子275に出力される。また、テレビの音声信号は中間周波数増幅回路(TVSIF AMP)283を通じてフィルター回路(S SAW FILTER)284に出力され、検波回路(AUDIO MIX DET)285で低周波に検波されて音声切替回路(AMP SIGNAL SELECTOR)295に入力される。
【0129】
高周波コネクタ239に入力されたAM/FM信号のうち、FMアンテナ信号は、まず増幅分波回路(FMアンテナ信号分波回路)290に入力され、そこで6DB程度に増幅された後、その一部(1波)が分波出力(アンテナコード)241を通じて外部に供給される。これは、VICS放送のFM多重放送を受信するチューナ等の外部の所望のFM受信機にFMアンテナ信号を出力できるようにすることで、このFM受信機で種々の情報の表示等を行えるようにしたもので、かかる構成にすることにより、外部の所望のFM受信機のために新たに専用のFMアンテナを設置する必要をなくし、車載用ラジオテレビ受信装置で受信したアンテナ信号を効率的に活用することができるようにしたものである。一方、増幅分波回路290から出力される他の1波は2系統FMダイバーシティIC回路291に入力される。
【0130】
また、高周波コネクタ239からのAM/FMアンテナ信号は、途中でAMとFMに分けられ、AMアンテナ信号はそのままAM/FMチューナパック(AM/FM TUNER)293に入力される。さらに、FMアンテナ信号は2系統FMダイバーシティIC回路291に入力される。
【0131】
2系統FMダイバーシティIC回路291は、AM/FMチューナパック293でのFM検波によりノイズレベルの信号が与えられると、そのノイズレベルの低いアンテナに切替える機能を有する。選択されたFMアンテナ信号は、FMバンドパスフィルタ(FM BPF)292を経てAM/FMチューナパック293に入力される。
【0132】
AM/FMチューナパック293は、図1で説明するアンテナ同調回路293a、高周波増幅回路293b、RF増幅回路293c、ミキサ回路293d、IF同調回路293e、PLL回路(VCO)、局発回路293g、IF増幅回路293h、FM検波回路293i、FMノイズキャンセラ回路293j及びMPX293kから構成されており、特にFMの出力は右(FMR)と左(FML)のステレオ信号になって音声切替回路(AMP SIGNAL SELECTOR)295に入力される。AM信号は、AMノイズキャンセラ(AM NOISE CANCELE)IC294を経て音声切替回路295に入力される。音声切替回路295は、図2に示した通信管理部230から切替コマンドを受けて、マイコン(制御部)288(図1及び図2中のコントロールマイコン227に相当)のコントロールにより音声選択を行い、プリアンプ(PRE AMP)295aとミューティング回路(MUTE)295bを経て約1Vの電圧でビデオ/オーディオ出力端子275に出力される。
【0133】
また、AM/FMチューナパック293のFM検波回路293i(図1)では、FM多重のデータ信号をフィルターを通じて取り出し、図4及び図7に示したFM多重コンポジット信号出力端子276にFM多重コンポジット信号として出力する。尚、FM多重コンポジット信号出力端子276からのFM多重コンポジット信号は、図示しない外部のオーディオ装置においていわゆる「見えるラジオ」などに使用される。
【0134】
図7中の符号287は、外部から電源端子277を経て得た12V電源を各回路に供給する電源回路である。
【0135】
また、チューナ本体部237をコントロールするマイコン288は、LAN−IC289及びコントロールマイコン通信端子247を通じて、図示しないオーディオ装置と通信することができるようになっており、オーディオ装置からのモード切替と周波数選択コマンドを受けてテレビチューナパック280とAM/FMチューナパック293、音声切替回路295及びミューティング回路295b等をコントロールする。
【0136】
リセット回路(RESET)296は、チューナ本体部237の汎用性を考えて、自動的にマイコン288のリセットを行うようにするものである。
【0137】
以上の車載用ラジオテレビ受信装置において、オーディオ装置(オーディオ本体部303)とチューナモジュール部302との関係を示したのが図8である。
【0138】
図8において、チューナモジュール部302は、アンテナ接合部214(238)とチューナ本体部213(237)が含まれている。符号307はテレビチューナパック280(図1及び図7)内のPLL回路(図1中の符号280gに相当)、符号308はAM/FMチューナパック293(図1及び図7)内のPLL回路(図1中の符号293fに相当)、符号309は音声切替回路(図1中の選択回路225aに相当)、符号310は音声ミューティング回路で、マイコン288によってコントロールされている。また、符号304はテレビの映像回路である。
【0139】
音声回路305は音声切替回路309によって切替り、音声ミューティング回路310でスイッチングノイズ等を除いて出力される。
【0140】
図8中の符号306はPLL回路308からのFM多重コンポジット信号(DARC信号)を取り出してオーディオ本体部303に出力するDARC信号回路である。
【0141】
ここで、チューナモジュール部302のマイコン288は、通信バスIC311,312を通じて、オーディオ本体部303内のコントロールマイコン(制御部)313(図1及び図2中のコントロールマイコン227及び図7中のコントロールマイコン288に相当)に接続されている。そして、チューナモジュール部302から出力する映像信号、音声信号、FM多重コンポジット信号は、オーディオ本体部303が引き取り、カーオーディオ機能としてオーディオ本体部303で処理される。
【0142】
図9に、この実施の形態における車載用ラジオテレビ受信装置の自動車への取付例を示す。ここで、図9は、車のリヤーガラスを中心にした図である。
【0143】
自動車のリヤーガラス314には、AM/FMメインアンテナが印刷されている。図9中の符号316はFMサブアンテナである。AM放送はアンテナ315を使用し、FM放送はアンテナ315とFMサブアンテナ316の二本のダイバーシティアンテナを使用して受信される。
【0144】
図9中の符号317はテレビメインアンテナ、符号318,319,320はテレビサブアンテナであり、テレビ放送は4本のアンテナダイバーシティ方式で受信される。リヤーガラス314の左側の給電点からは、4本のシールド同軸線243lが、そして右側の給電点からは2本の合計6本のシールド同軸線243rが、アンテナ接合部(214(238))とチューナ本体部(213(237))の一体になったチューナモジュール部302に接続されている。
【0145】
チューナモジュール部302は、自動車のアンテナ給電点近傍の後部ピラーに取り付けられている。左側に引き出されたシールド同軸線243lは、その付近のチューナモジュール部302にそのまま結線すればよいため、比較的短かい寸法で済むので、これらのシールド同軸線243lにおける伝送ロスは比較的少なくて済む。一方、反対側(右側)のテレビメインアンテナ317やテレビサブアンテナ318から引き出されるシールド同軸線243rは、自動車の左端にあるチューナモジュール部302に引き回さなければならないため、かなり長く寸法設定を行う必要があり、このため左側に引き出されたシールド同軸線243lに比べて伝送ロスが大きくなる。かかる伝送ロス分を補完するため、右側から引き出されるシールド同軸線243rには、チューナモジュール部302中において内蔵された増幅アンプ(図1中の増幅マッチング回路216及び図7中の増幅回路301に相当)に接続されている。尚、チューナモジュール部302への電源は、車側のハーネスから上述の電源端子277を通じて供給されている。また、チューナモジュール部302のビデオ/オーディオ出力端子275から出力される映像・音声出力線と、FM多重コンポジット信号出力端子276から出力されるFM多重用のコンポジット信号は、トランクルームなどに設置しているオーディオ装置と接続される。そして、コントロールマイコン通信端子247は、オーディオ装置のコントロールマイコンと接続されて、コマンドによって種々のチューナ機能を果たす。
【0146】
このように、車載用ラジオテレビ受信装置のチューナ装置を、アンテナ接合部214(238)とチューナ本体部213(237)に分割し、車種や商品企画によって異なるアンテナ接合部214(238)を、アンテナ信号等についてその車種等に最良の技術で用意するとともに、アンテナ接合部214(238)とチューナ本体部213(237)の接続固定手段として簡単な構造のコネクタ(接続手段)と機構的に固定される固定手段を使用することで、多くの車種や多くの商品企画に対して単一的生産によって開発費用やコスト等を低減でき、経済的な車載用ラジオテレビ受信装置を提供できる。
【0147】
次に、チューナモジュール部302内のコントロールマイコン288の基本的な処理動作を説明する。
【0148】
図10はチューナモジュール部302内におけるマイコン288の全体的な処理動作(チューナメイン処理)の概略を示すフローチャートである。
【0149】
ここでは、まず、ステップSA01において、オーディオ本体部303内のマイコン313との間で通信を行って交流電源電圧制御(ACC)のオフチェックを行い、バックアップやスタンバイモードに移行させる。次に、ステップSA02において、オーディオ本体部303を通じて入力されたコマンドに対して、これに応じた処理を行う。そして、ステップSA03において、FMのチャタリング対策や音声ミューティング等の所定の音声管理処理を行った後、ステップSA04において各ステータス変遷を実行管理する。
【0150】
図11に、コマンド受信処理(図10中のステップSA02に相当)の動作手順を示す。まずステップSB01において、オーディオ本体部303にて何らかのコマンドが入力されたかどうかを判断し、コマンドが入力されている場合は、そのコマンドに対応した処理を行う。即ち、ここでは、パワーオン/オフの処理(ステップSB02,SB03)、AMラジオ切替の処理(ステップSB04)、FMラジオ切替の処理(ステップSB05)、テレビ切替の処理(ステップSB06)、周波数選択の処理(ステップSB07)、受信レベルSメータの処理(ステップSB08)、周波数を1ステップアップ/ダウンする処理(ステップSB09,SB10)、周波数シークのアップ/ダウン処理(ステップSB11,SB12)、テレビの音声やFMの音声をモノラル/ステレオに切替える処理(ステップSB13)、電界強度切替を自動/手動に切替える処理(ステップSB14)等が行われる。
【0151】
図12は、パワーONのコマンド処理(図11中のステップSB02に相当)の具体的な流れを示したフローチャートである。まずパワーONのステータスコマンドを確認し(ステップSC01)、パワーONのステータスコマンドがあり、且つその時点でパワーOFFの状態であれば、ステップSC02に進む。そして、ステータスコマンド中に指定バンドがあれば、そのバンドにカレント(現時点での動作設定モード)を切替えた後にパワーONの状態に切り替える(ステップSC03)。一方、ステップSC01においてパワーONのステータスコマンドがあると判断され、その時点でパワーONの状態であれば、ステップSC04に進み、指定バンドがあればそのバンドにカレントを切替えてパワーONの状態を維持する(ステップSC05)。
【0152】
図13は、パワーOFFのコマンド処理(図11中のステップSB02に相当)の具体的な流れを示すフローチャートである。ここでは、図12に示したパワーONのコマンド処理と同様に、まずパワーOFFのステータスコマンドを確認し(ステップSD01)、ここでパワーONのステータスコマンドがあると判断され、且つその時点でパワーOFFの状態であれば、そのまま処理を終了し、図11中のステップSB03に移行する。一方、ステップSD01においてパワーOFFのステータスコマンドがあると判断され、その時点でパワーONの状態であれば、ステップSD02に進み、その時点でのカレントをラストバンドとして記憶した後、パワーOFFの状態に切り替える(ステップSD03)。
【0153】
図14は、AMに切替えるコマンド処理(図11中のステップSB04に相当)の具体的な流れを示すフローチャートである。ここでは、まずAM放送に切替える旨のステータスコマンドを確認し(ステップSE01)、かかるコマンドの存在を確認できた場合は、当該コマンドに対してカレントバンドを参照し(ステップSE02)、カレントがAM放送モードになっていれば、このカレントをラストバンドに更新(ステップSE03)する一方、AM放送モード以外であれば、以前の記録をカレントのAMに更新し(ステップSE04)、リコール遷移処理(ステップSE05)を行って終了する。
【0154】
図15は、FMに切替えるコマンド処理(図11中のステップSB05に相当)の具体的な流れを示すフローチャートである。ここでは、まずFM放送に切替える旨のステータスコマンドを確認し(ステップSF01)、かかるコマンドの存在を確認できた場合は、当該コマンドに対してカレントバンドを参照し(ステップSF02)、カレントがFM放送モードになっていれば、このカレントをラストバンドに更新(ステップSF03)する一方、FM放送モード以外であれば、以前の記録をカレントのFMに更新し(ステップSF04)、リコール遷移処理(ステップSF05)を行って終了する。
【0155】
図16は、テレビに切替えるコマンド処理(図11中のステップSB06に相当)の具体的な流れを示すフローチャートである。ここでは、まずテレビ放送に切替える旨のステータスコマンドを確認し(ステップSG01)、かかるコマンドの存在を確認できた場合は、当該コマンドに対してカレントバンドを参照し(ステップSG02)、カレントがテレビ放送モードになっていれば、このカレントをラストバンドに更新(ステップSG03)する一方、テレビ放送モード以外であれば、以前の記録をカレントのテレビに更新し(ステップSG04)、リコール遷移処理(ステップSG05)を行って終了する。
【0156】
図17は、周波数を選択するコマンド処理(図11中のステップSB07に相当)の具体的な流れを示すフローチャートである。ここでは、まず周波数選択のステータスコマンドを確認し(ステップSH01)、かかるコマンドの存在を確認できた場合は、カレントバンドの周波数を参照し(ステップSH02)、コマンドで要求された周波数がカレントバンドの周波数に一致していれば、ステップSH03,SH03においてカレントバンドを指定周波数に更新する。一方、ステップSH02においてカレントバンドでない周波数が要求された場合は、カレントバンドをその周波数のバンドに一致させるよう更新して(ステップSH05)、カレント周波数を指定の周波数に更新する。しかる後、リコール遷移処理(ステップSH06)を行って終了する。尚、ステップSH01において周波数選択のステータスコマンドの存在を確認できなかった場合は、そのままリコール遷移処理(ステップSH06)を行って終了する。
【0157】
図18は、受信レベルコマンド処理(図11中のステップSB08に相当)の具体的な流れを示すフローチャートである。ここでは、まず受信レベルのステータスコマンドを確認し(ステップSI01)、かかるコマンドの存在を確認できた場合は、ステップSI02においてオンエアーのカレント周波数の受信レベルをチューナパックのSメータから得て更新し、リコール遷移処理(ステップSI03)を行って終了する。一方、ステップSI01において受信レベルのステータスコマンドの存在を確認できなかった場合は、そのままリコール遷移処理(ステップSI03)を行って終了する。
【0158】
図19は、マニュアルアップコマンド処理(図11中のステップSB09に相当)の具体的な流れを示すフローチャートである。ここでは、まずマニュアルアップのステータスコマンドを確認し(ステップSJ01)、かかるコマンドの存在を確認できた場合は、ステップSJ02においてオンエアーのカレント周波数を1ステップ毎にアップ方向にインクリメントし、リコール遷移処理(ステップSJ03)を行って終了する。この際、シークアップダウンのシークキャンセルフラグをONにしておく(ステップSJ04)。
【0159】
図20は、マニュアルダウンコマンド処理(図11中のステップSB10に相当)の具体的な流れを示すフローチャートである。ここでは、まずマニュアルダウンのステータスコマンドを確認し(ステップSK01)、かかるコマンドの存在を確認できた場合は、ステップSK02においてオンエアーのカレント周波数を1ステップ毎にダウン方向にインクリメントし、リコール遷移処理(ステップSK03)を行って終了する。この際、シークキャンセルフラグをONにしておく(ステップSK04)。
【0160】
図21は、シークアップコマンド処理(図11中のステップSB11に相当)の具体的な流れを示すフローチャートである。ここでは、まずシークアップのステータスコマンドを確認し(ステップSL01)、かかるコマンドの存在を確認できた場合は、ステップSL02において受信周波数をシークアップし、所定の受信レベルの周波数を発見したら、その周波数に更新して、シークアップ遷移処理を行って終了する。この際、シークアップダウンのシークキャンセルフラグをONにしておく(ステップSL03)。
【0161】
図22は、シークダウンコマンド処理(図11中のステップSB12に相当)の具体的な流れを示すフローチャートである。ここでは、まずシークダウンのステータスコマンドを確認し(ステップSM01)、かかるコマンドの存在を確認できた場合は、ステップSM02において受信周波数をシークダウンし、所定の受信レベルの周波数を発見したら、その周波数に更新して、シークダウン遷移処理を行って終了する。この際、シークアップダウンのシークキャンセルフラグをONにしておく(ステップSM03)。
【0162】
図23は、音声切替コマンド処理(図11中のステップSB13に相当)の具体的な流れを示すフローチャートである。ここでは、まず音声切替のステータスコマンドを確認し(ステップSN01)、かかるコマンドの存在を確認できた場合は、ステップSN02においてカレントがテレビかどうかを確認する。カレントがテレビの場合は、ステップSN03において、二カ国語を受信しているかどうかを確認し、二カ国語を受信しているには、ステップSN04乃至ステップSN06において、それが主音声モードか副音声モードか主副音声モードかを判断する。そして、ステップSN07乃至ステップSN09において、主音声モードであれば副音声モードに設定し、副音声モードなら主副音声モードに設定し、主副音声モードなら主音声モードに設定する。
【0163】
また、ステップSN02において、カレントがテレビでないと判断された場合には、ステップSN10においてFM放送であるかどうかを判断し、FM放送であると判断された時には、ステップSN11においてステレオ受信中かどうかを判断する。そして、ステレオ受信中で、且つステレオモード(ステップSN12)であれば、ステップSN13においてモノラルモードに設定する一方、モノラルモード(ステップSN14)であれば、ステップSN15においてステレオモードに設定する。これらの処理の後、リコール遷移処理(ステップSN16〜SN19)を行って終了する。
【0164】
図24は、感度切替コマンド処理(図11中のステップSB14に相当)の具体的な流れを示すフローチャートである。この感度切替コマンド処理は、テレビ放送の受信以外について行われるもので、まず感度切替のステータスコマンドを確認し(ステップSO01)、かかるコマンドの存在を確認できた場合は、ステップSO02においてカレントがテレビかどうかを確認する。カレントがテレビでない場合は、ステップSO03において、自動電界モードであるかどうかを判断し、自動電界モードであればステップSO04において、弱電界モードに切替える。一方、ステップSO05において弱電界モードであるかどうかを判断し、弱電界モードであれば、ステップSO06において自動電界切替モードに設定する。しかる後、リコール遷移処理(ステップSO07)を行って終了する。一方、ステップSO02においてカレントがテレビであると判断した場合は、そのままリコール遷移処理(ステップSO07)を行って終了する。
【0165】
図25は、ステータス遷移処理(図10中のステップSA04に相当)であり、まずステップSP01において、ステータスに遷移させるステータスをセットし、ついで、ステップSP02においてシーケンスカウンタを0にセットする。このステータス遷移処理は、図25中の符号SPxの如く、リコール遷移処理、パワーオンリコール遷移処理、シークアップ遷移処理、シークダウン遷移処理、OFFシーケンス遷移処理、OFF遷移処理及びオンエアー遷移処理のそれぞれにおいて逐次行われる。
【0166】
以上のように、車載用ラジオテレビ受信装置のチューナ装置を、アンテナ接合部214(238)とチューナ本体部213(237)に分割し、車種や商品企画によって異なるアンテナ接合部214(238)を、アンテナ信号等についてその車種等に最良の技術で用意する一方、チューナ本体部213(237)においては車種等級や商品企画で変化するキー操作と表示関係のコントロールマイコン仕様を該本体部に影響させないコントロールマイコン仕様により画一標準化することで、多くの車種や多くの商品企画に対して単一的生産によって開発費用やコスト等を低減でき、経済的な車載用ラジオテレビ受信装置を提供できる。
【0167】
{第2の実施の形態}
図26は、本発明の、第2の実施の形態に係る車載用ラジオテレビ受信装置の機能ブロックを説明するものである。尚、第2の実施の形態の説明において、第1の実施の形態と同様の機能を有する要素については同一符号を付している。
【0168】
第1の実施の形態においては、テレビアンテナ信号及びラジオアンテナ信号のそれぞれについて、最も感度よく電波を受信するためのアンテナ切替回路217,218がチューナ本体部213内に内蔵されていたが、この実施の形態に係る車載用ラジオテレビ受信装置では、アンテナ接合部214内において、最も感度よく電波を受信するためのアンテナ切替IC回路(アンテナセレクタ回路)400が内蔵されている点で第1の実施の形態と異なって構成されたものである。したがって、チューナ本体部213内には、第1の実施の形態におけるアンテナ切替回路217,218(図1参照)は省略されている。
【0169】
上記アンテナ切替IC回路400は、増幅マッチング回路216から与えられるアンテナ信号が入力されるとともに、コネクタ(接続手段)401及び信号線405を介してテレビチューナパック280のUHF及びVHFの各アンテナ同調回路280aに接続され、またコネクタ(接続手段)403及び信号線407を介してテレビチューナパック280の映像検波回路280iに接続され、さらにコネクタ(接続手段)402及び信号線406を介してAM/FMチューナパック293のFM及びAMの各アンテナ同調回路293aに接続され、さらにまたコネクタ(接続手段)404及び信号線408を介してFM検波回路293iに接続されている。
【0170】
このアンテナ切替IC回路400は、FM用とテレビ用のダイバーシティIC(図示しない)及びその周辺部品で構成されている。
【0171】
アンテナ切替IC回路400の一部を構成するFM用のダイバーシティ切替ICは、FM検波段のリミッタ回路からの信号対雑音の比率が408を通じて入力され、その大きさが規定レベル以下の場合に複数のアンテナ信号を切替えて選択する機能を備えたデバイスである。
【0172】
また、テレビ用ダイバーシティICは、テレビ信号の走査線525の内、最初の21本が画面に現れない垂直同期信号ブラック走査線である事を利用して、検波段からフィードバックされるブラックノイズレベルを測定記憶し、シールド同軸線215及び増幅マッチング回路216から入力される複数のアンテナを切替えてノイズレベルの低いアンテナに切替える働きをするようになっている。
【0173】
また、アンテナ接合部214内においてダイバーシティ切替を自動的に行うようになっているため、チューナ本体部213のコントロールマイコン227においては、図27の如く、第1の実施の形態のアンテナ選択部235(図2参照)が省略されている。
【0174】
また、図28乃至図31の如く、チューナ本体部237(213)の高周波コネクタ239は、接点409〜415を収容しており、アンテナ接合部238(214)のプリント基板に固定された高周波コネクタ254の各接点414に迎合接続するようになっている。尚、接点409はTVアンテナ信号、接点410はFMアンテナ信号、接点411はAMアンテナ信号、接点412はTVアンテナ切替用信号、接点413はFMアンテナ切替信号、接点415は電源供給の伝送用にそれぞれ用いられる。
【0175】
尚、アンテナ接合部238(214)とチューナ本体部237(213)とは、チューナ本体部237(213)から突出形成されたブラケット416,417が、アンテナ接合部238(214)の上ケース252に形成された凹み部420aにあてがわれ、ブラケット416,417のネジ穴418,419凹み部420aのネジ穴420とにネジ(固定具)420bが螺篏されて固定される。
【0176】
その他の構成は全て第1の実施の形態と同様である。
【0177】
かかる実施の形態の車載用ラジオテレビ受信装置においても、チューナ装置を、アンテナ接合部238(214)とチューナ本体部237(213)に分割し、車種や商品企画によって異なるアンテナ接合部238(214)をその車種等に最良の技術で設計する一方、チューナ本体部237(213)においては車種等級や商品企画で変化するキー操作と表示関係のコントロールマイコン仕様を該本体部に影響させないコントロールマイコン仕様により画一標準化することで、多くの車種や多くの商品企画に対して単一的生産によって開発費用やコスト等を経済的に提供できる。
【0178】
また、アンテナ接合部238(214)とチューナ本体部237(213)の接続手段を簡単なコネクタと機構的に固定される固定手段が使用されることで、多くの車種や多くの商品企画に対して単一的生産によって開発費用やコスト等を経済的に提供できる。
【0179】
【発明の効果】
以上、説明したように、請求項1記載の発明によると、チューナ装置を、アンテナを通じて高周波信号を受信するアンテナ接合部と、アンテナ接合部を通じて得られた高周波信号を選択して低周波に変換処理するチューナ本体部とに分離して構成し、これらを所定の接続手段により着脱自在に接続するようにしているので、アンテナ接合部を、これが搭載される自動車の車種毎に最適設計をする一方、コストの大部分を占めるチューナ本体部を画一的標準化して製造することが可能となり、開発費用の浪費を低減して製造コストを低下させることができる。
【0180】
請求項2記載の発明によると、アンテナ接合部の信号調整回路により、必要に応じて、アンテナからの高周波信号の増幅やアンテナのインピーダンスの調整を行う。この場合において、チューナ本体部の回路設計を一切変更することなくアンテナ接合部とチューナ本体部とを接続でき、チューナ本体部を画一的標準化して製造できる。
【0181】
請求項3記載の発明によると、アンテナ接合部を、実際に接続されるアンテナの給電点の数に対応して設計する一方、チューナ本体部の回路設計を一切変更することなくアンテナ接合部とチューナ本体部とを接続でき、チューナ本体部を画一的標準化して製造できる。
【0182】
請求項4記載の発明によると、アンテナ接合部内の信号調整回路でアンテナからの高周波信号を増幅できる。この場合、チューナ本体部側で高周波信号の増幅を考慮して回路設計する必要がなくなり、チューナ本体部を画一的標準化して製造できる。
【0183】
請求項5記載の発明によると、アンテナ接合部内の信号調整回路で、アンテナのインピーダンスを調整できる。この場合、チューナ本体部側で高周波信号の増幅を考慮して回路設計する必要がなくなり、チューナ本体部を画一的標準化して製造できる。
【0184】
請求項6及び請求項7記載の発明によると、アンテナ接合部及びチューナ本体部を、所定の固定手段により着脱自在に固定するようにしているので、必要に応じてアンテナ接合部を自由に設計できる一方、このアンテナ接合部を上記固定手段に適合できるようにさえしておけば、複数の種類のアンテナ接合部を自由に付け替えてチューナ本体部に接続できる。したがって、チューナ本体部を画一的標準化して製造すると同時に、アンテナ接合部内の回路設計の自由度を向上できる。特に、請求項7記載の発明によると、ブラケットの穴に固定具を係止するだけの簡単な構造で固定手段を構成しているので、固定部分の大型化を防止でき、チューナ装置全体の小型化を達成できる。
【0185】
請求項8記載の発明によると、チューナ本体部内のFMアンテナ信号分波回路から、VICS放送のFM多重放送を受信するチューナ等の外部の所望のFM受信機に、所定の端子を通じてFMアンテナ信号を出力するようにしているので、外部の所望のFM受信機のために新たに専用のFMアンテナを設置する必要がなくなり、車載用ラジオテレビ受信装置で受信したアンテナ信号を効率的に活用することができる。
【0186】
請求項9記載の発明によると、チューナ本体部内のFMアンテナ信号分波回路から、例えば「見えるラジオ」等の情報を処理するための外部の所望のオーディオ装置にFM多重コンポジット信号を出力するようにしているので、外部の所望のオーディオ装置のために新たに専用のFMアンテナを設置する必要がなくなり、車載用ラジオテレビ受信装置で受信したアンテナ信号を効率的に活用することができる。
【0187】
請求項10記載の発明によると、チューナ本体部にFM多重放送受信用のチューナ回路が内蔵されているので、チューナ本体部を画一的標準化して製造した場合でも、このチューナ本体部に接続される外部のオーディオ装置からFM多重放送の受信が要求されたときに、その要求に容易に対応することができる。
【0188】
請求項11記載の発明によると、チューナ本体部の制御部が、アンテナ接合部を通じて得られた高周波信号についてのチューナモードを切り替えるチューナモード切替機能と、高周波信号の周波数を選択する周波数選択機能とを有し、且つ、制御部が、外部の所望のオーディオ装置からのチューナモード及び周波数選択の指示に基づいてチューナモードの切り替え及び周波数の選択を行うようにしているので、オーディオ装置について、チューナ本体部に適合したチューナモード及び周波数選択の指示を与えるようにさえ設計しておけば、オーディオ装置のその他の設計を自由に行っても、このオーディオ装置とチューナ本体部との接続を容易に行うことができ、オーディオ装置内の回路設計の自由度を向上できるとともに、チューナ本体部を画一的標準化して製造できる。
【0189】
請求項12記載の発明によると、チューナ本体部内にアンテナセレクタ回路を含ませるように標準設計しておけば、アンテナ接合部内にアンテナセレクタ回路を含ませなくても、複数のアンテナのうち最も感度のよいアンテナを容易に選択し、この選択されたアンテナからの高周波信号を選択的に受信することができる。
【0190】
請求項13記載の発明によると、アンテナ接合部内にアンテナセレクタ回路を含ませるようにしておけば、チューナ本体部の標準設計においてアンテナセレクタ回路を含ませなくても、複数のアンテナのうち最も感度のよいアンテナを容易に選択し、この選択されたアンテナからの高周波信号を選択的に受信することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る車載用ラジオテレビ受信装置のアンテナ接合部及びチューナ本体部を示す回路ブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態においてチューナ本体部のコントロールマイコンの主要機能を説明する機能ブロック図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態においてアンテナ接合部とチューナ本体部が分離している状態で前方向近辺から見た斜視図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態として、アンテナ接合部とチューナ本体部を結合した状態で後ろ近辺から見た斜視図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態においてアンテナ接合部とチューナ本体部とが結合された状態の縦断面図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態においてアンテナ接合部とチューナ本体部とが結合された状態の横断面図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態の車載用ラジオテレビ受信装置の回路構成を示すブロック図である。
【図8】チューナモジュール部とオーディオ本体部との接続関係を説明するブロック図である。
【図9】第1の実施の形態のチューナモジュールを自動車の後部ピラーに取り付けた状態を示す斜視図である。
【図10】本発明の第1の実施の形態におけるコントロールマイコンのチューナ処理を示すフローチャートである。
【図11】本発明の第1の実施の形態におけるコントロールマイコンのコマンド処理を示すフローチャートである。
【図12】本発明の第1の実施の形態におけるコントロールマイコンのパワーオン処理を示すフローチャートである。
【図13】本発明の第1の実施の形態におけるコントロールマイコンのパワーオフ処理を示すフローチャートである。
【図14】本発明の第1の実施の形態におけるコントロールマイコンのAM放送に切替える処理を示すフローチャートである。
【図15】本発明の第1の実施の形態におけるコントロールマイコンのFM放送に切替える処理を示すフローチャートである。
【図16】本発明の第1の実施の形態におけるコントロールマイコンのテレビ放送に切替える処理を示すフローチャートである。
【図17】本発明の第1の実施の形態におけるコントロールマイコンの周波数処理を示すフローチャートである。
【図18】本発明の第1の実施の形態におけるコントロールマイコンの受信レベルの処理を示すフローチャートである。
【図19】本発明の第1の実施の形態におけるコントロールマイコンのマニュアルアップチューニングの処理を示すフローチャートである。
【図20】本発明の第1の実施の形態におけるコントロールマイコンのマニュアルダウンチューニングの処理を示すフローチャートである。
【図21】本発明の第1の実施の形態におけるコントロールマイコンのシークアップチューニングの処理を示すフローチャートである。
【図22】本発明の第1の実施の形態におけるコントロールマイコンのシークダウンチューニングの処理を示すフローチャートである。
【図23】本発明の第1の実施の形態におけるコントロールマイコンの音声切替の処理を示すフローチャートである。
【図24】本発明の第1の実施の形態におけるコントロールマイコンの感度切替の処理を示すフローチャートである。
【図25】本発明の第1の実施の形態におけるコントロールマイコンのステータス遷移処理を示すフローチャートである。
【図26】本発明の第2の実施の形態に係る車載用ラジオテレビ受信装置のアンテナ接合部及びチューナ本体部を示す回路ブロック図である。
【図27】本発明の第2の実施の形態においてチューナ本体部のコントロールマイコンの主要機能を説明する機能ブロック図である。
【図28】本発明の第2の実施の形態においてアンテナ接合部とチューナ本体部が分離している状態で前方向近辺から見た斜視図である。
【図29】本発明の第2の実施の形態として、アンテナ接合部とチューナ本体部を結合した状態で後ろ近辺から見た斜視図である。
【図30】本発明の第2の実施の形態においてアンテナ接合部とチューナ本体部とが結合された状態の縦断面図である。
【図31】本発明の第2の実施の形態においてアンテナ接合部とチューナ本体部とが結合された状態の横断面図である。
【図32】本発明の第2の実施の形態の車載用ラジオテレビ受信装置の回路構成を示すブロック図である。
【図33】従来の車載用カーオーディオとカーナビゲーション複合機の概観斜視図である。
【図34】従来のAMラジオ受信機の回路ブロック図である。
【図35】従来のFMラジオ受信機の回路ブロック図である。
【図36】従来のテレビ受信機の回路ブロック図である。
【図37】従来のAMラジオ受信機とFMラジオ受信機を結合したAM/FMラジオの回路ブロック図である。
【図38】従来のラジオ受信機及びまたはテレビ受信機の筐体をいくつかに分割するときの一般的な分割の仕方を示したブロック図である。
【図39】従来のラジオ受信機及びまたはテレビ受信機の筐体をいくつかに分割するときの一般的な分割の仕方の別の方法を示したブロック図である。
【図40】従来のラジオ受信機とテレビ受信機のチューナ装置を一個の筐体に収納した時のブロック図である。
【図41】車のリヤーガラスのガラスアンテナとアンテナ給電点からシールド同軸線を引き回した状態を示す斜視図である。
【図42】アンテナ、シールド同軸線、アンテナアンプ部、チューナ装置、オーディオ装置、スピーカが車の中にどのように配置するかを説明する断面略図である。
【図43】アンテナ、シールド同軸線、アンテナアンプ部、アンテナセレクタとチューナ本体部を説明する斜視図である。
【図44】アンテナセレクタをチューナ本体部に内蔵した場合のアンテナ、アンテナアンプ部、シールド同軸線、チューナ本体部を説明する斜視図である。
【図45】カーオーディオにおけるチューナ機能関連を、マイコンがコントロールする機能に付いて説明する図である。
【符号の説明】
213 チューナ本体部
214 アンテナ接合部
215 シールド同軸線
216 増幅マッチング回路
217,218 アンテナ切替回路
220 アンテナ信号線
221a,221b,222a,222b コネクタ
224 コントロールマイコン通信端子
226 電源需給端子
227 コントロールマイコン
237 チューナ本体部
238 アンテナ接合部
239 高周波コネクタ
240 電源コネクタ
242 アンテナコネクタ
243,243a,243b,243l,243r シールド同軸線
244 ネジ穴
245 ブラケット
245a ネジ穴
247 コントロールマイコン通信端子
254 高周波コネクタ
258 アンテナ側アース線
259 チューナ側アース線
260 アンテナ側信号線
261 チューナ側信号線
264,265,266 ネジ
268 クランプ
269 ネジ
270 クランプ
271 ネジ
272 電源端子
275 ビデオ/オーディオ出力端子
276 FM多重コンポジット信号出力端子
277 電源端子
278 4系統テレビダイバーシティIC回路
280 テレビチューナパック
291 2系統FMダイバーシティIC回路
292 FMバンドパスフィルタ
293 AM/FMチューナパック
297,298 アンテナ
299 アンテナ端子
300 インピーダンスマッチング回路
301 増幅回路
302 チューナモジュール部
303 オーディオ本体部
306 DARC信号回路
311,312 通信バスIC
313 コントロールマイコン
315 アンテナ
316 FMサブアンテナ
317 テレビメインアンテナ
318〜320 テレビサブアンテナ
400〜404 アンテナ切替IC回路
405〜408 信号線
409〜415 接点
416,417 ブラケット
420 ネジ穴
420a 凹み部
420b ネジ

Claims (13)

  1. アンテナに接続されたチューナ装置でテレビ放送及びラジオ放送等を受信してオーディオ装置で再生するための車載用ラジオテレビ受信装置であって、
    前記チューナ装置は、
    様々な仕様の前記アンテナに個別に対応して設計されて当該アンテナを通じて高周波信号を受信するアンテナ接合部と、
    前記アンテナと、
    様々な前記アンテナの仕様に拘わらず共通して設計されて、前記アンテナ接合部を通じて得られた前記高周波信号を選択して低周波に変換処理するチューナ本体部と
    を備え、
    前記アンテナ接合部及び前記チューナ本体部は、所定の接続手段により着脱自在に接続されることを特徴とする車載用ラジオテレビ受信装置。
  2. 請求項1記載の車載用ラジオテレビ受信装置であって、前記アンテナ接合部は、前記アンテナを通じて受信した前記高周波信号の増幅と、前記アンテナのインピーダンスの調整との少なくとも一方を行う信号調整回路を有することを特徴とする車載用ラジオテレビ受信装置。
  3. 請求項1または請求項2記載の車載用ラジオテレビ受信装置であって、前記アンテナ接合部は、前記アンテナの給電点の数だけ設けられたシールド同軸線を通じて前記アンテナに接続されることを特徴とする車載用ラジオテレビ受信装置。
  4. 請求項3記載の車載用ラジオテレビ受信装置であって、
    前記アンテナ接合部は、前記アンテナを通じて受信した前記高周波信号を増幅する信号調整回路を有し、
    前記接続手段は、シールド同軸線の数に対応して設けられた高周波コネクタを含む車載用ラジオテレビ受信装置。
  5. 請求項3または請求項4記載の車載用ラジオテレビ受信装置であって、
    前記アンテナ接合部は、前記アンテナのインピーダンスの調整を行う信号調整回路を有し、
    前記接続手段は、前記チューナ本体部から前記アンテナ接合部に電源を供給するするための電源コネクタを含む車載用ラジオテレビ受信装置。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の車載用ラジオテレビ受信装置であって、前記アンテナ接合部及び前記チューナ本体部は、所定の固定手段により着脱自在に固定されることを特徴とする車載用ラジオテレビ受信装置。
  7. 請求項6記載の車載用ラジオテレビ受信装置であって、
    前記固定手段は、
    前記アンテナ接合部及び前記チューナ本体部の少なくともいずれか一方の筐体に一体的に形成されたブラケットと、
    前記ブラケットに形成された穴を通じて前記アンテナ接合部及び前記チューナ本体部のうちの他方に係止される固定具と
    を備える車載用ラジオテレビ受信装置。
  8. 請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の車載用ラジオテレビ受信装置であって、前記チューナ本体部は、外部の所望のFM受信機にFMアンテナ信号を出力するFMアンテナ信号分波回路を有し、且つ、当該チューナ本体部の筐体に、前記FMアンテナ信号を出力するための端子が設置されたことを特徴とする車載用ラジオテレビ受信装置。
  9. 請求項8記載の車載用ラジオテレビ受信装置であって、
    前記FMアンテナ信号分波回路は、FMアンテナ信号をFM多重コンポジット信号として出力するようにされ、
    前記チューナ本体部の筐体に、外部の所望のオーディオ装置に前記FM多重コンポジット信号を出力するFM多重コンポジット信号出力端子が設置されたことを特徴とする車載用ラジオテレビ受信装置。
  10. 請求項1乃至請求項9のいずれかに記載の車載用ラジオテレビ受信装置であって、前記チューナ本体部は、FM多重放送受信用のチューナ回路が内蔵されたことを特徴とする車載用ラジオテレビ受信装置。
  11. 請求項1乃至請求項10のいずれかに記載の車載用ラジオテレビ受信装置であって、
    前記チューナ本体部は、前記アンテナ接合部を通じて得られた前記高周波信号についてのチューナモードを切り替えるチューナモード切替機能と、前記高周波信号の周波数を選択する周波数選択機能とを有する制御部を有し、
    前記制御部は、外部の所望のオーディオ装置からのチューナモード及び周波数選択の指示に基づいてチューナモードの切り替え及び周波数の選択を行うことを特徴とする車載用ラジオテレビ受信装置。
  12. 請求項1乃至請求項11のいずれかに記載の車載用ラジオテレビ受信装置であって、前記チューナ本体部は、複数の前記アンテナのうち最も感度のよいアンテナを選択し、この選択されたアンテナからの前記高周波信号を選択的に受信するアンテナセレクタ回路を有することを特徴とする車載用ラジオテレビ受信装置。
  13. 請求項1乃至請求項11のいずれかに記載の車載用ラジオテレビ受信装置であって、前記アンテナ接合部は、複数の前記アンテナのうち最も感度のよいアンテナを選択し、この選択されたアンテナからの前記高周波信号を選択的に受信するアンテナセレクタ回路を有することを特徴とする車載用ラジオテレビ受信装置。
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