JP2000165265A - 車載用ラジオテレビ受信装置 - Google Patents

車載用ラジオテレビ受信装置

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JP2000165265A
JP2000165265A JP33587898A JP33587898A JP2000165265A JP 2000165265 A JP2000165265 A JP 2000165265A JP 33587898 A JP33587898 A JP 33587898A JP 33587898 A JP33587898 A JP 33587898A JP 2000165265 A JP2000165265 A JP 2000165265A
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tuner
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signal
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車載用ラジオテレビ受信装置の開発費用の浪
費を低減する。 【解決手段】 チューナ装置を、アンテナを通じて高周
波信号を受信するアンテナ接合部238と、ここから得
られた高周波信号を選択して低周波に変換処理するチュ
ーナ本体部237とに分離して構成し、これらを所定の
コネクタ239,240及びブラケット245等により
着脱自在に接続及び固定する。アンテナ接合部238
を、これが搭載される自動車の車種毎に最適設計をする
一方、コストの大部分を占めるチューナ本体部237を
画一的標準化して製造し、開発費用の浪費を低減して製
造コストを低下させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車に搭載さ
れ、アンテナに接続されたチューナ装置でテレビ放送及
びラジオ放送等を受信してオーディオ装置で再生するた
めの車載用ラジオテレビ受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】カーラジオ、カーステレオと呼ばれるカ
ーオーディオあるいはカーテレビ(一般にカーテレビを
含めてカーオーディオという)のように、ラジオテレビ
放送電波を受信する車載用ラジオテレビ受信装置は、エ
レクトロニクスの進歩で年々技術革新が行われている。
そして、音楽再生用のカセット、CD、MD再生装置や
カーナビゲーションの技術と結合されて、その製品形態
も様々に変化している。
【0003】図33は、最近の車載用カーオーディオお
よびカーナビゲーション複合製品の外観形状を示したも
のである。図33(a)中の符号1はAM/FMラジオ
で、筐体の外形寸法は奥行2が155mm、幅3が17
8mm、高さ4が50mmの大きさである。このサイズ
は、ドイツ国のDIN規格からきており、一般にこの大
きさを1DINサイズという。AM/FMラジオ1の前
面5の部分には受信周波数や放送局名を表示する液晶表
示器6や音量音質などを調整するボリュームツマミ7
や、選局などに使われる押釦ツマミ8等を設けている。
【0004】図33(b)中の符号9は、前述のAM/
FMラジオ1にカセット再生装置やCD再生装置あるい
はMD再生装置などが合体されたAM/FMデッキと呼
ばれるカーステレオである。AM/FMデッキ9の前面
には、CDなどの音楽記録媒体の挿入口10や表示器6
が設けられており、この表示器6には、挿入光10内の
音楽記録媒体における曲目の番号や早送り・巻戻しなど
の動作を示す表示機能が追加されている。
【0005】図33(c)中の符号11はカーテレビで
あって、前述のAM/FMラジオ1と同じ1DINサイ
ズの筐体にテレビ画面を表示する表示器12が収納さ
れ、テレビ放送の視聴を行うときには、表示器12が自
動的に筐体の前面13からせり出して起立するようにな
っている。
【0006】図33(d)中の符号14は、一体型オー
ディオと呼ばれるラジオテレビステレオ再生装置で、そ
の奥行15が155mm、幅16が178mm、高さ1
7が100mmの2DINサイズ筐体に一体的に収納さ
れ、前面18に表示器20や選択スイッチ21、あるい
はボリュームツマミ22などを一体化した表示パネル1
9が開閉自在に取り付けられている。カセットテープや
CDをラジオテレビステレオ再生装置14に挿入して使
用するときは、表示パネル19に設けられたツマミ(図
示しない)などで当該表示パネル19を開操作して前面
18を開放させ、この前面18内の挿入口(図示しな
い)にCDやカセットテープ等を挿入するようになって
いる。
【0007】図33(e)中の符号23は、前述の一体
型オーディオ(ラジオテレビステレオ再生装置)14に
カーナビゲーション装置が結合された製品で、2DIN
サイズに設計されているが、スペース的な面から、ラジ
オテレビ受信回路部をチューナボックス27として分離
したものである。カーナビゲーション画像やテレビ画像
を表示する表示器25が製品23の本体から分離され
て、車室内のダッシュボードの上部に単独で設置される
場合が多い。このことを考慮して、表示器25の筐体前
面部に音楽用のパックなどの挿入口や操作スイッチを設
けることが多い。
【0008】これら製品1,9,11,14,23のオ
ーディオ再生出力は、ワット数から言うと、15W×2
チャンネルから40W×4チャンネルと幅が広いが、特
にカーオーディオマニア層になると、この出力では不満
であり、図33(f)に示したようなパワーアンプ28
に対して、図33(g)のようなスピーカ30を別に購
入してトレードインし、出力50W×2チャンネル+出
力100W×2チャンネルといったハイパワーにグレー
ドアップしたり、パワーアンプ28(図33(g))の
前段に図33(h)のようなイコライザー29または疑
似音場を創造する音響装置(DSP:デジタルシグナル
プロセッサ)を接続して音質の演出を行っている。
【0009】これら従来のカーオーディオやカーナビゲ
ーションの装置において、ラジオとテレビ受信機能に着
目すると、その技術は1980年代初期まで主流であっ
た可変インダクタンスコイル方式による押釦μ同調器や
モータ駆動オートチューナのメカニズム技術から電子チ
ューナという半導体技術に置き換わり、高周波技術とし
て重要な同調回路から検波出力段までをチューナパック
という一塊の部品にする技術が1990年初期に完成
し、そしてカーアンテナも、従来のポールアンテナから
リヤーウインドガラスにプリントされたガラスアンテナ
に置き代わり、基本的な技術形態は1997年にはでき
上がってきた。
【0010】図34は従来のAMラジオ受信機の回路ブ
ロック図であって、特に、ラジオ放送電波をカーラジオ
が受信してスピーカーで音を聞くまでの回路的機能要素
を示したものである。
【0011】図34中の符号31は、ガラスアンテナの
給電点からアンテナ信号を導くシールド同軸線である。
日本国内におけるAMラジオ放送は531kHzから1
629kHzの搬送波に9kHzの放送情報をAM変調
して送信している。この電波をリアガラス等に敷設され
たガラスアンテナで受信するが、受信電波が弱いと、ガ
ラスアンテナ給電点(シールド同軸線31の端部)から
出力する電力が小さくなってしまい、雑音に負けて放送
電波を受信しにくくなる。特に、一般のAM受信機は、
大体25dBμV以上で正常に性能が出せるように設計
されている。また、アンテナインピーダンスは75Ωで
設計されている。このため、アンテナインピーダンスが
異なるとアンテナ電力のロス(アンテナ給電ロス)が大
きくなって所定の入力を満足しなくなる。
【0012】符号32は上記のアンテナ給電ロスをカバ
ーするために、その信号を増幅して75Ωにマッチング
をとるための増幅マッチング回路である。アンテナ信号
を増幅するには、市場一般技術であるトランジスタ増幅
回路や高周波増幅用ICを使用するのが一般である。イ
ンピーダンスのマッチング補正には、コイルを直列に入
れたりコンデンサを並列に入れて補正する。尚、常にマ
ッチングが取れていてゲインも規定以上の場合であれ
ば、かかる増幅マッチング回路32は必要ない。
【0013】アンテナで誘起された種々の放送周波数
は、高周波増幅回路で増幅されて同調回路で希望する放
送局の周波数1波に選択され、更に中間周波数IFとい
う450kHz固定周波数に変換される。アンテナ(A
NT)同調回路33、高周波増幅回路34、RF同調回
路35、ミキサ回路36、IF同調回路37、局部発振
(局発)回路38及びPLL回路(VCO)39がこれ
らの働きを行う。
【0014】中間周波数IFである450kHzはIF
増幅回路40で増幅されて次の検波回路41を通過して
低周波に変換される。すなわち、この時点で搬送波が除
かれて放送情報の音の信号のみになるわけである。
【0015】アンテナ給電点(シールド同軸線31の端
部)からこの検波段(検波回路41)までを一般に「チ
ューナ装置」と呼んでいる。しかしAMノイズキャンセ
ラ42のノイズ分を削除し、プリアンプ43で一定のレ
ベルに増幅する回路まで含めて「チューナ装置」という
こともある。
【0016】チューナ装置からの出力は、音質を変化選
択できる音質制御回路44に通され、音量コントロール
回路45で好みの音量にレベリングされてメインアンプ
46を通じて拡声され、スピーカ47で音声となって耳
に聞こえる。
【0017】一般に、プリアンプ43または音質制御回
路44以降を「オーディオ装置」という。
【0018】ここで、PLL回路39での選択周波数
(選択放送局)コントロールや音質音量制御およびキー
操作49によるコントロールは、CPUを備えたコント
ロールマイコン48が行い、表示器50に周波数や放送
局名・各種インジケータなどの動作状態情報などを表示
する。したがって、当該コントロールマイコンは、チュ
ーナ装置のみならず、オーディオ装置のコントロールや
表示も行っている。
【0019】図35はFMラジオ受信機の回路ブロック
図である。
【0020】図35中の符号51はガラスアンテナの給
電点からアンテナ信号を導くシールド同軸線である。日
本国内におけるFMラジオ放送は76.0MHzから9
0.0MHzの搬送波に100kHzの放送情報をFM
変調して送信している。この電波をガラスアンテナで受
信するのであるが、AM放送と同じく受信電波が弱い
と、ガラスアンテナ給電点(シールド同軸線51の端
部)から出力する電力が小さくて雑音に負けてしまう。
一般の受信機は、大体8dBμV以上で正常に性能が出
せるように設計されている。また、アンテナインピーダ
ンスは75Ωで設計されているので、アンテナインピー
ダンスが異なるとアンテナ電力のロスが大きくなって所
定の入力を満足しなくなる。そこで、図34のAMラジ
オ受信機と同様に、増幅マッチング回路52によって信
号を増幅して75Ωにマッチングをとり、アンテナ給電
ロスをカバーするようにしている。尚、マッチングが取
れていてゲインも規定以上なら増幅マッチング回路52
は必要ない。
【0021】アンテナで誘起された種々の放送周波数
は、高周波増幅回路55で増幅されて同調回路で希望す
る放送局の周波数1波に選択され、固定周波数である中
間周波数IFに変換される。アンテナ(ANT)同調回
路54、高周波増幅回路55、RF同調回路56、ミキ
サ回路57、IF同調回路58、局部発振回路59及び
PLL回路60がこれらの働きを行う。
【0022】IF増幅回路61で中間周波数を増幅して
検波回路62で検波して低周波に変換する点は、図34
のAMラジオ受信機と同じであるが、検波回路62の雑
音レベルをアンテナ切替回路53に戻している点が異な
る。これはFMのアンテナを複数用意して一番良い状態
のアンテナを選択するダイバーシティアンテナ技術を採
用しているためであり、アンテナ切替回路53がそれを
行っている。一般に、カーラジオは、放送電波の電界強
度が激変する空間を移動するのが常である。電界強度が
激変するのは、電波が届かない場所とか、建物等から反
射する電波と直接波の干渉(マルチパス妨害)によっ
て、空間的な位置で強い電波や弱い電波の場所が存在す
る。特にFM放送はこの問題についてAM放送より弱
い。そこで、FM用のアンテナを2本、位置を異にして
設置し、一方のアンテナが弱い電波のポイントにいたと
き、他のアンテナは強い電波のポイントにいる確率が高
いことを利用して、このアンテナを切替えるアンテナダ
イバーシティ技術がアンテナ切替回路53の機能であ
る。検波回路62の検波した雑音レベルを監視して、も
し所定のレベル以上になったら、アンテナをもう一方の
アンテナに切替えて、その雑音レベルを測定し、レベル
が低ければそのアンテナに切替えることにより、良質の
情報を得ることができる。
【0023】図35中の符号63はFMノイズキャンセ
ラで、AMノイズキャンセラ42(図34)と原理は異
なるが、ノイズ成分を打ち消す機能はAMと同じであ
る。
【0024】FM放送はステレオ放送が主であり、検波
段階ではL成分とR成分が分かれていないので、マルチ
プレックス回路(MPX)64で右チャンネルと左チャ
ンネルに分けてステレオとする。
【0025】尚、図35中の符号65〜72は図34の
AMラジオ受信機の各要素43〜50と同様の機能を有
するものである。
【0026】図36は、テレビ受信機のブロック図であ
る。
【0027】国内におけるテレビ放送の周波数は、VH
F帯のローとハイ及びUHF帯を使用している。第1チ
ャンネルから第3チャンネルまでは、映像周波数が9
1.75MHzから103.25MHzの6MHzステ
ップ、音声は95.75MHzから107.75MHz
のVHFローを使用している。また、第4チャンネルか
ら12チャンネルまでは、映像周波数が171.25M
Hzから217.25MHzの6MHzステップ、音声
は175.75MHzから221.75MHzのVHF
ハイを使用している。さらに、第13チャンネルから第
62チャンネルまでは、映像周波数が471.25MH
zから765.25MHzの6MHzステップ、音声は
475.75MHzから769.75MHzのUHF帯
を使用している。
【0028】回路的には、上述のように広範囲の周波数
のためVHFとUHFに分けて同調回路を構成してい
る。
【0029】図36中のアンテナ給電用シールド同軸線
73、増幅マッチング74及びアンテナ切替75は前述
のAMラジオ受信機(図34)及びFMラジオ受信機
(図35)の各要素31,32,51,52,53と同
様の機能を有するものである。ただし、FMのアンテナ
は2本で切替えるが、テレビのアンテナは4本のアンテ
ナを使用した4ウェイアンテナダイバーシティ方式を採
用する場合が多い。
【0030】放送周波数選択から中間周波数変換までの
機能を有する各種回路要素76〜82,84〜90は、
取り扱う周波数の関係で、PLL回路82に供給する電
圧を最高40V程度に設定する必要があるため、電源回
路(図示しない)にはDC−DCコンバータを内蔵して
12Vを昇圧して供給する。IF増幅回路83の中間周
波数からフィルターを通じて映像中間周波数58.75
MHzと音声中間周波数54.25MHzに分解された
映像信号は、映像検波回路91で低周波に変換された後
に映像増幅回路92で増幅され、画質制御回路93を経
てディスプレイ94に映像を表示する。
【0031】音声信号は音声検波回路95で低周波に変
換され、FMノイズキャンセラ96を通過してからFM
用マルチプレクサ回路(MPX)97でステレオ信号に
変換され、その後はFMラジオと同じように、プリアン
プ98、音質制御回路99、音量制御回路100、メイ
ンアンプ101及びスピーカ102からなるオーディオ
装置で処理されて音声を耳で聞くことができるようにす
る。
【0032】図37は、図34のAMラジオ受信機と図
35のFMラジオ受信機とを合体したAM/FMラジオ
1(図33)の内部の回路構成を示すブロック図であ
る。
【0033】MPX64でステレオ音声信号に変換され
たFMラジオ信号とAMノイズキャンセラ42でノイズ
成分が除去されたAMラジオ信号は、選択回路106で
選択されてオーディオ装置(107〜111)にてオー
ディオ信号に変換される。
【0034】それらをコントロールするのがコントロー
ルマイコン112で、押ボタンスイッチ113でのキー
操作による種々の動作をコントロールしたり、表示器1
14に必要な動作情報などを表示することができる。
【0035】以上の機能要素31〜114により従来の
ラジオテレビ受信装置が構成されるが、これらの機能要
素31〜114は、製品の筐体という形で種々に分割さ
れる。
【0036】従来において、車載用ラジオテレビ受信装
置がどのように分割されていたかを示したものが図38
と図39である。
【0037】図38は、図34〜図37に示したアンテ
ナ同調回路33,54,76,84から検波回路41,
62,91,95またはプリアンプ98,107まで
を、チューナ本体部118として一つの筐体にユニット
化し、ガラスアンテナ給電用シールド同軸線115と、
アンテナ増幅及び/またはインピーダンスマッチング回
路を内蔵したアンテナアンプ部116と、FMアンテナ
やテレビアンテナのように複数のアンテナを用意したア
ンテナダイバーシティ方式として使用するアンテナセレ
クタ117とをチューナ本体部118から別途に分離
し、またチューナ本体部118に、オーディオ機能とし
てのアンプ部119を介してスピーカ120を接続した
構成となっている。
【0038】通常、アンプ部119は、アンプのみなら
ずカセットやCDあるいはMDなどの音楽再生装置を一
緒にするとともに、表示関係も、個別の商品企画に合わ
せて商品価値を創出すべく、マイコンが動作するソフト
ウェアプログラムにおいて、表示の機能仕様に工夫を凝
らして作られている。
【0039】また、図39は、図38中のチューナ本体
部118とアンテナセレクタ117とを1個のチューナ
本体部121に内蔵してユニット化した構成を表してい
る。
【0040】図39中の符号115は、図38中の同符
号要素と同様のガラスアンテナ給電用シールド同軸線で
あるが、この同軸線115は、微弱なアンテナ電力を導
くものであるから短いほどロスは少なくなる。しかし、
一般にガラスアンテナはリヤーガラスにプリントされ、
その給電点はリヤーガラスの両サイドにあるので、アン
テナ給電シールド同軸線115をその給電点に接合して
トランクルームやフロントダッシュボードの近くまで引
き回すことから、一般的には給電点の近くにアンテナア
ンプ部116を接続して増幅してから引き回すのが望ま
しい。そのため、アンテナ本数が多い時は、アンテナア
ンプ部116とアンテナセレクタ117を一緒にユニッ
ト化する方法も取られている。
【0041】最近では、図33(a)〜(h)で説明し
たように、製品形態も種々変化しており、特に一体型オ
ーディオにカーナビゲーションが結合された製品23の
ように、2DINサイズにラジオ・ステレオ・ナビゲー
ション等を一体化するにはサイズ的な制約が出るため、
最近ではラジオやテレビのチューナ装置を別体のワンボ
ックスにする傾向がある。
【0042】図40は、ラジオテレビチューナワンボッ
クス(図33(d)に示したラジオテレビステレオ再生
装置)のチューナ装置の回路ブロックを説明する図であ
る。
【0043】図40のテレビ回路ブロックの映像検波部
91からは映像信号が接続線124を通じて出力され
る。
【0044】そして、テレビの音声信号は、音声検波部
97bを通じて、ラジオのFM用MPX97aからのス
テレオ信号と、AMノイズキャンセラ42からのAM信
号とが入力される音声選択回路122にインプットさ
れ、この音声選択回路122で音声が選択されて通信線
125を通じて出力される。
【0045】これらの制御は通信線127を通じてオー
ディオ装置(図37中の符号107〜111参照)と通
信するコントロールマイコン126で行われる。このコ
ントロールマイコン126は、ラジオテレビステレオ再
生装置内のPLL回路39,60,82,90を周波数
選択でコントロールする他、受信周波数の状態や、FM
/AM電波の強弱によって受信回路を切替える信号等の
送受信を行ったり、ステレオ/モノラルあるいは二カ国
語受信状態などのモード切替を指示したり、動作のステ
ータスをオーディオ装置(図37中の符号107〜11
1参照)のオーディオマイコン(図示しない)と通信し
たりする。オーディオマイコンとの機能制御の切り分け
はいろいろあるが、一般的にはオーディオ装置(図37
中の符号107〜111参照)のプリセットキーの周波
数記録や、オートプリセット機能あるいはオートスキャ
ン機能、ラストメモリー機能などは、チューナ装置のコ
ントロールマイコン126に分担させ、オーディオ装置
(図37中の符号107〜111参照)からは動作の要
求をするだけでチューナ装置のコントロールマイコン1
26が選局したり、バンドを切替えたり、表示器(図3
3(e)中の符号25)に放送局を表示できるようにし
ている。
【0046】図41は、自動車のリヤーガラス周辺のガ
ラスアンテナと給電点、及びシールド同軸線とアンテナ
アンプ部の関係を示した図である。
【0047】図41において、リヤーガラス129には
AM/FMメインアンテナ130、テレビサブアンテナ
131、テレビメインアンテナ132、テレビ/FMサ
ブアンテナ133、テレビサブアンテナ137の5本の
アンテナからそれぞれリヤーガラス両側に給電点が出て
おり、これらにシールド同軸線138,139,140
が接続されている。そしてシールド同軸線138,13
9,140の途中には、AM/FMアンテナアンプ部1
34及びテレビアンテナアンプ部135,136が接続
されている。
【0048】各アンテナ130,131,132,13
3,137で誘起した放送電波は、アンテナ給電点から
シールド同軸線138,139,140でチューナ装置
(図40)まで導かれるのであるが、途中のアンテナア
ンプ部134,135,136で増幅及び/またはイン
ピーダンスマッチングを行っている。
【0049】図42は、自動車141中に、アンテナ、
シールド同軸線、アンテナアンプ部、チューナ装置、オ
ーディオ装置及びスピーカがどのように配置されている
かを表した説明図である。図42中の符号142は前
席、符号143は後席、符号144はハンドル、符号1
55はダッシュボード、符号146はダッシュボードに
取り付けられたオーディオ装置、符号147はリヤーガ
ラス、符号148はガラスにプリントされたガラスアン
テナ、符号149,150は給電点からのシールド同軸
線、符号151はシールド同軸線149,150の中間
に取り付けられたアンテナアンプ部、符号152はチュ
ーナ装置、符号153はチューナ装置152からオーデ
ィオ装置146に結線されるハーネス、符号145はフ
ロントスピーカ156とオーディオ装置146を接続す
るハーネス、符号155はリヤースピーカ157とオー
ディオ装置146を接続するハーネスをそれぞれ示して
いる。
【0050】図43は、前述の図42の取付で説明され
たチューナ装置152について、アンテナ164〜16
9、シールド同軸線170〜175、アンテナアンプ部
151、アンテナセレクタ163及びチューナ本体部1
58について説明した図である。チューナ本体部158
(図38中の符号118に相当している)とアンテナセ
レクタ163(図38中の符号117に相当している)
は、AM/FMシールド同軸線159、アンテナセレク
タ信号線160、テレビシールド同軸線161及びアン
テナセレクタ信号線162により接続されている。そし
て、アンテナセレクタ163は、各アンテナから導かれ
る放送周波数を選択して、チューナ本体部158から信
号線160,162を通じて送られてくるセレクタ信号
でアンテナの切替を行う。このアンテナセレクタ163
には、アンテナ164〜169にそれぞれ接続される複
数のシールド同軸線170〜175が接続されている
が、このうちの一部のシールド同軸線170,171に
は、信号のロスを緩和するためにアンテナアンプ部15
1が接続され、このアンテナアンプ部151で信号の増
幅が行われる。チューナ本体部158には電源供給線1
77,178が接続されていて所定の電源回路から各回
路へ電源が供給される。
【0051】またチューナ本体部158の音響や映像信
号は、通信線176を通して出力され、チューナ本体部
158のコントロールマイコン(図37中の符号112
に相当している)は、通信線179を使ってオーディオ
装置(図37中の符号107〜111に相当している)
のオーディオマイコン(図示しない)に接続されてい
る。
【0052】図44は、アンテナセレクタ(図43中の
符号163)が内蔵されるチューナ本体部180を示し
たもので、各アンテナ181に対応してアンテナアンプ
部182がそれぞれ接続され、シールド同軸線183を
通じてチューナ本体部180に接続されている。
【0053】このように、チューナ装置(図42中の符
号152及び図40参照)とオーディオ装置(図42中
の符号146及び図37中の符号107〜111参照)
とが互いに分離された車載用ラジオテレビ受信装置にお
いて、これら全体のシステムをコントロールするマイコ
ンは、通常はオーディオ装置(図42中の符号146)
に置かれて、チューナ装置(図42中の符号152)を
スレーブとして使用するのが一般的である。
【0054】チューナ機能に関するオーディオ装置14
6とチューナ装置152の行う主要なコントロール機能
を表したのが図45である。図45において、コントロ
ールマイコン184は、チューナ装置(図42中の符号
152)とオーディオ装置(図42中の符号146)の
分担を明確にしていない。その理由の多くは、スペース
的に収納できない問題が起因となってチューナ装置を別
体にするのが大きな理由のため、新車種やオーディオの
新商品企画などが決まると、それに最適な仕様を考え、
マイコンによるコントロール機能は通信仕様でどちらの
側にでも持たせられるので、チューナ装置152(図4
2)にオーディオ装置146(図42)の機能を含めて
も機能上は全く問題ないからである。
【0055】図45において、コントロールマイコン1
84は、基本的にキー入力管理185と表示管理186
を行う。そしてアンテナ選択201やPLL回路管理2
02あるいは外部との通信管理187や電源管理188
を行う。
【0056】特にスイッチングを行う際にその切替ノイ
ズが生じて、オーディオ信号などに漏れるので消音に係
るミューティング管理189も行う。
【0057】キー入力管理185は、チューナ装置分の
DX/LO切替190、AM・FM・テレビ等のバンド
切替191、強制モノラル切替192といったモード切
替、マニュアルチューニングで1ステップ毎にアップま
たはダウンする周波数の変更193、放送周波数を受信
するように周波数を変化させて、受信時にその周波数に
固定するシークチューニング194、プリセット釦の何
番目にどの放送周波数を記録したかを管理する釦プリセ
ット機能195、自動的に周波数の低い順から放送電波
を受けて、受信した周波数を所定のプリセット釦に記録
させるオートプリセット機能196、各種オーディオコ
ントロール機能197、映像のカラーや明るさなどを調
整する映像コントロール機能198、及び二カ国語切替
のモード切り替えを行う機能199等を有している。ま
た、上記の各種操作193,194,195の操作では
周波数選択200も同時に行われる。
【0058】また、表示管理186は、チャンネル表示
204、周波数あるいは放送局名表示205、高速道路
などの交通情報(TRA)の表示206、ステレオ表示
207、二カ国語表示208、電界強度切替DX/LO
表示209、バンド表示210、テレビ画像などの表示
211、及びタイトルや音質等をグラフィックに表示す
る各種のオーディオ表示212等の各種機能を有してい
る。
【0059】
【発明が解決しようとする課題】ところで、今後の車載
用ラジオテレビ受信装置を考える場合、上記した従来の
ラジオテレビ受信装置のほかに、デジタル放送、多機能
ナビゲーション、有料道路自動料金徴収システム(ET
C)、障害物検知レーダー、路車間通信装置、車車間通
信装置等が近い将来カーエレクトロニクスシステムとし
て搭載されることが十分予測できる。この場合、限られ
た車載スペースでは当然それらの機器を車にどのように
設置するかという問題が出てきて、従来のチューナ装置
はどこか空いたスペースに追いやられると考えられる。
【0060】ここで、従来のチューナ装置は1DINサ
イズあるいは2DINサイズといった車載オーディオ装
置のサイズに収納できない理由から止むを得ず別体に
し、対象車種のアンテナ仕様や通信方式によって決まる
コントロールマイコン仕様に最適化の方向で開発される
ことが多く、結果的に他の新車種には別の新しいチュー
ナ装置が用意されるといった効率の悪い開発投資が行わ
れていた。
【0061】さらに、チューナ装置152(図42)の
心臓技術はAM、FM、テレビ共に安定したチューナパ
ック部品として市販されているが、カーオーディオの新
製品開発設計の世界では、企画される商品毎にチューナ
パック部品の設置位置を微妙に変えてその回りにオーデ
ィオ装置品や回路を構築するが、その開発工数の大半は
チューナパックの使い方による感度問題やノイズ対策に
工数を消費するところが多く開発工数の浪費を招いてい
た。
【0062】また、従来のチューナ装置は、アンテナ給
電点から導かれるシールド同軸線31,51,115,
138,139,140,150,159,161,1
70〜175,183の接続として高周波コネクタを内
蔵するが、自動車に使用されるコネクタは、カーメーカ
の作業環境を考慮した規格が設定されている。すなわ
ち、ライン上で作業者が誤って足で踏む可能性があるた
めに頑丈に作らなければならない。そのために高周波コ
ネクタは概して大きなサイズで、その大きさのためにチ
ューナ装置の外形寸法を大きくしていた。
【0063】さらに、リヤーガラスのガラスアンテナが
主流になりつつある自動車アンテナにおいて、給電点は
そのガラスの両サイドが多く、その近辺に従来のチュー
ナ装置のサイズでは大きすぎて設置することができない
ため、チューナ装置をトランクルーム等に設置し、給電
点近くに増幅やインピーダンスマッチングをとるアンテ
ナアンプ部116,134〜136,151,182を
設置して長いシールド同軸線でアンテナ給電点とチュー
ナ装置を接続している。そのためにアンテナアンプ部1
16,134〜136,151,182に電源線を接続
したり、長いシールド同軸線31,51,115,13
8,139,140,150,159,161,170
〜175,183を引き回したりしなければならず、取
付工数やコストが高く付いていた。
【0064】また、カーオーディオからチューナ装置1
52とオーディオ装置107〜111,146に分離す
る主な理由が取付スペースに起因するため、システムを
制御するコントロールマイコン184の機能仕様は一つ
のマイコン回路を二つに分けてそのマイコン間を通信で
接続するだけであるから、チューナ装置152側のコン
トロールマイコンに、商品企画で決まるキー操作の管理
や制御を分担させたり、表示情報管理を行わせたりす
る。この場合、チューナ装置152は商品企画によって
決まるため、チューナ装置の標準化を阻害していた。
【0065】そこで、この発明の課題は、開発費用の浪
費を防止できる車載用のラジオテレビ受信装置を提供す
ることにある。
【0066】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明では、アンテナに接続されたチ
ューナ装置でテレビ放送及びラジオ放送等を受信してオ
ーディオ装置で再生するための車載用ラジオテレビ受信
装置であって、前記チューナ装置は、様々な仕様の前記
アンテナに個別に対応して設計されて当該アンテナを通
じて高周波信号を受信するアンテナ接合部と、前記アン
テナ様々な前記アンテナの仕様に拘わらず共通して設計
されて、前記アンテナ接合部を通じて得られた前記高周
波信号を選択して低周波に変換処理するチューナ本体部
とを備え、前記アンテナ接合部及び前記チューナ本体部
は、所定の接続手段により着脱自在に接続されるもので
ある。
【0067】請求項2記載の発明では、前記アンテナ接
合部は、前記アンテナを通じて受信した前記高周波信号
の増幅と、前記アンテナのインピーダンスの調整との少
なくとも一方を行う信号調整回路を有するものである。
【0068】請求項3記載の発明では、前記アンテナ接
合部は、前記アンテナの給電点の数だけ設けられたシー
ルド同軸線を通じて前記アンテナに接続されるものであ
る。
【0069】請求項4記載の発明では、前記アンテナ接
合部は、前記アンテナを通じて受信した前記高周波信号
を増幅する信号調整回路を有し、前記接続手段は、シー
ルド同軸線の数に対応して設けられた高周波コネクタを
含むものである。
【0070】請求項5記載の発明では、前記アンテナ接
合部は、前記アンテナのインピーダンスの調整を行う信
号調整回路を有し、前記接続手段は、前記チューナ本体
部から前記アンテナ接合部に電源を供給するするための
電源コネクタを含むものである。
【0071】請求項6記載の発明では、前記アンテナ接
合部及び前記チューナ本体部は、所定の固定手段により
着脱自在に固定されるものである。
【0072】請求項7記載の発明では、前記固定手段
は、前記アンテナ接合部及び前記チューナ本体部の少な
くともいずれか一方の筐体に一体的に形成されたブラケ
ットと、前記ブラケットに形成された穴を通じて前記ア
ンテナ接合部及び前記チューナ本体部のうちの他方に係
止される固定具とを備えるものである。
【0073】請求項8記載の発明では、前記チューナ本
体部は、外部の所望のFM受信機にFMアンテナ信号を
出力するFMアンテナ信号分波回路を有し、且つ、当該
チューナ本体部の筐体に、前記FMアンテナ信号を出力
するための端子が設置されたものである。
【0074】請求項9記載の発明では、前記FMアンテ
ナ信号分波回路は、FMアンテナ信号をFM多重コンポ
ジット信号として出力するようにされ、前記チューナ本
体部の筐体に、外部の所望のオーディオ装置に前記FM
多重コンポジット信号を出力するFM多重コンポジット
信号出力端子が設置されたものである。
【0075】請求項10記載の発明では、前記チューナ
本体部は、FM多重放送受信用のチューナ回路が内蔵さ
れたものである。
【0076】請求項11記載の発明では、前記チューナ
本体部は、前記アンテナ接合部を通じて得られた前記高
周波信号についてのチューナモードを切り替えるチュー
ナモード切替機能と、前記高周波信号の周波数を選択す
る周波数選択機能とを有する制御部を有し、前記制御部
は、外部の所望のオーディオ装置からのチューナモード
及び周波数選択の指示に基づいてチューナモードの切り
替え及び周波数の選択を行うものである。
【0077】請求項12記載の発明では、前記チューナ
本体部は、複数の前記アンテナのうち最も感度のよいア
ンテナを選択し、この選択されたアンテナからの前記高
周波信号を選択的に受信するアンテナセレクタ回路を有
するものである。
【0078】請求項13記載の発明では、前記アンテナ
接合部は、複数の前記アンテナのうち最も感度のよいア
ンテナを選択し、この選択されたアンテナからの前記高
周波信号を選択的に受信するアンテナセレクタ回路を有
するものである。
【0079】
【発明の実施の形態】{第1の実施の形態}図1は、本
発明の、第1の実施の形態に係る車載用ラジオテレビ受
信装置の機能ブロックを説明するものである。
【0080】この車載用ラジオテレビ受信装置は、ガラ
スアンテナで電波を受信して検波を行うためのチューナ
装置が、チューナ本体部213とアンテナ接合部214
とに分離して別々の構成とされたものである。
【0081】アンテナ接合部214は、自動車のリアガ
ラスに敷設されるガラスアンテナの給電点に接合される
シールド同軸線215と、ガラスアンテナからの信号を
増幅するとともにアンテナインピーダンスを所定のイン
ピーダンスに調整するための増幅マッチング回路(信号
調整回路)216とが内蔵されており、チューナ本体部
213に電気的に接続結合するための高周波コネクタ
(接続手段)221a,222aが形成されている。
尚、ガラスアンテナの利得やインピーダンスこれは自動
車のガラスアンテナの製作方法によって決まる場合が多
いので、ガラスアンテナがそのままでインピーダンスマ
ッチングされており、且つガラスアンテナの利得が所定
の起電力以上である場合には、増幅マッチング回路21
6の省略が可能であることは勿論である。即ち、ガラス
アンテナのインピーダンスは、自動車のリアガラスにプ
リントされたガラスアンテナの形状や長さとアース面で
ある車のボディシャーシ、及び給電点に接合されるシー
ルド同軸線の芯線の材質と径の太さに対する誘電体と外
皮シールド線までの径によって決まるので、これらが所
定の75Ω等に最良に調整されていれば、マッチング回
路は必要ない。一方、マッチングが不適切の場合は、増
幅マッチング回路216中のアンテナ信号増幅回路で、
シールド同軸線の芯線に並列にコンデンサを追加するか
またはコイルを直列に挿入するかまたはその両方を行う
ことによってマッチングを取る。また、アンテナ起電力
が弱い場合は、増幅マッチング回路216中で高周波増
幅トランジスタ等を使用すればよいが、この場合は外部
から電力を供給しなければならないので、チューナ本体
部213から電源を供給すればよい。
【0082】尚、図1の如く、チューナ本体部213に
は、電源需給端子226に接続された電源回路213v
が備わっており、この電源回路213vからチューナ本
体部213内の各回路ブロック217〜294に電気を
供給している。チューナ本体部213には、アンテナ接
合部214の高周波コネクタ221a,222aに迎合
接続されるコネクタ(接続手段)221b,222bが
形成されており、アンテナ接合部214内に電源が必要
な回路(増幅マッチング回路216等)が存在する場合
は、これらのコネクタ221b,222b,221a,
222aを通じて電源を供給できるようになっている。
【0083】アンテナ接合部214のシールド同軸線2
15は、それぞれ各ガラスアンテナに引出されてそのア
ンテナ給電点に接合できる長さに設定されており、その
長さによっては、ロス分を補完する増幅回路等がアンテ
ナ接合部214の内部で各々回路構成され、高周波コネ
クタ221a,222aに配線されている。
【0084】そして、アンテナ接合部214で受信した
テレビ放送のアンテナ信号は、チューナ本体部213内
において、プリント配線219を通じてアンテナ切替回
路(アンテナセレクタ回路)217に送られる。このア
ンテナ切替回路217は、テレビ用のダイバーシティI
C278(図7参照)とその周辺部品で構成されてい
る。このダイバーシティIC278は、テレビ信号の5
25本の走査線の内、最初の21本が画面に現れない垂
直同期信号ブラック走査線であることを利用して、検波
段からフィードバックされるブラックノイズレベルを測
定記憶し、プリント配線219から入力される複数のア
ンテナを切替えてノイズレベルの低いアンテナに切替え
る働きをするものである。
【0085】アンテナ切替回路217で選択されたテレ
ビアンテナ信号は、コントロールマイコン通信端子22
4を通じてコントロールマイコン(制御部)227へ与
えられる制御信号に基づいて、テレビチューナパック2
80中のUHF若しくはVHFにバンド切替され、この
テレビチューナパック280内において、アンテナ(A
NT)同調回路(図1中の符号280a)、高周波増幅
回路(図1中の符号280b)、PLL回路(VCO)
280gを用いた同調周波数の決定(図1中のRF同調
回路280c)、中間周波数への変換(図1中のIF同
調回路280e)、IF増幅回路(図1中の符号280
f)等を経て映像フィルタ(図1中の映像検波回路28
0i)と音声フィルタ(図1中の音声検波回路280
j)でそれぞれ58.75MHzと54.25MHzの
映像・音声に分けられ、それぞれの検波回路を通過して
ビデオ信号及びオーディオ信号となる。
【0086】一方、アンテナ接合部214で受信したラ
ジオ放送のラジオアンテナ信号は、プリント配線(アン
テナ信号線)220を通じてアンテナ切替回路(アンテ
ナセレクタ回路)218に送られる。このアンテナ切替
回路218は、FM用のダイバーシティIC291(図
7参照)とその周辺部品で構成されている。ダイバーシ
ティIC291は、FM検波段のリミッタ回路からの信
号対雑音の比率がフィードバック入力し、その大きさが
規定レベル以下の場合に複数のアンテナ信号線220を
切替えて選択する機能を備えたデバイスである。但し、
AMアンテナ信号はアンテナ信号線220中に流れる信
号のうちメインとなるものであるから、バイパスコイル
(図示しない)を通じてアンテナ同調回路293aに導
かれる。
【0087】ラジオアンテナ信号は、コントロールマイ
コン通信端子224からの信号によって制御されるコン
トロールマイコン227の制御信号に基づいて、FM若
しくはAMにモード切替されてアンテナ同調回路293
aを経て高周波増幅回路293bに入力され、同様にコ
ントロールマイコンの周波数指示に従ってPLL回路
(VCO)293f及びRF同調回路293cで同調周
波数が決定されて希望する周波数1波が選択された後、
IF同調回路293eで中間周波数に変換され、IF増
幅回路293hを経てFM検波回路293iに送付され
る。
【0088】その後、FM信号は、FMノイズキャンセ
ラ回路293jでノイズ成分を削除され、MPX293
kで左右のチャンネルに分離される。一方、AM信号
は、AMノイズキャンセラ294でノイズ成分が削除さ
れて、それぞれ選択回路225aに入力される。
【0089】選択回路225aは、テレビ、AM及びF
Mの各音声を、コントロールマイコン227の指示に基
づいて切替え、端子225からオーディオ信号として出
力する。
【0090】図2は、チューナ本体部213において、
オーディオ装置から切り離された主要コントロール機能
を図示したものである。
【0091】コントロールマイコン227は、チューナ
の基本機能をコントロールするPLL回路280g,2
93fの制御(PLL回路管理236)と、ステレオモ
ノラル切替や二カ国語放送切替のST(ステレオ)/M
O(モノラル)切替231と、AM・FM・テレビのバ
ンド切替232と、放送局から遠く離れた電界強度の弱
い地域で使用するときのLO(ローカル)または強電界
地域で使用するときのDX/LO切替233と、周波数
の選択命令や同調周波数指定命令で局を選択する周波数
選択部234とを指示する機能が備わっている。ここ
で、ST/MO切替231、バンド切替232及びDX
/LO切替233をチューナの「モード選択機能」と称
することにする。尚、アンテナ選択部235は、そのほ
とんどを専用のダイバーシティIC278,291(図
7参照)が行うので、必ずしもコントロールマイコン2
27としての昨日として付与する必要がない場合もあ
り、この場合にはアンテナ選択部235を省略しても良
い。
【0092】また、ミュート管理部228は、各種スイ
ッチング時の切替ノイズが発生する瞬間をオーディオ信
号に流れ込まないようにミューティングする機能と、テ
レビやラジオの出力音声を選択する音声選択機能とを司
る。さらに、電源管理部229はチューナ本体部の電源
のON/OFFを管理し、通信管理部230はオーディ
オ装置のマイコンと通信する機能である。
【0093】次に、図示しないオーディオ装置でチュー
ナ装置(213,214)の各種機能を操作するための
キー操作としては、電源のON/OFF操作、AM放送
局を選択、FM放送局を選択、テレビ放送局を選択、感
度を切替える選択、自動的に放送局を選局釦に記録させ
る操作、テレビの主音声副音声の選択、交通情報TRA
を選択、ステレオモノラルを選択、選局釦に放送局をプ
リセットする操作、プリセット釦を押して放送選択、1
ステップ毎に変更して放送を探す操作がチューナの操作
がある。これらの基本的な動作例を具体的に説明する。
【0094】まず、図示しないオーディオ装置において
電源釦が選択されたときは、ラストバンド、ラスト周波
数をメモリに記録してOFFにする。
【0095】また、AM釦が選択されたときは、現在受
信中の周波数をラストメモリし、AMのラストメモリし
てある周波数をチューナ装置(213,214)を通じ
て受信する。
【0096】さらに、FM釦が選択されたときは、現在
受信中の周波数をラストメモリし、FMのラストメモリ
してある周波数をチューナ装置(213,214)を通
じて受信する。FM釦の数でFM1,FM2に分かれて
いるときは、FM1を受信中なら周波数をラストメモリ
してFM2のラストメモリしてある周波数を受信する。
FM2を受信中なら周波数をメモリしてFM1のラスト
メモリしたある周波数を受信する。
【0097】さらにまた、テレビ釦が選択されたとき
は、現在受信中の周波数をラストメモリし、テレビのラ
ストメモリしてある周波数をチューナ装置(213,2
14)を通じて受信する。テレビ釦の数でテレビ1,テ
レビ2に分れているときは、テレビ1を受信中なら周波
数をラストメモリしてテレビ2のラストメモリのある周
波数を受信する。
【0098】また、感度切替釦が選択されたときは、自
動感度切替になっている場合は、強制ローカル感度に切
替える。強制ローカル感度切替になっている場合は、自
動感度切替にする。
【0099】さらに、自動的にプリセット釦に周波数を
プリセットするオートプリセット釦が選択されたとき
は、ラジオの場合は一番低い周波数から自動的に釦に周
波数をプリセットする。一方、テレビの場合は1チャン
ネルから62チャンネルの順番でプリセットする。
【0100】さらにまた、主音/副音釦が選択されたと
きは、二カ国語放送の場合、前の状態が主の場合に音声
モードを切替える。
【0101】また、交通情報TRA釦が選択されたとき
は、現在受信中の周波数をラストメモリし交通情報のA
M1629kHzに切替える。さらにもう一度押される
と、その前に選択されていた周波数に戻る。
【0102】さらに、ステレオモノラル釦が選択された
ときは、ステレオ放送中で、前の状態がステレオならモ
ノラル、モノラルならステレオに切替える。
【0103】さらにまた、選局釦が選ばれたとき、その
釦を設定された時間(たとえば2秒)以上で押下した場
合は現在受信中の周波数をその釦に記憶する。選局釦が
選ばれたとき、その釦を設定された時間(たとえば2
秒)以下で押下した場合はその釦にプリセットメモリさ
れている周波数を読み出し、その周波数を受信する。
【0104】また、シーク釦が選ばれたとき、その釦を
設定された時間(たとえば2秒)以上で押下した場合
は、現在受信中の周波数からシークアップ動作を開始
し、局を選局したらその周波数を受信する。シーク釦が
選ばれたとき、その釦を設定された時間(たとえば2
秒)以下で押下した場合は、現在の周波数を1段階(A
Mなら9kHz、FMなら100kHz、テレビなら1
チャンネル)アップするかダウンして受信を続ける。
【0105】以上が、この車載用ラジオテレビ受信装置
の図示しないオーディオ装置におけるチューナコントロ
ール操作であるが、これらの操作機能をすべてチューナ
本体部213のコントロールマイコン227に付帯させ
ると、チューナ本体部213の仕様はオーディオ装置側
の商品企画などで決定され、個別対応で作られていくこ
とになり、標準化を図る点で不利である。
【0106】オーディオ装置における周波数選択釦の数
は商品企画によって決まる。例えば5個のプリセット釦
もあれば、6個のものもある。また、釦をモードで切替
えて多重で使用する方法も考えられる。さらに、感度切
替釦の付いていない商品企画も考えられる。さらにま
た、プリセット方式に差別化を出す特別なユーザーイン
ターフェースを商品企画のポイントにするものもある。
【0107】そこで、上記図示しないオーディオ装置の
商品企画仕様に影響を受けない画一的マイコン仕様をど
のように実現できるかを、図2のようなモード切替機能
(即ち、ST/MO切替231、バンド切替232及び
DX/LO切替233)及び周波数選択機能(周波数選
択部234)の二つに絞って説明する。尚、アンテナ選
択部235、PLL回路236、ミュート管理部22
8、電源管理部229及び通信管理部230は、チュー
ナ本体側コントロールの基礎的な要素なので、ここでは
詳細な説明を省略することにする。
【0108】まず、電源の操作はすべて、図示しないオ
ーディオ装置のコントロールマイコンが行う。チューナ
本体部213には、リング動作の通信が行われるので、
チューナ本体部213側で単独に処理できる。
【0109】AM、FM及びテレビのモード選択は、図
示しないオーディオ装置で現状のバンド及びラスト周波
数メモリを行い、メモリに記録されている周波数を、チ
ューナ本体部213に連絡する。チューナ本体部213
はその周波数を受け取って放送局を受信する動作を行
う。そして、受信した旨とそのときの受信レベルを図示
しないオーディオ装置に発行する。
【0110】また、感度切替、ステレオ切替及び二カ国
語切替は、チューナ本体部213内でのステータスを、
必要に応じてオーディオ装置に連絡することにより、そ
の状態をオーディオ装置側でつかむことができるので、
全てオーディオ装置からのコマンドで動作する。
【0111】オートプリセットする操作は、その釦が選
ばれたとき、図示しないオーディオ装置のコントロール
マイコンは、自分で選択したモードをすべて記億してい
るので、周波数の低い順からシークの命令をチューナ本
体部213に送り、チューナ本体部213側で後述する
シーク動作を行い、受信放送局の周波数を受信レベルと
一緒にオーディオ装置に送信し、それをオーディオ装置
の釦にプリセットメモリすることができる。これを受信
周波数の数だけ反復すれば、オーディオ装置のマイコン
は受信レベルの高い順番に所定の釦にオートプリセット
できる。
【0112】交通情報TRAの操作は、図示しないオー
ディオ部からAM釦操作と周波数連絡をチューナ本体部
213に送付し、このチューナ本体部213の通常の選
局動作になる。
【0113】放送局をプリセットする操作は、オーディ
オ装置の選局釦で所定の時間以下押されたことを認識し
て、チューナ本体部213から送信している現在の受信
の周波数をその釦に記録できる。
【0114】1ステップ毎の放送局同調操作は、オーデ
ィオ装置で自動手動選局釦のアップ側またはダウン側釦
が所定の時間以下で押されたことを判断して、現在の周
波数を1ステップアップまたはダウンさせるコマンド
を、チューナ本体部213側に対して行うので、チュー
ナ本体部213は現在の周波数を基準にして1ステップ
アップまたはダウンさせた周波数で受信動作を行える。
【0115】また、図示しないオーディオ装置の自動手
動選局釦のアップ側またはダウン側が所定の時間以上で
押されたことを判断したら(シーク動作)、現在の周波
数からアップ方向またはダウン方向に受信のコマンドを
送信して、チューナ本体部213に選局動作を実施させ
れば良い。
【0116】以上のように、チューナ本体部213の機
能として、図2の如く、各種モード切替機能としてのS
T/MO切替231、バンド切替232及びDX/LO
切替233や周波数選択部234といったコントロール
機能があれば、オーディオ装置の商品企画等からくるマ
イコン仕様から独立させることが可能である。
【0117】図3は、この車載用ラジオテレビ受信装置
の一実施例を示した外観略図である。図3中の符号23
7はチューナ本体部、符号238はアンテナ接合部をそ
れぞれ示している。
【0118】図3中のアンテナ接合部238において、
符号252は上ケース、符号253は下ケース、符号2
45はチューナ本体部237に機械的に結合するための
ブラケットを示しており、ブラケット245に形成され
たネジ穴244にネジ(固定具:図示しない)を貫通さ
せ、このネジをチューナ本体部237のネジ穴245a
に固定することで、アンテナ接合部238をチューナ本
体部237に固定する固定手段として機能する。
【0119】アンテナ接合部238の上ケース252の
側面には、アンテナ給電点に接続されるシールド同軸線
243が引き出されている。尚、このシールド同軸線2
43は、テレビ用4本、AM・FM用1本、FM用1本
の合計6本からなる。ただし、必要に応じて、これ以上
または以下の本数になっても差し支えない。
【0120】チューナ本体部237は、上ケース250
と下ケース251とから筐体が構成されている。この筐
体(250,251)は、例えば奥行が155ミリ、幅
が90ミリ、高さが19ミリというように比較的小型に
形成されている。図3中の符号239は高周波コネクタ
(アンテナ受口:接続手段)で、アンテナ接合部238
の高周波コネクタ(接続手段)を迎合するように設置さ
れている。図3中の符号240はアンテナ接合部238
に電源を供給する電源コネクタである。これは、アンテ
ナ接合部238で電源が必要な回路(図1中の増幅マッ
チング回路216等)がある場合に使用されるものであ
る。
【0121】尚、図3中の符号241は、FMアンテナ
信号をチューナ本体部で増幅分波して他のFM多重受信
機などに供給するアンテナコードを示しており、その先
端にはアンテナ端子242が設けられている。尚、この
アンテナ端子242は、所定の交通情報をFM多重方式
で放送しているVICSFM多重受信機のアンテナコネ
クタに接続されて上記交通情報を受信するために使用さ
れる。
【0122】図4は、チューナ本体部237とアンテナ
接合部238とを一体に接続結合して、後側から見た概
観斜視図である。チューナ本体部237の上ケース25
0の後側面には、ビデオ/オーディオ出力端子275、
コントロールマイコン通信端子247、FM多重コンポ
ジット信号出力端子276及び電源端子277が形成さ
れている。
【0123】図5は図4の垂直断面図、図6は図4の横
断面図である。チューナ本体部237内には、電気回路
255を形成するプリント基板が設置されており、この
表面と裏面に各種の電気部品が配置された状態で、シャ
フト257にネジ(固定具)266(図6)を固定する
ことでプリント基板が下ケース251に取付けられてい
る。チューナ本体部237のアンテナ接合部238に近
接する位置には上記の高周波コネクタ(接続手段)23
9が配置され、この高周波コネクタ239中のアース線
259及び信号線261がプリント基板の電気回路25
5に配線接続されている。符号262はAM/FMチュ
ーナパック、符号263はテレビチューナパックを示し
ている。
【0124】アンテナ接合部238には、プリント基板
256が配置され、シャフト257にネジ(固定具)2
66(図6)を固定することでプリント基板256が下
ケース253に取り付けられている。シールド同軸線2
43の端線はプリント基板256に接続されている。そ
して、アンテナ接合部238のチューナ本体部237に
近接する位置には高周波コネクタ(接続手段)254が
配置され、この高周波コネクタ254において、上述の
チューナ側アース線259に接続されるアンテナ側アー
ス線258と、上述のチューナ側信号線261に接続さ
れるアンテナ側信号線260とが形成され、これらがプ
リント基板256に接続されている。
【0125】図6中の符号273は電源回路で発生する
熱を放射する放熱板で、ピン274等でプリント基板に
固定されている。また、符号270はアンテナコード2
41を固定するクランプで、ネジ271でプリント基板
に固定される。さらに、符号268はシールド同軸線2
43をプリント基板256に固定するためのクランプ
で、ネジ(固定具)269でアンテナ接合部238の上
ケース252に固定される。さらにまた、符号272は
電源コネクタ(接続手段)240と迎合して電源を需給
する電源端子である。チューナ本体部237とアンテナ
接合部238は、アンテナ接合部のケースから延びてい
るブラケットを通じて、ネジ(固定具)264,265
でチューナ本体部の上ケース250に固定されている。
【0126】次に、実施例の具体的な制御機能に付いて
説明する。図7は、実施例の具体的な制御機能を示す回
路ブロック図である。
【0127】図7中の符号297はテレビ用のアンテナ
で、4本のアンテナ信号がシールド同軸線243aを通
じてアンテナ接合部238のアンテナ端子299に導か
れる。同様に符号298は一対のラジオ用アンテナを示
しており、そのうちの一方がAM/FM共用のアンテ
ナ、他方がFMのアンテナであって、これらはシールド
同軸線243bを通じてアンテナ端子299に導かれ
る。各シールド同軸線243a,243bは、その長さ
寸法(即ち、アンテナ297,298との接続点である
給電点からアンテナ端子299までの距離)によって、
内部抵抗による電圧レベルの伝送ロスが発生する。この
伝送ロスを補ってアンテナ信号の電圧レベルのばらつき
を緩和するため、少なくとも一部のシールド同軸線24
3a,243bには、その伝送ロスを補う増幅回路(ア
ンテナアンプ部)301を接続する。また、インピーダ
ンスマッチングが好ましくない状態のシールド同軸線2
43a,243bにはインピーダンスマッチング回路3
00を接続する。インピーダンスマッチング回路300
のコイル及びコンデンサや増幅回路301のIC等は、
同一のプリント基板上に配置され、電源端子272から
電源が供給されるようになっている。これらにより、複
数のシールド同軸線243a,243bについてアンテ
ナ接合点の位置の相違によって生じるアンテナ起電力の
ばらつきを緩和することができる。インピーダンスマッ
チング回路300及び増幅回路301で処理が行われた
アンテナ信号は、アンテナ端子(高周波コネクタ)25
4を介してチューナ本体部237の高周波コネクタ23
9に入力されるようになっている。尚、アンテナ端子
(高周波コネクタ)254と高周波コネクタ239と
は、挿脱自在に接続される。
【0128】高周波コネクタ239からのテレビアンテ
ナ信号は、4本そろって4系統テレビダイバーシティI
C回路278に入力される。そして、テレビチューナパ
ック(TV TUNER)280から信号線282を通
じて送られるテレビブラックノイズの入力信号を比較
し、4本のアンテナの切替テストを行って、一番良い電
波を受けているアンテナに切替える。そして、4系統テ
レビダイバーシティIC回路278からの信号は、図7
の如く、ハイパスフィルタ(HPS)279を経てテレ
ビチューナパック280に入力される。尚、テレビチュ
ーナパック280は、図1に図示しているアンテナ(A
NT)同調回路280a、高周波増幅回路280b、R
F同調回路280c、ミキサ回路280d、IF同調回
路280e、IF増幅回路280f、PLL回路(VC
O)280g、局発回路280h及び映像検波回路28
0iからなる構成となっている。そして、ハイパスフィ
ルタ(HPS)279からテレビチューナパック280
に与えられた映像信号は、このテレビチューナパック2
80によりビデオ信号に変換され、ビデオアンプ(VI
DEO AMP)281を通じて約1V程度の出力でビ
デオ/オーディオ出力端子275に出力される。また、
テレビの音声信号は中間周波数増幅回路(TVSIF
AMP)283を通じてフィルター回路(S SAW
FILTER)284に出力され、検波回路(AUDI
O MIX DET)285で低周波に検波されて音声
切替回路(AMP SIGNAL SELECTOR)
295に入力される。
【0129】高周波コネクタ239に入力されたAM/
FM信号のうち、FMアンテナ信号は、まず増幅分波回
路(FMアンテナ信号分波回路)290に入力され、そ
こで6DB程度に増幅された後、その一部(1波)が分
波出力(アンテナコード)241を通じて外部に供給さ
れる。これは、VICS放送のFM多重放送を受信する
チューナ等の外部の所望のFM受信機にFMアンテナ信
号を出力できるようにすることで、このFM受信機で種
々の情報の表示等を行えるようにしたもので、かかる構
成にすることにより、外部の所望のFM受信機のために
新たに専用のFMアンテナを設置する必要をなくし、車
載用ラジオテレビ受信装置で受信したアンテナ信号を効
率的に活用することができるようにしたものである。一
方、増幅分波回路290から出力される他の1波は2系
統FMダイバーシティIC回路291に入力される。
【0130】また、高周波コネクタ239からのAM/
FMアンテナ信号は、途中でAMとFMに分けられ、A
Mアンテナ信号はそのままAM/FMチューナパック
(AM/FM TUNER)293に入力される。さら
に、FMアンテナ信号は2系統FMダイバーシティIC
回路291に入力される。
【0131】2系統FMダイバーシティIC回路291
は、AM/FMチューナパック293でのFM検波によ
りノイズレベルの信号が与えられると、そのノイズレベ
ルの低いアンテナに切替える機能を有する。選択された
FMアンテナ信号は、FMバンドパスフィルタ(FM
BPF)292を経てAM/FMチューナパック293
に入力される。
【0132】AM/FMチューナパック293は、図1
で説明するアンテナ同調回路293a、高周波増幅回路
293b、RF増幅回路293c、ミキサ回路293
d、IF同調回路293e、PLL回路(VCO)、局
発回路293g、IF増幅回路293h、FM検波回路
293i、FMノイズキャンセラ回路293j及びMP
X293kから構成されており、特にFMの出力は右
(FMR)と左(FML)のステレオ信号になって音声
切替回路(AMP SIGNAL SELECTOR)
295に入力される。AM信号は、AMノイズキャンセ
ラ(AM NOISE CANCELE)IC294を
経て音声切替回路295に入力される。音声切替回路2
95は、図2に示した通信管理部230から切替コマン
ドを受けて、マイコン(制御部)288(図1及び図2
中のコントロールマイコン227に相当)のコントロー
ルにより音声選択を行い、プリアンプ(PRE AM
P)295aとミューティング回路(MUTE)295
bを経て約1Vの電圧でビデオ/オーディオ出力端子2
75に出力される。
【0133】また、AM/FMチューナパック293の
FM検波回路293i(図1)では、FM多重のデータ
信号をフィルターを通じて取り出し、図4及び図7に示
したFM多重コンポジット信号出力端子276にFM多
重コンポジット信号として出力する。尚、FM多重コン
ポジット信号出力端子276からのFM多重コンポジッ
ト信号は、図示しない外部のオーディオ装置においてい
わゆる「見えるラジオ」などに使用される。
【0134】図7中の符号287は、外部から電源端子
277を経て得た12V電源を各回路に供給する電源回
路である。
【0135】また、チューナ本体部237をコントロー
ルするマイコン288は、LAN−IC289及びコン
トロールマイコン通信端子247を通じて、図示しない
オーディオ装置と通信することができるようになってお
り、オーディオ装置からのモード切替と周波数選択コマ
ンドを受けてテレビチューナパック280とAM/FM
チューナパック293、音声切替回路295及びミュー
ティング回路295b等をコントロールする。
【0136】リセット回路(RESET)296は、チ
ューナ本体部237の汎用性を考えて、自動的にマイコ
ン288のリセットを行うようにするものである。
【0137】以上の車載用ラジオテレビ受信装置におい
て、オーディオ装置(オーディオ本体部303)とチュ
ーナモジュール部302との関係を示したのが図8であ
る。
【0138】図8において、チューナモジュール部30
2は、アンテナ接合部214(238)とチューナ本体
部213(237)が含まれている。符号307はテレ
ビチューナパック280(図1及び図7)内のPLL回
路(図1中の符号280gに相当)、符号308はAM
/FMチューナパック293(図1及び図7)内のPL
L回路(図1中の符号293fに相当)、符号309は
音声切替回路(図1中の選択回路225aに相当)、符
号310は音声ミューティング回路で、マイコン288
によってコントロールされている。また、符号304は
テレビの映像回路である。
【0139】音声回路305は音声切替回路309によ
って切替り、音声ミューティング回路310でスイッチ
ングノイズ等を除いて出力される。
【0140】図8中の符号306はPLL回路308か
らのFM多重コンポジット信号(DARC信号)を取り
出してオーディオ本体部303に出力するDARC信号
回路である。
【0141】ここで、チューナモジュール部302のマ
イコン288は、通信バスIC311,312を通じ
て、オーディオ本体部303内のコントロールマイコン
(制御部)313(図1及び図2中のコントロールマイ
コン227及び図7中のコントロールマイコン288に
相当)に接続されている。そして、チューナモジュール
部302から出力する映像信号、音声信号、FM多重コ
ンポジット信号は、オーディオ本体部303が引き取
り、カーオーディオ機能としてオーディオ本体部303
で処理される。
【0142】図9に、この実施の形態における車載用ラ
ジオテレビ受信装置の自動車への取付例を示す。ここ
で、図9は、車のリヤーガラスを中心にした図である。
【0143】自動車のリヤーガラス314には、AM/
FMメインアンテナが印刷されている。図9中の符号3
16はFMサブアンテナである。AM放送はアンテナ3
15を使用し、FM放送はアンテナ315とFMサブア
ンテナ316の二本のダイバーシティアンテナを使用し
て受信される。
【0144】図9中の符号317はテレビメインアンテ
ナ、符号318,319,320はテレビサブアンテナ
であり、テレビ放送は4本のアンテナダイバーシティ方
式で受信される。リヤーガラス314の左側の給電点か
らは、4本のシールド同軸線243lが、そして右側の
給電点からは2本の合計6本のシールド同軸線243r
が、アンテナ接合部(214(238))とチューナ本
体部(213(237))の一体になったチューナモジ
ュール部302に接続されている。
【0145】チューナモジュール部302は、自動車の
アンテナ給電点近傍の後部ピラーに取り付けられてい
る。左側に引き出されたシールド同軸線243lは、そ
の付近のチューナモジュール部302にそのまま結線す
ればよいため、比較的短かい寸法で済むので、これらの
シールド同軸線243lにおける伝送ロスは比較的少な
くて済む。一方、反対側(右側)のテレビメインアンテ
ナ317やテレビサブアンテナ318から引き出される
シールド同軸線243rは、自動車の左端にあるチュー
ナモジュール部302に引き回さなければならないた
め、かなり長く寸法設定を行う必要があり、このため左
側に引き出されたシールド同軸線243lに比べて伝送
ロスが大きくなる。かかる伝送ロス分を補完するため、
右側から引き出されるシールド同軸線243rには、チ
ューナモジュール部302中において内蔵された増幅ア
ンプ(図1中の増幅マッチング回路216及び図7中の
増幅回路301に相当)に接続されている。尚、チュー
ナモジュール部302への電源は、車側のハーネスから
上述の電源端子277を通じて供給されている。また、
チューナモジュール部302のビデオ/オーディオ出力
端子275から出力される映像・音声出力線と、FM多
重コンポジット信号出力端子276から出力されるFM
多重用のコンポジット信号は、トランクルームなどに設
置しているオーディオ装置と接続される。そして、コン
トロールマイコン通信端子247は、オーディオ装置の
コントロールマイコンと接続されて、コマンドによって
種々のチューナ機能を果たす。
【0146】このように、車載用ラジオテレビ受信装置
のチューナ装置を、アンテナ接合部214(238)と
チューナ本体部213(237)に分割し、車種や商品
企画によって異なるアンテナ接合部214(238)
を、アンテナ信号等についてその車種等に最良の技術で
用意するとともに、アンテナ接合部214(238)と
チューナ本体部213(237)の接続固定手段として
簡単な構造のコネクタ(接続手段)と機構的に固定され
る固定手段を使用することで、多くの車種や多くの商品
企画に対して単一的生産によって開発費用やコスト等を
低減でき、経済的な車載用ラジオテレビ受信装置を提供
できる。
【0147】次に、チューナモジュール部302内のコ
ントロールマイコン288の基本的な処理動作を説明す
る。
【0148】図10はチューナモジュール部302内に
おけるマイコン288の全体的な処理動作(チューナメ
イン処理)の概略を示すフローチャートである。
【0149】ここでは、まず、ステップSA01におい
て、オーディオ本体部303内のマイコン313との間
で通信を行って交流電源電圧制御(ACC)のオフチェ
ックを行い、バックアップやスタンバイモードに移行さ
せる。次に、ステップSA02において、オーディオ本
体部303を通じて入力されたコマンドに対して、これ
に応じた処理を行う。そして、ステップSA03におい
て、FMのチャタリング対策や音声ミューティング等の
所定の音声管理処理を行った後、ステップSA04にお
いて各ステータス変遷を実行管理する。
【0150】図11に、コマンド受信処理(図10中の
ステップSA02に相当)の動作手順を示す。まずステ
ップSB01において、オーディオ本体部303にて何
らかのコマンドが入力されたかどうかを判断し、コマン
ドが入力されている場合は、そのコマンドに対応した処
理を行う。即ち、ここでは、パワーオン/オフの処理
(ステップSB02,SB03)、AMラジオ切替の処
理(ステップSB04)、FMラジオ切替の処理(ステ
ップSB05)、テレビ切替の処理(ステップSB0
6)、周波数選択の処理(ステップSB07)、受信レ
ベルSメータの処理(ステップSB08)、周波数を1
ステップアップ/ダウンする処理(ステップSB09,
SB10)、周波数シークのアップ/ダウン処理(ステ
ップSB11,SB12)、テレビの音声やFMの音声
をモノラル/ステレオに切替える処理(ステップSB1
3)、電界強度切替を自動/手動に切替える処理(ステ
ップSB14)等が行われる。
【0151】図12は、パワーONのコマンド処理(図
11中のステップSB02に相当)の具体的な流れを示
したフローチャートである。まずパワーONのステータ
スコマンドを確認し(ステップSC01)、パワーON
のステータスコマンドがあり、且つその時点でパワーO
FFの状態であれば、ステップSC02に進む。そし
て、ステータスコマンド中に指定バンドがあれば、その
バンドにカレント(現時点での動作設定モード)を切替
えた後にパワーONの状態に切り替える(ステップSC
03)。一方、ステップSC01においてパワーONの
ステータスコマンドがあると判断され、その時点でパワ
ーONの状態であれば、ステップSC04に進み、指定
バンドがあればそのバンドにカレントを切替えてパワー
ONの状態を維持する(ステップSC05)。
【0152】図13は、パワーOFFのコマンド処理
(図11中のステップSB02に相当)の具体的な流れ
を示すフローチャートである。ここでは、図12に示し
たパワーONのコマンド処理と同様に、まずパワーOF
Fのステータスコマンドを確認し(ステップSD0
1)、ここでパワーONのステータスコマンドがあると
判断され、且つその時点でパワーOFFの状態であれ
ば、そのまま処理を終了し、図11中のステップSB0
3に移行する。一方、ステップSD01においてパワー
OFFのステータスコマンドがあると判断され、その時
点でパワーONの状態であれば、ステップSD02に進
み、その時点でのカレントをラストバンドとして記憶し
た後、パワーOFFの状態に切り替える(ステップSD
03)。
【0153】図14は、AMに切替えるコマンド処理
(図11中のステップSB04に相当)の具体的な流れ
を示すフローチャートである。ここでは、まずAM放送
に切替える旨のステータスコマンドを確認し(ステップ
SE01)、かかるコマンドの存在を確認できた場合
は、当該コマンドに対してカレントバンドを参照し(ス
テップSE02)、カレントがAM放送モードになって
いれば、このカレントをラストバンドに更新(ステップ
SE03)する一方、AM放送モード以外であれば、以
前の記録をカレントのAMに更新し(ステップSE0
4)、リコール遷移処理(ステップSE05)を行って
終了する。
【0154】図15は、FMに切替えるコマンド処理
(図11中のステップSB05に相当)の具体的な流れ
を示すフローチャートである。ここでは、まずFM放送
に切替える旨のステータスコマンドを確認し(ステップ
SF01)、かかるコマンドの存在を確認できた場合
は、当該コマンドに対してカレントバンドを参照し(ス
テップSF02)、カレントがFM放送モードになって
いれば、このカレントをラストバンドに更新(ステップ
SF03)する一方、FM放送モード以外であれば、以
前の記録をカレントのFMに更新し(ステップSF0
4)、リコール遷移処理(ステップSF05)を行って
終了する。
【0155】図16は、テレビに切替えるコマンド処理
(図11中のステップSB06に相当)の具体的な流れ
を示すフローチャートである。ここでは、まずテレビ放
送に切替える旨のステータスコマンドを確認し(ステッ
プSG01)、かかるコマンドの存在を確認できた場合
は、当該コマンドに対してカレントバンドを参照し(ス
テップSG02)、カレントがテレビ放送モードになっ
ていれば、このカレントをラストバンドに更新(ステッ
プSG03)する一方、テレビ放送モード以外であれ
ば、以前の記録をカレントのテレビに更新し(ステップ
SG04)、リコール遷移処理(ステップSG05)を
行って終了する。
【0156】図17は、周波数を選択するコマンド処理
(図11中のステップSB07に相当)の具体的な流れ
を示すフローチャートである。ここでは、まず周波数選
択のステータスコマンドを確認し(ステップSH0
1)、かかるコマンドの存在を確認できた場合は、カレ
ントバンドの周波数を参照し(ステップSH02)、コ
マンドで要求された周波数がカレントバンドの周波数に
一致していれば、ステップSH03,SH03において
カレントバンドを指定周波数に更新する。一方、ステッ
プSH02においてカレントバンドでない周波数が要求
された場合は、カレントバンドをその周波数のバンドに
一致させるよう更新して(ステップSH05)、カレン
ト周波数を指定の周波数に更新する。しかる後、リコー
ル遷移処理(ステップSH06)を行って終了する。
尚、ステップSH01において周波数選択のステータス
コマンドの存在を確認できなかった場合は、そのままリ
コール遷移処理(ステップSH06)を行って終了す
る。
【0157】図18は、受信レベルコマンド処理(図1
1中のステップSB08に相当)の具体的な流れを示す
フローチャートである。ここでは、まず受信レベルのス
テータスコマンドを確認し(ステップSI01)、かか
るコマンドの存在を確認できた場合は、ステップSI0
2においてオンエアーのカレント周波数の受信レベルを
チューナパックのSメータから得て更新し、リコール遷
移処理(ステップSI03)を行って終了する。一方、
ステップSI01において受信レベルのステータスコマ
ンドの存在を確認できなかった場合は、そのままリコー
ル遷移処理(ステップSI03)を行って終了する。
【0158】図19は、マニュアルアップコマンド処理
(図11中のステップSB09に相当)の具体的な流れ
を示すフローチャートである。ここでは、まずマニュア
ルアップのステータスコマンドを確認し(ステップSJ
01)、かかるコマンドの存在を確認できた場合は、ス
テップSJ02においてオンエアーのカレント周波数を
1ステップ毎にアップ方向にインクリメントし、リコー
ル遷移処理(ステップSJ03)を行って終了する。こ
の際、シークアップダウンのシークキャンセルフラグを
ONにしておく(ステップSJ04)。
【0159】図20は、マニュアルダウンコマンド処理
(図11中のステップSB10に相当)の具体的な流れ
を示すフローチャートである。ここでは、まずマニュア
ルダウンのステータスコマンドを確認し(ステップSK
01)、かかるコマンドの存在を確認できた場合は、ス
テップSK02においてオンエアーのカレント周波数を
1ステップ毎にダウン方向にインクリメントし、リコー
ル遷移処理(ステップSK03)を行って終了する。こ
の際、シークキャンセルフラグをONにしておく(ステ
ップSK04)。
【0160】図21は、シークアップコマンド処理(図
11中のステップSB11に相当)の具体的な流れを示
すフローチャートである。ここでは、まずシークアップ
のステータスコマンドを確認し(ステップSL01)、
かかるコマンドの存在を確認できた場合は、ステップS
L02において受信周波数をシークアップし、所定の受
信レベルの周波数を発見したら、その周波数に更新し
て、シークアップ遷移処理を行って終了する。この際、
シークアップダウンのシークキャンセルフラグをONに
しておく(ステップSL03)。
【0161】図22は、シークダウンコマンド処理(図
11中のステップSB12に相当)の具体的な流れを示
すフローチャートである。ここでは、まずシークダウン
のステータスコマンドを確認し(ステップSM01)、
かかるコマンドの存在を確認できた場合は、ステップS
M02において受信周波数をシークダウンし、所定の受
信レベルの周波数を発見したら、その周波数に更新し
て、シークダウン遷移処理を行って終了する。この際、
シークアップダウンのシークキャンセルフラグをONに
しておく(ステップSM03)。
【0162】図23は、音声切替コマンド処理(図11
中のステップSB13に相当)の具体的な流れを示すフ
ローチャートである。ここでは、まず音声切替のステー
タスコマンドを確認し(ステップSN01)、かかるコ
マンドの存在を確認できた場合は、ステップSN02に
おいてカレントがテレビかどうかを確認する。カレント
がテレビの場合は、ステップSN03において、二カ国
語を受信しているかどうかを確認し、二カ国語を受信し
ているには、ステップSN04乃至ステップSN06に
おいて、それが主音声モードか副音声モードか主副音声
モードかを判断する。そして、ステップSN07乃至ス
テップSN09において、主音声モードであれば副音声
モードに設定し、副音声モードなら主副音声モードに設
定し、主副音声モードなら主音声モードに設定する。
【0163】また、ステップSN02において、カレン
トがテレビでないと判断された場合には、ステップSN
10においてFM放送であるかどうかを判断し、FM放
送であると判断された時には、ステップSN11におい
てステレオ受信中かどうかを判断する。そして、ステレ
オ受信中で、且つステレオモード(ステップSN12)
であれば、ステップSN13においてモノラルモードに
設定する一方、モノラルモード(ステップSN14)で
あれば、ステップSN15においてステレオモードに設
定する。これらの処理の後、リコール遷移処理(ステッ
プSN16〜SN19)を行って終了する。
【0164】図24は、感度切替コマンド処理(図11
中のステップSB14に相当)の具体的な流れを示すフ
ローチャートである。この感度切替コマンド処理は、テ
レビ放送の受信以外について行われるもので、まず感度
切替のステータスコマンドを確認し(ステップSO0
1)、かかるコマンドの存在を確認できた場合は、ステ
ップSO02においてカレントがテレビかどうかを確認
する。カレントがテレビでない場合は、ステップSO0
3において、自動電界モードであるかどうかを判断し、
自動電界モードであればステップSO04において、弱
電界モードに切替える。一方、ステップSO05におい
て弱電界モードであるかどうかを判断し、弱電界モード
であれば、ステップSO06において自動電界切替モー
ドに設定する。しかる後、リコール遷移処理(ステップ
SO07)を行って終了する。一方、ステップSO02
においてカレントがテレビであると判断した場合は、そ
のままリコール遷移処理(ステップSO07)を行って
終了する。
【0165】図25は、ステータス遷移処理(図10中
のステップSA04に相当)であり、まずステップSP
01において、ステータスに遷移させるステータスをセ
ットし、ついで、ステップSP02においてシーケンス
カウンタを0にセットする。このステータス遷移処理
は、図25中の符号SPxの如く、リコール遷移処理、
パワーオンリコール遷移処理、シークアップ遷移処理、
シークダウン遷移処理、OFFシーケンス遷移処理、O
FF遷移処理及びオンエアー遷移処理のそれぞれにおい
て逐次行われる。
【0166】以上のように、車載用ラジオテレビ受信装
置のチューナ装置を、アンテナ接合部214(238)
とチューナ本体部213(237)に分割し、車種や商
品企画によって異なるアンテナ接合部214(238)
を、アンテナ信号等についてその車種等に最良の技術で
用意する一方、チューナ本体部213(237)におい
ては車種等級や商品企画で変化するキー操作と表示関係
のコントロールマイコン仕様を該本体部に影響させない
コントロールマイコン仕様により画一標準化すること
で、多くの車種や多くの商品企画に対して単一的生産に
よって開発費用やコスト等を低減でき、経済的な車載用
ラジオテレビ受信装置を提供できる。
【0167】{第2の実施の形態}図26は、本発明
の、第2の実施の形態に係る車載用ラジオテレビ受信装
置の機能ブロックを説明するものである。尚、第2の実
施の形態の説明において、第1の実施の形態と同様の機
能を有する要素については同一符号を付している。
【0168】第1の実施の形態においては、テレビアン
テナ信号及びラジオアンテナ信号のそれぞれについて、
最も感度よく電波を受信するためのアンテナ切替回路2
17,218がチューナ本体部213内に内蔵されてい
たが、この実施の形態に係る車載用ラジオテレビ受信装
置では、アンテナ接合部214内において、最も感度よ
く電波を受信するためのアンテナ切替IC回路(アンテ
ナセレクタ回路)400が内蔵されている点で第1の実
施の形態と異なって構成されたものである。したがっ
て、チューナ本体部213内には、第1の実施の形態に
おけるアンテナ切替回路217,218(図1参照)は
省略されている。
【0169】上記アンテナ切替IC回路400は、増幅
マッチング回路216から与えられるアンテナ信号が入
力されるとともに、コネクタ(接続手段)401及び信
号線405を介してテレビチューナパック280のUH
F及びVHFの各アンテナ同調回路280aに接続さ
れ、またコネクタ(接続手段)403及び信号線407
を介してテレビチューナパック280の映像検波回路2
80iに接続され、さらにコネクタ(接続手段)402
及び信号線406を介してAM/FMチューナパック2
93のFM及びAMの各アンテナ同調回路293aに接
続され、さらにまたコネクタ(接続手段)404及び信
号線408を介してFM検波回路293iに接続されて
いる。
【0170】このアンテナ切替IC回路400は、FM
用とテレビ用のダイバーシティIC(図示しない)及び
その周辺部品で構成されている。
【0171】アンテナ切替IC回路400の一部を構成
するFM用のダイバーシティ切替ICは、FM検波段の
リミッタ回路からの信号対雑音の比率が408を通じて
入力され、その大きさが規定レベル以下の場合に複数の
アンテナ信号を切替えて選択する機能を備えたデバイス
である。
【0172】また、テレビ用ダイバーシティICは、テ
レビ信号の走査線525の内、最初の21本が画面に現
れない垂直同期信号ブラック走査線である事を利用し
て、検波段からフィードバックされるブラックノイズレ
ベルを測定記憶し、シールド同軸線215及び増幅マッ
チング回路216から入力される複数のアンテナを切替
えてノイズレベルの低いアンテナに切替える働きをする
ようになっている。
【0173】また、アンテナ接合部214内においてダ
イバーシティ切替を自動的に行うようになっているた
め、チューナ本体部213のコントロールマイコン22
7においては、図27の如く、第1の実施の形態のアン
テナ選択部235(図2参照)が省略されている。
【0174】また、図28乃至図31の如く、チューナ
本体部237(213)の高周波コネクタ239は、接
点409〜415を収容しており、アンテナ接合部23
8(214)のプリント基板に固定された高周波コネク
タ254の各接点414に迎合接続するようになってい
る。尚、接点409はTVアンテナ信号、接点410は
FMアンテナ信号、接点411はAMアンテナ信号、接
点412はTVアンテナ切替用信号、接点413はFM
アンテナ切替信号、接点415は電源供給の伝送用にそ
れぞれ用いられる。
【0175】尚、アンテナ接合部238(214)とチ
ューナ本体部237(213)とは、チューナ本体部2
37(213)から突出形成されたブラケット416,
417が、アンテナ接合部238(214)の上ケース
252に形成された凹み部420aにあてがわれ、ブラ
ケット416,417のネジ穴418,419凹み部4
20aのネジ穴420とにネジ(固定具)420bが螺
篏されて固定される。
【0176】その他の構成は全て第1の実施の形態と同
様である。
【0177】かかる実施の形態の車載用ラジオテレビ受
信装置においても、チューナ装置を、アンテナ接合部2
38(214)とチューナ本体部237(213)に分
割し、車種や商品企画によって異なるアンテナ接合部2
38(214)をその車種等に最良の技術で設計する一
方、チューナ本体部237(213)においては車種等
級や商品企画で変化するキー操作と表示関係のコントロ
ールマイコン仕様を該本体部に影響させないコントロー
ルマイコン仕様により画一標準化することで、多くの車
種や多くの商品企画に対して単一的生産によって開発費
用やコスト等を経済的に提供できる。
【0178】また、アンテナ接合部238(214)と
チューナ本体部237(213)の接続手段を簡単なコ
ネクタと機構的に固定される固定手段が使用されること
で、多くの車種や多くの商品企画に対して単一的生産に
よって開発費用やコスト等を経済的に提供できる。
【0179】
【発明の効果】以上、説明したように、請求項1記載の
発明によると、チューナ装置を、アンテナを通じて高周
波信号を受信するアンテナ接合部と、アンテナ接合部を
通じて得られた高周波信号を選択して低周波に変換処理
するチューナ本体部とに分離して構成し、これらを所定
の接続手段により着脱自在に接続するようにしているの
で、アンテナ接合部を、これが搭載される自動車の車種
毎に最適設計をする一方、コストの大部分を占めるチュ
ーナ本体部を画一的標準化して製造することが可能とな
り、開発費用の浪費を低減して製造コストを低下させる
ことができる。
【0180】請求項2記載の発明によると、アンテナ接
合部の信号調整回路により、必要に応じて、アンテナか
らの高周波信号の増幅やアンテナのインピーダンスの調
整を行う。この場合において、チューナ本体部の回路設
計を一切変更することなくアンテナ接合部とチューナ本
体部とを接続でき、チューナ本体部を画一的標準化して
製造できる。
【0181】請求項3記載の発明によると、アンテナ接
合部を、実際に接続されるアンテナの給電点の数に対応
して設計する一方、チューナ本体部の回路設計を一切変
更することなくアンテナ接合部とチューナ本体部とを接
続でき、チューナ本体部を画一的標準化して製造でき
る。
【0182】請求項4記載の発明によると、アンテナ接
合部内の信号調整回路でアンテナからの高周波信号を増
幅できる。この場合、チューナ本体部側で高周波信号の
増幅を考慮して回路設計する必要がなくなり、チューナ
本体部を画一的標準化して製造できる。
【0183】請求項5記載の発明によると、アンテナ接
合部内の信号調整回路で、アンテナのインピーダンスを
調整できる。この場合、チューナ本体部側で高周波信号
の増幅を考慮して回路設計する必要がなくなり、チュー
ナ本体部を画一的標準化して製造できる。
【0184】請求項6及び請求項7記載の発明による
と、アンテナ接合部及びチューナ本体部を、所定の固定
手段により着脱自在に固定するようにしているので、必
要に応じてアンテナ接合部を自由に設計できる一方、こ
のアンテナ接合部を上記固定手段に適合できるようにさ
えしておけば、複数の種類のアンテナ接合部を自由に付
け替えてチューナ本体部に接続できる。したがって、チ
ューナ本体部を画一的標準化して製造すると同時に、ア
ンテナ接合部内の回路設計の自由度を向上できる。特
に、請求項7記載の発明によると、ブラケットの穴に固
定具を係止するだけの簡単な構造で固定手段を構成して
いるので、固定部分の大型化を防止でき、チューナ装置
全体の小型化を達成できる。
【0185】請求項8記載の発明によると、チューナ本
体部内のFMアンテナ信号分波回路から、VICS放送
のFM多重放送を受信するチューナ等の外部の所望のF
M受信機に、所定の端子を通じてFMアンテナ信号を出
力するようにしているので、外部の所望のFM受信機の
ために新たに専用のFMアンテナを設置する必要がなく
なり、車載用ラジオテレビ受信装置で受信したアンテナ
信号を効率的に活用することができる。
【0186】請求項9記載の発明によると、チューナ本
体部内のFMアンテナ信号分波回路から、例えば「見え
るラジオ」等の情報を処理するための外部の所望のオー
ディオ装置にFM多重コンポジット信号を出力するよう
にしているので、外部の所望のオーディオ装置のために
新たに専用のFMアンテナを設置する必要がなくなり、
車載用ラジオテレビ受信装置で受信したアンテナ信号を
効率的に活用することができる。
【0187】請求項10記載の発明によると、チューナ
本体部にFM多重放送受信用のチューナ回路が内蔵され
ているので、チューナ本体部を画一的標準化して製造し
た場合でも、このチューナ本体部に接続される外部のオ
ーディオ装置からFM多重放送の受信が要求されたとき
に、その要求に容易に対応することができる。
【0188】請求項11記載の発明によると、チューナ
本体部の制御部が、アンテナ接合部を通じて得られた高
周波信号についてのチューナモードを切り替えるチュー
ナモード切替機能と、高周波信号の周波数を選択する周
波数選択機能とを有し、且つ、制御部が、外部の所望の
オーディオ装置からのチューナモード及び周波数選択の
指示に基づいてチューナモードの切り替え及び周波数の
選択を行うようにしているので、オーディオ装置につい
て、チューナ本体部に適合したチューナモード及び周波
数選択の指示を与えるようにさえ設計しておけば、オー
ディオ装置のその他の設計を自由に行っても、このオー
ディオ装置とチューナ本体部との接続を容易に行うこと
ができ、オーディオ装置内の回路設計の自由度を向上で
きるとともに、チューナ本体部を画一的標準化して製造
できる。
【0189】請求項12記載の発明によると、チューナ
本体部内にアンテナセレクタ回路を含ませるように標準
設計しておけば、アンテナ接合部内にアンテナセレクタ
回路を含ませなくても、複数のアンテナのうち最も感度
のよいアンテナを容易に選択し、この選択されたアンテ
ナからの高周波信号を選択的に受信することができる。
【0190】請求項13記載の発明によると、アンテナ
接合部内にアンテナセレクタ回路を含ませるようにして
おけば、チューナ本体部の標準設計においてアンテナセ
レクタ回路を含ませなくても、複数のアンテナのうち最
も感度のよいアンテナを容易に選択し、この選択された
アンテナからの高周波信号を選択的に受信することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態に係る車載用ラジ
オテレビ受信装置のアンテナ接合部及びチューナ本体部
を示す回路ブロック図である。
【図2】 本発明の第1の実施の形態においてチューナ
本体部のコントロールマイコンの主要機能を説明する機
能ブロック図である。
【図3】 本発明の第1の実施の形態においてアンテナ
接合部とチューナ本体部が分離している状態で前方向近
辺から見た斜視図である。
【図4】 本発明の第1の実施の形態として、アンテナ
接合部とチューナ本体部を結合した状態で後ろ近辺から
見た斜視図である。
【図5】 本発明の第1の実施の形態においてアンテナ
接合部とチューナ本体部とが結合された状態の縦断面図
である。
【図6】 本発明の第1の実施の形態においてアンテナ
接合部とチューナ本体部とが結合された状態の横断面図
である。
【図7】 本発明の第1の実施の形態の車載用ラジオテ
レビ受信装置の回路構成を示すブロック図である。
【図8】 チューナモジュール部とオーディオ本体部と
の接続関係を説明するブロック図である。
【図9】 第1の実施の形態のチューナモジュールを自
動車の後部ピラーに取り付けた状態を示す斜視図であ
る。
【図10】 本発明の第1の実施の形態におけるコント
ロールマイコンのチューナ処理を示すフローチャートで
ある。
【図11】 本発明の第1の実施の形態におけるコント
ロールマイコンのコマンド処理を示すフローチャートで
ある。
【図12】 本発明の第1の実施の形態におけるコント
ロールマイコンのパワーオン処理を示すフローチャート
である。
【図13】 本発明の第1の実施の形態におけるコント
ロールマイコンのパワーオフ処理を示すフローチャート
である。
【図14】 本発明の第1の実施の形態におけるコント
ロールマイコンのAM放送に切替える処理を示すフロー
チャートである。
【図15】 本発明の第1の実施の形態におけるコント
ロールマイコンのFM放送に切替える処理を示すフロー
チャートである。
【図16】 本発明の第1の実施の形態におけるコント
ロールマイコンのテレビ放送に切替える処理を示すフロ
ーチャートである。
【図17】 本発明の第1の実施の形態におけるコント
ロールマイコンの周波数処理を示すフローチャートであ
る。
【図18】 本発明の第1の実施の形態におけるコント
ロールマイコンの受信レベルの処理を示すフローチャー
トである。
【図19】 本発明の第1の実施の形態におけるコント
ロールマイコンのマニュアルアップチューニングの処理
を示すフローチャートである。
【図20】 本発明の第1の実施の形態におけるコント
ロールマイコンのマニュアルダウンチューニングの処理
を示すフローチャートである。
【図21】 本発明の第1の実施の形態におけるコント
ロールマイコンのシークアップチューニングの処理を示
すフローチャートである。
【図22】 本発明の第1の実施の形態におけるコント
ロールマイコンのシークダウンチューニングの処理を示
すフローチャートである。
【図23】 本発明の第1の実施の形態におけるコント
ロールマイコンの音声切替の処理を示すフローチャート
である。
【図24】 本発明の第1の実施の形態におけるコント
ロールマイコンの感度切替の処理を示すフローチャート
である。
【図25】 本発明の第1の実施の形態におけるコント
ロールマイコンのステータス遷移処理を示すフローチャ
ートである。
【図26】 本発明の第2の実施の形態に係る車載用ラ
ジオテレビ受信装置のアンテナ接合部及びチューナ本体
部を示す回路ブロック図である。
【図27】 本発明の第2の実施の形態においてチュー
ナ本体部のコントロールマイコンの主要機能を説明する
機能ブロック図である。
【図28】 本発明の第2の実施の形態においてアンテ
ナ接合部とチューナ本体部が分離している状態で前方向
近辺から見た斜視図である。
【図29】 本発明の第2の実施の形態として、アンテ
ナ接合部とチューナ本体部を結合した状態で後ろ近辺か
ら見た斜視図である。
【図30】 本発明の第2の実施の形態においてアンテ
ナ接合部とチューナ本体部とが結合された状態の縦断面
図である。
【図31】 本発明の第2の実施の形態においてアンテ
ナ接合部とチューナ本体部とが結合された状態の横断面
図である。
【図32】 本発明の第2の実施の形態の車載用ラジオ
テレビ受信装置の回路構成を示すブロック図である。
【図33】 従来の車載用カーオーディオとカーナビゲ
ーション複合機の概観斜視図である。
【図34】 従来のAMラジオ受信機の回路ブロック図
である。
【図35】 従来のFMラジオ受信機の回路ブロック図
である。
【図36】 従来のテレビ受信機の回路ブロック図であ
る。
【図37】 従来のAMラジオ受信機とFMラジオ受信
機を結合したAM/FMラジオの回路ブロック図であ
る。
【図38】 従来のラジオ受信機及びまたはテレビ受信
機の筐体をいくつかに分割するときの一般的な分割の仕
方を示したブロック図である。
【図39】 従来のラジオ受信機及びまたはテレビ受信
機の筐体をいくつかに分割するときの一般的な分割の仕
方の別の方法を示したブロック図である。
【図40】 従来のラジオ受信機とテレビ受信機のチュ
ーナ装置を一個の筐体に収納した時のブロック図であ
る。
【図41】 車のリヤーガラスのガラスアンテナとアン
テナ給電点からシールド同軸線を引き回した状態を示す
斜視図である。
【図42】 アンテナ、シールド同軸線、アンテナアン
プ部、チューナ装置、オーディオ装置、スピーカが車の
中にどのように配置するかを説明する断面略図である。
【図43】 アンテナ、シールド同軸線、アンテナアン
プ部、アンテナセレクタとチューナ本体部を説明する斜
視図である。
【図44】 アンテナセレクタをチューナ本体部に内蔵
した場合のアンテナ、アンテナアンプ部、シールド同軸
線、チューナ本体部を説明する斜視図である。
【図45】 カーオーディオにおけるチューナ機能関連
を、マイコンがコントロールする機能に付いて説明する
図である。
【符号の説明】
213 チューナ本体部 214 アンテナ接合部 215 シールド同軸線 216 増幅マッチング回路 217,218 アンテナ切替回路 220 アンテナ信号線 221a,221b,222a,222b コネクタ 224 コントロールマイコン通信端子 226 電源需給端子 227 コントロールマイコン 237 チューナ本体部 238 アンテナ接合部 239 高周波コネクタ 240 電源コネクタ 242 アンテナコネクタ 243,243a,243b,243l,243r
シールド同軸線 244 ネジ穴 245 ブラケット 245a ネジ穴 247 コントロールマイコン通信端子 254 高周波コネクタ 258 アンテナ側アース線 259 チューナ側アース線 260 アンテナ側信号線 261 チューナ側信号線 264,265,266 ネジ 268 クランプ 269 ネジ 270 クランプ 271 ネジ 272 電源端子 275 ビデオ/オーディオ出力端子 276 FM多重コンポジット信号出力端子 277 電源端子 278 4系統テレビダイバーシティIC回路 280 テレビチューナパック 291 2系統FMダイバーシティIC回路 292 FMバンドパスフィルタ 293 AM/FMチューナパック 297,298 アンテナ 299 アンテナ端子 300 インピーダンスマッチング回路 301 増幅回路 302 チューナモジュール部 303 オーディオ本体部 306 DARC信号回路 311,312 通信バスIC 313 コントロールマイコン 315 アンテナ 316 FMサブアンテナ 317 テレビメインアンテナ 318〜320 テレビサブアンテナ 400〜404 アンテナ切替IC回路 405〜408 信号線 409〜415 接点 416,417 ブラケット 420 ネジ穴 420a 凹み部 420b ネジ
フロントページの続き (72)発明者 吉田 元政 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社ハーネス総合技術研究所内 Fターム(参考) 3D020 BA02 BA05 BA13 BB01 BD01 BD02 BD05 5K016 AA01 AA11 BA01 BA11 BA13 BA14 CA01 CB09 DA03 DA10 GA07 HA01 HA06 JA20

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アンテナに接続されたチューナ装置でテ
    レビ放送及びラジオ放送等を受信してオーディオ装置で
    再生するための車載用ラジオテレビ受信装置であって、 前記チューナ装置は、 様々な仕様の前記アンテナに個別に対応して設計されて
    当該アンテナを通じて高周波信号を受信するアンテナ接
    合部と、 前記アンテナ様々な前記アンテナの仕様に拘わらず共通
    して設計されて、前記アンテナ接合部を通じて得られた
    前記高周波信号を選択して低周波に変換処理するチュー
    ナ本体部とを備え、 前記アンテナ接合部及び前記チューナ本体部は、所定の
    接続手段により着脱自在に接続されることを特徴とする
    車載用ラジオテレビ受信装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の車載用ラジオテレビ受信
    装置であって、前記アンテナ接合部は、前記アンテナを
    通じて受信した前記高周波信号の増幅と、前記アンテナ
    のインピーダンスの調整との少なくとも一方を行う信号
    調整回路を有することを特徴とする車載用ラジオテレビ
    受信装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載の車載用ラ
    ジオテレビ受信装置であって、前記アンテナ接合部は、
    前記アンテナの給電点の数だけ設けられたシールド同軸
    線を通じて前記アンテナに接続されることを特徴とする
    車載用ラジオテレビ受信装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の車載用ラジオテレビ受信
    装置であって、 前記アンテナ接合部は、前記アンテナを通じて受信した
    前記高周波信号を増幅する信号調整回路を有し、 前記接続手段は、シールド同軸線の数に対応して設けら
    れた高周波コネクタを含む車載用ラジオテレビ受信装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項3または請求項4記載の車載用ラ
    ジオテレビ受信装置であって、 前記アンテナ接合部は、前記アンテナのインピーダンス
    の調整を行う信号調整回路を有し、 前記接続手段は、前記チューナ本体部から前記アンテナ
    接合部に電源を供給するするための電源コネクタを含む
    車載用ラジオテレビ受信装置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載
    の車載用ラジオテレビ受信装置であって、前記アンテナ
    接合部及び前記チューナ本体部は、所定の固定手段によ
    り着脱自在に固定されることを特徴とする車載用ラジオ
    テレビ受信装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の車載用ラジオテレビ受信
    装置であって、 前記固定手段は、 前記アンテナ接合部及び前記チューナ本体部の少なくと
    もいずれか一方の筐体に一体的に形成されたブラケット
    と、 前記ブラケットに形成された穴を通じて前記アンテナ接
    合部及び前記チューナ本体部のうちの他方に係止される
    固定具とを備える車載用ラジオテレビ受信装置。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至請求項7のいずれかに記載
    の車載用ラジオテレビ受信装置であって、前記チューナ
    本体部は、外部の所望のFM受信機にFMアンテナ信号
    を出力するFMアンテナ信号分波回路を有し、且つ、当
    該チューナ本体部の筐体に、前記FMアンテナ信号を出
    力するための端子が設置されたことを特徴とする車載用
    ラジオテレビ受信装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の車載用ラジオテレビ受信
    装置であって、 前記FMアンテナ信号分波回路は、FMアンテナ信号を
    FM多重コンポジット信号として出力するようにされ、 前記チューナ本体部の筐体に、外部の所望のオーディオ
    装置に前記FM多重コンポジット信号を出力するFM多
    重コンポジット信号出力端子が設置されたことを特徴と
    する車載用ラジオテレビ受信装置。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至請求項9のいずれかに記
    載の車載用ラジオテレビ受信装置であって、前記チュー
    ナ本体部は、FM多重放送受信用のチューナ回路が内蔵
    されたことを特徴とする車載用ラジオテレビ受信装置。
  11. 【請求項11】 請求項1乃至請求項10のいずれかに
    記載の車載用ラジオテレビ受信装置であって、 前記チューナ本体部は、前記アンテナ接合部を通じて得
    られた前記高周波信号についてのチューナモードを切り
    替えるチューナモード切替機能と、前記高周波信号の周
    波数を選択する周波数選択機能とを有する制御部を有
    し、 前記制御部は、外部の所望のオーディオ装置からのチュ
    ーナモード及び周波数選択の指示に基づいてチューナモ
    ードの切り替え及び周波数の選択を行うことを特徴とす
    る車載用ラジオテレビ受信装置。
  12. 【請求項12】 請求項1乃至請求項11のいずれかに
    記載の車載用ラジオテレビ受信装置であって、前記チュ
    ーナ本体部は、複数の前記アンテナのうち最も感度のよ
    いアンテナを選択し、この選択されたアンテナからの前
    記高周波信号を選択的に受信するアンテナセレクタ回路
    を有することを特徴とする車載用ラジオテレビ受信装
    置。
  13. 【請求項13】 請求項1乃至請求項11のいずれかに
    記載の車載用ラジオテレビ受信装置であって、前記アン
    テナ接合部は、複数の前記アンテナのうち最も感度のよ
    いアンテナを選択し、この選択されたアンテナからの前
    記高周波信号を選択的に受信するアンテナセレクタ回路
    を有することを特徴とする車載用ラジオテレビ受信装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009100151A (ja) * 2007-10-16 2009-05-07 Mitsumi Electric Co Ltd チューナ取付け方法、チューナ装置、およびカーステレオ装置

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