JP3618025B2 - レーザ電源装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明はレーザ電源装置に係り、さらに詳しくは、例えばYAGレーザ加工機に用いられるレーザ電源装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図3には、例えばYAGレーザ加工機用のレーザ電源装置101が示されている。このレーザ電源装置101では、商用の三相交流200Vの電源103をトランス105により300〜500Vに昇圧し、整流ダイオードd1 のような整流回路107により整流している。
【0003】
前記整流された直流電流は、平滑コンデンサc1 、スイッチ素子tr、還流ダイオードd2 、インダクタL、キャパシタc2 を有するDC/DCコンバータ部109によりパワーコントロールされてフラッシュランプFLに印加されてレーザ光を発する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の技術にあっては、フラッシュランプFLに印加される電流の最適な電圧は商用電源が200Vなのに比べて一般に300〜500Vと高いためトランス105により昇圧した後に平滑する必要があり、重量、大きさ価格の面で問題がある。
【0005】
この発明の目的は、以上のような従来の技術に着目してなされたものであり、商用電源をトランスを用いることなく昇圧し且つスイッチ素子の負担を軽減化することにより電源の小型化、コストダウン、高効率化を図ることにできるレーザ電源装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、この発明の請求項1に係るレーザ電源装置は、商用電源を整流する整流回路と、この整流回路により整流された直流により電荷を蓄える第一コンデンサと、この第一コンデンサに直列に接続された第二コンデンサと、前記第一コンデンサに並列に接続されたスイッチ素子とインダクタの直列回路および、この直列回路の中点と前記第二コンデンサの端部との間に接続されたダイオードを含み、前記第一コンデンサに蓄えられた電荷を前記第二コンデンサに移動させる電荷移動回路と、前記第一および第二コンデンサにより昇圧された電圧をフラッシュランプに印加する回路と、を備えたことを特徴とするものである。
【0007】
従って、整流回路により整流されて第一コンデンサに電荷が貯えられ、この貯えられた電荷は電荷移動回路により第二コンデンサに次々に移動して貯えられて行くので、直列に接続された第一のコンデンサと第二コンデンサにより加算された合計の電圧は昇圧される。この第二コンデンサ及び第一コンデンサに貯えられている電荷はスイッチ素子により電力制御した後、フラッシュランプに印加されて、フラッシュランプの光によりレーザ媒体を励起してレーザ光を出力する。
【0008】
この発明の請求項2に係るレーザ電源装置は、請求項1記載のレーザ電源装置において、前記電荷移動回路は、前記第二コンデンサの電圧に基づいて前記スイッチ素子をオン・オフ制御する制御回路をさらに含むことを特徴とするものである。
【0009】
従って、第一コンデンサに貯えられた電荷は電荷移動回路により第二コンデンサに次々に移動して貯えられるが、制御回路が第二コンデンサの電圧に基づいてスイッチ素子をオン・オフ制御することにより、第二コンデンサを所望の電圧まで制御する。
【0010】
この発明の請求項3に係るレーザ電源装置は、請求項1記載のレーザ電源装置において、前記第二コンデンサの電圧を前記フラッシュランプに印加させないように前記回路を遮断するスイッチを備えたことを特徴とするものである。
【0011】
従って、第二コンデンサに貯えられている電圧がシマー電圧以上の場合においてレーザ光を出力する必要がない時には、スイッチをオフとすることによりレーザ媒体の励起を回避する。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態の例を図面に基づいて説明する。
【0013】
図1には、この発明に係るレーザ電源装置1が示されている。このレーザ電源装置1では、商用電源3を直流に整流する整流ダイオードD1 等を有する整流回路5が設けられており、この整流回路5には第一コンデンサC1 が接続されている。
【0014】
第一コンデンサC1 には第二コンデンサC2が直列に接続されている。第一コンデンサC1にはスイッチ素子Q1及びインダクタL1が並列に接続されており、さらにスイッチ素子Q2とダイオードD3が接続されている。
【0015】
前記スイッチ素子Q1 は制御回路7により制御されている。この制御回路7は、第二コンデンサC2 に蓄積されている電圧を検出し、この電圧に基づいて前記スイッチ素子Q1 のオン・オフを制御している。
【0016】
第二コンデンサC2 はダイオードD2 を介して前記スイッチ素子Q1 とインダクタL1 の間に接続されている。また、第一コンデンサC1 及び第二コンデンサC2 はスイッチ素子Q2 ,ダイオードD3 に接続されており、さらにトリガ・シマー回路9の前に設けてあるスイッチ素子S1 を通してフラッシュランプFLに接続されている。従って、前記スイッチ素子Q2 をオフにすると、第二コンデンサC2 の電圧V1 のみがフラッシュランプFLに印加されることになる。
【0017】
トリガ・シマー回路9では、シマーモードを用いてフラッシュランプFL内部を予め放電路を形成(このときの電圧を以後「シマー電圧」という。)することにより毎回トリガパルスを用いることなく連続してレーザ光を出力する。
【0018】
なお、第二コンデンサC2 の電圧V1 が、フラッシュランプFLの光より励起されるレーザ媒体がレーザ光を発する電圧以上である場合には、スイッチ素子Q2 をオフにしても第二コンデンサC2 のみからの電圧によりフラッシュランプFLの光により励起されるレーザ媒体がレーザ光を出力してしまい、レーザ光のコントロールが一部低いパワーのところでできなくなるため、別個にスイッチS1 を設けてある。
【0019】
このスイッチS1 は、第二コンデンサC2 の電圧がフラッシュランプFLに印加されるのを防止するためのものであるから、図1に示した位置に限られず、図1中の点P1 、P2 の付近に設けても同様の効果が得られる。
【0020】
また、第二コンデンサC2 の電圧V1 がシマー電圧以上の場合には、不必要なレーザ出力を防ぎかつフラッシュランプFLの寿命を短くするのを防ぐため、レーザ光を出力しない時はスイッチ素子S1 をオフにしてフラッシュランプFL内部の放電を防止する。一方、電圧V1 がシマー電圧以下である場合にはスイッチS1 をオフとしなくてもフラッシュランプFL内部はシマー放電の状態を維持したままとなる。この場合スイッチS1 は不必要となる。
【0021】
次に、図2を参照して、制御回路7によるスイッチ素子Q1 の制御に対する図1における電流値I1 、I2 、I3 と電圧V1 の関係を説明する。
【0022】
図2において、スイッチ素子Q1 のオン・オフを繰り返すごとにインダクタLに貯えたエネルギー(1/2)・LI2 2 を第二コンデンサC2 に(1/2)・CV1 2 として貯えられて行くため、第二コンデンサC2 の電圧V1 が上昇する。このとき、周波数が高いほどインダクタLは小さいもので足りる。
【0023】
第二コンデンサC2 に貯えられている電圧V1 は制御回路7により検出されており、これに基づいて電圧V1 が所望の電圧となるまでスイッチ素子Q1 のオン・オフ制御して電荷の移動を行う。
【0024】
以上の結果から、商用電源からトランスを用いることなくフラッシュランプFLを発光させるに充分な高電圧得ることができるので、レーザ電源装置1の軽量化、小型化が可能になる。
【0025】
また、第二コンデンサC2 の電圧V1 は、スイッチ素子Q1 のオン・オフ時間を制御回路7でコントロールすることにより、自由に設定することができるし、スイッチ素子の負担を軽減化することができる。
【0026】
なお、この発明は前述の実施の形態に限定されることなく、適宜な変更を行なうことにより、その他の態様で実施し得るものである。すなわち、図1中のダイオードD3 は必ずしも必要ではなく、あるいは図1中に示される他点P3、P4の位置に設けても同様の機能をする。また図1中のすべてのものの+−の極性を逆にしたものであっても同様の機能をする。
【0027】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明によるレーザ電源装置では、整流回路により整流されて第一コンデンサに電荷が貯えられ、この貯えられた電荷は電荷移動回路により第二コンデンサに次々に貯えられて行くので、第二コンデンサの電圧は昇圧される。このため、トランスを用いる必要がなく、装置の軽減化、コストダウン、省スペース化を図ることができる。
【0028】
請求項2の発明によるレーザ電源装置では、制御回路が第二コンデンサの電圧に基づいてスイッチ素子をオン・オフ制御することにより、第二コンデンサを所望の電圧に制御することができる。
【0029】
請求項3の発明によるレーザ電源装置では、第二コンデンサに貯えられている電圧がシマー電圧以上の場合においてレーザ光を出力しない時には、スイッチをオフとすることにより不必要なレーザ媒体の励起を避けることができるので、フラッシュランプの寿命を伸ばすことができると共にスイッチ素子の負担を軽減化する。また、前記第二コンデンサのみに貯えられている電圧がレーザ光を発する電圧以上の場合でも制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るレーザ電源装置の一実施の形態を示す回路図である。
【図2】スイッチ素子のオン・オフによる電流及び第二コンデンサに貯えられる電圧の関係を示すグラフである。
【図3】従来のレーザ電源装置の回路図の一例である。
【符号の説明】
1 レーザ電源装置
5 整流回路
7 制御回路(電荷移動回路)
9 トリガ・シマー回路
C1 第一コンデンサ
C2 第二コンデンサ
D2 ダイオード(電荷移動回路)
FL フラッシュランプ
L1 インダクタ(電荷移動回路)
Q1 スイッチ素子(電荷移動回路)
S1 スイッチ
Claims (3)
- 商用電源を整流する整流回路と、この整流回路により整流された直流により電荷を蓄える第一コンデンサと、この第一コンデンサに直列に接続された第二コンデンサと、前記第一コンデンサに並列に接続されたスイッチ素子とインダクタの直列回路および、この直列回路の中点と前記第二コンデンサの端部との間に接続されたダイオードを含み、前記第一コンデンサに蓄えられた電荷を前記第二コンデンサに移動させる電荷移動回路と、前記第一および第二コンデンサにより昇圧された電圧をフラッシュランプに印加する回路と、を備えたことを特徴とするレーザ電源装置。
- 前記電荷移動回路は、前記第二コンデンサの電圧に基づいて前記スイッチ素子をオン・オフ制御する制御回路をさらに含むことを特徴とする請求項1記載のレーザ電源装置。
- 前記第二コンデンサの電圧を前記フラッシュランプに印加させないように前記回路を遮断するスイッチを備えたことを特徴とする請求項1記載のレーザ電源装置。
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- 1996-09-27 JP JP25659696A patent/JP3618025B2/ja not_active Expired - Fee Related
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