JP3617218B2 - 設備機器用アンテナ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガス、石油電気等により水を加熱し、給湯する給湯器などの設備機器に使用される無線装置におけるアンテナに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、無線を利用して制御、計測を行う設備機器が増えてきている。家庭内においては、給湯器を無線リモコンによって制御を行う無線リモコン付き給湯器が商品化されてきており、特開平7−139808号公報には伸縮可能なロッドアンテナを給湯器の金属製筐体の外に配置したものが示されている。また設備機器に使用されるアンテナとして、登録実用新案第2056100号には送電線に取付けられた無線送信機の金属製筐体にスロットアンテナを構成し、無線によって送電線の諸情報を伝送する設備機器用アンテナが示されている。
【0003】
従来例の無線リモコンを利用した無線リモコン付き給湯器の構成を図8に示して説明する。図8において21は家屋の外に設置されている給湯器、22は給湯器21を屋内より無線によって制御を行う給湯器リモコン、23は給湯器の内部に収納されている無線信号を送受信する無線通信部、24は無線通信部23に接続されるとともに空間に電波を輻射するアンテナである。給湯器21は屋外に設置され、給湯器リモコン22は屋内に設置されており、利用者は給湯器リモコン22を操作することで電波によって無線制御信号が送信され、アンテナ24、無線通信部23を介して制御情報を受信し、前記制御情報に応じて給湯器21を制御する。アンテナ24は給湯器21の外殻ケースである金属製筐体の上部に取り付けられており給湯器21の外部に突き出ている構成である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記従来の構成では、給湯器21などの設備機器は金属製筐体により覆われているため、アンテナ24が給湯器21に内蔵できず、給湯器21の外側に取り付けられ給湯器21の外観を損ない、またアンテナ24が外部に露出していることで風雨による金属の劣化やいたずらなどによる破損があり、さらに取り付ける家庭によっては設置スペースが狭く給湯器が取り付けられない事態が発生する場合がある。またアンテナ24の周囲に金属物が存在したりまたは置かれたりする場合があり、金属物がアンテナ24に著しく近接した時にはアンテナ利得が劣化し無線通信に支障を来す恐れがある。また給湯器21とアンテナ24を別々に構成することで製造コストが上昇するなどの課題があった。
【0005】
本発明は上記課題を解決するもので、給湯器などの設備機器に使用される無線装置のアンテナにおいて、設備機器の外観を損なうことなく、また金属の劣化やいたずらによってアンテナが破損することなく、省スペースで金属物等の近接による利得低下の可能性を減少させ、安価に製造できる設備機器用アンテナを提供することを目的としたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するための手段として、設備機器の金属製筐体の一部にスリットを設け、前記スリットに無線通信部より無線信号を給電することでスロットアンテナを形成したものである。加えて、設備機器の金属製筐体に複数のスリットを形成し、前記スリットに無線通信部より無線信号を給電することでスロットアンテナを形成したものである。
【0007】
また、設備機器の金属製筐体の背面にスリットを設け、前記スリットに無線通信部より無線信号を給電することでスロットアンテナを形成したものである。
【0009】
また、設備機器の金属製筐体に複数のスリットを形成し、前記スリットに無線通信部より無線信号を給電することでスロットアンテナを形成したものである。
【0010】
また、設備機器の金属製筐体は少なくとも1対の対向する面を有し、前記金属製筐体の対向する面のそれぞれにスリットを形成し複数のスロットアンテナを構成したものである。
【0011】
また、設備機器の金属製筐体に複数のスリットを形成し、前記スリットに無線通信部より無線信号を給電することで、スロットアンテナを構成するとともに複数のスロットアンテナをダイバーシティアンテナとして構成したものである。
【0013】
このような構成によれば、アンテナが家庭用設備機器の外部に突き出さないので設備機器の外観を損なったり風雨による金属の劣化やいたずらなどによって破損する恐れがなくなる。さらに無線コントローラ及びアンテナの部分が家庭用設備機器に内蔵(一体化)できる為、省スペースとなり設備機器の取り付け自由度が向上し設置スペースによる取付け不可能な状況をなくすことができる。また、アンテナが外部に突き出ていない為、配管パイプなどの金属物が近接する可能性を減少させアンテナ利得が劣化し無線通信に支障を来す恐れを減少する。また、無線コントローラやアンテナを給湯器に内蔵(一体化)することで無線コントローラ筐体あるいはアンテナを形成する部品をなくすことでき製造コストを減少させることができる。また、設備機器の金属製筐体を利用することで、無線通信部を収納するとともにアンテナが取付けられた無線コントローラを別に取付けることなく、しかも金属製筐体で覆われた設備機器の無線通信部及びアンテナを内蔵(一体化)することができるようになり、設備機器の外観を損なうことがなくなる。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明は、請求項1記載の発明のように、給湯器などの家庭に設置される設備機器の金属製筐体と、前記金属製筐体に収納され無線信号を送受信する無線通信部と、前記金属製筐体の一部に形成されたスリットと、無線信号を供給する給電部とを備え、前記スリットに無線通信部より無線信号を給電して設備機器用アンテナとすることにより実施することができる。
【0015】
そして設備機器アンテナは家庭用設備機器の金属筐体に形成されるので無線通信部を収納するとともにアンテナの取付けられた無線コントローラを別に取付けることなく、しかも金属製筐体で覆われた設備機器の無線通信部及びアンテナを内蔵(一体化)することができるようになり、設備機器の外観を損なうことがなくなる。アンテナが給湯器外部に突き出さないので風雨による金属の劣化やいたずらなどによって破損する恐れがなくなる。さらに無線コントローラ及びアンテナの部分が給湯器に内蔵(一体化)できる為、省スペースとなり給湯器の取り付け自由度が向上し設置スペースによる取付け不可能な状況をなくすことができる。また、アンテナが給湯器外部に突き出ていない為、配管パイプなどの金属物が近接する可能性を減少させアンテナ利得が劣化し無線通信に支障を来す恐れを減少する。また、無線コントローラやアンテナを給湯器に内蔵(一体化)することで無線コントローラの筐体やアンテナを形成する部品をなくすことでき安価に製造できるようになる。加えて、設備機器を燃焼設備機器で構成し、前記燃焼設備機器は前記金属製筐体の一部に熱排気口及び吸気口を備え、前記熱排気口あるいは吸気口に無線通信部より無線信号を給電し、設備機器用アンテナとすることにより実施できる。そして燃焼設備機器の熱排気口または吸気口をアンテナとして構成することで設備機器のアンテナの外観を損なうことなく無線装置及びアンテナを内蔵でき、金属製筐体に覆われているにもかかわらずアンテナを外部に突き出すことなく無線システムを構成できるようになる。
【0016】
また、本発明は請求項2記載の発明のように屋外の壁または壁に近接した位置に設置されている設備機器の金属製筐体の背面にスリットを形成し設備機器用アンテナとすることにより実施できる。この場合は設備機器の金属製筐体の背面にアンテナを形成することで、前記アンテナは開口方向に電波を強く放射するので壁面方向すなわち屋内の方向に電波を強く放射することが可能となり通信が良好となるとともに不要輻射を減少させるこが可能となり、自システムまたは他システムの無線装置に与える影響を減少させることが可能となる。
【0018】
また、本発明は請求項4記載の発明のように設備機器の金属製筐体に複数のスリットを形成し、設備機器用アンテナとすることにより実施できる。そして複数のスリットを形成することで、複数のアンテナを構成し、それぞれのアンテナの偏波成分を変化させて構成したり、互いのアンテナの放射しない方向を補うように構成することができるようになるため無線通信を良好に行うように構成できる。また、設備機器の金属製筐体にスリットを複数形成するだけなので安価にかつ簡単に製造することができる。
【0019】
また、本発明は請求項5記載の発明のように設備機器の金属製筐体は少なくとも1対の対向する面を有し、前記金属製筐体の対向する面のそれぞれにスリットを形成し複数のスロットアンテナとすることにより実施できる。そしてスリットの開口方向にのみに指向性を有するスロットアンテナを対向面に形成することで、互いのアンテナの放射しない方向を補いあうことができるとともに設備機器の金属製筐体に形成したアンテナ全体として無指向性に近い放射特性を持たせることができ、設置状態が不確定な設備機器においても無線通信を良好に行うことができるようになる。
【0020】
また、本発明は請求項6記載の発明のように複数のスリットを夫々アンテナとして形成するとともに、無線通信部において前記複数のアンテナを切り替えて無線信号の送受信を行うダイバーシティアンテナとして形成し設備機器用アンテナとすることにより実施できる。そして金属製筐体に形成されたスロットアンテナによってダイバーシティアンテナを構成することで、屋外に設置される設備機器と屋内に設置される無線リモコンの通信においては、電波の多重反射が発生しフェージングなどによる受信電力の落ち込みが発生するが、設備機器の外部にアンテナを取付けることなくダイバーシティアンテナによって受信電力の強いアンテナを選択して受信可能となるので通信品質を向上することができる。
【0022】
(実施例1)
以下本発明の実施例1について図1を参照して説明する。図1において、1は家庭に設置される給湯器の金属製筐体、2は給湯器の金属製筐体1の内部に設けられた無線通信部、3は無線通信部2に接続されアンテナに無線信号を給電するための給電線、4は給湯器の金属製筐体1上に形成しているスリット、5は給電線3によってスリット4に無線信号を供給する給電部、6は給湯器の内部で発生する熱を給湯器の外部に排気する熱排気口である。
【0023】
次に詳細な構成と作用を説明すると、給湯器本体は外ケースである給湯器の金属製筐体1に覆われ、給湯器の金属製筐体1の内部には給湯器を屋内からリモコンによって無線で制御する為に無線通信部2を備え、使用周波数帯は特定な小電力無線テレメータ・テレコントロール用の429MHz帯を用いている。さらに給湯器の金属製筐体1の側面に長辺が使用する周波数の1/2波長程度(429MHzの場合、スリット長は約35cm)の長さにした細長いスリット4を形成し、スリット4の長辺間に給電線3を介して無線通信部2から無線信号を給電する給電部5を設けてスロットアンテナを構成している。スロットアンテナについて図2を使用して説明すると、図2において7は広い導体板である。図2(A)のように導体板7に細長いスリット4を形成し前記スリットの長辺の中央部付近a,b間に給電すると、前記スリット周囲に発生する電界により電波が放射するようになる。スリット4の長辺を1/2波長にとると、図2(B)に示すような導体8のc、d間に給電したような1/2波長ダイポールアンテナ(補対ダイポール)と等価と考えることができる。指向性においては導体板7の片側のみを考えるためダイポールアンテナの指向性の半分をもつ。
【0024】
なおスリット4は整合回路を使用することでスリット長を変化させることも可能である。またスリット4の切り方は縦長形、横長形またはL字形など、どのような形状でも構成でき給湯器の金属製筐体1の形状に自由に対応することもできる。また本実施例1においてスリット4は給湯器の金属製筐体1の側面に設けたが、給湯器の金属製筐体1のどの面に形成しても構わない。
【0025】
なお本実施例1において家庭用設備機器を給湯器として説明したが、風呂がま用給湯器、電気温水器またはメータ装置などの他の設備機器においても同様に構成することができる。以上の説明は以下のどの実施例においても同様に構成することができるとともに同様の効果がある。
【0026】
このように本実施例1の構成によれば、設備機器用アンテナはスロットアンテナが家庭用設備機器の金属製筐体1に形成されるので無線通信部2を収納するとともにアンテナが取付けられた無線コントローラを別に取付けることなく、しかも金属製筐体で覆われた設備機器の無線通信部2及びアンテナを内蔵(一体化)することができるようになり、設備機器の外観を損なうことがなくなる。アンテナが外に突き出さないので風雨による金属の劣化やいたずらなどによって破損する恐れがなくなる。さらに無線コントローラ及びアンテナの部分が給湯器に内蔵(一体化)できる為、省スペースとなり給湯器の取り付け自由度が向上し設置スペースによる取付け不可能な状況をなくすことができる。またアンテナが外部に突き出ていない為、配管パイプなどの金属物が近接する可能性を減少させアンテナ利得が劣化し無線通信に支障を来す恐れを減少する。また無線コントローラやアンテナを給湯器に内蔵(一体化)することで無線コントローラの筐体やアンテナを形成する部品をなくすことでき製造コストを減少させることができる。
【0027】
(実施例2)
次に本発明の実施例2について図3を用いて説明する。実施例2で前記実施例1と異なるのは家屋外壁の近傍に配置された給湯器においてスリットを給湯器の金属製筐体の背面に設けている点である。また図3において前記実施例1において説明した構成要素については同一番号を付して説明は省略する。図3において9は給湯器が設置されている近傍の家屋外壁である。
【0028】
次に詳細な構成と作用について説明する。図3に示すように家屋外壁9の近傍に配置された給湯器の金属製筐体1の背面側すなわち家屋外壁9と対向している面に長辺が使用周波数の1/2波長程度のスリット4を形成し、無線通信部2に接続された給電線3を介してスリット4の長辺間の給電部5に給電しスロットアンテナを構成している。
【0029】
このような構成によれば、スロットアンテナは開口方向に強く電波を放射する指向性を有するため壁面方向すなわち屋内の方向に電波を強く放射することが可能となり、屋内との通信が良好となるとともに不要輻射を減少させるこが可能となり、自システムまたは他システムの無線装置に与える通信への影響を減少させることが可能となる。
【0030】
(実施例3)
次に本発明の実施例3を図4を用いて説明する。実施例3で前記実施例1、2と異なるのは給湯器の金属製筐体1に設けられた熱排気口6に給電し、スロットアンテナを構成している点である。また図4において前記実施例1、2において説明した構成要素については同一番号を付して説明は省略する。
【0031】
次に詳細な構成と作用について説明する。図4において給湯器の金属製筐体1に配される熱排気口6の長辺を使用周波数の1/2波長程度の長さのスリットとして形成し、前記熱排気口6の長辺間の給電部5に給湯器の金属製筐体1の内部に備えた無線通信部2に接続された給電線3を介して給電することでスロットアンテナを構成している。
【0032】
なお本実施例3は熱排気口6をスロットアンテナとして構成したが、給湯器の金属製筐体1に形成された吸気口についても同様に構成でき、その構成を図5に示す。図5において前記実施例1、2、3と同様の構成要素については同一番号を付して説明を省略する。図5において、10は給湯器の内部において燃焼に必要な空気を取り込むための吸気口であり、給湯器の金属製筐体1に形成された吸気口10は長辺の長さが使用周波数の1/2波長程度の長さのスリットとして形成し、前記熱排気口6と同様な構成によりスロットアンテナを構成している。
【0033】
このように燃焼設備機器の熱排気口及び吸気口をスロットアンテナとして構成することで設備機器の外観を全く損なうことなく無線装置及びアンテナ装置を内蔵でき、設備機器が金属製筐体に覆われていてもアンテナを設備機器の外部に突き出すことなく無線システムを構成できるため燃焼設備機器の設置性を損なうことがなくなる。また燃焼設備機器に必ず形成されている熱排気口または吸気口を利用しアンテナを構成することでアンテナを安価に構成できる。
【0034】
(実施例4)
次に本発明の実施例4を図6を用いて説明する。実施例4で前記実施例1、2、3と異なるのは給湯器の金属製筐体1に複数のスリットを形成し、スロットアンテナとして構成している点である。また図6において前記実施例1、2、3において説明した構成要素については同一番号を付して説明は省略する。図6において11は給湯器の金属製筐体1に設けられた第1のスリット、12は給湯器の金属製筐体1に設けられた第2のスリットである。
【0035】
次に詳細な構成と作用について説明する。図6において給湯器の金属製筐体1の右側面に第1のスリット11を形成し、左側面に第2のスリット12を形成している。そして給湯器の金属製筐体1に内蔵されている無線通信部2に接続された給電線3を介して第1のスリット11及び第2のスリット12のそれぞれのスリット長辺間に設けた給電部5に無線信号を給電し複数のスロットアンテナを構成している。このように複数のスリットを形成し複数のスロットアンテナを構成させることでそれぞれのアンテナの偏波成分を変化させて構成したり、互いのアンテナ放射パターンのヌル方向を補うように構成することができるようになる。また設備機器の金属製筐体にスリットを複数形成するだけなので安価にかつ簡単に形成できる。なお本実施例4は2つのスリットを給湯器の金属製筐体1の異なる面に形成しているが、それぞれのスリットを金属製筐体1の同一の面上に構成することもできる。さらにスリットは2つ以上の複数でも構わない。
【0036】
また図6に示すように給湯器の金属製筐体1を直方体に構成し、第1のスリット11と第2のスリット12を対向する面に構成し、熱排気口6が形成された面を給湯器の前面とすると給湯器の前面に向かって右側面方向を第1のスリット11のスロットアンテナが、また左側面方向を第2のスリット12のスロットアンテナが電波を放射するように構成する。このようにするとスロットアンテナはダイポールアンテナの半分の指向性を有する為、対向する面にスロットアンテナを配置すると水平面に無指向性に近い特性を得ることが可能となる。よって設置される設備機器の向きが不確定な設備機器においても設置状態によることなく良好に通信できるようになる。なお対向する面はどの面においても構成可能で複数の対向面にスロットアンテナを構成しても同様の効果がある。またスリットは各面において複数でも構わない。
【0037】
また第1のスリット11及び第2のスリット12によるスロットアンテナを無線通信部2において受信電力の大きいアンテナを選択して受信するようにしダイバーシティアンテナとして構成させることも可能である。このように構成することで、屋外に設置される設備機器と屋内に設置される無線リモコンの通信においては、電波の多重反射が発生しフェージングなどによる受信電力の落ち込みが発生するが、設備機器の外部にアンテナを取付けることなくダイバーシティアンテナによって受信電力の強いアンテナを選択して受信可能となる。
【0038】
(実施例5)
次に本発明の実施例5について図7を用いて説明する。実施例5で前記実施例1ないし4と異なるのはスリットを金属製の無線コントローラにスリットを設けスロットアンテナを構成している点である。また図7において前記実施例1ないし4において説明した構成要素については同一番号を付して説明は省略する。図7において13は給湯器を遠隔において無線リモコンによって制御を行う為に設けられ、屋内に設置されている無線リモコンと無線通信を行う無線コントローラである。
【0039】
次に詳細な構成と作用について説明する。無線コントローラ13は金属製の筐体で前記無線コントローラ13の内部に無線通信部2を内蔵するともに、無線コントローラ13上の一面に長辺を無線通信を行う使用周波数の1/2波長程度で形成したスリット4を設け、前記スリット4に無線通信部2より給電線3を介してスリット4の長辺間の給電部5に無線信号を給電しスロットアンテナを形成する。また無線コントローラ13は給湯器の金属製筐体1に取り付けられており、無線コントローラ13に内蔵された無線通信部2によって通信される制御信号は給湯器の金属製筐体1に内蔵される制御部と通信される構成である。
【0040】
このように無線コントローラ13を設けスリット4を形成しスロットアンテナを構成することで既存の設備機器に取付けて用いることができるようになる。アンテナを無線コントローラ13と一体化できる為、アンテナを安価に構成できしかも空間への張り出しを小さくでき、またいたずらや金属の酸化などによるアンテナの破損によって通信が不可能になる恐れを減少させる。
【0041】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の設備機器用アンテナはスロットアンテナが家庭用設備機器の金属製筐体に形成されるので無線通信部を収納するとともにアンテナが取付けられた無線コントローラを別に取付けることなく、しかも金属製筐体で覆われた設備機器の無線通信部及びアンテナを内蔵(一体化)することができるようになり、設備機器の外観を損なうことがなくなる。アンテナが設備機器の外部に突き出さないので風雨による金属の劣化やいたずらなどによって破損する恐れがなくなる。さらに無線コントローラ及びアンテナの部分が設備機器に内蔵(一体化)できる為、省スペースとなり前記設備機器の取り付け自由度が向上し設置スペースによる取付け不可能な状況をなくすことができる。またアンテナが外部に突き出ていない為、配管パイプなどの金属物が近接する可能性を減少させアンテナ利得が劣化し無線通信に支障を来す恐れを減少する。また無線コントローラやアンテナを給湯器等の設備機器に内蔵(一体化)することで無線コントローラの筐体やアンテナを形成する部品をなくすことでき安価に製造できるようになる。加えて、燃焼設備機器の熱排気口または吸気口をスロットアンテナとして構成することで設備機器のアンテナの外観を全く損なうことなく無線装置を内蔵でき、金属製筐体に覆われているにもかかわらずアンテナを外部に突き出すことなく無線通信を可能とする。
【0042】
また設備機器の金属製筐体の背面にスロットアンテナを形成することで、スロットアンテナは開口方向に強く放射する指向性を有する為に壁面方向すなわち屋内の方向に電波を強く放射することが可能となり、設備機器において屋内との通信が良好となるとともに不要輻射を減少させるこが可能となり、自システムまたは他システムの無線装置に与える影響を減少させることが可能となる。
【0044】
また、複数のスリットを形成し、複数のスロットアンテナを構成させることでアンテナの偏波成分を変化させて構成したり、互いのアンテナ放射パターンのヌル方向を補うように構成することができるようになるため無線通信が良好になる。また、設備機器の金属製筐体にスリットを複数形成するだけなので安価にかつ簡単に形成することができる。
【0045】
また、設備機器の金属製筐体は少なくとも対向する面を有して構成するとともに対向する面のそれぞれにスロットアンテナを構成することで、スロットアンテナがダイポールアンテナの半分の指向性を有する為、対向する面にスロットアンテナを配置すると水平面に無指向性に近い特性を得ることが可能となる。よって設置される設備機器の向きが不確定な設備機器においても設置状態によることなく良好に無線通信できる。
【0046】
また、金属製筐体に形成された複数のスロットアンテナによってダイバーシティアンテナを構成することで、機器外部にアンテナを設けることなく簡単に複数アンテナをダイバーシティアンテナとして構成でき、電波が多重反射し干渉することでフェージングが発生しやすい設備機器の無線通信環境において、空間的に異なった位置に配置したあるいは偏波の異なったスロットアンテナによってより強い電波を選択し受信でき、特定の偏波や空間に依存した受信電力の落ち込みを回避しC/Nを向上させることで、無線通信の品質を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における設備機器用アンテナの構成を示す斜視図
【図2】(A)同スロットアンテナの原理構成図
(B)同スロットアンテナの別の原理構成図
【図3】本発明の実施例2における設備機器用アンテナの構成を示す斜視図
【図4】本発明の実施例3における設備機器用アンテナの構成を示す斜視図
【図5】同アンテナの他の構成を示す斜視図
【図6】本発明の実施例4における設備機器用アンテナの構成を示す斜視図
【図7】本発明の実施例5における設備機器用アンテナの構成を示す斜視図
【図8】従来の無線リモコン付き給湯器の外観構成を示す斜視図
【符号の説明】
1 給湯器の金属製筐体
2 無線通信部
4 スリット
5 給電部
6 熱排気口
9 家屋外壁
10 吸気口
13 無線コントローラ

Claims (5)

  1. 燃焼部分を有する燃焼設備機器の金属製筐体と、前記金属製筐体に収納され無線信号を送受信する無線通信部と、前記金属筐体の一部に形成されたスリットと、無線信号を供給する給電部とを備え、前記スリットは、前記燃焼設備機器は金属製筐体の一部に熱排気口及び吸気口として備え、前記熱排気口あるいは吸気口に無線通信部より無線信号を給電する設備機器用アンテナ
  2. 屋外の壁又は壁に近接した位置に設置されている設備機器の金属製の筐体の背面にスリットを形成した請求項1記載の設備機器用アンテナ。
  3. 設備機器の金属製筐体に複数のスリットを形成した請求項1又は2記載の設備機器用アンテナ。
  4. 設備機器の金属製筐体は少なくとも1対の対向する面を有し、前記金属製筐体の対向する面のそれぞれにスリットを形成した請求項記載の設備機器用アンテナ。
  5. 複数のスリットを夫々アンテナとして形成するとともに、無線通信部において、前記複数のアンテナを切り替えて無線信号の送受信を行うダイバーシティアンテナとした請求項又は記載の設備機器用アンテナ。
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