JP3616501B2 - 動的載荷試験装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、地盤、路床、構築物の床面その他の面について、衝撃に対する力学的な応答に基づいて特性の計測や評価を可能とする動的載荷試験装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
構造物の基礎地盤や路床については、一般に、例えば、総重量が既知であり、かつ十分であるダンプトラックが静的反力として適用される平板載荷試験やCBR試験が実施されることによって、支持力の計測および評価が行われる。
しかし、近年、加速度、歪みその他の機械的な物理量についても小型、かつ軽量であって感度が高いセンサが実用化され、これらのセンサに併せて、高度に進展した電子技術および情報処理技術が適用されることによって、動的載荷試験を簡便に実現する動的載荷試験装置が開発され、道路舗装、土工事、建築その他の多様な分野にも普及しつつある。
【0003】
図7は、動的載荷試験装置の第一の構成例を示す図である。
図において、三脚81の頂部81Aには、両端がその頂部81Aを挟んで平行に対向する案内部材82が垂直に埋設され、その案内部材82には、棒状に形成されたランマ83の先端部が三脚81の脚部と同じ下方に遊貫する。ランマ83の頂部にはハンドル84が連結され、かつ案内部材82の端部の内、三脚81の脚部に対して反対の方向に位置する端部には、ランマ83に適応した係止機構(図示されないが、以下では、簡単のため、符号「85A」を付与して示すこととする。)と、その係止機構85Aに連結されたスイッチレバー85と、接栓座86とが取り付けられる。ランマ83の先端部には加速度センサ(図示されない。)83Aが内蔵され、その加速度センサ83Aはカールコード87を介して接栓座86に接続される。接栓座86には、その接栓座86に適合した接栓88と、この接栓88に一端が接続されたインタフェースケーブル89とを介して制御部90が接続される。
【0004】
なお、上述した構成要素の内、「80」番台の符号が付与された構成要素の組み合わせからなる部分については、以下では、簡単のため、「載荷機構部」と称し、符号「80」を付与して示すこととする。
【0005】
制御部90は、インタフェースケーブル89の他端に接続されたインタフェース部91と、そのインタフェース部91と共に内部バス92に接続されたプロセッサ93、操作表示部94およびプリンタ95から構成される。
このような従来例では、載荷機構部80は、既述の計測や評価の対象となるべき地盤等(以下、単に「計測点」という。)に三脚81を介して設置される。
【0006】
さらに、試験に際しては、ハンドル84が三脚81の頂部81Aから隔たる方向に引き上げられることによって、ランマ83の側面の所定の箇所は係止機構85Aに係止し、そのランマ83の位置は計測点に対して規定の高さに設定される。
また、ランマ83の先端部は、スイッチレバー85が操作者によって操作されることによって係止機構85Aとの係止状態が解除されると、重力によって加速されるつつ規定の速度で測定点に衝突する。
【0007】
一方、制御部90では、プロセッサ93は、加速度センサ83Aからカールコード87、接栓座86、接栓88およびインタフェースケーブル89を介して時系列tの順に刻々と与えられる加速度α(t) をインタフェース部91および内部バス92を介して取り込み、主記憶の所定の記憶領域に所望の期間に亘って蓄積する。
【0008】
さらに、プロセッサ93は、これらの蓄積された加速度α(t) を所定の形式の帳票として操作表示部94およびプリンタ95に出力する。
すなわち、ダンプトラック等のように大きな反力が用いられることなく、測定点にランマ83の先端部によって与えられる規定の衝撃に応じて、その測定点に対するランマ83の貫入時の応答加速度が効率的に計測される。
【0009】
したがって、測定点の周囲が狭小であっても、その測定点の相対的な支持力特性値の測定が簡便に実施される。
図8は、動的載荷試験装置の第二の構成例を示す図である。
【0010】
図において、載荷板101の頂部の中央部には、加速度センサ102が内蔵されると共に、その載荷板101の中心を通る仮想的な法線の上に位置すべき中心球103を有する負荷吸収ケース104が取り付けられる。負荷吸収ケース104には、その負荷吸収ケース104の側面に係合可能であって着脱可能である横倒し防止部材105と、その防止部材105に積層されたバネ106とが一端に取り付けられてなるガイドロッド107が垂直に取り付けられる。ガイドロッド107には、バネ106に当設可能なウエイト止め部材108が一体化されると共に、そのガイドロッド107の側面に摺動可能であるウエイト109が環装される。ガイドロッド107の他端(頂部)の近傍には、ハンドル110Aを含む係止部材110が取り付けられる。加速度センサ102の出力はケーブル111を介して制御部120に接続され、載荷板101の頂部の内、負荷吸収ケース104から所定の距離隔たった複数の箇所には、運搬用ハンドル112−1〜112−Nが取り付けられる。
【0011】
なお、以下では、上述した構成要素の内、制御部120以外の構成要素の組み合わせからなる部分については、簡単のため「載荷機構部」と称し、符号「100」を付与して示すこととする。
制御部120は、ケーブル111の他端に接続されたインタフェース部121と、そのインタフェース部121と共に内部バス122に接続されたプロセッサ123、操作表示部124およびプリンタ125から構成される。
【0012】
このような従来例では、載荷機構部100は、載荷板101が所望の測定点に位置する状態で設置される。
また、試験に際しては、ウエイト109はガイドロッド107に沿って引き上げられることによって係止部材110に係止し、そのウエイト109の位置は計測点に対して規定の高さに設定される。
【0013】
さらに、ハンドル110Aが操作者によって操作されることによって係止部材110との係止状態が解除されると、ウエイト109は重力によって加速されつつ落下して規定の速度でバネ106に衝突する。
このような衝突に際して生じた衝撃力は、ウエイト109(ウエイト止め部材108)からバネ106、中心球103および負荷吸収ケース104を介して加速度センサ102に伝達される。
【0014】
ところで、載荷機構部100と、載荷板101が設置された測定点とは、
・ ウエイト109の質量m とバネ106の質量の三分の一の値との和m (以下、単に「質量m 」という。)、
・ 質量m を有する仮想載荷板(以下、「仮想載荷板1」という。)の変位S
・ バネ106のバネ係数c
・ 載荷機構部100(バネ106)の衝撃緩和率b
・ 仮想載荷板1によって与えられる衝撃力P
・ 載荷板101の質量とバネ106の質量の三分の二の値とに併せて、その載荷板101を介して与えられる衝撃に応じて振動する測定点の領域の質量の内、二分の一に相当する値との和m(以下、単に「質量m 」という。)、
・ 質量m を有する仮想載荷板(以下、「仮想載荷板2」という。)の変位S
・ 測定点のバネ係数c
・ 測定点の衝撃緩和率b
・ 仮想載荷板2によって与えられる衝撃力P
に対して、一般に、図9に示されるように、2つの直列に配置された振動系を形成すると見なされる。
【0015】
一方、制御部120では、プロセッサ123には、このような振動系のパラメータの内、上述した質量m、m 、バネ係数c 、衝撃緩和率b 、ウエイト109が係止部材110から離れて落下する経路の長さ(以下、「落下距離」という。)h、載荷板101の半径rおよび測定点における重力加速度gが予め定数として与えられる。
【0016】
また、プロセッサ123は、
=m(2gh)1/2/m ・・・(1)
ω01=(c/m1/2 ・・・(2)
=V(c・m1/2 ・・・(3)
の各式で示される算術演算を行うことによって、仮想載荷板1の衝突速度V と載荷機構部100単体の振動数ω01とに併せて、衝撃緩和が何ら行われない場合に仮想載荷板1によって生じ得る最大衝撃力P を算出する。
【0017】
なお、上式(1) は運動量保存の法則に基づいて導出された式であり、かつ上式(2)、(3)は基本的な力学に基づいて与えられる式であるので、これらの式については、ここでは、詳細な説明を省略する。
さらに、プロセッサ123は、加速度センサ102からケーブル111およびインタフェース部121を介して与えられる加速度を監視することによって、バネ106を介して中心球102にウエイト109が衝突した時点を特定し、その時点以降においてこの加速度の履歴をとると共に、その加速度を積分しつつ解析することによって、時系列の順に対応した最大振動位S01、測定点の最大変位S2max、測定点の最大変位速度V2max(測定点の変位S の導関数として与えられる。)を求める。
【0018】
また、プロセッサ123の主記憶の特定の記憶領域には、図9に示す振動系の運動方程式に基づいて予め求められ、かつ測定点の振動する領域を含んでなる仮想載荷板2の振動数ω02が未知であっても、上述した最大変位速度V2max、振動数ω01および最大変位S2maxに対する関数(あるいは近似値)として振動数比εを与えるテーブルが配置される。なお、このような振動数比εについては、
ε=ω02/ω01 ・・・ (4)
の式で定義される。
【0019】
プロセッサ123は、このようなテーブルを参照することによって振動数比εを算出すると共に、上式(4) に基づいて振動数ω02を求め、かつ上述した運動方程式に基づいて導出された
μ=m /m ・・・(5)
=b/(2・mω02) ・・・(6)
=με ・・・(7)
=2・Iμε(c ・m1)1/2 ・・・(8)
/c =με ・・・(9)
の各式が成立する値として、測定点のバネ係数c と衝撃緩和率b とを算出する。
【0020】
なお、上式(5)〜(8)が導出される過程については、本願発明に関係がないので、ここでは、その説明を省略する。
ところで、載荷板101が、文献[Zur Theorie des Baugrundes : Der Bauingenieur (1926)]SCHLEICHER,F著の第48号の第931頁ないし第935頁と、第49号の第949頁ないし第952頁に掲載されるように、既述の均等な円形の載荷板である場合には、その載荷板101の半径rと、測定点のバネ係数c および衝撃緩和率b と、ポアソン比γと、その測定点の弾性係数Eおよび粘性抵抗λとの間には、一般に、
/E=b /λ=3πr/{16・(1−γ)} ・・・(10)
の式が成立する。
【0021】
プロセッサ123は、ポアソン比γに併せて、既知のバネ係数c および衝撃緩和率b を上式(10)に適用することによって、測定点の弾性係数Eおよび粘性抵抗λを算出する。
さらに、プロセッサ123は、このようにして求められた測定点の弾性係数Eおよび粘性抵抗λに併せて、その測定点にかかわる所望の情報(例えば、測定点の加速度、速度、変位等々)を所定の形式の帳票として操作表示部124およびプリンタ125に適宜出力する。
【0022】
すなわち、図8に示す動的載荷試験装置によれば、測定点が疑似的な弾性体と見なされるが、その測定点のバネ係数c と衝撃緩和率b との如何にかかわらず、ウエイト109によって載荷板101に与えられる衝撃力が加速度センサ102が時系列の順に与える加速度に基づいて間接的に求められ、測定点の特性の確認や評価が簡便に、かつ効率的に実現される。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような従来例の内、図7に示す動的載荷試験装置が適用された場合には、ランマ83によって測定点に与えられる衝撃力が計測されず、かつその測定点の弾性体としての特性が何ら勘案されることなく、支持力等の計測や確認が行われていた。
【0024】
また、図8に示す動的載荷試験装置では、測定点に与えられる衝撃力は、加速度センサ102によって与えられる加速度に基づいて行われる算術演算の結果として間接的に求められる。したがって、このような衝撃力がリアルタイムで求められるためには、制御部120に搭載されるべきプロセッサ123の処理量が大きくなってコスト高となり、あるいはコストやそのプロセッサ123の処理量の上限に阻まれて所望の頻度では得られない可能性が高かった。
【0025】
さらに、上述した算術演算および既述の手順に基づいてプロセッサ123が行う一連の処理に供され得る主記憶その他の資源が有限であるために、載荷板101の形状、寸法および力学的な特性に併せて、ウエイト109の質量m や落下距離hの組み合わせについて何らかの制約が課され、かつ上述した計測や確認は必ずしも柔軟には達成されなかった。
【0026】
本発明は、測定点の力学的な応答の観測が精度よく効率的に実現され、その観測の結果に基づく多様な解析の可能性が確保される動的載荷試験装置を提供することを目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】
図1は、請求項1、3に記載の発明の原理ブロック図である。
請求項1に記載の発明は、測定点に敷設される載荷板11と、付勢力を有し、かつ外部から与えられる衝撃力を載荷板11の頂部に伝達する緩衝手段12と、載荷板11の頂部の内、緩衝手段12を介して衝撃力が伝達される箇所、あるいはその箇所の近傍について、その伝達された衝撃力に応じた加速度α(t) を時系列tの順に計測する加速度計測手段13と、載荷板11の頂部の内、衝撃力が伝達される箇所、あるいはその箇所の近傍について、時系列tの順に緩衝手段12によって伝達された衝撃力P(t) を計測する荷重計測手段14と、加速度計測手段13によって計測された加速度α(t) を積分することによって、3つの時刻t、t、tにおける速度V(t)、V(t)、V(t)および変位S(t)、S(t)、S(t) を算出する速度・変位算出手段15と、3つの時刻t、t、tについて、加速度計測手段13と荷重計測手段14とによって計測された加速度α(t)、α(t)、α(t)および衝撃力P(t)、P(t)、P(t) と、速度・変位算出手段15によって算出された速度V(t)、V(t)、V(t)および変位S(t)、S(t)、S(t)と、載荷板11、緩衝手段12および測定点からなる振動系の質量m と、その測定点の衝撃緩和率b およびバネ係数c とに対してこの振動系について成立する運動方程式
・α(t)+b・V(t)+c・S(t)−P(t)=0
・α(t)+b・V(t)+c・S(t)−P(t)=0
・α(t)+b・V(t)+c・S(t)−P(t)=0
の根として、これらの衝撃緩和率b およびバネ係数c を算出する測定点評価手段16とを備えたことを特徴とする。
【0028】
図2は、請求項2、4に記載の発明の原理ブロック図である。
請求項2に記載の発明は、測定点に敷設される載荷板11と、付勢力を有し、かつ外部から与えられる衝撃力を載荷板11の頂部に伝達する緩衝手段12と、載荷板11の頂部の内、緩衝手段12を介して衝撃力が伝達される箇所、あるいはその箇所の近傍について、その伝達された衝撃力に応じた加速度α(t) を時系列tの順に計測する加速度計測手段13と、載荷板11の頂部の内、衝撃力が伝達される箇所、あるいはその箇所の近傍について、時系列tの順に緩衝手段12によって伝達された衝撃力P(t) を計測する荷重計測手段14と、情報処理装置21との間に形成された伝送路22に、荷重計測手段14によって計測された衝撃力P(t) と、加速度計測手段13によって計測された加速度α(t) とを送出する計測結果送出手段23とを備えたことを特徴とする。
【0029】
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の動的載荷試験装置において、衝撃力を与える重錘31が加速する軌道を形成し、その軌道の長さと、この重錘31に作用する制動力との双方あるいは何れか一方の可変が可能である案内手段32を備えたことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項2に記載の動的載荷試験装置において、加速度計測手段13によって計測された加速度α(t) を積分することによって、時系列tの順に速度V(t) と変位S(t) とを算出する速度・変位算出手段41を備え、計測結果送出手段23は、加速度計測手段13によって計測された加速度α(t) と荷重計測手段14によって計測された衝撃力P(t) とに併せて、速度・変位算出手段41によって算出された速度V(t) および変位S(t) を伝送路22に送出することを特徴とする。
【0030】
(作用)
請求項1に記載の発明にかかわる動的載荷試験装置では、荷重計測手段14は緩衝手段12を介して載荷板11の頂部に時系列tの順に伝達された衝撃力P(t)を計測し、かつ加速度計測手段13は同様に載荷板11の頂部に伝達された衝撃力に応じて生じるその載荷板11の加速度α(t) を時系列tの順に計測する。さらに、速度・変位算出手段15は、このようにして計測された加速度α(t) を積分することによって、3つの時刻t、t、tにおける速度V(t)、V(t)、V(t)および変位S(t)、S(t)、S(t) を算出する。
【0031】
一方、測定点評価手段16は、上述した3つの時刻t、t、tについて、加速度計測手段13と荷重計測手段14とによってそれぞれ計測された加速度α(t)、α(t)、α(t)および衝撃力P(t)、P(t)、P(t)と、速度・変位算出手段15によって算出された速度V(t)、V(t)、V(t)および変位S(t)、S(t)、S(t)と、載荷板11、緩衝手段12および上述した測定点からなる振動系の質量m と、その測定点の衝撃緩和率b およびバネ係数c とに対してこの振動系について成立する運動方程式
・α(t)+b・V(t)+c・S(t)−P(t)=0
・α(t)+b・V(t)+c・S(t)−P(t)=0
・α(t)+b・V(t)+c・S(t)−P(t)=0
の根として、これらの衝撃緩和率b およびバネ係数c を算出する。
【0032】
すなわち、載荷板11、その載荷板11に衝撃力を与える物体あるいは媒質および緩衝手段12からなる振動系について運動方程式に基づく算術演算と、測定点に実際に与えられる衝撃力P の算出とが行われることなく、その測定点の衝撃緩和率b およびバネ係数c が算出されるので、これらの衝撃緩和率b およびバネ係数c に基づく測定点の弾性係数Eおよび粘性抵抗λの算出が簡便に、かつ効率的に達成される。
【0033】
請求項2に記載の発明にかかわる動的載荷試験装置では、荷重計測手段14は緩衝手段12を介して載荷板11の頂部に時系列tの順に伝達された衝撃力P(t)を計測し、かつ加速度計測手段13は同様に載荷板11の頂部に伝達された衝撃力に応じて生じるその載荷板11の加速度α(t) を時系列tの順に計測する。また、計測結果送出手段23は、情報処理装置21との間に形成された伝送路22に、上述したように荷重計測手段14によって計測された衝撃力P(t) と、加速度計測手段13によって計測された加速度α(t) とを送出する。
【0034】
すなわち、請求項1に記載の動的載荷試験装置を構成する速度・変位算出手段15および測定点評価手段16と、図8に示す従来例を構成するプロセッサ123とによって行われる算術演算だけではなく、所望の手順に基づく演算が上述した情報処理装置21によって適宜行われる環境が確保されるので、測定点について、構造や特性に適応した多様な力学的な応答、解析および評価の柔軟な実現が可能となる。
【0035】
請求項3に記載の発明にかかわる動的載荷試験装置では、請求項1または請求項2に記載の動的載荷試験装置において、衝撃力は、案内手段32によって形成された軌道を介して緩衝手段12に衝突する重錘31によって与えられる。また、案内手段32は、上述した軌道の長さと、重錘31に作用する制動力との双方あるいは何れか一方の可変が可能である。
【0036】
すなわち、緩衝手段12および載荷板11を介して測定点に与えられる衝撃力の増減がその載荷板11や重錘31が交換されることなく実現され、その衝撃力は荷重計測手段14によって実測されるので、所望の衝撃力に柔軟に適応した測定点の衝撃緩和率b およびバネ係数c が簡便に求められる。
請求項4に記載の発明にかかわる動的載荷試験装置では、請求項1に記載の動的載荷試験装置において、速度・変位算出手段41は、加速度計測手段13によって計測された加速度α(t) を積分することによって、時系列tの順に速度V(t)と変位S(t) とを算出する。また、計測結果送出手段23は、加速度計測手段13によって計測された加速度α(t) と荷重計測手段14によって計測された衝撃力P(t) とに併せて、上述したように速度・変位算出手段41によって算出された速度V(t) および変位S(t) を伝送路22に送出する。
【0037】
すなわち、伝送路22を介して対向する情報処理装置21では、上述した速度V(t) および変位S(t) を算出する処理を省略することができるので、請求項2に記載の動的載荷試験装置に比べて、ソフトウエアの構成の簡略化と処理の効率化とがはかられる。
【0038】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施形態について詳細に説明する。
【0039】
図3は、請求項1〜4に記載の発明に対応した実施形態を示す図である。
図において、図8に示すものと機能および構成が同じものについては、同じ符号を付与して示し、ここでは、その説明を省略する。
本実施形態と図8に示す従来例との構成の相違点は、負荷吸収ケース104に代えて負荷吸収ケース70が備えられ、制御部120に代えて制御部71が備えられた点にある。
【0040】
また、負荷吸収ケース70と負荷吸収ケース104との構成の相違点は、図4に示すように、従来例と同様に内蔵された加速度センサ102に併せて、内壁に貼着されたロードセンサ72が備えられた点にある。
さらに、制御部71と制御部120との構成の相違点は、プロセッサ123に代えてプロセッサ73が備えられ、かつケーブル74を介して上述したロードセンサ71に接続されると共に、インタフェース部121と共に内部バス122に接続されたインタフェース部75が備えられた点にある。
【0041】
なお、本実施形態と図1および図2に示すブロック図との対応関係については、載荷板101は載荷板11に対応し、バネ106は緩衝手段12に対応し、加速度センサ102、ケーブル111、インタフェース部121およびプロセッサ73は加速度計測手段13に対応し、ロードセンサ72、ケーブル74、インタフェース部75およびプロセッサ73は荷重計測手段14に対応し、プロセッサ73は速度・変位算出手段15,41および測定点評価手段16に対応し、ウエイト109は重錘31に対応し、ガイドロッド107、ウエイト止め部材108、係止部材110およびハンドル110Aは案内手段32に対応する。
【0042】
以下、図3および図4を参照して請求項1に記載の発明に対応した本実施形態の動作を説明する。
まず、本実施形態では、載荷機構部および測定点には、図9に示すように、従来例と同様の振動系が形成される。なお、ロードセンサ72の質量については、ここでは、簡単のため、無視し得る程度に小さいと仮定する。
【0043】
ロードセンサ72は、中心球103を介して既述の仮想載荷板1が与える衝撃力P を計測し、かつインタフェース部75を介してプロセッサ73にその衝撃力P を与える。
ところで、図9に示す振動系については、このような衝撃力P に併せて、仮想載荷板1の質量m および変位S と、バネ106の衝撃緩和率b およびバネ係数c と、既述の仮想載荷板2の質量m および変位S と、測定点の衝撃緩和率b およびバネ係数c とに対して、
・d/dt+P =0 ・・・(a)
・d/dt+b・dS/dt+c・S−P =0 ・・・(b)
の運動方程式が成立する。
【0044】
プロセッサ73は、加速度センサ102から与えられる加速度α(t)(上式(b) の第一項に含まれる(d/dt)に相当する。)を実時間で積分することによって、上式(b) の第二項と第三項とそれぞれに含まれる速度V(t)(=dS/dt)と変位S(t)(=S)とを算出すると共に、これらの加速度α(t)、速度V(t) および変位S(t) を主記憶の特定の記憶領域に蓄積する。
【0045】
また、プロセッサ73は、上述した処理の過程では、これらの加速度α(t)、速度V(t) および変位S(t)がそれぞれ極大値をとる時点t、t、tを特定すると共に、これらの時点t、t、tにおける加速度α(t)、速度V(t) および変位S(t) の値であるα(t)、V(t)、S(t)、α(t)、V(t)、S(t)、α(t)、V(t)、S(t)と、ロードセンサ72から与えられる衝撃力P(t)、P(t)、P(t) とを得る。
【0046】
さらに、プロセッサ73は、このようにして得られた値が上式(b) に適用されてなる
・α(t)+b・V(t)+c・S(t)−P(t)=0
・α(t)+b・V(t)+c・S(t)−P(t)=0
・α(t)+b・V(t)+c・S(t)−P(t)=0
の連立方程式の根として、測定点の衝撃緩和率b およびバネ係数c を算出する。
【0047】
また、プロセッサ73は、この衝撃緩和率b およびバネ係数c を既述の式(10)に代入することによって、測定点の弾性係数Eおよび粘性抵抗λを算出する。
このように本実施形態によれば、載荷機構部にロードセンサ72が付加され、かつプロセッサ73が上述した手順に基づいて処理を行うことによって、測定点の衝撃緩和率b およびバネ係数c が図8に示す従来例に比べて大幅に効率的に求められる。
【0048】
したがって、プロセッサ73について要求される処理量およびソフトウエアのサイズの大幅な削減が可能となり、かつ応答性が高められる。
なお、本実施形態では、既述の時点t、t、t について成立する連立方程式の根として、測定点の衝撃緩和率b およびバネ係数c が算出されているが、所望の応答性や精度が得られるならば、ウエイト109の落下に応じて衝撃力P が発生した時点以降の如何なる時点がこれらの時点t、t、t に代えて適用されてもよい。
【0049】
また、本実施形態では、3つの時点t、t、t のみにおける加速度α(t)、速度V(t) および変位S(t) の値が適用されてなる単一の連立方程式に基づいて、測定点の衝撃緩和率b およびバネ係数c が算出されているが、その測定点の弾性体としての特性が衝撃力に応じて生じた変形や破壊、あるいは本来的な構造に起因して刻々と変化する可能性がある場合には、これらの衝撃緩和率b およびバネ係数c については、時間軸上で先行する2つ以上の時点を含む新たな3つの時点における加速度α(t)、速度V(t) および変位S(t) に対して成立する連立方程式の解として、順次更新されてもよい。
【0050】
さらに、このような3つ時点については、操作表示部124を介して操作者によって与えられる指示に応じて適宜設定あるいは更新されることによって、測定点の属性、環境条件その他に対する柔軟な適応性が確保されてもよい。
また、本実施形態では、上式(10)で示される算術演算が行われることによって測定点の弾性係数Eおよび粘性抵抗λが算出されているが、このような算術演算については、その測定点の衝撃緩和率b およびバネ係数c が算出された時点で行われることが要求されない場合には、例えば、外部に接続された情報端末や別体のカリキュレータを介して適宜行われてもよい。
【0051】
以下、請求項2、4に記載の発明に対応した実施形態について説明する。
本実施形態と請求項1に記載の発明に対応した実施形態との構成の相違点は、通信ポート77と、その通信ポート77と内部バス122とに接続された通信インタフェース部(CI)78とが備えられ、かつプロセッサ73に代えてプロセッサ79が備えられてなる制御部71Aが制御部71に代えて備えられた点にある。
【0052】
なお、本実施形態と図2に示すブロック図との対応関係については、後述する情報端末(図示されない。)は情報処理装置21に対応し、通信ポート77および通信インタフェース部78は伝送路22に対応し、プロセッサ79および通信インタフェース部78は計測結果送出手段23に対応する。
以下、図3を参照して請求項2、4に記載の発明に対応した本実施形態の動作を説明する。
【0053】
プロセッサ79は、加速度センサ102から与えられる加速度α(t) を実時間で積分することによって、速度V(t) と変位S(t) とを算出すると共に、これらの加速度α(t) 、速度V(t) および変位S(t) を主記憶の特定の記憶領域に蓄積する。
【0054】
さらに、プロセッサ79は、通信インタフェース部78を物理的に駆動することによって、通信ポート77を介して接続された情報端末(パーソナルコンピュータ等)との間に、例えば、RS−232Cに準拠した通信リンクを形成し、かつ上述したように蓄積された加速度α(t) 、速度V(t) および変位S(t) を所定の形式でその通信リンクに送出する。
【0055】
したがって、本実施形態によれば、上述した通信リンクが確実に形成される限り、請求項1に記載の発明に対応した実施形態や図8に示す従来例においてプロセッサ79、123によって行われる演算だけではなく、その通信リンクを介して接続された所望の情報端末の処理量の限りにおいて、測定点の多様な力学的特性にかかわる柔軟な解析や評価が可能となる。
【0056】
なお、本実施形態では、上述した解析や評価の具体例が何ら示されていないが、図5および図6に示すように、図8に示す従来例や請求項1に記載の発明に対応した実施形態と同様にして求められた物理量の内、
・ 所望の物理量の自己相関、
・ 載荷機構部および測定点に個別に形成される振動系について求められた単一または複数の物理量の相関(例えば、図5および図6に示される。)、
・ 所望の複数の複数の物理量の相互相関、
等々として定義される特徴量の算出と、所定の評価基準に基づくこのような特徴量の評価とが行われてもよい。
【0057】
また、このような特徴量については、測定点となり得る地盤や路床等について予め実測され、あるいはこれらの地盤や路床のモデルとして既知の特性を有する疑似弾性体について理論的に求められると共に、かつ体系的に蓄積された測定点の構造、媒質、力学的な特性等々のデータベースを基準とすることによって、実際に算出された特徴との相関に基づく測定点の構造その他の予測に供されてもよい。
【0058】
さらに、本実施形態では、RS−232Cに準拠した通信ポート77を介して上述した加速度α(t) 、速度V(t) および変位S(t) が所望の情報端末宛に送出されているが、このような通信ポート77には、このようなDTE/DCEインタフェースに限定されず、例えば、SCSI、SASI等々の標準的なバス、あるいはセントロニクス規格に準拠したパラレルインタフェース方式が適用されてもよい。
【0059】
また、本実施形態では、上述した加速度α(t) 、速度V(t) および変位S(t) の送出に際して適用される通信手順、上述した情報端末と対向して行われるハンドシェーク(対話)の有無および方式については、如何なるものが適用されてもよい。
さらに、本実施形態では、プロセッサ79は通信ポート77を介して上述した加速度α(t) 、速度V(t) および変位S(t) を送出する処理のみを行っているが、例えば、請求項1に記載の発明に対応した実施形態や図8に示す従来例と同様の演算が並行して行われてもよい。
【0060】
また、本実施形態では、上述した加速度α(t) 、速度V(t) および変位S(t) のみが通信ポート77を介して送出されているが、その通信ポート77のビットレートあるいは適用された通信手順に適応して遅滞なく送出され、または情報端末が行う処理の課程で対応関係が保証されるならば、これらの加速度α(t) 、速度V(t) および変位S(t) と共に、並行して求められた如何なる物理量が併せて送出されてもよい。
【0061】
以下、請求項3に記載の発明に対応した実施形態について説明する。
本実施形態と請求項1に記載の発明に対応した実施形態との構成の相違点は、係止部材110に代えて係止部材76が備えられた点にある。
以下、図3を参照して請求項3に記載の発明に対応した本実施形態の動作を説明する。
【0062】
係止部材76は、ガイドロッド107の内部に配置され、かつウエイト109がこのガイドロッド107の外周側面の何れの箇所に位置する状態であっても、ハンドル110Aに対して操作者によって行われる操作に応じてそのウエイト109との係止状態を維持し、あるいは解除する機構を有する。
したがって、ウエイト109がガイドロッド107に沿って実際に落下する区間の長さhは、上述したようにハンドル110Aに対して操作者が行う操作に応じて自在に設定される。
【0063】
すなわち、係止部材76との係止状態が解除されたウエイト109が落下することによって測定点に与えられる衝撃力は、そのウエイト109や載荷板101が交換されることなく、自在に可変される。
したがって、本実施形態によれば、ウエイト109によって与えられる衝撃力に応じて衝撃緩和率b やバネ係数c の値が異なった値となる地盤、路床その他の多様な測定点について、支持力等の確認や評価が柔軟に達成される。
【0064】
なお、上述した各実施形態では、ウエイト109が備えられているが、このようなウエイト109については、衝撃力が所望の精度で確度高く与えられるならば、着脱可能な物体で適宜代用されてもよく、必ずしも専用の部材として備えられなくてもよい。
また、上述した各実施形態では、ウエイト109が重力加速度のみに応じて加速されつつ中心球103に向かって落下しているが、このようなウエイト109には、ガイドロッド107その他の部材によって適宜制動力が作用してもよく、あるいは油圧、空気圧その他が利用されてなる加速機構を介して強制的な加速がはかられてもよい。
【0065】
さらに、上述した各実施形態では、ウエイト109が落下する経路がガイドロッド107によって決定されているが、そのウエイト109について所望の加速あるいは制動がはかられるならば、このような経路は直線状の鉛直な経路でなくてもよく、かつガイドロッド107のようにその経路を維持する部材は何ら備えられなくてもよい。
【0066】
【発明の効果】
上述したように請求項1に記載の発明では、所望の測定点の衝撃緩和率b およびバネ係数c と、これらの衝撃緩和率b およびバネ係数c に基づくその測定点の弾性係数Eおよび粘性抵抗λの算出が簡便に、かつ効率的に達成される。
【0067】
また、請求項2に記載の発明では、測定点について、構造や特性に適応した多様な力学的な応答、解析および評価の柔軟な実現が可能となる。
さらに、請求項3に記載の発明では、所望の衝撃力に柔軟に適応して測定点の衝撃緩和率b およびバネ係数c が簡便に求められる。
また、請求項4に記載の発明では、請求項2に記載の発明に比べて、ソフトウエアの構成の簡略化と処理の効率化とがはかられる。
【0068】
したがって、これらの発明によれば、動的載荷試験が測定点の環境に適応して迅速に、かつ確度高く達成され、広範な分野に対するその動的載荷試験の適用と、個々の分野における多様なニーズに対する柔軟な適応とが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1、3に記載の発明の原理ブロック図である。
【図2】請求項2、4に記載の発明の原理ブロック図である。
【図3】請求項1〜4に記載の発明に対応した実施形態を示す図である。
【図4】負荷吸収ケースの構造を示す図である。
【図5】特徴量の具体例を示す図(1) である。
【図6】特徴量の具体例を示す図(2) である。
【図7】動的載荷試験装置の第一の構成例を示す図である。
【図8】動的載荷試験装置の第二の構成例を示す図である。
【図9】載荷機構部および測定点に形成される振動系を示す図である。
【符号の説明】
11,101 載荷板
12 緩衝手段
13 加速度計測手段
14 荷重計測手段
15,41 速度・変位算出手段
16 測定点評価手段
21 情報処理装置
22 伝送路
23 計測結果送出手段
31 重錘
32 案内手段
70,104 負荷吸収ケース
71,71A,90,120 制御部
72 ロードセンサ
73,79,93,123 プロセッサ
74 ケーブル
75,91,121 インタフェース部(IF)
76,110 係止部材
77 通信ポート
78 通信インタフェース部(CI)
80,100 載荷機構部
81 三脚
81A 頂部
82 案内部材
83 ランマ
83A,102 加速度センサ
84,110A ハンドル
85 スイッチレバー
86 接栓座
87 カールコード
88 接栓
89 インタフェースケーブル
92,122 内部バス
94,124 操作表示部
95,125 プリンタ
103 中心球
105 横倒し防止部材
106 バネ
107 ガイドロッド
108 ウエイト止め部材
109 ウエイト
110 係止部材
111 ケーブル
112 運搬用ハンドル

Claims (4)

  1. 測定点に敷設される載荷板と、
    付勢力を有し、かつ外部から与えられる衝撃力を前記載荷板の頂部に伝達する緩衝手段と、
    前記載荷板の頂部の内、前記緩衝手段を介して前記衝撃力が伝達される箇所、あるいはその箇所の近傍について、その伝達された衝撃力に応じた加速度α(t) を時系列tの順に計測する加速度計測手段と、
    前記載荷板の頂部の内、前記衝撃力が伝達される箇所、あるいはその箇所の近傍について、前記時系列tの順に前記緩衝手段によって伝達された衝撃力P(t) を計測する荷重計測手段と、
    前記加速度計測手段によって計測された加速度α(t) を積分することによって、3つの時刻t、t、tにおける速度V(t)、V(t)、V(t)および変位S(t)、S(t)、S(t) を算出する速度・変位算出手段と、
    前記3つの時刻t、t、tについて、前記加速度計測手段と前記荷重計測手段とによって計測された加速度α(t)、α(t)、α(t)および衝撃力P(t)、P(t)、P(t) と、前記速度・変位算出手段によって算出された速度V(t)、V(t)、V(t)および変位S(t)、S(t)、S(t)と、前記載荷板、前記緩衝手段および前記測定点からなる振動系の質量m と、その測定点の衝撃緩和率b およびバネ係数c とに対してこの振動系について成立する運動方程式
    ・α(t)+b・V(t)+c・S(t)−P(t)=0
    ・α(t)+b・V(t)+c・S(t)−P(t)=0
    ・α(t)+b・V(t)+c・S(t)−P(t)=0
    の根として、これらの衝撃緩和率b およびバネ係数c を算出する測定点評価手段と
    を備えたことを特徴とする動的載荷試験装置。
  2. 測定点に敷設される載荷板と、
    付勢力を有し、かつ外部から与えられる衝撃力を前記載荷板の頂部に伝達する緩衝手段と、
    前記載荷板の頂部の内、前記緩衝手段を介して前記衝撃力が伝達される箇所、あるいはその箇所の近傍について、その伝達された衝撃力に応じた加速度α(t) を時系列tの順に計測する加速度計測手段と、
    前記載荷板の頂部の内、前記衝撃力が伝達される箇所、あるいはその箇所の近傍について、前記時系列tの順に前記緩衝手段によって伝達された衝撃力P(t) を計測する荷重計測手段と、
    情報処理装置との間に形成された伝送路に、前記荷重計測手段によって計測された衝撃力P(t) と、前記加速度計測手段によって計測された加速度α(t) とを送出する計測結果送出手段と
    を備えたことを特徴とする動的載荷試験装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の動的載荷試験装置において、
    衝撃力を与える重錘が加速する軌道を形成し、その軌道の長さと、この重錘に作用する制動力との双方あるいは何れか一方の可変が可能である案内手段を備えた
    ことを特徴とする動的載荷試験装置。
  4. 請求項2に記載の動的載荷試験装置において、
    加速度計測手段によって計測された加速度α(t) を積分することによって、前記時系列tの順に速度V(t) と変位S(t) とを算出する速度・変位算出手段を備え、
    計測結果送出手段は、
    前記加速度計測手段によって計測された加速度α(t) と荷重計測手段によって計測された衝撃力P(t) とに併せて、前記速度・変位算出手段によって算出された速度V(t) および変位S(t) を伝送路に送出する
    ことを特徴とする動的載荷試験装置。
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