JP2000088725A - 動的載荷試験装置 - Google Patents

動的載荷試験装置

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JP2000088725A
JP2000088725A JP10251367A JP25136798A JP2000088725A JP 2000088725 A JP2000088725 A JP 2000088725A JP 10251367 A JP10251367 A JP 10251367A JP 25136798 A JP25136798 A JP 25136798A JP 2000088725 A JP2000088725 A JP 2000088725A
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  • Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)
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  • Investigating Strength Of Materials By Application Of Mechanical Stress (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、動的載荷試験装置に関し、力学的
な過渡応答の観測とその観測の結果に基づく多様な解析
の可能性が確保されることを目的とする。 【解決手段】 載荷板と、衝撃力をその載荷板の頂部に
伝達する緩衝手段と、載荷板の頂部の内、この衝撃力が
伝達される箇所、またはその近傍について、加速度α
(t) を時系列tの順に計測する加速度計測手段と、載荷
板の頂部に伝達された衝撃力P(t)を計測する荷重計測
手段と、加速度α(t) を積分して3つの時刻t0、t1、t2
おける速度と変位とを算出する速度・変位算出手段と、
3つの時刻t0、t1、t2について、計測された加速度と衝撃
力と、算出された速度と変位と、載荷板、緩衝手段およ
び測定点からなる振動系の質量m2 と、その測定点の衝
撃緩和率b2 およびバネ係数c2 とに対するこの振動系
の運動方程式の根として、衝撃緩和率b2 とバネ係数c
2 とを算出する測定点評価手段とを備えて構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地盤、路床、構築
物の床面その他の面について、衝撃に対する力学的な応
答に基づいて特性の計測や評価を可能とする動的載荷試
験装置に関する。
【0002】
【従来の技術】構造物の基礎地盤や路床については、一
般に、例えば、総重量が既知であり、かつ十分であるダ
ンプトラックが静的反力として適用される平板載荷試験
やCBR試験が実施されることによって、支持力の計測
および評価が行われる。しかし、近年、加速度、歪みそ
の他の機械的な物理量についても小型、かつ軽量であっ
て感度が高いセンサが実用化され、これらのセンサに併
せて、高度に進展した電子技術および情報処理技術が適
用されることによって、動的載荷試験を簡便に実現する
動的載荷試験装置が開発され、道路舗装、土工事、建築
その他の多様な分野にも普及しつつある。
【0003】図7は、動的載荷試験装置の第一の構成例
を示す図である。図において、三脚81の頂部81Aに
は、両端がその頂部81Aを挟んで平行に対向する案内
部材82が垂直に埋設され、その案内部材82には、棒
状に形成されたランマ83の先端部が三脚81の脚部と
同じ下方に遊貫する。ランマ83の頂部にはハンドル8
4が連結され、かつ案内部材82の端部の内、三脚81
の脚部に対して反対の方向に位置する端部には、ランマ
83に適応した係止機構(図示されないが、以下では、
簡単のため、符号「85A」を付与して示すこととす
る。)と、その係止機構85Aに連結されたスイッチレ
バー85と、接栓座86とが取り付けられる。ランマ8
3の先端部には加速度センサ(図示されない。)83A
が内蔵され、その加速度センサ83Aはカールコード8
7を介して接栓座86に接続される。接栓座86には、
その接栓座86に適合した接栓88と、この接栓88に
一端が接続されたインタフェースケーブル89とを介し
て制御部90が接続される。
【0004】なお、上述した構成要素の内、「80」番
台の符号が付与された構成要素の組み合わせからなる部
分については、以下では、簡単のため、「載荷機構部」
と称し、符号「80」を付与して示すこととする。
【0005】制御部90は、インタフェースケーブル8
9の他端に接続されたインタフェース部91と、そのイ
ンタフェース部91と共に内部バス92に接続されたプ
ロセッサ93、操作表示部94およびプリンタ95から
構成される。このような従来例では、載荷機構部80
は、既述の計測や評価の対象となるべき地盤等(以下、
単に「計測点」という。)に三脚81を介して設置され
る。
【0006】さらに、試験に際しては、ハンドル84が
三脚81の頂部81Aから隔たる方向に引き上げられる
ことによって、ランマ83の側面の所定の箇所は係止機
構85Aに係止し、そのランマ83の位置は計測点に対
して規定の高さに設定される。また、ランマ83の先端
部は、スイッチレバー85が操作者によって操作される
ことによって係止機構85Aとの係止状態が解除される
と、重力によって加速されるつつ規定の速度で測定点に
衝突する。
【0007】一方、制御部90では、プロセッサ93
は、加速度センサ83Aからカールコード87、接栓座
86、接栓88およびインタフェースケーブル89を介
して時系列tの順に刻々と与えられる加速度α(t) をイ
ンタフェース部91および内部バス92を介して取り込
み、主記憶の所定の記憶領域に所望の期間に亘って蓄積
する。
【0008】さらに、プロセッサ93は、これらの蓄積
された加速度α(t) を所定の形式の帳票として操作表示
部94およびプリンタ95に出力する。すなわち、ダン
プトラック等のように大きな反力が用いられることな
く、測定点にランマ83の先端部によって与えられる規
定の衝撃に応じて、その測定点に対するランマ83の貫
入時の応答加速度が効率的に計測される。
【0009】したがって、測定点の周囲が狭小であって
も、その測定点の相対的な支持力特性値の測定が簡便に
実施される。図8は、動的載荷試験装置の第二の構成例
を示す図である。
【0010】図において、載荷板101の頂部の中央部
には、加速度センサ102が内蔵されると共に、その載
荷板101の中心を通る仮想的な法線の上に位置すべき
中心球103を有する負荷吸収ケース104が取り付け
られる。負荷吸収ケース104には、その負荷吸収ケー
ス104の側面に係合可能であって着脱可能である横倒
し防止部材105と、その防止部材105に積層された
バネ106とが一端に取り付けられてなるガイドロッド
107が垂直に取り付けられる。ガイドロッド107に
は、バネ106に当設可能なウエイト止め部材108が
一体化されると共に、そのガイドロッド107の側面に
摺動可能であるウエイト109が環装される。ガイドロ
ッド107の他端(頂部)の近傍には、ハンドル110
Aを含む係止部材110が取り付けられる。加速度セン
サ102の出力はケーブル111を介して制御部120
に接続され、載荷板101の頂部の内、負荷吸収ケース
104から所定の距離隔たった複数の箇所には、運搬用
ハンドル112-1〜112-Nが取り付けられる。
【0011】なお、以下では、上述した構成要素の内、
制御部120以外の構成要素の組み合わせからなる部分
については、簡単のため「載荷機構部」と称し、符号
「100」を付与して示すこととする。制御部120
は、ケーブル111の他端に接続されたインタフェース
部121と、そのインタフェース部121と共に内部バ
ス122に接続されたプロセッサ123、操作表示部1
24およびプリンタ125から構成される。
【0012】このような従来例では、載荷機構部100
は、載荷板101が所望の測定点に位置する状態で設置
される。また、試験に際しては、ウエイト109はガイ
ドロッド107に沿って引き上げられることによって係
止部材110に係止し、そのウエイト109の位置は計
測点に対して規定の高さに設定される。
【0013】さらに、ハンドル110Aが操作者によっ
て操作されることによって係止部材110との係止状態
が解除されると、ウエイト109は重力によって加速さ
れつつ落下して規定の速度でバネ106に衝突する。こ
のような衝突に際して生じた衝撃力は、ウエイト109
(ウエイト止め部材108)からバネ106、中心球1
03および負荷吸収ケース104を介して加速度センサ
102に伝達される。
【0014】ところで、載荷機構部100と、載荷板1
01が設置された測定点とは、 ・ ウエイト109の質量m0 とバネ106の質量の三
分の一の値との和m1(以下、単に「質量m1 」とい
う。)、 ・ 質量m1 を有する仮想載荷板(以下、「仮想載荷板
1」という。)の変位S1 、 ・ バネ106のバネ係数c1 、 ・ 載荷機構部100(バネ106)の衝撃緩和率b
1 、 ・ 仮想載荷板1によって与えられる衝撃力P1 、 ・ 載荷板101の質量とバネ106の質量の三分の二
の値とに併せて、その載荷板101を介して与えられる
衝撃に応じて振動する測定点の領域の質量の内、二分の
一に相当する値との和m2(以下、単に「質量m2 」とい
う。)、 ・ 質量m2 を有する仮想載荷板(以下、「仮想載荷板
2」という。)の変位S2 、 ・ 測定点のバネ係数c2 、 ・ 測定点の衝撃緩和率b2 、 ・ 仮想載荷板2によって与えられる衝撃力P2 、 に対して、一般に、図9に示されるように、2つの直列
に配置された振動系を形成すると見なされる。
【0015】一方、制御部120では、プロセッサ12
3には、このような振動系のパラメータの内、上述した
質量m0、m1 、バネ係数c1 、衝撃緩和率b1 、ウエイ
ト109が係止部材110から離れて落下する経路の長
さ(以下、「落下距離」という。)h、載荷板101の
半径rおよび測定点における重力加速度gが予め定数と
して与えられる。
【0016】また、プロセッサ123は、 V0 =m0(2gh)1/2/m1 ・・・(1) ω01=(c1/m1)1/2 ・・・(2) P0 =V0(c1・m1)1/2 ・・・(3) の各式で示される算術演算を行うことによって、仮想載
荷板1の衝突速度V0 と載荷機構部100単体の振動数
ω01とに併せて、衝撃緩和が何ら行われない場合に仮想
載荷板1によって生じ得る最大衝撃力P0 を算出する。
【0017】なお、上式(1) は運動量保存の法則に基づ
いて導出された式であり、かつ上式(2)、(3)は基本的な
力学に基づいて与えられる式であるので、これらの式に
ついては、ここでは、詳細な説明を省略する。さらに、
プロセッサ123は、加速度センサ102からケーブル
111およびインタフェース部121を介して与えられ
る加速度を監視することによって、バネ106を介して
中心球102にウエイト109が衝突した時点を特定
し、その時点以降においてこの加速度の履歴をとると共
に、その加速度を積分しつつ解析することによって、時
系列の順に対応した最大振動位S01、測定点の最大変位
2max、測定点の最大変位速度V2max(測定点の変位S
2 の導関数として与えられる。)を求める。
【0018】また、プロセッサ123の主記憶の特定の
記憶領域には、図9に示す振動系の運動方程式に基づい
て予め求められ、かつ測定点の振動する領域を含んでな
る仮想載荷板2の振動数ω02が未知であっても、上述し
た最大変位速度V2max、振動数ω01および最大変位S
2maxに対する関数(あるいは近似値)として振動数比ε
を与えるテーブルが配置される。なお、このような振動
数比εについては、 ε=ω02/ω01 ・・・ (4) の式で定義される。
【0019】プロセッサ123は、このようなテーブル
を参照することによって振動数比εを算出すると共に、
上式(4) に基づいて振動数ω02を求め、かつ上述した運
動方程式に基づいて導出された μ=m2 /m1 ・・・(5) I2 =b2/(2・m2ω02) ・・・(6) c2 =με21 ・・・(7) b2 =2・I2με(c1 ・m1)1/2 ・・・(8) c2 /c1 =με2 ・・・(9) の各式が成立する値として、測定点のバネ係数c2 と衝
撃緩和率b2 とを算出する。
【0020】なお、上式(5)〜(8)が導出される過程につ
いては、本願発明に関係がないので、ここでは、その説
明を省略する。ところで、載荷板101が、文献[Zur
Theorie des Baugrundes : Der Bauingenieur (1926)]
SCHLEICHER,F著の第48号の第931頁ないし第935
頁と、第49号の第949頁ないし第952頁に掲載さ
れるように、既述の均等な円形の載荷板である場合に
は、その載荷板101の半径rと、測定点のバネ係数c
2および衝撃緩和率b2 と、ポアソン比γと、その測定
点の弾性係数Eおよび粘性抵抗λとの間には、一般に、 c2 /E=b2 /λ=3π2r/{16・(1−γ2)} ・・・(10) の式が成立する。
【0021】プロセッサ123は、ポアソン比γに併せ
て、既知のバネ係数c2 および衝撃緩和率b2 を上式(1
0)に適用することによって、測定点の弾性係数Eおよび
粘性抵抗λを算出する。さらに、プロセッサ123は、
このようにして求められた測定点の弾性係数Eおよび粘
性抵抗λに併せて、その測定点にかかわる所望の情報
(例えば、測定点の加速度、速度、変位等々)を所定の
形式の帳票として操作表示部124およびプリンタ12
5に適宜出力する。
【0022】すなわち、図8に示す動的載荷試験装置に
よれば、測定点が疑似的な弾性体と見なされるが、その
測定点のバネ係数c2 と衝撃緩和率b2 との如何にかか
わらず、ウエイト109によって載荷板101に与えら
れる衝撃力が加速度センサ102が時系列の順に与える
加速度に基づいて間接的に求められ、測定点の特性の確
認や評価が簡便に、かつ効率的に実現される。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来例の内、図7に示す動的載荷試験装置が適用された
場合には、ランマ83によって測定点に与えられる衝撃
力が計測されず、かつその測定点の弾性体としての特性
が何ら勘案されることなく、支持力等の計測や確認が行
われていた。
【0024】また、図8に示す動的載荷試験装置では、
測定点に与えられる衝撃力は、加速度センサ102によ
って与えられる加速度に基づいて行われる算術演算の結
果として間接的に求められる。したがって、このような
衝撃力がリアルタイムで求められるためには、制御部1
20に搭載されるべきプロセッサ123の処理量が大き
くなってコスト高となり、あるいはコストやそのプロセ
ッサ123の処理量の上限に阻まれて所望の頻度では得
られない可能性が高かった。
【0025】さらに、上述した算術演算および既述の手
順に基づいてプロセッサ123が行う一連の処理に供さ
れ得る主記憶その他の資源が有限であるために、載荷板
101の形状、寸法および力学的な特性に併せて、ウエ
イト109の質量m0 や落下距離hの組み合わせについ
て何らかの制約が課され、かつ上述した計測や確認は必
ずしも柔軟には達成されなかった。
【0026】本発明は、測定点の力学的な応答の観測が
精度よく効率的に実現され、その観測の結果に基づく多
様な解析の可能性が確保される動的載荷試験装置を提供
することを目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】図1は、請求項1、3に
記載の発明の原理ブロック図である。請求項1に記載の
発明は、測定点に敷設される載荷板11と、付勢力を有
し、かつ外部から与えられる衝撃力を載荷板11の頂部
に伝達する緩衝手段12と、載荷板11の頂部の内、緩
衝手段12を介して衝撃力が伝達される箇所、あるいは
その箇所の近傍について、その伝達された衝撃力に応じ
た加速度α(t) を時系列tの順に計測する加速度計測手
段13と、載荷板11の頂部の内、衝撃力が伝達される
箇所、あるいはその箇所の近傍について、時系列tの順
に緩衝手段12によって伝達された衝撃力P(t) を計測
する荷重計測手段14と、加速度計測手段13によって
計測された加速度α(t) を積分することによって、3つ
の時刻t0、t1、t2における速度V(t0)、V(t1)、V(t2)およ
び変位S(t0)、S(t1)、S(t2) を算出する速度・変位算
出手段15と、3つの時刻t0、t1、t2について、加速度計
測手段13と荷重計測手段14とによって計測された加
速度α(t0)、α(t1)、α(t2)および衝撃力P(t0)、P
(t1)、P(t2) と、速度・変位算出手段15によって算出
された速度V(t0)、V(t1)、V(t2)および変位S(t0)、S
(t1)、S(t2)と、載荷板11、緩衝手段12および測定
点からなる振動系の質量m2 と、その測定点の衝撃緩和
率b2 およびバネ係数c2 とに対してこの振動系につい
て成立する運動方程式 m2・α(t0)+b2・V(t0)+c2・S(t0)−P(t0)=0 m2・α(t1)+b2・V(t1)+c2・S(t1)−P(t1)=0 m2・α(t2)+b2・V(t2)+c2・S(t2)−P(t2)=0 の根として、これらの衝撃緩和率b2 およびバネ係数c
2 を算出する測定点評価手段16とを備えたことを特徴
とする。
【0028】図2は、請求項2、4に記載の発明の原理
ブロック図である。請求項2に記載の発明は、測定点に
敷設される載荷板11と、付勢力を有し、かつ外部から
与えられる衝撃力を載荷板11の頂部に伝達する緩衝手
段12と、載荷板11の頂部の内、緩衝手段12を介し
て衝撃力が伝達される箇所、あるいはその箇所の近傍に
ついて、その伝達された衝撃力に応じた加速度α(t) を
時系列tの順に計測する加速度計測手段13と、載荷板
11の頂部の内、衝撃力が伝達される箇所、あるいはそ
の箇所の近傍について、時系列tの順に緩衝手段12に
よって伝達された衝撃力P(t) を計測する荷重計測手段
14と、情報処理装置21との間に形成された伝送路2
2に、荷重計測手段14によって計測された衝撃力P
(t) と、加速度計測手段13によって計測された加速度
α(t) とを送出する計測結果送出手段23とを備えたこ
とを特徴とする。
【0029】請求項3に記載の発明は、請求項1または
請求項2に記載の動的載荷試験装置において、衝撃力を
与える重錘31が加速する軌道を形成し、その軌道の長
さと、この重錘31に作用する制動力との双方あるいは
何れか一方の可変が可能である案内手段32を備えたこ
とを特徴とする。請求項4に記載の発明は、請求項2に
記載の動的載荷試験装置において、加速度計測手段13
によって計測された加速度α(t) を積分することによっ
て、時系列tの順に速度V(t) と変位S(t) とを算出す
る速度・変位算出手段41を備え、計測結果送出手段2
3は、加速度計測手段13によって計測された加速度α
(t) と荷重計測手段14によって計測された衝撃力P
(t) とに併せて、速度・変位算出手段41によって算出
された速度V(t) および変位S(t) を伝送路22に送出
することを特徴とする。
【0030】(作用)請求項1に記載の発明にかかわる
動的載荷試験装置では、荷重計測手段14は緩衝手段1
2を介して載荷板11の頂部に時系列tの順に伝達され
た衝撃力P(t)を計測し、かつ加速度計測手段13は同
様に載荷板11の頂部に伝達された衝撃力に応じて生じ
るその載荷板11の加速度α(t) を時系列tの順に計測
する。さらに、速度・変位算出手段15は、このように
して計測された加速度α(t) を積分することによって、
3つの時刻t0、t1、t2における速度V(t0)、V(t1)、V(t2)
および変位S(t0)、S(t1)、S(t2) を算出する。
【0031】一方、測定点評価手段16は、上述した3
つの時刻t0、t1、t2について、加速度計測手段13と荷重
計測手段14とによってそれぞれ計測された加速度α(t
0)、α(t1)、α(t2)および衝撃力P(t0)、P(t1)、P(t2)
と、速度・変位算出手段15によって算出された速度V
(t0)、V(t1)、V(t2)および変位S(t0)、S(t1)、S(t2)
と、載荷板11、緩衝手段12および上述した測定点か
らなる振動系の質量m2と、その測定点の衝撃緩和率b2
およびバネ係数c2 とに対してこの振動系について成
立する運動方程式 m2・α(t0)+b2・V(t0)+c2・S(t0)−P(t0)=0 m2・α(t1)+b2・V(t1)+c2・S(t1)−P(t1)=0 m2・α(t2)+b2・V(t2)+c2・S(t2)−P(t2)=0 の根として、これらの衝撃緩和率b2 およびバネ係数c
2 を算出する。
【0032】すなわち、載荷板11、その載荷板11に
衝撃力を与える物体あるいは媒質および緩衝手段12か
らなる振動系について運動方程式に基づく算術演算と、
測定点に実際に与えられる衝撃力P2 の算出とが行われ
ることなく、その測定点の衝撃緩和率b2 およびバネ係
数c2 が算出されるので、これらの衝撃緩和率b2 およ
びバネ係数c2 に基づく測定点の弾性係数Eおよび粘性
抵抗λの算出が簡便に、かつ効率的に達成される。
【0033】請求項2に記載の発明にかかわる動的載荷
試験装置では、荷重計測手段14は緩衝手段12を介し
て載荷板11の頂部に時系列tの順に伝達された衝撃力
P(t)を計測し、かつ加速度計測手段13は同様に載荷
板11の頂部に伝達された衝撃力に応じて生じるその載
荷板11の加速度α(t) を時系列tの順に計測する。ま
た、計測結果送出手段23は、情報処理装置21との間
に形成された伝送路22に、上述したように荷重計測手
段14によって計測された衝撃力P(t) と、加速度計測
手段13によって計測された加速度α(t) とを送出す
る。
【0034】すなわち、請求項1に記載の動的載荷試験
装置を構成する速度・変位算出手段15および測定点評
価手段16と、図8に示す従来例を構成するプロセッサ
123とによって行われる算術演算だけではなく、所望
の手順に基づく演算が上述した情報処理装置21によっ
て適宜行われる環境が確保されるので、測定点につい
て、構造や特性に適応した多様な力学的な応答、解析お
よび評価の柔軟な実現が可能となる。
【0035】請求項3に記載の発明にかかわる動的載荷
試験装置では、請求項1または請求項2に記載の動的載
荷試験装置において、衝撃力は、案内手段32によって
形成された軌道を介して緩衝手段12に衝突する重錘3
1によって与えられる。また、案内手段32は、上述し
た軌道の長さと、重錘31に作用する制動力との双方あ
るいは何れか一方の可変が可能である。
【0036】すなわち、緩衝手段12および載荷板11
を介して測定点に与えられる衝撃力の増減がその載荷板
11や重錘31が交換されることなく実現され、その衝
撃力は荷重計測手段14によって実測されるので、所望
の衝撃力に柔軟に適応した測定点の衝撃緩和率b2 およ
びバネ係数c2 が簡便に求められる。請求項4に記載の
発明にかかわる動的載荷試験装置では、請求項1に記載
の動的載荷試験装置において、速度・変位算出手段41
は、加速度計測手段13によって計測された加速度α
(t) を積分することによって、時系列tの順に速度V
(t)と変位S(t) とを算出する。また、計測結果送出手
段23は、加速度計測手段13によって計測された加速
度α(t) と荷重計測手段14によって計測された衝撃力
P(t) とに併せて、上述したように速度・変位算出手段
41によって算出された速度V(t) および変位S(t) を
伝送路22に送出する。
【0037】すなわち、伝送路22を介して対向する情
報処理装置21では、上述した速度V(t) および変位S
(t) を算出する処理を省略することができるので、請求
項2に記載の動的載荷試験装置に比べて、ソフトウエア
の構成の簡略化と処理の効率化とがはかられる。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施形態について詳細に説明する。
【0039】図3は、請求項1〜4に記載の発明に対応
した実施形態を示す図である。図において、図8に示す
ものと機能および構成が同じものについては、同じ符号
を付与して示し、ここでは、その説明を省略する。本実
施形態と図8に示す従来例との構成の相違点は、負荷吸
収ケース104に代えて負荷吸収ケース70が備えら
れ、制御部120に代えて制御部71が備えられた点に
ある。
【0040】また、負荷吸収ケース70と負荷吸収ケー
ス104との構成の相違点は、図4に示すように、従来
例と同様に内蔵された加速度センサ102に併せて、内
壁に貼着されたロードセンサ72が備えられた点にあ
る。さらに、制御部71と制御部120との構成の相違
点は、プロセッサ123に代えてプロセッサ73が備え
られ、かつケーブル74を介して上述したロードセンサ
71に接続されると共に、インタフェース部121と共
に内部バス122に接続されたインタフェース部75が
備えられた点にある。
【0041】なお、本実施形態と図1および図2に示す
ブロック図との対応関係については、載荷板101は載
荷板11に対応し、バネ106は緩衝手段12に対応
し、加速度センサ102、ケーブル111、インタフェ
ース部121およびプロセッサ73は加速度計測手段1
3に対応し、ロードセンサ72、ケーブル74、インタ
フェース部75およびプロセッサ73は荷重計測手段1
4に対応し、プロセッサ73は速度・変位算出手段1
5,41および測定点評価手段16に対応し、ウエイト
109は重錘31に対応し、ガイドロッド107、ウエ
イト止め部材108、係止部材110およびハンドル1
10Aは案内手段32に対応する。
【0042】以下、図3および図4を参照して請求項1
に記載の発明に対応した本実施形態の動作を説明する。
まず、本実施形態では、載荷機構部および測定点には、
図9に示すように、従来例と同様の振動系が形成され
る。なお、ロードセンサ72の質量については、ここで
は、簡単のため、無視し得る程度に小さいと仮定する。
【0043】ロードセンサ72は、中心球103を介し
て既述の仮想載荷板1が与える衝撃力P1 を計測し、か
つインタフェース部75を介してプロセッサ73にその
衝撃力P1 を与える。ところで、図9に示す振動系につ
いては、このような衝撃力P1 に併せて、仮想載荷板1
の質量m1 および変位S1 と、バネ106の衝撃緩和率
1 およびバネ係数c1 と、既述の仮想載荷板2の質量
2 および変位S2 と、測定点の衝撃緩和率b2 および
バネ係数c2 とに対して、 m1・d21/dt2+P1 =0 ・・・(a) m2・d22/dt2+b2・dS2/dt+c2・S2−P1 =0 ・・・(b) の運動方程式が成立する。
【0044】プロセッサ73は、加速度センサ102か
ら与えられる加速度α(t)(上式(b)の第一項に含まれる
(d22/dt2)に相当する。)を実時間で積分すること
によって、上式(b) の第二項と第三項とそれぞれに含ま
れる速度V(t)(=dS2/dt)と変位S(t)(=S2)とを算
出すると共に、これらの加速度α(t)、速度V(t) および
変位S(t) を主記憶の特定の記憶領域に蓄積する。
【0045】また、プロセッサ73は、上述した処理の
過程では、これらの加速度α(t)、速度V(t) および変位
S(t)がそれぞれ極大値をとる時点t0、t1、t2を特定す
ると共に、これらの時点t0、t1、t2における加速度
α(t)、速度V(t) および変位S(t) の値であるα(t0)、
V(t0)、S(t0)、α(t1)、V(t1)、S(t1)、α(t2)、V(t2)、
S(t2)と、ロードセンサ72から与えられる衝撃力P
1(t0)、P1(t1)、P1(t2) とを得る。
【0046】さらに、プロセッサ73は、このようにし
て得られた値が上式(b) に適用されてなる m2・α(t0)+b2・V(t0)+c2・S(t0)−P1(t0)=0 m2・α(t1)+b2・V(t1)+c2・S(t1)−P1(t1)=0 m2・α(t2)+b2・V(t2)+c2・S(t2)−P1(t2)=0 の連立方程式の根として、測定点の衝撃緩和率b2 およ
びバネ係数c2 を算出する。
【0047】また、プロセッサ73は、この衝撃緩和率
2 およびバネ係数c2 を既述の式(10)に代入すること
によって、測定点の弾性係数Eおよび粘性抵抗λを算出
する。このように本実施形態によれば、載荷機構部にロ
ードセンサ72が付加され、かつプロセッサ73が上述
した手順に基づいて処理を行うことによって、測定点の
衝撃緩和率b2 およびバネ係数c2 が図8に示す従来例
に比べて大幅に効率的に求められる。
【0048】したがって、プロセッサ73について要求
される処理量およびソフトウエアのサイズの大幅な削減
が可能となり、かつ応答性が高められる。なお、本実施
形態では、既述の時点t0、t1、t2 について成立する連
立方程式の根として、測定点の衝撃緩和率b2 およびバ
ネ係数c2 が算出されているが、所望の応答性や精度が
得られるならば、ウエイト109の落下に応じて衝撃力
1 が発生した時点以降の如何なる時点がこれらの時点
0、t1、t2 に代えて適用されてもよい。
【0049】また、本実施形態では、3つの時点t0、t
1、t2 のみにおける加速度α(t)、速度V(t) および変位
S(t) の値が適用されてなる単一の連立方程式に基づい
て、測定点の衝撃緩和率b2 およびバネ係数c2 が算出
されているが、その測定点の弾性体としての特性が衝撃
力に応じて生じた変形や破壊、あるいは本来的な構造に
起因して刻々と変化する可能性がある場合には、これら
の衝撃緩和率b2 およびバネ係数c2 については、時間
軸上で先行する2つ以上の時点を含む新たな3つの時点
における加速度α(t)、速度V(t) および変位S(t) に対
して成立する連立方程式の解として、順次更新されても
よい。
【0050】さらに、このような3つ時点については、
操作表示部124を介して操作者によって与えられる指
示に応じて適宜設定あるいは更新されることによって、
測定点の属性、環境条件その他に対する柔軟な適応性が
確保されてもよい。また、本実施形態では、上式(10)で
示される算術演算が行われることによって測定点の弾性
係数Eおよび粘性抵抗λが算出されているが、このよう
な算術演算については、その測定点の衝撃緩和率b2
よびバネ係数c2 が算出された時点で行われることが要
求されない場合には、例えば、外部に接続された情報端
末や別体のカリキュレータを介して適宜行われてもよ
い。
【0051】以下、請求項2、4に記載の発明に対応し
た実施形態について説明する。本実施形態と請求項1に
記載の発明に対応した実施形態との構成の相違点は、通
信ポート77と、その通信ポート77と内部バス122
とに接続された通信インタフェース部(CI)78とが
備えられ、かつプロセッサ73に代えてプロセッサ79
が備えられてなる制御部71Aが制御部71に代えて備
えられた点にある。
【0052】なお、本実施形態と図2に示すブロック図
との対応関係については、後述する情報端末(図示され
ない。)は情報処理装置21に対応し、通信ポート77
および通信インタフェース部78は伝送路22に対応
し、プロセッサ79および通信インタフェース部78は
計測結果送出手段23に対応する。以下、図3を参照し
て請求項2、4に記載の発明に対応した本実施形態の動
作を説明する。
【0053】プロセッサ79は、加速度センサ102か
ら与えられる加速度α(t) を実時間で積分することによ
って、速度V(t) と変位S(t) とを算出すると共に、こ
れらの加速度α(t) 、速度V(t) および変位S(t) を主
記憶の特定の記憶領域に蓄積する。
【0054】さらに、プロセッサ79は、通信インタフ
ェース部78を物理的に駆動することによって、通信ポ
ート77を介して接続された情報端末(パーソナルコン
ピュータ等)との間に、例えば、RS−232Cに準拠
した通信リンクを形成し、かつ上述したように蓄積され
た加速度α(t) 、速度V(t) および変位S(t) を所定の
形式でその通信リンクに送出する。
【0055】したがって、本実施形態によれば、上述し
た通信リンクが確実に形成される限り、請求項1に記載
の発明に対応した実施形態や図8に示す従来例において
プロセッサ79、123によって行われる演算だけでは
なく、その通信リンクを介して接続された所望の情報端
末の処理量の限りにおいて、測定点の多様な力学的特性
にかかわる柔軟な解析や評価が可能となる。
【0056】なお、本実施形態では、上述した解析や評
価の具体例が何ら示されていないが、図5および図6に
示すように、図8に示す従来例や請求項1に記載の発明
に対応した実施形態と同様にして求められた物理量の
内、 ・ 所望の物理量の自己相関、 ・ 載荷機構部および測定点に個別に形成される振動系
について求められた単一または複数の物理量の相関(例
えば、図5および図6に示される。)、 ・ 所望の複数の複数の物理量の相互相関、 等々として定義される特徴量の算出と、所定の評価基準
に基づくこのような特徴量の評価とが行われてもよい。
【0057】また、このような特徴量については、測定
点となり得る地盤や路床等について予め実測され、ある
いはこれらの地盤や路床のモデルとして既知の特性を有
する疑似弾性体について理論的に求められると共に、か
つ体系的に蓄積された測定点の構造、媒質、力学的な特
性等々のデータベースを基準とすることによって、実際
に算出された特徴との相関に基づく測定点の構造その他
の予測に供されてもよい。
【0058】さらに、本実施形態では、RS−232C
に準拠した通信ポート77を介して上述した加速度α
(t) 、速度V(t) および変位S(t) が所望の情報端末宛
に送出されているが、このような通信ポート77には、
このようなDTE/DCEインタフェースに限定され
ず、例えば、SCSI、SASI等々の標準的なバス、
あるいはセントロニクス規格に準拠したパラレルインタ
フェース方式が適用されてもよい。
【0059】また、本実施形態では、上述した加速度α
(t) 、速度V(t) および変位S(t)の送出に際して適用
される通信手順、上述した情報端末と対向して行われる
ハンドシェーク(対話)の有無および方式については、
如何なるものが適用されてもよい。さらに、本実施形態
では、プロセッサ79は通信ポート77を介して上述し
た加速度α(t) 、速度V(t) および変位S(t) を送出す
る処理のみを行っているが、例えば、請求項1に記載の
発明に対応した実施形態や図8に示す従来例と同様の演
算が並行して行われてもよい。
【0060】また、本実施形態では、上述した加速度α
(t) 、速度V(t) および変位S(t)のみが通信ポート7
7を介して送出されているが、その通信ポート77のビ
ットレートあるいは適用された通信手順に適応して遅滞
なく送出され、または情報端末が行う処理の課程で対応
関係が保証されるならば、これらの加速度α(t) 、速度
V(t) および変位S(t) と共に、並行して求められた如
何なる物理量が併せて送出されてもよい。
【0061】以下、請求項3に記載の発明に対応した実
施形態について説明する。本実施形態と請求項1に記載
の発明に対応した実施形態との構成の相違点は、係止部
材110に代えて係止部材76が備えられた点にある。
以下、図3を参照して請求項3に記載の発明に対応した
本実施形態の動作を説明する。
【0062】係止部材76は、ガイドロッド107の内
部に配置され、かつウエイト109がこのガイドロッド
107の外周側面の何れの箇所に位置する状態であって
も、ハンドル110Aに対して操作者によって行われる
操作に応じてそのウエイト109との係止状態を維持
し、あるいは解除する機構を有する。したがって、ウエ
イト109がガイドロッド107に沿って実際に落下す
る区間の長さhは、上述したようにハンドル110Aに
対して操作者が行う操作に応じて自在に設定される。
【0063】すなわち、係止部材76との係止状態が解
除されたウエイト109が落下することによって測定点
に与えられる衝撃力は、そのウエイト109や載荷板1
01が交換されることなく、自在に可変される。したが
って、本実施形態によれば、ウエイト109によって与
えられる衝撃力に応じて衝撃緩和率b2 やバネ係数c2
の値が異なった値となる地盤、路床その他の多様な測定
点について、支持力等の確認や評価が柔軟に達成され
る。
【0064】なお、上述した各実施形態では、ウエイト
109が備えられているが、このようなウエイト109
については、衝撃力が所望の精度で確度高く与えられる
ならば、着脱可能な物体で適宜代用されてもよく、必ず
しも専用の部材として備えられなくてもよい。また、上
述した各実施形態では、ウエイト109が重力加速度の
みに応じて加速されつつ中心球103に向かって落下し
ているが、このようなウエイト109には、ガイドロッ
ド107その他の部材によって適宜制動力が作用しても
よく、あるいは油圧、空気圧その他が利用されてなる加
速機構を介して強制的な加速がはかられてもよい。
【0065】さらに、上述した各実施形態では、ウエイ
ト109が落下する経路がガイドロッド107によって
決定されているが、そのウエイト109について所望の
加速あるいは制動がはかられるならば、このような経路
は直線状の鉛直な経路でなくてもよく、かつガイドロッ
ド107のようにその経路を維持する部材は何ら備えら
れなくてもよい。
【0066】
【発明の効果】上述したように請求項1に記載の発明で
は、所望の測定点の衝撃緩和率b2 およびバネ係数c2
と、これらの衝撃緩和率b2 およびバネ係数c2 に基づ
くその測定点の弾性係数Eおよび粘性抵抗λの算出が簡
便に、かつ効率的に達成される。
【0067】また、請求項2に記載の発明では、測定点
について、構造や特性に適応した多様な力学的な応答、
解析および評価の柔軟な実現が可能となる。さらに、請
求項3に記載の発明では、所望の衝撃力に柔軟に適応し
て測定点の衝撃緩和率b2 およびバネ係数c2 が簡便に
求められる。また、請求項4に記載の発明では、請求項
2に記載の発明に比べて、ソフトウエアの構成の簡略化
と処理の効率化とがはかられる。
【0068】したがって、これらの発明によれば、動的
載荷試験が測定点の環境に適応して迅速に、かつ確度高
く達成され、広範な分野に対するその動的載荷試験の適
用と、個々の分野における多様なニーズに対する柔軟な
適応とが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1、3に記載の発明の原理ブロック図で
ある。
【図2】請求項2、4に記載の発明の原理ブロック図で
ある。
【図3】請求項1〜4に記載の発明に対応した実施形態
を示す図である。
【図4】負荷吸収ケースの構造を示す図である。
【図5】特徴量の具体例を示す図(1) である。
【図6】特徴量の具体例を示す図(2) である。
【図7】動的載荷試験装置の第一の構成例を示す図であ
る。
【図8】動的載荷試験装置の第二の構成例を示す図であ
る。
【図9】載荷機構部および測定点に形成される振動系を
示す図である。
【符号の説明】
11,101 載荷板 12 緩衝手段 13 加速度計測手段 14 荷重計測手段 15,41 速度・変位算出手段 16 測定点評価手段 21 情報処理装置 22 伝送路 23 計測結果送出手段 31 重錘 32 案内手段 70,104 負荷吸収ケース 71,71A,90,120 制御部 72 ロードセンサ 73,79,93,123 プロセッサ 74 ケーブル 75,91,121 インタフェース部(IF) 76,110 係止部材 77 通信ポート 78 通信インタフェース部(CI) 80,100 載荷機構部 81 三脚 81A 頂部 82 案内部材 83 ランマ 83A,102 加速度センサ 84,110A ハンドル 85 スイッチレバー 86 接栓座 87 カールコード 88 接栓 89 インタフェースケーブル 92,122 内部バス 94,124 操作表示部 95,125 プリンタ 103 中心球 105 横倒し防止部材 106 バネ 107 ガイドロッド 108 ウエイト止め部材 109 ウエイト 110 係止部材 111 ケーブル 112 運搬用ハンドル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ベルント・ツォーン 独国、ヘメルテン 39590、エルブリック 3 (72)発明者 ヴォルフガング・ヴァインガルト 独国、エーベルスドルフ 39179、バーレ ベル シュトラッセ 7a (72)発明者 鷹野 昭治 神奈川県横浜市神奈川区松見町4丁目1110 番地5 Fターム(参考) 2G061 AA13 AB04 BA06 BA19 BA20 CA06 CA20 EA01 EA09 EB05 EC02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測定点に敷設される載荷板と、 付勢力を有し、かつ外部から与えられる衝撃力を前記載
    荷板の頂部に伝達する緩衝手段と、 前記載荷板の頂部の内、前記緩衝手段を介して前記衝撃
    力が伝達される箇所、あるいはその箇所の近傍につい
    て、その伝達された衝撃力に応じた加速度α(t)を時系
    列tの順に計測する加速度計測手段と、 前記載荷板の頂部の内、前記衝撃力が伝達される箇所、
    あるいはその箇所の近傍について、前記時系列tの順に
    前記緩衝手段によって伝達された衝撃力P(t)を計測す
    る荷重計測手段と、 前記加速度計測手段によって計測された加速度α(t) を
    積分することによって、3つの時刻t0、t1、t2における速
    度V(t0)、V(t1)、V(t2)および変位S(t0)、S(t1)、S
    (t2) を算出する速度・変位算出手段と、 前記3つの時刻t0、t1、t2について、前記加速度計測手段
    と前記荷重計測手段とによって計測された加速度α
    (t0)、α(t1)、α(t2)および衝撃力P(t0)、P(t1)、P(t2)
    と、前記速度・変位算出手段によって算出された速度
    V(t0)、V(t1)、V(t2)および変位S(t0)、S(t1)、S
    (t2)と、前記載荷板、前記緩衝手段および前記測定点か
    らなる振動系の質量m2 と、その測定点の衝撃緩和率b
    2 およびバネ係数c2 とに対してこの振動系について成
    立する運動方程式 m2・α(t0)+b2・V(t0)+c2・S(t0)−P(t0)=0 m2・α(t1)+b2・V(t1)+c2・S(t1)−P(t1)=0 m2・α(t2)+b2・V(t2)+c2・S(t2)−P(t2)=0 の根として、これらの衝撃緩和率b2 およびバネ係数c
    2 を算出する測定点評価手段とを備えたことを特徴とす
    る動的載荷試験装置。
  2. 【請求項2】 測定点に敷設される載荷板と、 付勢力を有し、かつ外部から与えられる衝撃力を前記載
    荷板の頂部に伝達する緩衝手段と、 前記載荷板の頂部の内、前記緩衝手段を介して前記衝撃
    力が伝達される箇所、あるいはその箇所の近傍につい
    て、その伝達された衝撃力に応じた加速度α(t)を時系
    列tの順に計測する加速度計測手段と、 前記載荷板の頂部の内、前記衝撃力が伝達される箇所、
    あるいはその箇所の近傍について、前記時系列tの順に
    前記緩衝手段によって伝達された衝撃力P(t)を計測す
    る荷重計測手段と、 情報処理装置との間に形成された伝送路に、前記荷重計
    測手段によって計測された衝撃力P(t) と、前記加速度
    計測手段によって計測された加速度α(t) とを送出する
    計測結果送出手段とを備えたことを特徴とする動的載荷
    試験装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の動的載
    荷試験装置において、 衝撃力を与える重錘が加速する軌道を形成し、その軌道
    の長さと、この重錘に作用する制動力との双方あるいは
    何れか一方の可変が可能である案内手段を備えたことを
    特徴とする動的載荷試験装置。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の動的載荷試験装置にお
    いて、 加速度計測手段によって計測された加速度α(t) を積分
    することによって、前記時系列tの順に速度V(t) と変
    位S(t) とを算出する速度・変位算出手段を備え、 計測結果送出手段は、 前記加速度計測手段によって計測された加速度α(t) と
    荷重計測手段によって計測された衝撃力P(t) とに併せ
    て、前記速度・変位算出手段によって算出された速度V
    (t) および変位S(t) を伝送路に送出することを特徴と
    する動的載荷試験装置。
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