JP3615997B2 - 重量検査装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、射出成形により成形された樹脂製品の重量を検査する重量検査装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、自動車用ワイヤハーネスの端部に取り付けられるコネクタハウジング等の樹脂製品は射出成形によって成形される。この場合、時として「ショートショット」と呼ばれる樹脂材料の充填不足が生じる。この材料の充填不足であるショートショットは、温度条件、加圧条件等の影響で、溶融された樹脂材料が金型全体に行きわたらず材料が不足した場合に生じる。或いは、充填時に金型内の空気を抜くための空気抜き孔が詰まった場合に生じる。ショートショットが生じると、樹脂製品には欠けた部分が発生し、不良品となる。かかる不良品は、限り無く良品に近い極めて僅かだけ欠けたものから、大きな欠落があるものまで種々様々である。
【0003】
ところで、ショートショットを無くし、樹脂製品の不良を皆無にすることは、現在の射出成形機の構造や技術では困難である。たとえ射出成形機が優れたものであっても、数千回〜数万回の成形動作に1回程度の割合で、ショートショットが生じてしまう。
【0004】
このような実情から、成形された樹脂製品が良品か不良品かの検査が行われている。従来の検査方法としては、射出成形機から排出される樹脂製品を搬送ベルトで搬送し、搬送された樹脂製品を落下して受け皿に載せた後、その受け皿を電子天秤に移動させている。樹脂製品の重量を測定するには、樹脂製品を含む受け皿の重量を測定した後、その測定値から受け皿の重量が差し引かれた重量を樹脂製品の測定結果としている。そして、その電子天秤による測定結果に基づいて樹脂製品が良品か不良品かを判定している。
【0005】
その判定結果が良品である場合には、受け皿の両端部を支持している2つの昇降アームのうち一方のみを上昇させると、受け皿が傾動され、樹脂製品が良品回収箱に排出される。それに対して、不良品である場合には、上述した動作と逆の方向に受け皿が傾動され、樹脂製品が不良品回収箱に排出される。
【0006】
この検査方法であれば、多数の検査員による人的な目視検査の手間を少なくすることができる。つまり、樹脂製品が不良品であると判定された場合には、その製品だけを検査員が目視検査で確認すればよい。不良品であると判定される成形品の数は極めて少ないから、検査員による目視検査の対象物が少なく、少ない労力で検査が可能である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来の重量検査装置では、射出成形機から排出される複数の樹脂製品が受け皿に勢いよく落下するため、全ての樹脂製品が受け皿に載らない場合がある。そして、この場合、少ない数で樹脂製品の総重量が測定されてしまうので、それらの樹脂製品が仮に良品であっても、ショートショット等がある不良品と見なされてしまうという問題がある。
【0008】
又、受け皿を傾動しても複数の樹脂製品のうちいくつかはそこに残ったままになることがあった。かかる不具合を本願発明者が調べたところ、金型が開かれる際に樹脂製品に静電気が帯電することが原因であるとの知見を得た。すなわち、樹脂製品に帯電される静電気により、樹脂製品同士、又は各樹脂製品と受け皿とが電気的に引き合う力が発生しているためである。この結果、受け皿を傾けても、樹脂製品が排出されないことがある。そして、この場合、先に成形された樹脂製品が受け皿に残ったままの状態で、後から成形された樹脂製品が受け皿に載せられると、多い数で樹脂製品の総重量が測定されてしまう。よって、それらの樹脂製品が仮に良品であっても、バリ等が発生している不良品と見なされてしまうという問題もある。
【0009】
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、樹脂製品の検査精度を向上することが可能な重量検査装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明では、射出成形により成形された複数の樹脂製品を載せる受け部材を設け、樹脂製品を重量測定器から離れた位置で受け取る受取位置と、重量測定器上で樹脂製品の重量を測定する測定位置との間で前記受け部材を移動可能とし、測定位置で受け部材に載せられた複数の樹脂製品の総重量が第1上限側しきい値を上回ったか否かに基づいて、同樹脂製品が良品か否かを検査する重量検査装置において、前記第1上限側しきい値よりも更に大きい第2上限側しきい値を記憶する記憶手段と、前記樹脂製品の総重量が第1上限側しきい値を上回った場合に、第2上限側しきい値も上回ったか否かを判定する判定手段とを備えたことを要旨とする。
【0011】
請求項2に記載の発明では、射出成形により成形された複数の樹脂製品を載せる受け部材を設け、樹脂製品を重量測定器から離れた位置で受け取る受取位置と、重量測定器上で樹脂製品の重量を測定する測定位置との間で前記受け部材を移動可能とし、測定位置で受け部材に載せられた複数の樹脂製品の総重量が第1下限側しきい値を下回ったか否かに基づいて、同樹脂製品が良品か否かを検査する重量検査装置において、前記第1下限側しきい値よりも更に小さい第2下限側しきい値を記憶する記憶手段と、前記樹脂製品の総重量が第1下限側しきい値を下回った場合に、第2下限側しきい値も下回ったか否かを判定する判定手段とを備えたことを要旨とする。
【0012】
請求項3に記載の発明では、射出成形により成形された複数の樹脂製品を載せる受け部材を設け、樹脂製品を重量測定器から離れた位置で受け取る受取位置と、重量測定器上で樹脂製品の重量を測定する測定位置との間で前記受け部材を移動可能とし、測定位置で受け部材に載せられた複数の樹脂製品の総重量が第1上限側しきい値と第1下限側しきい値との間にあるか否かに基づいて、同樹脂製品が良品か否かを検査する重量検査装置において、前記第1上限側しきい値よりも更に大きい第2上限側しきい値、及び第1下限側しきい値よりも更に小さい第2下限側しきい値を記憶する記憶手段と、前記樹脂製品の総重量が第1上限側しきい値を上回った場合に、第2上限側しきい値も上回ったか否かを判定するとともに、第1下限側しきい値を下回った場合に、第2下限側しきい値も下回ったか否かを判定する判定手段とを備えたことを要旨とする。
【0013】
以下、本発明の「作用」について説明する。
請求項1に記載の発明によると、第1上限側しきい値よりも更に大きい第2上限側しきい値が設定されている。これにより、樹脂製品を検査した結果、樹脂製品の総重量が第1上限側しきい値を上回って不良品となった場合に、更に第2上限側しきい値を上回ったか否かが判定される。そのため、第2上限側しきい値を上回ったかそうでないかによって、樹脂製品がいかなる原因で不良品になったかを特定することができる。従って、樹脂製品の検査精度を向上することができる。
【0014】
請求項2に記載の発明によると、第1下限側しきい値よりも更に小さい第2下限側しきい値が設定されている。これにより、樹脂製品を検査した結果、樹脂製品の総重量が第1下限側しきい値を下回って不良品となった場合に、更に第2下限側しきい値を下回ったか否かが判定される。そのため、第2下限側しきい値を下回ったかそうでないかによって、樹脂製品がいかなる原因で不良品になったかを特定することができる。従って、樹脂製品の検査精度を向上することができる。
【0015】
請求項3に記載の発明によると、上述した請求項1及び請求項2に記載の作用で説明したように、樹脂製品の総重量が第2上限側しきい値を上回ったか否かが判定されるとともに、第2下限側しきい値を下回ったか否かが判定される。従って、樹脂製品の検査精度をよりいっそう向上することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、ワイヤハーネス用コネクタハウジングの重量を検査する重量検査装置を射出成形システムに具体化した一実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0017】
図1に示すように、射出成形機1は加熱シリンダ2を備えており、その加熱シリンダ2内にはオイルモータ3によって回転するスクリュー4が設けられている。そして、加熱シリンダ2の基端上部に設けられたホッパ5に供給される樹脂材料は、スクリュー4によって溶融されながら金型11内に送られる。
【0018】
金型11の下方には、搬送手段としてのベルトコンベア12が設けられ、このベルトコンベア12によって金型11から排出される合成樹脂製品としてのコネクタハウジング14が重量検査装置15に搬送される。そして、重量検査装置15によってコネクタハウジング14の重量が測定され、コネクタハウジング14が良品か、又は不良品の可能性があるか否かが判定される。そして良品は良品回収箱16へ送られ、不良品の可能性があるコネクタハウジング14は不良品回収箱17へ送られる。
【0019】
図3に示すように、前記ベルトコンベア12は、間隔をおいて平行に配置された両側に支持フレーム18,19を備えている。各支持フレーム18,19の上流側端部及び下流側端部に架設された図示しない回転ローラ間には、一定の方向に周回する搬送ベルト20が掛装されている。
【0020】
各支持フレーム18,19の下流端部には、規制板21,22がそれぞれ固定されている。この規制板21,22の下流側端部は、搬送ベルト20の内側に曲げ形成されている。そして、搬送ベルト20の上流端部から搬送されてきた145は、規制板21,22によって搬送ベルト20の中央部付近に寄せ集められるようになっている。
【0021】
次に、重量検査装置15について説明する。
図2,図3に示すように、重量検査装置15の基台23の上面には、内側が確認できるように、透明又は半透明の合成樹脂からなる風防カバー25が設けられている。風防カバー25は、不透明な部材で構成されていても構わない。この風防カバー25の上部には、透明な合成樹脂製のフード26が設けられている。このフード26によって前記ベルトコンベア12の下流側端部が覆われている。
【0022】
風防カバー25の上部においてフード26の内側に位置する箇所には、四角状の投入筒27が貫設されている。この投入筒27は、前記ベルトコンベア12の下流端部の真下に位置している。そして、ベルトコンベア12にて搬送されるコネクタハウジング14が、投入筒27の上部に外方に拡がり形成された供給口27aから投入される。供給口27aが拡がっているのは、投入筒27からコネクタハウジング14が落ちこぼれないようにするためである。
【0023】
図4,図5に示すように、この供給口27aを除く部分には、傾斜部材としての傾斜板30,31が複数(本実施形態では2つ)設けられている。各傾斜板30,31は、上下に位置ずれし、かつ左側と右側に分かれて互い違いに取り付けられ、いずれも下側に向けて傾斜している。別の言い方をすると、各傾斜板30,31の先端部は基端部よりも下側に位置している。各傾斜板30,31の先端部は、それらを上下方向から投影してみた場合に、重なり合う部分が存在している。そのため、投入筒27に供給されたコネクタハウジング14は、傾斜板30,31のうちいずれか1つにかならず当たるようになっている。
【0024】
上部傾斜板30と下部傾斜板31との間には、隙間Sが形成されており、この隙間Sを介してコネクタハウジング14が投入筒27の下部に形成された排出口27bから排出される。なお、本実施形態において、傾斜板30,31の傾斜角度θ1,θ2は、風防カバー25の側面(鉛直方向)に対して30゜〜45゜の範囲に設定されている。この値以外にも、傾斜角度θ1,θ2を25゜〜60゜の範囲内で任意の値に変更してもよい。
【0025】
各傾斜板30,31の上面には、弾性マット32がそれぞれ配設されている。この弾性マット32は、ゴム又は合成樹脂からなる発泡体としての発泡基材33と、表面布地34とを接着剤で貼着して構成されている。この発泡基材33は、伸縮性に優れ軽量なものである。表面布地34は、摩擦係数が非常に低い合成繊維からなる。そのため、小型で複雑な形状を有するコネクタハウジング14が、小型で複雑な形状をしていても、表面布地34に引っ掛かることがない。ちなみに、本実施形態では弾性マット32にウェットスーツ地を使用している。
【0026】
なお、本実施形態において、発泡基材33の厚みは、4〜7mmに設定されている。この値以外にも、発泡基材33の厚みを2mm〜10mmの範囲内で任意の値に変更してもよい。これに対して、表面布地34の厚みは、1〜2mmに設定されている。この値以外にも、表面布地34の厚みを1mm〜3mmの範囲内で任意の値に変更してもよい。
【0027】
図2に示すように、風防カバー25の内部において基台23上に位置する箇所には、重量測定器としての電子天秤36が設けられている。別の言い方をすると、電子天秤36の周囲は、風防カバー25によって全体が覆われている。風防カバー25があることにより、電子天秤36が横風の影響を受けることがない。電子天秤36は、測定物(コネクタハウジング14)が載せられる測定台37を備えた、いわゆる電磁平衡式電子天秤である。本実施形態の電子天秤36は、秤量410g、最小表示0.001gの高精度のものが使用される。
【0028】
図1に示すように、電子天秤36には制御手段、記憶手段、判定手段としての制御回路38が電気的に接続されている。制御回路38は、電子天秤36に必要な各種プログラムが記憶されている。
【0029】
図1,図14に示すように、重量検査する複数のコネクタハウジング14の総重量を基準値とし、その基準値から所定値大きい第1上限側しきい値H1が制御回路38に備えられたメモリに記憶されている。すなわち、第1上限側しきい値H1は、コネクタハウジング14が良品か否かを検査するために設定されている。そして、制御回路38は、複数のコネクタハウジング14の総重量が第1上限側しきい値H1を上回っているか否かを判定する。第1上限側しきい値H1を上回っていると判定された結果に基づき、制御回路38はそれらコネクタハウジング14が不良品であると判定する。
【0030】
制御回路38に備えられたメモリには、前記第1上限側しきい値H1から更に大きい第2上限側しきい値H2が記憶されている。この第2上限側しきい値H2は、受け皿40に載せられるコネクタハウジング14の総数が予め決められた数よりも多いかを検査するために設定されている。そして、制御回路38は、複数のコネクタハウジング14の総重量が第2上限側しきい値H2を上回っているか否かを判定する。第2上限側しきい値H2を上回っていると判定された結果に基づき、制御回路38は、重量測定されるコネクタハウジング14の数が規定数よりも多いと判定する。
【0031】
なお、本実施形態において、コネクタハウジング14の適正な総重量を基準値20.5g(20500mg)とした場合に、第1上限側しきい値H1はその基準値に対し+20mgに設定されている。要するに、第1上限側しきい値H1は、基準値の+1025倍である。この値以外にも、第1上限側しきい値H1を基準値の+1000〜1200倍の範囲内で任意の値に変更してもよい。
【0032】
これに対し、第2上限側しきい値H2は、基準値に対し+150mgに設定されている。要するに、第2上限側しきい値H2は基準値の約137倍であって、別の言い方をすれば、第1上限側しきい値H1の7.5倍である。この値以外にも、第2上限側しきい値H2を基準値の+120〜150倍の範囲内で任意の値に変更してもよい。更に、第2上限側しきい値H2を第1上限側しきい値H1の6〜10倍の範囲内で任意の値に変更してもよい。
【0033】
又、制御回路38に備えられたメモリには、重量検査する複数のコネクタハウジング14の総重量の基準値から所定値小さい第1下限側しきい値L1が記憶されている。すなわち、第1下限側しきい値L1は、コネクタハウジング14が良品か否かを検査するために設定されている。そして、制御回路38は、複数のコネクタハウジング14の総重量が第1下限側しきい値L1を下回っているか否かを判定する。第1下限側しきい値L1を下回っていると判定された結果に基づき、制御回路38はそれらコネクタハウジング14が不良品であると判定する。
【0034】
制御回路38に備えられたメモリには、前記第1下限側しきい値L1から更に小さい第2下限側しきい値L2が記憶されている。この第2下限側しきい値L2は、受け皿40に載せられるコネクタハウジング14の総数が予め決められた数よりも少ないかを検査するために設定されている。そして、制御回路38は、複数のコネクタハウジング14の総重量が第2下限側しきい値L2を下回っているか否かを判定する。第2下限側しきい値L2を下回っている判定された結果に基づき、制御回路38は重量測定されるコネクタハウジング14の数が規定数よりも少ないと判定する。
【0035】
なお、本実施形態において、第1下限側しきい値L1は、前記基準値に対して−20mgに設定されている。要するに、第1下限側しきい値L1は基準値の−1025倍である。この値以外にも、第1下限側しきい値L1を基準値の−1000〜1200倍の範囲内で任意の値に変更してもよい。
【0036】
これに対し、第2下限側しきい値L2は、基準値に対して−150mgに設定されている。要するに第2下限側しきい値L2は、基準値の約−137倍であって、別の言い方をすれば、第1下限側しきい値L1の7.5倍である。この値以外にも、第2下限側しきい値L2を基準値の−120〜150の範囲内で任意の値に変更してもよい。更に、第2下限側しきい値L2を第1下限側しきい値L1の6〜10倍の範囲内で任意の値に変更してもよい。
【0037】
制御回路38には、LCDやCRT等からなる表示手段としてのモニタ39が電気的に接続されている。そして、モニタ39には、コネクタハウジング14がどのような原因で不良品となったかが表示されるようになっている。
【0038】
図2に示すように、電子天秤36の上方かつ投入筒27の下方には、受け部材としての受け皿40が設けられている。この受け皿40は、図示しないエアシリンダを駆動源とする2つの昇降アーム41,42にて支持されている。昇降アーム41,42は、それぞれ独立して昇降することが可能となっている。
【0039】
そして、図11に示すように、受け皿40に測定すべきコネクタハウジング14が載せられる場合は、両昇降アーム41,42が上昇することにより、受け皿40は電子天秤36から離れた受取位置P1に配置される。又、図12に示すように、コネクタハウジング14が測定される場合は、両昇降アーム41,42が静かに下降されることにより、受け皿40は測定台37に接した測定位置P2に配置される。このように、受け皿40の受取位置P1と測定位置P2とを別々にしたのは、電子天秤36は高精度であるがゆえに、測定台37上に重量検査するコネクタハウジング14を直接落下させると、衝撃が生じて故障の原因になるからである。更に、図13に示すように、コネクタハウジング14を受け皿40から排出する場合には、昇降アーム41,42のうち一方を上昇させ、他方を下降させることにより、受け皿40を左右いずれかの方向に傾かせることが可能である。
【0040】
図8に示すように、受け皿40の前後両側壁40a,40bは、ベルトコンベア12から落下するコネクタハウジング14を確実に受けるために、上側に折曲形成されている。具体的にいうと、受け皿40の前後両側壁40a,40bは、底面に対して直角に曲げられている。
【0041】
図8〜図10に示すように、受け皿40の底部40cの左右両端部は、斜め上方に折曲形成されている。受け皿40の底部40c全体には、受け皿40の内側に隆起した突部44が多数形成されている。この突部44の存在により、受け皿40の底部40cの上面全体は、凹凸形状となっている。そのため、受け皿40にコネクタハウジング14が入ったときに、そのコネクタハウジング14と底部40cとの接触面積が少なくなる。
【0042】
前記各突部44は、全て同じ大きさで、断面半楕円状(細長ドーム状)に形成され、受け皿40からコネクタハウジング14が排出される方向(図2の左右方向)に沿って細長くなっている。これは、コネクタハウジング14を受け皿40からスムーズに排出させるためである。又、前後方向(図10に示すA方向)、左右方向(図10に示すB方向)及び斜め方向(図10に示すC方向)からみて各突部44は、いずれの方向からも一定の間隔をおいて規則的に配列されている。そして、前後方向A又は左右方向Bに配列されている各突部44をみた場合、各突部44はそれぞれ1つおきに位置ずれした関係で配置されている。すなわち、前後左右両方向A,Bにおいて突部44はそれぞれ千鳥状に配置されている。
【0043】
図6,図7に示すように、受け皿40は、その底部40cの外面に固定された複数の補強部材46,47を介して前記昇降アーム41,42に支持されている。つまり、補強部材46,47が存在することにより、受け皿40は昇降アーム41,42に直接接触されていない。補強部材46,47は、硬脆材料、本実施形態ではセラミックスからなる。そのため、補強部材46,47と昇降アーム41,42との接合部において、摩耗することが極めて少なくなる。なお、本実施形態では、各昇降アーム41,42につき、2つの補強部材46,47がそれぞれ設けられている。
【0044】
図2に示すように、前記受け皿40の左右両側付近において、風防カバー25の左右両側壁に位置する箇所には、斜め下方に延びる凹状の排出通路50,51が設けられている。各排出通路50,51は、風防カバー25の内部から外部に突出されている。そして、受け皿40から滑り落ちるコネクタハウジング14は、排出通路50,51を介して前記良品回収箱16又は不良品回収箱17へ案内されるようになっている。
【0045】
各排出通路50,51の途中には、風防カバー25の左右両側壁に沿って上下動可能なシャッタ52,53が設けられている。このシャッタ52,53は図示しないエアシリンダを駆動源としている。そして、シャッタ52,53が下降することにより各排出通路50,51が閉止され、反対にシャッタ52,53が上昇することにより排出通路50,51が開放される。よって、排出通路50,51は必要な時にだけに開放させることができるから、風防カバー25内に横風が入るのを極力抑えることができる。
【0046】
次に、上記のように構成された重量検査装置15を含む射出成形システムの作用について説明する。
射出成形機1の金型11が開かれると、一度(本実施形態では4〜8個)に複数のコネクタハウジング14がベルトコンベア12の上流端に落下する。そして、ベルトコンベア12の下流端において、複数のコネクタハウジング14は、規制板21,22によって中央部付近に寄せ集められ、重量検査装置15に搬送される。すなわち、ベルトコンベア12から落下される複数のコネクタハウジング14は、フード26を介して投入筒27に投入される。
【0047】
すると、各コネクタハウジング14は、まず上部傾斜板30に設けられた弾性マット32に落下し、コネクタハウジング14は上部傾斜板30の下方へ滑り落ちる。その後、コネクタハウジング14は、下部傾斜板31に設けられた弾性マット32に当たりながら下部傾斜板31を滑り落ち、隙間Sを通過して投入筒27の排出口27bから排出される。
【0048】
或いは、上部傾斜板30に落下することなく、最初に下部傾斜板31に落下したコネクタハウジング14は、隙間Sを通過して投入筒27の排出口27bから排出される。いずれにしても、コネクタハウジング14は、排出口27bから排出される前までに両傾斜板30,31のうちいずれかの弾性マット32に必ず当たって投入筒27から排出される。
【0049】
つまり、コネクタハウジング14が2つの傾斜板30,31に当たることよってその落下速度は急激に低下する。そのため、投入筒27の供給口27aにコネクタハウジング14が勢いよく投入されても、排出口27b付近においてはコネクタハウジング14は緩やかな落下速度で排出される。しかも、コネクタハウジング14が傾斜板30,31に設けた弾性マット32上に当たることにより、コネクタハウジング14に対する衝撃が緩和される。
【0050】
投入筒27の排出口27bから排出されたコネクタハウジング14は、既に受取位置P1で待機している受け皿40上に落下する。すると、両昇降アーム41,42が同時に下降し、受け皿40は測定位置P2に静かに移動する。この測定位置P2において、コネクタハウジング14が載せられたまま受け皿40は、電子天秤36の測定台37に載せられる。なお、受け皿40の底部40cの外面四隅には、図示しない脚が突設されており、この4つの脚が測定台37に接する。このとき、受け皿40の下面と測定台37の表面との間に隙間が生じ、昇降アーム41,42は、この隙間に位置し、受け皿40から離れるように位置する。
【0051】
コネクタハウジング14が載った受け皿40が測定台37に載せられると、コネクタハウジング14を含む受け皿40の重量が測定される。そして、その測定値から受け皿40の重量が差し引かれたコネクタハウジング14のみの総重量が測定結果としてモニタ39に表示される。
【0052】
複数のコネクタハウジング14の総重量を測定した結果、測定値が第1上限側しきい値H1と第1下限側しきい値L1との間にあるときは、コネクタハウジング14は良品と判定される。この判定方法を説明すると、重量検査装置15に備えられた制御回路38は、測定台37から出力される計測信号に基づいてコネクタハウジング14の重量を演算し、それを予めメモリに記憶しておいた第1上限側しきい値H1を上回っているか、又は第1下限側しきい値L1を下回っているかを判定する。
【0053】
そして、判定した結果、コネクタハウジング14の総重量の基準値に対して算出したコネクタハウジング14の計測値が許容差内に収まっていれば、制御回路38は複数のコネクタハウジング14がすべて良品であると判定する。一方、許容差内に収まっていなければ、つまり第1上限側しきい値H1を上回っているか、或いは第1下限側しきい値L1を下回っていれば、制御回路38は複数のコネクタハウジング14のうち少なくとも1個が不良品であると判定する。
【0054】
コネクタハウジング14が良品であると判定された場合には、図13に示すように、左側のシャッタ52のみが開いた後、右側の昇降アーム42のみが上昇する。これにより、受け皿40は斜めに傾く。よって、複数のコネクタハウジング14は、受け皿40の底部40c上を左側へ滑り、左側の排出通路50を介して良品回収箱16へと落下する。その後、一定時間が経過すると、左側の昇降アーム41が上昇し、受け皿40は受取位置P1に戻る。
【0055】
コネクタハウジング14が不良品であると判定された場合には、右側のシャッタ53のみが開いた後、左側の昇降アーム41のみが上昇し、受け皿40が上述した場合と逆方向に傾く。この結果、複数のコネクタハウジング14は、受け皿40の底部40c上を右側へ滑り、右側の排出通路51を介して不良品回収箱17へと落下する。その後、一定時間が経過すると、右側の昇降アーム42が上昇し、受け皿40は受取位置P1に戻る。
【0056】
コネクタハウジング14が不良品と判定された場合において、制御回路38は第2上限側しきい値H2を上回っているか否かを判定する。第2上限側しきい値H2を上回っていないと判定された場合、つまり第1及び第2上限側しきい値H1,H2との間に測定値がある場合、制御回路38は、コネクタハウジング14にバリが発生したり、異物が付着していることをモニタ39に表示する。
【0057】
これに対して、測定値が第2上限側しきい値H2を上回ったと判定されると、制御回路38は、検査するのに適した数よりも多いコネクタハウジング14の総重量が測定されたことをモニタ39に表示する。そして、このモニタ39を見た作業者の判断により、受け皿40からこれらのコネクタハウジング14が取り除かれる。
【0058】
ちなみに、検査に適した数よりも多いコネクタハウジング14が受け皿40に載せられるケースとしては、成形した複数のコネクタハウジング14のうちいくつかが受け皿40に残ることである。そして、その受け皿40に後から成形されたコネクタハウジング14が載せられるため、コネクタハウジング14の総数が多くなる。その主な原因として、コネクタハウジング14が受け皿40を滑り落ちるときに、それらに帯電する静電気によって各コネクタハウジング14が電気的に引き合うことによるものが多い。
【0059】
しかし、本実施形態では、コネクタハウジング14が受け皿40を滑り落ちるとき、受け皿40の底部40cは起伏した形状(凹凸形状)になっているため、コネクタハウジング14と底部40cとの接触面積が小さくなる。これにより、コネクタハウジング14が滑り落ちる際の摩擦抵抗が小さくなるので、コネクタハウジング14に帯電する静電気量も少なくなる。受け皿40とコネクタハウジング14との間に互いに電気的に引き合う力を小さくすることができるので、受け皿40にコネクタハウジング14が残るのを極力防止することができる。
【0060】
又、コネクタハウジング14が不良品と判定された場合において、制御回路38は、第2下限側しきい値L2を下回っているか否かを判定する。第2下限側しきい値L2を下回っていないと判定された場合、つまり第1及び第2下限側しきい値L1,L2間に測定値がある場合、制御回路38は、コネクタハウジング14がショートショット等による不良品であることをモニタ39に表示する。
【0061】
これに対し、測定値が第2下限側しきい値L2を下回ったと判定されると、制御回路38は、検査するのに適した数よりも少ないコネクタハウジング14の総重量が測定されたことをモニタ39に表示する。そして、このモニタ39を見た作業者の判断により、受け皿40から取り除かれる。
【0062】
検査に適した数よりも少ないコネクタハウジング14が受け皿40に載せられる原因としては、ベルトコンベア12から落下したコネクタハウジング14が受け皿40に当たったときの衝撃により、いくつかが受け皿40の外側に飛散することが挙げられる。
【0063】
従って、本実施形態によれば以下に示す効果を得ることができる。
(1) 制御回路38には、第1上限側しきい値H1よりも更に大きい第2上限側しきい値H2が記憶されている。そして、制御回路38にて、複数のコネクタハウジング14の総重量が第1上限側しきい値H1を上回った場合に、第2上限側しきい値H2も上回ったか否かが判定されるようになっている。そのため、第2上限側しきい値H2を上回っていない場合にはコネクタハウジング14にバリ等が発生しており、上回っている場合には規定数以上のコネクタハウジング14が測定されたとことが分かる。従って、コネクタハウジング14がいかなる原因で不良品になったかを特定することができるので、コネクタハウジング14の検査精度を向上することができる。
【0064】
(2) 制御回路38には、第1下限側しきい値L1よりも更に小さい第2下限側しきい値L2が記憶されている。そして、制御回路38にて、複数のコネクタハウジング14の総重量が第1下限側しきい値L1を下回った場合に、第2下限側しきい値L2を下回ったか否かが判定されるようになっている。そのため、第2下限側しきい値L2を下回っていない場合にはコネクタハウジング14にショートショットが発生しており、下回っている場合には規定数以下のコネクタハウジング14が測定されたことが分かる。従って、この場合においても、コネクタハウジング14がいかなる原因で不良品になったかを特定することができるので、コネクタハウジング14の検査精度を向上することができる。
【0065】
(3)モニタ39には制御回路38にて不良原因が表示されるようになっている。そのため、コネクタハウジング14が不良品となって原因を作業者が容易に把握することができる。この結果、不良原因に応じて重量検査装置15を停止させずに済むので、射出成形の稼働効率の向上につなげることができる。
【0066】
なお、本発明の実施形態は以下のように変更してもよい。
・ 前記実施形態では、制御回路38のメモリに各しきい値L1,L2,H1,H2が記憶されているが、第1及び第2上限側しきい値H1,H2、或いはだち及び第2下限側しきい値L1,L2のうちいずれか一方のみが記憶されていてもよい。そして、制御回路38に第1及び第2上限側しきい値H1,H2のみが記憶されている場合には、コネクタハウジング14の総重量が第1上限側しきい値H1を上回った場合に、制御回路38によって第2上限側しきい値H2も上回ったか否かを判定させる。又、制御回路38に第1及び第2下限側しきい値L1,L2のみが記憶されている場合には、コネクタハウジング14の総重量が第1下限側しきい値L1を下回った場合に、制御回路38によって、第2下限側しきい値L2も下回ったか否かを判定させる。
【0067】
・ 前記実施形態では、コネクタハウジング14が不良品である場合にその原因をLCDやCRT等のモニタ39に表示した。この種のモニタ39以外にも、例えばLEDやランプ等からなる表示灯や、プリンタを用いて紙に印字してもよい。
【0068】
・ 前記実施形態では、コネクタハウジング14を4つまとめて測定したが、2や3つ、5つ以上であってもよい。
次に、特許請求の範囲に記載された技術的思想のほかに、前述した実施形態によって把握される技術的思想を以下に列挙する。
【0069】
(1)請求項1又は3において、前記第2上限側しきい値は、樹脂製品の総重量を基準にして1000〜1200倍に設定されていることを特徴とする重量検査装置。
【0070】
(2)請求項1又は3において、前記第2上限側しきい値は、第1上限側しきい値の6〜10倍に設定されていることを特徴とする重量検査装置。
(3)請求項2又は3において、前記第2下限側しきい値は、樹脂製品の総重量を基準にして−1000〜1200倍に設定されていることを特徴とする重量検査装置。
【0071】
(4)請求項2又は3において、前記第2下限側しきい値は、第1下限側しきい値の6〜10倍に設定されていることを特徴とする重量検査装置。
(5)請求項1〜3、前記(1)〜(4)のいずれかにおいて、前記判定手段による判定結果に基づく樹脂製品の不良原因を表示する表示手段を設けたことを特徴とする重量検査装置。
【0072】
(6)射出成形により成形された複数の樹脂製品を載せる受け部材を設け、樹脂製品を重量測定器から離れた位置で受け取る受取位置と、重量測定器上で樹脂製品の重量を測定する測定位置との間で前記受け部材を移動可能とし、測定位置で受け部材に載せられた複数の樹脂製品の総重量が第1上限側しきい値を上回ったか否かに基づいて、同樹脂製品が良品か否かを検査する重量検査装置において、前記第1上限側しきい値よりも更に大きい第2上限側しきい値を記憶する記憶手段と、第2上限側しきい値も上回ったか否かを判定する判定手段とを備えたことを特徴とする重量検査装置。
【0073】
(7)射出成形により成形された複数の樹脂製品を載せる受け部材を設け、樹脂製品を重量測定器から離れた位置で受け取る受取位置と、重量測定器上で樹脂製品の重量を測定する測定位置との間で前記受け部材を移動可能とし、測定位置で受け部材に載せられた複数の樹脂製品の総重量が第1下限側しきい値を下回ったか否かに基づいて、同樹脂製品が良品か否かを検査する重量検査装置において、前記第1下限側しきい値よりも更に小さい第2下限側しきい値を記憶する記憶手段と、第2下限側しきい値も下回ったか否かを判定する判定手段とを備えたことを特徴とする重量検査装置。
【0074】
(8)樹脂製品を成形する金型を含む射出成形機と、その射出成形機から落下する樹脂製品を受けて搬送する搬送手段と、搬送手段によって搬送される樹脂製品の重量を検査する重量検査装置とを備えた射出成形システムにおいて、前記重量検査装置を請求項1〜3のうちいずれかに記載のものから構成したことを特徴とする射出成形システム。
【0075】
(9)射出成形により成形された複数の樹脂製品を載せる受け部材を設け、樹脂製品を重量測定器から離れた位置で受け取る受取位置と、重量測定器上で樹脂製品の重量を測定する測定位置との間で前記受け部材を移動可能とし、測定位置で受け部材に載せられた複数の樹脂製品の総重量が第1上限側しきい値を上回ったか否かに基づいて、同樹脂製品が良品か否かを検査するようにした重量検査方法において、前記第1上限側しきい値よりも更に大きい第2上限側しきい値を設定し、樹脂製品の総重量が第1上限側しきい値を上回ったと判定された後、第2上限側しきい値を上回ったか否かを判定するようにしたことを特徴とする重量検査方法。
【0076】
(10)射出成形により成形された複数の樹脂製品を載せる受け部材を設け、樹脂製品を重量測定器から離れた位置で受け取る受取位置と、重量測定器上で樹脂製品の重量を測定する測定位置との間で前記受け部材を移動可能とし、測定位置で受け部材に載せられた複数の樹脂製品の総重量が第1下限側しきい値を下回ったか否かに基づいて、同樹脂製品が良品か否かを検査するようにした重量検査方法において、前記第1下限側しきい値よりも更に小さい第2下限側しきい値を設定し、樹脂製品の総重量が第1下限側しきい値を下回ったと判定された後、第2下限側しきい値を下回ったか否かを判定するようにしたことを特徴とする重量検査方法。
【0077】
(11)樹脂製品を成形する金型を含む射出成形機と、その射出成形機から落下する樹脂製品を受けて搬送する搬送手段と、搬送手段によって搬送される樹脂製品の重量を検査する重量検査装置とを備え、測定位置で受け部材に載せられた複数の樹脂製品の総重量が第1上限側しきい値と第1下限側しきい値との間にあるか否かに基づいて、同樹脂製品が良品か否かを検査するようにした重量検査方法において、前記第1上限側しきい値よりも更に大きい第2上限側しきい値を設定し、樹脂製品の総重量が第1上限側しきい値を上回ったと判定された後、第2上限側しきい値を上回ったか否かを判定するとともに、前記第1下限側しきい値よりも更に小さい第2下限側しきい値を設定し、樹脂製品の総重量が第1下限側しきい値を下回ったと判定された後、第2下限側しきい値を下回ったか否かを判定するようにしたことを特徴とする重量検査方法。
【0078】
(12)射出成形により成形された複数の樹脂製品を載せる受け部材を設け、樹脂製品を重量測定器から離れた位置で受け取る受取位置と、重量測定器上で樹脂製品の重量を測定する測定位置との間で前記受け部材を移動可能とし、測定位置で受け部材に載せられた複数の樹脂製品が良品か否かを検査する重量検査装置において、前記樹脂製品の総重量を基準値として上限側又は下限側のしきい値を多段階に分けて記憶する記憶手段と、前記しきい値が上回ったか否かを判定する判定手段とを備えたことを特徴とする重量検査装置。
【0079】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、樹脂製品の検査精度を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態の重量検査装置を含む射出成形システムの概略図。
【図2】重量検査装置の断面図。
【図3】重量検査装置の上部を示す斜視図。
【図4】重量検査装置における投入筒の断面図。
【図5】投入筒の平面図。
【図6】受け皿及び昇降アームの正面図。
【図7】受け皿及び昇降アームの側面図。
【図8】受け皿の斜視図。
【図9】受け皿の底部に形成された突部の断面図。
【図10】受け皿の底部に形成された突部の平面図。
【図11】受け皿が受取位置にある場合の概略図。
【図12】受け皿が測定位置にある場合の概略図。
【図13】受け皿が傾いた状態にある場合の概略図。
【図14】コネクタハウジングの総重量としきい値との関係を示す図。
【符号の説明】
14…コネクタハウジング(樹脂製品)、30,31…傾斜板(傾斜部材)、36…電子天秤(重量測定器)、38…制御回路(記憶手段、判定手段、制御手段)、39…モニタ(表示手段)、40…受け皿(受け部材)、P1…受取位置、P2…測定位置。H1…第1上限側しきい値、H2…第2上限側しきい値、L1…第1下限側しきい値、L2…第2下限側しきい値。
Claims (3)
- 射出成形により成形された複数の樹脂製品を載せる受け部材を設け、樹脂製品を重量測定器から離れた位置で受け取る受取位置と、重量測定器上で樹脂製品の重量を測定する測定位置との間で前記受け部材を移動可能とし、測定位置で受け部材に載せられた複数の樹脂製品の総重量が第1上限側しきい値を上回ったか否かに基づいて、同樹脂製品が良品か否かを検査する重量検査装置において、
前記第1上限側しきい値よりも更に大きい第2上限側しきい値を記憶する記憶手段と、
前記樹脂製品の総重量が第1上限側しきい値を上回った場合に、第2上限側しきい値も上回ったか否かを判定する判定手段とを備えたことを特徴とする重量検査装置。 - 射出成形により成形された複数の樹脂製品を載せる受け部材を設け、樹脂製品を重量測定器から離れた位置で受け取る受取位置と、重量測定器上で樹脂製品の重量を測定する測定位置との間で前記受け部材を移動可能とし、測定位置で受け部材に載せられた複数の樹脂製品の総重量が第1下限側しきい値を下回ったか否かに基づいて、同樹脂製品が良品か否かを検査する重量検査装置において、
前記第1下限側しきい値よりも更に小さい第2下限側しきい値を記憶する記憶手段と、
前記樹脂製品の総重量が第1下限側しきい値を下回った場合に、第2下限側しきい値も下回ったか否かを判定する判定手段とを備えたことを特徴とする重量検査装置。 - 射出成形により成形された複数の樹脂製品を載せる受け部材を設け、樹脂製品を重量測定器から離れた位置で受け取る受取位置と、重量測定器上で樹脂製品の重量を測定する測定位置との間で前記受け部材を移動可能とし、測定位置で受け部材に載せられた複数の樹脂製品の総重量が第1上限側しきい値と第1下限側しきい値との間にあるか否かに基づいて、同樹脂製品が良品か否かを検査する重量検査装置において、
前記第1上限側しきい値よりも更に大きい第2上限側しきい値、及び第1下限側しきい値よりも更に小さい第2下限側しきい値を記憶する記憶手段と、
前記樹脂製品の総重量が第1上限側しきい値を上回った場合に、第2上限側しきい値も上回ったか否かを判定するとともに、第1下限側しきい値を下回った場合に、第2下限側しきい値も下回ったか否かを判定する判定手段とを備えたことを特徴とする重量検査装置。
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