JP2002048625A - 重量検査装置 - Google Patents

重量検査装置

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JP2002048625A
JP2002048625A JP2000234475A JP2000234475A JP2002048625A JP 2002048625 A JP2002048625 A JP 2002048625A JP 2000234475 A JP2000234475 A JP 2000234475A JP 2000234475 A JP2000234475 A JP 2000234475A JP 2002048625 A JP2002048625 A JP 2002048625A
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JP
Japan
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connector housing
tray
weight
resin product
inspection device
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JP2000234475A
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English (en)
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Kishiyu Suzuki
紀收 鈴木
Masanori Usui
正規 臼井
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
Sumidenso Platech Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Sumidenso Platech Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】受け皿に供給される樹脂製品が破損するのを防
止することにある。 【解決手段】コネクタハウジング14が投入される投入
筒27には、傾斜板30,31が設けられ、それぞれの
上面には弾性マット32が配設されている。そして、こ
の弾性マット32によって、コネクタハウジング14の
落下による衝撃が緩和される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、射出成形により成
形された樹脂製品の重量を検査する重量検査装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車用ワイヤハーネスの端部
に取り付けられるコネクタハウジング等の樹脂製品は射
出成形によって成形される。この場合、時として「ショ
ートショット」と呼ばれる樹脂材料の充填不足が生じ
る。この材料の充填不足であるショートショットは、温
度条件、加圧条件等の影響で、溶融された樹脂材料が金
型全体に行きわたらず材料が不足した場合、充填時に金
型内の空気を抜くための空気抜き孔が詰まった場合等に
生じる。ショートショットが生じると、樹脂製品には欠
けた部分が発生し、不良品となる。かかる不良品は、限
り無く良品に近い極めて僅かだけ欠けたものから、大き
な欠落があるものまで種々様々である。
【0003】ところで、ショートショットを無くし、樹
脂製品の不良を皆無にすることは、現在の射出成形機の
構造や技術では困難である。たとえ射出成形機が優れた
ものであっても、数千回〜数万回の成形動作に1回程度
の割合で、ショートショットを生じている。
【0004】このような実情から、成形された樹脂製品
が良品か不良品かの検査が行われている。従来の検査方
法としては、射出成形機から排出される樹脂製品を受け
皿で受け取った後、その受け皿を電子天秤に移動させ、
その電子天秤による測定結果に基づいて樹脂製品が良品
か不良品かを判定している。この検査方法であれば、多
数の検査員による人的な目視検査の手間を少なくするこ
とができる。つまり、樹脂製品が不良品であると判定さ
れた場合には、その製品だけを検査員が目視検査で確認
すればよい。不良品であると判定される成形品の数は極
めて少ないから、検査員による目視検査の対象物が少な
く、少ない労力で検査が可能である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の重量
検査装置においては、射出成形機から落下する樹脂製品
が、ホッパの壁面や、受け皿の上面等に対して勢いよく
当たる。そのため、そのときの衝撃により、樹脂製品の
一部が欠損することがある。特に、樹脂製品がワイヤー
ハーネス用のコネクタハウジングのように、小型でかつ
複雑な形状をしたものである場合、樹脂製品が容易に欠
損しやすく、不良品の原因になりやすかった。
【0006】本発明は上記の課題に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、受け皿に供給される樹脂製品が破
損するのを防止することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に記載の発明では、射出成形により成形
された樹脂製品を載せる受け部材を設け、樹脂製品を重
量測定器から離れた位置で受け取る受取位置と、重量測
定器上で樹脂製品の重量を測定する測定位置との間で前
記受け部材を移動可能とした重量検査装置において、前
記樹脂製品が落下する時に当たる所定の面に、同樹脂製
品の衝撃を緩和する弾性部材を設けたことを要旨とす
る。
【0008】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の重量検査装置において、前記弾性部材は、ゴム又は
合成樹脂の発泡体を含んで構成されていることを要旨と
する。
【0009】請求項3に記載の発明では、請求項1又は
2に記載の重量検査装置において、前記弾性部材は、前
記受取位置よりも上方位置に配置され、先端部が基端部
よりも下側に位置するように傾斜していることを要旨と
する。
【0010】以下、本発明の「作用」について説明す
る。請求項1に記載の発明によると、弾性部材によって
樹脂製品が落下する時の衝撃が緩和される。そのため、
小型で複雑な形状を有する樹脂製品であっても、樹脂製
品が破損することはない。
【0011】請求項2に記載の発明によると、弾性部材
はゴム又は合成樹脂の発泡体であるため、弾性部材の軽
量化を図ることができる。従って、弾性部材の厚みを増
しても、弾性部材全体の重量が極端に重くなることがな
い。又、例えば弾性部材を受け部材に設ければ、受け部
材が移動する際にかかる負荷を軽減することが可能とな
る。
【0012】請求項3に記載の発明によると、弾性部材
は、受け部材の受取位置よりも上方位置に配置され、先
端部が基端部よりも下側に位置するように傾斜してい
る。そのため、弾性部材上にある樹脂製品を、外部から
力を加えることなく下側に移行させることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、ワイヤハーネス用コネクタ
ハウジングの重量を検査する重量検査装置を射出成形シ
ステムに具体化した一実施形態を図面に基づいて詳細に
説明する。
【0014】図1に示すように、射出成形機1は加熱シ
リンダ2を備えており、その加熱シリンダ2内にはオイ
ルモータ3によって回転するスクリュー4が設けられて
いる。そして、加熱シリンダ2の基端上部に設けられた
ホッパ5に供給される樹脂材料は、スクリュー4によっ
て溶融されながら金型11内に送られる。
【0015】金型11の下方には、搬送手段としてのベ
ルトコンベア12が設けられ、このベルトコンベア12
によって金型11から排出される合成樹脂製品としての
コネクタハウジング14が重量検査装置15に搬送され
る。そして、重量検査装置15によってコネクタハウジ
ング14の重量が測定され、コネクタハウジング14が
良品か、又は不良品の可能性があるか否かが判定され
る。そして良品は良品回収箱16へ送られ、不良品の可
能性があるコネクタハウジング14は不良品回収箱17
へ送られる。
【0016】図3に示すように、前記ベルトコンベア1
2は、間隔をおいて平行に配置された両側に支持フレー
ム18,19を備えている。各支持フレーム18,19
の上流側端部及び下流側端部に架設された図示しない回
転ローラ間には、一定の方向に周回する搬送ベルト20
が掛装されている。
【0017】各支持フレーム18,19の下流端部に
は、規制板21,22がそれぞれ固定されている。この
規制板21,22の下流側端部は、搬送ベルト20の内
側に曲げ形成されている。そして、搬送ベルト20の上
流端部から搬送されてきた145は、規制板21,22
によって搬送ベルト20の中央部付近に寄せ集められる
ようになっている。
【0018】次に、重量検査装置15について説明す
る。図2,図3に示すように、重量検査装置15の基台
23の上面には、内側が確認できるように、透明又は半
透明の合成樹脂からなる風防カバー25が設けられてい
る。風防カバー25は、不透明な部材で構成されていて
も構わない。この風防カバー25の上部には、透明な合
成樹脂製のフード26が設けられている。このフード2
6によって前記ベルトコンベア12の下流側端部が覆わ
れている。
【0019】風防カバー25の上部においてフード26
の内側に位置する箇所には、四角状の投入筒27が貫設
されている。この投入筒27は、前記ベルトコンベア1
2の下流端部の真下に位置している。そして、ベルトコ
ンベア12にて搬送されるコネクタハウジング14が、
投入筒27の上部に外方に拡がり形成された供給口27
aから投入される。供給口27aが拡がっているのは、
投入筒27からコネクタハウジング14が落ちこぼれな
いようにするためである。
【0020】図4,図5に示すように、この供給口27
aを除く部分には、傾斜部材としての傾斜板30,31
が複数(本実施形態では2つ)設けられている。各傾斜
板30,31は、上下に位置ずれし、かつ左側と右側に
分かれて互い違いに取り付けられ、いずれも下側に向け
て傾斜している。別のいい方をすると、各傾斜板30,
31の先端部は基端部よりも下側に位置している。各傾
斜板30,31の先端部は、それらを上下方向から投影
してみた場合に、重なり合う部分が存在している。その
ため、投入筒27に供給されたコネクタハウジング14
は、傾斜板30,31のうちいずれか1つにかならず当
たるようになっている。
【0021】上部傾斜板30と下部傾斜板31との間に
は、隙間Sが形成されており、この隙間Sを介してコネ
クタハウジング14が投入筒27の下部に形成された排
出口27bから排出される。なお、本実施形態におい
て、傾斜板30,31の傾斜角度θ1,θ2は、風防カ
バー25の側面(鉛直方向)に対して30゜〜45゜の
範囲に設定されている。この値以外にも、傾斜角度θ
1,θ2を25゜〜60゜の範囲内で任意の値に変更し
てもよい。
【0022】各傾斜板30,31の上面には、弾性部材
としての弾性マット32がそれぞれ配設されている。こ
の弾性マット32は、ゴム又は合成樹脂からなる発泡体
としての発泡基材33と、表面布地34とを接着剤で貼
着して構成されている。本実施形態において、発泡基材
33の厚みは、4〜7mmに設定されている。この値以
外にも、発泡基材33の厚みを2mm〜10mmの範囲
内で任意の値に変更してもよい。これに対して、表面布
地34の厚みは、1〜2mmに設定されている。この値
以外にも、表面布地34の厚みを1mm〜3mmの範囲
内で任意の値に変更してもよい。
【0023】この発泡基材33は、伸縮性に優れ軽量な
ものである。表面布地34は、摩擦係数が非常に低い合
成繊維からなる。そのため、小型で複雑な形状を有する
コネクタハウジング14が、小型で複雑な形状をしてい
ても、表面布地34に引っ掛かることがない。ちなみ
に、本実施形態では弾性マット32にウェットスーツ地
を使用している。
【0024】図2に示すように、風防カバー25の内部
において基台23上に位置する箇所には、重量測定器と
しての電子天秤36が設けられている。別の言い方をす
ると、電子天秤36の周囲は、風防カバー25によって
全体が覆われている。風防カバー25があることによ
り、電子天秤36が横風の影響を受けることがない。電
子天秤36は、測定物(コネクタハウジング14)が載
せられる測定台37を備えた、いわゆる電磁平衡式電子
天秤である。本実施形態の電子天秤36は、秤量410
g、最小表示0.001gの高精度のものが使用され
る。
【0025】電子天秤36の上方かつ投入筒27の下方
には、受け部材としての受け皿40が設けられている。
この受け皿40は、図示しないエアシリンダを駆動源と
する2つの昇降アーム41,42にて支持されている。
昇降アーム41,42は、それぞれ独立して昇降するこ
とが可能となっている。
【0026】そして、図11に示すように、受け皿40
に測定すべきコネクタハウジング14が載せられる場合
は、両昇降アーム41,42が上昇することにより、受
け皿40は電子天秤36から離れた受取位置P1に配置
される。又、図12に示すように、コネクタハウジング
14が測定される場合は、両昇降アーム41,42が静
かに下降されることにより、受け皿40は測定台37に
接した測定位置P2に配置される。このように、受け皿
40の受取位置P1と測定位置P2とを別々にしたの
は、電子天秤36は高精度であるがゆえに、測定台37
上に重量検査するコネクタハウジング14を直接落下さ
せると、衝撃が生じて故障の原因になるからである。更
に、図13に示すように、コネクタハウジング14を受
け皿40から排出する場合には、昇降アーム41,42
のうち一方を上昇させ、他方を下降させることにより、
受け皿40を左右いずれかの方向に傾かせることが可能
である。
【0027】図8に示すように、受け皿40の前後両側
壁40a,40bは、ベルトコンベア12から落下する
コネクタハウジング14を確実に受けるために、上側に
折曲形成されている。具体的にいうと、受け皿40の前
後両側壁40a,40bは、底面に対して直角に曲げら
れている。
【0028】図8〜図10に示すように、受け皿40の
底部40cの左右両端部は、斜め上方に折曲形成されて
いる。受け皿40の底部40c全体には、受け皿40の
内側に隆起した突部44が多数形成されている。この突
部44の存在により、受け皿40の底部40cの上面全
体は、凹凸形状となっている。そのため、受け皿40に
コネクタハウジング14が入ったときに、そのコネクタ
ハウジング14と底部40cとの接触面積が少なくな
る。
【0029】前記各突部44は、全て同じ大きさで、断
面半楕円状(細長ドーム状)に形成され、受け皿40か
らコネクタハウジング14が排出される方向(図2の左
右方向)に沿って細長くなっている。これは、コネクタ
ハウジング14を受け皿40からスムーズに排出させる
ためである。又、前後方向(図10に示すA方向)、左
右方向(図10に示すB方向)及び斜め方向(図10に
示すC方向)からみて各突部44は、いずれの方向から
も一定の間隔をおいて規則的に配列されている。そし
て、前後方向A又は左右方向Bに配列されている各突部
44をみた場合、各突部44はそれぞれ1つおきに位置
ずれした関係で配置されている。すなわち、前後左右両
方向A,Bにおいて突部44はそれぞれ千鳥状に配置さ
れている。
【0030】図6,図7に示すように、受け皿40は、
その底部40cの外面に固定された複数の補強部材4
6,47を介して前記昇降アーム41,42に支持され
ている。つまり、補強部材46,47が存在することに
より、受け皿40は昇降アーム41,42に直接接触さ
れていない。補強部材46,47は、硬脆材料、本実施
形態ではセラミックスからなる。そのため、補強部材4
6,47と昇降アーム41,42との接合部において、
摩耗することが極めて少なくなる。なお、本実施形態で
は、各昇降アーム41,42につき、2つの補強部材4
6,47がそれぞれ設けられている。
【0031】図2に示すように、前記受け皿40の左右
両側付近において、風防カバー25の左右両側壁に位置
する箇所には、斜め下方に延びる凹状の排出通路50,
51が設けられている。各排出通路50,51は、風防
カバー25の内部から外部に突出されている。そして、
受け皿40から滑り落ちるコネクタハウジング14は、
排出通路50,51を介して前記良品回収箱16又は不
良品回収箱17へ案内されるようになっている。
【0032】各排出通路50,51の途中には、風防カ
バー25の左右両側壁に沿って上下動可能なシャッタ5
2,53が設けられている。このシャッタ52,53は
図示しないエアシリンダを駆動源としている。そして、
シャッタ52,53が下降することにより各排出通路5
0,51が閉止され、反対にシャッタ52,53が上昇
することにより排出通路50,51が開放される。よっ
て、排出通路50,51は必要な時にだけに開放させる
ことができるから、風防カバー25内に横風が入るのを
極力抑えることができる。
【0033】次に、上記のように構成された重量検査装
置15を含む射出成形システムの作用について説明す
る。射出成形機1に設けた金型11が開かれると、一度
(本実施形態では4〜8個)に複数のコネクタハウジン
グ14がベルトコンベア12の上流端に落下する。そし
て、ベルトコンベア12の下流端において、複数のコネ
クタハウジング14は、規制板21,22によって中央
部付近に寄せ集められ、重量検査装置15に搬送され
る。すなわち、ベルトコンベア12から落下される複数
のコネクタハウジング14は、フード26を介して投入
筒27に投入される。
【0034】すると、各コネクタハウジング14は、ま
ず上部傾斜板30に設けられた弾性マット32に落下
し、コネクタハウジング14は上部傾斜板30の下方へ
滑り落ちる。その後、コネクタハウジング14は、下部
傾斜板31に設けられた弾性マット32に当たりながら
下部傾斜板31を滑り落ち、隙間Sを通過して投入筒2
7の排出口27bから排出される。
【0035】或いは、上部傾斜板30に落下することな
く、最初に下部傾斜板31に落下したコネクタハウジン
グ14は、隙間Sを通過して投入筒27の排出口27b
から排出される。いずれにしても、コネクタハウジング
14は、排出口27bから排出される前までに両傾斜板
30,31のうちいずれかの弾性マット32に必ず当た
って投入筒27から排出される。
【0036】つまり、コネクタハウジング14が2つの
傾斜板30,31に当たることよってその落下速度は急
激に低下する。そのため、投入筒27の供給口27aに
コネクタハウジング14が勢いよく投入されても、排出
口27b付近においてはコネクタハウジング14は緩や
かな落下速度で排出される。しかも、コネクタハウジン
グ14が傾斜板30,31に設けた弾性マット32上に
当たることにより、コネクタハウジング14に対する衝
撃が緩和される。
【0037】投入筒27の排出口27bから排出された
コネクタハウジング14は、既に受取位置P1で待機し
ている受け皿40上に落下する。すると、両昇降アーム
41,42が同時に下降し、受け皿40は測定位置P2
に静かに移動する。この測定位置P2において、コネク
タハウジング14が載せられたまま受け皿40は、電子
天秤36の測定台37に載せられる。なお、受け皿40
の底部40cの外面四隅には、図示しない脚が突設され
ており、この4つの脚が測定台37に接する。このと
き、受け皿40の下面と測定台37の表面との間に隙間
が生じ、昇降アーム41,42は、この隙間に位置し、
受け皿40から離れるように位置する。
【0038】コネクタハウジング14が載った受け皿4
0が測定台37に載せられると、コネクタハウジング1
4を含む受け皿40の重量が測定される。そして、その
測定値から受け皿40の重量が差し引かれたコネクタハ
ウジング14のみの重量が測定結果として図示しない表
示器に表示される。
【0039】コネクタハウジング14の重量を測定した
結果、測定値が所定の基準値に対して一定の範囲内にあ
るときは、コネクタハウジング14は良品と判定され
る。この判定方法を簡単に説明すると、重量検査装置1
5に備えられた図示しない制御部は、測定台37から出
力される計測信号に基づいてコネクタハウジング14の
重量を演算し、それを予めメモリに記憶しておいた基準
重量と比較する。そして、比較した結果、基準値に対し
て算出したコネクタハウジング14の計測値が所定の許
容差内に収まっていれば、複数のコネクタハウジング1
4はすべて合格品であると判定する。一方、許容差内に
収まっていなければ、複数のコネクタハウジング14の
うち少なくとも1個が不良品であると判定する。
【0040】制御部によってコネクタハウジング14が
良品である判定された場合には、図13に示すように、
左側のシャッタ52のみが開いた後、右側の昇降アーム
42のみが上昇する。これにより、受け皿40は斜めに
傾く。よって、複数のコネクタハウジング14は、受け
皿40の底部40c上を左側へ滑り、左側の排出通路5
0を介して良品回収箱16へと落下する。その後、一定
時間が経過すると、左側の昇降アーム41が上昇し、受
け皿40は受取位置P1に戻る。
【0041】これに対して、コネクタハウジング14が
不良品であると判定された場合には、右側のシャッタ5
3のみが開いた後、左側の昇降アーム41のみが上昇
し、受け皿40が上述した場合と逆方向に傾く。この結
果、複数のコネクタハウジング14は、受け皿40の底
部40c上を右側へ滑り、右側の排出通路51を介して
不良品回収箱17へと落下する。その後、一定時間が経
過すると、右側の昇降アーム42が上昇し、受け皿40
は受取位置P1に戻る。
【0042】従って、本実施形態によれば以下に示す効
果を得ることができる。 (1) 本実施形態の重量検査装置15では、傾斜板3
0,31の上面(所定の面)に、コネクタハウジング1
4の落下による衝撃を緩和する弾性マット32が設けら
れている。そのため、コネクタハウジング14が投入筒
27内に落下した際の衝撃を緩和することができる。従
って、小型で複雑な形状を有するコネクタハウジング1
4であっても、コネクタハウジング14が破損するのを
防止することができる。
【0043】(2) 本実施形態の重量検査装置15で
は、弾性マット32が発泡基材33を有しているため、
弾性マット32全体の重量を軽量化することができる。
従って、弾性マット32の弾性効果をいっそう高くする
ために、弾性マット32を厚くしても、弾性マット32
全体の重量が極端に重くなることがない。この結果、片
持ち支持されている傾斜板30,31の基端部に大きな
負荷がかかることがないので、傾斜板30,31の補強
を行わずに済み、製造コストの上昇を抑えることができ
る。
【0044】(3) 本実施形態の重量検査装置15で
は、弾性マット32がコネクタハウジング14が投入さ
れる投入筒27の内部に設けられている。そのため、投
入筒27の内部において弾性マット32に当たったコネ
クタハウジング14が、四方に飛散するのを防止するこ
とができる。従って、受け皿40にコネクタハウジング
14を確実に載せることができる。
【0045】(4) 本実施形態の重量検査装置15で
は、弾性マット32がシート状に形成され、その表面に
摩擦係数が低い滑らかな表面布地34が設けられてい
る。そのため、弾性マット32に当たったコネクタハウ
ジング14が各傾斜板30,31に沿って下側に移行す
る際に、コネクタハウジング14を引っ掛かることなく
スムーズに下側に移行させることができる。
【0046】(5) 本実施形態の重量検査装置15で
は、弾性マット32として汎用性の高いウェットスーツ
地が用いられているため、製造コストの上昇を抑制する
ことができるとともに、任意の形状に加工するのを容易
に行うことができる。
【0047】(6) 本実施形態の射出成形システムで
は、射出成形機1から落下する樹脂製品を受けて搬送す
るベルトコンベア12と、ベルトコンベア12によって
搬送される樹脂製品の重量を検査する重量検査装置15
とを備えている。そして、重量検査装置15に設けられ
た弾性マット32によって、コネクタハウジング14が
落下するときに生じる衝撃を緩和できるようになってい
る。従って、コネクタハウジング14の破損率を少なく
することができるので、成形不良の少ないコネクタハウ
ジング14を製造できるとともに、成形不良の発生の検
出精度も向上できる。
【0048】なお、本発明の実施形態は以下のように変
更してもよい。 ・前記実施形態では、投入筒27の内部において各傾斜
板30,31の上面に位置する箇所に、それぞれ弾性マ
ット32を設けた。それ以外にも、たとえば受け皿40
の前後側壁40a,40bや底部40cに弾性マット3
2を設けてもよい。この場合には、上述したように弾性
マット32は、発泡基材33を有していることから軽量
であるため、受け皿40が移動する際にかかる負荷を軽
減することができる。又、投入筒27の内壁面に弾性マ
ット32を設けてもよい。更に、投入筒27の内壁面、
傾斜板30,31の上面及び受け皿40の前後側壁40
a,40b、底部40c全てに弾性マット32を設けて
もよい。
【0049】・弾性マット32の一部である表面布地3
4を、静電気防止効果の高い繊維から構成してもよい。
この構成にすれば、コネクタハウジング14が傾斜板3
0,31に沿って滑り落ちる時に、コネクタハウジング
14に帯電する静電気がほとんどなくなる。
【0050】・前記実施形態では、射出成形システムの
重量検査装置15に弾性マット32を設けた。この重量
検査装置15以外の箇所、例えばベルトコンベア12の
搬送ベルト20に弾性マット32を設けてもよい。
【0051】次に、特許請求の範囲に記載された技術的
思想のほかに、前述した実施形態によって把握される技
術的思想を以下に列挙する。 (1)請求項1〜3のいずれかにおいて、前記弾性部材
は、受け部材の上方に設けられるとともに、樹脂製品が
投入される投入筒の内部に配置されていることを特徴と
する請求項1又は2に記載の重量検査装置。
【0052】(2)請求項1〜3、前記(1)のいずれ
かにおいて、前記弾性部材は前記重量測定器よりも上方
位置に配置されていることを特徴とする重量検査装置。 (3)請求項1〜3、前記(1)、(2)のいずれかに
おいて、前記弾性部材は、マット状に形成され、表面に
摩擦係数が低い滑らかな布地を有することを特徴とする
重量検査装置。
【0053】(4)請求項1〜3、前記(1)〜(3)
のいずれかにおいて、先端部が基端部よりも下側に位置
しかつ斜め下方に延びる傾斜部材上に配設されているこ
とを特徴とする重量検査装置。
【0054】(5)請求項1〜3、前記(1)〜(4)
のいずれかにおいて、前記弾性部材は上下方向に所定の
間隔をおいて複数個互い違いに配置されていることを特
徴とする重量検査装置。
【0055】(6)樹脂製品を成形する金型を含む射出
成形機と、その射出成形機から落下する樹脂製品を受け
て搬送する搬送手段と、搬送手段によって搬送される樹
脂製品の重量を検査する重量検査装置とを備えた射出成
形システムにおいて、前記搬送手段及び重量検査装置の
うち少なくともいずれか1つに、同樹脂製品の衝撃を緩
和する弾性部材を設けたことを特徴とする射出成形シス
テム。
【0056】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
受け皿に供給される樹脂製品が破損するのを防止するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態の重量検査装置を含む射出成形シス
テムの概略図。
【図2】重量検査装置の断面図。
【図3】重量検査装置の上部を示す斜視図。
【図4】重量検査装置における投入筒の断面図。
【図5】投入筒の平面図。
【図6】受け皿及び昇降アームの正面図。
【図7】受け皿及び昇降アームの側面図。
【図8】受け皿の斜視図。
【図9】受け皿の底部に形成された突部の断面図。
【図10】受け皿の底部に形成された突部の平面図。
【図11】受け皿が受取位置にある場合の概略図。
【図12】受け皿が測定位置にある場合の概略図。
【図13】受け皿が傾いた状態にある場合の概略図。
【符号の説明】
14…コネクタハウジング(樹脂製品)、30,31…
傾斜板(傾斜部材)、32…弾性マット(弾性部材)、
33…発泡基材(発泡体)、34…表面布地、36…電
子天秤(重量測定器)、40…受け皿(受け部材)、P
1…受取位置、P2…測定位置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 臼井 正規 静岡県御殿場市中清水127番地 住電装プ ラテック 株式会社内 Fターム(参考) 4F206 AP14 JA07 JL02 JP11 JQ07 JQ90 JW50

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 射出成形により成形された樹脂製品を載
    せる受け部材を設け、樹脂製品を重量測定器から離れた
    位置で受け取る受取位置と、重量測定器上で樹脂製品の
    重量を測定する測定位置との間で前記受け部材を移動可
    能とし、測定位置で受け部材に載せられた樹脂製品の重
    量を検査する重量検査装置において、 前記樹脂製品が落下する時に当たる所定の面に、同樹脂
    製品の衝撃を緩和する弾性部材を設けたことを特徴とす
    る重量検査装置。
  2. 【請求項2】 前記弾性部材は、ゴム又は合成樹脂の発
    泡体を含んで構成されていることを特徴とする請求項1
    に記載の重量検査装置。
  3. 【請求項3】 前記弾性部材は、前記受取位置よりも上
    方位置に配置され、先端部が基端部よりも下側に位置す
    るように傾斜していることを特徴とする請求項1又は2
    に記載の重量検査装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102625192B1 (ko) * 2022-09-29 2024-02-16 한승철 사출물 취출 장치

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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