JP3615080B2 - 脱水兼用洗濯機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、モータから回転槽及び撹拌体への回転伝達機構部分を改良した脱水兼用洗濯機に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
従来より、脱水兼用洗濯機においては、洗い槽兼脱水槽である回転槽の内底部に撹拌体を備え、洗い運転時には、モータの回転を撹拌体にのみ伝達して撹拌体を回転駆動し、脱水運転時には、前記モータの回転を撹拌体及び回転槽の双方に伝達してそれらを一体的に高速回転させるようになっている。このような回転伝達機構として、例えば実公平6−42630号公報や特開平10−52595号公報に示される構造が考えられている。
【0003】
このうち前者のものは、撹拌体を減速ギア機構を介して回転させる洗濯駆動軸を、回転槽を回転させるための中空状の脱水駆動軸内を貫通するように通し、洗濯駆動軸の下端部を、モータの回転力が伝達されるプーリのボスに連結すると共に、脱水駆動軸の下端外周及びボスの上端外周に夫々案内溝を設け、内周部がそれら案内溝に沿ってスライドする円筒状のキャップ(クラッチ)を、レバーにより上下動させるように設けて構成されている。これにて、キャップが上部位置にあるときには、プーリの回転が洗濯駆動軸のみに伝達され、レバーによりキャップを下降させることにより、キャップが脱水駆動軸とボス部とを連結し、プーリの回転が脱水駆動軸にも伝達されるようになっている。
【0004】
ところが、この構成では、洗い運転時において回転槽が回転フリーな状態となっているので、撹拌体により生成される回転水流や、その回転水流に伴い洗濯物が回転槽の内面を摺動することにより、回転槽のいわゆる共回りが生じ、洗濯物の撹拌効率が低下する不具合がある。
【0005】
そこで、後者のものでは、上下動により脱水軸と洗濯軸との連結及び切離しを行なう連結ギヤ(クラッチ)を、回動ギヤ、昇降ギヤ、昇降リング、昇降案内板等の多数の部材によって上下動させる構成とされていると共に、連結ギヤが上昇すれば、連結ギヤの外歯が固定板の内歯に噛合って脱水軸の回転を禁止するようになっている。
【0006】
しかしながら、この構造では、連結ギヤを上下動させるための構造が複雑であり、部品数が多くなる不具合があった。また、上記した2つの構造ともに、もしレバーあるいはクラッチが破損してクラッチの切替が正規に行なわれなくなった場合でも、運転が行なわれてしまうので、洗いを行なう筈が脱水運転になってしまったり、逆に脱水を行なう筈が撹拌体のみが回転されてしまうことが起こる可能性がある。
【0007】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、モータから回転槽及び撹拌体への回転伝達のための構造の簡単化を図ることができると共に、それらの切替の動作の信頼性を向上させることができる脱水兼用洗濯機を提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1の脱水兼用洗濯機は、水槽内に回転自在に設けられた回転槽と、この回転槽内の底部に設けられた撹拌体と、水槽の外底部に設けられたモータと、上端が回転槽に連結され下端側が水槽の外底部まで延びる中空状の槽軸と、この槽軸の中空部内を上下に貫通するように設けられ、上端が撹拌体に連結され下端がモータのロータにボス部を介して連結された撹拌軸と、槽軸の下端側外周部に上下方向に延びて設けられた摺動案内部と、内周部全周に摺動案内部に沿って摺動する係合部を有する円筒状をなし、槽軸の下端部外周に上下動自在に嵌挿され、下降位置にて槽軸とボス部とを連結し、上昇位置にてボス部から切離されるクラッチと、このクラッチを上下動させる昇降手段と、水槽に設けられクラッチの上昇位置にて該クラッチに対して円周方向に所定のピッチで噛合って回転不能とさせる共回り防止部と、クラッチの動作位置を検出するクラッチ位置検出手段とを具備し、クラッチ位置検出手段は、共回り防止部側に設けられた磁気センサと、クラッチにその上昇位置にてその磁気センサに対向するように設けられ円周方向に交互に異極に着磁されたリング状の永久磁石とから構成されると共に、クラッチと共回り防止部との噛合いピッチは、永久磁石の極対数の2倍又は2/n倍(但しnは極対数以下の整数)とされ、クラッチの上昇位置においては、常に永久磁石の磁気中立線が、磁気センサの検出部の中心に対応位置するような噛合い構造となっているところに特徴を有するものである。
【0009】
これによれば、槽軸の下端部外周に嵌挿された円筒状のクラッチは、その内周部の係合部が該槽軸の摺動案内部に案内されることにより上下動自在とされ、昇降手段により、クラッチが下降位置に下降されると、クラッチが槽軸とロータのボス部とを連結するので、モータの回転により、撹拌軸と槽軸との双方が一体的に回転駆動され、撹拌体及び回転槽の双方が一体的に回転駆動される。
【0010】
一方、昇降手段により、クラッチが上昇位置に上昇されると、クラッチがボス部から切離され、モータの回転が撹拌軸にのみ伝達され撹拌体のみが回転駆動される。また、このとき、クラッチは円周方向に所定のピッチで共回り防止部に噛合って水槽に固定されるので、槽軸ひいては回転槽の共回りが確実に防止される。このように、円筒状のクラッチを上下動させることにより、簡単な構成でモータから回転槽及び撹拌体への回転伝達を切替えることができる。
【0011】
そして、磁気センサとリング状の永久磁石とからなるクラッチ位置検出手段を設けたので、クラッチの上昇位置及び下降位置の切替えを直接的に且つ確実に検出することができ、例えばクラッチが正規の状態に切替わらないときにはモータを停止する等の対処を容易に行なうことができ、動作の信頼性を高めることができる。このとき、クラッチと共回り防止部との噛合いピッチが、永久磁石の極対数の2倍又は2/n倍とされていて、クラッチの上昇位置においては、常に永久磁石の磁気中立線が、磁気センサの検出部の中心に対応位置するような噛合い構造となっているので、クラッチが共回り防止部に対していずれの位置で噛合っているときでも、永久磁石からの漏れ磁束が最大となる位置にて磁気センサによる検出が行なわれるようになり、ひいては、磁気センサとして特に高感度のものを採用する必要がなく安価に済ませることが可能となる。
【0013】
この場合、磁気センサの検出部を、永久磁石の一の磁極の周方向中心と、その磁極と隣合う磁極の周方向中心との間の角度範囲内に位置させることが好ましく(請求項2の発明)、これにより、磁気センサに複数の経路の磁束が作用することが抑えられるので、単一の磁束を効率的に検出することができ、やはり磁気センサとして特に高感度のものを採用する必要がなく、より安価に済ませることが可能となる。
【0014】
上記した永久磁石を、成形性に優れたプラスチックマグネットから構成することにより(請求項3の発明)、所望のリング形状の永久磁石を容易且つ安価に得ることができるようになる。
また、クラッチに、永久磁石を取付けるための位置決め構造を設けるようにすれば(請求項4の発明)、クラッチに対する永久磁石の取付けを容易に行なうことができるようになる。
【0015】
上記永久磁石に対する着磁をその外周部について行なうようにすることもできる(請求項5の発明)。これにより、クラッチの内周部が槽軸に吸着されることを抑えることができ、昇降動作が阻害されるといった不具合を未然に防止することができる。
【0016】
さらには、永久磁石を、該永久磁石に形成された取付孔によってクラッチに取付けるように構成すると共に、前記取付孔を、磁極の周方向の中心で且つ径方向の中心よりも内周寄り部位に設ける構成とすることもできる(請求項6の発明)。これにより、永久磁石のクラッチへの取付が容易となると共に、取付孔に起因する内部磁束分布の減少を抑えることができる。
【0017】
そして、水槽の外底部に、下面部にモータが取付けられる中空ハウジングが設けられるものにあっては、磁気センサの配線をその中空ハウジングの内部を通して導出する構成としても良い(請求項7の発明)。これによれば、磁気センサの配線をモータ内を通さずに済み、配線が回転部に触れたり、モータの電磁ノイズにより誤動作するといったことを防止することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施例について、図面を参照しながら説明する。
まず、図15は、本実施例に係る脱水兼用洗濯機(全自動洗濯機)の本体1の概略構成を示している。ここで、ほぼ矩形箱状をなす外箱2内には、脱水時等に水を受ける水槽3が弾性吊持機構4を介して設けられている。そして、前記水槽3内には、内部に洗濯物が収容される洗い槽兼脱水槽としての回転槽5が回転可能に設けられており、またその回転槽5内の底部には、水流生成用の撹拌体(パルセータ)6が設けられている。
【0019】
詳しくは後述するように、前記水槽3の外底部には、インバータ駆動方式のアウタロータ形のモータ7及び、そのモータ7の回転駆動力を前記回転槽5及び撹拌体6へ伝達する回転伝達機構8が設けられている。これらモータ7及び回転伝達機構8により、洗いやためすすぎの行程においては、前記撹拌体6が正逆回転されて回転槽5内に撹拌水流が生成され、脱水や脱水すすぎの行程においては、前記回転槽5が撹拌体6と一体的に高速回転されるようになっている。
【0020】
また、前記水槽3の底部には、前記回転槽5からの排水を行うための排水路9が設けられ、この排水路9に、排水弁10を介して排水ホース11が接続されている。前記排水弁10は、ギアドモータ12(図14参照)により開閉されるようになっている。さらに、水槽3の底部には、該水槽3からの排水を行うための排水口13が設けられ、詳しく図示はしないが、この排水口13が前記排水ホース11に接続されている。尚、前記排水路9には、エアトラップ14が設けられ、このエアトラップ14内の圧力が図示しないエアチューブを介して水位センサに導かれるようになっている。
【0021】
一方、前記回転槽5の上端部にはバランスリング15が装着されていると共に、脱水時の該回転槽5からの排水を、そのバランスリング15との間を通して行うための脱水孔16が設けられている。また、前記水槽3の上端部には、一部のみ示すように、ほぼリング状をなす桶カバー17が設けられており、その開口部が前記回転槽5の上面開口部に連通している。
【0022】
そして、前記外箱2の上端部には、プラスチック製のトップカバー18が設けられている。詳しく図示はしないが、このトップカバー18は、中央にほぼ円形の洗濯物出入口を有する矩形枠状をなすと共に、薄形の中空箱状をなしている。このトップカバー18の上面部には、前記洗濯物出入口を開閉するための二つ折りタイプの蓋18aが設けられている。
【0023】
図示及び詳しい説明は省略するが、前記トップカバー18の後辺部には、回転槽5内に給水を行うための給水機構や、洗剤・助剤供給装置が設けられている。また、前記トップカバー18の前辺部には、上面に位置して操作パネルが設けられていると共に、その内側に位置してマイコンを主体としてなる制御装置が設けられている。この制御装置は、前記モータ7や給水機構等の各機構を制御して、洗い、すすぎ(脱水すすぎ及びためすすぎ)、脱水等の行程からなる洗濯運転を自動で実行させるようになっている。尚、このとき、前記モータ7は可変速で駆動され、且つ正逆転可能とされている。
【0024】
さて、前記モータ7及び回転伝達機構8について、図1ないし図14を参照して述べる。図3は、これらモータ7及び回転伝達機構8部分の構成を示しており、ここで、前記水槽3の外底部には、中空ハウジング19が取付けられている。この中空ハウジング19は、上フレーム20と下フレーム21とを外周側部分にて結合して構成されており、上フレーム20の中央部には、上向きに凸となる円筒部20aが形成されていると共に、下フレーム21の中央部には下向きに凸となる円筒部21aが形成されている。
【0025】
前記円筒部20a及び円筒部21a内には、夫々ボールベアリングからなる軸受22及び23が嵌合固着され、これら軸受22,23に支持されて中空状(円管状)の槽軸24が設けられている。この槽軸24の軸受22から突出する上端部外周には、支持筒25が嵌合固着され、この支持筒25の上端のフランジ部25aに前記回転槽5が固定されている。これにて、槽軸24の回転により回転槽5が一体回転するようになっている。尚、円筒部20aの内周面と支持筒25の外周面との間には、シール部材26が設けられている。
【0026】
そして、前記槽軸24の中空部内には、撹拌軸27が上下に貫通するように挿通されている。この撹拌軸27は、槽軸24の内周部上下部に設けられたメタル軸受28,28並びに前記支持筒25の上端部内周部に設けられた軸受29によって槽軸24に対して回転自在に支持されており、その上端部が前記撹拌体6に連結されている。これにて、撹拌軸27の回転により撹拌体6が一体回転するようになっている。また、この撹拌軸27の下端部が前記モータ7に連結されている。
【0027】
前記モータ7は、図6にも示すように、リング状をなすステータ30と、薄形円筒容器状をなすロータ31とから構成される。前記ステータ30は、ステータコア32の外周の各ティース部に巻線33を巻装して構成され、前記下フレーム21の下面に対して下方からねじ止めされることにより取付けられている。一方、前記ロータ31は、前記ステータ30の外周に僅かな隙間を存して配置されるロータマグネット34及びその外周に位置されるロータヨーク35をインサート成形により一体的に有して構成されている。
【0028】
このロータ31の中心部には、円筒状のボス部36が固着され、前記撹拌軸27の下端部がこのボス部36に対してセレーション結合状態に挿入され、例えばナット締めにより取付けられている。従って、前記ロータ31の回転は常に撹拌軸27にダイレクトに伝達されるようになっている。尚、図1及び図2にも示すように、このボス部36は、その上端が、前記槽軸24の下端よりも僅かに下方に位置され、また、その外径寸法が、該槽軸24の外径寸法よりも大きく構成されている。
【0029】
さて、前記槽軸24の下端外周部には、該槽軸24と前記ボス部36との連結及び切離しを行なうためのクラッチ37が設けられ、これと共に、前記下フレーム21の下面部には、このクラッチ37を上下動させる昇降手段たる昇降機構38及び共回り防止装置39が設けられる。
【0030】
前記クラッチ37は、合成樹脂この場合ガラスフィラー入りのポリアセタール樹脂からなり、図1及び図2,図5にも示すように、全体としてほぼ円筒状をなすと共に、その内周部が、上半部で径小、下半部にて径大とされた段付き形状とされると共に、その上端部外周部には、円形鍔状のフランジ部37aが一体に形成されている。そして、このクラッチ37の上半部の内周面全周には、上下方向に延びる係合部たる上部内セレーション部40が形成され、下半部の内周面全周には、上下方向に延びる下部内セレーション部41が形成されている。
【0031】
これに対し、図1,図2,図6に示すように、前記槽軸24の下端部(前記軸受23から下方に突出した部位)の外周部には、前記上部内セレーション部40に対応して上下方向に延びる摺動案内部たるセレーション部42が形成されている。一方、前記ボス部36の上部外周部にも、前記下部内セレーション部41に対応してセレーション部43が形成されている。前記クラッチ37は、上部内セレーション部40が前記セレーション部42に常に係合されることにより、槽軸24の下端部外周に上下動自在且つ周方向に一体的に回転するように嵌挿されているのである。
【0032】
これにて、クラッチ37が図1及び図3に示す下降位置にあるときには、クラッチ37の上部内セレーション部40が槽軸24のセレーション部42に係合すると共に、下部内セレーション部41がボス部36のセレーション部43に係合し、もってボス部36ひいては撹拌軸27と槽軸24とを一体的に回転するように連結するようになっている。これに対し、クラッチ37が図2に示す上昇位置にあるときには、上部内セレーション部40がセレーション部42に係合するのみとなり、ボス部36から切離され、もって撹拌軸27のみが回転駆動されるようになっている。
【0033】
このとき、槽軸24の下端部外周部には、前記クラッチ37と前記軸受23の下端部との間に位置して、クラッチ付勢手段たるコイルばね44が配設され、クラッチ37は常に下降位置に向けて付勢されるようになっている。また、図4,図6等にも示すように、前記クラッチ37の上端部外周部のフランジ部37aの上面外周部には、円周方向に等間隔で並んだ複数の歯部45aを有する嵌合部45が形成されている。この場合、歯部45aは18個が設けられている。
【0034】
前記共回り防止装置39は、例えばガラスフィラー入りのポリアセタール樹脂からなり、図6ないし図9にも示すように、前記下フレーム21の円筒部21aの外周に嵌り込む大きさの薄形の円筒状をなすと共に、上端外周にフランジ部39aを一体に有し、そのフランジ部39aにて下フレーム21の底面にねじ止め固定されている。このとき、この共回り防止装置39の内周面の下半部には、図2等に示すように、共回り防止部46が設けられている。
【0035】
この共回り防止部46は、前記クラッチ37の上昇位置にてその嵌合部45(歯部45a同士間の谷部)に噛合うこの場合18個の歯部46aを円周方向に等間隔に有して構成され、これにて、クラッチ37の嵌合部45と共回り防止部46とは、円周方向に等間隔の18か所の噛合いピッチにて噛合うようになっている。さらに、この共回り防止装置39には、後述するクラッチレバー47を支持するための一対の支持部48,48や、後述する磁気センサ63が取付けられるホルダ部64等が一体に設けられている。
【0036】
そして、前記昇降機構38は、前記コイルばね44、前記クラッチ37を上下動させるクラッチレバー47、このクラッチレバー47を揺動させる操作レバー49、クラッチレバー付勢手段たる引張ばね50(図3,図8参照)等から構成されている。このうちクラッチレバー47は、例えばポリプロピレン等の合成樹脂からなり、図11に示すように、平行に延びる一対の腕部47a,47aを基端側で繋いだ形態のほぼコ字状をなすと共に、その基端部中央部から後側に突出する突出部47bを有して構成されている。この突出部47bの上面には、図13にも示すような斜面部51が形成されている。
【0037】
前記各腕部47aの先端部には、前記クラッチ37のフランジ部37aの下面側に係止してそれを押し上げるための作動部たる当接ピン52が内側に突出して設けられている。このとき、一対の当接ピン52は、フランジ部37aのうち直径方向両端の2か所に当接するようになっている。また、各腕部47aの基端側部分には、図12に示すように、前記支持部48に軸支される内側軸部53及び及び外側軸部54が同軸となるように一体に設けられている。このうち外側軸部54については、先端部に、斜め上向き(図12では斜め下向き)の傾斜面54aが形成されている。
【0038】
このとき、図7ないし図9並びに図13にも示すように、前記共回り防止装置39に一体に設けられる一対の支持部48,48は、共回り防止装置39のやや後部寄り部分に円筒状部分を左右に挟むように対向して設けられ、フランジ部39aの下面から下方に延びる角筒状をなしている。そして、その下端部には、左右に対向する舌片状の内壁部48a及び外壁部48bを有している。図9に示すように、内壁部48aの下端部には、下方に開放するU字状の溝部55が形成され、外壁部48bには、係止孔部56が形成されている。尚、図10に示すように、外壁部48bのうち内面側は、係止孔部56から下方に延びて、肉厚がほぼ半分とされた如き案内凹部57が形成されている。
【0039】
前記クラッチレバー47は、前記各腕部47aの基端側が、各支持部48の内壁部48a及び外壁部48b間に挟まれた形態で支持されるのであるが、このとき、前記内側軸部53がU字状の溝部55に下方から差込まれてその溝部55内に保持されると共に、前記外側軸部54が、その傾斜面54aが案内凹部57を摺動するように案内されて係止孔部56内に挿入されるようになっている。これにて、図7及び図8に示すように、クラッチレバー47は、中間部分が前記支持部48に軸支されて、上下方向(矢印A及びB方向)に揺動可能に設けられるのである。
【0040】
前記操作レバー49は、図3及び図14に示すように、その中間部が前記下フレーム21に軸支されて水平方向(矢印C及びD方向)に回動可能に設けられ、その先端部の下面は、図13にも示すように、前記クラッチレバー47の基端部の斜面部51に摺接する斜面部58が形成されている。また、このとき、図3,図8に示すように、前記引張りばね50は、前記クラッチレバー47の基端部側と前記共回り防止装置39との間に掛け渡されて該クラッチレバー47を矢印A方向に付勢しており、もってクラッチレバー47の斜面部51が操作レバー49に斜面部58に常に摺接するようになっている。
【0041】
一方、図14に示すように、前記ギアドモータ12はワイヤ59及び連結金具60を介して前記排水弁10に連結され、(a)に示すように、通常時は前記ワイヤ59を繰出した状態とされて排水弁10が閉塞状態にあり、(b)に示すように、前記ワイヤ59を巻上げることにより、排水弁10を開放させるようになっている。このとき、前記操作レバー49の基端部は、前記連結金具60に連結され、もって操作レバー49は、ギアドモータ12により、排水弁10の開閉と連動して矢印C及びD方向に回動するようになっている。
【0042】
これにて、洗いやためすすぎの行程においては、操作レバー49は図14(a)の状態(図13の状態から矢印C方向に回動した状態)にあって、クラッチレバー47の基端部を押し下げており、もって図2に示すように、クラッチレバー47の先端の当接ピン52がクラッチ37をコイルばね44のばね力に抗して上方に押上げて上昇位置に位置させるようになっている。
【0043】
これに対し、脱水や脱水すすぎの行程においては、操作レバー49は図14(a)の状態から矢印D方向に回動されて図14(b)に示す状態となり、斜面部58が斜面部51を相対的に摺動することにより、図13及び図1,図3に示すように、クラッチレバー47の基端部が矢印A方向に揺動し、当接ピン52が下降し、もってクラッチ37がコイルばね44のばね力によって下降位置に下降するようになっている。尚、このクラッチ37の下降位置では、当接ピン52がクラッチ37のフランジ部37aから若干量だけ下方に離間するようになっている。
【0044】
そして、前記クラッチ37部分には、該クラッチ37の動作位置を検出するためのクラッチ位置検出手段61が設けられている。図1ないし図4に示すように、このクラッチ位置検出手段61は、前記クラッチ37に取付けられる永久磁石62と、前記共回り防止装置39のホルダ部64に取付けられる磁気センサ63とから構成されている。
【0045】
前記永久磁石62は、例えばプラスチックマグネットからなり、図4等に示すように、外径寸法が前記クラッチのフランジ部37aの外径にほぼ等しく、内径が前記クラッチ37の外周に嵌込まれる大きさの薄形リング状に形成されている。このとき、図4に示すように、永久磁石62には、磁気中立線62aを想像線で示すように、円周方向に同一ピッチで交互にN極,S極となるように着磁がなされており、その極対数は9とされている。尚、この場合、前記クラッチ37の嵌合部45と共回り防止部46との噛合いピッチ(18)は、この極対数(9)の2倍とされている。
【0046】
また、この永久磁石62の内周部には、図5にも示すように、位置決め用の溝部62bが形成されている。さらに、この永久磁石62には、この場合3個のねじ挿通用の取付孔62cが、周方向に等間隔をもって形成されている。このとき、図4に示すように、これら取付孔62cは、磁極(N極)の周方向の中心で且つ径方向の中心よりも内周寄り部位に設けられている。この取付孔62cの位置により、取付孔62cに起因する永久磁石62の内部磁束分布(図4の一部に想像線cで示す)の減少が極力抑えられる。
【0047】
これに対し、図4,図5に示すように、前記クラッチ37の外周部には、前記永久磁石62の溝部62bに嵌り合って位置決め構造を構成する位置決めリブ37bが上下方向に延びて一体に設けられている。また、図5に示すように、このクラッチ37のフランジ部37aの下面には、前記永久磁石62の各取付孔62cに対応してねじ穴37c(1個のみ図示)が形成されている。
【0048】
これにて、図5に示すように、永久磁石62は、溝部62bが位置決めリブ37bに嵌り合うようにクラッチ37に下方から嵌挿され、フランジ部37bの下面にねじ65のねじ止めによって取付けられるのである。このとき、前記位置決めリブ37bの形成位置(ひいてはねじ穴37cの形成位置)は、図4に示すように、永久磁石62の取付状態で、その各磁気中立線62aが、前記嵌合部45の各歯部45a間の谷部の中心を通るように設定されている。上記位置決め構造によって、永久磁石62をその状態に容易に取付けることができる。
【0049】
そして、前記クラッチ37が上昇位置にあるときに、図2に示すように、永久磁石62の外周が、共回り防止装置39に取付けられた磁気センサ63に対向し、もって磁気センサ63によりクラッチ37が上昇位置にあるかどうかが直接的に検出できるようになっている。このクラッチ37の上昇位置では、嵌合部45が共回り防止部46に噛合っているのであるが、この噛合い状態では、噛合いピッチと永久磁石62の極対数との関係から、図4に示すように、クラッチ37の共回り防止装置39に対する円周方向の位置に関係なく、常に永久磁石62の磁気中立線62aが、前記磁気センサ63の検出部(想像線で示す)の中心に対応位置するような噛合い構造となっているのである。
【0050】
しかも、このとき、磁気センサ63の検出部が、永久磁石46の一の磁極の周方向中心(中心線a1)と、その磁極と隣合う磁極の周方向中心(中心線a2)との間の角度範囲内に位置されるようになっている。
【0051】
また、図1〜図3に一部示すように、前記磁気センサ63の配線(リード線)63aは、前記ホルダ部64内から下フレーム21に形成された孔21bを通り、更に前記中空ハウジング19内を通して導出され、その信号が前記制御装置に入力されるようになっている。前記制御装置は、磁気センサ63からの入力信号に基づいて、クラッチ37が正規に切替わっているかどうかを判断し、もし、正規の状態にクラッチ37が正規の状態に切替わっていないと判断したときには、運転を停止すると共に、操作パネルの表示やブザー音等により異常を報知するようになっている。
【0052】
次に、上記構成の作用について述べる。上述のように、洗いやためすすぎの行程においては、図2に示すように、昇降機構38によってクラッチ37が上昇位置に位置され、ボス部36と槽軸24とが切離されるようになっている。このクラッチ37の上昇位置では、クラッチ37に設けられた永久磁石62が、共回り防止装置39に設けられた磁気センサ63に近接し、磁気センサ63からクラッチ37が上昇位置に位置されている旨の検出信号が出力される。
【0053】
このとき、上述のように、クラッチ37の嵌合部45と共回り防止部46との噛合いにより、クラッチ37の共回り防止装置39に対する円周方向の位置に関係なく、永久磁石62の磁気中立線62aが磁気センサ63の検出部の中心に対向位置するので、永久磁石62からの漏れ磁束b(図4参照)が最大となる位置にて磁気センサ63による検出が行なわれる。しかも、磁気センサ63の検出部が、磁極の中心線a1,a2間の角度範囲内に位置されるので、磁気センサ63に複数の経路の磁束が作用することが抑えられ、単一の磁束を効率的に検出することができる。
【0054】
さらには、クラッチ37が、非磁性材である合成樹脂製であるので、クラッチ37が永久磁石62の漏れ磁束bを低減させることもない。この結果、磁気センサ63を特に高感度のものとしなくても、確実に永久磁石62の漏れ磁束bを検出することができるのである。また、クラッチ37が磁化されることもないので、クラッチ37が槽軸24等に吸着されて昇降動作が阻害されるといった虞がないことは勿論である。
【0055】
そして、制御装置は、磁気センサ63からの検出信号が入力されていることを条件に、モータ7を正方向及び逆方向に交互に回転駆動するようになっており、これにて、ロータ31の回転が撹拌軸27ひいては撹拌体6にダイレクトに伝達され、前記撹拌体6が正逆回転されて回転槽5内に撹拌水流が生成される。また、このクラッチ37の上昇位置では、クラッチ37の嵌合部45が共回り防止部46に噛合って水槽3に回転不能に固定されるので、槽軸24ひいては回転槽5が洗濯物や水流によっていわゆる共回りすることが防止されるのである。
【0056】
これに対し、脱水や脱水すすぎの行程においては、図1,図3に示すように、昇降機構38によってクラッチ37が下降位置に下降され、これにより、クラッチ37の下部内セレーション部41がボス部36のセレーション部43に係合し、もってボス部36と槽軸24とが連結されるのである。このとき、永久磁石62は、磁気センサ63から下方に離れるので、磁気センサ63からの検出信号は制御装置に入力されなくなる。また、クラッチ37が共回り防止部46から離間し、嵌合が解かれるようになる。
【0057】
そして、制御装置は、磁気センサ63からの検出信号が入力されないことを条件に、モータ7を一方向に高速回転駆動するようになっており、これにて、ロータ31の回転が撹拌軸27及び槽軸24の双方にダイレクトに伝達され、回転槽5が撹拌体6と一体的に高速回転されるのである。尚、このとき、ボス部36の外径が槽軸24の外径よりも大きく構成されているので、クラッチ37に過大なひねり力が作用することなく、槽軸24に大きなトルクを伝達することができるものとなっている。
【0058】
しかして、上記構成において、もし昇降機構38を構成するクラッチレバー47や操作レバー49あるいはクラッチ37自体の故障,破損等があって、クラッチ37が正規の状態に切替わらなくなると、洗いあるいはすすぎ運転を行なう筈が回転槽5まで回転されてしまったり、脱水運転を行なう筈が撹拌体6のみが高速回転されてしまうといった不具合を招く虞がある。ところが、本実施例では、クラッチ位置検出手段61を設け、クラッチ37が正規の状態に切替わらないときには、運転を停止すると共に異常報知がなされるので、異常な状態で運転が行なわれることが未然に防止されるのである。
【0059】
このように本実施例によれば、円筒状のクラッチ37を槽軸24のセレーション部42に沿って上下動可能に設け、昇降機構38により上下動させて槽軸24とボス部36との連結,切離しを行なうようにしたので、簡単な構成でモータ7から回転槽5及び撹拌体6への回転伝達を切替えることができる。このとき、排水弁10を駆動するためのギアドモータ12を昇降機構38の駆動源として兼用させるようにしたので、別途の駆動手段を不要として、より安価に済ませることができる。
【0060】
また、本実施例では、クラッチ37の上昇位置にて該クラッチ37の嵌合部が45が共回り防止部46に噛合って水槽3に固定されるようにしたので、洗いやためすすぎ時における槽軸24ひいては回転槽5の共回りを確実に防止することができる。さらに、モータ7をダイレクトドライブ方式のアウタロータ形モータから構成したので、軽量化、薄形化、騒音の減少、回転力の伝達ロスの減少等も図ることができる。
【0061】
そして、クラッチ37に取付けられたリング状の永久磁石62と、共回り防止装置39に設けられた磁気センサ63とから、クラッチ位置検出手段61を構成するようにしたので、クラッチ37の上昇位置及び下降位置の切替えを確実に検出することができ、異常な状態で運転が行なわれることが未然に防止され、クラッチ37の切替動作の信頼性を高めることができるものである。
【0062】
このとき、永久磁石62を円周方向に交互に異極に着磁されたリング状とし、クラッチ37と共回り防止部46との噛合いピッチを、永久磁石62の極対数(9)の2倍(18)としたので、クラッチ37が共回り防止部46に対していずれの位置で噛合っているときでも、永久磁石62からの漏れ磁束bが最大となる位置にて磁気センサ63による検出が行なわれる位置関係とされ、クラッチ37(ひいては槽軸24)の回転方向位置に関係なく、安定して確実にクラッチ37の動作位置を検出することができる。
【0063】
しかも、特に本実施例では、磁気センサ63に複数の経路の漏れ磁束bが作用することが抑えられる構成としたので、磁気センサ63として特に高感度のものを採用する必要がなく、安価に済ませることができる。さらには、磁気センサ63の配線63aを中空ハウジング19の内部を通して処理する構成としたので、配線63aがモータ7の回転部に触れたり、モータ7の電磁ノイズにより誤動作するといったことを防止することができるといった利点も得ることができるものである。
【0064】
尚、本発明は上記した各実施例に限定されるものではなく、例えばクラッチと共回り防止部との噛合いピッチを、永久磁石の極対数の2倍とすることに限らず、2/n倍(nは極対数以下の整数)としても良く、上記実施例の極対数が9の場合、噛合いピッチ(歯部の数)を9,6等とすることもできる。その他、永久磁石に対する着磁をその外周部のみに行なうようにすることもでき、また、昇降手段の構成としても種々の変形が可能であり、さらにはクラッチを昇降させる駆動源を別途に設けても良い等、本発明は要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施し得るものである。
【0065】
【発明の効果】
以上の説明にて明らかなように、本発明の脱水兼用洗濯機によれば、円筒状のクラッチを槽軸の摺動案内部に沿って上下動可能に設け、そのクラッチを昇降手段により上下動させて槽軸とボス部との連結,切離しを行なうようにし、また、クラッチの上昇位置にて該クラッチに嵌合して回転不能とさせる共回り防止部を設け、さらに、クラッチの動作位置を検出するための永久磁石と磁気センサとからなるクラッチ位置検出手段を設け、クラッチと共回り防止部との噛合いピッチを永久磁石の極対数の2倍又は2/n倍(但しnは極対数以下の整数)とし、クラッチの上昇位置においては、常に永久磁石の磁気中立線が、磁気センサの検出部の中心に対応位置するような噛合い構造としたので、モータから回転槽及び撹拌体への回転伝達のための構造の簡単化を図ると共に、それらの切替の動作信頼性を向上させることができるという優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すもので、クラッチの下降位置におけるクラッチ部分の拡大縦断面図
【図2】クラッチの上昇位置における図1相当図
【図3】モータ及び回転伝達機構部分の縦断面図
【図4】クラッチの底面図
【図5】クラッチの縦断面図
【図6】モータ及びクラッチ部分の分解斜視図
【図7】共回り防止装置にクラッチレバーを組付けた状態の斜視図
【図8】共回り防止装置にクラッチレバーを組付けた状態の縦断面図
【図9】共回り防止装置の斜視図
【図10】図9のX−X線に沿う支持部の外壁部の縦断面図
【図11】クラッチレバーの上下反転した状態の斜視図
【図12】図11のY−Y線に沿うクラッチレバーの軸部部分の縦断面図
【図13】脱水運転時におけるクラッチレバーの斜面部と操作レバーの斜面部との関係を示す縦断背面図
【図14】ギアドモータと操作レバーとの関係を示すもので、排水弁の閉塞状態(a)及び開放状態(b)の底面図
【図15】洗濯機の全体構成を概略的に示す縦断側面図
【符号の説明】
図面中、1は本体、3は水槽、5は回転槽、6は撹拌体、7はモータ、8は回転伝達機構、10は排水弁、12はギアドモータ、19は中空ハウジング、21は下フレーム、22,23は軸受、24は槽軸、27は撹拌軸、30はステータ、31はロータ、36はボス部、37はクラッチ、37aはフランジ部、37bは位置決めリブ、37cはねじ穴、38は昇降機構、39は共回り防止装置、40は上部内セレーション部(係合部)、41は下部内セレーション部、42はセレーション部(摺動案内部)、43はセレーション部、44はコイルばね、45は嵌合部、45aは歯部、46は共回り防止部、46aは歯部、47はクラッチレバー、48は支持部、49は操作レバー、50は引張りばね、51は斜面部、52は当接ピン、58は斜面部、61はクラッチ位置検出手段、62は永久磁石、62aは磁気中立線、62bは溝部、62cは取付孔、63は磁気センサ、63aは配線、65はねじ、bは漏れ磁束,cは内部磁束分布を示す。

Claims (7)

  1. 水槽内に回転自在に設けられた回転槽と、
    この回転槽内の底部に設けられた撹拌体と、
    前記水槽の外底部に設けられたモータと、
    上端が前記回転槽に連結され下端側が前記水槽の外底部まで延びる中空状の槽軸と、
    この槽軸の中空部内を上下に貫通するように設けられ、上端が前記撹拌体に連結され下端が前記モータのロータにボス部を介して連結された撹拌軸と、
    前記槽軸の下端側外周部に上下方向に延びて設けられた摺動案内部と、
    内周部全周に前記摺動案内部に沿って摺動する係合部を有する円筒状をなし、前記槽軸の下端部外周に上下動自在に嵌挿され、下降位置にて該槽軸と前記ボス部とを連結し、上昇位置にて前記ボス部から切離されるクラッチと、
    このクラッチを上下動させる昇降手段と、
    前記水槽に設けられ前記クラッチの上昇位置にて該クラッチに対して円周方向に所定のピッチで噛合って回転不能とさせる共回り防止部と、
    前記クラッチの動作位置を検出するクラッチ位置検出手段とを具備し、
    前記クラッチ位置検出手段は、前記共回り防止部側に設けられた磁気センサと、前記クラッチにその上昇位置にて前記磁気センサに対向するように設けられ円周方向に交互に異極に着磁されたリング状の永久磁石とから構成されると共に、
    前記クラッチと共回り防止部との噛合いピッチは、前記永久磁石の極対数の2倍又は2/n倍(但しnは極対数以下の整数)とされ、該クラッチの上昇位置においては、常に前記永久磁石の磁気中立線が、前記磁気センサの検出部の中心に対応位置するような噛合い構造となっていることを特徴とする脱水兼用洗濯機。
  2. 磁気センサの検出部は、永久磁石の一の磁極の周方向中心と、その磁極と隣合う磁極の周方向中心との間の角度範囲内に位置されることを特徴とする請求項1記載の脱水兼用洗濯機。
  3. 永久磁石は、プラスチックマグネットからなることを特徴とする請求項1又は2記載の脱水兼用洗濯機。
  4. クラッチに永久磁石を取付けるための位置決め構造を備えることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の脱水兼用洗濯機。
  5. 永久磁石は、外周部に着磁がなされていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の脱水兼用洗濯機。
  6. 永久磁石は、該永久磁石に形成された取付孔によってクラッチに取付けられるようになっていると共に、前記取付孔は、磁極の周方向の中心で且つ径方向の中心よりも内周寄り部位に設けられることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の脱水兼用洗濯機。
  7. 水槽の外底部には、下面部にモータが取付けられる中空ハウジングが設けられ、磁気センサの配線が前記中空ハウジングの内部を通して導出されることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の脱水兼用洗濯機。
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