JP2010124940A - ドラム式洗濯機 - Google Patents
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Abstract
【課題】洗濯機を使用しないときに水が洗濯物出入口から溢れ出ることを確実に防止でき、また、使用者の操作によって断電状態としても水槽内に水を溜めておくことができ、使い勝手を向上できるようにする。
【解決手段】排水弁駆動機構35は、通電状態で、水槽15の排水経路30に設けられた排水弁24を開放状態と閉鎖状態とに切換えが可能で、断電されたときに排水弁24を断電直前の状態に保持する構成とする。制御装置は、洗濯運転を終了する際に、排水弁24を開放状態とするように排水弁駆動機構35を制御する。
【選択図】図2
【解決手段】排水弁駆動機構35は、通電状態で、水槽15の排水経路30に設けられた排水弁24を開放状態と閉鎖状態とに切換えが可能で、断電されたときに排水弁24を断電直前の状態に保持する構成とする。制御装置は、洗濯運転を終了する際に、排水弁24を開放状態とするように排水弁駆動機構35を制御する。
【選択図】図2
Description
本発明は、排水弁を開放状態と閉鎖状態に切換える排水弁駆動手段を備えたドラム式洗濯機に関する。
従来、ドラム式洗濯機においては、ドラムを収容する水槽の排水経路に、当該排水経路を開閉する排水弁が設けられているとともに、この排水弁を開閉制御する排水弁駆動手段(例えば排水弁用モータとばね部材)が設けられていて、洗濯運転を終了した状態すなわち断電状態では前記排水弁はばね部材の付勢力により閉鎖状態とされているのが一般的である。
この種のドラム式洗濯機においては、洗濯機を使用していないときには常に前記排水弁は閉鎖状態となっている。このため、前記の状態のときに例えば給水弁に何か異物が挟まってリークしたり、或いは給水弁自体が故障していたりしたような場合、水道からの水が給水弁を通して水槽内に継続的に流れこむことがあり、このようなことになると水槽内に水が貯留されることになる。そして、このような場合に、さらに洗濯物出入口を開閉する扉が開いていて、水槽内に貯留された水の水面が前記洗濯物出入口の下端部を越えるようになると、水が洗濯物出入口から機外へ溢れ、洗濯機を設置した床面を濡らしてしまうおそれがあった。
なお、このような場合であっても、前記扉が完全に閉鎖されていれば、水槽内に水が溜まってもその水が洗濯物出入口から機外へ溢れることはなく、洗濯機に設けられた溢水口から通常の排水経路で排水されることになるため、床面を濡らしてしまうことは防止することができることになるが、そのときでも扉を開ければ水が溢れることになる。
一方、特許文献1には、縦軸形の脱水兼用洗濯機において、排水弁駆動手段における弁用モータの通電時にはばね部材の付勢力に抗して排水弁を開放状態とし、弁用モータの断電時にはばね部材の付勢力により排水弁を開放状態とするものが開示されている。このものによれば、洗濯機を使用しない状態では、弁用モータは断電状態で、排水弁は開放状態となるため、給水弁の故障などによって水が水槽内に流れ込んだとしても、通常の排水経路で排水されるため、水槽内に水が貯留されることを防止することができる。
特開2000−37588号公報(段落[0068]〜[0070]、図16及び図17参照)
そこで、上記特許文献1の技術をドラム式洗濯機に応用し、洗濯機を使用していない状態(弁用モータの断電時)では常に排水弁を開放状態としておくことで、上記したような水漏れの問題を解決することが可能となる。
しかしながら、特許文献1の技術では、弁用モータを断電すると、常に排水弁が開放状態となってしまうことになる。このため、例えば使用者が洗濯機の電源スイッチを切った状態で、水槽内に水を溜めて洗濯物を浸した状態で放置したいような場合でも、電源スイッチを切ると弁用モータは断電されるため、排水弁が開放されてしまい、水槽内に水を溜めておくことができないことになる。また、停電すると排水されてしまうため、再開時には再度洗濯液を供給する必要があった。
本発明は上記した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、洗濯運転が正常に終了した場合には、排水弁を開放状態としておくことで、洗濯機を使用しないときに水が洗濯物出入口から溢れ出ることを確実に防止でき、また、停電時や使用者の操作によって断電状態としても水槽内に水を溜めておくことができ、使い勝手を向上できるドラム式洗濯機を提供することにある。
上記した目的を達成するために、請求項1の発明のドラム式洗濯機は、洗濯物出入口を有する外箱と、前記洗濯物出入口を開閉する扉と、前記洗濯物出入口に連通する状態で前記外箱内に配設された貯水が可能な水槽と、通水可能な孔を有して前記水槽内に回転可能に配設され、前記洗濯物出入口を通して洗濯物の出し入れが可能なドラムと、このドラムを回転駆動するドラム駆動手段と、前記水槽内に水を供給する給水手段と、前記水槽内の水を機外へ排出する排水経路に設けられ、前記排水経路を開閉する排水弁と、通電状態で前記排水弁を開放状態と閉鎖状態とに切換えが可能で、断電されたときに前記排水弁を断電直前の状態に保持する構成の排水弁駆動手段と、電源スイッチと、洗濯運転を制御し、前記洗濯運転を終了する際に前記排水弁を開放状態とするように前記排水弁駆動手段を制御する制御手段とを具備したことを特徴とする。
排水弁を開閉する排水弁駆動手段は、断電されたときに排水弁を断電状態の直前の状態に保持する構成となっている。そして、制御手段は、洗濯運転を終了する際に、排水弁を開放状態とするように前記排水弁駆動手段を制御する。このため、通常、洗濯運転を正常に終了した後は、排水弁は開放状態となっているから、洗濯機を使用していない状態で、仮に、洗濯物出入口を開閉する扉が開放され、かつ、給水手段の異常等により水が水槽内に流れ込んだとしても、その水は水槽内に溜められることなく、排水経路から機外へ排出されるため、水が洗濯物出入口から溢れ出ることを防止でき、よって、洗濯機が設置された床面が濡れてしまうことを防止できる。
また、排水弁を閉鎖状態にして水槽内に水を溜めた状態で、使用者が電源スイッチをオフすれば、排水弁駆動手段は排水弁を閉鎖状態にした状態で保持されるから、電源をオフした状態で水を溜めておくことができる。このため、使用者の操作によって洗濯機の電源をオフした状態で、洗濯物を水槽内の水に浸した状態で置いておくことが可能となり、断電状態では水が溜められない従来とは違い、使い勝手を向上できる。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
まず、ドラム式洗濯機の全体の外観を示す図1において、ドラム式洗濯機の外箱1はほぼ矩形箱状をなし、底部に台板2が設けられている。外箱1の前面部1aは傾斜状に形成されていて、そのほぼ中央部に円形の開口部からなる洗濯物出入口3が形成されている。前面部1aには、扉4がヒンジ部5を介して横方向に回動可能に設けられていて、その扉4により前記洗濯物出入口3が開閉されるようになっている。洗濯物出入口3の右側部にはドアロック装置6が設けられている。ドアロック装置6は、図示はしないが例えばソレノイドを備えていて、扉4の係合部4aを係止することにより、扉4を閉鎖状態でロックする。
まず、ドラム式洗濯機の全体の外観を示す図1において、ドラム式洗濯機の外箱1はほぼ矩形箱状をなし、底部に台板2が設けられている。外箱1の前面部1aは傾斜状に形成されていて、そのほぼ中央部に円形の開口部からなる洗濯物出入口3が形成されている。前面部1aには、扉4がヒンジ部5を介して横方向に回動可能に設けられていて、その扉4により前記洗濯物出入口3が開閉されるようになっている。洗濯物出入口3の右側部にはドアロック装置6が設けられている。ドアロック装置6は、図示はしないが例えばソレノイドを備えていて、扉4の係合部4aを係止することにより、扉4を閉鎖状態でロックする。
外箱1の前面部1aの上部には、操作パネル7が設けられている。この操作パネル7には、電源スイッチ8、スタート/一時停止スイッチ9、その他の操作スイッチ10が設けられているとともに、表示器11などが設けられている。電源スイッチ8は、この場合、入りスイッチ8aと切りスイッチ8bの二つから構成されている。また、この電源スイッチ8は、オートパワーオフとなっている。外箱1の後部の上面部には、給水弁12が設けられている。この給水弁12の接続口には、図示しない水道の蛇口に接続されたホースの先端部が接続されるようになっている。前面部1aの左上部には、引出し式の洗剤投入ケース13が設けられている。
外箱1内には、図2に示すように円筒状をなす水槽15が配設されている。この水槽15は、前面の開口部が前記洗濯物出入口3に連通した前上がりの傾斜状態で配置され、図示しない弾性支持機構を介して弾性的に支持されている。水槽15内には、円筒状をなすドラム16が回転可能に配設されている。このドラム16も、水槽15と同様に、前面の開口部が前記洗濯物出入口3に連通した前上がりの傾斜状態で配置されている。このドラム16は、水槽15の背面に設けられた洗濯機モータ17(図8参照)により回転されるようになっている。洗濯機モータ17は、ドラム16を回転駆動するドラム駆動手段を構成する。ドラム16の周壁部には、通水可能な孔18(図1参照)が多数形成されているとともに、内周部にバッフル18aが複数(図1には1個のみ示されている)設けられている。ドラム16には、洗濯物出入口3を通して洗濯物(図示せず)が出し入れ可能に収容される。
前記給水弁12と水槽15との間は前記洗剤投入ケース13及び図示しない給水経路にて接続されていて、給水弁12が開放されると、水道水が前記洗剤投入ケース13及び給水経路を通して水槽15内、ひいてはドラム16内に供給されるようになる。
図2には、水槽15の排水経路が概略的に示されている。この図2において、水槽15の最も低い底部には蛇腹ホース20の一端部が接続され、その蛇腹ホース20の他端部は、継手21を介してフィルタケース22の流入口に接続されている。フィルタケース22は台板2に取り付けられていて、このフィルタケース22内には、図示はしないが、リント捕獲用のリントフィルタが出し入れ可能に収納されている。フィルタケース22の流出口は、継手23を介して排水弁24における弁ケース24aの流入口に接続され、弁ケース24aの流出口は、継手25を介して中間接続管26の一端部に接続されている。排水弁24は、弁ケース24a内に、図示はしないが、弁口を開閉する弁体を備えている。
中間接続管26の他端部は、エアトラップ用接続管27の流入口27aに接続されている。エアトラップ用接続管27は、長手方向の中間部に下側へ湾曲したU字状をなすエアトラップ部28を有している。エアトラップ用接続管27の流出口27bは、排水ホース29の基端部に接続されている。排水ホース29の先端部は、台板2から外に出されて機外の図示しない排水路の入口に接続されるようにしている。
ここで、蛇腹ホース20、継手21、フィルタケース22、継手23、排水弁24の弁ケース24a、継手25、中間接続管26、エアトラップ用接続管27、排水ホース29により、水槽15の排水経路30を構成している。排水弁24の弁体が弁口を閉鎖した状態では、水槽15内に貯水が可能で、その排水弁24の弁体が弁口を開放させると、水槽15内の水が排水経路30を通して機外へ排出される。したがって、排水弁24は排水経路30を開閉する手段を構成している。
前記エアトラップ用接続管27のエアトラップ部28は、図3(b)に示すように、これに貯留された水31がエアトラップ用接続管27の通路を閉鎖することにより、水槽15側(図3(b)の左側)の空気と機外側(図3(b)の右側)の空気の流通を遮断する構成となっていて、本発明の空気遮断手段を構成する。
なお、前記排水弁24の弁ケース24aには溢水管接続部32が設けられていて、この溢水管接続部32には、図示しない溢水管の一端部が接続される。溢水管の他端部は、外箱1内において前記水槽15の前部の上部寄りに設けられた溢水口(図示せず)に接続される。扉4が閉鎖された状態で水槽15内に貯留された水が前記溢水口にまで達すると、その水は、溢水管を通り、溢水管接続部32から排水弁24の弁ケース24a、排水経路30を通して機外に排出される。
前記排水弁24の近傍には、排水弁駆動機構35が設けられている。この排水弁駆動機構35は、排水弁24を開放状態と閉鎖状態に切換えるための排水弁駆動手段を構成するもので、カバー36によって覆われている。排水弁駆動機構35は、排水弁用モータ37(図8参照)と、図4に示すワンウエイクラッチ機構38を備えている。排水弁用モータ37は、一方向にのみ回転が可能となっている。
ワンウエイクラッチ機構38は、排水弁用モータ37によって回転されるモータ出力軸39と、このモータ出力軸39によって回転されるホルダ40と、このホルダ40の外周部にこれを包囲するように装着されたクラッチ用コイルばね41(図5及び図6参照)と、レバー42を有する回転部材43とを備えている。ホルダ40は、図6に示すように、嵌合される嵌合孔40aと、係合溝40bを有している。このホルダ40は、嵌合孔40aにモータ出力軸39の先端部39aが嵌合され、そのモータ出力軸39を介して一方向(図7(a)の矢印A方向)に回転されるようになっている。クラッチ用コイルばね41は、図6に示すように、一端部41aをホルダ40の係合溝40bに係合させた状態で、ホルダ40の外周部に装着されている。前記回転部材43には円形凹状の収容部43aが形成されていて、この収容部43aに、前記クラッチ用コイルばね41が装着されたホルダ40が、クラッチ用コイルばね41の他端部41b(図5及び図6参照)を収容部43aの底部側にした状態で収容されている。回転部材43のレバー42には、図7に示すように、排水弁ばね44の一端部44aが連結されている。排水弁ばね44の他端部44b(図2参照)は、前記排水弁24の弁体に連結されている。
ここで、排水弁駆動機構35の動作について、主に図7を参照して説明する。
(a)は、排水弁用モータ37が断電された状態で、回転部材43のレバー42が図中、上方の上死点にある状態が示されている。この状態では、クラッチ用コイルばね41の外周部と回転部材43における収容部43aの内壁面との間には、わずかな隙間が形成されている。また、この状態では、排水弁24は、図示しない弁体が弁口を閉鎖した閉鎖状態にある。
(a)は、排水弁用モータ37が断電された状態で、回転部材43のレバー42が図中、上方の上死点にある状態が示されている。この状態では、クラッチ用コイルばね41の外周部と回転部材43における収容部43aの内壁面との間には、わずかな隙間が形成されている。また、この状態では、排水弁24は、図示しない弁体が弁口を閉鎖した閉鎖状態にある。
この状態で、排水弁用モータ37が通電されると、その排水弁用モータ37によりモータ出力軸39(先端部39a)が矢印A方向(反時計回り方向)へ回転され、このモータ出力軸39と一体にホルダ40も同方向へ回転する。このホルダ40の矢印A方向への回転に伴い、クラッチ用コイルばね41は、他端部41bが回転部材43の収容部43aに係止した状態で巻き広がり、外周部が収容部43aの内壁面に圧接し、当該クラッチ用コイルばね41と収容部43aの内壁面との間の摩擦が大きくなって、回転部材43もホルダ40と共に同矢印A方向へ回転する。そして、(b)に示すように、回転部材43の矢印A方向への回転に伴い、レバー42により排水弁ばね44の一端部44aが矢印B方向へ引っ張られ、これにより排水弁24の弁体が弁口を開放する状態となる。このとき、排水弁ばね44は、レバー42を矢印Bとは反対方向へ引っ張る付勢力を発揮するようになる。そして、回転部材43のレバー42が図中、下方の下死点の手前まで来たところで、排水弁用モータ37が断電される。すると、ワンウエイクラッチ機構38により回転部材43がその位置で保持され、したがって、断電状態で排水弁24は開放状態が保持される。このとき、排水弁ばね44の付勢力によりレバー42を介して回転部材43を反矢印A方向へ回転させる力が作用するが、排水弁用モータ37の回転軸は反矢印A方向には回転しないため、排水弁24は開放状態が保持される。
次に、排水弁用モータ37が通電されて矢印A方向へ回転されると、(c)に示すように、ホルダ40及びクラッチ用コイルばね41を介して回転部材43も同方向へ回転される。そして、回転部材43のレバー42が図中、下方の下死点を矢印A方向に越えるようになると、排水弁ばね44の付勢力によりレバー42を介して回転部材43を矢印A方向へ回転させる力が作用する。すると、クラッチ用コイルばね41が巻き締まることにより、当該クラッチ用コイルばね41の外周部と収容部43aの内壁面との間の摩擦が小さくなり、回転部材43が矢印A方向へ回転し、(d)に示すように、回転部材43はレバー42が上方の上死点に移動するまで回転する。またこのとき、排水弁用モータ37は断電される。回転部材43のレバー42が上死点まで移動すると排水弁24は閉状態となり、この状態で排水弁用モータ37が断電されても、排水弁24の閉状態が保持される。
図8は本発明の要旨に関係した電気的構成の概略構成がブロック図によって示されている。この図8において、制御装置50は、例えばマイクロコンピュータを主体に構成され、前記操作パネル7内に設けられている。この制御装置50には、前記操作パネル7に設けられた電源スイッチ8(入りスイッチ8a,切りスイッチ8b)、スタート/一時停止スイッチ9、その他の操作スイッチ10、水位センサ51、洗濯機モータ17に設けられた回転センサ52などの信号が入力される。制御装置50は、これらの入力信号と、予め備えた制御プログラムに基づき、前記表示器11、給水弁12、洗濯機モータ17、ドアロック装置6、排水弁用モータ37などを制御する機能を有している。この制御装置50は、本発明の制御手段を構成するものである。
次に上記構成の作用を説明する。
洗濯を行なう場合、使用者は、まず扉4を開け、洗濯物を洗濯物出入口3からドラム16内に収容する。そして、扉4を閉じた状態で、電源スイッチ8の入りスイッチ8aを操作する。すると、制御装置50は、図9に示す制御を行う。制御装置50は、まず、排水弁24を閉鎖する動作を行なう(ステップS1)。排水弁24を閉鎖するには、排水弁駆動機構35の排水弁用モータ37に通電し、図7(b)〜(c)に示すように、回転部材43のレバー42が下死点を越えるように回転部材43を回転させ、レバー42が上死点に移動するように回転部材43を回転させた状態で排水弁用モータ37を断電する(図7(d)参照)。(d)の状態で排水弁用モータ37を断電しても、排水弁24は閉鎖状態が保持される。
洗濯を行なう場合、使用者は、まず扉4を開け、洗濯物を洗濯物出入口3からドラム16内に収容する。そして、扉4を閉じた状態で、電源スイッチ8の入りスイッチ8aを操作する。すると、制御装置50は、図9に示す制御を行う。制御装置50は、まず、排水弁24を閉鎖する動作を行なう(ステップS1)。排水弁24を閉鎖するには、排水弁駆動機構35の排水弁用モータ37に通電し、図7(b)〜(c)に示すように、回転部材43のレバー42が下死点を越えるように回転部材43を回転させ、レバー42が上死点に移動するように回転部材43を回転させた状態で排水弁用モータ37を断電する(図7(d)参照)。(d)の状態で排水弁用モータ37を断電しても、排水弁24は閉鎖状態が保持される。
次に、制御装置50は、洗濯コースの設定と、スタート/一時停止スイッチ9が操作されるまで待機する(ステップS2,S3)。使用者が、操作パネル7の操作スイッチ10により、例えば標準の洗濯コースを設定し、スタート/一時停止スイッチ9を操作する。すると、制御装置50は、ドアロック装置6を通電して閉状態(ロック状態)にする(ステップS4)。次に、制御装置50は重量検知を行う(ステップS5)。重量検知は、ドラム16内に収容された洗濯物の重量を検知するもので、例えば、洗濯機モータ17に、予め決められた一定電圧を一定時間供給し、その間のドラム16の回転数を回転センサ52により測定することに基づき求める。重量が検知されると、その重量に応じた洗剤量が表示器11に表示されるとともに、水位の設定が行われる。設定水位は、重量が多いほど高くなるように設定される。使用者は、表示器11の表示を見て、洗剤を洗剤投入ケース13に投入する。
この後、制御装置50は、給水を開始する(ステップS6)。給水は給水弁12を開放動作させることにより行う。給水弁12が開放されると、水道水が、洗剤投入ケース13、給水経路を通して水槽15内、ひいてはドラム16内に供給される。このとき、洗剤投入ケース13内に投入された洗剤も、水道水と共に水槽15内に供給される。また、排水弁24は閉鎖されているので、水槽15内に供給された水及び洗剤は、水槽15内に貯留される。そして、制御装置50は、水位センサ51により水槽15内の水位を検出し、その水位が設定水位になったら、給水弁12を閉鎖して給水を停止する(ステップS7,S8)。
この後、制御装置50は、洗い運転を開始する(ステップS9)。洗い運転は、洗濯機モータ17によりドラム16を比較的低い回転数(例えば50rpm)で正逆交互に回転させることによって行われる。ドラム16の回転に伴い、洗濯物がバッフル18aにより持ち上げられては落下することを繰り返すことによって、洗濯物はいわゆるたたき洗いされる。制御装置50は、洗い運転中は、スタート/一時停止スイッチ9が操作されない場合は、設定された運転時間が経過するまで洗い運転を続ける(ステップS10,S11)。
制御装置50は、洗い運転を終了する時間になったら(ステップS11で「YES」)、洗い運転を終了し、排水を行う(ステップS12)。洗い運転の終了は洗濯機モータ17を断電してドラム16の回転を停止する。排水は、排水弁駆動機構35の排水弁用モータ37に通電し、図7(a)〜(b)に示すように、回転部材43のレバー42が下死点の手前まで達するように回転部材43を回転させることで、排水弁24を開放させることによって行われる。(b)の状態で排水弁用モータ37を断電しても、排水弁24は開放状態が保持される。排水弁24が開放されると、水槽15内の水は排水経路30を通り、機外の排水路に排出される。
この後、制御装置50は、すすぎ行程、脱水行程を順に実行する。
一方、洗い運転中にスタート/一時停止スイッチ9が操作されると、制御装置50は、一時停止操作があったと判断し(ステップS10で「YES」)、ステップS16へ移行し、洗濯機モータ17を断電してドラム16の回転を停止する。そして、制御装置50は、水位センサ51におより水槽15内の水位を検出し、その水位が、開口部(洗濯物出入口3)の下端以下か否かを判断する(ステップS17)。検出水位が開口部(洗濯物出入口3)の下端以下である場合には、「YES」に従ってステップS18へ移行し、ドアロック装置6を開放状態(ロック解除状態)にした後、次のスタート/一時停止スイッチ9の操作を待つ(ステップS19)。使用者が、扉4を開閉し洗濯物を追加するなどして、スタート/一時停止スイッチ9を操作すると、制御装置50は、ステップS19で「YES」と判断し、ドアロック装置6を閉鎖状態(ロック状態)にした後(ステップS20)、ステップS11へ戻る。
一方、洗い運転中にスタート/一時停止スイッチ9が操作されると、制御装置50は、一時停止操作があったと判断し(ステップS10で「YES」)、ステップS16へ移行し、洗濯機モータ17を断電してドラム16の回転を停止する。そして、制御装置50は、水位センサ51におより水槽15内の水位を検出し、その水位が、開口部(洗濯物出入口3)の下端以下か否かを判断する(ステップS17)。検出水位が開口部(洗濯物出入口3)の下端以下である場合には、「YES」に従ってステップS18へ移行し、ドアロック装置6を開放状態(ロック解除状態)にした後、次のスタート/一時停止スイッチ9の操作を待つ(ステップS19)。使用者が、扉4を開閉し洗濯物を追加するなどして、スタート/一時停止スイッチ9を操作すると、制御装置50は、ステップS19で「YES」と判断し、ドアロック装置6を閉鎖状態(ロック状態)にした後(ステップS20)、ステップS11へ戻る。
なお、ステップS17において、水槽15内の検出水位が、開口部(洗濯物出入口3)の下端以上であると判断した場合には、「NO」に従ってステップS21へ移行し、表示器11にエラー表示して待機する。
前記洗い運転終了後、すすぎ行程、脱水行程が終了したら洗濯運転を終了し(ステップS13)、ドアロック装置6を開放状態(ロック解除状態)にし(ステップS14)、排水弁24を開放動作(ステップS13)させた後、終了する。この後、所定時間経過すると、電源スイッチ8は自動的にオフされる(オートパワーオフ)。
前記洗い運転終了後、すすぎ行程、脱水行程が終了したら洗濯運転を終了し(ステップS13)、ドアロック装置6を開放状態(ロック解除状態)にし(ステップS14)、排水弁24を開放動作(ステップS13)させた後、終了する。この後、所定時間経過すると、電源スイッチ8は自動的にオフされる(オートパワーオフ)。
上記した実施形態によれば、次のような作用効果を得ることができる。
排水弁24を開閉する排水弁駆動機構35は、排水弁用モータ37が断電されたときに排水弁24を断電状態の直前の状態に保持する構成となっている。そして、制御装置50は、洗濯運転を終了する際に、排水弁24を開放状態とするように前記排水弁駆動機構35を制御する。このため、通常、洗濯運転を正常に終了した後は、排水弁24は開放状態となっているから、洗濯機を使用していない状態で、仮に、洗濯物出入口3を開閉する扉4が開放され、かつ、給水弁12の異常等により水が水槽15内に流れ込んだとしても、その水は水槽15内に溜められることなく、排水経路30から機外へ排出されるため、水が洗濯物出入口3から溢れ出ることを防止でき、よって、洗濯機が設置された床面が濡れてしまうことを防止できる。
排水弁24を開閉する排水弁駆動機構35は、排水弁用モータ37が断電されたときに排水弁24を断電状態の直前の状態に保持する構成となっている。そして、制御装置50は、洗濯運転を終了する際に、排水弁24を開放状態とするように前記排水弁駆動機構35を制御する。このため、通常、洗濯運転を正常に終了した後は、排水弁24は開放状態となっているから、洗濯機を使用していない状態で、仮に、洗濯物出入口3を開閉する扉4が開放され、かつ、給水弁12の異常等により水が水槽15内に流れ込んだとしても、その水は水槽15内に溜められることなく、排水経路30から機外へ排出されるため、水が洗濯物出入口3から溢れ出ることを防止でき、よって、洗濯機が設置された床面が濡れてしまうことを防止できる。
また、排水弁24を閉鎖状態にして水槽15内に水を溜めた状態で、使用者が電源スイッチ8をオフすれば、排水弁駆動機構35は排水弁24を閉鎖状態にした状態で保持されるから、電源をオフした状態で水を溜めておくことができる。このため、使用者の操作によって洗濯機の電源をオフした状態で、洗濯物を水槽15内の水に浸した状態で置いておくことが可能となり、断電状態では水が溜められない従来とは違い、使い勝手を向上できる。
ところで、洗濯機を使用しない状態(洗濯機の電源をオフした状態)で排水弁24を開放状態としておくと、機外の排水溝などからの悪臭が排水経路30を通して洗濯機の水槽15内側に流れ込むことが懸念される。しかしながら、本実施形態によれば、排水経路30に空気遮断手段を構成するエアトラップ部28があり、図3(b)に示すように、エアエアトラップ部28に貯留された水31がエアトラップ用接続管27の通路を閉鎖することにより、機外側(図3(b)の右側)の空気が、水槽15側(図3(b)の左側)へ流れることを遮断する構成となっている。このため、排水経路30における排水弁24が開放状態となっていても、機外の排水溝などからの悪臭が排水経路30を通して洗濯機の水槽15内側に流れ込むことを防止することができる。
なお、排水経路30における空気遮断手段としては、上記エアトラップ部28に限られず、例えば逆止弁、或いはボール弁を利用し、排水時には水槽15からの水を機外側へ流すことを許容し、排水時以外は機外側から水槽15側へ空気が流れ込むことを遮断することができる構成であればよい。
排水弁駆動手段としては、通電状態で排水弁24を開放状態と閉鎖状態とに切換えが可能で、断電されたときに排水弁24を断電直前の状態に保持することができれば、ワンウエイクラッチ機構38を用いたものには限られない。
排水弁駆動手段としては、通電状態で排水弁24を開放状態と閉鎖状態とに切換えが可能で、断電されたときに排水弁24を断電直前の状態に保持することができれば、ワンウエイクラッチ機構38を用いたものには限られない。
図面中、1は外箱、3は出入口洗濯物出入口、4は扉、8は電源スイッチ、12は給水弁、15は水槽、16はドラム、17は洗濯機モータ(ドラム駆動手段)、18は孔、24は排水弁、27はエアトラップ用接続管、28はエアトラップ部(空気遮断手段)、30は排水経路、31は水、35は排水弁駆動機構(排水弁駆動手段)、37は排水弁用モータ、38はワンウエイクラッチ機構、50は制御装置(制御手段)を示す。
Claims (2)
- 洗濯物出入口を有する外箱と、
前記洗濯物出入口を開閉する扉と、
前記洗濯物出入口に連通する状態で前記外箱内に配設された貯水が可能な水槽と、
通水可能な孔を有して前記水槽内に回転可能に配設され、前記洗濯物出入口を通して洗濯物の出し入れが可能なドラムと、
このドラムを回転駆動するドラム駆動手段と、
前記水槽内に水を供給する給水手段と、
前記水槽内の水を機外へ排出する排水経路に設けられ、前記排水経路を開閉する排水弁と、
通電状態で前記排水弁を開放状態と閉鎖状態とに切換えが可能で、断電されたときに前記排水弁を断電直前の状態に保持する構成の排水弁駆動手段と、
電源スイッチと、
洗濯運転を制御し、前記洗濯運転を終了する際に前記排水弁を開放状態とするように前記排水弁駆動手段を制御する制御手段とを具備したことを特徴とするドラム式洗濯機。 - 前記排水経路に、前記水槽側と機外側との間の空気の流通を遮断する空気遮断手段を設けたことを特徴とする請求項1記載のドラム式洗濯機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008300844A JP2010124940A (ja) | 2008-11-26 | 2008-11-26 | ドラム式洗濯機 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2008300844A JP2010124940A (ja) | 2008-11-26 | 2008-11-26 | ドラム式洗濯機 |
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JP2010124940A true JP2010124940A (ja) | 2010-06-10 |
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ID=42325740
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JP (1) | JP2010124940A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
2008
- 2008-11-26 JP JP2008300844A patent/JP2010124940A/ja active Pending
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