JP3615033B2 - 2層フレキシブル基板の製造方法 - Google Patents
2層フレキシブル基板の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3615033B2 JP3615033B2 JP29621897A JP29621897A JP3615033B2 JP 3615033 B2 JP3615033 B2 JP 3615033B2 JP 29621897 A JP29621897 A JP 29621897A JP 29621897 A JP29621897 A JP 29621897A JP 3615033 B2 JP3615033 B2 JP 3615033B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- solution
- thickness
- flexible substrate
- copper
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C23—COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
- C23C—COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
- C23C28/00—Coating for obtaining at least two superposed coatings either by methods not provided for in a single one of groups C23C2/00 - C23C26/00 or by combinations of methods provided for in subclasses C23C and C25C or C25D
- C23C28/02—Coating for obtaining at least two superposed coatings either by methods not provided for in a single one of groups C23C2/00 - C23C26/00 or by combinations of methods provided for in subclasses C23C and C25C or C25D only coatings only including layers of metallic material
- C23C28/023—Coating for obtaining at least two superposed coatings either by methods not provided for in a single one of groups C23C2/00 - C23C26/00 or by combinations of methods provided for in subclasses C23C and C25C or C25D only coatings only including layers of metallic material only coatings of metal elements only
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C23—COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
- C23C—COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
- C23C28/00—Coating for obtaining at least two superposed coatings either by methods not provided for in a single one of groups C23C2/00 - C23C26/00 or by combinations of methods provided for in subclasses C23C and C25C or C25D
- C23C28/02—Coating for obtaining at least two superposed coatings either by methods not provided for in a single one of groups C23C2/00 - C23C26/00 or by combinations of methods provided for in subclasses C23C and C25C or C25D only coatings only including layers of metallic material
-
- H—ELECTRICITY
- H05—ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H05K—PRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
- H05K3/00—Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
- H05K3/22—Secondary treatment of printed circuits
- H05K3/24—Reinforcing the conductive pattern
-
- H—ELECTRICITY
- H05—ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H05K—PRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
- H05K1/00—Printed circuits
- H05K1/02—Details
- H05K1/03—Use of materials for the substrate
- H05K1/0393—Flexible materials
-
- H—ELECTRICITY
- H05—ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H05K—PRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
- H05K2203/00—Indexing scheme relating to apparatus or processes for manufacturing printed circuits covered by H05K3/00
- H05K2203/07—Treatments involving liquids, e.g. plating, rinsing
- H05K2203/0779—Treatments involving liquids, e.g. plating, rinsing characterised by the specific liquids involved
- H05K2203/0786—Using an aqueous solution, e.g. for cleaning or during drilling of holes
- H05K2203/0793—Aqueous alkaline solution, e.g. for cleaning or etching
-
- H—ELECTRICITY
- H05—ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H05K—PRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
- H05K2203/00—Indexing scheme relating to apparatus or processes for manufacturing printed circuits covered by H05K3/00
- H05K2203/14—Related to the order of processing steps
- H05K2203/1476—Same or similar kind of process performed in phases, e.g. coarse patterning followed by fine patterning
-
- H—ELECTRICITY
- H05—ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H05K—PRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
- H05K3/00—Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
- H05K3/38—Improvement of the adhesion between the insulating substrate and the metal
- H05K3/388—Improvement of the adhesion between the insulating substrate and the metal by the use of a metallic or inorganic thin film adhesion layer
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Metallurgy (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
- Manufacturing Of Printed Wiring (AREA)
- Parts Printed On Printed Circuit Boards (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Physical Vapour Deposition (AREA)
- Other Surface Treatments For Metallic Materials (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は2層フレキシブル基板の製造方法に関し、より具体的には、絶縁体フィルム上に乾式めっき法、無電解銅めっき法および電気銅めっき法を採用して銅導体層を形成するに際し、より健全で密着性の高い銅導体層を容易に形成し得るような2層フレキシブル基板の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
フレキシブル配線板を作製するために用いられる基板は、絶縁体フィルム上に接着剤を用いて導体層となる銅箔を貼り合わせた3層フレキシブル基板と、該絶縁体フィルム上に接着剤を用いることなしに乾式めっき法または湿式めっき法により直接銅導体層を形成した2層フレキシブル基板とに大別される。
【0003】
そして、3層フレキシブル基板を用いる場合には、サブトラクティブ法によって基板上に所望の配線パターンを形成することにより3層フレキシブル配線板を製造することができ、2層フレキシブル基板を用いる場合には、サブトラクティブ法またはアディティブ法によって基板上に所望の配線パターンを形成することにより2層フレキシブル配線板を製造することができるが、一般には製造方法が簡単で、低コストで製造することができる3層フレキシブル基板の使用が主流を占めていた。
【0004】
ところで、近年の電子機器の高密度化に伴なって配線板における配線幅も狭ピッチのものが求められるようになってきている。しかし、配線板の製造に際しては、基板の絶縁体フィルム上に形成した銅導体層を所望の配線パターンに従ってエッチングして配線部の形成を行う場合に、配線部の側面がエッチングされる、いわゆるサイドエッチングを生ずるために配線部の断面形状が裾広がりの台形になり易い。従って配線部間の電気的絶縁性を確保するまでエッチングを行うと配線ピッチ幅が広くなり過ぎてしまうために、従来一般的に使用されている35μm厚さの銅箔を貼り合わせた3層フレキシブル基板を用いる限り配線板における配線部の狭ピッチ化を行うには限界があった。
【0005】
このため従来の35μm厚さの銅箔張り合わせ基板に代えて18μm厚さ以下の薄い銅箔張り合わせた基板を使用し、サイドエッチングによる裾広がりの幅を小さくして配線板における配線部の狭ピッチ化を図る試みがなされた。しかし、このような薄肉の銅箔は剛性が小さくハンドリング性が悪いため、一旦銅箔にアルミニウムキャリアなどの補強材を貼り合わせて剛性を高くした後、該銅箔と絶縁体フィルムの貼り合わせを行い、しかる後再びアルミニウムキャリアを除去する方法が採られていたが、この方法はあまりに手間と時間がかかり作業性が悪いという問題があった。
【0006】
またこのような薄い銅箔では、膜厚のばらつきやピンホールや亀裂の発生などによる被膜欠陥が増加するなどの製造技術上の問題もあるし、さらに銅箔が薄くなればなるほどその製造が困難となり、製造価格が高くなって3層フレキシブル配線板のコストメリットが失われてしまう結果となった。殊に最近においては、厚さ10数μm以下、数μm程度の銅箔を使用しなくては製造できないような狭幅で、狭ピッチの配線部を有する配線板への要求が強まるに至り、3層フレキシブル基板を用いる配線板は、上記したように技術的な問題もさることながら、製造コスト上からも問題があった。
【0007】
そこで、接着剤を施すことなく直接絶縁体フィルム上に銅被覆層を形成することができる2層フレキシブル基板を用いた2層フレキシブル配線板が注目されるに至った。該2層フレキシブル基板は接着剤なしで直接絶縁体フィルム上に銅導体層を形成するものであり、従って基板自体の厚さを薄くすることができる上に、被着させる銅導体被膜の厚さも任意の厚さに調整することができるという利点を有する。そして、このような2層フレキシブル基板を製造する場合には、絶縁体フィルム上に廉価に均一な厚さの銅導体層を形成するための手段として通常は電気銅めっき法が採用されるが、そのためには、電気銅めっき被膜を施す絶縁体フィルムの上に薄膜の下地金属層を形成して表面全面に導電性を付与し、その上に電気銅めっき処理を行なうのが一般的である。
【0008】
ところで、絶縁体フィルム上に薄膜の下地金属層を得るためには、真空蒸着法、イオンプレーティング法などの乾式めっき法を使用するのが一般的であるが、このような乾式めっき法で得られる被膜層には、通常数十μm〜数百μmの大きさのピンホールが多数発生するので、下地金属層には往々にしてピンホールによる絶縁体フィルム露出部分を生ずることになる。
【0009】
従来、一般にこの種のフレキシブル配線板においては、配線に必要な銅の導電性被膜の厚さは35μmを超え50μmまでが適当であるとされていたが、形成される配線の幅も数百μm程度であるため、数十μmのピンホールの存在による配線部の欠陥を生ずることは少なかった。
【0010】
しかしながら、本発明において指向するような狭ピッチの配線部を持ったフレキシブル配線板を得ようとする場合には、前述したように配線部形成のための銅被膜の厚さは35μm以下、好ましくは18μm以下、理想的には5μm程度の極めて薄い厚さとすることが好ましく、配線部に欠陥を生ずる恐れが多くなるものであった。
【0011】
この状況を、下地金属層を形成した絶縁体フィルム上に所望の厚さの銅導体層を形成した2層フレキシブル基板を用いて、例えばサブトラクティブ法によって2層フレキシブル配線板の製造を行う場合を例にとって説明すると、配線部パターンの形成は次の工程で行われる。
(1)該銅導体層上に、配線部のみがマスキングされ非配線部の銅導体層が露出するような所望の配線部パターンを有するレジスト層を設ける、
(2)露出している銅導体層を化学エッチング処理により除去する、
(3)最後にレジスト層を剥離除去する。
従って、銅導体層の厚さを特に例えば5μmというように極めて薄く形成した基板を使用して、例えば配線幅40μm、配線ピッチ80μmというような狭配線幅、狭配線ピッチの配線板を製造する場合には、乾式めっき処理によって基板の下地金属層に生じているピンホールのうち、粗大なものは大きさが数十μm乃至数百μmのオーダーに達するために、5μm程度の厚さの電気銅めっき被膜を形成したのでは、ピンホールによる絶縁体フィルム露出部分を殆ど埋めることができないので、この露出部分、つまり導体層の欠落部分が配線部にかかり、配線部は該ピンホールの位置で欠落して配線欠陥となるか、そうでなくても配線部の密着不良を招く原因となるのである。
【0012】
上記した問題を解決する方法として、絶縁体フィルム上に乾式めっき法で下地金属層を形成した上に、さらに中間金属層として無電解めっきによる銅被覆層を施してピンホールによる絶縁体フィルムの露出部分を被覆する方法が提案されている。しかし、この方法によるときは、確かにある程度ピンホールによる絶縁体フィルムの露出部分をなくすことはできるが、一方において、無電解銅めっき処理に用いられるめっき液やその前処理液などが、既に形成されている大小さまざまなピンホール部分から絶縁体フィルムと下地金属層との間に浸透し、これが下地金属層の密着性、ひいてはその後に形成される電気銅めっきによる導体層の密着性を阻害する原因となるので十分な解決策にはならなかった。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、乾式めっき法および無電解めっき法と電気めっき法を使用したフレキシブル配線板の製造における上記した問題点を解決し、絶縁体フィルム上に乾式めっき処理によって下地金属層を形成するに際して生ずるピンホールに起因する銅導体部の欠落がなく、かつ絶縁体フィルムと下地金属層との密着性の優れたフレキシブル配線板の製造方法を提供することを目的とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明は、絶縁体フィルムの片面または両面に、接着剤を介さずに直接下地金属層を形成し、該下地金属層上に所望の厚さの銅導体層を形成する2層フレキシブル基板の製造方法において、絶縁体フィルム上に、ニッケル、銅−ニッケル合金、クロム、クロム酸化物からなる群から選ばれた少なくとも1種を用い乾式めっき法により形成された被膜層と該被膜層上にさらに形成された乾式めっき法による銅被膜層との2層により下地金属層を形成し、つぎに該下地金属層上に、一次電気銅めっき被膜層を形成した後、無機アルカリ溶液、有機アルカリ溶液またはこれらの混合溶液で処理し、つぎに該一次電気銅めっき被膜層上に中間金属層として無電解銅めっき被膜を形成し、最後に該中間金属層上に二次電気銅めっき被膜層を形成することにより最終的に絶縁体フィルム上に1〜35μmの厚さの銅導体層を形成する2層フレキシブル基板の製造方法を特徴とするものである。
【0015】
本発明において下地金属層上に施される一次電気銅めっき被膜層の厚さは0.3〜10μm、特に0.5〜2μmの範囲のであることが好ましい。また、一次電気銅めっき被膜層の形成後に施されるアルカリ溶液処理に無機アルカリ溶液を用いる場合は、水酸化カリウムまたは水酸化ナトリウム、またはこれらの混合水溶液によって行うことが好ましく、その濃度は、0.05〜3.0モル/リットルであることが好ましい。また有機アルカリ溶液を用いる場合は、ヒドラジンとエチレンジアミンとの混合溶液によって行うことが好ましく、その場合におけるヒドラジンおよびエチレンジアミンの濃度は、それぞれ0.5〜4.0モル/リットルおよび0.5〜2.0モル/リットルであることが好ましい。またさらに、無機アルカリ溶液と有機アルカリ溶液との混合溶液を用いる場合は、水酸化カリウム水溶液および/または水酸化ナトリウム水溶液とヒドラジンとの混合溶液によって行うことが好ましく、その場合における無機アルカリ水溶液およびヒドラジンの濃度は、それぞれ0.05〜3.0モル/リットルおよび0.5〜4.0モル/リットルであることが好ましい。
【0016】
無電解銅めっき被膜層の厚さは、0.01〜1.0μmであることが好ましく、無電解銅めっき被膜層を形成するに際し、前処理として触媒付与処理を施すことが好ましい。この無電解銅めっき被膜層の上には前記一次電気銅めっき被膜層と同様にして二次電気銅めっき被膜層が形成される。
【0017】
そして、絶縁体フィルム上に形成される一次電気銅めっき被膜層、無電解銅めっき被膜層および二次電気銅めっき被膜層からなる銅導体層の厚さは1〜35μmとする必要がある。
【0018】
また、本発明において、絶縁体フィルム上に乾式めっき被膜法によって直接形成される2層の下地金属層のうち、ニッケル、銅−ニッケル合金、クロム、クロム酸化物のうちから選ばれた少なくとも1種を乾式めっき処理して得られた被膜層の厚さは50〜2,000オングストロームであることが好ましく、その上に形成される銅の乾式めっき被膜層の厚さは200〜5,000オングストロームであることが好ましい。また該下地金属層を形成するための乾式めっき法は、真空蒸着法、スパッタリング法、またはイオンプレ−ティング法のうちのいずれかを採用することが好ましい。
【0019】
【発明の実施の形態】
本発明は、上記したように絶縁体フィルム上に、乾式めっき法によりニッケル、銅−ニッケル合金、クロム、クロム酸化物からなる群から選ばれた少なくとも1種を用いて形成した被膜層と、該被膜層上にさらに乾式めっき法により形成した銅被膜層との2層からなる下地金属層上に、先ず所定の厚さの一次電気銅めっき被膜層を形成した後、これをアルカリ溶液で処理し、しかる後一次電気銅めっき被膜層上にさらに無電解銅めっき被膜層を被着させ、最後に二次電気銅めっき被膜層を形成することによって所望の厚さの銅導体層を形成する2層フレキシブル基板の製造方法であり、乾式めっき法および無電解めっき法ならびに電気めっき法を適用してフレキシブル配線板の製造を行うに際して、本発明の製造方法を採用することにより、乾式めっき処理に際して発生するピンホールに基づく導体部の欠陥が少なく、かつ導体層と絶縁体フィルム間の密着性の高い2層フレキシブル基板を得ることに成功したものである。
【0020】
本発明において、基板上に電気銅めっき被膜層を一次、二次に分けて形成させる理由について説明すると次のごとくである。即ち、通常乾式めっき法によって絶縁体フィルム上に形成されるめっき被膜層には、大小無数のピンホールが存在するが、そのうちの殆どは光学顕微鏡では観察困難な1μm以下の微小なピンホールであり、残部が数μm乃至数百μmの粗大なピンホールである。そして、前者の微小ピンホールは配線板を作製する際の配線部の欠陥発生に殆ど影響しないが、後者の粗大ピンホールは絶縁体フィルム上に顕著な大きさの露出部を形成するために、無電解銅めっき処理によってこの露出部を被覆しなければ、その後の電気銅めっき処理工程において形成される導体層に部分的欠落部を生じ、配線板作製に際して配線欠陥を生ずる原因となる。
【0021】
なお、本発明者らの行った実験によれば、配線板における配線部の欠落の許容限界の目安は、配線幅の1/4から1/3程度であるので、例えば配線幅40μmの配線板においては、基板に形成した導体層に10μmの大きさを超えるピンホールよる部分欠落部が多数存在すると、該基板により作製される配線板は不良品となり易いことが実証されている。
【0022】
そしてまた、上記したピンホールのうち微小ピンホールの存在も、その後に行われる無電解銅めっき処理に際し、無電解めっき液やその前処理液などがこの微小ピンホールの穴から下地金属層と絶縁体フィルムの間に浸透し、下地金属層の密着性を阻害する原因となり、ひいては作製される配線板における配線部の密着強度が通常この種の配線板において実用的基準とされる1kgf/cmの値を下回るようになるので好ましくないことが分かった。そこで本発明においては、下地金属層上に一次電気銅めっき処理を施すことにより、形成された銅めっき被膜層によって下地金属層の微小ピンホールの穴を埋めてやり、次工程の無電解銅めっき工程での無電解めっき液や前処理液の微小ピンホールから絶縁体フィルムへの浸透を抑制し、これによって下地金属層の絶縁体フィルムに対する密着性を確保するようにしたものである。
【0023】
この場合において、一次電気銅めっき被膜層の厚みを0.3〜10μmの範囲に限定した理由は次のごとくである。粗大ピンホール部分は絶縁体フィルム面が大きく露出しているために電気銅めっき処理を行っても通電性のない絶縁体フィルム上には銅めっき被膜層は形成されない。その結果一次電気銅めっき被膜層膜が形成された部分の厚さは下地金属層の厚さに一次電気銅めっき被膜層の厚さが加わり、粗大ピンホールによる絶縁体フィルムの露出部分と一次電気銅めっき被膜層の形成部分とに段差が生ずることになる。この段差は最終工程の二次電気銅めっき被膜層の形成後も変わることがないので、一次電気銅めっき被膜層を10μmを超える厚さにすると、得られた2層フレキシブル基板の表面における段差が著しく大きくなりすぎて、その後の配線部形成工程における配線部の加工に支障をきたすようになる。また、一次電気銅めっき被膜層の厚さが0.3μm未満となると微小ピンホールの穴を十分に埋めきれないので、無電解銅めっき処理に際してのめっき液などの浸透が起こり易くなり、下地金属層の密着性の低下を招く恐れが生ずるので、いずれの場合も好ましくない。
【0024】
なお、この一次電気銅めっき被膜層の厚さは、もとより微小ピンホールの穴を埋めてめっき液の浸透を防止できる程度の厚さにすればよいのであるが、この厚さは二次電気銅めっき処理を施すことによって得られる最終的な導体層の厚さおよび配線板に形成される配線部の配線幅および配線ピッチの大きさを考慮して定められる。例えば、基板に最終的に形成される導体層の厚さが5μm程度であって、これにより作製される配線板における配線幅が40μm、配線ピッチが80μm程度であるときに、基板における下地金属層の密着性をほぼ確保しつつ実質的段差の解消を図るためには、一次電気銅めっき被膜層の厚さは0.5〜2μmの範囲に定めるのが理想的である。
【0025】
本発明においては、一次電気銅めっき処理を施した後に、アルカリ溶液による処理を行うが、これは、一次電気銅めっき被膜層を形成しても、なお粗大ピンホールに基づく絶縁体フィルムの露出部分が残留し、この絶縁体フィルム露出部分上には、次工程の無電解銅めっき処理の前処理として行われる触媒付与処理を効果的に行うことが困難であるので、アルカリ溶液によって該絶縁体フィルムの露出部分を親水化することにより触媒付与処理が容易に行ない得るようにし、これによって無電解銅めっき処理が円滑かつ確実に行われるようにするためである。この際に、使用するアルカリ溶液は、絶縁体フィルム面を親水化することができるものであれば無機アルカリ溶液、有機アルカリ溶液、または無機アルカリ溶液と有機アルカリ溶液との混合溶液のいずれでもよい。
【0026】
つぎに、無電解銅めっき処理を行うが、これは基板全面に無電解銅めっき被膜層を形成させることによって、粗大ピンホールによる絶縁体フィルムの露出面を覆って基板面全面を良導体化し、これによってピンホールの影響を受けることなく次工程での二次電気銅めっき処理を基板全面に亘って行わせることを可能とするために行われるものである。該無電解銅めっき処理を施すに当たっては、公知の触媒付与剤を使用して事前に基板上に触媒付与処理を施すことが好ましい。以後、二次電気銅めっき処理を施すことによって、無電解銅めっき被膜層上に最終的に所望の厚さの導体層が形成されるように銅被覆を形成させ、これによって1〜35μm程度の薄肉の導体層を有する健全な2層フレキシブル基板を容易に得ることができる。
【0027】
本発明において無電解銅めっき処理に際して行われる触媒付与処理に用いる触媒金属種は、無電解めっき液に含まれる錯体化された金属イオン種よりも電位的に貴なものであればよく、例えば金、白金、銀、パラジウムなどが使用できる。しかし、簡便さを考慮すれば、触媒付与剤として広く市販されているパラジウム系の触媒付与剤、例えばパラジウム−錫の酸性溶液や、アルカリ性のパラジウム錯体溶液、あるいは錫を含まない酸性パラジウム溶液などが適当である。触媒の付与方法は特に限定されず、通常この種の触媒付与に際して一般的に行われているセンシタイジング・アクチベーション法やキャタリスト・アクセレーター法などを状況に応じて適宜選択すればよい。
【0028】
また、触媒付与処理に際しての前処理は、特に限定されないが下地金属層と絶縁体フィルムおよび下地金属層と無電解めっき被膜層の密着性を高めるために、脱脂などの清浄化処理を施しておくことが望ましい。しかしながら、この前処理によって下地金属層の第2層に形成した銅被膜層や一次電気めっき処理によって形成した銅被膜層が溶解するような条件で処理することは厳に避けなければならない。
【0029】
また、本発明において使用する無電解めっき液は、含まれる金属イオンが自己触媒性を有し、かつヒドラジン、ホスフィン酸ナトリウム、ホルマリンなどの還元剤によって還元されて金属析出する還元析出型のものであればいずれでもよいが、本発明の主旨からいって、下地金属層に生じているピンホールにより露出した絶縁体フィルムの露出部分の良導体化を図ることが主たる目的であるから、導電性が良好で比較的作業性のよい無電解銅めっき液が最適である。
【0030】
なお、この無電解銅めっき液によるめっき被膜の厚さは、基板面におけるピンホールによる欠陥修復が可能でかつ電気銅めっき処理を施す際に、電気銅めっき液によって溶解されない程度の厚さであればよく、0.01〜1.0μmの範囲であることが好ましい。
【0031】
このようにして無電解銅めっき被膜層を形成させた基板は、最終的に所望の厚さの導体層が形成されるように二次電気銅めっき処理を施すことにより、下地金属層形成時に発生した大小様々なピンホールによる影響を受けない健全で導体層の密着度の高い2層フレキシブル基板を得ることができる。なお、本発明において行われる電気銅めっき処理は、一次、二次ともに常法による電気銅めっき法における諸条件を採用すればよい。
【0032】
このようにして下地金属層上に形成された一次電気銅めっき被膜層、無電解銅めっき被膜層および二次電気銅めっき被膜層からなる銅導体層の全体の厚さは1〜35μmとする必要がある。全体の厚さが1μm未満であると、銅導体層として要求される機械的強度が十分でなく、一方35μmを超えると配線部の狭ピッチ化に支障が生ずる。
【0033】
また本発明において、絶縁体フィルム上に直接形成される下地金属層は、ニッケル、銅−ニッケル合金、クロムおよびクロム酸化物からなる群から選ばれた少なくとも1種から得られたを乾式めっき被膜層を第1層とし、その上にさらに第2層として銅の乾式めっき被膜層を形成することにより2層としたものである。このように下地金属層を2層に形成したのは、乾式めっき処理によるピンホールの発生箇所をずらすことにより、ピンホールに基づく前記したような弊害を可及的に抑制することと、下地金属層の第1層に絶縁体フィルムの構成材料である合成樹脂と比較的密着性の良好なニッケル、クロムおよびこれらの化合物などによる乾式めっき被膜層を配し、第2層の表面層に導電性の高い銅被膜層を配することによって下地金属層の密着性と通電性の双方を高め、つぎに行われる一次電気銅めっき処理がより容易に行われるようにするためである。
【0034】
下地金属層として形成させるそれぞれの乾式めっき被膜層厚さは、第1層のニッケル、銅−ニッケル合金、クロム、クロム酸化物などの乾式めっき被膜層では、50〜2,000オングストロームであることが好ましく、また第2層の銅乾式めっき被膜層では200〜5,000オングストロームであることが好ましい。第1層の乾式めっき被膜層の厚さが50オングストローム未満であるときは、その後の各処理工程を経ても下地金属層の長期的な密着性に問題を生じ、また2,000オングストロームを超えると、配線部の加工に際してニッケル、クロムなどの除去が困難になり、またクラックやそりなどを生じて密着強度が低下する場合があるからである。また第2層の銅乾式めっき被膜層の厚さが200オングストローム未満であるときは、ピンホールによる欠陥の軽減効果が少なくなるとともに電気めっきの際に、通電不良を引き起こす恐れがあるからであり、また5,000オングストロームを超えると、被膜層に応力によるクラックやそりなどを生じ、かえって密着強度が低下するようになるのでいずれも好ましくない。
【0035】
また、本発明におけるこれら2層の下地金属層の形成のための乾式めっき法としては、真空蒸着法、スパッタリング法、またはイオンプレ−ティング法のいずれかを適宜採用すればよい。
【0036】
【実施例】
つぎに本発明の実施例を比較例とともに説明する。
実施例1:
厚さ50μmのポリイミドフィルム(東レ・ディユポン社製、製品名「カプトン200V」を12cm×12cmの大きさに切り出し、その片面に下地金属層の第1層として真空蒸着法によりニッケル被膜層を100オングストロームの厚さに形成し、さらにその上に第2層として真空蒸着法により銅被膜層を1,000オングストロームの厚さに形成した。
【0037】
次ぎに、これを弱アルカリ性の脱脂剤に1分間浸漬し、引き続き2分間洗浄して表面洗浄処理を行った。次ぎに、表1に示す組成の電気銅めっき液を用いて厚さ1μmの一次電気銅めっき被膜層を形成した。このときのめっき条件は、めっき温度を室温とし、空気撹拌を行い、電流密度を0.5A/dm2とした。
【0038】
【表1】
硫酸銅5水塩 :80g/リットル
硫酸 :200g/リットル
光沢剤 :適宜
塩素イオン :50mg/リットル
【0039】
一次電気銅めっき被膜形成後に水洗し、ついで濃度0.05モル/リットルの水酸化カリウム水溶液に浸漬して乾式めっき処理に際して発生したピンホ−ルによるポリイミドフィルム露出面を親水化し、水洗後キャタライジング液、アクセレーティング液(共に奥野製薬社製)に浸漬して基板表面に触媒を付与した。引き続き基板を表2に示す組成の無電解銅めっき液に3分間浸漬して表面に0.1μmの厚さの無電解銅めっき被膜層を成膜した。このときのめっき条件は、めっき液の温度は60℃、pHは12.5であり、空気撹拌を行った。
【0040】
【表2】
硫酸銅 :10g/リットル
EDTA :30g/リットル
HCHO(36%溶液) :5ミリリットル/リットル
PEG1000 :0.5g/リットル
ジピリジル :10mg/リットル
【0041】
無電解めっき処理後、引き続いて表1に示す組成の電気銅めっき液を用いて銅導体層の厚さが最終的に5μmになるように二次電気銅めっき被膜層を形成した。このときのめっき条件は、めっき液の温度は室温とし、空気撹拌を行い、通電時の電流密度を3A/dm2とした。
【0042】
得られた基板に対し、銅導体層側から光を当ててピンホールによる欠陥の有無を確認したところ、12cm×12cmの領域内では光の透過は認められず、ピンホールによる欠陥が存在しないことが分かった。この基板を用いて配線幅40μm、配線ピッチ80μmのフレキシブル配線板を常法によるサブトラクティブ法に基づいて作製したところ、配線部分にピンホールに起因する欠陥のない2層フレキシブル配線板が得られた。
【0043】
また、該2層フレキシブル配線板の配線部を垂直に引き剥がして配線部の密着強度を測定したところ、その強度は1kgf/cm以上であり、ポリイミドフィルムに下地金属層を真空蒸着した後、一次電気銅めっき被膜層を施さずに直ちに無電解めっき処理を施し、ついで電気銅めっき被膜層を形成した基板によるものに比べて高い密着強度を有し、十分に実用に供することができる密着強度を有するものであることが分かった。
【0044】
なお、本実施例においては、サブトラクティブ法によってポリイミドフィルムの片面に配線パターンを有する基板から得られた片面フレキシブル配線板についての作製例を示したが、絶縁体フィルムの両面に配線部を有する両面フレキシブル配線板、あるいはセミアディティブ法により作製された片面または両面フレキシブル配線板についても同様の優れた結果が得られることが確認されている。
【0045】
実施例2:
一次電気銅めっき被膜層の厚さを0.5μmに形成したこと以外は、実施例1と同様の手順で2層フレキシブル基板を作製し、この基板を使用して実施例1と同様の手順で2層フレキシブル配線板を作製したところ、配線部分に、ピンホールに起因する欠陥のない2層フレキシブル配線板が得られた。また、得られた2層フレキシブル配線板の配線部を垂直に引き剥がして配線部の密着強度を測定したところ、その強度は1kgf/cm以上であり、十分に実用に供することができる密着強度を有するものであることが分かった。
【0046】
実施例3:
ポリイミドフィルム露出部の親水化処理に、濃度3.0モル/リットルの水酸化カリウムを使用した以外は、実施例1と同様の手順で2層フレキシブル基板を作製し、この基板を使用して実施例1と同様の手順で2層フレキシブル配線板を作製したところ、配線部分に、ピンホールに起因する欠陥のない2層フレキシブル配線板が得られた。また、得られた2層フレキシブル配線板の配線部を垂直に引き剥がして配線部の密着強度を測定したところ、その強度は1kgf/cm以上であり、十分に実用に供することができる密着強度を有するものであることが分かった。
【0047】
実施例4:
ポリイミドフィルム露出部の親水化処理に、濃度0.5モル/リットルのヒドラジン溶液と濃度0.5モル/リットルのエチレンジアミン溶液との混合溶液からなる有機アルカリ溶液を使用し、かつ一次電気銅めっき被膜層の厚さを0.5μm、また無電解銅めっき被膜層の厚さを0.5μmとした以外は、実施例1と同様の手順で2層フレキシブル基板を作製し、この基板を使用して実施例1と同様の手順で2層フレキシブル配線板を作製したところ、配線部分に、ピンホールに起因する欠陥のない2層フレキシブル配線板が得られた。また、得られた2層フレキシブル配線板の配線部を垂直に引き剥がして配線部の密着強度を測定したところ、その強度は1kgf/cm以上であり、十分に実用に供することができる密着強度を有するものであることが分かった。
【0048】
実施例5:
下地金属層の第1層に100オングストロームの厚さの銅−ニッケル合金被膜層を真空蒸着法によって形成し、第2層に厚さ1,000オングストロームの銅被膜層を真空蒸着法によって形成したこと以外は実施例3と同様の手順で2層フレキシブル基板を作製し、この基板を使用して実施例1と同様の手順で2層フレキシブル配線板を作製したところ、配線部分に、ピンホールに起因する欠陥のない2層フレキシブル配線板が得られた。また、得られた2層フレキシブル配線板の配線部を垂直に引き剥がして配線部の密着強度を測定したところ、その強度は1kgf/cm以上であり、十分に実用に供することができる密着強度を有するものであることが分かった。
【0049】
実施例6:
ポリイミドフィルム露出部の親水化処理に、濃度0.5モル/リットルのヒドラジン溶液と濃度0.5モル/リットルのエチレンジアミン溶液との混合溶液からなる有機アルカリ溶液を使用したこと以外は、実施例5と同様の手順で2層フレキシブル基板を作製し、この基板を使用して実施例1と同様の手順で2層フレキシブル配線板を作製したところ、配線部分に、ピンホールに起因する欠陥のない2層フレキシブル配線板が得られた。また、得られた2層フレキシブル配線板の配線部を垂直に引き剥がして配線部の密着強度を測定したところ、その強度は1kgf/cm以上であり、十分に実用に供することができる密着強度を有するものであることが分かった。
【0050】
実施例7:
下地金属層の第1層に100オングストロームの厚さのクロム被膜層を真空蒸着法によって形成し、第2層に厚さ1,000オングストロームの銅被膜層を真空蒸着法によって形成したこと以外は実施例3と同様の手順で2層フレキシブル基板を作製し、この基板を使用して実施例1と同様の手順で2層フレキシブル配線板を作製したところ、配線部分に、ピンホールに起因する欠陥のない2層フレキシブル配線板が得られた。また、得られた2層フレキシブル配線板の配線部を垂直に引き剥がして配線部の密着強度を測定したところ、その強度は1kgf/cm以上であり、十分に実用に供することができる密着強度を有するものであることが分かった。
【0051】
実施例8:
ポリイミドフィルム露出部の親水化処理に、濃度0.5モル/リットルのヒドラジン溶液と濃度0.5モル/リットルのエチレンジアミン溶液との混合溶液からなる有機アルカリ溶液を使用したこと以外は、実施例7と同様の手順で2層フレキシブル基板を作製し、この基板を使用して実施例1と同様の手順で2層フレキシブル配線板を作製したところ、配線部分に、ピンホールに起因する欠陥のない2層フレキシブル配線板が得られた。また、得られた2層フレキシブル配線板の配線部を垂直に引き剥がして配線部の密着強度を測定したところ、その強度は1kgf/cm以上であり、十分に実用に供することができる密着強度を有するものであることが分かった。
【0052】
実施例9:
下地金属層の第1層に100オングストロームの厚さのクロム酸化物被膜層を真空蒸着法によって形成し、第2層に厚さ1,000オングストロームの銅被膜層を真空蒸着法によって形成したこと以外は実施例3と同様の手順で2層フレキシブル基板を作製し、この基板を使用して実施例1と同様の手順で2層フレキシブル配線板を作製したところ、配線部分に、ピンホールに起因する欠陥のない2層フレキシブル配線板が得られた。また、得られた2層フレキシブル配線板の配線部を垂直に引き剥がして配線部の密着強度を測定したところ、その強度は1kgf/cm以上であり、十分に実用に供することができる密着強度を有するものであることが分かった。
【0053】
実施例10:
ポリイミドフィルム露出部の親水化処理に、濃度0.5モル/リットルのヒドラジン溶液と濃度0.5モル/リットルのエチレンジアミン溶液との混合溶液からなる有機アルカリ溶液を使用したこと以外は、実施例9と同様の手順で2層フレキシブル基板を作製し、この基板を使用して実施例1と同様の手順で2層フレキシブル配線板を作製したところ、配線部分に、ピンホールに起因する欠陥のない2層フレキシブル配線板が得られた。また、得られた2層フレキシブル配線板の配線部を垂直に引き剥がして配線部の密着強度を測定したところ、その強度は1kgf/cm以上であり、十分に実用に供することができる密着強度を有するものであることが分かった。
【0054】
実施例11:
下地金属層の第1層に100オングストロームの厚さのニッケル被膜層を真空蒸着法によって形成し、第2層に厚さ1,500オングストロームの銅被膜層を真空蒸着法によって形成したこと、およびポリイミドフィルム露出部の親水化処理に、濃度2.0モル/リットルの水酸化カリウムと濃度2.0モル/リットルのヒドラジン溶液との混合溶液からなる無機/有機アルカリ溶液を使用したこと以外は実施例1と同様の手順で2層フレキシブル基板を作製し、この基板を使用して実施例1と同様の手順で2層フレキシブル配線板を作製したところ、配線部分に、ピンホールに起因する欠陥のない2層フレキシブル配線板が得られた。また、得られた2層フレキシブル配線板の配線部を垂直に引き剥がして配線部の密着強度を測定したところ、その強度は1kgf/cm以上であり、十分に実用に供することができる密着強度を有するものであることが分かった。
【0055】
実施例12:
下地金属層の第1層に厚さ50オングストロームのクロム酸化物被膜層を真空蒸着法によって形成し、第2層に厚さ1,500オングストロームの銅被膜層を真空蒸着法によって形成したこと以外は実施例11と同様の手順で2層フレキシブル基板を作製し、この基板を使用して実施例1と同様の手順で2層フレキシブル配線板を作製したところ、配線部分に、ピンホールに起因する欠陥のない2層フレキシブル配線板が得られた。また、得られた2層フレキシブル配線板の配線部を垂直に引き剥がして配線部の密着強度を測定したところ、その強度は1kgf/cm以上であり、十分に実用に供することができる密着強度を有するものであることが分かった。
【0056】
実施例13:
一次電気銅めっき被膜層の厚さを8μm、また無電解銅めっき被膜層の厚さを0.9μmとし、銅導体層の厚さが最終的に18μmとなるよう二次電気銅めっき被膜を形成した以外は、実施例1と同様の手順で2層フレキシブル基板を作製し、この基板を使用して実施例1と同様の手順で2層フレキシブル配線板を作製したところ、配線部分に、ピンホールに起因する欠陥のない2層フレキシブル配線板が得られた。また、得られた2層フレキシブル配線板の配線部を垂直に引き剥がして配線部の密着強度を測定したところ、その強度は1kgf/cm以上であり、十分に実用に供することができる密着強度を有するものであることが分かった。
【0057】
実施例14:
一次電気銅めっき被膜層の厚さを10μm、また無電解銅めっき被膜層の厚さを1.0μmとし、銅導体層の厚さが最終的に35μmとなるよう二次電気銅めっき被膜を形成した以外は、実施例1と同様の手順で2層フレキシブル基板を作製し、この基板を使用して実施例1と同様の手順で2層フレキシブル配線板を作製したところ、配線部分に、ピンホールに起因する欠陥のない2層フレキシブル配線板が得られた。また、得られた2層フレキシブル配線板の配線部を垂直に引き剥がして配線部の密着強度を測定したところ、その強度は1kgf/cm以上であり、十分に実用に供することができる密着強度を有するものであることが分かった。
【0058】
比較例1:
下地金属層の第1層として形成するニッケル被膜層の厚さを40オングストロームとし、下地金属層の第2層を形成しなかったこと以外は実施例1と同様の手順で一次電気銅めっき処理を施したところ、電解電圧が10v以上となって電流が流れなくなり、電気銅めっき処理を継続することができなかった。
【0059】
比較例2:
下地金属層の第1層として形成するニッケル被膜層の厚さを3,000オングストロームとしたこと以外は実施例1と同様の手順で2層フレキシブル基板を作製し、この基板を使用して実施例1と同様の手順で2層フレキシブル配線板を作製したところ、配線部分に、ピンホールに起因する欠陥のない2層フレキシブル配線板が得られた。しかし、得られた2層フレキシブル配線板の配線部を垂直に引き剥がして、その密着強度を測定したところ、その強度は1kgf/cm未満であり、実用に供するには不十分な密着強度であり、また配線間にNiが残留していた。
【0060】
比較例3:
下地金属層の第2層として形成する銅被膜層の厚さを100オングストロームとしたこと以外は実施例1と同様の手順で一次電気銅めっき処理を施したところ、電解電圧が10v以上となって電流が流れなくなり、電気銅めっき処理を継続することができなかった。
【0061】
比較例4:
下地金属層の第2層として形成する銅被膜層の厚さを6,000オングストロームとしたこと以外は実施例1と同様の手順で2層フレキシブル基板を作製し、この基板を使用して実施例1と同様の手順で2層フレキシブル配線板を作製したところ、配線部分に、ピンホールに起因する欠陥のない2層フレキシブル配線板が得られた。しかし、得られた2層フレキシブル配線板の配線部を垂直に引き剥がして配線部の密着強度を測定したところ、その強度は1kgf/cm未満であり、実用に供するには不十分な密着強度であった。
【0062】
比較例5:
下地金属層の第1層に厚さ50オングストロームのクロム被膜層を真空蒸着法によって形成し、第2層に厚さを50オングストロームの銅被膜層を真空蒸着法によって形成したこと以外は実施例1と同様の手順で一次電気銅めっき処理を施したところ、電解電圧が10v以上となって電流が流れなくなり、電気銅めっき処理を継続することができなかった。
【0063】
比較例6:
下地金属層の第1層にニッケル被膜層の代わりに厚さ3,000オングストロームの銅−ニッケル被膜層を真空蒸着法によって形成したこと以外は実施例1と同様の手順で2層フレキシブル基板を作製し、この基板を使用して実施例1と同様の手順で2層フレキシブル配線板を作製したところ、配線部分に、ピンホールに起因する欠陥のない2層フレキシブル配線板が得られた。しかし、得られた2層フレキシブル配線板の配線部を垂直に引き剥がして、その密着強度を測定したところ、その強度は1kgf/cm未満であり、実用に供するには不十分な密着強度であった。
【0064】
比較例7:
一次電気銅めっき被膜層を0.1μmの厚さで形成した以外は実施例1と同様の手順で2層フレキシブル基板を作製し、この基板を使用して実施例1と同様の手順で2層フレキシブル配線板を作製したところ、配線部分に、ピンホールに起因する欠陥のない2層フレキシブル配線板が得られた。しかし、得られた2層フレキシブル配線板の配線部を垂直に引き剥がして、その密着強度を測定したところ、その強度は1kgf/cm未満であり、実用に供するには不十分な密着強度であった。
【0065】
比較例8:
一次電気銅めっき被膜層を12μmの厚さで形成し、二次電気銅めっき被膜処理を施して得られる最終的な導体層の厚さを15μmとした以外は実施例1と同様の手順で2層フレキシブル基板を作製し、この基板を使用して実施例1と同様の手順で2層フレキシブル配線板を作製したところ、配線部分に、ピンホールに起因する欠陥のない2層フレキシブル配線板が得られた。しかし、得られた2層フレキシブル配線板には、下地金属層形成に際しての粗大ピンホールに基づくポリイミドフィルムの露出部分と思われる箇所に銅導体層の厚さが薄く、他の部分との間に12μmもの段差があることからフレキシブル配線板には適さないことが分かった。
【0066】
比較例9:
一次電気銅めっき被膜層の厚さを10μm、また無電解銅めっき被膜層の厚さを1.0μmとしたが、銅導体層の厚さが最終的に40μmとなるよう二次電気銅めっき被膜を形成した以外は、実施例1と同様の手順で2層フレキシブル基板を作製し、この基板を使用して実施例1と同様の手順で2層フレキシブル配線板を作製した。その結果、サイドエッチングが大きくなり配線が形成されなかった。
【0067】
比較例10:
ポリイミドフィルム露出部の親水化処理に濃度0.01モル/リットルの水酸化カリウム水溶液を用いた以外は実施例1と同様の手順で2層フレキシブル基板を作製した。得られた基板に対し、銅導体層側から光を当ててピンホールによる欠陥の有無を確認したところ12cm×12cmの領域内で部分的に光の透過が認められ、ピンホールによる欠陥が存在することが分かった。この基板を使用して実施例1と同様の手順で2層フレキシブル配線板を作製したところ、配線部分に、ピンホールに起因すると思われる欠落部による不良箇所があることが確認され、この基板は狭ピッチ幅の配線部を有する2層フレキシブル配線板の作製には適さないことが分かった。
【0068】
比較例11:
ポリイミドフィルム露出部の親水化処理に濃度0.01モル/リットルの水酸化カリウム水溶液と0.3モル/リットルのヒドラジン溶液の混合溶液を用いた以外は実施例1と同様の手順で2層フレキシブル基板を作製した。得られた基板に対し、銅導体層側から光を当ててピンホールによる欠陥の有無を確認したところ12cm×12cmの領域内で部分的に光の透過が認められ、ピンホールによる欠陥が存在することが分かった。この基板を使用して実施例1と同様の手順で2層フレキシブル配線板を作製したところ、配線部分に、ピンホールに起因すると思われる欠落部による不良箇所があることが確認され、この基板は狭ピッチ幅の配線部を有する2層フレキシブル配線板の作製には適さないことが分かった。
【0069】
比較例12:
ポリイミドフィルム露出部の親水化処理に濃度0.1モル/リットルのヒドラジン溶液と0.1モル/リットルのエチレンジアミン溶液との混合溶液を用いた以外は実施例1と同様の手順で2層フレキシブル基板を作製した。得られた基板に対し、銅導体層側から光を当ててピンホールによる欠陥の有無を確認したところ12cm×12cmの領域内で部分的に光の透過が認められ、ピンホールによる欠陥が存在することが分かった。この基板を使用して実施例1と同様の手順で2層フレキシブル配線板を作製したところ、配線部分に、ピンホールに起因すると思われる欠落部による不良箇所があることが確認され、この基板は狭ピッチ幅の配線部を有する2層フレキシブル配線板の作製には適さないことが分かった。
【0070】
比較例13:
ポリイミドフィルム露出部の親水化処理を省略した以外は実施例1と同様の手順で2層フレキシブル基板を作製した。得られた基板に対し、銅導体層側から光を当ててピンホールによる欠陥の有無を確認したところ、12cm×12cmの領域内で部分的に光の透過が認められ、ピンホールによる欠陥が存在することが分かった。この基板を使用して実施例1と同様の手順で2層フレキシブル配線板を作製したところ、配線部分に、ピンホールに起因すると思われる欠落部による不良箇所があることが確認され、この基板は狭ピッチ幅の配線部を有する2層フレキシブル配線板の作製には適さないことが分かった。
【0071】
比較例14:
一次電気銅めっき処理を省略した以外は実施例1と同様の手順で2層フレキシブル基板を作製し、この基板を使用して実施例1と同様の手順で2層フレキシブル配線板を作製したところ、配線部分にピンホールに起因する欠陥のない2層フレキシブル配線板が得られた。しかし、得られた2層フレキシブル配線板の配線部を垂直に引き剥がして、その密着強度を測定したところ、その強度は1kgf/cm未満であり、実用に供するには不十分な密着強度であった。
【0072】
比較例15:
無電解銅めっき処理を省略した以外は実施例1と同様の手順で2層フレキシブル基板を作製した。得られた基板に対し、銅導体層側から光を当ててピンホールによる欠陥の有無を確認したところ、12cm×12cmの領域内で部分的に光の透過が認められ、ピンホールによる欠陥が存在することが分かった。この基板を使用して実施例1と同様の手順で2層フレキシブル配線板を作製したところ、配線部分に、ピンホールに起因すると思われる欠落部による不良箇所があることが確認され、この基板は狭ピッチ幅の配線部を有する2層フレキシブル配線板の作製には適さないことが分かった。
【0073】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明の2層フレキシブル基板の製造方法によるときは、絶縁体フィルム上に施した乾式めっき法による下地金属層に生じたピンホールのうち、微小ピンホールに基づく下地金属層の密着性の低下を一次電気銅めっき処理を行うことによって抑制し、粗大ピンホールによる絶縁体フィルムの露出欠陥を無電解銅めっき処理によって被覆することによって基板表面を完全に良導体化することによって粗大ピンホールに基づく導体部欠落の発生を抑制することができるので、その結果1〜35μmというような極めて薄い銅導体層を有する健全な2層フレキシブル基板を得ることができる。従って、この基板を使用することによって密着性が高く、欠陥のない配線部を有する信頼性の高い2層フレキシブル配線板を効率よく得ることができるのでその効果は大きい。
Claims (11)
- 絶縁体フィルムの少なくとも片面に、接着剤を介さずに直接下地金属層を形成し、該下地金属層上に所望の厚さの銅導体層を形成する2層フレキシブル基板の製造方法において、前記絶縁体フィルム上に、ニッケル、銅−ニッケル合金、クロム、クロム酸化物からなる群から選ばれた少なくとも1種を用いて乾式めっき法により形成された被膜層と該被膜層上にさらに形成された乾式めっき法による銅被膜層とによって下地金属層を形成し、つぎに該下地金属層上に、厚さが0.3〜10μmの一次電気銅めっき被膜層を形成した後、無機アルカリ溶液および/または有機アルカリ溶液で処理し、しかる後該一次電気銅めっき被膜層上に中間金属層として、厚さが0.01〜1.0μmの無電解銅めっき被膜層を形成し、最後に該中間金属層上に二次電気銅めっき被膜層を形成することにより最終的に絶縁体フィルム上に1〜35μmの厚さの銅導体層を形成することを特徴とする2層フレキシブル基板の製造方法。
- 前記下地金属層の第1層として形成するニッケル、銅−ニッケル合金、クロム、クロム酸化物からなる群から選ばれた少なくとも1種を用いた乾式めっき被膜層の厚さは50〜2,000オングストロームであることを特徴とする請求項1記載の2層フレキシブル基板の製造方法。
- 前記下地金属層の第2層として形成する乾式めっき法による銅被膜層の厚さは200〜5,000オングストロームであるることを特徴とする請求項1または2記載の2層フレキシブル基板の製造方法。
- 前記下地金属層を形成するための乾式めっき法は、真空蒸着法、スパッタリング法、またはイオンプレーティング法のいずれかであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の2層フレキシブル基板の製造方法。
- 前記無機アルカリ溶液が水酸化カリウム水溶液および/または水酸化ナトリウム水溶液であることを特徴とする請求項1項記載の2層フレキシブル基板の製造方法。
- 前記無機アルカリ水溶液の濃度が0.05〜3.0モル/リットルであることを特徴とする請求項5記載の2層フレキシブル基板の製造方法。
- 前記有機アルカリ溶液がヒドラジンとエチレンジアミンの混合溶液であることを特徴とする請求項1記載の2層フレキシブル基板の製造方法。
- 前記ヒドラジンおよびエチレンジアミンの濃度がそれぞれ0.5〜4.0モル/リットルおよび0.5〜2.0モル/リットルであることを特徴とする請求項7記載の2層フレキシブル基板の製造方法。
- 前記無機アルカリ溶液と有機アルカリ溶液との混合溶液が水酸化カリウム水溶液および/または水酸化ナトリウム水溶液とヒドラジン溶液との混合溶液であることを特徴とする請求項1記載の2層フレキシブル基板の製造方法。
- 前記無機アルカリ水溶液とヒドラジン溶液の濃度がそれぞれ0.05〜3.0モル/リットルおよび0.5〜4.0モル/リットルであることを特徴とする請求項9記載の2層フレキシブル基板の製造方法。
- 前記無電解銅めっき被膜層を形成するに際し、前処理として触媒付与処理を施すことを特徴とする請求項1記載の2層フレキシブル基板の製造方法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29621897A JP3615033B2 (ja) | 1997-01-09 | 1997-10-14 | 2層フレキシブル基板の製造方法 |
US08/970,210 US6045713A (en) | 1997-01-09 | 1997-11-14 | Method of manufacturing a 2-layered flexible substrate |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1343097 | 1997-01-09 | ||
JP9-13430 | 1997-01-09 | ||
JP29621897A JP3615033B2 (ja) | 1997-01-09 | 1997-10-14 | 2層フレキシブル基板の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10256700A JPH10256700A (ja) | 1998-09-25 |
JP3615033B2 true JP3615033B2 (ja) | 2005-01-26 |
Family
ID=26349235
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29621897A Expired - Lifetime JP3615033B2 (ja) | 1997-01-09 | 1997-10-14 | 2層フレキシブル基板の製造方法 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6045713A (ja) |
JP (1) | JP3615033B2 (ja) |
Families Citing this family (16)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3687365B2 (ja) * | 1998-11-05 | 2005-08-24 | ソニーケミカル株式会社 | 両面フレキシブル配線板及びその製造方法 |
KR100396787B1 (ko) * | 2001-11-13 | 2003-09-02 | 엘지전자 주식회사 | 반도체 패키지용 인쇄회로기판의 와이어 본딩패드 형성방법 |
JP4517564B2 (ja) * | 2002-05-23 | 2010-08-04 | 住友金属鉱山株式会社 | 2層銅ポリイミド基板 |
JP4101705B2 (ja) * | 2003-06-18 | 2008-06-18 | 三菱伸銅株式会社 | 金属層形成方法 |
US7205483B2 (en) | 2004-03-19 | 2007-04-17 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Flexible substrate having interlaminar junctions, and process for producing the same |
US7321496B2 (en) | 2004-03-19 | 2008-01-22 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Flexible substrate, multilayer flexible substrate and process for producing the same |
KR100717909B1 (ko) * | 2006-02-24 | 2007-05-14 | 삼성전기주식회사 | 니켈층을 포함하는 기판 및 이의 제조방법 |
JP4797816B2 (ja) * | 2006-06-12 | 2011-10-19 | 三菱瓦斯化学株式会社 | プリント配線板の製造方法 |
JP2008229888A (ja) * | 2007-03-16 | 2008-10-02 | Mitsubishi Materials Corp | 銅積層プラスチックフィルム |
JP5461988B2 (ja) * | 2007-07-02 | 2014-04-02 | 株式会社Jcu | 金属積層ポリイミド基盤及びその製造方法 |
JP2008190041A (ja) * | 2008-02-19 | 2008-08-21 | Mitsubishi Shindoh Co Ltd | 金属化フィルムの製造方法 |
US8486281B2 (en) * | 2009-10-05 | 2013-07-16 | Kesheng Feng | Nickel-chromium alloy stripper for flexible wiring boards |
CN102733179B (zh) * | 2011-04-07 | 2014-12-03 | 宁龙仔 | 人造纤维及纺织品化学镀和电镀铜方法 |
CN103247228A (zh) * | 2013-04-26 | 2013-08-14 | 河南省卫群科技发展有限公司 | 一种半金属化全息镀铜膜及其制备方法 |
JP6398175B2 (ja) * | 2013-10-23 | 2018-10-03 | 住友金属鉱山株式会社 | 2層フレキシブル配線板およびその製造方法 |
CN114657612B (zh) * | 2022-04-24 | 2023-05-23 | 珠海景旺柔性电路有限公司 | 一种多层柔性线路板的电镀加工方法及多层柔性线路板 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5721007A (en) * | 1994-09-08 | 1998-02-24 | The Whitaker Corporation | Process for low density additive flexible circuits and harnesses |
JP3400186B2 (ja) * | 1995-05-01 | 2003-04-28 | 三井金属鉱業株式会社 | 多層プリント配線板およびその製造方法 |
-
1997
- 1997-10-14 JP JP29621897A patent/JP3615033B2/ja not_active Expired - Lifetime
- 1997-11-14 US US08/970,210 patent/US6045713A/en not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US6045713A (en) | 2000-04-04 |
JPH10256700A (ja) | 1998-09-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5461988B2 (ja) | 金属積層ポリイミド基盤及びその製造方法 | |
JP3615033B2 (ja) | 2層フレキシブル基板の製造方法 | |
JPH10193505A (ja) | 2層フレキシブル基板の製造方法 | |
JP2005008941A (ja) | 金属層形成方法 | |
JP3728572B2 (ja) | 配線基板の製造方法 | |
US7156904B2 (en) | Bonding layer forming solution, method of producing copper-to-resin bonding layer using the solution, and layered product obtained thereby | |
JP5004336B2 (ja) | 無電解めっき法で用いる触媒溶液及びその触媒溶液を用いた無電解めっき法並びにその無電解めっき法を用いて金属皮膜を形成した被めっき物 | |
JP2006104504A (ja) | ポリイミド樹脂材の無電解めっき前処理方法および表面金属化方法、並びにフレキシブルプリント配線板およびその製造方法 | |
JP3152331B2 (ja) | フレキシブル基板の製造方法 | |
JP2005060772A (ja) | フレキシブルプリント基板の製法およびそれに用いられる回路用基材 | |
JPH10195668A (ja) | 2層フレキシブル基板の製造方法 | |
JP3125838B2 (ja) | 2層フレキシブル基板の製造方法 | |
US4968398A (en) | Process for the electrolytic removal of polyimide resins | |
JP4137279B2 (ja) | プリント配線板及びその製造方法 | |
JP2004319918A (ja) | フレキシブルプリント配線板の製造方法及びその製造方法で得られたフレキシブルプリント配線板 | |
JPH0621157A (ja) | 銅 ポ リ イ ミ ド 基 板 の 製 造 方 法 | |
JPH10154863A (ja) | 2層フレキシブル配線板の製造方法 | |
JPH06256960A (ja) | 銅被覆アラミド基板の製造方法 | |
JPH1065316A (ja) | 2層フレキシブル基板の製造方法 | |
JPH1060661A (ja) | 2層フレキシブル基板の製造方法 | |
JPH10200233A (ja) | 2層フレキシブル基板の製造方法 | |
US5139923A (en) | Method for improving adhesion of a resist layer to a metallic layer and electrolessly plating a wiring pattern thereon | |
JPH10154864A (ja) | 2層フレキシブル配線板の製造方法 | |
JPH06316768A (ja) | フッ素を含有するポリイミド樹脂の無電解めっき方法 | |
JPH08181433A (ja) | 2層フレキシブル基板の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040405 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040602 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20041015 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20041028 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071112 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081112 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091112 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091112 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101112 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111112 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121112 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131112 Year of fee payment: 9 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |