JP3615014B2 - 磁石回転子及びその製造方法 - Google Patents

磁石回転子及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP3615014B2
JP3615014B2 JP05680297A JP5680297A JP3615014B2 JP 3615014 B2 JP3615014 B2 JP 3615014B2 JP 05680297 A JP05680297 A JP 05680297A JP 5680297 A JP5680297 A JP 5680297A JP 3615014 B2 JP3615014 B2 JP 3615014B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
iron core
station
punching
thin
iron plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP05680297A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10225031A (ja
Inventor
寛尚 澤西
光彦 佐藤
Original Assignee
アイチエレック株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by アイチエレック株式会社 filed Critical アイチエレック株式会社
Priority to JP05680297A priority Critical patent/JP3615014B2/ja
Publication of JPH10225031A publication Critical patent/JPH10225031A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3615014B2 publication Critical patent/JP3615014B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
  • Manufacture Of Motors, Generators (AREA)
  • Permanent Field Magnets Of Synchronous Machinery (AREA)

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、冷凍機や空調機の圧縮機駆動用電動機等に代表される永久磁石を装着した内転型回転子に関し、特に回転子の鉄心の内部に磁石を装着したいわゆる埋込磁石構造(以下、IPMという)の磁石回転子に関するものであり、さらにはその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
上記回転子として、図6及び図7に示す構成のものが、先に本出願人によって特願平8−353853号として提案されている。この回転子は、磁石5を挟んで軸心側に内側鉄心部1と固定子側である外周部に外側鉄心部2を備えており、通常のIPMの回転子と異なり、磁石端部の磁束短絡防止用の空孔12に連なる空隙部4によって、外側鉄心部2の外周部を形成する円弧面を切断して形成するものである。そして内側鉄心部1と外側鉄心部2は共に多数の薄鉄板の積層体よりなるとともに、切り起こし突起をからませる構成によるクランプ手段6a,6bによって各薄鉄板の積層間が固着され、またそれぞれの鉄心内を積層方向に貫通する複数のカシメピン7,8を積層方向両端部に配置した端板10上でかしめることにより、内側鉄心部1と複数個の外側鉄心部2とは端板10を介して結合一体化されている。
【0003】
上記回転子は、軸孔9に嵌入される軸によって支持されて、三相巻線を有する固定子内に配置されて永久磁石型の同期電動機を構成し、インバータを介して固定子巻線を励磁することによって回転を行うようになっている。この場合、内側鉄心部1から磁石5相互間の極間部へ向けて放射方向へ突出する突起部3の先端と、外側鉄心部2の円弧状外周部の両者は、所定のエアギャップを介して固定子の内周部と対向している。
【0004】
上記のように構成された回転子において、磁石5による主磁束は、磁束短絡防止用の空孔12に加えて、外側鉄心部2を切断する空隙部4の存在によって極間部における漏洩が大幅に抑制され、これにより電動機の主磁束トルクが大幅に増加することになる。
【0005】
一方、固定子巻線への通電によって生じる固定子磁束は、例えば図8に破線11a,11b,11cで示すように回転子内を流れてリラクタンストルクを発生する。この場合、内側鉄心部1の突起部3の存在によって11aのような磁路の固定子磁束が十分に得られるため、空隙部4の存在によるq軸インダクタンスLqの減少分を小さく抑えることができる。また空隙部4によってd軸インダクタンスLdも若干減少するため、(Ld−Lq)の絶対値は空隙部4の有無にかかわらず同程度に維持され、リラクタンストルクも同程度のものが得られる。この結果、従来の回転子と比較して、主磁束トルクが増加した分、電動機のトルクが大幅に増加することになり、電動機の高トルク化あるいは高効率化が達成できるものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
図6及び図7に示したような回転子は、内側鉄心部1と外側鉄心部2の相互が分離した状態で鉄心部分が形成されるため、回転子の組立時において、従来のIPMの回転子のように鉄心に設けられた孔部に磁石を挿入するといった簡単な工程とはならず、極数に等しい数に分割された外側鉄心部を精度良く組み付けることが必要となり、このための工数を要することから製造コストの増大を伴うものであった。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、多数の薄鉄板を積層して形成した鉄心内に複数の磁石を埋設して構成される磁石回転子において、前記鉄心は前記磁石を挟んで軸心側に位置する内側鉄心部と、固定子側に位置する外側鉄心部とにより構成される。そして前記鉄心を形成する薄鉄板の層は、薄鉄板L1と薄鉄板L2との組み合わせによって構成される層と、薄鉄板L3単独によって構成される層とを備えている。前記薄鉄板L1とは、前記内側鉄心部を形成するとともにこの内側鉄心部から前記磁石の極間部へ向けて放射方向へ突出する突起部を備えた薄鉄板であり、前記薄鉄板L2とは、前記外側鉄心部を形成するとともに前記突起部の周方向両側で前記内側鉄心部と空隙部を介して分離された薄鉄板であり、また前記薄鉄板L3とは、前記磁石の極間部を介して前記内側鉄心部と前記外側鉄心部とが一体となった薄鉄板である。
【0008】
また、前記薄鉄板L2の量産に適した形状として、薄鉄板L2の周方向両端部の前記空隙部に面した両縁部は、同薄鉄板L2における軸心側の前記磁石に面した縁部となす内角が鈍角に形成されるものである。
【0009】
また本発明は、順送プレス型によって薄鉄板を打ち抜くと同時に、薄鉄板に形成した切り起こし突起をからませて積層するようにした鉄心の製造方法において、前記順送プレス型に複数の磁石の収容孔を打ち抜くステーションS1と、前記収容孔の両端部へ向けた凹部を円周上に有する外周部を打ち抜くステーションS2と、前記収容孔と前記凹部とを連結する空孔を打ち抜く刃型を備えたステーションS3とを備えるものである。そして前記鉄心の所定の層を打ち抜く際とそれ以外の層を打ち抜く際とで、前記空孔を打ち抜く刃型の介在の有無を違えるようにする。前記空孔を打ち抜く刃型が介在する層を打ち抜く場合、前記ステーションS2において、前記凹部を打ち抜く刃型によって前記収容孔の外側の分離した薄鉄板が内側へ移動するのを抑えてその位置を保持するとともに、前記空孔を打ち抜く刃型が介在しない層の打ち抜きによって、前記収容孔の内側と外側の部分が連結された薄鉄板を形成するものである。
【0010】
また別の製造方法として、前記順送プレス型に複数の磁石の収容孔を打ち抜くステーションS1と、前記収容孔に加えてこの収容孔の周方向両端部から外周部へ向けた空孔を打ち抜くステーションS4と、前記収容孔の周方向両端部へ向けた凹部を円周上に有する外周部を打ち抜くステーションS2とを備えるものである。そして前記鉄心の所定の層を打ち抜く際とそれ以外の層を打ち抜く際とで、前記ステーションS1と前記ステーションS4を交互に介在させるようにする。前記ステーションS4が介在する層を打ち抜く場合、前記ステーションS2において、前記凹部を打ち抜く刃型によって前記収容孔の外側の分離した薄鉄板が内側へ移動するのを抑えてその位置を保持するとともに、前記ステーションS4が介在しない層の打ち抜きによって、前記収容孔の内側と外側の部分が連結された薄鉄板を形成するものである。
【0011】
【作用】
前記薄鉄板L1の積層体よりなる内側鉄心部と、これと分離した状態にある前記薄鉄板L2の積層体よりなる外側鉄心部とが、前記薄鉄板L3によって結合されて鉄心が構成される。
【0012】
また、磁石回転子の鉄心の製造において、前記空孔を打ち抜く刃型あるいはステーションS4の介在によって前記薄鉄板L1とL2が同一層に形成され、このとき前記ステーションS2において、前記凹部を打ち抜く刃型によって前記薄鉄板L2が内側へ移動することなくその位置が保持されて積層され、さらに前記空孔を打ち抜く刃型及びステーションS4が介在しない打ち抜きによって前記薄鉄板L3が形成されて、この薄鉄板L3を介して前記薄鉄板L1とL2の積層体が所定位置に保持されて一体化する。
【0013】
【実施例】
本発明の実施例を図面に基づいて説明する。本発明による回転子の図7に相当する正面断面形状は、図7に示したものと概ね同様の形態であり、内側鉄心部1と外側鉄心部2のそれぞれの積層体の間に磁石5を挟み込む形態に装着し、積層方向両端部に円板状の端板10を配置して、各鉄心部1,2のそれぞれの内部を積層方向に貫通する複数のカシメピン7,8を端板10上でかしめることにより、各鉄心部1,2を端板10を介して強固に結合して、回転時の遠心力等に耐え得るような強度に最終的に構成されるものである。
【0014】
本発明の場合、回転子鉄心の積層体は、平面断面即ち軸に垂直な断面において図1及び図2に示す2種類の形状を備えている。図1に示す形状は、図6に示したものと同様、相互に分離した内側鉄心部1と外側鉄心部2とを有し、内側鉄心部1は極間部へ向けて放射方向へ突出する突起部3aを備えており、この突起部3aの周方向両側には磁石5の周方向端部に連なる空隙部4aが存在して、外側鉄心部2が内側鉄心部1と分離されている。この内側鉄心部1及び外側鉄心部2は、それぞれ薄鉄板L1及びL2の積層体よりなり、これら薄鉄板に設けた切り起こし突起を積層方向に隣接する薄鉄板相互でからませて固着する周知のクランプ手段6a,6bによってそれぞれ固定されている。
【0015】
一方図2に示す形状は、内側鉄心部1と外側鉄心部2とが磁石5の極間部に介在する鉄心部分23を介して一体化された薄鉄板L3によって鉄心全体が形成されている。図2の薄鉄板L3におけるクランプ手段6a,6bは、同型の別の薄鉄板L3と相互に固着可能なほか、図1の薄鉄板L1及びL2のクランプ手段6a,6bと積層方向に重なる位置に設けてあるため、図1の内側鉄心部1及び外側鉄心部2とも相互に固着可能となっている。
【0016】
上記説明のように、1個の回転子鉄心の積層体は、図1に示す薄鉄板L1とL2との組み合わせによって構成される層と、図2に示す薄鉄板L3単独によって構成される層の双方を備えて構成されるものである。但し薄鉄板L3においては、極間部の鉄心部分23によって外側鉄心部2の周方向に隣接するもの同士が結合されており、磁石5による磁束が短絡して主磁束トルクを向上させるための本来の機能が損なわれる恐れがあり、従って、この薄鉄板L3の使用枚数はなるべく少なくすることが好ましい。具体的には、薄鉄板L3を例えば鉄心の積層方向両端部の数枚のみ、あるいは積層方向の適宜箇所に分散させて若干枚配置する等の構成であれば、他の大部分は薄鉄板L1とL2による層によって積層されて電動機の高トルク特性が維持され、同時に磁石5を装着したりカシメピン7,8を挿通する等の回転子完成までの後工程において、鉄心全体を一体的に結合された部品として維持し得るものである。
【0017】
次に、上記回転子の鉄心の製造方法について説明する。この鉄心は0.35mm厚や0.50mm厚等の電磁鋼帯を順送プレス型によって所定形状の薄鉄板に打ち抜くと同時に、同型内において積層して形成されるものであり、各打ち抜きステーションにおける打ち抜き形状の例を図3及び図4に示す。図3は前述の薄鉄板L3よりなる層を打ち抜く場合、図4は薄鉄板L1とL2よりなる層を打ち抜く場合をそれぞれ示しており、同一材から同時に打ち抜かれる固定子鉄心等は省略し、回転子鉄心のみに着目して(a)〜(e)の順序よりなる行程の一例を示したものである。
【0018】
図3について説明すると、先ずステーション(a)にて磁石5を挿着するための複数の収容孔13が打ち抜かれる。続くステーション(b)にてカシメピン7,8を挿通するためのカシメピン挿通孔14,15がそれぞれ打ち抜かれる。続くステーション(c)は、クランプ手段6a,6bのカット孔17,18をそれぞれ打ち抜くためのステーションであり、このステーションの介入によってカット孔17,18と同位置に設けられたクランプ手段6a,6bによる積層が遮断されるため、所定の積厚に達したときのみこのステーションが介入されるようになっている。続くステーション(d)においては、クランプ手段6a,6bの切り起こしと軸孔9の打ち抜きがなされる。最後にステーション(e)においては、鉄心の外周抜きがなされ、外周円弧とこの円弧から収容孔13の周方向両端部へ向けた凹部19とを有する外周部20が打ち抜かれる。この結果形成された薄鉄板L3は、下型のダイ内へ押し込まれて外周部から側圧を受けるとともに、クランプ手段6a,6bが上型のパンチによって加圧されて一つ前に抜き落とされた薄鉄板と固着される。
【0019】
次に図4について説明すると、ステーション(a),(c),(d),(e)については図3の打ち抜きの場合と同一型による打ち抜きとなっており、型が異なるのはステーション(b)のみである。ステーション(b)においては、カシメピン挿通孔14、15が打ち抜かれるほか、収容孔13の周方向端部に連ねて外周方向へ向けて空孔16が打ち抜かれるようになっている。この結果、最終ステーション(e)において、収容孔13と外周部20の凹部19とが空孔16を介して連通し、薄鉄板L1とL2が分離してダイ内へ抜き落とされることになる。
【0020】
図5は、図3及び図4に示す打ち抜きをより詳細に説明するものであり、図中斜線で示す部分が前述の空孔16を打ち抜く際に刃型が当たる部分を表している。空孔16の介在によって分離した一方の薄鉄板L1は、突起部3aによってダイ内に保持され、先に打ち抜かれた別の薄鉄板L1またはL3とクランプ手段6aによって固着されて積層される。もう一方の薄鉄板L2は、ダイ内で外周部から側圧を受けるが、この薄鉄板L2の周方向両端部の縁部21と軸心側の縁部22とがなす内角θが鈍角に形成してあるため、凹部19を打ち抜くダイの刃型が薄鉄板L2の両側で外周部に向けて逆ハの字状に当接して該側圧に対抗し、この結果薄鉄板L2は内側へずれるのが抑えられてその位置が保持され、先に打ち抜かれた別の薄鉄板L2またはL3とクランプ手段6bによって固着されて積層される。
【0021】
図3及び図4の例に示すように、ステーション(b)において空孔16を打ち抜く刃型を適宜出し入れすることによって、相互に分離した薄鉄板L1及びL2を打ち抜いて積層し、また適宜な層において収容孔13の内側と外側の部分が連結された薄鉄板L3を打ち抜いて、薄鉄板L1による内側鉄心部1と薄鉄板L2による外側鉄心部2とを一体的に結合して鉄心を構成することができる。
【0022】
尚、図3及び図4の例では、空孔16を打ち抜く刃型をカシメピン挿通孔14,15を打ち抜く刃型と同一ステーションに設けたが、これに限るものではなく、ステーション(a)とステーション(e)の間のどのステーションに設けてもよく、また空孔16のみを単独に打ち抜くステーションを設けてもよい。
【0023】
また打ち抜きステーションの別の構成例として、図3及び図4におけるステーション(b)を、収容孔13と空孔16を一体に打ち抜く刃型を備えたステーションとして構成し、ステーション(a)の刃型とステーション(b)の刃型とを交互に使用して打ち抜くようにしてもよい。即ち、薄鉄板L3の層を打ち抜く場合は、前記ステーション(a)を介在させるとともに前記ステーション(b)を介在させないようにし、反対に薄鉄板L1及びL2の層を打ち抜く場合はその逆となるように、前記ステーション(a),(b)それぞれの刃型を交互に出し入れするものである。この場合、図3及び図4のステーション(b)におけるカシメピン挿通孔14,15の打ち抜きは別ステーションとした方がよく、また以降の行程の要領は図3及び図4にて説明した通りである。
【0024】
【発明の効果】
本発明によれば、磁石を挟んで軸心側に位置する内側鉄心部と固定子側に位置する外側鉄心部とが分離した層を積層鉄心の大部分にわたって形成することができ、リラクタンストルク成分を維持しつつ主磁束トルク成分を大幅に増加させて高トルク、高効率の電動機が構成できる。そして内側鉄心部と外側鉄心部とが一体となった層を介して前記分離した鉄心部が結合されて一体化されるため、回転子の製作に際し、回転子完成までの後工程において一体的な部品として取り扱うことができ、組立工数が削減されて製造コストが低減されるものである。
【0025】
また、鉄心の打ち抜き及び積層に際して、順送プレス型内で外側鉄心部が移動することなく、内側鉄心部との位置関係が精度良く保持されて鉄心として一体化されるため、作業工数を要することなく容易に鉄心を製造することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す回転子の平面断面図。
【図2】本発明の実施例を示し、図1と別の断面を示す回転子の平面断面図。
【図3】本発明における鉄心の打ち抜きステーションの実施例を示す行程図。
【図4】本発明における鉄心の打ち抜きステーションの実施例を示す行程図。
【図5】図4及び図5における鉄心の打ち抜きの詳細を示す説明図。
【図6】従来例を示す回転子の平面断面図。
【図7】図1の中央を横断して示す回転子の正面断面図。
【図8】固定子磁束の流路を示す図6の要部拡大説明図。
【符号の説明】
1 内側鉄心部
2 外側鉄心部
3,3a,3b 突起部
4,4a 空隙部
5 磁石
6a,6b クランプ手段
7,8 カシメピン
9 軸孔
10 端板
13 磁石の収容孔
14,15 カシメピン挿通孔
16 空孔
19 凹部
20 外周部

Claims (4)

  1. 多数の薄鉄板を積層して形成した鉄心内に複数の磁石を埋設して構成される磁石回転子において、前記鉄心は前記磁石を挟んで軸心側に位置する内側鉄心部と、固定子側に位置する外側鉄心部とにより構成され、前記鉄心を形成する薄鉄板の層は、前記内側鉄心部を形成するとともにこの内側鉄心部から前記磁石の極間部へ向けて放射方向へ突出する突起部を備えた薄鉄板L1と、前記外側鉄心部を形成するとともに前記突起部の周方向両側で前記内側鉄心部と空隙部を介して分離された薄鉄板L2とによって構成される層と、前記磁石の極間部を介して前記内側鉄心部と前記外側鉄心部とが一体となった薄鉄板L3によって構成される層とを備えていることを特徴とする磁石回転子。
  2. 前記薄鉄板L2の周方向両端部の前記空隙部に面した両縁部は、軸心側の前記磁石に面した縁部となす内角が鈍角に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の磁石回転子。
  3. 順送プレス型によって薄鉄板を打ち抜くと同時に、前記薄鉄板に形成した切り起こし突起をからませて積層するようにした鉄心の製造方法において、前記順送プレス型に複数の磁石の収容孔を打ち抜くステーションS1と、前記収容孔の周方向両端部へ向けた凹部を円周上に有する外周部を打ち抜くステーションS2と、前記収容孔と前記凹部とを連結する空孔を打ち抜く刃型を備えたステーションS3とを備え、前記鉄心の所定の層を打ち抜く際とそれ以外の層を打ち抜く際とで前記空孔を打ち抜く刃型の介在の有無を違えるとともに、前記空孔を打ち抜く刃型が介在する層を打ち抜く場合、前記ステーションS2において、前記凹部を打ち抜く刃型によって前記収容孔の外側の分離した薄鉄板が内側へ移動するのを抑えてその位置を保持するとともに、前記空孔を打ち抜く刃型が介在しない層の打ち抜きによって、前記収容孔の内側と外側の部分が連結された薄鉄板を形成するようにしたことを特徴とする鉄心の製造方法。
  4. 順送プレス型によって薄鉄板を打ち抜くと同時に、前記薄鉄板に形成した切り起こし突起をからませて積層するようにした鉄心の製造方法において、前記順送プレス型に複数の磁石の収容孔を打ち抜くステーションS1と、前記収容孔に加えてこの収容孔の周方向両端部から外周部へ向けた空孔を打ち抜くステーションS4と、前記収容孔の周方向両端部へ向けた凹部を円周上に有する外周部を打ち抜くステーションS2とを備え、前記鉄心の所定の層を打ち抜く際とそれ以外の層を打ち抜く際とで前記ステーションS1と前記ステーションS4を交互に介在させるとともに、前記ステーションS4が介在する層を打ち抜く場合、前記ステーションS2において、前記凹部を打ち抜く刃型によって前記収容孔の外側の分離した薄鉄板が内側へ移動するのを抑えてその位置を保持するとともに、前記ステーションS4が介在しない層の打ち抜きによって、前記収容孔の内側と外側の部分が連結された薄鉄板を形成するようにしたことを特徴とする鉄心の製造方法。
JP05680297A 1997-02-03 1997-02-03 磁石回転子及びその製造方法 Expired - Fee Related JP3615014B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05680297A JP3615014B2 (ja) 1997-02-03 1997-02-03 磁石回転子及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05680297A JP3615014B2 (ja) 1997-02-03 1997-02-03 磁石回転子及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10225031A JPH10225031A (ja) 1998-08-21
JP3615014B2 true JP3615014B2 (ja) 2005-01-26

Family

ID=13037539

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP05680297A Expired - Fee Related JP3615014B2 (ja) 1997-02-03 1997-02-03 磁石回転子及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3615014B2 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4599088B2 (ja) * 2004-05-13 2010-12-15 東芝コンシューマエレクトロニクス・ホールディングス株式会社 回転電機の回転子及びその製造方法
JP2008099479A (ja) * 2006-10-13 2008-04-24 Mayekawa Mfg Co Ltd 回転電機における磁石埋め込み型ロータと該ロータを用いた回転電機
JP2011172359A (ja) * 2010-02-17 2011-09-01 Nippon Steel Corp 分割型回転子及び電動機
JP5072989B2 (ja) * 2010-03-05 2012-11-14 東芝コンシューマエレクトロニクス・ホールディングス株式会社 回転電機の回転子鉄心及びその製造方法
JP2012010556A (ja) * 2010-06-28 2012-01-12 Aisin Seiki Co Ltd 回転電機用ロータ
JP2012228101A (ja) * 2011-04-21 2012-11-15 Hitachi Appliances Inc 回転電機の回転子
KR101287326B1 (ko) * 2011-11-29 2013-07-22 엘지이노텍 주식회사 적층 로터 코어 및 이를 구비한 모터
JP6281147B2 (ja) * 2012-08-07 2018-02-21 日本電産株式会社 ロータおよびモータ
CN113224874B (zh) * 2020-01-21 2023-09-22 本田技研工业株式会社 转子、转子的制造方法及旋转电机

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10225031A (ja) 1998-08-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100401083B1 (ko) 전동기 고정자 철심 및 그의 제조방법과 전동기 및 압축기
US20100259125A1 (en) Armature core, armature, rotary electric machine and compressor
JP2000270503A (ja) 永久磁石電動機
WO2005112227A1 (ja) 回転電機の回転子鉄心およびその製造方法
JP3821183B2 (ja) 永久磁石電動機
JP3775328B2 (ja) 同期誘導電動機の回転子、圧縮機、同期誘導電動機の回転子の製造方法、同期誘導電動機の回転子用金型
JP2013059262A (ja) 固定子鉄心及び固定子及び電動機及び圧縮機
JP2001095182A (ja) 永久磁石電動機
JP2000333389A (ja) 永久磁石電動機
JP3615014B2 (ja) 磁石回転子及びその製造方法
JP2005137117A (ja) 回転電機の回転子
JP3832535B2 (ja) 永久磁石電動機
JP3616338B2 (ja) 電動機の回転子
JP4058576B2 (ja) リラクタンスモータ
JP3747107B2 (ja) 電動機
JP2009240109A (ja) 電動モータ
JP2001211582A (ja) 永久磁石電動機
JP2000245087A (ja) 永久磁石電動機
JP2001086673A (ja) 永久磁石電動機
JP4324821B2 (ja) 永久磁石電動機
JP5235912B2 (ja) リラクタンスモータ
JPH10201151A (ja) 電動機の回転子
JP3832540B2 (ja) 永久磁石電動機
JP3940207B2 (ja) シンクロナスリラクタンスモータ及びその製造方法
JPH11262206A (ja) 圧縮機用電動機の回転子

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20031226

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040830

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20041012

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20041028

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071112

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091112

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees