JP5072989B2 - 回転電機の回転子鉄心及びその製造方法 - Google Patents

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本発明は、鋼板を打抜いた鉄心用抜き板を複数枚積層することにより構成される回転電機の回転子鉄心及びその製造方法に関する。
回転電機としては、例えば外転型(アウターロータタイプ)の永久磁石式電動機(永久磁石型モータ)がある。このものは、スロットにコイルが収納されて略円筒状に形成された固定子と、この固定子の周囲にギャップ(隙間)を介して対向するように位置した回転子とから構成される。そして、回転子の内周面には当該前記内周面に沿うように円弧状に成形された複数の磁極用永久磁石が、例えば接着で固定され、以って固定子に対して磁極を形成するようになっている(例えば、特許文献1参照)。
特開平8−182282号公報(図4、5等)
しかしながら、上記構成のものでは、磁極を形成する磁極用永久磁石の種類によっては次のような問題が発生する。即ち、例えばNd磁石(ネオジム磁石)、SmFe磁石(サマリウム鉄磁石)等は磁気特性が極めて良好であるため、回転電機の磁極用永久磁石として使用するには非常に優位である。しかしながら、このNd磁石等は円弧状に成形することが製造コスト上非常に不利であるので、一般的には直方体に成形される。
ここで、永久磁石を回転子の磁極として用いる場合、この永久磁石を回転子における円弧状のヨーク部に対して固定する必要があるが、前記Nd磁石等は前記の通り一般的に直方体に形成されているため、その形状が前記ヨーク部に対して合わず、接着等の方法は取れない。このため、従来、鋼板を打抜いて鉄心用抜き板を形成しこれを複数枚積層することにより構成される回転子鉄心においては、図10のように、前記鉄心用抜き板100の打抜きの際に予め磁石挿入穴101を(打抜きにより)形成し、磁石挿入穴101にNd磁石102を挿入(図中、例えば矢印A方向から)し嵌め込むことにより、ヨーク部103に対するNd磁石102の固定を行っている。
ところが、ここで前記磁石挿入穴101は、ヨーク部103と、当該ヨーク部103に対向するように位置して形成された磁極部104と、これらヨーク部103と磁極部104とを繋ぐ一対のブリッジ部105とによって構成されている。従って、この磁石挿入穴101にNd磁石102を挿入して嵌め込んで固定し、これにより回転子を構成した場合、磁極部104側に流れるはずの磁束の一部が前記ブリッジ部105を介してヨーク部103側(異極側)に漏洩してロスとなってしまい、回転電機のトルク減少、効率低下の原因になる。
以上のような不具合をなくすためには、ブリッジ部105を磁気飽和可能な程度に幅狭な寸法に設定することが考えられる。しかしながら、このようにすると、ヨーク部103と磁極部104とを打抜く際、打抜き刃(図示せず)によって、磁極部104に対してヨーク部102方向への圧力が加わったときに、幅狭なブリッジ部105では前記圧力に耐え切れずに屈曲し、前記ヨーク部103と磁極部104との相対距離がずれてしまい、積層に適した精度を有する鉄心用抜き板が得られないという新たな問題が生ずる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、磁極用永久磁石の磁束の漏洩を極力低減でき、且つヨーク部と磁極部とを正確に位置決めできる回転電機の回転子鉄心及びその製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の回転電機の回転子鉄心は、鋼板を打ち抜くことにより、ヨーク部と、このヨーク部に対して対向するように位置する磁極部と、前記ヨーク部と磁極部との間に位置する磁石挿入穴とを有する鉄心用抜き板を形成し、この抜き板を複数枚積層して回転子鉄心を形成した構成にあって前記鋼板を打ち抜く打抜き刃であって前記磁極部の周囲を抱え込むような曲線状をなす抱持部により打ち抜くことで、前記磁極部の両側部は、幅方向に張り出した曲線状をなす張出部として形成され、最初と最後に積層される前記鉄心用抜き板は、前記ヨーク部と前記磁極部とを繋ぐブリッジ部を有することを特徴とする(請求項1の発明)。
また、本発明の回転電機における回転子鉄心の製造方法は、鋼板のヨーク相当部と磁極相当部とを繋ぐ如きブリッジ相当部を切断すると共に前記磁極相当部にかしめ部を形成する切断かしめ工程、前記ヨーク相当部と磁極相当部との間を打抜いて磁石挿入穴を形成する挿入穴打抜き工程、及び、ヨーク部と張出部を含む磁極部とを打抜き形成する最終打抜き工程を経て鉄心用抜き板を形成し、この鉄心用抜き板を複数枚積層して回転子鉄心を構成し、前記最終打抜き工程では、前記鋼板を打ち抜く打抜き刃であって前記磁極部の周囲を抱え込むような曲線状をなす抱持部により打ち抜くことで、前記磁極部の両側部は、幅方向に張り出した曲線状をなす前記張出部として形成され、最初と最後に積層される前記鉄心用抜き板は、前記ヨーク部と前記磁極部とを繋ぐブリッジ部を有することを特徴とする(請求項2の発明)。
この構成によれば、鋼板の最終打抜き工程にてヨーク部と磁極部とを形成する際に、磁極部の両側部の張出部により当該張出部が打抜き刃に前後左右方向から抱えられ(抱持され)、移動が拘束されるよう打抜かれるため、この磁極部がヨーク部方向に移動したりすることがなく、ヨーク部と磁極部とが常に正確に位置決めされるようになる。更に、ブリッジ部は、ヨーク部と磁極部とを互いに一体的に繋ぐものであるため、このようなブリッジ部を有する鉄心用抜き板を少なくとも1枚含ませて鉄心用抜き板を積層すれば、回転子鉄心全体の強度を向上させることができると共に、前記ブリッジ部を有する鉄心用抜き板を基準にして回転子鉄心を形成することにより、その作業も容易となる。
また、本発明の回転電機における回転子鉄心の製造方法は、鋼板の磁極相当部にかしめ部を形成するかしめ工程、ヨーク相当部と前記磁極相当部との間を打抜いて磁石挿入穴を形成する挿入穴打抜き工程、及び、ヨーク部と張出部を含む磁極部とこれらを繋ぐブリッジ部とを打抜き形成する最終打抜き工程を経て鉄心用抜き板を形成し、この鉄心用抜き板を複数枚積層して回転子鉄心を構成してもよい。
この構成によれば、回転子鉄心全体の強度を一層向上させることができる。
以上のように、本発明の回転電機の回転子鉄心及びその製造方法によれば、回転電機のトルク減少に繋がるようなロスとなる磁束の漏洩を極力低減でき、且つヨーク部と磁極部とを正確に位置決めできるという優れた効果を得ることができる。
本発明の一実施例を示す鉄心用抜き板を積層した状態の一部及び磁極用永久磁石の挿入方法を示す断面斜視図 電動機の破断斜視図 鉄心用抜き板の製造方法の流れを示すもので、上段の図において(a)は切断かしめ工程、(b)は挿入穴打抜き工程、(c)は前記挿入穴打抜き工程と最終打抜き工程との間における鋼板の形状、(d)は最終抜き打ち工程を示す平面図であり、下段の図はそれぞれ前記(a)〜(d)に対応する鋼板の断面側面図 鉄心用抜き板の一部を示すもので、(a)はヨーク部及び磁極部の間にブリッジ部を有さない形状、(b)はヨーク部及び磁極部の間がブリッジ部で繋がれた形状を示す平面図 最終工程を説明するための図 図5相当図 電動機の一部を拡大して示す破断斜視図 発明品と従来品とを比較した図 本発明の他の実施例を示す図5相当図 従来例を示すもので、図1相当図
以下、本発明を、外転型の永久磁石式電動機に適用した一実施例について図1〜図8を参照して説明する。
図2において、固定子1は、多数個のティース2を放射状に有する固定子鉄心3と、この固定子鉄心3を覆うように成形により設けられた樹脂4と、各ティース2に巻回された固定子巻線5とから構成されている。回転子6は、円形容器状をなす磁性体製のフレーム7と、このフレーム7の外周部の開口部側に設けられた環状壁7aの内周部に配置された回転子鉄心8とを有している。この回転子鉄心8は、その製造方法の詳細は後述するが、鋼板(電磁鋼板)Z(図3参照)を打抜くことにより鉄心用抜き板9を形成し、この鉄心用抜き板9を複数枚積層して構成されるものである。
図1に示すように、打抜きされた鉄心用抜き板9は、ヨーク部10と磁極部11とを有し、当該ヨーク部10と磁極部11との間には矩形状の磁石挿入穴12が形成されると共に、積層される鉄心用抜き板9のうち、最初と最後の鉄心用抜き板9a、9aには、前記ヨーク部10と磁極部11とを繋ぐがごときブリッジ部13が形成されている。従って、鉄心用抜き板9のうちの上下(最初と最後)の鉄心用抜き板9a、9a間にはブリッジ部13の存在しない空間部13aが生ずる。
ここで、このような回転子鉄心3(鉄心用抜き板9)の製造方法を、図3を主に用いて説明する。なお、図3(a)〜(d)において、上段に位置する図が鋼板Zの平面図で、斜線はポンチ14及び各打抜き刃15a〜15cの概略形状を表すものであり、下段に位置する図が前記鋼板Zの側断面図であるの。まず、ブリッジ部13を有さない鉄心用抜き板9においては、図3(a)に示すように、ロール状の鋼板(電磁鋼板)Zの巻回を解き、鋼板Zに対して打抜き刃15aにてブリッジ相当部13´(ブリッジ部13)を予め切断すると共に、前記鋼板Zの幅方向中央部分の磁極相当部11´(磁極部11)に対してポンチ14にてかしめ部16を形成する切断かしめ工程を施す。なお、ブリッジ相当部13´は、本来、ヨーク相当部10´(ヨーク部10)と磁極相当部11´(磁極部11)とを繋ぐものである。
次に上記切断かしめ工程を経た鋼板Zに対して、図3(b)に示すように、当該鋼板Zを打抜き刃15bにて、前記ヨーク相当部10´と磁極相当部11´との間に位置する磁極穴相当部12´(図3(a)上段参照)を打抜くことにより磁石挿入穴12を形成する挿入穴打抜き工程を施す。このように切断かしめ工程及び挿入穴打抜き工程を経た鋼板Zは、図3(c)に示すように、磁石挿入穴12及びかしめ部16を有することとなる。
そしてその後、図3(d)に示すように、この鋼板Zのヨーク相当部10´(ヨーク部10)と磁極相当部11´(磁極部11)とを円環状の打抜き刃(図3では、説明の便宜上、ヨーク相当部10´及び磁極相当部11´との近傍のみを打抜く打抜き刃のように示している。)15cにて打抜く最終打抜き工程を経る。これにより、図4(a)及び図5にも示すように、ヨーク部10及びこのヨーク部10に対して対向する位置に磁極部11が形成されると共に、当該ヨーク部10及び磁極部11との間にブリッジ部13を有さない形状をなす鉄心用抜き板9(図1も参照)を得るものである。
ところで、最初と最後に積層されるヨーク部10及び磁極部11との間にブリッジ部13にブリッジ部13を有する鉄心用抜き板9a、9a(図1も参照)は、本実施例における回転子鉄心3の製造に際し、最初の工程(いわゆる、切断かしめ工程)でブリッジ相当部13´を切断せず、かしめ部16だけを形成するようにするものであり、これにより前記鉄心用抜き板9a、9aは、最終打抜き工程において、図4(b)及び図6に示すように、ヨーク部10及び張出部11aを含む磁極部11との間がブリッジ部13にて繋がれている形状となるものである。
また、本実施例では、前記最終打抜き工程において、前記ヨーク部10と磁極部11とを打抜く打抜き刃15cは、図5及び図6に示すように、磁極部11及びブリッジ部13(図5では残存部分の13bのみ示す)を打抜き形成する部分に抱持部15caが設けられており、これにより、磁極部11の両側部には当該磁極部11の幅方向へ張り出した(突出した)張出部11aが一体的に形成されるものである。
以上のように形成された各鉄心用抜き板9(9a)は、図1にも示すように、複数枚が積層されて、各磁石挿入穴12に対して磁極用永久磁石として、例えばNd磁石17が、同図1の、例えば矢印B方向より挿入され、更にこの状態で、図7に示すように、前記張出部11aを含む磁極部11間が樹脂18にてモールドされることにより回転子6が構成されるものである。
このように構成された回転子6を有する電動機において、まず前記回転子鉄心3は、積層された鉄心用抜き板9のうち、最初と最後だけの鉄心用抜き板9a、9aがヨーク部10と張出部11aを含む磁極部11との間を繋ぐブリッジ部13を有しており、これら上下2枚の鉄心用抜き板9a、9aに挟まれてかしめられることにより固定された他の鉄心用抜き板9にはブリッジ部13が形成されずに、この部分は空間部13a(図1参照)となっている。このため、磁石挿入穴12に挿入されたNd磁石17からの磁束がブリッジ部13を介してヨーク部10へと漏洩することが殆どないので、磁束の漏洩による回転電機のトルク減少、効率の低下を極力防止することができる。
ここで、図8は、本実施例の電動機(発明品)Lと従来構成の回転電機(従来品)Mとを比較した実験結果を示す電流―トルク特性図であり、いずれの電流においても発明品Lは従来品Mより高いトルクを有するようになっているのが分かる。
ところで、本実施例においては、最初の工程(切断かしめ工程)でブリッジ相当部13´を予め切断してしまう(最初と最後の鉄心用抜き板9a、9a以外)。従って、本来ならば最終の工程(最終打抜き工程)にて打抜き刃15cにより磁極部11を打抜くときに、その磁極部11にヨーク部10方向への圧力が加わると当該磁極部11は何らの拘束力を受けずにヨーク部10方向へ移動する可能性が大である。
しかし、本実施例では、磁極部11に張出部11aを形成している。従って、最終の工程においては、図5に示すように、打抜き刃15cの抱持部15caが、鋼板Zにおける磁極部11の周囲を前後左右方向から抱え込む(抱持する)ようにして前記磁極部11における移動に拘束力を発揮し不動状態として打抜くようになる。このため、ブリッジ部13を有しない鉄心用抜き板9aであっても、磁極部11がヨーク部10方向に移動することがないので、常に位置決めが正確に且つ精度よくなされた鉄心用抜き板9を得ることができる。
なお、磁極部11における(一対の)張出部11aの幅(長さ)は、前記磁極部11の全幅に対して2〜10%とするように設定するのがよく、2%未満だと、前述のように打抜き刃15cによって磁極部11を抱え込み位置決めをする精度が若干低下してしまい、10%を超えてしまうと、互いの磁極部11間で磁束の漏洩が起こってしまう可能性がある。
また、本実施例では、上下2枚の鉄心用抜き板9a、9aにブリッジ部13を形成し、これら強度を有する鉄心用抜き板9a、9aによりブリッジ部13を有しない鉄心用抜き板9を挟んでかしめて固定している。このため、ブリッジ部13を有しない鉄心用抜き板9がばらけたりすることが防止できると共に、回転子鉄心3全体の強度をも向上させることができる。
図9は、本発明の他の実施例であり、上記実施例と同一部分には同一の符号を付して示す。
この実施例では、最初の工程(上記実施例では、切断かしめ工程に相当)において、ブリッジ部13(ブリッジ相当部13´)の切断を実行しないようにし、最終の工程(上記実施例では、最終打抜き工程に相当)で、図9に示すように、打抜き刃15cの張出部分15cbによりブリッジ部20を形成し、鉄心用抜き板9bを得る。
このブリッジ部20は、図6との比較から明らかなように、ブリッジ部13とは異なり、磁気飽和可能な幅狭な寸法となっている。従って、この実施例において、回転子鉄心3は、前記鉄心用抜き板9bのみを積層して構成される。
この構成によれば、鉄心用抜き板9bにおけるヨーク部10と磁極部11との相対距離を正確に位置決めできると共に、ブリッジ部20からの磁束の漏洩を磁気飽和により低減させることが可能となるので、回転子鉄心3の強度をある程度保ちながらも、電動機のトルク減少、効率の低下を極力防止することができる。
また、本発明は、上記し且つ図面に示す実施例にのみ限定されるものではなく、次のような変形、拡張が可能である。
即ち、積層される鉄心用抜き板9のうち、少なくとも1枚を、ヨーク部10及び張出部11aを含む磁極部11を繋ぐブリッジ部13を有する鉄心用抜き板9aとするように構成してもよい。この構成の場合、例えばヨーク部10及び張出部11aを含む磁極部11を繋ぐブリッジ部13を有する鉄心用抜き板9aを積層方向の略中央に含ませれば、この強度を有する鉄心用抜き板9aを基準に他の鉄心用抜き板9をかしめて固定すれば、全体として強度のある回転子鉄心3を得られるばかりか、ブリッジ部13の減少に起因して、磁束の漏洩を一層少なくすることができるので、電動機のトルク減少、効率の低下を防止することもできる。なお、ブリッジ部13を有する鉄心用抜き板9aは、積層方向に置いてどこに介在させても同様な効果が得られる。
図面中、8は回転子鉄心、9は鉄心用抜き板、9aは最初と最後の鉄心用抜き板、10はヨーク部、10´はヨーク相当部、11は磁極部、11´は磁極相当部、11aは張出部、12は磁石挿入穴、13はブリッジ部、13´はブリッジ相当部、16はかしめ部、Zは鋼板である。

Claims (2)

  1. 鋼板を打ち抜くことにより、ヨーク部と、このヨーク部に対して対向するように位置する磁極部と、前記ヨーク部と磁極部との間に位置する磁石挿入穴とを有する鉄心用抜き板を形成し、
    この抜き板を複数枚積層して回転子鉄心を形成した構成にあって
    前記鋼板を打ち抜く打抜き刃であって前記磁極部の周囲を抱え込むような曲線状をなす抱持部により打ち抜くことで、前記磁極部の両側部は、幅方向に張り出した曲線状をなす張出部として形成され、
    最初と最後に積層される前記鉄心用抜き板は、前記ヨーク部と前記磁極部とを繋ぐブリッジ部を有することを特徴とする回転電機の回転子鉄心。
  2. 鋼板のヨーク相当部と磁極相当部とを繋ぐ如きブリッジ相当部を切断すると共に前記磁極相当部にかしめ部を形成する切断かしめ工程、前記ヨーク相当部と磁極相当部との間を打抜いて磁石挿入穴を形成する挿入穴打抜き工程、及び、ヨーク部と張出部を含む磁極部とを打抜き形成する最終打抜き工程を経て鉄心用抜き板を形成し、
    この鉄心用抜き板を複数枚積層して回転子鉄心を構成し、
    前記最終打抜き工程では、前記鋼板を打ち抜く打抜き刃であって前記磁極部の周囲を抱え込むような曲線状をなす抱持部により打ち抜くことで、前記磁極部の両側部は、幅方向に張り出した曲線状をなす前記張出部として形成され、
    最初と最後に積層される前記鉄心用抜き板は、前記ヨーク部と前記磁極部とを繋ぐブリッジ部を有することを特徴とする回転電機の回転子鉄心の製造方法。
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