JP3614913B2 - 玉循環機構 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、複数のパチンコ機が配設された島内を循環する玉の玉循環機構に関する。
【0002】
【従来技術】
近年のパチンコホールには、パチンコ機が複数設置された島を並列配置し、この島に玉計数機を設置したものがある。
【0003】
上記のようなパチンコホールにおいては、出玉の回収を含めた玉の循環を島単位で行うか、あるいは複数の島でグループを構成して玉数の増減をグループ単位で調整するようになっている。
【0004】
また、各島の下部には、底壁が島の上部へ玉を揚送する研磨機に向かって下り勾配とされた貯蔵タンクが設けられている。この貯蔵タンクには、島内を循環する玉の絶対量を増やすため予め玉が貯蔵されており、一方では、パチンコ機に打ち込まれたアウト球、及び島上部へ揚送されオーバーフローした玉等が、回収されるようになっている。
【0005】
ところで、図8に示すように、玉計数機16から排出された玉は、貯蔵タンク72へ向かって下り勾配とされたシュート71を通じて自然流下し、貯蔵タンク72から溢れた玉は、研磨機に向かって下り勾配とされたシュート70へ流れるようになっている。これらのシュート70、71は、図9に示すように、断面形がコ字状の樋で構成されていた。このようなシュート70、71では、玉の移動軌跡が必ずしも直線的にならず、左右の側壁70Aに当たって最短距離でシュート上を流れることが保証されない。
【0006】
また、シュート70の下流側へ玉詰まりが発生すると、玉が順次蓄積されていき、玉計数機から排出する玉を一旦止めないと、玉詰まりが解消できないことがある。
【0007】
さらに、各島の下部空間が有効に利用されておらず、特に、シュート70、71の上下空間が無駄な空間となっていた。
【0008】
【発明が解決しょうとする課題】
本発明は係る事実を考慮して、貯蔵タンク内の玉をスムーズに循環させる玉循環機構を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の玉循環機構は、複数のパチンコ機が配設された島内を循環する玉の玉循環機構において、前記島の下部に設けられ玉を貯蔵するタンクと、前記タンクの中空部に架け渡され玉を島上部へ研磨揚送する研磨揚送手段へ向かって下り勾配とされ断面がV字状であり、玉計数機で計数された玉を研磨揚送手段へ流すV字シュートと、前記タンクの天井壁から該タンク内部へ延出し、玉が通過可能な隙間を開けて前記V字シュートの幅方向の両端を囲む隔壁と、を有することを特徴としている。
【0011】
【作用】
請求項1に記載の玉循環機構では、島の下部に玉を貯蔵するタンクが設けられている。このタンクの中空部には、V字シュートが架け渡されており、玉を島上部へ研磨揚送する研磨揚送手段へ向かって下り勾配とされている。
【0012】
このV字シュートを流れる玉は、幅方向の両端から中央に向かって寄り添うようにして整然と流通する。このため、移動軌跡が最短距離となり、単位時間当たりの玉の通過量が大きくなる。
【0013】
仮に、V字シュートの下流側で玉が詰まっても、玉は平面視にて上流側を頂点とする三角形を構成する。従って、上流側から流れてくる玉は、三角形の傾斜面に当たって左右に振り分けられてタンク内へ落ち、V字シュート上で玉が蓄積されることなく、玉詰まりが即座に解消される。
【0014】
また、V字シュートの幅方向の両端が隔壁で囲まれ、タンク内の玉がV字シュートへ流れ込まないようになっている。このため、V字シュートの上方まで、タンク内に玉を貯蔵することができ、タンクの容量を最大限に利用できる。また、V字シュートから溢れた玉は、隔壁との間に設けられた隙間からタンクに落ちる。
【0015】
【実施例】
図1及び図2には、本実施例に係る玉循環機構を備えた島10が示されている。
【0016】
この島10は、複数のパチンコ機12が並列して両面に取付可能な構造とされている。また、島10の端壁14には、玉計数機16が取付けられている。この玉計数機16で計数された玉は、島10の下部に設けられた貯蔵タンク20の中空部をミニリフト22(図7参照)へ向かって傾斜するV字シュート18の上へ排出される。
【0017】
図5に示すように、貯蔵タンク20は断面形が矩形の箱体で、天井壁20Aの中央が長手方向に沿って開口している。この開口縁部23から貯蔵タンク20の内部に向かって隔壁24がV字シュート18の幅方向の両端を所定の隙間をおいて囲むように延出している。この隔壁24によって、貯蔵タンク20に貯蔵された玉がV字シュート18の上に流れ込むことがなく、V字シュート18を流れる玉を優先して、ミニリフト22へ送ることができる。また、貯蔵タンク20の側壁20Cと隔壁24との間を玉貯蔵空間として有効に利用できる。
【0018】
一方、図3に示すように、V字シュート18の上流側、すなわち、玉計数機16の排玉口16Aの下方には、加速シュート26が設けられている。この加速シュート26は、傾斜角度の大きい緩和曲線を描くように構成されており、この急な傾斜面に玉が落下するようになっている。
【0019】
これによって、玉計数機16の排玉口16Aから落下した玉の初速度が大きくなるので、V字シュート18を急勾配としたり、あるいはV字シュート18の幅を拡げたりしなくても、V字シュート18を流れる単位時間当たり玉の数を増やすことができる。従って、玉計数機16に大量の玉が流し込まれても、排玉口16A付近で渋滞することがない。
【0020】
なお、本実施例では、加速シュート26が緩和曲線を描くように構成したが、V字シュート18の上流側の端部と連続して接続され急勾配を持つものであれば、曲線及びクロソイド曲線等でもよく曲線の形状は特定されない。
【0021】
また、V字シュート18は、幅方向の両端から中央に向かって下り勾配とされた樋であり、図6に示すように、玉を中央に寄り添うようにして整然と流通させることができる。さらに、V字シュート18の下流側に設置されたミニリフト22の上樋26へ流れ込んだ玉は、V字シュート18の上で上流側を頂点とする三角形を構成する。従って、上流側から流れてくる玉は、三角形の傾斜面Lに当たって左右に振り分けられ、隔壁24とV字シュート18との隙間から貯蔵タンク20内へ落ち(図5参照)、V字シュート18上での玉詰まりを避けることができる。また、玉が貯蔵タンク20の左右のスペースへ均等に振り分けられるので、貯蔵タンク20のスペースを有効に利用できる。
【0022】
一方、図4及び図5に示すように、貯蔵タンク20の底壁30は、ミニリフト22へ向かって下り勾配とされており、貯蔵された玉をミニリフト22へ自然流下させるようになっている。この底壁30には、チャンネル状の枠体34が開口を下に向けて固定されており、貯蔵タンク20の上流部付近から下樋36(図7参照)の付近に至るまで、開口面が矩形状のトンネル32が構成されている。また、トンネル32の開口高は、玉の球径より大きく設定されている。
【0023】
また、トンネル32の上流側開口には、枠体34の一部をオバーラップするように、枠体34より間口の大きいチャンネル状のガイドカバー38が被せられている。これによって、トンネル32内へ流れる玉の流れが整理されるので、玉がトンネル32内へ殺到し、玉同士が邪魔し合ってスムーズな流れを阻害する、いわゆるブリッジ現象の発生を防止できる。
【0024】
図7に示すように、ミニリフト22の下方には、貯蔵タンク20の底壁30及びトンネル32を通過した玉を受ける下樋36が設けられている。この下樋36で受けられた玉は、ミニリフト22によって、V字シュート18から玉を受ける上樋28へ送られ、さらに、集合樋42を通じて簀の状の異物除去装置44へ送られる。なお、本実施例では、循環する玉の増減に対応できるように、ミニリフト22が2台備えられているが、通常の営業状態では、1台のミニリフト22で充分処理できる。また、ミニリフト22が2台とも故障しても、V字シュート18を通じて玉が直接上樋28へ流れるので、必要な玉を確保でき、営業が続行できる。
【0025】
図1及び図2に示すように、異物除去装置44で異物が除去された玉は、シュート46を通じて、島10の中央部に設けられた研磨装置48へ送られる。この研磨装置48の収納カバーの内側には、図示しない研磨布が貼付られている。また、この研磨布と対面して上下方向に搬送べルトが巻き掛けられている。さらに、研磨装置48の入口付近には、玉を一列に収納できる半球状の溝が複数形成されている。これによって、シュート46から送られてきた玉を、研磨布と搬送ベルトによって挟み研磨布で研磨しながら、島10の上部へ揚送するようになっている。
【0026】
一方、研磨装置48の排出口には、島10の両端へ向かって左右対称に下り勾配とされた補給樋50が接続されている。この補給樋50には、図示しない補給ホースが所定の間隔で接続されており、パチンコ機12及び貸玉機(図示省略)へ玉を補給するようになっている。
【0027】
また、研磨装置48の排出口と補給樋50との間からオーバーフローした玉は、島10の上部に設けられたスモールタンク54へ送られる。このスモールタンク54は、オーバーフローした玉を一旦貯蔵するようになっており、さらに、スモールタンク54からオーバーフローした玉は、下方に設けられたジャンクションボックス56へ送られる。このジャンクションボックス56には、島10の両端へ向かって左右対称に下り勾配とされたタンク回収樋58が接続されており、ジャンクションボックス56からオーバーフローした玉が、所定の間隔でタンク回収樋58に接続された回収ホース60を通じて、図5に示すように、隔壁24と貯蔵タンク20の側壁20Cとの間へ均等に還流されるようになっている。
【0028】
なお、本実施例では、樋64を通じて複数の島のグループ間で玉を循環させ、玉の過不足をなくすためにマジックタンク62を備えた島10を一例として図示しているが、これに限定されるものでなく、島10単独で出玉の回収を含めて玉を循環させるシステムに適用できることは無論である。
【0029】
次に、本実施例に係る玉循環機構を構成するV字シュート18の作用を説明する。
【0030】
図5に示すように、貯蔵タンク20内へは、予め貯蔵された玉や回収ホース60を通じて流下した玉、及びV字シュート18から溢れた玉が貯蔵される。
【0031】
ここで、図2に示すように、V字シュート18に流れ込んだ玉は、ミニリフト22の上樋28へ向かって最短距離(中央部)を選んで流れる。この上樋28の付近で玉が停滞すると、V字シュート18の上では、図6に示すように、玉が平面視にて三角形を構成する。このため、上流側から流れてくる玉は、三角形の傾斜面Lに当たって左右に振り分けられて貯蔵タンク20内へ落ち、V字シュート18上で玉が蓄積されることなく、玉詰まりが即座に解消される。
【0032】
【発明の効果】
本発明は上記構成としたので、玉が最短距離を流れて、V字シュートを流れる単位時間当たりの玉の通過量を大きくなる。また、V字シュートの下流側では、玉が左右に振り分けられて貯蔵タンク内へ落ち、玉が蓄積されることがないので、玉詰まりがすぐに解消される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係る玉循環機構を備えた島の全体斜視図である。
【図2】本実施例に係る玉循環機構を備えた島の側面図である。
【図3】本実施例に係る玉循環機構の加速シュートを示した断面図である。
【図4】本実施例に係る玉循環機構のトンネルにおける玉の流れ状態を示す側面図である。
【図5】本実施例に係る玉循環機構の貯蔵タンクの断面図である。
【図6】本実施例に係る玉循環機構のV字シュートの上に玉が溜まった状態を示した斜視図である。
【図7】本実施例に係る玉循環機構のミニリフトを示した断面図である。
【図8】従来の樋を備えた貯蔵タンクの側面図である。
【図9】従来の樋を備えた貯蔵タンクの断面図である。
【符号の説明】
18 V字シュート
20 貯蔵タンク(タンク)
24 隔壁
Claims (1)
- 複数のパチンコ機が配設された島内を循環する玉の玉循環機構において、
前記島の下部に設けられ玉を貯蔵するタンクと、前記タンクの中空部に架け渡され玉を島上部へ研磨揚送する研磨揚送手段へ向かって下り勾配とされ断面がV字状であり、玉計数機で計数された玉を研磨揚送手段へ流すV字シュートと、前記タンクの天井壁から該タンク内部へ延出し、玉が通過可能な隙間を開けて前記V字シュートの幅方向の両端を囲む隔壁と、を有することを特徴とする玉循環機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01612595A JP3614913B2 (ja) | 1995-02-02 | 1995-02-02 | 玉循環機構 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP01612595A JP3614913B2 (ja) | 1995-02-02 | 1995-02-02 | 玉循環機構 |
Publications (2)
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JPH08206333A JPH08206333A (ja) | 1996-08-13 |
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Family Applications (1)
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JP01612595A Expired - Fee Related JP3614913B2 (ja) | 1995-02-02 | 1995-02-02 | 玉循環機構 |
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JP2006174941A (ja) * | 2004-12-21 | 2006-07-06 | Toyo Kasei Kk | 弾球遊技機 |
-
1995
- 1995-02-02 JP JP01612595A patent/JP3614913B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH08206333A (ja) | 1996-08-13 |
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