JP3614690B2 - マッサージ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明はとくに利用者の足部をマッサージするのに好適するマッサージ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
マッサージ装置には種々のタイプのもがあり、その1つとして利用者の足部をマッサージするタイプのものがある。
【0003】
従来、この種のマッサージ装置は、振動発生手段が内蔵された本体を有し、この本体の上面に平板状の振動体を、上記振動発生手段によって上記本体の上面と平行方向に振動可能に設けている。上記振動体の上面には多数の突起が形成されている。
【0004】
したがって、利用者は足の裏を上記振動体の上面に載せてこの振動体を振動させることで、上記突起によって足部裏面にマッサージを受けることができるようになっている。
【0005】
利用者が足部裏面にマッサージを受ける場合、マッサージ効果を高めるためには足部裏面の最もマッサージ効果の高い土踏まずの部分に突起が確実に当たるようにすることが要求される。
【0006】
しかしながら、利用者の足部裏面の土踏まずの部分は大きく凹んだ曲面形状になっているから、振動体の上面に単に突起を設けるだけでは、足部裏面の土踏まずの部分に確実かつ良好にマッサージを受けることができないということがある。
【0007】
また、従来の足部用のマッサージ装置では、利用者は足部にマッサージを受けるために利用することができても、他の部分、たとえば背中の脊柱の両側の部分にマッサージを受けるなどしてその使用形態を多様化できる構成となっていなかったので、利用価値が低いということがあった。
【0008】
一方、マッサージ装置によってマッサージを受ける場合、マッサージ効果を高めるためには刺激を強める、つまり振動体の振動を強くするということが行われる。
【0009】
しかしながら、利用者が所定の強さの振動を受けるようにしても、その強さに慣れてしまうと、さらに強い振動のマッサージを受けないと身体には刺激とならなくなる。そのため、振動体の振動の強さを単に切り換えることができるようにし、所定の強さの振動でマッサージを受けるようにしただけでは、利用者の身体に与える刺激が低下し、十分なマッサージ効果が得られなくなるということがある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
このように、振動体の上面に単に突起を設けたのでは、利用者の足部裏面を全体にわたって確実かつ良好にマッサージすることができないということがあったり、使用形態が限られ、その利用価値が低いということなどがあった。
【0011】
さらに、所定の強さの振動でマッサージを受けるようにしたのでは、利用者が受ける刺激が低下してしまうため、十分なマッサージ効果が得られなくなるということがあった。
【0012】
この発明は、利用者の足部裏面を全体にわたって確実かつ良好にマッサージすることができ、さらには足部以外の部分にもマッサージを受けることができるようにしたマッサージ装置を提供することにある。
【0013】
この発明は、利用者に与える刺激が変化するよう振動体を振動させることで、マッサージ効果を高めることができるようにしたマッサージ装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
この発明は、本体と、
この本体に内蔵された振動発生手段と、
上記本体に設けられ上記振動発生手段によって振動させられるとともにその上面側に所定間隔で離間する一対の凸曲面が突出形成された振動体と、
一対の凸曲面の対向する一端部に上記振動体の幅方向と交差する前後方向に沿って突出形成された突条と、
上記振動体の上面に形成された突起とを具備し、
上記突起は、
利用者が上記一対の凸曲面に足の土踏まずを対向させて上記振動体に足を載せたときに、その足の土踏まずに当たる上記突条に形成された第1の突起、凸曲面の突条を除く部分に形成され第1の突起とともに土踏まずに当たる第2の突起、上記振動体の幅方向左右にそれぞれ5つずつ設けられて指の付け根に当たる第3の突起及び足部の外側に当たる第4の突起を備えていることを特徴とするマッサージ装置にある。
【0015】
それによって、利用者が一対の凸曲面に土踏まずを合わせて足を載せれば、その凸曲面に設けられた第2の突起によって足の裏面の土踏まずの部分にマッサージを確実に受けることができ、しかも一対の凸曲面が所定間隔で離間していることにより、一対の凸曲面の部分が脊柱の両側の部分に当たるようにすることで、背中にマッサージを受けることもできる。
【0017】
また、土踏まずにマッサージを受けるときには突条に設けられた第1の突起によって土踏まずに強いマッサージを受けることができ、背中にマッサージを受けるときには上記突起によって脊柱の両側に強いマッサージを受けることができる。
【0019】
また、利用者は土踏まずだけでなく、疲労回復に効果の高い足の指の付け根の部分にも第3の突起によって強いマッサージを受けることができる。
【0021】
また、利用者は土踏まずだけでなく、疲労回復に効果の高い足の外側面の部分にも第4の突起によって強いマッサージを受けることができる。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の一実施の形態を図面を参照して説明する。
【0033】
図1に示すマッサージ装置は本体1を備えている。この本体1の底面の四隅部にはそれぞれゴムなどの軟質な材料によって形成された脚部材2が取着されている。本体1の上面3のほぼ中央部分には通孔4が形成され、この通孔4と対向する上記本体1内には振動発生手段5を構成する駆動モータ6が設けられている。この駆動モータ6の回転軸7は上記通孔4から突出し、そこにはバランサ8が偏心して取付けられている。
【0034】
上記バランサ8は、図5と図6に示すように金属製の偏心軸8aを有し、この偏心軸8aには、ポリアセタールなどの熱可塑性の合成樹脂によって保持部8bと3枚の羽根8cとが一体成形された板状部材10が一体的に結合されている。
【0035】
上記偏心軸8aには、図6に示すように上記回転軸7に嵌着される嵌合孔8dがその軸心に対して偏心量eで偏心して形成されている。上記保持部8bは、上記偏心軸8aの径方向外方で、しかも上記嵌合孔8dの偏心方向と同方向に突出して設けられている。上記羽根8cは、上記偏心軸8aの径方向外方に突出するとともに、上記保持部8bに対して周方向に90度間隔で設けられている。
【0036】
上記保持部8bには鋼板などの金属からなるバランスウエイト8eが保持され、このバランスウエイト8eと上記偏心軸8aとの間の部分には上記回転軸7が回転したときに、フラッタによって生じる振動を遮断するための一対の空間部8fが上記保持部8bの幅方向ほぼ全体にわたって形成されている。
【0037】
なお、フラッタとは電気的、磁気的、機械的な脈動成分によるトルクの変動であって、そのフラッタによって回転軸7の回転速度に変動が生じることで、振動が発生し、その振動が回転軸7に設けられたバランスウエイト8eに伝達されるから、このバランスウエイト8eが回転軸7と共振して共振音の発生を招く。
【0038】
しかしながら、保持部8bに空間部8fを形成したことで、回転軸7の振動がバランスウエイト8eに伝達されにくくなるから、バランスウエイト8eが回転軸7とともに振動しにくくなっている。
【0039】
上記羽根8cは周方向に対して所定の角度で傾斜して形成されており、それによって回転することでバランサ8の下面側から上面側に向かう空気流を発生するようになっている。
【0040】
なお、偏心軸8aを金属製とし、板状部材10を合成樹脂製としたが、これら両者を合成樹脂によって一体成形するようにしてもよい。
【0041】
上記偏心軸8aにはラジアル軸受9が外嵌され、このラジアル軸受9は上記本体1の上面3の上方に配設された振動体11に嵌着されている。つまり、振動体11の内面中央部分には筒状の取付部12が垂設され、この取付部12に上記ラジアル軸受9が嵌合されている。それによって、振動体11の取付部12は、その軸心を上記回転軸7の軸心に対して偏心量eで偏心して結合されている。
【0042】
したがって、上記駆動モータ6が作動すれば、この駆動モータ6の回転軸7に対して偏心回転するバランサ8の偏心軸8aによって上記振動体11が上記回転軸7の軸線と直交する平面方向に偏心量eの2倍の変位量で振動させられるようになっている。
【0043】
上記振動体11の下面(内面)にはその四隅部に第1の連結部13が設けられているとともに、これら第1の連結部13と対応する上記本体1の上面3には第2の連結部14が凹設されている。そして、対応する各第1の連結部13と第2の連結部14とはそれぞれゴムなどの弾性材15によって連結されている。
【0044】
つまり、上記弾性材15の両端にはそれぞれねじ16が埋設され、一方のねじ16は上記第1の連結部13に螺合され、他方のねじ16は第2の連結部14に穿設された通孔17に挿通され、そこにナット18を螺合させることによって結合されている。
【0045】
したがって、上記振動体11は上記弾性材15を弾性変形させながら振動するようになっているとともに、これら弾性材15によって取付状態が傾くことがないように保持されている。
【0046】
図2乃至図4に示すように、上記振動体11にはその上面側に突出する一対の凸曲面21が幅方向に所定の間隔で離間し、かつ利用者の足部の土踏まずの形状に対応する形状で突出形成されている。この凸曲面21の内面には図2に示すようにアルミニウムなどの伝熱性の高い金属材料によって形成された伝熱板22を介して電気式のヒータ23が設けられている。この伝熱板22は凸曲面21の内面のほぼ全体にわたる大きさに形成され、その内面に接着固定されている。上記一対の凸曲面21の対向する一端部には振動体11の幅方向と交差する前後方向に沿って突条24が突出形成されている。
【0047】
上記振動体11の上面には、先端が半球形状に形成された多数の突起25が全体にわたって突設されている。特徴的な突起について説明すると、上記突条24には第1の突起25aが前後方向に沿って所定間隔で設けられ、凸曲面21には第2の突起25bが設けられている。図7(a),(b)に示すように、これら第1、第2の突起25a,25bは上記凸曲面21に利用者が足を載せると、その土踏まずの全体に当たるようになっている。
【0048】
さらに、上記振動体11の前端側には、利用者が一対の凸曲面21に足を載せたときに、その足の指の付け根の部分に当たる第3の突起25cが振動体11の幅方向左右にそれぞれ5つずつほぼ一列に突設されている。この第3の突起25cは図7(a)に示すように他の突起25よりも背が高く形成されていて、指の付け根に対するマッサージを確実に行えるようになっている。
【0049】
振動体11の幅方向両端部には図7(b)に示すように、凸曲面21に足を載せたときに、利用者の足部の外側に当接する第4の突起25dがそれぞれ3つずつ設けられている。さらに、振動体11の前端面は図7(c)に示すように曲面に形成され、その曲面には利用者がアキレス腱を当ててマッサージを受けることができる第5の突起25eが設けられている。
【0050】
上記振動体11の前端側の幅方向中央部には凹曲面26が形成されている。利用者は上記凹曲面26に首の部分を対応させて背面を振動体11の上面にのせると、図7(d)に示すように上記突条24に設けられた第1の突起25aに脊柱の両側を当ててマッサージを受けることができるようになっている。
【0051】
すなわち、上述した第1乃至第5の突起25a〜25eによって利用者は身体の足部あるいはそれ以外の部分にある、身体の頭、肩、内蔵、筋肉などと密接なつながりを持つ反射体(いわゆるつぼ)に刺激を与えることができるようになっている。
【0052】
図1に示すように、上記本体1の底部には、ほぼコ字状に曲成された脚部材31が同図に実線で示すように所定の角度で起立した状態で保持可能に、かつ同図に矢印で示す方向へ回転させて鎖線で示すように本体1の底面に形成された凹部1aに収容される状態で倒伏させることができるように設けられている。この脚部材31の中途部にはゴムなどの材料によって外周面が凹凸状に形成された筒状の滑り止め部材32が装着されている。
【0053】
したがって、上記脚部材31を起立方向へ回動させれば、本体1、つまり振動体11を所定の角度で傾斜した状態で保持できるようになっている。つまり、マッサージ装置の使用形態に応じてその振動体11を脚部材31によって傾斜させた状態や脚部材31を倒伏させることでほぼ水平にした状態のいずれかに保持できるようになっている。
【0054】
図3と図4に示すように、上記振動体11はその幅寸法が上記本体1の幅寸法よりも小さく設定されていて、上記本体1の振動体11の両側から露出した上面の幅方向一端側には電源スイッチ41とバイブスイッチ42とが設けられ、他端側には温熱スイッチ43とオートスイッチ44とが設けられている。さらに、本体1の幅方向両側部には把持部1bが形成されている。
【0055】
上記各スイッチ41〜44は図1に示すように上記本体1内に設けられた制御手段としての制御基板45によって以下のような機能を呈するようになっている。
【0056】
すなわち、上記電源スイッチ41を入れた状態でバイブスイッチ42を入れると、上記駆動モータ6が作動してバランサ8に設けられた偏心軸8aが偏心回転するから、それによって上記振動体11が偏心軸8aの偏心量eの2倍の振幅で水平方向に振動するようになっている。上記振動体11の振動の強さ、つまり駆動モータ6の回転数は上記バイブスイッチ42によって四段階に切り換えることができるようになっている。
【0057】
上記温熱スイッチ43を入れると、ヒータ23に通電される。このヒータ23は伝熱板22を介して凸曲面21の内面に設けられている。そのため、利用者が一対の凸曲面21に足を載せて振動体11に設けられた各突起25によってマッサージを受けるときに足部が暖められるから、そのマッサージ効果を増大させることができるようになっている。
【0058】
上記オートスイッチ44を入れると、上記振動体11を所定の時間内において異なる複数のパワーレベルの振動を組み合せて振動させるとともに、その振動の組み合せを繰り返すことができるようになっている。たとえば、図9(a)に示すように、1サイクルを180秒としてその1サイクル内を39のステップに分け、各ステップにおけるパワーレベルを1〜4段階のうちのいずれかとするとともに、各パワーレベルの継続時間を下記[表1]に示すように設定した。
【0059】
なお、パワーレベルは駆動モータ6の回転数によって決定されるようになっており、この実施の形態では、パワーレベル1は1000rpm、パワーレベル2は1330rpm、パワーレベル3は1660rpm,パワーレベル4は200rpmとした。
【0060】
【表1】
【0061】
図9(a)に示す180秒の1サイクルにおいては、[表1]の右下欄に記載されているように、パワーレベル1の振動は11回で、1サイクルのトータル時間は82sec、パワーレベル2の振動は15回、1サイクルのトータル時間は64sec、パワーレベル3の振動は8回、1サイクルのトータル時間は25sec、パワーレベル4の振動は5回、1サイクルのトータル時間は9secとした。
【0062】
この結果を図9(b)に示すように縦軸をパワーレベルとし、横軸を振動時間としてグラフ化すると、パワーレベルの高い振動のトータル時間がパワーレベルの低い振動のトータル時間に比べて少なくなる、ほぼ逆比例の規則性を持った分布状態となる。
【0063】
このような分布状態に設定することは、1/fゆらぎといわれており、それによって身体への刺激が常に変化することで身体は繰り返して新たな刺激を感じることになるため、マッサージ効果を高めることができる。
【0064】
とくに、パワーレベル3やパワーレベル4の強い振動でのマッサージ時間が少なくとも、パワーレベル3やパワーレベル4によるマッサージが所定の周期で行われることによって、利用者に十分な刺激を新鮮な状態で与えることができるから、マッサージ効果を高めることができる。
【0065】
なお、制御基板45には図示しないタイマ回路が設けられている。このタイマ回路は180秒の1サイクルを5回繰り返す、つまりマッサージの運転を15分間行うと、駆動モータ6への通電を自動的に遮断するようになっている。
【0066】
図10は、上記制御基板45による揺らぎ振動の制御を説明するブロック図である。本体1に設けられたオートスイッチ44が入れられると、その信号がCPU51に入力される。このCPU51からは記憶部52に制御信号が出力される。この記憶部52には予め振動体11を上述した揺らぎ振動で振動させるプログラムが設定されており、そのプログラム信号が変換部53に出力される。
【0067】
上記変換部53ではプログラム信号がデジタル信号に変換されて出力部54に出力される。この出力部54はプログラム信号に応じた駆動信号を比較部55を介して駆動モータ6に入力する。駆動モータ6の駆動状態は上記比較部55にフィードバックされ、ここで記憶部52のプログラムと実際の駆動モータ6の駆動状態とが比較される。それによって、駆動モータ6は記憶部52に設定されたプログラムに基づいて駆動される。
【0068】
つまり、上述したように、4つのパワーレベルの振動のうち、パワーレベルの強い振動の数を少なく、パワーレベルの低い振動の数を多くし、さらにはパワーレベルの強い振動の振動時間が弱い振動の振動時間よりも少なくなるよう上記駆動モータ6の駆動を制御する。
【0069】
このように構成されたマッサージ装置は、たとえば図8(a)〜(c)に示すようにして利用することができる。すなわち、図8(a)に示すように利用者Uが椅子61に着座した状態において、足の裏を振動体11の上面に、土踏まずを一対の凸曲面21に当てるように押し当てれば、その足裏にマッサージを受けることができる。
【0070】
このとき、土踏まずには凸曲面21に設けられた第1の突起25aと第2の突起25bとが全体にわたって当たるため、マッサージ効果を高めることができる。しかも、その状態で第3の突起25cが足の指の付け根に当たり、第4の突起25dが足の外側の側面に当たるから、これらの突起25c,25dによっても足部のマッサージ効果を高めることができる。
【0071】
図8(b)に示すように足を図8(a)のほぼ直角に折り曲げた状態から投げ出せば、振動体11の先端面に形成された第5の突起25eにアキレス腱の部分を当てることができるから、そのアキレス腱の部分にマッサージを受けることができる。
【0072】
このようにしてマッサージを受ける際、上記振動体11は脚部材31によって所定の角度で傾斜させた状態で保持できるから、利用者Uは無理な姿勢をとることなく、足を投げ出すだけでその裏面やアキレス腱の部分にマッサージを受けることができる。
【0073】
また、図8(c)に示すように利用者Uが椅子51から降りてふくらはぎの部分を振動体11に当てれば、その部分にマッサージを受けることができ、さらには図7(d)で説明したように、利用者Uは一対の凸曲面21の対向する一端部に形成された突条24の第1の突起25aに脊柱の両側を当てるようにすることで、背中にマッサージを受けることもできる。
【0074】
このように、利用者が各態様でマッサージを受ける際、オートスイッチ44を入れると、上述したように4段階のパワーレベルの振動が自動的に所定の割合で組み合わされるよう、駆動モータ6の動作が制御される。そのため、利用者は身体に感じる振動の刺激が常に変化することになるから、身体には新たな刺激となってマッサージ効果を高めることができる。
【0075】
上記駆動モータ6の回転軸7には、保持部8bにバランスウエイト8eが保持されたバランサ8が取り付けられている。上記バランスウエイト8eは上記偏心軸8aの偏心方向と同方向、つまり偏心軸8aに取り付けられる振動体11の偏心方向と逆方向に位置している。
【0076】
そのため、駆動モータ6を回転させて振動体11を振動させると、バランスウエイト8eは、上記回転軸7の回転中心に対し、上記振動体11の重心位置の変動方向と逆方向に位置しながら回転することで、振動体11の偏心量に対して重量のバランスをとるから、振動体11の振動によって本体11が床面上でずれ動くのを防止する。
【0077】
上記バランサ8は合成樹脂によって形成された板状部材10の保持部8bにバランスウエイト8eが保持されてなる。そのため、駆動モータ6のフラッタによってその回転軸7が振動しても、その振動は合成樹脂製の板状部材10によって減衰されるから、保持部8bに保持されたバランスウエイト8eに伝達されにくくなる。しかも、板状部材10の偏心軸8aと保持部8bとの間には空間部8fが形成されているので、この空間部8fによっても回転軸7の振動がバランスウエイト8eに伝達するのが遮断される。
【0078】
そのため、バランスウエイト8eを金属製としても、このバランスウエイト8eがフラッタによって振動する回転軸7と共振するのを防止できるから、利用者がマッサージを受けているときに、共振音が発生して利用者に不快感を与えるということが防止される。
【0080】
【発明の効果】
この発明によれば、利用者が振動体に形成された一対の凸曲面に土踏まずを合わせて足を載せれば、その凸曲面に設けられた第2の突起が足の裏面の土踏まずの部分に確実に当たるから、マッサージ効果を高めることができ、しかも一対の凸曲面が所定間隔で離間していることにより、一対の凸曲面の部分が脊柱の両側の部分に当たるようにすることで、背中にマッサージを受けることもできる。
【0081】
また、一対の凸曲面の対向する端部に突条を形成し、この突条に第1の突起を設けるようにした。
【0082】
そのため、利用者が土踏まずにマッサージを受けるときには、突条に設けられた突起によって土踏まずに強いマッサージを受けることができ、背中にマッサージを受けるときには上記突条の突起によって脊柱の両側に強いマッサージを受けることができる。
【0083】
また、振動体の上面には、一対の凸曲面に足を載せたときに、足の指の付け根に当たる第3の突起を設けるようにした。
そのため、利用者は土踏まずだけでなく、疲労回復に効果の高い足の指の付け根の部分にも強いマッサージを受けることができる。
【0084】
また、振動体の上面には、一対の凸曲面に足を載せたときに、足の外側面に当たる第4の突起を設けるようにした。
そのため、利用者は土踏まずだけでなく、疲労回復に効果の高い足の側面にも強いマッサージを受けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態を示すマッサージ装置の縦断面図。
【図2】同じく振動体の幅方向に沿う断面図。
【図3】同じくマッサージ装置の斜視図。
【図4】同じくマッサージ装置の平面図。
【図5】同じくバランサの平面図。
【図6】同じくバランサの一部省略した拡大断面図。
【図7】同じく使用時における振動体の突起と足の状態とを示した説明図。
【図8】同じく使用形態を示す説明図。
【図9】(a)は振動体に与える振動のパワーレベルの分布状態を示す説明図、(b)は同じく各パワーレベルと振動時間との関係を示すグラフ。
【図10】同じく駆動モータの回転数(振動のパワーレベル)を制御するためのブロック図。
【符号の説明】
1…本体
5…振動発生手段
6…駆動モータ
11…振動体
21…凸曲面
24…突条
25a〜25e…第1乃至第5の突起
45…制御基板(制御手段)
Claims (5)
- 本体と、
この本体に内蔵された振動発生手段と、
上記本体に設けられ上記振動発生手段によって振動させられるとともにその上面側に所定間隔で離間する一対の凸曲面が突出形成された振動体と、
一対の凸曲面の対向する一端部に上記振動体の幅方向と交差する前後方向に沿って突出形成された突条と、
上記振動体の上面に形成された突起とを具備し、
上記突起は、
利用者が上記一対の凸曲面に足の土踏まずを対向させて上記振動体に足を載せたときに、その足の土踏まずに当たる上記突条に形成された第1の突起、凸曲面の突条を除く部分に形成され第1の突起とともに土踏まずに当たる第2の突起、上記振動体の幅方向左右にそれぞれ5つずつ設けられて指の付け根に当たる第3の突起及び足部の外側に当たる第4の突起を備えていることを特徴とするマッサージ装置。 - 上記振動体の内面の上記凸曲面に対応する部分には伝熱板を介してヒータが設けられていることを特徴とする請求項1記載のマッサージ装置。
- 上記本体に設けられ上記振動体を複数のパワーレベルの振動を組み合せて振動させる制御手段を具備したことを特徴とする請求項1記載のマッサージ装置。
- 上記制御手段による複数のパワーレベルの振動の組み合せは、所定時間内におけるパワーレベルの強い振動の時間を弱い振動の時間よりも少なくしたことを特徴とする請求項3記載のマッサージ装置。
- 上記制御手段は、複数のパワーレベルの振動の組み合せを繰り返すことを特徴とする請求項3記載のマッサージ装置。
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