JP2548892Y2 - 按摩装置 - Google Patents

按摩装置

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JP2548892Y2
JP2548892Y2 JP8217492U JP8217492U JP2548892Y2 JP 2548892 Y2 JP2548892 Y2 JP 2548892Y2 JP 8217492 U JP8217492 U JP 8217492U JP 8217492 U JP8217492 U JP 8217492U JP 2548892 Y2 JP2548892 Y2 JP 2548892Y2
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茶伯夫 福本
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Tec Corp
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Toshiba TEC Corp
Tec Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、一対の振動式按摩器を
備え、これら按摩器の振動子を患部に押し当ててマッサ
ージをする按摩装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一対の按摩器を並べて一体に構成した按
摩装置は、各按摩器の振動子が所定の間隔を存して並設
しているため、これら各按摩器にそれぞれ片足を載せて
両足を一度にマッサージする、いわゆるフットマッサー
ジャに好適するとともに、背中を押し当てて背骨の両側
にあるつぼを各按摩器により同時にマッサージする等の
使用にも適している。
【0003】この種の按摩装置は、上記各按摩器が、モ
ータの回転により偏心重りを回転させることによってこ
の重りを内蔵した振動子を振動させるように構成されて
おり、この振動子が患部で押された場合に弾性変形して
振動子を患部方向に付勢するコイルばねにより上記振動
子を片持ち支持してなる振動式のものが採用されてい
る。そして、つぼに対して重点的にマッサージが行える
ように振動子に指圧用の突起を設けてある。
【0004】このような按摩装置は前記指圧突起を患部
に押し当ててマッサージを行うが、この際、振動子は片
持ち支持されたコイルばねの弾性変形を伴いながら患部
から遠ざかるように変位する。にも拘らず従来の場合
は、一対の振動子が相互に動きを拘束されることなく互
いに自由に動くことができるようになっており、このた
め振動子の変位に伴ってコイルばねが周方向に捩じれる
場合がある。このような捩じれは、患部から指圧突起に
作用する力の方向とコイルばねの巻きを緩める方向とが
一致した時に最も大きく発生する。このため、振動子の
指圧突起が所定の位置からずれ易く、効果的にマッサー
ジをすることができなくなるという問題がある。
【0005】これを解決するため、一対の振動子部間に
渡って高剛性の連結体を架け設し、この連結体により前
記一対の振動子を相互に連結することが考えられる。
【0006】すなわち、一対の振動子を連結体で機械的
に連結すれば、互いの動きが拘束されるので、一方の振
動子が捩じれようとする動きを連結体により他方の振動
子に伝え、この他方の振動子が前記捩じれに対する抵抗
となる。このため、両振動子が捩れることが抑制され、
これら振動子の指圧突起を患部に正しく押し当てること
ができ、患部を効果的にマッサージすることができる。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
ように一対の振動子を連結体で連結した場合はこれらの
指圧突起の距離が固定されてしまうことになる。これに
対し、背中や腰のつぼは、場所により左右の距離が異な
るものであり、これらの患部をマッサージする場合に上
記のように一対の指圧突起の距離が一定であると、指圧
突起が好みのつぼに当接せず、効果的なマッサージが不
可能になることがある。
【0008】本考案はこのような事情にもとづきなされ
たもので、その目的とするところは、一対の振動子が不
所望に単独に変位するのを防止するとともに、これら振
動子の距離を選択調整可能とし、指圧突起を所望の患部
に正しく押し当てることができ、マッサージ効果を高く
することができる按摩装置を提供しようとするものであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本考案の按摩装置は、本体ケースと、この本体ケー
スの外に突出される指圧突起を有するヘッドフレームに
偏心重りを内蔵しこの偏心重りの回転により振動する振
動子、前記偏心重りに第1コイルばねを介して接続され
前記偏心重りを回転させるモータ、および前記振動子を
片持ち支持し前記振動子が患部で押された場合に前記振
動子を前記患部方向に付勢する第2コイルばねとを有
し、前記本体ケースにその幅方向に並べて内蔵された一
対の振動式按摩器と、前記一対の振動子部間に渡って設
けられた連結体と、前記少なくとも一方の振動子を前記
連結体に対して移動させることにより前記一対の振動子
間の距離を可変調整する間隔調整手段と、を備えたもの
である。
【0010】
【作用】本考案の按摩装置によれば、各振動式按摩器は
モータによりヘッドフレーム内の偏心重りを回転させ、
偏心重りはその回転に伴うアンバランス量により振動子
全体を振動させる。この按摩器の第2コイルばねは、本
体ケースの開口から突出されたヘッドフレームの指圧突
起が、使用者の患部で押された際に弾性変形して振動子
全体を患部方向に押付ける。このような振動式按摩器を
一対備えて、各々の振動子を個々に駆動するので、これ
ら一対の振動子により患部を強くマッサージすることが
できる。この場合、第2のコイルばねが周方向に捩じれ
て各振動子が変位し、指圧突起が所定の患部から位置ず
れする場合があるが、一対の振動子を連結体により相互
に連結したので、一対の振動子は連結体を介して互いの
動きが拘束され、振動子が患部から逃げることがなくな
る。そして、間隔調整手段により一対の振動子の距離を
変えることができ、一対の指圧突起を所望する患部に有
効に当接せることができる。
【0011】
【実施例】以下本考案について、図示の一実施例にもと
づき詳細に説明する。図6ないし図8は按摩装置の全体
を示すもので、図中符号1は合成樹脂製の本体ケースで
あり、この本体ケース1は、ケース部材2,3を互いの
開口面を合わせて図示しないねじにより連結して形成さ
れている。なお、図3、図4および図7において符号2
aはケース部材2に形成された通気孔である。
【0012】本体ケース1には、図6および図8に示さ
れるように、その幅方向中央部にリモコン収納凹部4を
形成してあり、本体ケース1はこの収納凹部4を境にし
て互いに対をなしかつリモコン収納凹部4を介して一体
に繋げられて第1、第2マッサージ部5、6を有してい
る。第1、第2マッサージ部5、6は図6および図8に
示されるように平面形状が略小判形をなしている。
【0013】リモコン収納凹部4は、上向きに開口され
ているとともに、本体ケース1の幅方向と直交する方向
に延びて形成されている。このリモコン収納凹部4には
後述するリモートコントローラ31が脱着可能に収容さ
れるようになっている。
【0014】本体ケース1は、リモコン収納凹部4の中
心軸線(図示しない)を境に線対称をなして形成されて
いるとともに、持ち運びが容易にできる重量および大き
さであって、しかも、比較的薄い厚みをなして形成され
ている。なお、図4、図7および図8中、符号9は第
1、第2マッサージ部5,6のケース部材2に対して2
個ずつ取付けられたゴム製の脚であり、通常はこれら脚
9を水平な載置面上において使用するようになってい
る。
【0015】本体ケース1を構成するケース3部材は、
使用時に正面となる壁にケース壁3aが形成されてお
り、このケース壁3aは略平坦であって、一端から他端
に向かうにしたがい次第に高くなるように傾斜されてお
り、使用者の足を置き易くなっている。このケース壁3
aには、第1、第2マッサージ部5、6に位置して一対
の通孔11a,11b(図4および図8参照)が夫々設
けられている。
【0016】これら通孔11a,11bは使用者の足に
略等しい大きさのカバー12で夫々覆い隠されている。
カバー12の周縁部は、図4および図8に示されるよう
に、ケース部材3のケース壁3aの通孔11a,11b
を夫々取囲んで設けた環状の取付け溝13に嵌め込まれ
ており、この溝13に嵌入されるリング状のカバー取付
け枠14を取付け溝13にねじ止めすることにより、こ
れら取付け溝13とカバー取付け枠14との間に挟着さ
れている。カバー12は、厚さ 0.9mm程度の薄い塩化
ビニル樹脂層の裏面に補強用の布を接着してなるシート
であって、後述する振動子55の振動に追従するために
可撓性を有している。
【0017】図3に示されるように本体ケース1内に
は、第1、第2マッサージ部5、6に対応して夫々振動
式按摩器21A,21Bが配置されている。これら2個
の振動式按摩器21A,21Bは本体ケース1の幅方向
に所定の距離を隔てて並設されている。また、本体ケー
ス1内には、按摩器21A,21Bに対する必要な運転
制御をするための制御装置22が内蔵されている。制御
装置22は、各種の回路部品23と、これらが実装され
た制御用プリント配線基板24とにより形成され、後述
のモータを制御するモータ制御回路、この回路を駆動す
る直流電源回路、後述のリモートコントローラから送ら
れる制御信号の判別回路などの回路を有している。この
制御装置22は2個の按摩器21A,21B間にこれら
の間のスペースを利用して配置されている。
【0018】なお、図3および図4中、符号34A,3
4Bは、第1、第2マッサージ部5、6の端部に位置し
て夫々本体ケース1に内蔵された表示用プリント配線基
板であり、また25はこれらプリント配線基板34A,
34Bに夫々実装されたLED等の表示ランプ、26は
黒色または灰色のスポンジからなるランプカバーであ
る。ランプカバー26は、その厚み方向に貫通する孔を
表示ランプ25と同数有し、これらの孔に各表示ランプ
25を夫々別々に収納してあり、このようなランプカバ
ー26は、プリント配線基板34A,34Bとケース部
材3の内面との間に挟まれて、これらの間でびびり音が
生じないようにしている。
【0019】図6および図8中、符号29は、制御装置
22に接続されるとともに本体ケース1外に突出された
電源コードであり、30は同じく制御装置22に接続さ
れるとともに本体ケース1外に突出された伸縮可能な可
撓性のスパイラルコードである。スパイラルコード30
には細長いリモートコントローラ31が接続されてい
る。スパイラルコード30は、リモートコントローラ3
1に内蔵された図示しない電子回路を駆動する直流電源
の電力を送る電力線、および制御信号を送る信号線を被
覆してなる多芯コードである。
【0020】リモートコントローラ31には、図8に示
されるように、按摩装置の運転モードを選択する複数の
押し釦などの操作部32、電源釦35、および選択され
たモードを点灯表示する表示部33や表示文字などが設
けられていて、その操作部32の操作により制御信号が
制御装置22に送られるようになっている。
【0021】リモートコントローラ31の厚みは、リモ
コン収納凹部4の深さより小さく形成されており、リモ
コン収納凹部4に対して着脱可能に収納されるものであ
る。そして、リモートコントローラ31とスパイラルコ
ード30との接続部に設けられたコードブッシュ36
が、図6に示すように、リモコン収納凹部4の一端部に
形成された溝4aに着脱可能に嵌め込まれ、その嵌め込
みによりリモコン収納凹部4に対するリモートコントロ
ーラ31の位置決めがなされるようになっている。
【0022】前記2個の按摩器21A,21Bは同一構
成であり、詳細な構造は図4および図5に示されるよう
に構成されている。すなわち、これらの図中符号41は
ケース部材2に防振構造54をもって3か所を固定され
たモータ取付けフレームであり、このフレーム41に
は、整流子付きのモータ42が取付けられているととも
に、このモータ42の出力軸42a側に位置してばね受
け部43が一体に設けられている。出力軸42aには回
転力を伝達する第1コイルばね44の一端部が固定され
ており、このばね44の他端部には、ばね44の軸線に
対して偏心した位置に重心を有する偏心重り45が連結
されている。
【0023】偏心重り45は、図5に示す通り、ヘッド
フレーム46内に収納されているとともに、このフレー
ム46に対して軸受け47を介して回転自在に支持され
ている。ヘッドフレーム46は、概ね両端が閉じられた
円筒状をなしているとともに、そのモータ42側一端壁
にばね受け部43に対向するばね受け部48が設けられ
ている。両ばね受け部43,48には第2コイルばね4
9の端部が夫々嵌入固定されている。第2コイルばね4
9は患部への振動子の押付け力を得るための付勢用のも
のであって、このばね49を介してヘッドフレーム46
がばね受け部43に片持ち支持されている。この第2コ
イルばね49の内部には軸方向に沿って前記第1コイル
ばね44が通されている。
【0024】ヘッドフレーム46に形成されたヘッド取
付け部46aには、図5に示すように、ポジスタからな
る温熱治療用の発熱素子50を有した発熱体51が取付
けられているとともに、この発熱体51を覆ってアルミ
ダイキャスト等からなる金属製のヘッド52が取付けら
れている。ヘッド52には先端部が半球状をなす指圧突
起53が設けられている。
【0025】前記偏心重り45,ヘッドフレーム46,
軸受け47,発熱体51,およびヘッド52により、前
記第2コイルばね49を介して支持される指圧子として
の振動子55が形成されている。
【0026】このような振動子55を備える一対の振動
式按摩器21A.21Bは、一対の振動子55の偏心重
り45が互いに逆方向に回転されるようになっている。
この回転は前記制御装置22によるモータ42への電流
の流れ方向の制御で行われる。
【0027】このような構成の按摩器21A,21Bが
備える振動子55のヘッド52は、図4で示されるよう
に、前記通孔11a,11bに夫々別々に通されて本体
ケース1の外に突出されている。これら振動子55のヘ
ッド52は、第2コイルばね49のばね力により常に前
記カバー12の内面に接して、このカバー12を押し上
げて張設状態を維持するようになっている。
【0028】さらに、本体ケース1のケース部材2の底
壁と振動子55との間には、図1ないし図4に夫々示す
ように、スポンジゴムなどで形成された弾性体61が挟
設されている。この弾性体61は振動子55が患部で押
された際に圧縮しながら弾性変形して、その弾性力で振
動子55を患部方向に付勢するものである。
【0029】そして、両按摩器21A,21Bの振動子
55は、図1ないし図4に示されるように、間隔調整手
段を備えた連結体により機械的に連結されている。これ
について説明する。
【0030】左右一対の振動式按摩器21A.21Bの
ヘッドフレーム46、46には、夫々前方に伸びる連結
板70a、70bが形成されており、これら連結板70
a、70bには連結ナット71a、71bが取着されて
いる。連結ナット71a、71bは軸部72を有し、こ
の軸部72を連結板70a、70bに形成した挿入孔7
3に回動自在に挿入し、この軸部72に止めねじ74を
螺着することにより連結板70a、70bに取付られて
いる。よって、この連結ナット71a、71bはヘッド
フレーム46、46に対して回動自在に連結されてい
る。
【0031】これら各連結ナット71a、71bには、
夫々連結ねじ棒75a、75bが螺挿通されている。左
右の連結ねじ棒75a、75bは、互いにねじの螺旋方
向が逆向きに形成されており、したがってこれら連結ね
じ棒75a、75bが螺挿通している上記連結ナット7
1a、71bもねじの切削方向が相互に逆向きになって
いる。上記左右の連結ねじ棒75a、75bは、中間連
結子76により互いに一体的に結合されている。中間連
結子76は左右半分ずつの長さのねじ孔を有し、これら
ねじ孔のねじの向きが逆となっており、前記連結ねじ棒
75a、75bがそれぞれ螺合されている。なお、これ
ら連結ねじ棒75a、75bは中間連結子76に対する
捩じ込み深さを変えることにより突出長さが調節される
ようになっている。また、この中間連結子76は、後述
するが前記ヘッドフレーム46、46から伸びた連結板
70a、70bが所定角度回動変位した場合に当接する
ようになっており、したがってこれらヘッドフレーム4
6、46を回動規制するストッパをなしている。
【0032】上記連結ねじ棒75a、75bの各端部に
は、夫々ストッパ77a、77bがねじ込まれている。
これらストッパ77a、77bも、前記ヘッドフレーム
46、46から伸びた連結板70a、70bが所定角度
回動変位した場合に当接することにより回動量を規制す
る。なお、ストッパ77a、77bは夫々連結ねじ棒7
5a、75bに対して接着剤などにより固定されてい
る。
【0033】上記一方の連結ねじ棒、例えば75bに
は、弯曲自在なコイルばね78の一端が連結されてお
り、このコイルばね78の他端は接続管79を介して間
隔調整用モータ80のモータ軸81に接続されている。
この間隔調整用モータ80は可逆転モータであり、モー
タ押え板82を介してケース本体1に固定されている。
なお、図3では間隔調整用モータ80の図示を省略して
ある。この間隔調整用モータ80は前記リモートコント
ローラ31の操作により正および逆回転するようになっ
ている。
【0034】このように構成した按摩装置について、作
用を説明する。この按摩装置Mをフットマッサージャと
して使用する場合は、図9(A)に示すように、使用者
Cは椅子に腰掛けて、両足の土踏まずを夫々左右一対の
振動式按摩器21A.21Bのカバー12、12を介し
て一対の振動子55、55上に載せることにより使用す
る。この状態でリモートコントローラ31を操作して各
按摩器21A,21Bのモータ42、42を起動させ
る。これによりモータ42の出力軸42aが第1コイル
ばね44を介して偏心重り45を回転させるため、この
回転に伴って振動子55全体が振動し、この振動がヘッ
ド52の指圧突起53によりカバー12を介して足の土
踏まずに伝えられ、両足の裏を夫々マッサージすること
ができる。また、図9(B)に示されるように、床に座
った状態で両足のふくら脛を一対の振動子55、55上
に夫々別々に載せることにより、両足のふくら脛を夫々
マッサージできる。そして、図9(C)に示されるよう
に、椅子に座った状態で、椅子の背凭れと背中との間に
按摩装置Mを入れて、背中で寄り掛かることにより、一
対の按摩器21A,21Bのモータ42、42を起動さ
せて一対の振動子55、55により背中をマッサージで
きる。同様に、椅子の背もたれと腰部との間に按摩装置
Mを入れて、背凭れに寄り掛かることにより、一対の振
動子55、55を夫々振動させて腰部をマッサージでき
る。
【0035】以上のような按摩装置の使用において、一
対の振動式按摩器21A,21Bの振動子55は、これ
を片持ち支持した第2コイルばね49の巻き方向に応じ
て図1中、時計回りまたは反時計回りに捩じれようとす
る。しかし、一対の振動子55は連結ねじ棒75a、7
5bおよび中間連結子76を介して相互に機械的に連結
されて互いの動きを拘束されているので、一方の振動子
55が捩じれようとする動きが連結ねじ棒75a、75
bおよび中間連結子76により他方の振動子55に伝え
られ、よって他方の振動子55が一方の振動子55の捩
じれに対する抵抗となる。このため、両振動子55が捩
れることが抑制され、これら一対の振動子55間の間隔
が、不所望に開いたり狭まったりすることが防止され、
両振動子55の指圧突起53、53が患部へ正しく押し
当てられる。よって、患部を効果的にマッサージするこ
とができる。
【0036】また、左右一対の振動子55、55を連結
ねじ棒75a、75bおよび中間連結子76により連結
してある場合に、これら振動子55、55に内蔵された
偏心重り45、45が同じ方向に回転される場合は、こ
れら一対の偏心重り45、45が同期して同方向に変位
されることに伴い、一対の振動子55、55が連結ねじ
棒75a、75bおよび中間連結子76により連結され
ていることに起因して、一対の振動子55、55が同時
に本体ケース1の幅方向に振動を起こし、按摩装置全体
の振動が増幅され、場合によっては振動子55、55が
通孔11a,11bの縁に当たるような恐れも考えられ
る。
【0037】これに対し、一対の偏心重り45、45を
互いに逆方向に回転させるようにしてあるため、これら
偏心重り45、45が本体ケース1の幅方向に位置され
る際には、互いに近付いたり離れたする。したがって、
一対の偏心重り45、45がその偏心回転に伴い本体ケ
ース1の幅方向に振動しようとする作用力を、連結ねじ
棒75a、75bおよび中間連結子76により互いに相
殺することができ、それにより本体ケース1の幅方向に
沿う振動を小さくすることができる。
【0038】そして、上記図9の(A)、(B)および
(C)等のような使用態様において、一対の振動式按摩
器21A,21Bの各振動子55、55の位置を変えて
指圧突起53、53の距離を変更し、これら指圧突起5
3、53を所望する患部へ正しく押し当てたい場合は、
リモートコントローラ31を操作して間隔調整用モータ
80を起動させる。このモータ80の回転はコイルばね
78を通じて一方の連結ねじ棒75bに伝えられるの
で、この連結ねじ棒75b、中間連結子76および一方
の連結ねじ棒75aを一体に回転させる。
【0039】これら連結ねじ棒75a、75bおよび中
間連結子76が回転されると、これら連結ねじ棒75
a、75bは互いにねじの切り方が逆向きであるため、
夫々連結ナット71a、71bを相互に接近する方向、
または相互に離間する方向に移動させる。例えば上記間
隔調整用モータ80により上記連結ねじ棒75a、75
bおよび中間連結子76が時計回りに回転される場合
は、夫々の連結ナット71a、71bは相互に接近させ
られ、このため左右一対の振動式按摩器21A.21B
のヘッドフレーム46、46が接近するから左右の指圧
突起53、53の距離を近づけることができる。また、
逆に、間隔調整用モータ80により上記連結ねじ棒75
a、75bおよび中間連結子76を反時計回りに回転さ
せた場合は、夫々の連結ナット71a、71bは相互に
離され、このため左右一対の振動式按摩器21A.21
Bのヘッドフレーム46、46が相互に遠ざかるように
なり左右の指圧突起53、53が離れるように変位す
る。
【0040】このため、指圧突起53、53を指圧のつ
ぼに正しく当てるように位置調節することができ、患部
を効果的にマッサ−ジすることができる。しかも、上記
指圧突起53、53の距離調整は、リモートコントロー
ラ31の操作により間隔調整用モータ80で行えるた
め、マッサージを中断して、つまり振動子55、55を
止めることなく調整することができ操作が容易であると
ともに、指圧突起53、53で患部を捜しながら患部に
誘導することができ、使い勝手がよい。また、指圧突起
53、53の間隔を調整する場合、連結板70a、70
bが中間連結子76およびストッパ77a、77bに当
接することにより振動子55、55はそれ以上の回動が
防止されるので損傷することがない。
【0041】なお、上記実施例では指圧突起53、53
の距離調整を、リモートコントローラ31の操作により
間隔調整用モータ80で行うようにしたが、本考案はこ
れに限らず手動操作によって連結ねじ棒75a、75b
および中間連結子76を回転させるようにしてもよい。
また、左右の連結ねじ棒75a、75bおよび中間連結
子76はこれらを一体に形成してもよい。さらに、左右
のヘッドフレーム46、46をそれぞれ片方づつ独自に
位置調整可能とし、これにより指圧突起をそれぞれ片方
づつ独自に位置調整して、その結果として左右の指圧突
起間の間隔が調整されるようにしてもよい。
【0042】
【考案の効果】以上説明したように本考案の按摩装置に
よれば、一対の振動子が連結部材で相互に連結されてい
るので各振動子の指圧突起が不所望に単独に変位するの
が防止されるとともに、これら一対の振動子は間隔調整
手段により相互の距離を変えることができるので、背中
や腰のつぼが場所により左右の距離が異なっても、一対
の指圧突起を所望の患部に正しく当てるように調整する
ことができ、効果的なマッサージが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係る按摩装置の間隔調整手
段を示す平面図。
【図2】同一実施例に係る間隔調整手段の正面図。
【図3】同一実施例に係る按摩装置全体の内部構造を示
す平面図。
【図4】同一実施例に係る按摩装置全体の構成を示す断
面図。
【図5】同一実施例に係る按摩装置の振動式按摩器の構
成を示す断面図。
【図6】同一実施例に係る按摩装置の外観を示す斜視
図。
【図7】同一実施例に係る按摩装置の外観を示す側面
図。
【図8】同一実施例に係る按摩装置の外観を示す平面
図。
【図9】(A)は足裏をマッサージする際の使用態様を
示す図。(B)はふくら脛をマッサージする際の使用態
様を示す図。(C)は背中をマッサージする際の使用態
様を示す図。
【符号の説明】
1…本体ケース 11a,11b…通孔 21
A,21B…按摩器 42…モータ 44…第1コイルばね 45
…偏心重り 46…ヘッドフレーム 49…第2コイルばね 52
…ヘッド 53…指圧突起 55…振動子 70a、70b…連結板 71a、71b
…連結ナット 75a、75b…連結ねじ棒 76…中間連結
子 77a、77b…ストッパ 78…コイルば
ね 80…間隔調整用モータ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体ケースと、 この本体ケースの外に突出される指圧突起を有するヘッ
    ドフレームに偏心重りを内蔵しこの偏心重りの回転によ
    り振動する振動子、前記偏心重りに第1コイルばねを介
    して接続され前記偏心重りを回転させるモータ、および
    前記振動子を片持ち支持し前記振動子が患部で押された
    場合に前記振動子を前記患部方向に付勢する第2コイル
    ばねとを有し、前記本体ケースにその幅方向に並べて内
    蔵された一対の振動式按摩器と、 前記一対の振動子部間に渡って設けられた連結体と、 前記少なくとも一方の振動子を前記連結体に対して移動
    させることにより前記一対の振動子間の距離を可変調整
    する間隔調整手段と、 を備えたことを特徴とする按摩装置。
JP8217492U 1992-11-27 1992-11-27 按摩装置 Expired - Lifetime JP2548892Y2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008517679A (ja) * 2004-10-25 2008-05-29 パワー・プレイト・インターナショナル・リミテッド 人体を振動により刺激する装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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