JP3614524B2 - 蒸発燃料処理装置 - Google Patents
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Description
【発明が属する技術分野】
本発明は、燃料タンクから蒸発する燃料を内燃機関に吸入させて大気への放出を抑制する蒸発燃料処理装置に関し、特に蒸発燃料を各気筒に均等に吸入可能な蒸発燃料処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、燃料タンクからの蒸発燃料を、活性炭を充填したキャニスタに導いて一時的に吸着保持することが行われている。キャニスタのパージポートとエンジン吸気管のスロットル弁下流側とはパージ通路にて連通しており、エンジンが作動して吸気管内が負圧になると、キャニスタに吸着された燃料は吸着材から離脱(パージ)し、吸気管の管壁に設けた接続口より吸気管内に導入される。
【0003】
ところで、多気筒のエンジンでは、吸気管の上記接続口と各気筒との距離に差があるため、各気筒に導入されるパージガス量にばらつきが生じ、その結果、気筒間で空燃比にばらつきが生じるおそれがある。この対策として、例えば特開昭61−149562号公報には、上記パージ通路内に制御弁を設けてその開閉タイミングを調整することが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この方式では、スロットル開度、エンジン回転数等によりパージガスの気筒分配が変わるため、条件によって開閉タイミングの制御値を変更する必要があるなど制御が複雑になる不具合がある。また、接続口がスロットル弁に近いため、パージガスがスロットル弁下流にできる渦(逆流域)に巻き込まれてスロットル弁に付着し、結露してデポジットとなる可能性があった。
【0005】
しかして、本発明の目的は、簡単な構成で、パージガスの放出による気筒間の空燃比のばらつきを防止すること、さらにパージガスのスロットル弁への付着を防止することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、本発明の蒸発燃料処理装置では、図1(a)(b)に示すように、燃料タンク4の蒸発燃料を一時的に吸着保持するキャニスタ5を、内燃機関のスロットル弁21下流側の吸気通路Pにパージ通路6にて接続し、上記キャニスタ5から離脱する燃料を上記パージ通路6より上記吸気通路P内に導入する。そして、上記パージ通路6と上記吸気通路Pの接続部の接続口61の向きを、上記吸気通路Pを構成する円管1の接線方向と一致せしめてある。上記吸気通路Pは、上記スロットル弁21下流側の一部を二重管構造となしてあり、内筒71と外筒1の間に環状通路8が形成してある。環状通路8は一端が閉鎖されるとともに、通路壁を構成する外筒1壁に上記接続口61を開口させて上記パージ通路6と環状通路8とを連通せしめ、上記接続口61より流入する離脱燃料の流れが上記環状通路8の内壁に沿うようにしている(請求項1)。
【0007】
上記請求項1の構成において、キャニスタ5より離脱するパージガスは、パージ通路6を経て吸気通路P内に導入される。このとき、吸気通路Pとの接続口61の向きを、上記吸気通路Pを構成する円管1の接線方向と一致させたので、パージガスは上記吸気通路Pの内壁に沿って流れる。
【0008】
具体的には、上記接続口61を上記環状通路8内に開口したので、パージガスは上記環状通路8の内壁に沿うように流れ、環状通路8内で十分攪拌された後、吸気通路P内に放出される。すなわち、吸気と十分混合した後に上記吸気通路P内に拡散していくので、上記接続口61と内燃機関の各気筒との距離によって、パージガスの流入量が変動するおそれが小さい。このように、吸気との混合が良好になされる結果、パージガスの気筒分配のばらつきが小さくなり、空燃比のばらつきが抑制される。また、上記接続口61とスロットル弁21とが上記環状通路8により隔てられるので、パージガスが逆流域に巻き込まれることが防止され、スロットル弁21に付着してデポジットとなるのを抑制する。
【0009】
【実施例】
以下、図面に基づいて本発明の一実施例を説明する。図1(a)において、多気筒エンジンの各気筒1A〜1Cの上部に設けた円管状のサージタンク1の一端は、スロットル弁21を内蔵するスロットルボディ2を介してエアホース3に連結されている。エアホース3は他端に図略の吸気導入口を有しており、これらエアホース3、スロットルボディ2、およびサージタンク1でエンジンの吸気通路Pを構成している。
【0010】
上記サージタンク1の、上記スロットルボディ2との連結部に近い管壁には、キャニスタ5より延びるパージ通路6が連結され、連結部に詳細を後述する接続口61が設けてある。上記キャニスタ5は、内部に活性炭を充填してなる吸着材層51を有し、燃料タンク4より蒸発する燃料ガスを該吸着材層51で一時的に吸着保持するようになしてある。上記パージ通路6の途中には、エンジンの運転状態に応じて上記パージ通路6を開閉するための制御弁62が設けてある。
【0011】
上記サージタンク1は、上記スロットルボディ2よりやや大径で、スロットルボディ2と対向する端縁に内方に突出するフランジ11を有している。一方、上記スロットルボディ2の端縁には外方へ突出するフランジ22が形成してあり、これら両フランジ11、22間には、ストリームアジャスタ7が配設してある。
【0012】
上記ストリームアジャスタ7は、上記スロットルボディ2と同径の筒状部71とその一端に設けたフランジ72を有し、上記筒状部71を上記サージタンク1内に挿通配設するとともに、上記フランジ72を上記サージタンク1とスロットルボディ2の両フランジ11、22間に挟持せしめている。これにより上記筒状部71を内筒とし上記サージタンク1を外筒とする2重管部が形成され、これら内外筒間に、下流側に開口81を有する環状通路8が形成される。そして、2重管部の外筒を構成する上記サージタンク1の管壁に、上記パージ通路6の上記接続口61を開口する。この時、上記接続口61を上記環状通路8の接線上に設け(図1(b))、上記接続口61より流入する燃料成分が環状通路8内を流通した後、上記吸気通路P内に流入するようにする。
【0013】
上記構成において、車両放置時等に上記燃料タンク4より蒸発する燃料は、一旦、キャニスタ5内の吸着材層51に吸着保持される。エンジン運転時、エンジン状態が安定するエンジン暖気後に制御弁62を開くと、サージタンク1内の負圧で、上記キャニスタ5の新気導入口52からサージタンク1に向かう流れが生じる。これにより吸着材層51に補足されていた燃料成分がパージされて、上記パージ通路6内に入り、制御弁62を通過して上記接続口61より上記環状通路8に流入する。
【0014】
ここで、上記接続口61は上記環状通路8の接線上に位置するので、パージガスは、接線方向から上記環状通路8内に導入され、上記環状通路8内壁に沿って環状に流れる(図1(b))。このため、パージガスは環状通路8内で十分に攪拌された後、開口81から満遍なくサージタンク1内に流出する。そして、スロットル弁21の後流に発生する巻き込み渦により、エンジンの吸気と十分混合された後、各気筒1A〜1Cに流入し、燃焼室内で燃焼する。
【0015】
しかして、吸気に混合される燃料濃度のムラをなくすことができ、空燃比の変動を防止して、燃焼を安定させることができる。このように、本発明によれば、複雑な制御を行う必要がなく、サージタンク1の構造の簡単な変更のみで、パージガスの気筒分配のばらつきをなくし、気筒間の空燃比の差を大幅に低減できる。また、吸気通路P内に導入されるパージガスが、直接、スロットル弁21方向へ向かうことがないので、燃料成分がスロットル弁21に付着してデポジットとなることもない。
【0016】
図2に本発明の第2の実施例を示す。本実施例では(図(a))、上記スロットルボディ2の端部に、サージタンク1と同径の大径部23を設け、該大径部23内に上記ストリームアジャスタ7の筒状部71を挿通して上記環状通路8を形成している。この時、上記環状通路8は下流端が閉鎖され、上流側に吸気通路P内方を向く開口82を有している。上記パージ通路6の接続口61は、上記第1実施例同様、上記環状通路8の接線上に設けられ(図2(b))、上記ストリームアジャスタ7のフランジ72は上記大径部23端と上記サージタンク1との間に挟持せしめてある。また、上記フランジ72は、やや厚肉に形成してあって、その内壁面を下流側へ向けて拡径する傾斜面73としてある。
【0017】
上記第2実施例においても、上記第1実施例同様の効果が得られる。また、上記傾斜面73を設けたことで、上記サージタンク1内に乱流が発生するのが抑制され、気筒間の吸入空気量を均一にできる。このように、ストリームアジャスタ7の形状の自由度が増し、要求特性に応じて吸気通路P構造を適宜変更できる利点がある。
【0018】
【発明の効果】
本発明によれば、簡単な吸気通路形状の変更で、複雑な制御系を設けることなく、パージガスの気筒分配のばらつきをなくし、気筒間の空燃比のばらつきを防止することができる。また、パージ通路と吸気通路の接続部に環状通路を設けて接続口とスロットル弁を隔てれば、パージガスがスロットル弁へ付着してデポジットとなるのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は本発明の蒸発燃料処理装置の一例を示す概略断面図であり、図1(b)は図1(a)のIb−Ib 線断面図である。
【図2】図2(a)は本発明の蒸発燃料処理装置の他の例を示す概略断面図であり、図2(b)は図2(a)のIIb −IIb 線断面図である。
【符号の説明】
P 吸気通路
1 サージタンク(外筒)
1A〜1C 気筒
2 スロットルボディ
21 スロットル弁
3 エアホース
4 燃料タンク
5 キャニスタ
6 パージ通路
61 接続口
62 制御弁
7 ストリームアジャスタ
71 筒状部(内筒)
8 環状通路
Claims (1)
- 燃料タンクの蒸発燃料を一時的に吸着保持するキャニスタを、内燃機関のスロットル弁下流側の吸気通路にパージ通路にて接続し、上記キャニスタから離脱する燃料を上記パージ通路より上記吸気通路内に導入する蒸発燃料処理装置において、上記パージ通路と上記吸気通路を接続する接続口の向きを、上記吸気通路を構成する円管の接線方向と一致せしめる一方、上記吸気通路の上記スロットル弁下流側の一部を二重管構造となして内外筒間に環状通路を形成し、該環状通路の一端を閉鎖するとともに、その通路壁を構成する上記外筒に上記接続口を開口させて、上記接続口より流入する離脱燃料の流れが上記環状通路の内壁に沿うようにしたことを特徴とする蒸発燃料処理装置。
Priority Applications (1)
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JP20389195A JP3614524B2 (ja) | 1995-07-17 | 1995-07-17 | 蒸発燃料処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20389195A JP3614524B2 (ja) | 1995-07-17 | 1995-07-17 | 蒸発燃料処理装置 |
Publications (2)
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JPH0932657A JPH0932657A (ja) | 1997-02-04 |
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Family
ID=16481435
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20389195A Expired - Fee Related JP3614524B2 (ja) | 1995-07-17 | 1995-07-17 | 蒸発燃料処理装置 |
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1995
- 1995-07-17 JP JP20389195A patent/JP3614524B2/ja not_active Expired - Fee Related
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