JPH1113553A - 排出ガス再循環装置 - Google Patents

排出ガス再循環装置

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JPH1113553A
JPH1113553A JP9170682A JP17068297A JPH1113553A JP H1113553 A JPH1113553 A JP H1113553A JP 9170682 A JP9170682 A JP 9170682A JP 17068297 A JP17068297 A JP 17068297A JP H1113553 A JPH1113553 A JP H1113553A
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JP
Japan
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throttle valve
recirculation
gas
recirculation gas
gas inlet
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JP9170682A
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English (en)
Inventor
Fumitada Suzuki
文規 鈴木
Shigeiku Enomoto
榎本  滋郁
Yukihiko Takeuchi
幸彦 竹内
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Denso Corp
Soken Inc
Original Assignee
Denso Corp
Nippon Soken Inc
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M26/00Engine-pertinent apparatus for adding exhaust gases to combustion-air, main fuel or fuel-air mixture, e.g. by exhaust gas recirculation [EGR] systems
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    • F02M26/17Arrangement or layout of EGR passages, e.g. in relation to specific engine parts or for incorporation of accessories in relation to the intake system
    • F02M26/21Arrangement or layout of EGR passages, e.g. in relation to specific engine parts or for incorporation of accessories in relation to the intake system with EGR valves located at or near the connection to the intake system
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D9/00Controlling engines by throttling air or fuel-and-air induction conduits or exhaust conduits
    • F02D9/02Controlling engines by throttling air or fuel-and-air induction conduits or exhaust conduits concerning induction conduits
    • F02D2009/0201Arrangements; Control features; Details thereof
    • F02D2009/0276Throttle and EGR-valve operated together
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M26/00Engine-pertinent apparatus for adding exhaust gases to combustion-air, main fuel or fuel-air mixture, e.g. by exhaust gas recirculation [EGR] systems
    • F02M26/52Systems for actuating EGR valves
    • F02M26/55Systems for actuating EGR valves using vacuum actuators

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 排出ガス再循環装置において、再循環ガスが
吸気管内をスロットル弁まで逆流してデポジットとして
付着するのを確実に防止する。 【解決手段】 バタフライ形のスロットル弁3の場合、
僅かに開弁した半開状態においては回転軸31の上下に
開口部15が形成されるが、図示実施形態の場合ば、吸
気管5の管壁に肉厚部53によって球面の一部からなる
窪み52を形成することにより、スロットル弁3の上部
が窪み52と対向している間は、唯一の開口部15がス
ロットル弁3の下部のみに形成されるようにして、その
部分に集中的に吸気の速い流れを発生させる。そして、
その部分に対応して再循環ガス導入通路8の末端の再循
環ガス流入口9を開口させるので、再循環ガス流入口9
から流出する再循環ガスは逆流することなく、確実に下
流側へ送られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の排出ガ
スの一部を吸気管へ再循環させる排出ガス再循環装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関の排出ガス中のNOx の量を低
減させるための方法の一つとして、排出ガスの一部を吸
気側へ再循環(還流)させる排出ガス再循環装置がよく
用いられているが、近年の排出ガス規制の強化によっ
て、排出ガスの再循環量を従来よりも増加させる必要性
が生じてきた。そのため、吸気側へ再循環させる排出ガ
スの流量を調量するための弁(再循環ガス制御弁)から
吸気管に通じる再循環ガス流入口よりも上流側の吸気管
内に、新気の流量を一時的に制限するスロットル弁(吸
気絞り弁)を付加し、そのスロットル弁を部分的に閉弁
させることにより再循環ガス流入口付近の吸気管負圧を
高めて、再循環ガスを多量に吸気管内へ吸入させるとい
う手段が用いられるようになった(例えば、特開平6−
17711号公報等を参照)。
【0003】しかしながら、スロットル弁の部分的閉弁
によって再循環ガス流入口付近に発生する吸気管負圧に
より吸気管への再循環ガスの吸入を促進する方法を用い
る場合には、再循環ガスの量が多い運転領域から少ない
運転領域へ移行する急加速時のような過渡的な運転状態
において、再循環ガス制御弁が応答性良く作動して再循
環ガスの還流量を減少させても、スロットル弁から機関
の各気筒の吸気弁までの吸気管の容積が大きいと、その
容積に含まれていた再循環ガスが新気の吸入量の急増を
阻むので、増加する燃料噴射量によって排出ガス中のス
モーク(黒煙)が増加するという問題を生じる。
【0004】この問題の対策として、スロットル弁を各
気筒の吸気弁に近接して設けることによって、両者間を
繋ぐ吸気管の容積を小さくすることが考えられる。その
ために、例えば図9に示すように、スロットル弁3と再
循環ガス制御弁4を近接させて一体的に組み込むものが
提案されている。しかしながら、この場合はスロットル
弁3と再循環ガス制御弁4からの再循環ガス流入口9と
の間の距離が短くなるため、後述のような理由から再循
環ガスがスロットル弁3の下流側に発生する逆流域14
の中へ流入し易くなる。もし再循環ガスがスロットル弁
3側へ逆流すると、再循環ガス中に含まれているカーボ
ン粒等がスロットル弁3の付近に堆積してデポジットを
形成する。スロットル弁3や付近の吸気管にデポジット
が堆積すると、スロットル弁3の開弁角度と新気の流入
量との関係が変化するので、燃料噴射量に対する新気の
流入量が減少するため、スモークが増加してエミッショ
ンが悪化するという不具合を生じる恐れがある。
【0005】更に、図9に示す従来例のように、ブロー
バイガス導入通路10の末端のブローバイガス流入口1
1がスロットル弁3の上流側に開口していると、ブロー
バイガスに含まれている潤滑オイルの成分によって再循
環ガス中に含まれているカーボン粒等がスロットル弁3
等に付着し易くなるという問題もある。同様の問題は吸
気管5の上流側にターボチャージャが設けられた過給機
関においても、コンプレッサの潤滑オイルが洩れて吸気
に混入したときに起こり得る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来技術に
おける前述のような問題に対処して、簡単な構成によっ
て再循環ガスがスロットル弁へ逆流するのを防止して、
スロットル弁の下流側に近接して再循環ガス制御弁から
の再循環ガス流入口が設けられた場合に、スロットル弁
に生じる可能性があるトラブルを確実に防止することが
できる排出ガス再循環装置を提供することを目的として
いる。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記の課題を
解決するための手段として、特許請求の範囲の各請求項
に記載された排出ガス再循環装置を提供する。
【0008】請求項1に記載された排出ガス再循環装置
においては、スロットル弁が僅かに開いて半開状態とな
ったときに、流れの制御手段の作用によって、スロット
ル弁を通過する吸気の流れが一箇所に集中して再循環ガ
ス流入口の開口の近傍のみを通過するように流れるの
で、一箇所に集中して再循環ガス流入口の開口の近傍の
みを通過する強い吸気の流れによって、再循環ガス流入
口から流出する再循環ガスが下流側へ運ばれる結果、再
循環ガスがスロットル弁の下流側にできる逆流域へ流入
するようなことがなくなる。従って、再循環ガスに含ま
れているカーボン粒等がスロットル弁の付近に堆積して
デポジットを形成したり、それによって何らかのトラブ
ルを招くようなことが防止される。
【0009】請求項2に記載された排出ガス再循環装置
においては、スロットル弁として一般的なバタフライ形
のものを使用する。この場合の流れの制御手段として、
スロットル弁の回転軸から見た一側の再循環ガス流入口
が開口する側にのみスロットル弁の開口部が形成される
ように、回転軸から見た他側の部分によって形成される
開口部を閉塞するための流れの閉塞手段を用いる。ま
た、請求項3に記載されたものでは、流れの閉塞手段と
して、スロットル弁の回転軸から見た他側の部分と協働
するように吸気通路の内壁に形成された、1つの窪みか
らなる表面を設けることができる。更に、請求項4に記
載されたものでは、その窪みの表面を実質的に球面の一
部に近似した形状とすることができる。それによって、
バタフライ形のスロットル弁は窪みとの間に実質的に隙
間を残さないように移動するので、その部分に形成され
る筈の開口部は閉塞されて、回転軸から見た一側にのみ
強い吸気の流れを発生させる。
【0010】請求項5に記載された排出ガス再循環装置
においては、ブローバイガス導入通路の末端のブローバ
イガス流入口が再循環ガス流入口よりも上流側の吸気通
路に開口しているので、ブローバイガスに含まれている
潤滑オイルの成分によって排出ガス中のカーボン粒等が
スロットル弁等に付着する可能性が高くなるが、本発明
の実施によって再循環ガスが確実に下流側へ送られて逆
流することがなくなるので、そのような憂いが解消す
る。
【0011】請求項6及び請求項7に記載された排出ガ
ス再循環装置においては、再循環ガス流入口をスロット
ル弁の下流側の吸気通路の上部又は下部のいずれか一方
に開口させることができる。バタフライ形のスロットル
弁の回転軸は、通常は水平に支持するのが多気筒内燃機
関の各気筒への吸気の均等な配分が可能になるという点
で有利であるから、このように再循環ガス流入口を吸気
通路の上部又は下部に開設すれば、それを本発明によっ
てスロットル弁の上部又は下部に唯一つ形成される開口
部に合致させることができるので、最も強い吸気の流れ
の中へ再循環ガスを流入させることができ、再循環ガス
が逆流する恐れがなくなる。
【0012】請求項8に記載された排出ガス再循環装置
においては、再循環ガス制御弁を、再循環ガス流入口を
弁座として、それを直接に開閉する弁体を設けることに
よって構成することができるので、再循環ガス制御弁及
び再循環ガス導入通路の構成が簡単になる。
【0013】いずれにしても、本発明の排出ガス再循環
装置によれば、簡単な構成によって再循環ガスがスロッ
トル弁の方へ逆流するのを確実に防止することが可能に
なるので、スロットル弁の下流側に近接して再循環ガス
制御弁からの再循環ガス流入口を設けた場合にスロット
ル弁に生じるトラブルを防止することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1及び図2に、本発明の第1実
施形態としての排出ガス再循環装置2を備えた多気筒内
燃機関1の一例を示す。図1はこの内燃機関1を図示し
ないクランクシャフトの前方から見た正面図であり、図
2はそれを上方から見た平面図であって、いずれも一部
を縦方向に切断して示している。機関1のスロットル弁
3と、排出ガス再循環装置2の主要な要素である再循環
ガス制御弁4が、吸気管5に対して吸入された新気が流
れる方向(矢印の方向)に順次所定の間隔をおいて取り
付けられている。スロットル弁3は、吸気管5内を流れ
る吸気の流量を調節するために、吸気管5内の適所に開
度可変のバタフライ形の絞り弁として設けられている。
【0015】再循環ガス制御弁4は、エキゾーストマニ
ホールド7の側から排出ガスの一部を取り出して、再循
環ガスとしてインテークマニホールド6の側の吸気管5
内を流れる吸気の中へ還流させる流量を調節するため
に、再循環ガス導入通路8の適所に開度可変の絞り弁と
して挿入されたものであるが、図示の実施形態における
再循環ガス制御弁4は、再循環ガス導入通路8の末端が
吸気管5の内壁51に開口する再循環ガス流入口9を直
接に開閉する弁体41と、その弁軸42、更にそれを駆
動するためのダイヤフラムアクチュエータ43からな
り、アクチュエータ43内のダイヤフラムによって区画
される上側のダイヤフラム室44には制御負圧が供給さ
れると共に、下側の室は大気に連通している。
【0016】図示の実施形態における再循環ガス制御弁
4は、いずれも再循環ガス制御弁4を吸気管5の管壁に
直接に取り付けた場合の例を示しているが、本発明にお
いては、再循環ガス導入通路8の末端である再循環ガス
流入口9がスロットル弁3の下流側に近接して開口して
いる場合に生じる問題を解決課題としているので、再循
環ガス制御弁4は再循環ガス導入通路8の途中又は端部
の適所に設けられていればよく、その設置位置は自由に
選択することができる。
【0017】一方、内燃機関1のクランクケースやヘッ
ドカバー18内に溜まるブローバイガスを吸気管5内へ
導入して処理するために、ブローバイガス導入通路10
がスロットル弁3の上流側の吸気管5の管壁にブローバ
イガス流入口11として開口している。なお。図中12
は各気筒の燃焼室、16は吸気管5内の吸気通路、17
はその上流側に設けられたエアクリーナ、32は図示し
ない制御装置から供給される制御負圧の供給を受けてス
ロットル弁3を開閉させるダイヤフラムアクチュエー
タ、33はその中に形成されるダイヤフラム室をそれぞ
れ示している。以上説明した点については、図9に示し
先に簡単に触れた従来例においても同様の構成を有す
る。
【0018】図9に示した従来例において、特にスロッ
トル弁3の下流側における吸気管5内の吸気の流れを観
察すると、バタフライ形のスロットル弁3の下流側の管
壁寄りの部分には吸気が上流側から下流側に向かって流
れる流れが形成され、それによってスロットル弁3の直
後の吸気管5の中央部には低圧部分ができるために、そ
の低圧部分に向かって吸気の一部が下流側から上流側の
方向に逆流する現象が認められる。そこで、吸気管5内
において吸気の順流が存在する領域を順流域13と呼ぶ
と共に、逆流が存在する領域を逆流域14と呼ぶことに
する。
【0019】再循環ガスを逆流なしにバタフライ形のス
ロットル弁3の下流側へ流入させるために、再循環ガス
流入口9を設けるのに適した位置は、図9にも図示され
ているように、スロットル弁3の下流側における順流域
13の、しかもスロットル弁3が閉弁状態から開き始め
る時に最も早く開く部分の下流側の、それも順流域13
の層が厚くなるスロットル弁3から可及的に離れた位置
の管壁である。スロットル弁3が閉弁状態から開き始め
る時に最も早く開く開口部15は、図9に示すような場
合はスロットル弁3の、各気筒への吸気の流れの均等な
分配という点から水平に支持するのが好適な回転軸31
から見て上下2ヵ所に生じるが、スロットル弁3から可
及的に離れた位置ということで、従来例の段階ではスロ
ットル弁3の下側の管壁に再循環ガス流入口9を設ける
のが最も適している。
【0020】しかしながら、再循環ガスのスロットル弁
3への逆流を最も良く防止し得ると考えられる図9に示
した従来例においても、吸気の順流域13がスロットル
弁3の上下2ヵ所に生じるために、スロットル弁3が僅
かに開いた所謂半開状態では上下の順流域13の層の厚
さが比較的に薄くなるので、そのような状態で再循環ガ
スの流入量が増加するような運転条件になると、再循環
ガスが薄い順流域13の層を突き抜けて逆流域14へ流
入する場合が生じ得る。従って、そのような場合には、
やはりスロットル弁3にデポジットが付着してトラブル
の原因になるという問題は完全には解消されない。
【0021】そこで、この問題を解決するために本発明
の第1実施形態においては、要部を図3に拡大して示し
たように、吸気管5のうちでスロットル弁3よりも上流
側の部分の内径d1 を、下流側の部分の内径d2 よりも
小径として、上流側の部分を下流側の部分に対して偏心
させることにより、スロットル弁3の上流側の吸気管5
の上部に管壁の肉厚部53を形成すると共に、この肉厚
部53からスロットル弁3の下流側部分の管壁へ移行す
る部分の吸気管5の内壁51の段差に、断面形が円弧状
の窪み52を形成することによって、水平に支持された
スロットル弁3の回転軸31よりも実質的に上の部分の
縁部が、窪み52の表面に沿って摺動するように殆ど隙
間なしに移動することができるように構成している。従
って窪み52の表面は、スロットル弁3よりも僅かに大
きい半径を有する球面の一部となっている。
【0022】そして、スロットル弁3の回転軸31より
も上の部分の縁部が、図3に破線によって示した全閉の
位置から移動して、実線によって示すように窪み52の
領域に対向している所謂半開状態では、窪み52の部分
に実質的に吸気流が生じるような開口部は形成されない
ので、開口部15はスロットル弁3の回転軸31よりも
下の部分の縁部と、それに対向する内壁51の一部との
間にのみ形成される。そのような状態では吸気流はスロ
ットル弁3の下部の開口部15のみを通ることになり、
その流量は図9に示す従来例における同じ位置の流量に
比べて凡そ2倍近くになる。
【0023】従って、図5に示すように、回転軸31よ
りも下側の唯一の開口部15の位置に形成される順流域
13の流速が高くなり、開口部15が回転軸31の上下
両方に形成される場合よりも、下流側に向かってより厚
くなるように拡がる速い流れの層が順流域13として形
成されるので、その部分に対応する内壁51に再循環ガ
ス流入口9を設けると、スロットル弁3の半開状態にお
いて再循環ガスの流量が増加するような運転状態におい
ても、再循環ガスが順流域13から流れの境界を越えて
逆流域14へ流入するというようなことが起こらなくな
る。
【0024】図4は第1実施形態の排出ガス再循環装置
2の作動状態を示したもので、図4の(a)即ち(a1
)及び(a2 )はスロットル弁3が全閉となっている
内燃機関1の運転停止の状態を示している。同様に
(b)は、前述のようなスロットル弁3の半開状態にお
いて開口部15が再循環ガス流入口9の側にのみ形成さ
れた状態を示している。また(c)はスロットル弁3の
全開状態を示すもので、この状態では開口部15がスロ
ットル弁3の上下2ヵ所に生じるが、スロットル弁3の
下流側の吸気の流れは殆ど全て順流となっていて実質的
に逆流域は生じないから、このような運転状態では再循
環ガスの流量が一般に少なくなるという別の理由もあっ
て、再循環ガスの逆流によるデポジット付着の問題は生
じない。
【0025】なお、図示実施形態においては、スロット
ル弁3が半開状態となるときに唯一の開口部15がスロ
ットル弁3の回転軸31よりも下側に形成されるように
設定すると共に、それに対応して再循環ガス流入口9も
吸気管5の下側に設けているが、唯一の開口部15と、
それによって生じる順流域13内に開口させる再循環ガ
ス流入口9を、いずれも吸気管5の上側に形成すること
も可能である。その場合にスロットル弁3の可動範囲或
いは開閉パターンが図1〜図5の各図面に示されている
第1実施形態におけるものと同じであれば、吸気管5の
肉厚部53や窪み52は吸気管5の下側で、且つスロッ
トル弁3の下流側の管壁に形成することになり、図3に
示す内径d1 と内径d2 の大小関係が反対になる。
【0026】また、図示実施形態においては、再循環ガ
ス制御弁4及びスロットル弁3を、いずれも図示しない
制御装置によって制御されるダイヤフラムアクチュエー
タ32,43によって開閉作動させているが、これらの
アクチュエータとしてはダイヤフラム式に限らず、ステ
ップモータや圧電素子、或いはソレノイド等を使用して
もよいことは言うまでもない。更に、再循環ガス制御弁
4の弁体41により、スロットル弁3の下流側の吸気管
5の管壁に形成された再循環ガス流入口9を直接に開閉
するように構成しているが、スロットル弁3と再循環ガ
ス流入口9の相対的位置はとにかく、スロットル弁3と
再循環ガス制御弁4の位置関係は自由なので、再循環ガ
ス制御弁4をスロットル弁3から離れた位置に設けても
よい。
【0027】従来のものと本発明の第1実施形態の作用
及び効果上の相違点を図6及び図7の比較によって説明
する。即ち、排出ガスの再循環率を50%として、図9
に示す従来例のように再循環ガスを吸気の下流側に流入
させた場合の再循環ガスの流れの様子を図6に示すと共
に、同様な運転条件において、再循環ガスを本発明の第
1実施形態のように、スロットル弁3の半開状態におい
て開口部15をスロットル弁3の下側にのみ形成させる
と共に、唯一の開口部15の下流側に再循環ガス流入口
9を設けた場合の再循環ガスの流れの様子を図7に示
す。
【0028】図6に示す従来例の場合、通常の運転状態
において吸気の順流域にあるように再循環ガス流入口9
を設置しても、再循環ガスの流量が増加すると共にスロ
ットル弁3の下側の開口部15の吸気の流れが弱くなる
ような運転状態においては、再循環ガスは順流域を突き
抜けて逆流域に流入し、スロットル弁3の方へ逆流する
ので、再循環ガスに含まれていたカーボン粒等がスロッ
トル弁3の付近に堆積してデポジットを形成する恐れが
ある。前述のようにスロットル弁3の上流側にブローバ
イガス流入口11とかターボチャージャが設けられてい
る場合には、更にデポジットがスロットル弁3等に付着
し易くなる。
【0029】これに対して、排出ガス再循環装置を図7
に示す本発明の第1実施形態のように構成すると、再循
環ガス流入口9から流出する再循環ガスは、スロットル
弁3の半開状態においても、その回転軸31の一側だけ
に形成される唯一の開口部15を通過する強い吸気の流
れに乗って下流側へ運ばれるので、カーボン粒等を含む
再循環ガスが吸気管5内を矢印と反対の方向に逆流する
のを確実に阻止することができ、吸気管5内に潤滑オイ
ルが混入するような場合でも、スロットル弁3の付近に
デポジットが付着するのを防止することができる。
【0030】次に、本発明の第2の実施形態の要部を図
8に示す。全体の構成は第1実施形態のそれと同様であ
ってよいが、第2実施形態においては第1実施形態のよ
うにスロットル弁3の上流側と下流側の吸気管5の各部
分の内径の間に差を設ける代わりに、吸気管5の内径は
概ね一様なものとすると共に、スロットル弁3の上流側
又は下流側(図8は上流側の例を示している)の内壁5
1のごく一部だけを隆起部54のように隆起させて、隆
起部54の蔭にスロットル弁3との間に実質的に隙間の
ない第1実施形態のそれと同様な窪み52を形成してい
る。従って、隆起部54によってスロットル弁3の上流
側又は下流側に内径d3 の絞られた部分ができる他は、
上流側及び下流側の内径は一様にd1 となるが、第1実
施形態の場合と概ね同様な作用効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態としての排出ガス再循環
装置の全体構成を示す一部を断面とした正面図である。
【図2】図1に示す排出ガス再循環装置の一部を断面と
した平面図である。
【図3】図1に示す第1実施形態の要部の構成を拡大し
て示す縦断正面図である。
【図4】第1実施形態の作動状態を経時的に示すもの
で、(a1 )から(c1 )はそれぞれ要部の縦断正面
図、(a2 )から(c2 )は同じく側面図である。
【図5】第1実施形態の排出ガス再循環装置の作用を説
明するための構成の要部の縦断正面図である。
【図6】従来例の問題点を説明するための要部の縦断正
面図である。
【図7】第1実施形態の排出ガス再循環装置の効果を説
明するための構成の要部の縦断正面図である。
【図8】本発明の第2実施形態として、排出ガス再循環
装置の要部の構成を示す縦断正面図である。
【図9】排出ガス再循環装置の従来例の全体構成を示す
ために、構成の一部を断面とした正面図である。
【符号の説明】
1…内燃機関 2…排出ガス再循環装置 3…スロットル弁 4…再循環ガス制御弁 5…吸気管 8…再循環ガス導入通路 9…再循環ガス流入口 10…ブローバイガス導入通路 11…ブローバイガス流入口 13…順流域 14…逆流域 15…開口部 16…吸気通路 31…スロットル弁の回転軸 32,43…ダイヤフラムアクチュエータ 41…弁体 51…内壁 52…窪み 53…肉厚部 54…隆起部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹内 幸彦 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排出ガスの一部を分流させて再循環ガス
    として吸気通路へ還流させる再循環ガス導入通路と、該
    再循環ガス導入通路の末端部に設けられて前記吸気通路
    に向かって開口する再循環ガス流入口と、再循環ガスの
    量を調節するために前記再循環ガス導入通路の一部に設
    けられた再循環ガス制御弁と、前記吸気通路を流れる吸
    気の流量を調節するために前記再循環ガス流入口の上流
    側の前記吸気通路に設けられたスロットル弁とを備えて
    いる内燃機関において、 前記スロットル弁が僅かに開いた半開状態にあるとき
    に、該スロットル弁を通過する吸気の流れが一箇所に集
    中して前記再循環ガス流入口の開口の近傍のみを通過す
    るように制御する流れの制御手段が前記スロットル弁に
    設けられていることを特徴とする排出ガス再循環装置。
  2. 【請求項2】 前記スロットル弁がバタフライ形のもの
    であって、該スロットル弁が、その回転軸の一側の前記
    再循環ガス流入口が開口する側の前記吸気通路の壁面の
    みに沿って吸気の流れを許す開口部を形成するように、
    前記流れの制御手段が前記スロットル弁の前記回転軸の
    他側の部分によって形成されるべき開口部を閉塞する流
    れの閉塞手段からなっていることを特徴とする請求項1
    に記載された排出ガス再循環装置。
  3. 【請求項3】 前記流れの閉塞手段が、前記スロットル
    弁の前記回転軸の他側の部分と協働するように前記吸気
    通路の内壁に形成された窪みからなる表面を備えている
    ことを特徴とする請求項2に記載された排出ガス再循環
    装置。
  4. 【請求項4】 前記吸気通路の内壁に形成された前記窪
    みの表面が、前記スロットル弁よりも僅かに大きい半径
    を有する球面の一部に近似した形状を備えていることを
    特徴とする請求項3に記載された排出ガス再循環装置。
  5. 【請求項5】 ブローバイガス導入通路を有し、該通路
    の末端のブローバイガス流入口が前記再循環ガス流入口
    よりも上流側の前記吸気通路に開口していることを特徴
    とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載された排
    出ガス再循環装置。
  6. 【請求項6】 前記再循環ガス流入口が、前記スロット
    ル弁の下流側の前記吸気通路の上部に開口していること
    を特徴とする請求項2ないし5のいずれか1項に記載さ
    れた排出ガス再循環装置。
  7. 【請求項7】 前記再循環ガス流入口が、前記スロット
    ル弁の下流側の前記吸気通路の下部に開口していること
    を特徴とする請求項2ないし5のいずれか1項に記載さ
    れた排出ガス再循環装置。
  8. 【請求項8】 前記再循環ガス制御弁が、前記再循環ガ
    ス流入口と、該再循環ガス流入口を直接に開閉する弁体
    とによって構成されていることを特徴とする請求項1な
    いし7のいずれか1項に記載された排出ガス再循環装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102005048911A1 (de) * 2005-10-10 2007-04-12 Behr Gmbh & Co. Kg Anordnung zur Rückführung und Kühlung von Abgas einer Brennkraftmaschine
EP3159527A1 (en) * 2015-10-20 2017-04-26 Aisin Seiki Kabushiki Kaisha Intake system for internal combustion engine with supercharger

Cited By (3)

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