JP3614229B2 - 画像処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カラー画像を指定色と黒とから2色画像に変換するデジタル画像処理機能を持つ複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
カラー画像を赤、緑、青の3色に分解して、その内の赤と緑のデータによって、赤/黒の画像に変換する方法、あるいは青と赤のデータによって青/黒の2色画像に変換する方法は、赤/黒、あるいは青/黒の2色複写機で使われている。このような色分離の方法は、例えば特願平5−190266号に記載されている。この従来の方法では、赤と緑のデータによって赤、黒、白の判定範囲を設定し、赤/黒の2色画像を生成し、また、青と赤のデータによって青、黒、白の判定範囲を設定して、青/黒の2色画像を生成するようにしている。また、色ずれに対しては、1画素の色ずれに対応する補正方法を採用している。
【0003】
しかし、従来の色分離方法では、色判断の領域は、白黒判断の領域に連動している。これによって、色判断の領域が広がると、白判定の領域が狭くなる。白として認識すべき部分は黒として判定され、色ずれ補正ができなくなる。また、色ずれ補正の処理は、1ドット以下の色ずれを想定して設計したものなので、1ドット以上の色ずれに対して対応できない。
【0004】
そこで、本出願人は、特願平6−089879号明細書において、赤に対する第1、第2の補正値および緑に対する閾値を予め設定すると共に、カラー画像を構成する各画素に対し、
緑の光量>緑の閾値 ・・・(1)
赤の光量>(緑の光量+赤の第1の補正値) ・・・(2)
赤の光量>(緑の光量+赤の第2の補正値) ・・・(3)
を演算する機能を備え、(1)式と(2)式が成立するか、(1)式が不成立ででも(3)式が成立する画素に対しては赤を識別し、これ以外の画素に対しては赤でない旨の識別を行い、青に対する第1、第2の補正値および赤に対する閾値を予め設定し、カラー画像を構成する各画素に対し、
赤の光量>赤の閾値 ・・・(4)
青の光量>(赤の光量+青の第1の補正値) ・・・(5)
青の光量>(赤の光量+青の第2の補正値) ・・・(6)
を演算する機能を備え、(4)式および(5)式が成立するか、(4)式が不成立でも(6)式が成立する画素に対しては青を識別し、これ以外の画素に対しては青でない旨の識別を行う画像処理装置を提案した。これにより赤や青の分離領域を正確に定めることが可能になった。
【0005】
また、上述した画像処理装置において、カラー画像を構成する各画素に対し、識別された各画素の色による5×5のマトリックスを対象画素を中心に構成し、その縦、横、斜めの各方向に各々中心画素を3番目の画素として4つの要素で構成する複数のリニアパターンを抽出し、これを予め設定した複数の基準パターンと比較し、一致したパターンがあり、かつ対象画素が指定色であれば黒に補正し、黒であれば指定色に補正することも提案した。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような2色分離方法では、カラー原稿画像を2色画像に変換する際、指定色と黒の分離に限定されている。すなわち、カラー原稿を現像器の色に転換して出力し、現像器色以外の色に対する分離や判定の処理は行っていない。そのため、原稿上の現像器による確認と指定色毬の色情報を単独で取出すことはできず、例えば原稿に指定色以外の色のマーカーペンで記入がある場合等、そのマーカーペン色を検出することはできない。
【0007】
そこで、本発明の目的は、上述した特願平6−089879号において提案された画像処理装置の原理を応用し、原稿上の指定色はもとより、指定色でない色も同時に検出できるようにした画像処理装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明の第1の手段は、カラー画像を赤、緑、青の3色に分解し、その各々の光量値に基づいて赤に対する第1,第2の補正値および緑に対する閾値が予め設定されると共に、前記カラー画像を構成する各画素に対し、
緑の光量>緑の閾値 ・・・(1)
赤の光量>(緑の光量+赤の第1の補正値) ・・・(2)
赤の光量>(緑の光量+赤の第2の補正値) ・・・(3)
を演算する機能を備え、前記(1)式および前記(2)式が成立し、あるいは前記(1)式が不成立で前記(3)式が成立する画素に対しては赤を識別し、これ以外の画素に対しては赤でない旨の識別を行い、前記カラー画像において、青に対する第1,第2の補正値および赤に対する閾値が予め設定されると共に、前記カラー画像を構成する各画素に対し、
赤の光量>赤の閾値 ・・・(4)
青の光量>(赤の光量+青の第1の補正値) ・・・(5)
青の光量>(赤の光量+青の第2の補正値) ・・・(6)
を演算する機能を備え、前記(4)式および前記(5)式が成立し、あるいは前記(4)式が不成立で前記(6)式が成立する画素に対しては青を識別し、これ以外の画素に対しては青でない旨の識別を行う色検出手段を具備する画像処理装置において、前記色検出手段は、前記(1)式および前記(2)式が成立し、あるいは前記(1)式が不成立で前記(3)式が成立する画素に対しては赤を識別し、これ以外の画素に対しては赤でない旨の識別を行う赤検出手段と、前記(4)式および前記(5)式が成立し、あるいは前記(4)式が不成立で前記(6)式が成立する画素に対しては青を識別し、これ以外の画素に対しては青でない旨の識別を行う青検出手段とを含み、前記赤検出手段および前記青検出手段に同一画素の画像データが同時に入力され、前記同一画素に対して、赤分離処理と青分離処理とが同時に行われるようにしている。
【0009】
本発明の第2の手段は、第1の手段における色検出手段が、指定された色が赤および黒の場合、前記同一画素が前記の赤および青分離処理により赤と青とが同時に識別された時には、赤を優先的に識別する色選択手段を備えていることを特徴としている。
【0010】
本発明の第3の手段は、第1の手段における色検出手段が、指定された色が青および黒の場合、前記同一画素が前記の赤および青分離処理により赤と青とが同時に識別された時には、青を優先的に識別する色選択手段を備えていることを特徴としている。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0012】
図1は本発明による画像処理装置の概略構成を示すブロック図、図2は赤/黒モードの赤の分離領域を説明する説明図、図3は青/黒モードの青の分離領域を説明する説明図、図4は赤/黒モードにおいてカラー画像から赤と見られる色を検出する場合の判定方法を示す説明図、図5は青/黒モードにおいてカラー画像から青と見られる色を検出する場合の判定方法を示す説明図、図6は色でないと判定された画素に対し、白黒判定を行うための判定基準を示す説明図、図7は5×5マトリックスの構築例を示す説明図、図8は図7のマトリックスの中から各方向に抽出したリニアパターンの構成例を示す説明図、図9は青/黒モードにおける赤と青の分離空間領域を説明する説明図、図10は赤/黒モードにおける赤と青の分離空間領域を説明する説明図である。
【0013】
図1に示すように、本発明の画像処理装置は3つの手段、即ち、赤、緑、青の3色を含む画像データの色を検出し、色であるデータと色でないデータとに分けて出力する色検出手段20と、この色検出手段20からの色でないデータが白か黒に属するか否かを判定する白黒判定手段30と、色検出手段20からの色であるデータおよび白黒判定手段30からの白黒データに基づいて色ずれ補正を行い輝度画像データおよび色画像データを得る色ずれ補正手段40とから構成されている。ここで、各手段の処理内容を説明すれば、以下の如くである。
【0014】
(i)色検出手段20における処理
色検出の処理は、カラー画像を赤、緑、青の3色に分解して、指定色が赤(すなわち赤/黒モード)の場合、各画素に対して赤および緑の光量によって判断をし、指定色が青(すなわち青/黒モード)の場合、各画素に対して青および赤の光量によって判断をする。赤/黒モードまたは青/黒モードに対して色を識別する範囲は、補正値または閾値により調整できる。赤/黒モードと青/黒モードの色分離の領域を示したのが、図2および図3である。図2において、縦軸は緑の光量信号の階調を8ビットで表し、横軸は赤の光量信号の階調を同じく8ビットで表している。図3において、縦軸は青の光量信号の階調をそして横軸は青の光量信号の階調をそれぞれ8ビットで表している。
【0015】
ここで、赤/黒モードにおいて、カラー画像から赤と見られる色を検出する手段について説明する。
【0016】
赤の検出範囲を定めるため、赤に対する第1,第2の2つの補正値(補正値〔1〕、補正値〔2〕)と緑に対する閾値が予め設定される。分解されたカラー画像の赤、緑、青の3色の光量信号から赤と緑の光量信号が取り出される。これらの光量信号を以下に示す(1)式〜(3)式に基づいて計算し、得られた結果により赤か否かを判定する。判定の具体的な方法を示したのが図4であり、3つの式で得られた結果を勘案し、これによって対象画素が赤であるか、否かの識別結果が得られる。すなわち、(1)式と(3)式が成立し、かつ(2)式が無関係な時に対象画素(注目画素)が赤であると判定する。
【0017】
G>K ・・・(1)
R>(G+KR1) ・・・(2)
R>(G+KR2) ・・・(3)
ここで、Gは緑の光量信号、Rは赤の光量信号、Kは緑の閾値、KR1は赤の補正値〔1〕(第1の補正値)、KR2は赤の補正値〔2〕(第2の補正値)である。
【0018】
次に、青/黒モードにおいて、カラー画像から青と見られる色を検出する手段について説明する。まず、青の検出範囲を定めるため、青に対する第1,第2の2つの補正値(補正値〔1〕と補正値〔2〕)と赤に対する閾値を予め設定しておく。
【0019】
分解されたカラー画像の赤、緑、青の3色の光量信号から、青と赤の光量信号が取り出される。これらの光量信号を以下の(4)〜(6)式に基づいて計算し、得られた結果から青か否かを判定する。判定の具体的な方法は図5に示す如くであり、赤の場合と同様に、3つの式で得られた結果を勘案して判定する。これによって、対象画素が青であるか否かの識別結果が得られる。
【0020】
R>K ・・・(4)
B>(R+KB1) ・・・(5)
B>(R+KB2) ・・・(6)
ここで、Bは青の光量信号、Rは赤の光量信号、Kは赤の閾値、KB1は青の補正値〔1〕、KB2は青の補正値〔2〕である。
【0021】
(ii)白黒判定手段30における処理
色検出手段20において、赤/黒モードにおいて赤でない、又は青/黒モードにおいて青でないと判定された画素に対し、その画素の輝度によって白か黒かを判定する。この判定に用いる計算式は図6に示す如くであり、輝度に対する白黒判定の閾値Kthを基に行われる。
【0022】
(iii)色ずれ補正手段40における処理
カラー画像から赤/黒、あるいは青/黒の2色画素に変換する処理は、上記した色検出手段20および白黒判定手段30により処理する。しかし、読取系の照明ムラ、CCD(電荷結合素子)のラインの位置ずれ等の原因により、変換された2色画像に色ずれを発生する可能性がある。この色ずれは、特に画像のエッジ部で発生し易い。これに対し、本発明では、色の識別処理が終わった画素について対象画素の周辺の画素をチエックし、この画素の色ずれ状況を判定して補正を行うようにしている。
【0023】
この補正方法としては、対象画素を中心画素として、同一ラインの左右の夫々2画素および主走査方向の前後の夫々2ラインの同一位置の画素の合計25画素によって5×5のマトリックスを図7の(a)に示す様に構築し、その中から縦、横、斜めの8方向に対象画素を3番目の要素とし、4つの要素で構成されるリニアパターンLPを図7の(b)に示すように、LP1〜LP8の計8つを抽出する。
【0024】
補正の状況を想定して予め設定しておいた7つの補正パターンに対し、上記抽出した8つのパターンは、その1つずつが基準パターン(図8に示すNo.1〜No.5までと、No.1〜No.7までの2組)と比較される。その8つのパターンの中に1つでも基準パターンと一致するパターンがあれば、色ずれが発生しているものと判断し、その基準パターンに対応している補正ルールに基づいて対象画素に対する補正を実施する。比較の結果、色ずれが発生していない画素に対しては補正を行わず、上記した(i)、(ii)の処理による判定結果のまま出力する。すなわち、8つのパターンの中に1つでも基準パターンと一致するパターンがあって、対象画素が指定色であれば、黒に補正し、黒であれば指定色に補正する。この場合の補正処理のルールを示したのが図8である。
【0025】
上記の赤および青を識別する方法において、補正値あるいは閾値の設定によっては、同一画素に対して同時に赤と青の両方を認識してしまう可能性がある。そこで、このような場合に正しい分離結果を得るため、指定色を優先にしている。すなわち、指定色が赤/黒である場合は、赤および青として両方認識された画素を赤として識別する。指定色が青/黒である場合は、赤および青として両方認識された画素を青として識別する。この結果によって、赤、青そして黒の3色の空間における赤と青の空間領域が決まってくる。赤/黒モード時における赤および青の分離空間領域の分布を三次元で示すと図9に示すようになり、青/黒モード時における赤および青の分離空間領域の分布を三次元で示すと図10に示すようになる。なお、図9および図10において、X軸は青の光量信号、Y軸は緑の光量信号そしてZ軸は赤の光量信号を表している。
【0026】
次に、図11によりこの画像処理装置の構成および動作を詳細に説明する。図11は一実施の形態における画像処理装置の詳細な構成を示すブロック図である。
【0027】
この画像処理装置は、入力された輝度閾値、モード信号、赤分離用のパラメータ、そして青分離用のパラメータ等の各データを記憶するレジスタ部1、入力された赤と青のデータに基づいて、赤色と識別するか否かを決める赤検出部2、入力された青と赤のデータに基づいて、青色と識別するか否かを決める青検出部3、画素ごとに輝度値を計算する輝度計算部4、レジスタ部1からの色分離のモードと赤検出部2および青検出部3からの結果とによってどの色データを出力するかを決める色選択部5、画素毎に色と黒、白の判定を行うための色判定部6、色判定部6からの色判定結果に基づいてマトリックスを組むマトリックス生成部7、このマトリックス生成部7からのパターンと基準パターンとを比較するためのパターンマッチング部8、基準パターンと一致しているパターンに対して対象画素に対する補正を行う色ずれ補正部9、そして出力のタイミングを調整するタイミング調整部10から構成されている。
【0028】
レジスタ部1は、色の検出と色の判定のための第1および第2補正値、閾値等の外部から書き込まれる特性データを保存するレジスタにより構成される。すなわち、赤を検出するための赤の補正値〔1〕と補正値〔2〕そして緑の閾値が、また青を検出するための青の補正値〔1〕と補正値〔2〕そして赤の閾値が、予め外部からセットされ、それらデータを保存する。これ以外に、色分離のモードのデータと、白黒を判定するための輝度の閾値もセットされている。
【0029】
赤検出部2は、レジスタ部1からの赤の補正値〔1〕と補正値〔2〕と緑の閾値、そして外部から入力された画像データを上述した色の検出方法に基づいて、画素毎にその画素が赤色であるか否かの色検出処理を行う。このようにして得られた赤色検出の結果を色選択部5に送る。 一方、青検出部3は、レジスタ部1からの青の補正値〔1〕と補正値〔2〕と赤の閾値 そして外部から入力された画像データを、上述した色の検出方法に基づいて画素毎にその画素が青色であるか否かの色検出処理を行い、得られた青色検出の結果も色選択部5に送る。
【0030】
輝度計算部4は、入力されたカラー画像の赤、緑、青の8ビットの画像データに対し、画素毎に輝度値を計算し、その計算結果を色判定部6およびタイミング調整部10へ出力する。
【0031】
色選択部5は、赤検出部2と青検出部3の結果が入力され、レジスタ部1からの色分離のモード設定値によって、どちらの色データを色判定部6に送るかを選択するもので、モード設定値が赤/黒モードの場合には、赤検出部2の出力データを色判別部6に、モード設定値が青/黒モードの場合には、青検出部3の出力データを色判別部6にそれぞれ出力する。一方、同一画素が赤と青とを同時に判定した場合には、モード設定値によって指定色の再現を確保するため、非指定色の方を強制的に未検出状態にする。
【0032】
色判定部6は、レジスタ部1から輝度の閾値を読み込み、色選択部5および輝度計算部4から与えられるデータに基づいて、画素毎に色、黒、白の判定処理を行うもので、その処理結果はマトリックス生成部7へ送出される。
【0033】
マトリックス生成部7は、色判定部4の色判定の結果を入力とし、ここで5ライン分の画素をとり込み、各ラインから5画素分を引き出し、5×5のマトリックスを構築し、その中から縦、横、斜めの各方向へ対象画素を3番目の要素として4つの要素で構成するリニアパターンを図7の(b)に示したような8つのパターンで抽出する。この8つのパターンはパターンマッチング部8へ出力される。
【0034】
パターンマッチング部8は、マトリックス生成部7からの8つのパターンに対し、予め設定した基準パターンと1つずつ比較し、その比較結果である一致か不一致かのデータを色ずれ補正部7へ送出する。
【0035】
色ずれ補正部9は、パターンマッチング部8の結果に基づいて色ずれ補正を行うか否かを判定する機能を有しており、基準パターンと一致しているパターンに対し、図8に示す補正に従って対象画素に対する補正処理を行う。補正処理後画素データは外部に出力される。基準パターンと一致していないパターンに対しては、対象画素に対する補正処理は行わず、そのまま出力する。
【0036】
タイミング調整部10は、色ずれ補正部9の出力に対する遅れをなくすため、輝度計算部4と色選択部5からの入力データに対して、タイミング調整しながら外部に信号を出力する。
【0037】
次に、この図11の構成に動作を具体的に説明する。
【0038】
使用される2色複写機は、赤/黒の2色と青/黒の2色の2つのモードで立ち上がることができ、そのモードセットは設置されている色トナーの種類に応じて自動的に行われる形式のものを使用するとする。モードのデータに基づいて、レジスタ部1には各種の特性値が書き込まれる。特に、色判別用の色の第1補正値、第2補正値、色の閾値を赤/黒分離と青/黒分離に対して、それぞれ3種類を同時に設定する。一方、カラー画像は画素毎に赤、緑、青の3色に分解され、この3色の光量を表すデータは256階調のデータとして輝度計算部4に入力される。また、赤、緑の各光量データは赤検出部2に、青、緑の各光量データは青検出部3にそれぞれ入力される。
【0039】
赤検出部2では、レジスタ部1からの赤の補正値〔1〕,〔2〕、および緑閾値の各データに基づいて、入力された画像データが赤色であるか否かの検出処理を行い、その結果を色選択部5へ出力する。青検出部3では、レジスタ部1からの青の補正値〔1〕,〔2〕、および赤閾値の各データに基づいて、入力された画像データが赤色であるか否かの検出処理を行い、その結果を色選択部5へ出力する。一方、輝度計算部4では、カラー画像の赤、緑、青の8ビットの画像データを入力として画素毎に輝度値を計算し、その結果を色判定部6およびタイミング調整部10へ出力する。
【0040】
色選択部5では、赤検出部2と青検出部3の処理結果を入力とし、色分離モードによって、色判定部6およびタイミング調整部10に出力するデータを選択する。そして、赤/黒モードの場合には、赤検出部2の判定結果を色判定部6に出力し、青検出部3の処理結果をタイミング調整部10に出力する。一方、青/黒モードの場合には、赤検出部2の処理結果をタイミング調整部10に出力し、青検出部3の処理結果を色判定部6に出力する。したがって、色選択部5からタイミング調整部10に出力されるデータが、例えば記入されたマーカの色データとなる。
【0041】
色判別部6ではレジスタ部1から輝度の閾値を読み込みながら、このようにして入力された色選択部5からのデータと、輝度計算部4から与えられるデータとに基づいて、画素毎に色、黒、白の判定処理を実行し、その結果をマトリックス生成部7へ送出する。
【0042】
マトリックス生成部7においては、色判定部6の色判定結果を入力とし、対象画素に対して上記した様に5×5のマトリックスを構築し、その中から8つのリニアパターンを抽出する。抽出された8つのパターンは、パターンマッチング部8に出力される。パターンマッチング部8では、マトリックス生成部7からの8つのパターンを入力として、切替えできる2組の基準パターンから予め設定した1組の基準パターンとの比較が1つづつ比較する。その比較結果である一致か不一致かのデータは、色ずれ補正部9へ送出される。
【0043】
色ずれ補正部9では、パターンマッチング部8の結果に基づいて色ずれ補正を行うか否かを判定する。そして基準パターンと一致するパターンに対しては、図8の様にして対象画素に対する補正処理を実行する。この補正された画素データは色データとして不図示の外部回路(または装置)へ送出される。一方、基準パターンに一致しないパターンに対しては、対象画素に対する補正処理は行わず、無補正のまま色データとして出力される。
【0044】
更に、タイミング調整部10では、色ずれ補正部9の各々の出力との間で遅延をなくすため、輝度計算部8からの輝度データと色選択部5からの選択結果のデータである検出色データに対し、タイミングを調整しながらそれぞれ外部に出力する。
【0045】
【発明の効果】
以上より明らかな如く、色検出手段を同一画素に対して、赤分離処理と青分離処理とを同時に行うようにした請求項1記載の発明によれば、指定色と関係なく、赤を識別するための赤に対する第1および第2の補正値と緑に対する閾値、そして青を識別するための青に対する第1および第2補正値と赤に対する閾値を常に設定し、カラー画像原稿の同じ画素に対して同時に赤と青に対する2色の分離を行っているので、赤青の内指定色でない色の方も指定色と同時に検出することができる。
【0046】
また、色検出手段に、指定された色が赤および黒の場合、同一画素が赤および青分離処理により赤と青とが同時に識別された時には、赤を優先的に識別する色選択手段を備えた請求項2記載の発明によれば、カラー画像原稿上の赤色の画像を確実に再現できる。
【0047】
更に、色検出手段に、指定された色が青および黒の場合、同一画素が赤および青分離処理により赤と青とが同時に識別された時には、青を優先的に識別する色選択手段を備えた請求項3記載の発明によれば、カラー画像原稿上の青色の画像を確実に再現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像処理装置の一実施の形態における概略構成を示すブロック図である。
【図2】赤/黒モードにおける赤の分離領域を説明する説明図である。
【図3】青/黒モードにおける青の分離領域を説明する説明図である。
【図4】赤/黒モードにおいてカラー画像から赤と見られる色を検出する場合の判定方法を示す説明図である。
【図5】青/黒モードにおいてカラー画像から青と見られる色を検出する場合の判定方法を示す説明図である。
【図6】実施の形態における色検出手段において、色でないと判定された画素に対し、白黒判定を行うための判定基準を示す説明図である。
【図7】実施の形態における5×5マトリックスの構築例を示す説明図である。
【図8】図7のマトリックスの中から各方向に抽出したリニアパターンの構成例を示す説明図である。
【図9】青/黒モードにおける赤と青の分離空間領域を説明する説明図である。
【図10】赤/黒モードにおける赤と青の分離空間領域を説明する説明図である。
【図11】本発明の画像処理装置の一実施の形態における詳細構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 レジスタ部
2 赤検出部
3 青検出部
4 輝度計算部
5 色選択部
6 色判定部
7 マトリックス生成部
8 パターンマッチング部
9 色ずれ補正部
10 タイミング調整部
20 色検出手段
30 白黒判定手段
40 色ずれ補正手段

Claims (3)

  1. カラー画像を赤、緑、青の3色に分解し、その各々の光量値に基づいて赤に対する第1,第2の補正値および緑に対する閾値が予め設定されると共に、前記カラー画像を構成する各画素に対し、
    緑の光量>緑の閾値 ・・・(1)
    赤の光量>(緑の光量+赤の第1の補正値) ・・・(2)
    赤の光量>(緑の光量+赤の第2の補正値) ・・・(3)
    を演算する機能を備え、前記(1)式および前記(2)式が成立し、あるいは前記(1)式が不成立で前記(3)式が成立する画素に対しては赤を識別し、これ以外の画素に対しては赤でない旨の識別を行い、前記カラー画像において、青に対する第1,第2の補正値および赤に対する閾値が予め設定されると共に、前記カラー画像を構成する各画素に対し、
    赤の光量>赤の閾値 ・・・(4)
    青の光量>(赤の光量+青の第1の補正値) ・・・(5)
    青の光量>(赤の光量+青の第2の補正値) ・・・(6)
    を演算する機能を備え、前記(4)式および前記(5)式が成立し、あるいは前記(4)式が不成立で前記(6)式が成立する画素に対しては青を識別し、これ以外の画素に対しては青でない旨の識別を行う色検出手段を具備する画像処理装置において、
    前記色検出手段は
    前記(1)式および前記(2)式が成立し、あるいは前記(1)式が不成立で前記(3)式が成立する画素に対しては赤を識別し、これ以外の画素に対しては赤でない旨の識別を行う赤検出手段と、
    前記(4)式および前記(5)式が成立し、あるいは前記(4)式が不成立で前記(6)式が成立する画素に対しては青を識別し、これ以外の画素に対しては青でない旨の識別を行う青検出手段と、
    を含み、
    前記赤検出手段および前記青検出手段に同一画素の画像データが同時に入力され、前記同一画素に対して、赤分離処理と青分離処理とが同時に行われることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記色検出手段は、指定された色が赤および黒の場合、前記同一画素が前記の赤および青分離処理により赤と青とが同時に識別された時には、赤を優先的に識別する色選択手段を備えていることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記色検出手段は、指定された色が青および黒の場合、前記同一画素が前記の赤および青分離処理により赤と青とが同時に識別された時には、青を優先的に識別する色選択手段を備えていることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
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