JP3614054B2 - 車載用ファンシュラウド - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車載用ラジエータファンのシュラウド、特にラジエータリザーバタンクが一体化されたファンシュラウドに関する。
【0002】
【従来の技術】
図7はエンジンルームに配置される車載用冷却ユニットの従来例を示す概略図である。ラジエータリザーバタンクRTはホースHSによってラジエータ10のアッパータンク12に連結され、ホースHSを介してラジエータ内圧力のリリーフおよびラジエータ10への冷却水の補充が行われる。一方、ファンシュラウド50は、図8に示すようにラジエータコア部11との間にラジエータファン(冷却ファン)20を収容する空間を形成するとともに、コア部11と対向する壁部51に通風用開口51aが形成されている。開口51aの略中央部には、開口周縁部から連続して延びる接続部51bによってモータ支持部51cが保持され、モータ支持部51cに冷却ファン20のモータ部21が支持される。ファン20の収容空間は上下左右がシュラウド30で覆われるため、ファン20の回転時に冷却風を効率よくラジエータ10に導くことができる。冷却風はラジエータコア部11を通過して冷却水との熱交換を行った後、通風用開口51aを通って後方に逃がされる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来構造では、リザーバタンクRTがラジエータ10やファンシュラウド50とは別体であるため、エンジンルーム内における取付作業工数が増大するとともに、多くの取付スペースを要するという問題がある。
この種の問題を解決可能な構造として、リザーバタンクをラジエータと一体化したもの(特開平8−11552号公報)やリザーバタンクをファンシュラウドと一体化したもの(特開平10−264853号公報)が知られている。しかしながら、上記公報のものはいずれもリザーバタンクが冷却風の通路から外れた位置に設置される構造のため、リザーバタンク内の冷却水を効率よく冷却することができない。
【0004】
本発明の目的は、リザーバタンクを一体に有する車載用ファンシュラウドであって、リザーバタンク内の冷却水の冷却効率向上を図ったファンシュラウドを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
一実施の形態を示す図1〜図3に対応づけて説明すると、本発明は、ラジエータのコア部との間に冷却ファンを収容する空間を形成するとともに、ラジエータの通過空気を逃がす通風用開口31Aと、通風用開口31Aの周縁部と連続して開口31A内部に配置され冷却ファンのモータ部21を支持するモータ支持部31Bとを有する車載用ファンシュラウドに適用される。そして、通風用開口31Aの周縁部31Dとモータ支持部31Bとを互いに連通する中空部とし、この中空部をラジエータリザーバタンクとする。
このように本発明では、ファンシュラウドにリザーバタンクを一体に設けたので、これらが別体の場合と比べて取付作業工数の低減および取付スペースの節約が図れる。しかもリザーバタンクは通風用開口31Aの周縁部31Dおよびモータ支持部31Bといった冷却風の通風経路に設けられているので、リザーバタンク内の冷却水の冷却効率が向上する。
請求項2の発明は、例えば図4に示すように、通風用開口31Aの周縁部31Dに一体に形成され、下端部が中空部に連通されるとともに、上端部にラジエータに連通される連通口31iを有する連通通路31Hを備えるものである。この構成によれば、ラジエータとリザーバタンクとを連通するホース等の接続部材を短くすることができ、また接続作業も容易に行える。
請求項3の発明は、例えば図5に示すように、中空部の外面に放熱面積を増加させるための凹凸部を形成し、冷却水の冷却効率を高めたものである。
【0006】
なお、本発明の構成を説明する上記課題を解決するための手段の項では、本発明を分かり易くするために実施の形態の図を用いたが、これにより本発明が実施の形態に限定されるものではない。
【0007】
【発明の実施の形態】
図1〜図3により本発明の一実施形態を説明する。
図1は本実施形態におけるファンシュラウドの斜視図、図2はその断面図である。ファンシュラウド30は、従来と同様にラジエータ10(図7)のコア部11との間にラジエータファン20(図8)を収容する空間を形成し、不図示のねじ手段を介してラジエータ10に固着される。ファンシュラウド30のラジエータコア部11と対向する壁部31には、円形の通風用開口31Aが形成されるとともに、開口31Aの中央部分には円環状のモータ支持部31Bが形成されている。モータ支持部31Bは、開口31Aの外周部31Dから延びる4本の接続部31Cで保持され、その中央開口に冷却ファン20のモータ部21が支持される。
【0008】
開口31Aの周縁部31D,モータ支持部31Bおよび接続部31Cは中空状の膨出部(中空部)とされ、各膨出部の内部空間31b,31c,31dは互いに連通している。中空膨出部は、図3に示すように予め壁部31に一体に形成された部分に別工程で形成された部分を合せ面33aで溶着して構成される。図1では一点鎖線がその溶着部分を示している。本実施形態では、この中空膨出部がラジエータリザーバタンクを構成し、互いに連通する空間31b〜31dから構成される空間SPに冷却水が貯留される。周縁部31Dの最上端部には、空間SPに冷却水を注入するための注入口31eが設けられ、注入口31eにはキャップ32が着脱可能に装着される。注入口31eの近傍にはオーバーフロー部31Fが設けられ、ここから圧力が外部にリリーフされる。また周縁部31Dの最下端部には連通通路31Gが接続され、連通通路31Gの先端連通口31gがホースHSを介してラジエータ10のアッパータンク12と連通される。
【0009】
このように本実施形態では、ラジエータリザーバタンクがファンシュラウド30に一体に形成されているので、これらが別体の構造と比較してエンジンルーム内における取付作業工数の低減が図れるとともに、取付スペースも少なくて済む。しかもリザーバタンクは、通風用開口31Aの周縁部31Dとその中心に位置するモータ支持部31B、および両者を連結する接続部31C(いずれも冷却風の通風経路に位置する)に設けられているので、ラジエータ10からリザーバタンクにリリーフされた高温の冷却水と冷却風との熱交換が促進され、冷却水の冷却効率が極めて高い。
【0010】
図4は他の実施形態を示し、図1〜図3と同様の機能を有する箇所には同一の符号を付してある。
本実施形態のファンシュラウド30’では、上述した周縁部31Dの外縁右側部分に沿って連通通路31Hが一体に形成されている。連通通路31Hは、その最下端部において空間31dと連通する空間31hを有するとともに、その上端部近傍にラジエータ10への連通口31iを有する。この連通口31iがホースHSを介してラジエータ10のアッパータンク12に接続されるが、連通口31iが上部に設けられているため先の実施形態と比べてホースHSは短くて済み、またホースHSの接続作業も容易に行える。
【0011】
図5はリザーバタンクを構成する中空膨出部の外面を凹凸形状にした例を示し、これにより放熱面積を増加させて冷却水の冷却効率を更に向上させることができる。また、図6に示すように膨出部の外面にフィンFNを設けて放熱効率をアップさせてもよい。この場合、合せ面33bをフィンFNの形成部とすることによって溶着面積が大きくとれ、接合が強力なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態におけるリザーバタンク付きファンシュラウドを車両後方から見た斜視図。
【図2】上記ファンシュラウドの断面図。
【図3】図2のIII−III線断面図。
【図4】他の実施形態におけるファンシュラウドの断面図。
【図5】リザーバタンクの外面に凹凸部を設けた例を示す断面図。
【図6】リザーバタンクの外面にフィンを設けた例を示す断面図。
【図7】従来のエンジン冷却システムを示す斜視図。
【図8】図7のシステムの上面断面図。
【符号の説明】
10 ラジエータ
11 コア部
20 ラジエータファン
21 モータ部
30 ファンシュラウド
31 壁部
31A 通風用開口
31B モータ支持部
31C 接続部
31D 周縁部
31b〜31d,31h,SP 空間
31e 注入口
31G,31H 連通通路
31g,31i 連通口
Claims (3)
- ラジエータのコア部との間に冷却ファンを収容する空間を形成するとともに、ラジエータの通過空気を逃がす通風用開口と、該通風用開口の周縁部と連続して該開口内部に配置され前記冷却ファンのモータ部を支持するモータ支持部とを有する車載用ファンシュラウドにおいて、
前記通風用開口の周縁部と前記モータ支持部とを互いに連通する中空部とし、該中空部をラジエータリザーバタンクとしたことを特徴とする車載用ファンシュラウド。 - 前記通風用開口の周縁部に一体に形成され、下端部が前記中空部に連通されるとともに、上端部に前記ラジエータに連通される連通口を有する連通通路を備えることを特徴とする請求項1に記載の車載用ファンシュラウド。
- 前記中空部の外面に放熱面積を増加させるための凹凸部が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の車載用ファンシュラウド。
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1999
- 1999-10-08 JP JP28839399A patent/JP3614054B2/ja not_active Expired - Fee Related
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