JP3611339B2 - 制御メッセージ通信用に相互接続されたシステム - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、直列データチャネルにより制御メッセージ通信用に相互接続された少なくとも第1と第2の装置からなるシステムであって、
第1装置が、
− ユーザによる作動用の複数のキーが規定され、これらの規定されたキーが、ノーマルキーとリピートキーを含み、ノーマルキーに対する各作動が単一のユーザ指令を伝え、リピートキーに対する長期作動が、該作動の間に対する反復列のユーザ指令を伝える遠隔制御要素からの信号を受信するユーザ入力手段と;
− 前記ユーザ指令に応答する第1制御手段であって、前記システムの前記第2装置内に配置された第2制御手段により処理する必要のある場合のユーザ指令を識別するためのユーザ指令識別手段と、そのような場合に、受信したユーザ指令を前記直列データチャネルを介して前記第2装置に伝える制御メッセージを発生する制御メッセージ発生手段とを含む第1制御手段と;
を有し、
第2装置が、
− 少なくとも1つの機能要素と;
− 前記第1装置のユーザ入力手段により受信されたユーザ指令を伝える制御メッセージを前記直列データチャネルを介して受信し、かつユーザの希望に従って前記第2装置の機能要素を制御すべく前記伝送されたユーザ指令を処理するための第2制御手段と;
を有している、制御メッセージ通信用システムに関するものである。
本発明はさらに、このようなシステムに使用するの好適な装置にも関するものである。。
【0002】
【背景技術】
上述したようなシステムは欧州特許第EP 0 423 739 A2 号に記載され、そこでは、それぞれの装置を家庭用オーディオ/ビデオ装置とし、かつ共用制御バスによって2つの装置間の直列データチャネルを用立てている。キーはワイヤレス遠隔制御ハンドセットに設けられ、「第1装置」が1つ以上のキーに応答し得るようになっている。前記欧州特許の第1参考文献には、ハンドセットのキーの単一作動に応答して複数の作用が生起するのを防ぐ手段が記述されている。そのような作用は便宜上一種のデ-バウンシングと見なすことができる。
【0003】
同様なシステムにおけるデ-バウンシングに対する別の手段は、本出願の優先日にはまだ公開されていない欧州特許出願第92200856.0号に記載されており、その内容は参考のために本明細書に組み込まれている。この場合も、直列データチャネルは共用バス、即ち、家庭用ディジタルバス(Domestic Digital Bus)(D2B)で用立てられている。D2Bは国際電気標準会議により標準化され、これは他の任意のものに接続される任意の装置を制御するためのもので、換言すれば、マルチ-マスタシステムを分散制御するためのものである。なお「D2B」はフィリップス エレクトロニクス NVの登録商標である。
【0004】
前記欧州特許出願の第2参考文献には、いかにして遠隔制御ハンドセットの「ボリュームアップ」キーの長期作動が、そのキーを解放するまである頻度で繰り返し発生する一連の「ボリュームアップ」指令を示すことになるかについて記載されている。各繰り返しは、制御するオーディオ装置のボリューム設定を1ステップ増大させる。実際上、多くの従来の装置のユーザ入力手段で、「ボリュームアップ」、「輝度ダウン」等のような反復タイプのキーと、ノーマルタイプのキー(このキーに対する各作動は、その作動期間がどうであれ、たった1つのユーザ指令を示すことになる)とを区別することができる。「ノーマルキー」の例は「1」、「2」、「プレイ」、「ストップ」及び「スタンバイ」である。
【0005】
第3の参考文献は、欧州のホームシステム協会(オランダのアイントホーヘン所在)により発行されたthe European Home Systems Specification, Release 1.1である。これには、キー作動を伝えるバスメッセージ及びオプションとして包括的「キー解放」メッセージについて詳述されている。
【0006】
しかし、上記それぞれの参考文献に記載されたシステムでは、「リピートキー」の作動を伝えるユーザ指令メッセージと、「ノーマル」キーに関するものとを何ら区別していない。従って、第2参考文献に記載されているように、「ボリュームアップ」キーの長期作動は、例えば100 ミリ秒毎に共用バス上に発生される反復ユーザ指令メッセージとなる。この反復速度はD2Bバスの能力内にあることは勿論であるが、一般に過剰なバストラヒックは回避すべきである。さらに、2つ或いは3つの装置がすべて同じワイヤレス遠隔制御ハンドセットのキーの作動に応答する場合に、バストラヒックはどんなデ-バウンシング機構にもかかわらず、直ぐに2倍或いは3倍に増加する。このために第2装置の制御手段に要求される処理労力も実質上オーバーヘッドになり得る。
【0007】
異なる製造業者からの装置間で相互動作させ(いわゆる「ブランド間の互換性)、或いは同じ製造業者からの異なるモデル間でも相互動作させるために、前記それぞれの参考文献に記載されたユーザ指令技法の原理を拡張することが望まれる場合には、なお別の問題が生じる。ユーザ指令の反復頻度は製造業者ごとにかなりの広がりがあり、それは現在のあるシステムの毎秒当り5以下から将来のシステムの(多分)毎秒当り20までに変化する。同時に、例えば1台のテレビジョンのボリューム調整における個別のステップ数も、同じ製造業者もしくは別の製造業者からの他のテレビジョンのものとかなり異なることがある。ステップの数は、1つの装置内のボリューム、輝度、コントラスト及び他の設定に対しても相違し得る。従って、従来の技術はマルチ-ブランドシステムにとっては予期せざる動作をまねくことになり得る。
【0008】
【発明の開示】
本発明の目的は、上述した問題を多少、もしくはすべてをなくすことにより、冒頭にて述べたタイプのシステムの品質を改善することである。
本発明は、直列データチャネルにより制御メッセージ通信用に相互接続された少なくとも第1と第2の装置からなるシステムであって、
第1装置が、
− ユーザによる作動用の複数のキーが規定され、これらの規定されたキーが、ノーマルキーとリピートキーを含み、ノーマルキーに対する各作動が単一のユーザ指令を伝え、リピートキーに対する長期作動が、該作動の間に対する反復列のユーザ指令を伝える遠隔制御要素からの信号を受信するユーザ入力手段と;
− 前記ユーザ指令に応答する第1制御手段であって、前記システムの前記第2装置内に配置された第2制御手段により処理する必要のある場合のユーザ指令を識別するためのユーザ指令識別手段と、そのような場合に、受信したユーザ指令を前記直列データチャネルを介して前記第2装置に伝える制御メッセージを発生する制御メッセージ発生手段とを含む第1制御手段と;
を有し、
第2装置が、
− 少なくとも1つの機能要素と;
− 前記第1装置のユーザ入力手段により受信されたユーザ指令を伝える制御メッセージを前記直列データチャネルを介して受信し、かつユーザの希望に従って前記第2装置の機能要素を制御すべく、伝送された前記ユーザ指令を処理するための第2制御手段と;
を有している、制御メッセージ通信用システムにおいて、
或るリピートキーに対する長期作動を伝えるために、前記第1制御手段が、当該リピートキーのユーザ作動を伝える第1作動制御メッセージを発生し、それに引き続き、当該リピートキーに対するユーザの解放に応答して第2解放メッセージを発生すべく作動し、前記第2制御手段が前記リピートキーに対する前記作動制御メッセージに応答して、前記第2装置内にて前記反復列のユーザ指令を合成して、前記解放メッセージを受信するまで前記機能要素を制御するようにしたことを特徴とする。
【0009】
本発明によるシステムでは、リピートキーの各作動が、第1装置によってせいぜい2つのユーザ指令メッセージを発生させるだけで済むため、大量のバストラヒックとプロセッサオーバーヘッドをなくすことができる。第2装置がリピートキーに関連するユーザ指令と、ノーマルキーに関連するものとを区別すべく動作するように前もって構成し、かつ第2装置がリピートキーの作動期間の間、反復指令を局部的に合成するように構成することにより、システムはリピートキーの特色を維持する。さらに、ユーザ指令の反復頻度は第2装置内だけで決定される。従って、製造業者は、ユーザ指令をローカルに受信させるのか、或いはデータチャネルを介して受信させるのかどうか、ユーザ指令に応答して堅実な作動をさせることができる。
【0010】
本発明の一例では、リピートキーのグループに対して包括的な解放メッセージを規定し、そのグループのキーにて伝えられる1つのリピートキー作動が所与の任意の時間に最大となるようにする。前記グループはすべてのリピートキーを含むことができる。この場合、1つの追加メッセージを規定するだけで済み、これはリピートキーが目下どういうふうに作動しているか第2装置により理解されるものである。
【0011】
リピートキーに関する限り、作動メッセージを受信していているも、まだ明示「解放」メッセージは同じソースからは受信していない場合に、新規のキー作動を伝える第1装置からのメッセージは暗示解放メッセージとして第2制御手段により処理するのが好適である。このようにすれば、ユーザが1つのキー作動から他のキー作動に直ぐに切り替える場合にバストラヒックをさらに低減させることができる。
【0012】
例えば自動車システムにおけるような例においては、ユーザ入力キーを中央制御パネル上の簡単な押しボタンとすることができる。他方、別のデータチャネルを介して第1制御手段と通信する遠隔制御要素にユーザ用の作動キーを収容する例では、遠隔制御要素が第1制御手段に反復信号列を送信することによりリピートキーの作動に応答でき、一方、受信したユーザ指令を第2装置に伝えるべき場合に、第1制御手段が反復信号列をリピートキーの長期作動として認識し、それに従って作動及び解放メッセージを第2装置にアドレス指定する。このようにすることにより、障害等にかかわらず確実に受信し得るように各指令を繰り返して送信する通常の遠隔制御要素を使用することができる。
【0013】
第1装置にとっては、リピートキーだけでなく、すべてのキーに対する解放メッセージを送信することも望ましい。例えば車内の適用において、所与のキーの長期及び短期作動に2つの異なる意味を割り当てることが非常にしばしばある。すると、第1装置はもはやノーマルキーとリピートキーとの区別をする必要がなくなる。ただし単一作動に応答して反復列の作動メッセージを送出しないようにする。任意のキー作動の応答は実行している装置により完全に決定される。所与のキーの作動期間が第2装置によるその実行にとって重要でない場合には、関連する解放メッセージは単に無視されることになる。
【0014】
デ-バウンシング機能を与えるために、第2装置は、第3装置からのユーザ指令を伝えるメッセージが、第1装置から前に受信したメッセージと同じユーザキー作動から発生するかどうかをを確かめ、もしそうならその後に受信されるメッセージを無視する手段を含むようにすることができる。
【0015】
さらに別の装置を含むシステムでは、新規のキー作動を伝える任意のソースからのメッセージが、作動メッセージではあるが、まだ解放メッセージではない、リピートキーに対する暗示解放メッセージとして第2制御手段により処理され、一方、第1装置以外のソースから受信された明示解放メッセージは上記のリピートキーに対して無視されるようにするのが有利である。
【0016】
上述したように、本発明は、直列データチャネルが共有バスを具える場合に特に有利である。そのような1つの例では、各装置をデバイスとして独立してアドレス指定することができ、第1制御手段は第1装置内の制御サブデバイスとしてアドレス指定可能である。
【0017】
本発明はさらに、この発明により構成されるシステム、特にそのシステムの第1及び/または第2装置としての使用するのに好適な装置を提供する。これらの装置は従属請求項にて規定している。
【0018】
以下、本発明の実施例を添付図面を参照して説明する。
【0019】
【実施例】
図1の家庭用娯楽システムにおいて、種々の装置1,2,3は標準の直列バス4に接続されている。これらの装置は、例えば、テレビ受信機(TV)1、ビデオカセットレコーダ(VCR)2及びハイファイアンプ3とする。
【0020】
直列データバスは、この実施例では、ジュネーブ所在の国際電気標準機関により標準化された家庭用ディジタルバス(D2B)とする。D2Bはバスの分散制御に用立てられ、かつ制御メッセージを特定の「デバイス」(装置)に独自にアドレス指定することができる。図1のシステムにおける各装置1,2,3は、その固有のデバイスアドレスによりアドレス指定可能であり、かつ各装置内の機能要素は、その装置の「サブデバイス」として単独でアドレス指定することができる。
【0021】
各装置1,2,3内には、D2Bサブデバイスとしてアドレス指定可能ないくつかのブロックが示されている。なお、装置をサブデバイスに分割するのは、論理的な意味合いでのみ、すなわち、D2Bバス4とシステムの他の装置とに対するその動作上の観点から必要とするだけである。各装置を物理的に実現するに当っては、対応する個別の物理的なモジュールが存在したり、存在しなかったりする。一般に、例えば、或る装置内のAVCや他のサブデバイスの制御ロジックは、プログラムによる単一のマイクロコントローラ内に統合され、これはバスを介してアドレス指定可能な多数の個別サブデバイスとして論理的に作動する。本実施例にて示し、かつ説明するサブデバイスは代表的なものにすぎない。
【0022】
図示の実施例における各デバイス1,2及び3は、オーディオ/ビデオコントローラ(AVC)タイプのサブデバイス12, 22及び32をそれぞれ具えている。これらは、特に、ユーザ指令の解釈及びユーザ希望の実現に対し、システムを分散制御する知能を提供する。
【0023】
テレビジョン1は、そのAVC12に加えて、チューナサブデバイス14、ビデオモニタサブデバイス16及びユーザ入/出力(ユーザI/O)サブデバイス18を具えている。ユーザI/Oサブデバイス18は、手動操作キーを有する通常の赤外線遠隔制御ハンドセット18aと、それに整合する赤外線受信機18bとの形態で作成されるユーザ入力手段と合体させる。
【0024】
追加のユーザ入力手段として、装置そのもののパネル上にキーを設けることもできる。なお、ここで云うすべての「キー」は、機械的なボタン、或いは他のセンサとすることができる。キーは固定的な意味合いのもの、或いは異なる時間に異なる機能を果たす「ソフト」キーとすることもできる。
【0025】
VCR装置2は、そのAVC22に加えて、チューナサブデバイス24、テープデッキサブデバイス26及びユーザI/Oサブデバイス28を具えている。ユーザI/Oサブデバイス28はTV1のものに似ており、これはVCR2の前面パネルキー以外に、赤外線受信機28bを具えている。
【0026】
オーディオアンプ3はそのAVC32とアンプ−サブデバイス34を具えている。各装置内で、それぞれのサブデバイスは、それらを物理的に作成することによりバスを使用しなくても通信することができる。特に、オーディオアンプ装置3において、AVC32は3つの論理信号:VOL+(ボリュームアップ)、VOL-(ボリュームダウン)及びMT/UNMT(ミュート/アンミュート)によりアンプサブデバイス34のボリュームレベルを制御することができる。
【0027】
装置1,2及び3はオーディオ及びビデオ信号をやり取りするために、図1には示していないケーブルによって相互接続されていることは勿論である。これらは、例えばVCRによる記録をTV1のスクリーン(モニタサブデバイス16)で見ることができ、またTV放送或いはVCRによる記録からの音声を、ハイファイアンプ3を介して再生することができるようにする。この後者の応用を、本発明によるシステムの動作についての以下の説明で一例として使用する。
【0028】
遠隔制御ハンドセット18aは、「ボリュームアップ」、「ボリュームダウン」及び「ミュート/アンミュート」操作用のキーや、番組選択、画像輝度、色度等及び場合によっては、テレテキスト及びVCRの制御部に関連する他のキーも有している。これらのキーの多くは、TV1でローカルに実行させることができるユーザ指令を伝え、また他のキーは、他の装置によってのみ実行させることのできるユーザ指令を伝える。システム全体を一様に作動させるためには、ユーザ指令を受信する装置が、そのユーザ指令を解釈し、且つ実行することのできる他の装置に、ユーザ指令を自動的に搬送できるようにするプロトコルを用立てるのが望ましい。このような要求に対処するために、冒頭に記載した参考文献では、ユーザ指令を伝える制御メッセージを、直列データチャネルを介して他の装置における制御手段に送出し得るようにしている。
【0029】
しかし、「ボリュームアップ」のようなリピート(繰り返し)タイプのキーを長期間作動させた場合に、既知のシステムでは、バスメッセージの反復列が通常毎秒当り5〜20回の反復範囲内の速度で送信されることになる。D2Bシステムは、このようなデータ量を送信でき、しかもD2Bシステムにおけるデータの過負荷によってメッセージ損失が生じることがなくても、バストラヒック及び処理オーバーヘッドは最少にすることが望ましい。例えば、ユーザI/Oサブデバイスが、スクリーンでの表示用に数100バイトのデータを受信することを望むことがあり、この場合に、ユーザバスが同時に多数の反復ユーザ指令メッセージを搬送している場合には不都合を来たすことになる。
【0030】
このために、図1のシステムでは、ユーザ指令番号のテーブルを規定するのであって、もっと正確に云えば、各クラスの装置に対して1つづつの多数のテーブルを規定することができる。下記のテーブル1は、オーディオアンプ機能に対するユーザ指令番号のテーブルの一例を示す。チューナ機能、TV機能、VCR機能等に対しては他のテーブルを規定することができる。各テーブルはテーブル番号により識別できるため、D2Bを介して送られる制御メッセージは、テーブル番号と指令番号を一緒に用いて、押下されたキーを独自に識別することができる。各テーブルには必要に応じてサブ−テーブルを含めたりすることもできる。D2Bメッセージは、そのソースも固有のデバイス−サブデバイスアドレスにより識別する。
【0031】
〔テーブル1〕
Figure 0003611339
【0032】
各指令番号に対する意味(キー名)を識別することに加えて、テーブル1の中央列には、各指令番号が「ノーマル」、「リピート」又は「解放」キーの各キータイプを有することを示している。キー名及びタイプのこのテーブルは、システムのAVCサブデバイスに知らされている。タイプの情報を用いることにより、図2の例につき説明するように、システムのバストラヒックを低減させることができる。
【0033】
図2は、ユーザが遠隔制御ハンドセット18aのノーマル及びリピートキーを作動して、図1のシステムにより再生する音のボリューム設定を上げる場合のシステムの動作を示している。図面の頂部には、キーに対するユーザの指の作動をUSRに示しており、時間Tは右手に向かって増大する。遠隔制御ハンドセット18aからTV1の受信機18bへの赤外線信号の伝送はIRに表している。バス4を介して送られる制御メッセージはラインD2Bに沿って表している。オーディオアンプ3内のミュート信号はMT/UNMTに表し、一方、ボリュームアップ信号はVOL+で表している。アンプ−サブデバイス34の実際のボリュームレベルはVOLLにて表している。
【0034】
アンプのボリュームレベルVOLLは、ユーザが遠隔制御ハンドセットにおける「ミュート」キーを作動する時間Ta(M)までミュートされる(零レベルにある)。これにより遠隔制御ハンドセットは、ユーザが時間Tr(M)にてキーを解放するまで、規則的な間隔で赤外線ミュート信号Mを送信する。この反復赤外線信号の送信はありふれたことであり、赤外線ビームが一時的に妨げられる場合の受信の機会を改善する。
【0035】
赤外線報知システムは、単一作動によるビームが一時的に妨げられる場合と、キーの新たな作動とを区別する機構を具えている。これに対する1つの既知の機構は、各キー作動の期間中は一定であるも、新しい各キー作動により変化する制御ビットを赤外線信号中に与えるようにするものである。この機構により、ユーザI/Oサブデバイス18は、たとえ3つの赤外線信号Mを受信したとしても、「ミュート」キーはただ一度だけ作動したものと認識する。ユーザI/Oサブデバイス18は、このキー作動をローカルのAVC12に中継する。
【0036】
システムの第1制御手段として作用するAVC12は、時間Ta(M)にてキーの作動を認識すると、単一ユーザ指令が音をミュート/アンミュートすることであると推定し、かつこの指令がオーディオアンプ3内でしか実行できないことも決定する。従って、ユーザ指令を伝えるキー作動メッセージ[ACT.M]を構成し、これをオーディオアンプ(AMP)3のAVCサブデバイス32にアドレス指定する。オーディオアンプ3内では、ボリュムレベルを前もって設定した値に上げるミュート/アンミュート信号MT/UNMTを発生させる。
【0037】
「ミュート」キーを作動させ、そして解放した後に、ユーザはボリュームレベルを増大させるものとして、時間Ta(V+)に「ボリュームアップ」キーを作動する。ユーザは、そのキーを解放する時間Tr(V+)までの長期間の間キーを押したままとする。この場合にも遠隔制御ハンドセットは反復信号列を送信し、この時の反復信号V+によって「ボリュームアップ」キーが押されているものとして識別する。
【0038】
前述したように、AVCサブデバイス(第1制御手段)は、これらの反復信号列からキーの単一長期作動を推定する。しかし、キーはリピートキー(テーブル1の指令番号68)として認識されるため、ボリュームアップ指令の反復列が推定されることになる。AVC12は、ユーザ指令をオーディオアンプ3により実行させなければならないことも決定し、この場合に第2制御手段として作用するAVC32にD2Bバスを介してキー作動メッセージ[ACT.V+]を送信する。
【0039】
ユーザ指令を伝えるバスメッセージの組はテーブル1に基づいて予め決定され、それはシステムのAVCサブデバイスに知らせてある。さらに、バスメッセージの組は、3つのサブセット:(ノーマルキーの)作動;(リピートキーの)作動;(リピートキーの)解放作動に分けられる。従って、AVC32はメッセージ[ACT.V+]を第2サブセット(リピートキーの作動)のものとして認識する。このメッセージ[ACT.V+]に応答して、AVC32(第2制御手段)はラインVOL+における一連の信号を発生し始め、これらの各信号はアンプ−サブデバイス34により発生される音レベルVOLLを段階的に増大させる。
【0040】
時間Tr(V+)において、音が十分な大きさになったと判断したユーザは、遠隔制御ハンドセット18aのボリュームアップキーを解放する。この解放は、次の赤外線信号V+が到着しなくなる時にユーザI/Oサブデバイスにより検出されて、ローカルのAVC12に知らされる。そして、包括的解放メッセージ[REL]がバスを介してオーディオアンプ3のAVC32に送信される。AVC32は所与の任意の時間に1つのユーザ指令にだけ応答し、従って解放メッセージが以前のメッセージ[ACT.V+]に関連していることを認識する。AVC32はVOL+信号の発生を停止し、ボリュームレベルVOLLはユーザの所望したレベルに留まる。
【0041】
キー作動メッセージを「ノーマル」及び「リピート」タイプのものに分け、かつ反復指令をローカル生成とすることにより、かなりのバストラヒックが除去されることになることは明らかである。またAVC32にて必要とされる処理量もセーブされる。
【0042】
さらに、信号VOL+の反復頻度は、オーディオアンプ3内でローカルに決定されるのであって、IR信号V+の反復頻度によって決定されるのではない。従って、ボリューム設定は製造業者と種々の装置のモデルとの間の差異にかかわらず、予測可能な割合で増大する。このように、各製造業者は所定のユーザ指令に応じて自分の生産品の動作特性を制御でき、また、制御機構を種々の製造業者からの装置のシステムに分散させることができる。
【0043】
図3は、図1のシステムの第1制御手段としての役割を果たすAVC12の動作を管理するフローチャートである。TV受信機1を論理的かつ物理的に実現することで、他の動作も同時に生じることは勿論である。開始ステップを300 で示しているも、このフローチャートは装置が作動している限り存在する制御ループを規定する。このループのステップについて説明する。
【0044】
ステップ302 : AVC12は新規のキー作動を伝える赤外線信号IRの受信を待機する。以前に認識した「ノーマル」キー作動の単なる繰り返しである信号は通常の態様で識別され、かつ無視される。
ステップ304 : 新規のキー作動が検出された場合に、時間カウンタを基準値T=0にリセットする。反復期間TRを規定し、この期間は、キーを長時間作動させる場合にIR信号が繰り返えす間隔より僅かに長くする(図2参照)。IR信号の反復間隔が期間TRを越えると、タイマは信号を発生する(ステップ314参照)。
ステップ306 : AVC12は、新規のキー作動が(TV1内の)ローカルに関連するものであるか、或いは他のデバイスに伝えなければならないかどうかを決定する。
ステップ308 : ローカルに関連するものである場合には、IR信号により伝えられたユーザ指令をTV1内で実行し、制御はステップ302 に戻る。
ステップ310 : 指令が他のデバイス(例えばハイファイアンプ3)に関連するものであることが決定された場合に、AVC12は当該キーのユーザ作動を前記他のデバイスに伝えるD2Bメッセージ(図2の[ACT.M],[ACT.V+]等)を発生する。
【0045】
ステップ312 : ユーザが作動したキーがノーマルキーである場合には、制御はステップ302 に戻る。
ステップ314 : 作動したキーがリピートキーであった場合には、制御手段は新規の反復IR信号の受信を待機するか、或いは反復期間TRが終了するのを待機する(いずれにせよ最初に起るのを待機する)。
ステップ318 : 新規のIR信号が、時間カウントTがTRに達する前に受信される場合には、タイマがT=0にリセットされ、制御はステップ314 に戻る。
ステップ320 : 期間TRが超過され(ステップ314 )、しかもキーの解放が、受信していた反復IR信号を推定できない場合に、キーの解放を伝えるD2B解放メッセージ(図2の[REL])を他のデバイスにアドレス指定する。制御はステップ302 に戻る。
【0046】
図4は、図1のシステムのD2Bバスを介してユーザ指令メッセージを受信する装置(例えばオーディオアンプ3)内の第2制御手段の動作を管理するフローチャートである。
【0047】
このフローチャートにはノーマル及びリピートキーの作動メッセージに対する適切な応答のみならず、第2の参考文献に記載されたタイプの「デ-バウンシング」機能も組み入れている。デ-バウンシング機能によって、ハンドセット18aからのIR信号を受信できる1つ以上の赤外線受信機を存在させることができる。図1のシステムにおいて、例えば、特にVCR2もまた赤外線受信機28bを有し、それはVCR2のユーザI/Oサブデバイス28に対するユーザ入力手段を成している。このユーザI/Oサブデバイス28もTV1の赤外線受信機18bにより受信される信号IRと同一の、点線にて示した信号IR’を受信することができる。そこで、VCR2のAVC22もまた第1制御デバイスとして図3に従って作用するよう備えられており、このAVC22はTV1のAVC12と同じ態様で同じキー作動に応答する。
【0048】
AVC32が2つ以上のAVCからのキー作動メッセージの受信を期待できることは明らかであり、たとえそれらのメッセージが単一キー作動から生じても、好都合なことに各D2Bメッセージはそのメッセージのソースを識別するデバイス・サブデバイスアドレスを含んでいる。従って、1つのキー作動メッセージを受信すると、AVC32はその後の作動メッセージ、即ち、(i)異なるソースサブデバイスから生じたり、(ii)同一のユーザ指令を伝えたり、(iii )例えば0.2 秒のデ-バウンシング期間内に受信されたりする作動メッセージを無視することができる。
【0049】
リピートキーの作動とキー解放のメッセージに対処すべく適合させる斯様な機構は図4の以下のステップで具体化される。
ステップ400 :ユーザ指令メッセージは前もって受信され、かつ実行されている。そのメッセージのソースアドレスS1と指令番号M1、及びそのメッセージが受信された時間T1も格納されている。
ステップ402 :ソース識別子S2と指令番号M2を有する新規のメッセージが時間T2に受信される。ソースアドレスS2は格納済みのソースアドレスS1と比較される。
ステップ404 :ソースアドレスS1とS2が同じなら、ユーザ指令メッセージは新規のキー作動に関連し、その指令が実行される。
ステップ406 :D2Bを介して受信されたユーザ指令の実行後には、データM2,S2及びT2が旧のデータM1,S1及びT1の代わりに格納される。
ステップ408 :処理が終了し、新規の指令を待機する。
【0050】
ステップ410 :ソースアドレスS1とS2がステップ402 で異なっていることが分かったら、指令番号M2をチェックして、メッセージがキー解放メッセージであるかどうかを確かめる。もしそうであれば、制御をステップ408 にそのまま進める。異なるソースからの包括的解放メッセージ[REL]は、リピートキーの作動(例えば[ACT.V+])を終了させることはできない。
ステップ412 :メッセージが解放メッセージでない(410 ,N)場合には、M2をM1と比較して、新規のメッセージが旧のメッセージと同じ指令を伝えるかどうかを確かめる。もしそうでないなら、それはメッセージを実行しなければならず、また制御はステップ404 に進む。
ステップ414 :M1とM2が同じである(412 ,Y)場合には、新規のメッセージが旧のメッセージのデ-バウンシング期間内に到着したかどうかを確かめるために時間T1とT2を比較する(T2はT1後の0.2 秒以下である)。もしそうなら、それは複製として無視でき、制御はステップ408 に進む。デ-バウンシング期間が終了していたなら(414 ,N)、メッセージは新規のユーザ指令を伝えるものと思われ、それをステップ404 で実行する。
キー作動メッセージに関して、図4のフローチャートは第2の参考文献の図3のフローチャートと論理的に等価である。
【0051】
図5は図4のフローチャートの実行ステップ404 をさらに詳細に示している。
ステップ502 :実行すべきユーザ指令メッセージの指令番号M2は、ノーマルキー作動メッセージ(NRM)か、リピートキー作動メッセージ(REP)か、キー解放メッセージ(REL)かを区別するために検査される。
ステップ504 :ノーマルキー作動は一度実行される単一ユーザ指令(例えばミュート/アンミュート)に対応する。すると制御はステップ404 を離れる。
ステップ506 :リピートキー作動メッセージは、各実行の間で小さい遅延を伴って、指令(例えば「ボリュームアップ」)を実行する反復サイクルを開始する(STT)。解放キーメッセージはこのサイクルを中断し(STP)、制御はステップ404 を離れる。
ユーザ指令は一度に1つしか実行できないという規則が確立されているから、新規の指令の実行はリピートキー指令の実行サイクルを必ず中断することになる。このことは図5のステップ504 からステップ506 への点線で示してある。
【0052】
図6はユーザが期間Ta(V+)からTr(V+)の間「ボリュームアップ」キーを作動し、その直ぐ後に「ボリュームダウン」キーをTa(V−)からTr(V−)の期間作動させる場合の態様の使用を示している。図6の要素は図2の要素に密に対応している。しかし、時間Tr(V+)における「ボリュームアップ」キーの解放に際して、AVC12はそれが「ボリュームダウン」キーの作動(IR信号「V−」)を検出する際には、解放メッセージ[REL]をまだ送らない。AVC32によって一度に実行できるのは、たった1つのユーザ指令だけであるから、AVC12は明示解放メッセージ[REL]を送出することなく、新規の作動メッセージ[ACT.V−]を送出することにより時間とバストラヒックをセーブすることができる。「ボリュームダウン」キーが時間Tr(V−)に解放されると、明示解放メッセージ[REL]がAVC32にアドレス指定される。
【0053】
解放メッセージ[REL]は、それがリピートキー作動メッセージと同じソースから到来しない場合には無視されるが(ステップ410 ,Y)、リピートキー作動は任意のソースから伝えられる新規のキー作動により暗示的に解放させることができる(ステップ410 ,N)ことに留意すべきである。このように、例えば、図6のメッセージ[ACT.V+]がTV1から出力されされるも、ボリュームアップ指令を暗示に解放するメッセージ[ACT.V−]はTV1からではなくVCR2から到来させることもできる。これはTV1が解放メッセージを突然送信できなくなる場合に有利である。ユーザはVCR2のような別の装置を介して任意の新しい指令を発出してボリュームの増大を中止できる。
【0054】
上記の導入部で述べたように、ノーマルキーとリピートキーの区別は主として第2装置の動作にとって重大である。第1装置はリピートキーのみ、或いはすべてのキーに対する解放メッセージを送出できる。ノーマルキーに対する解放メッセージは上述のごとく動作するよう構成された第2装置により単に無視されることになる。
【0055】
本発明は、上述した例のみに限定されるものでなく、幾多の変更を加え得ることは明らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明を具体化する家庭用娯楽システムの論理構成を示すブロック図である。
【図2】図2はノーマル及びリピートタイプのキーの作動に応答する図1のシステムの動作説明図である。
【図3】図3は図1のシステム内の第1制御手段の動作を例示するフローチャートである。
【図4】図4は図1のシステム内の第2制御手段の動作を例示するフローチャートである。
【図5】図5は図1のシステム内の第2制御手段の動作の一部を詳細に例示するフローチャートである。
【図6】図6はリピートキーを2度連続して直ぐに作動させる場合のシステムの動作説明図である。
【符号の説明】
1 テレビジョン(TV)受信機
2 ハイファイオーディオアンプ
3 ビデオカセットレコーダ(VCR)
4 直列バス或いはD2Bバス
12 オーディオ/ビデオコントローラ
14 チューナ
16 ビデオモニタ
18 ユーザI/O
18a (赤外線)遠隔制御ハンドセット
18b (赤外線)受信機
22 オーディオ/ビデオコントローラ
24 チューナ
26 テープデッキ
28 ユーザI/O
28b 赤外線受信機
32 オーディオ/ビデオコントローラ
34 アンプ(増幅器)

Claims (8)

  1. 直列データチャネルにより制御メッセージ通信用に相互接続された少なくとも第1と第2の装置からなるシステムであって、
    第1装置が、
    − ユーザによる作動用の複数のキーが規定され、これらの規定されたキーが、ノーマルキーとリピートキーを含み、ノーマルキーに対する各作動が単一のユーザ指令を伝え、リピートキーに対する長期作動が、該作動の間に対する反復列のユーザ指令を伝える遠隔制御要素からの信号を受信するユーザ入力手段と;
    − 前記ユーザ指令に応答する第1制御手段であって、前記システムの前記第2装置内に配置された第2制御手段により処理する必要のある場合のユーザ指令を識別するためのユーザ指令識別手段と、そのような場合に、受信したユーザ指令を前記直列データチャネルを介して前記第2装置に伝える制御メッセージを発生する制御メッセージ発生手段とを含む第1制御手段と;
    を有し、
    第2装置が、
    − 少なくとも1つの機能要素と;
    − 前記第1装置のユーザ入力手段により受信されたユーザ指令を伝える制御メッセージを前記直列データチャネルを介して受信し、かつユーザの希望に従って前記第2装置の機能要素を制御すべく、伝送された前記ユーザ指令を処理するための第2制御手段と;
    を有している、制御メッセージ通信用システムにおいて、
    或るリピートキーに対する長期作動を伝えるために、前記第1制御手段が、当該リピートキーのユーザ作動を伝える第1作動制御メッセージを発生し、それに引き続き、当該リピートキーに対するユーザの解放に応答して第2解放メッセージを発生すべく作動し、前記第2制御手段が前記リピートキーに対する前記作動制御メッセージに応答して、前記第2装置内にて前記反復列のユーザ指令を合成して、前記解放メッセージを受信するまで前記機能要素を制御するようにしたことを特徴とする制御メッセージ通信用システム。
  2. リピートキーに関する限り、作動制御メッセージを受信しているも、まだ明示された解放メッセージを同じソースからは受信していない場合に、新規のキー作動を伝える第1装置からの作動制御メッセージを前記明示された解放メッセージの代わりに用いると共に、前記第1装置からの新規のキー作動を伝える作動制御メッセージを第2制御手段により処理するようにしたことを特徴とする請求項1に記載のシステム。
  3. 前記第2装置が、第3装置からのユーザ指令を伝える作動制御メッセージが前記第1装置から以前に受信した作動制御メッセージと同じキー作動から生じている時を確め、もしそうならその後に受信される作動制御メッセージを無視する手段を具えていることを特徴とする請求項1または2に記載のシステム。
  4. 前記直列データチャネルを共用バスとし、該バス上の各装置をデバイスとして独立にアドレス指定することができ、前記第1制御手段が第1装置内でサブデバイスとしてアドレス指定可能としたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のシステム。
  5. 直列データチャネルによる第2装置への制御メッセージ通信用のインタフェースを有する第1装置であって、該第1装置が、
    − ユーザによる作動用の複数のキーが規定され、これらの規定されたキーが、ノーマルキーとリピートキーを含み、ノーマルキーに対する各作動が単一のユーザ指令を伝え、リピートキーに対する長期作動が、該作動の間に対する反復列のユーザ指令を伝える遠隔制御要素からの信号を受信するユーザ入力手段と;
    − 前記ユーザ指令に応答する第1制御手段であって、前記第2装置内に配置された第2制御手段により処理する必要のある場合のユーザ指令を識別するためのユーザ指令識別手段と、そのような場合に、受信したユーザ指令を前記直列データチャネルを介して前記第2装置に伝える制御メッセージを発生する制御メッセージ発生手段とを含む第1制御手段と;
    を有し、
    或るリピートキーに対する長期作動を伝えるために、前記第1制御手段が、当該リピートキーのユーザ作動を伝える第1作動制御メッセージを発生し、それに引き続き、当該リピートキーに対するユーザの解放に応答して第2解放メッセージを発生すべく動作するようにしたことを特徴とする第1装置。
  6. 前記直列データチャネルを共用バスとし、該バス上の各装置をデバイスとして独立にアドレス指定することができ、前記第1制御手段が第1装置内でサブデバイスとしてアドレス指定可能としたことを特徴とする請求項5に記載の第1装置。
  7. 直列データチャネルを介して請求項5に記載の第1装置と通信するためのインタフェースを有している第2装置であって、該第2装置が、
    − 少なくとも1つの機能要素と、
    − 前記第1装置のユーザ入力手段により受信されたユーザ指令を伝える制御メッセージを前記直列データチャネルを介して受信し、かつユーザの希望に従って,前記機能要素を制御すべく、伝送された前記ユーザ指令を処理するための第2制御手段と;
    を有し、
    前記第2制御手段が、前記第1装置からのリピートキーに対する作動制御メッセージに応答して、前記リピートキーに対する長期作動の間における前記反復列のユーザ指令を合成して、前記リピートキーに対するユーザの解放に応答して前記第1装置から前記直列データチャネルを介して伝送される解放メッセージを受信するまで前記機能要素を制御するようにしたことを特徴とする第2装置。
  8. 第3装置からのユーザ指令を伝える作動制御メッセージが前記第1装置から以前に受信した作動制御メッセージと同じキー作動から生じている時を確め、もしそうならその後に受信される作動制御メッセージを無視する手段を具えていることを特徴とする請求項7に記載の第2装置。
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