JP3611337B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、パチンコ機等を含む遊技機に関し、特に、遊技球が所定の入賞部(いわゆる「始動口」)に入賞した場合に羽根等の可動部材を所定のパターンで動作させる補助遊技を実行し、当該補助遊技における遊技球の特定の入賞部への入賞に基づき遊技者にとって有利な特別遊技(いわゆる「大当り」状態)を実行する遊技機(いわゆる第2種のパチンコ遊技機等)に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の第2種のパチンコ遊技機においては、補助遊技(1回開閉、または2回開閉等)中や、大当り期間中に、始動口への入賞(始動入賞)があっても、その始動入賞の権利は無効とされていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来のパチンコ遊技機では、羽根が1回開閉動作を行なっている補助遊技期間中に、羽根2回開閉の補助遊技が可能な始動口に入賞した場合等では、後に発生した羽根2回開閉の補助遊技が可能な始動入賞の権利は無効となるので、せっかくの大当りのチャンスが消滅してしまい、連続した始動入賞が遊技者にとってはかえって不利となる、といった事態がたびたび生じていた。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、補助遊技中や大当り期間中に始動入賞があっても、その始動入賞の権利を有効としうる遊技機を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、本発明に係る遊技機は、開閉動作可能な可動部材を備えた変動入賞装置と、入賞に基づき前記可動部材を開閉動作させる補助遊技が実行される第一始動口と、入賞に基づき前記第一始動口への入賞により実行される補助遊技よりも遊技者に有利な態様で可動部材を開閉動作させる補助遊技が実行される第二始動口と、を有し、前記第一始動口もしくは前記第二始動口への入賞に基づき可動部材を開閉動作させる補助遊技を実行させ、当該補助遊技における前記変動入賞装置内の特定の入賞部への入賞に基づき遊技者にとって有利な特別遊技を実行する遊技制御手段を備えた遊技機であって、前記第一始動口への球入賞、および前記第二始動口への球入賞を、各々区別しつつ所定の上限数まで始動記憶可能な始動記憶手段と、前記始動記憶手段に記憶された始動記憶を始動口別に表示可能な始動記憶表示器と、を備え、前記遊技制御手段は、補助遊技および特別遊技の実行中に前記第一始動口及び前記第二始動口への入賞を監視し、始動入賞が検出されると、入賞のあった始動口別に所定の上限数まで検出順に前記始動記憶手段に記憶させるとともに、該始動記憶手段の記憶内容に応じた始動記憶を前記始動記憶表示器に始動口別に表示させ、補助遊技もしくは特別遊技が終了して新たな補助遊技を実行可能になったとき、前記始動記憶手段に始動記憶がある場合は、最先の始動記憶が前記第一始動口もしくは前記第二始動口の何れの入賞であるかを判定して、対応する入賞に基づく可動部材の開閉動作により補助遊技を実行すると共に、補助遊技の実行に用いた始動記憶を始動記憶手段から消去して始動記憶表示器の表示を更新することを特徴とする。
【0005】
【作用】
上記構成を有する本発明によれば、第一始動口への球入賞、および第二始動口への球入賞を、各々区別しつつ所定の上限数まで始動記憶可能な始動記憶手段と、始動記憶手段に記憶された始動記憶を始動口別に表示可能な始動記憶表示器と、を備え、遊技制御手段が、補助遊技および特別遊技の実行中に前記第一始動口及び前記第二始動口への入賞を監視し、始動入賞が検出されると、入賞のあった始動口別に所定の上限数まで検出順に前記始動記憶手段に記憶させるとともに、該始動記憶手段の記憶内容に応じた始動記憶を前記始動記憶表示器に始動口別に表示させ、補助遊技もしくは特別遊技が終了して新たな補助遊技を実行可能になったとき、前記始動記憶手段に始動記憶がある場合は、最先の始動記憶が前記第一始動口もしくは前記第二始動口の何れの入賞であるかを判定して、対応する入賞に基づく可動部材の開閉動作により補助遊技を実行すると共に、補助遊技の実行に用いた始動記憶を始動記憶手段から消去して始動記憶表示器の表示を更新する。したがって、補助遊技もしくは特別遊技実行中に始動入賞があっても、その始動入賞の権利が無効となることはなく、その補助遊技終了後に始動記憶に基づいてまた補助遊技を行なうので、遊技者が特別遊技を発生する確率を増大することができる。しかも、始動入賞記憶手段の始動記憶は、第一始動口への球入賞か第二始動口への球入賞かを遊技制御手段が判定可能なように記憶されるので、始動口に応じた態様での補助遊技を実行できる。
【0006】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面にもとづいて説明する。本発明の一実施例であるパチンコ遊技機1の構成を図1に、このパチンコ遊技機1における遊技盤の構成を図2に、背面構成を図3に、電気的構成を図4に、センター役物のさらに詳細な構成を図5及び図6に、それぞれ示す。
【0007】
パチンコ遊技機1は、図に示すように、遊技盤2を備え、遊技盤2の表面にはガイドレール3で囲まれた遊技部2Aが形成され、遊技部2A内の中央上部寄りには、変動入賞装置8と役物装置5と可変表示手段である可変表示装置6と始動記憶手段である始動記憶表示器44を含むセンター役物が、センター役物の斜め下方には第1始動口7,7が、センター役物を挟む左右両側には普通図柄ゲート25,25が、センター役物の下方には第2始動口26Hと普通図柄表示器29と普図記憶表示器27とを含む普通電動役物26が、それぞれ配設され、その周囲に適宜一般入賞口4が配設されて構成されている。
【0008】
上記の変動入賞装置8は、図に示すように、可動部材である左右1対の羽根8A,8Bを備えており、この羽根8A,8Bが後述の条件により開成するとパチンコ球がこの羽根8A,8B内に入り易くなる。羽根8A,8B内に入賞したパチンコ球は、カウントセンサ48A,48Bを通過した後、役物装置5の2つの回転役物5A,5Bの背後に転落し、図示しない駆動モータ等により役物回転軸47,47のまわりに回転する回転役物5A,5Bに挟持されつつ前方へ搬送され、ステージ板8C上を転動する。そして、その下方にあるV入賞口50か、または一般入賞口51,52のいずれかに入賞する。変動入賞装置8の下方には、1基の可変表示器から成る可変表示装置6が設けられている。そして、可変表示装置6を挟むようにしてその左右両側に変動入賞装置8の羽根の開閉動作の始動記憶数を表示する5対のLED等からなる始動記憶表示器44が設けられている。
【0009】
また、上記の普通電動役物26は、図に示すように、左右1対の羽根26A,26Bを備えており、この羽根26A,26Bが後述の条件により開成するとパチンコ球が第2始動口26H内に入り易くなる。
【0010】
この普通電動役物26には、1基の可変表示器から成る普通図柄表示器29と、4個のLED等から成る普図記憶表示器27とが設けられている。上記の普通図柄ゲート25,25をパチンコ球が通過した場合、これを普通図柄ゲート25,25が検出し、この検出信号を遊技盤制御装置17内の役物用CPU30(図4)が受け取り、普通図柄表示器29を可変表示させる権利の記憶値(始動記憶値)として1回につき1個の普図記憶表示器27を点灯表示させる。そして、これらの普通図柄表示器29の可変表示の記憶値に基づき、普通図柄表示器29を可変表示させる。
【0011】
そして、上記の役物用CPU30は、普通図柄表示器29の停止図柄に基づき、停止図柄が「7」などの場合には、上記の普通電動役物26の羽根26A,26Bを開成させるのである。
【0012】
上記の第1始動口7,7及び第2始動口26Hは、変動入賞装置8の羽根8A,8Bを開成させる所定の入賞部(始動口)となっており、それらにパチンコ球が入賞した場合には、変動入賞装置8の羽根8A,8Bが開成される。ただし、第1始動口7,7に入賞した場合よりも第2始動口26Hに入賞した場合の方が、羽根8A,8Bの開成動作が遊技者にとってさらに有利となっており、例えば、第1始動口7,7に入賞した場合には羽根8A,8Bが所定時間だけ1回開成するのに対し、第2始動口26Hに入賞した場合には羽根8A,8Bがさらに長い時間だけ2回開成するように構成されている。上記の始動記憶表示器44は、この2種類の開閉動作に対応し、始動記憶が第1始動口7,7に入賞した場合のものの場合は緑色のLEDで点灯表示し、始動記憶が第2始動口26Hに入賞した場合のものの場合には赤色のLEDで点灯表示するように構成されている。
【0013】
また、このパチンコ遊技機1の盤面上には、大当り表示用等の各種の装飾用ランプが設けられている。
【0014】
また、このパチンコ遊技機1は、球貸しを行う機能も有しており、パチンコ遊技機1の前面側には、このパチンコ遊技機1に対して有価価値記憶媒体であるプリペイドカード等により球貸しを行うために遊技者がカードを挿入するカード挿入孔12が設けられている。そして、カード挿入孔12の近傍には、カードが既に挿入され使用中であることを点灯により表示したり、カードが排出されることを点滅等により表示するカード保持表示器23が設けられている。
【0015】
また、このパチンコ遊技機1には、カードによる球貸しが可能であること(カードを受け付け可能な状態であること)を表示する球貸有効表示器16と、上記のカード挿入孔12に球貸用カードが挿入された場合にその残存度数を表示するカード残高表示器13と、1回のスイッチ操作により所定数の球貸を行わせる球貸制御信号を内蔵する球排出装置19(後述)に発するための球貸スイッチ14と、遊技の終了時等にカードの返却を行うためのカード返却スイッチ24と、球貸しにより球排出装置19(図3)から排出された遊技球あるいは賞球を受けるための上皿9および下皿15と、この上皿9上の遊技球を上記遊技部2Aに向け1個宛発射可能な発射装置11(図3)と、遊技者がこの発射装置11を操作するための操作ハンドル10と、が設けられている。
【0016】
また、図3に示すように、このパチンコ遊技機1およびカード式球貸機2の裏側には、賞球タンク28と、球排出装置19と、上記の可変表示装置6や変動入賞装置8を制御する遊技盤制御装置17と、上記球排出装置19を制御する排出制御装置18と、上記発射装置11を制御する発射制御装置21と、カードからの情報を読出しと情報書込みを行うカードリーダ30と、球貸し動作を制御するための球貸制御装置22と、可変表示装置6における特定図柄の出現率を設定・変更可能な特定図柄出現率変更手段である確率設定装置20とが設けられている。
【0017】
次に、上記のパチンコ遊技機1のさらに詳細な機構とその動作について、以下に説明を行う。
【0018】
遊技者が球貸用カードをカード挿入孔12からカードリーダ30に挿入すると、パチンコ遊技機の球貸制御装置22内の球貸制御CPU(図示せず)は、そのカードが不正カードや異常カード(他の種類のプリペイドカード等)ではないか否か、カードの残高が零でないか否か等を即座に判定する。判定の結果、不正カードや残高の無いカードの場合は、カードを強制排出し、この情報を双方向通信回線により遊技盤制御装置17内の役物用CPU30に転送し、遊技者に対し「このカードは使用できない」あるいは「カードの度数残高がない」旨を、例えばLEDやスピーカ(図示せず)等により報知する一方、不正カードの場合には、遊技店の管理装置側へも通報を行う。この場合には、球貸有効表示器16は消灯したままとなり、球貸スイッチ14の操作を行っても受け付けない。
【0019】
カードが正常で、残高が存在する場合は、球貸制御装置22内の球貸制御CPU(図示せず)は、その残高をカード残高表示器13に表示させる。そして、球貸スイッチ14の操作が有効(球貸し可能)な状態となった場合は、球貸制御装置22から球貸有効表示器16に信号を発して点灯させる等して「球貸し可能」の旨を遊技者等に報知する。また、カードが挿入中であることをカード保持表示器23により表示させる。
【0020】
次に、遊技者が、球貸スイッチ14を操作(1回押す等)すると、これを受けて、球貸制御装置22内の球貸制御CPUは、有価価値の残高が零でなければ、その操作内容に応じて所定量の有価価値をその遊技機の使用する遊技媒体(例えばパチンコ球)の数に変換し、その数の実球を排出すべき旨の排出指令信号を双方向通信回線を介して排出制御装置18に送る。排出制御装置18は、この排出指令信号を受けて、その数の球を上皿9に排出する。この際、上記の球貸制御CPUは、同時に、遊技媒体に変換させた分の有価価値をカードの記憶値から減算させる。
【0021】
遊技者は、発射装置11を操作ハンドル10(あるいはタッチスイッチ34)でコントロールすることにより、排出された(球貸しを受けた)球を遊技部2A内へ打ち込み、遊技を行う。この遊技において、打球が上記の第1始動口7,7または第2始動口26Hへ入賞すると、遊技盤制御装置17内の役物用CPU30がこれを検出し、変動入賞装置8の羽根8A,8Bを開成させる補助遊技を実行させる。この結果、パチンコ球が変動入賞装置8内の特定の入賞部であるV入賞口50(図5〜図7)に入賞すると、上記の役物用CPU30がこれを判別していわゆる「大当り」状態である特別遊技(例えば、変動入賞装置8の羽根8A,8Bを所定時間、所定回数開成する等)を実行する。
【0022】
そして、V入賞口50に入賞すると、上記の役物用CPU30は、特別遊技を実行すると同時に、可変表示装置6において可変表示動作を行う。そして、その結果、可変表示装置6の停止図柄が特定の図柄である場合には、上記の始動記憶表示器44の記憶可能な記憶数(すなわち、発光表示可能なLEDの個数)の上限値を変更させる。例えば、可変表示装置6の停止図柄が特定の図柄(例えば、「7」等)である場合には、記憶表示可能なLEDを最大の5対とし、可変表示装置6の停止図柄が特定の図柄(例えば、「3」等)である場合には、記憶表示可能なLEDを3対とし、可変表示装置6の停止図柄が特定の図柄(例えば、「7」,「3」以外)である場合には、記憶表示可能なLEDを零とするなどである。したがって、役物用CPU30は、遊技制御手段、及び始動記憶数変更手段に相当している。
【0023】
上記の動作、特に、遊技状態の動作について、図5ないし図19を参照しつつ説明を行う。
【0024】
図7のフローチャート図は、本実施例のパチンコ遊技機1の遊技制御の基本フローチャートを示したものである。この基本フローチャートは、乱数更新処理サブルーチンS1と、可変表示処理サブルーチンS2と、普図(普通図柄)・普電(普通電動役物)処理サブルーチンS3と、遊技処理サブルーチンS4とから構成されている。
【0025】
次に、上記の乱数更新処理サブルーチンについて、図8に基づき説明を行なう。
まず、上記の役物用CPU30は、可変表示装置6における可変表示用の乱数を更新する(ステップS11)。次に、可変表示の確率設定値に対応した更新上限値を選択する(ステップS12)。すなわち、本実施例のパチンコ遊技機1は、背面の確率設定装置20にキー等を差し込んで回動させる等の動作により、可変表示装置6における「当り」の発生確率を設定・変更できるのである。この設定確率値は、例えば、1/10,1/15,1/20等の3段階などに設定できる。この場合、遊技店側で設定確率値を1/15に設定したとすると、乱数を更新していく場合の上限値は15となる。
【0026】
したがって、次の判定ステップS13において、更新結果(更新した乱数の総数)が上限値である15に達したら、その後の可変表示用乱数を全て零にすれば(ステップS14)、可変表示用乱数が15個選択されたことになる。この乱数のうちの一つを当りの乱数にすれば、当りの発生確率は1/15になる。上記の判定ステップS13において、更新結果(更新した乱数の総数)が上限値である15に達していなければ、次回以降のサイクルにおいて上限値である15に達するまで可変表示用乱数更新処理を実行する。
【0027】
可変表示装置6における可変表示用乱数の更新の次に、普通図柄表示器29における可変表示用の乱数(普図乱数)を更新する(ステップS15)。次に、可変表示の確率設定値に対応した更新上限値を選択する(ステップS16)。すなわち、本実施例のパチンコ遊技機1は、背面の確率設定装置20にキー等を差し込んで回動させる等の動作により、可変表示装置6における「当り」の発生確率を設定・変更できるだけでなく、普通図柄表示器29における「当り」の発生確率も設定・変更できるのである。この場合、背面の確率設定装置20により、普通図柄表示器29における「当り」の発生確率の設定・変更をも行なう方式だけでなく、普通図柄表示器29における「当り」の発生確率の設定・変更を行なう専用の他の確率設定装置を別途に設けてもよい。
【0028】
したがって、次の判定ステップS17において、更新結果(更新した乱数の総数)が上限値に達したら、その後の普図乱数を全て零にすれば(ステップS18)、普図乱数が上限値の個数だけ選択されたことになる。この普図乱数のうちの一つを普通図柄表示器29における当りの乱数にすれば、当りの発生確率は設定確率になる。上記の判定ステップS17において、更新結果(更新した乱数の総数)が上限値に達していなければ、次回以降のサイクルにおいて上限値に達するまで普図乱数更新処理を実行する。
【0029】
次に、上記の可変表示処理サブルーチンについて、図9に基づき説明を行なう。
まず、可変表示動作中か否かを判定する(ステップS21)。最初は、可変表示装置6は停止しているから、次のステップS22に移行する。ステップS22では、変動入賞装置8内のV入賞口50に打球が入賞したか否かを判定する。本実施例のパチンコ遊技機1では、可変表示装置6での可変表示遊技は、打球が変動入賞装置8内のV入賞口50に入賞した場合にのみ実行されるものであるから、打球がV入賞口50に入賞していない場合は、以下の処理は行なわず、基本フローチャート(図7)に戻る。
【0030】
上記の判定ステップS22において、打球がV入賞口50に入賞したと判定された場合は、次にステップS23において、そのV入賞口への入賞が初回の入賞か否かを判定する。そのV入賞口への入賞が初回の入賞ではなく、大当り中のV入賞の場合(いわゆる「継続V」の場合)には、遊技者は十分な利益を得ているのであるから、以下の可変表示処理を行なってメリットを付与するには及ばない。したがって、このような場合には、以下の処理は行なわず、基本フローチャート(図7)に戻る。本実施例においては、上記のような手順としたが、これは、V入賞口50へ入賞する度に、毎回可変表示装置6における可変表示ゲームを行ない、毎回、始動記憶上限値の変更を行なうような手順としてもかまわない。
【0031】
上記の判定ステップS23において、そのV入賞口への入賞が初回の入賞であると判定された場合は、次にステップS24において、可変表示動作を開始させる。次に、可変表示用乱数を抽出する(ステップS25)。次いで、判定ステップS26において、この回の特別遊技の前の回の可変表示遊技でラッキーナンバーがでたのか否か、すなわち、今回の特別遊技がラッキーナンバーの効果のある遊技であるのか否かを判定する。本実施例のパチンコ遊技機1においては、可変表示遊技でラッキーナンバー(7や3等)がでた場合には、その回の特別遊技が終了した後に可変表示が行なわれた場合には、ラッキーナンバーの効果が有効となり、可変表示装置6における可変表示での当りの確率を高めるように制御されるのである。
【0032】
したがって、判定ステップS26において、現在の遊技がラッキーナンバーの効果が有効である期間内の遊技である、と判定された場合には、通常よりも当りの確率の高い乱数と当り値(すなわち、通常と同じ個数の乱数であるが、当り値の個数を増やしている等)を選択し(ステップS27)、判定ステップS26において、現在の遊技がラッキーナンバーの有効期間内の遊技ではない、と判定された場合には、通常の確率の乱数と当り値を選択する(ステップS28)。
【0033】
次に、抽出した乱数が大当り(例えば、「7」等)に相当するものか否かを判定し(ステップS29)、大当りに相当するものであれば可変表示装置6における停止図柄を大当り図柄(「7」等)に設定し(ステップS30)、ステップS29において抽出乱数が大当りに相当するものではないと判定された場合には、次のステップS31において、抽出乱数が中当り(例えば、「3」等)に相当するものか否かを判定する。この結果、抽出乱数が中当りに相当するものであれば可変表示装置6における停止図柄を中当り(「3」等)に設定し(ステップS31)、ステップS31において抽出乱数が中当りに相当するものではないと判定された場合には、停止図柄を大当り,中当り以外の図柄(「7」,「3」等以外の図柄)に設定して(ステップS33)基本フローチャート(図7)に戻る。
【0034】
次に、次回以降のサイクルにおいては、上記ステップS21において「可変動作中である」と判定されるので、可変動作の停止タイミングか否かを判定し(ステップS34)、停止タイミングが到来したならば図柄の停止を行なう(ステップS35)。
【0035】
次に、上記の普図・普電処理サブルーチンについて、図10に基づき説明を行なう。
まず、普図ゲート25を打球が通過したか否かを判定する(ステップS41)。普図ゲートへの打球の通過がなければステップS44以降の処理を実行するが、普図ゲートへの打球の通過があれば次のステップS42において普通図柄の可変表示の記憶値を1だけインクリメントする。次に、普図用乱数を抽出し(ステップS43)、現在の遊技状態に応じて各種の動作制御を行なうよう分岐処理を行なう(ステップS44)。その結果、通常動作サブルーチン(ステップS45)、回転動作サブルーチン(ステップS46)、当り動作サブルーチン(ステップS47)、外れ動作サブルーチン(ステップS48)のうちのいずれかを実行する。
【0036】
次に、上記の通常動作処理サブルーチンについて、図11に基づき説明を行なう。
まず、普通図柄の可変表示の記憶値(普図回転記憶)があるか否かを判定する(ステップS51)。普図回転記憶がなければ、普図回転記憶が発生するまでサイクルを繰り返す。ステップS51において、普図回転記憶が存在する、と判定された場合には、次に、判定ステップS52において、現在の遊技がラッキーナンバーの効果が有効である期間内の遊技であるか否かを判定する。現在の遊技がラッキーナンバーの効果が有効である期間内の遊技である、と判定された場合には、通常よりも当りの確率の高い乱数と当り値(すなわち、通常と同じ個数の乱数であるが、当り値の個数を増やしている等)を選択し(ステップS53)、判定ステップS52において、現在の遊技がラッキーナンバーの有効期間内の遊技ではない、と判定された場合には、通常の確率の乱数と当り値を選択する(ステップS54)。
【0037】
次に、抽出した乱数が当りに相当するものか否かを判定し(ステップS55)、当りに相当するものであれば普通図柄表示器29における停止図柄を当り図柄に設定し(ステップS56)、ステップS55において抽出乱数が当りに相当するものではないと判定された場合には、普通図柄表示器29における停止図柄を外れ図柄に設定する(ステップS57)。その後、普図回転記憶値から1だけデクリメントし(ステップS58)、回転動作を実行する(ステップS59)。
【0038】
次に、上記の回転動作処理サブルーチンについて、図12(A)に基づき説明を行なう。
まず、普通図柄の可変表示の停止タイミングであるか否かを判定する(ステップS61)。停止タイミングではなければ、停止タイミングになるまで回転動作を実行する(ステップS62)。ステップS61において、停止タイミングである、と判定された場合には、既に決定済みの停止図柄で普通図柄表示器29を停止させる(ステップS63)。そして、次に、判定ステップS64において、停止図柄が当り図柄か否かを判定し(ステップS64)、当り図柄であれば普通電動役物26をONさせ、普通電動役物26の羽根26A,26Bの開成動作を行なって(ステップS65)当り動作処理を行ない(ステップS67)、ステップS64において停止図柄が当り図柄ではないと判定された場合には、普通電動役物26の羽根26A,26Bは閉じたままとし外れ動作処理を行なう(ステップS66)。
【0039】
次に、上記の当り動作処理サブルーチンについて、図12(B)に基づき説明を行なう。
まず、当り動作の終了タイミングであるか否かを判定する(ステップS71)。終了タイミングではなければ、終了タイミングになるまで普通電動役物26のON動作を継続させ、普通電動役物26の羽根26A,26Bの開成動作を継続させる。ステップS71において、当り動作の終了タイミングである、と判定された場合には、普通電動役物26をOFFとし、普通電動役物26の羽根26A,26Bを閉塞させる(ステップS72)。そして、次に、通常動作に戻し(ステップS73)基本フローチャート(図7)に戻る。
【0040】
次に、上記の外れ動作処理サブルーチンについて、図12(C)に基づき説明を行なう。
まず、外れ動作の終了タイミングであるか否かを判定する(ステップS81)。終了タイミングではなければ、終了タイミングになるまで普通電動役物26のOFF動作を継続させ、普通電動役物26の羽根26A,26Bの閉塞動作を継続させる。ステップS81において、外れ動作の終了タイミングである、と判定された場合には、通常動作に戻し(ステップS82)基本フローチャート(図7)に戻る。
【0041】
次に、上記の遊技処理サブルーチンについて、図13に基づき説明を行なう。
まず、スイッチ入力監視サブルーチン(ステップS90)を実行した後、現在の遊技状態に応じて各種の動作制御を行なうよう分岐処理を行なう(ステップS91)。その結果、普段動作サブルーチン(ステップS92)、羽開閉動作1サブルーチン(ステップS93)、羽開閉動作2サブルーチン(ステップS94)、ファンファーレ動作サブルーチン(ステップS95)、大当り動作サブルーチン(ステップS96)のうちのいずれかを実行する。
【0042】
次に、上記のスイッチ入力監視サブルーチンについて、図14に基づき説明を行なう。
まず、補助遊技である変動入賞装置8の開閉動作の始動入力である第1始動口7への入力か第2始動口26Hへの入力があるか否かを判定する(ステップS101)。この始動入力がなければ、始動入力が発生するまでサイクルを繰り返す。次回以降のサイクルでステップS101において、始動入力が存在する、と判定された場合には、次に、判定ステップS102において、上記の始動入力の記憶値(始動記憶)が記憶可能範囲の上限値(例えば、5等)であるか否かを判定する。この結果、現在の始動記憶値が記憶可能範囲の上限値(例えば、5等)である、と判定された場合には、始動記憶値が上限値よりも少なくなるまでサイクルを繰り返す。次回以降のサイクルでステップS102において、現在の始動記憶値が記憶可能範囲の上限値(例えば、5等)よりも少ない、と判定された場合には、始動記憶値を1だけインクリメントする(ステップS103)。
【0043】
次に、当該始動入力が第1始動スイッチ7Sへの入力であるか否かを判定する(ステップS104)。この結果、当該始動入力が第1始動スイッチ7Sへの入力である、と判定された場合は、加算した始動記憶を第1始動スイッチ入力として区別し(ステップS105)、始動スイッチ1記憶表示として、緑色のLEDを点灯表示させる(ステップS106)。一方、上記判定ステップS104において、当該始動入力が第2始動スイッチ26Sへの入力である、と判定された場合は、加算した始動記憶を第2始動スイッチ入力として区別し(ステップS107)、始動スイッチ2記憶表示として、赤色のLEDを点灯表示させる(ステップS108)。上記のように、遊技処理においては、常に、始動スイッチ入力を監視し、始動入力が第1始動スイッチ入力か第2始動スイッチ入力かを判定して、その時点における始動記憶可能数まで記憶するので、従来のパチンコ機のように、補助遊技中や大当り中に始動入賞が生じた場合には始動記憶が無効となる、という事態は発生しない。
【0044】
次に、上記の普段動作処理サブルーチンについて、図15に基づき説明を行なう。
まず、判定ステップS111において、変動入賞装置8の補助遊技の始動記憶があるか否かを判定する。始動記憶がある場合は、先に記憶された順番に調べていき、始動記憶を1だけデクリメントした(ステップS112)後、その始動記憶が第1始動スイッチ7Sからの始動入力に基づく始動記憶であるか否かを判定する(ステップS113)。この結果、当該始動記憶が第1始動スイッチ7Sへの入力に基づく始動記憶である、と判定された場合は、羽開閉動作1処理サブルーチンを実行する(ステップS114)。一方、上記判定ステップS113において、当該始動記憶が第2始動スイッチ26Sへの入力に基づく始動記憶である、と判定された場合は、次に、その始動記憶が第2始動スイッチ26Sからの始動入力に基づく始動記憶であるか否かを判定する(ステップS115)。この結果、当該始動記憶が第2始動スイッチ26Sへの入力に基づく始動記憶である、と判定された場合は、羽開閉動作2処理サブルーチンを実行する(ステップS116)。
【0045】
次に、上記の羽開閉動作1処理サブルーチンについて、図16(A)に基づき説明を行なう。
まず、処理終了時間か否かを判定し(ステップS121)、処理終了時間ではなければ羽根開閉タイミングであるか否かを判定する(ステップS122)。羽根開閉タイミングではなければ、次にV入賞口50への入賞があったか否かを判定し(ステップS124)、なければ基本フローチャート(図7)に戻るが、V入賞口50への入賞があったと判定された場合はファンファーレ動作を実行し(ステップS125)、基本フローチャートに戻る。上記判定ステップS122において、結果が「Y」で羽根開閉タイミングとなっていれば、次のステップS123において羽根開閉動作を上記の開閉タイマの時間で1回だけ実行する。また、次回以降のサイクルの判定ステップS121において、処理終了時間である、と判定された場合は、上記の普段動作を実行する(ステップS126)。
【0046】
次に、上記の羽開閉動作2処理サブルーチンについて、図16(B)に基づき説明を行なう。
まず、処理終了時間か否かを判定し(ステップS131)、処理終了時間ではなければ羽根開閉タイミングであるか否かを判定する(ステップS132)。羽根開閉タイミングではなければ、次にV入賞口50への入賞があったか否かを判定し(ステップS134)、なければ基本フローチャート(図7)に戻るが、V入賞口50への入賞があったと判定された場合はファンファーレ動作を実行し(ステップS135)、基本フローチャートに戻る。上記判定ステップS132において、結果が「Y」で羽根開閉タイミングとなっていれば、次のステップS133において羽根開閉動作を上記の開閉タイマの時間で2回実行する。また、次回以降のサイクルの判定ステップS131において、処理終了時間である、と判定された場合は、上記の普段動作を実行する(ステップS136)。
【0047】
次に、上記のファンファーレ動作処理サブルーチンについて、図17に基づき説明を行なう。
まず、ファンファーレ動作終了時間か否かを判定し(ステップS141)、ファンファーレ動作終了時間ではなければファンファーレ動作を実行し(ステップS142)、基本フローチャート(図7)に戻る。次に、次回以降のサイクルのステップS141においてファンファーレ動作終了時間であると判定された場合には、大当り動作処理を実行し(ステップS143)、基本フローチャート(図7)に戻る。
【0048】
次に、上記の大当り動作処理サブルーチンについて、図18,図19に基づき説明を行なう。
まず、可変表示装置6における可変表示ゲームでの大当り、中当り等の確率を通常時の確率に戻す(ステップS151)。そして、普通図柄表示器29における可変表示ゲームでの当りの確率を通常時の確率に戻す(ステップS152)。次に、可変表示装置6の停止図柄が「7」であるか否かを判定する(ステップS153)。可変表示装置6の停止図柄が「7」であれば、始動記憶数の上限値を「5」に設定する(ステップS154)。可変表示装置6の停止図柄が「7」でなければ、次に、可変表示装置6の停止図柄が「3」であるか否かを判定する(ステップS155)。可変表示装置6の停止図柄が「3」であれば、始動記憶数の上限値を「3」に設定する(ステップS156)。可変表示装置6の停止図柄が「3」でもなければ、始動記憶数の上限値を「零」に設定する(ステップS157)。
【0049】
次に、変動入賞装置8の羽根8A,8Bの開閉タイミングか否かを判定し(ステップS158)、羽根の開閉タイミングとなったら、羽根の開閉動作を実行する(ステップS159)。次に、図19において、V入賞口50への入賞の有無を判定し(ステップS160)、V入賞がなければ、羽根の開閉回数が上限値(例えば18回等)に達したか否かを判定する(ステップS161)。羽根の開閉回数が上限値に達してはいない場合は、変動入賞装置8内の一般入賞口51,52に打球が10個以上入賞したか否かを判定し(ステップS162)、打球の入賞が10個未満の場合は、基本フローチャート(図7)に戻る。
【0050】
次回以降の処理のステップS161またはステップS162において、羽根の開閉回数が上限値に達するか、打球の入賞が10個以上となった場合は大当り状態が終了することになるが、次のステップS163において、この大当り終了がラッキーナンバーによる大当り終了か否かについて判定を行なう。すなわち、大当りの原因となったV入賞により行なわれた可変表示装置6での可変表示遊技の停止結果がラッキーナンバー(例えば「7」等)であったか否かの判定である。この結果、大当りの原因となったV入賞により行なわれた可変表示装置6での可変表示遊技の停止結果がラッキーナンバー(「7」等)であった場合は、可変表示装置6における可変表示ゲームでの大当り、中当り等の確率を通常時よりも高い確率に設定し(ステップS164)、普通図柄表示器29における可変表示ゲームでの当りの確率を通常時よりも高い確率に設定し(ステップS165)、その後普段動作を行なう(ステップS166)が、ステップS163の結果、大当りの原因となったV入賞により行なわれた可変表示装置6での可変表示遊技の停止結果がラッキーナンバー(「7」等)ではなかった場合には、その後普段動作を行なう(ステップS166)。
【0051】
一方、上記判定ステップS160において、V入賞があった場合は、次の判定ステップS167において、大当りの継続回数(継続V回数)が決められた上限値(例えば16回)に達したか否かを判定し、上限値に達していれば、上記のステップS161以降を実行する。また、ステップS167において、大当りの継続回数(継続V回数)が決められた上限値に達してはいない場合は、ファンファーレ動作を実行する(ステップS168)。
【0052】
なお、本発明は、上記実施例に限定されるものではない。上記実施例は、例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
【0053】
【発明の効果】
以上説明したように、上記構成を有する本発明によれば、第一始動口への球入賞、および第二始動口への球入賞を、各々区別しつつ所定の上限数まで始動記憶可能な始動記憶手段と、始動記憶手段に記憶された始動記憶を始動口別に表示可能な始動記憶表示器と、を備え、遊技制御手段が、補助遊技および特別遊技の実行中に前記第一始動口及び前記第二始動口への入賞を監視し、始動入賞が検出されると、入賞のあった始動口別に所定の上限数まで検出順に前記始動記憶手段に記憶させるとともに、該始動記憶手段の記憶内容に応じた始動記憶を前記始動記憶表示器に始動口別に表示させ、補助遊技もしくは特別遊技が終了して新たな補助遊技を実行可能になったとき、前記始動記憶手段に始動記憶がある場合は、最先の始動記憶が前記第一始動口もしくは前記第二始動口の何れの入賞であるかを判定して、対応する入賞に基づく可動部材の開閉動作により補助遊技を実行すると共に、補助遊技の実行に用いた始動記憶を始動記憶手段から消去して始動記憶表示器の表示を更新する。したがって、補助遊技もしくは特別遊技実行中に始動入賞があっても、その始動入賞の権利が無効となることはなく、その補助遊技終了後に始動記憶に基づいてまた補助遊技を行なうので、遊技者が特別遊技を発生する確率を増大することができる。しかも、始動入賞記憶手段の始動記憶は、第一始動口への球入賞か第二始動口への球入賞かを遊技制御手段が判定可能なように記憶されるので、始動口に応じた態様での補助遊技を実行できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるパチンコ遊技機の全体構成を示す正面図である。
【図2】図1に示すパチンコ遊技機の遊技盤の詳細構成を示す図である。
【図3】図1に示すパチンコ遊技機の背面の構成を示す背面図である。
【図4】図1に示すパチンコ遊技機の全体構成を示すブロック図である。
【図5】図1に示すパチンコ遊技機の役物装置及び変動入賞装置のさらに詳細な構成を示す正面図である。
【図6】図1に示すパチンコ遊技機の役物装置の動作を示す斜視図である。
【図7】図1に示すパチンコ遊技機の制御の流れを示すフローチャート図(1)である。
【図8】図1に示すパチンコ遊技機の制御の流れを示すフローチャート図(2)である。
【図9】図1に示すパチンコ遊技機の制御の流れを示すフローチャート図(3)である。
【図10】図1に示すパチンコ遊技機の制御の流れを示すフローチャート図(4)である。
【図11】図1に示すパチンコ遊技機の制御の流れを示すフローチャート図(5)である。
【図12】図1に示すパチンコ遊技機の制御の流れを示すフローチャート図(6)である。
【図13】図1に示すパチンコ遊技機の制御の流れを示すフローチャート図(7)である。
【図14】図1に示すパチンコ遊技機の制御の流れを示すフローチャート図(8)である。
【図15】図1に示すパチンコ遊技機の制御の流れを示すフローチャート図(9)である。
【図16】図1に示すパチンコ遊技機の制御の流れを示すフローチャート図(10)である。
【図17】図1に示すパチンコ遊技機の制御の流れを示すフローチャート図(11)である。
【図18】図1に示すパチンコ遊技機の制御の流れを示すフローチャート図(12)である。
【図19】図1に示すパチンコ遊技機の制御の流れを示すフローチャート図(13)である。
【符号の説明】
1 パチンコ遊技機
2 遊技盤
2A 遊技部
3 ガイドレール
4 一般入賞口
5 役物装置
5A,5B 回転役物
6 可変表示装置
7 第1始動口
7S 第1始動スイッチ
8 変動入賞装置
8A,8B 羽根
8C ステージ板
9 上皿
10 操作ハンドル
11 発射装置
12 カード挿入孔
13 カード残高表示器
14 球貸スイッチ
15 下皿
16 球貸有効表示器
17 遊技盤制御装置
18 排出制御装置
19 球排出装置
20 確率設定装置
21 発射制御装置
22 球貸制御装置
23 カード保持表示器
24 カード返却スイッチ
25 普通図柄ゲート
26 普通電動役物
26A,26B 羽根
26H 第2始動口
26S 第2始動スイッチ
27 普図記憶表示器
28 賞球タンク
29 普通図柄表示器
30 役物用CPU
31 ROM
32 RAM
33 分周回路
34 電源回路
35 スピーカ
36 アンプ
37 サウンドジェネレータ
38 出力ポート
39 ドライバ
40 バッファゲート
41 ローパスフィルタ
42 大入賞口ソレノイド
43 普電ソレノイド
44 始動記憶表示器
45 カウントスイッチ
46 継続Vスイッチ
47 役物回転軸
48A,48B カウントセンサ
50 V入賞口
51,52 一般入賞口
55 装飾ランプ
P パチンコ球

Claims (1)

  1. 開閉動作可能な可動部材を備えた変動入賞装置と、入賞に基づき前記可動部材を開閉動作させる補助遊技が実行される第一始動口と、入賞に基づき前記第一始動口への入賞により実行される補助遊技よりも遊技者に有利な態様で可動部材を開閉動作させる補助遊技が実行される第二始動口と、を有し、
    前記第一始動口もしくは前記第二始動口への入賞に基づき可動部材を開閉動作させる補助遊技を実行させ、当該補助遊技における前記変動入賞装置内の特定の入賞部への入賞に基づき遊技者にとって有利な特別遊技を実行する遊技制御手段を備えた遊技機であって、
    前記第一始動口への球入賞、および前記第二始動口への球入賞を、各々区別しつつ所定の上限数まで始動記憶可能な始動記憶手段と、
    前記始動記憶手段に記憶された始動記憶を始動口別に表示可能な始動記憶表示器と、
    を備え、
    前記遊技制御手段は、
    補助遊技および特別遊技の実行中に前記第一始動口及び前記第二始動口への入賞を監視し、始動入賞が検出されると、入賞のあった始動口別に所定の上限数まで検出順に前記始動記憶手段に記憶させるとともに、該始動記憶手段の記憶内容に応じた始動記憶を前記始動記憶表示器に始動口別に表示させ、
    補助遊技もしくは特別遊技が終了して新たな補助遊技を実行可能になったとき、前記始動記憶手段に始動記憶がある場合は、最先の始動記憶が前記第一始動口もしくは前記第二始動口の何れの入賞であるかを判定して、対応する入賞に基づく可動部材の開閉動作により補助遊技を実行すると共に、補助遊技の実行に用いた始動記憶を始動記憶手段から消去して始動記憶表示器の表示を更新することを特徴とする遊技機
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